著者
中野 明正 安 東赫
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.1071-1079, 2010 (Released:2011-05-27)
著者
新野 浩隆 鈴木 章 廣野 文隆 中野 美紀 八木下 克博 岡部 敏幸
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.G1741-G1741, 2008

【はじめに】<BR> 静岡県でのメディカルサポートを開始して5年が経過し、今年度の第89回選手権静岡大会(以下、今大会)からは1回戦10球場からのサポートが実現した。<BR> 静岡県高等学校野球連盟(以下、静岡県高野連)の理事長は「傷害予防の一環として各チームにトレーナーが何らかの関わりを持つ組織づくり」を課題に挙げている。その組織づくりの第一歩として、静岡県内の高校野球部におけるトレーナーの現状を把握するためのアンケート調査を、静岡県高野連より依頼を受け実施したので報告する。<BR>【対象と方法】<BR> 対象は、静岡県高野連に加盟し今大会に参加した全120校。大会前の責任教師・監督会議において主旨の説明と協力要請を行い、1回戦、2回戦の先攻後攻を決める際に、試合後のクーリングダウンを実施するかどうかの確認と合わせて口頭による質問を行った。項目は、トレーナーが「いる」・「いない」であり、「いる」と回答があった場合、「何名いるか」、「本日、帯同しているか」、「いない」と回答があった場合、「トレーナーが必要(欲しい)と思うか」とした。<BR>【結果】<BR> トレーナーのいる高校は39校(全高校の32.5%)で、公立で27校(公立全体の27.8%)、私立で12校(私立全体の52.2%)であった。人数は延べ43名で、2名、3名いる高校がそれぞれ1校ずつであり、その他は1名であった。大会への帯同については、39校中22校(56.4%)であった。<BR> 逆に、トレーナーのいない高校は81校(うち、公立70校、私立11校)であり、全体の67.5%であった。さらに、トレーナーのいないチームで、「必要だと思うか」という質問に対しては、「必要」は47校(全体の39.1%)、「不要」は34校(全体の28.3%)であった。<BR> 「必要・不要」の具体的な理由としては、「いてくれればありがたいが、今はそこまで深く考えていない」、「金銭面の問題がクリアできればトレーナーは欲しい」、「責任教師、監督などの指導者が兼任しているから不要」、「居てくれても良いが、そこまでのチームではない」等であった。<BR>【まとめと今後の展望】<BR> トレーナーのいる高校は全高校の約3割で、公立高校より私立高校で割合が高かった。また、トレーナーのいる高校と、いないが「必要」と考えている高校を合わせると全体の7割にのぼった。逆に、約3割の高校でトレーナーを「不要」と考えていることがわかった。<BR> 以前、当部門でおこなったアンケートでは、「自校にトレーナーがいるため、サポートは不要である」という意見があった。普段よりチームに関わっているトレーナーが選手、監督らの信頼が厚いのは当然である。現在、大会中に球場内で選手に関われるのは当部門の理学療法士のみであるため、各校のトレーナーとの連携が必要であると考える。<BR> 今回の調査結果を踏まえ、今後も静岡県高野連と協力し、選手が安心してプレーできる環境および組織づくりに取り組んでいきたい。
著者
宇野 宏司 中野 晋 粕淵 義郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題) (ISSN:21856621)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_23-I_28, 2011

南九州・霧島連山の新燃岳(標高1,421m)では,平成23年1月に52年ぶりの爆発的噴火が起き,宮崎・鹿児島両県で降灰や噴石による被害が報告された.先行きの見えない噴火活動が住民の生活や企業活動に与える影響は大きく,また長期化することが懸念される.本研究では,各種公表資料,自治体や企業でのヒアリング調査結果をもとに,本災害による事業所や自治体の被災状況と当時の対応,今後の対策について整理し,長期化する恐れのある火山災害時における企業の事業継続に必要な観点について整理した.<br> 突発的な今回の火山噴火は,当該地域の火山災害に対する防災体制の不備な点を明らかにした.今後,火山災害の影響を受けない地域をも含めたより広域的な連携関係を構築しておくことや,風評被害を防ぐための復旧過程での積極的な報道の利用等が重要であると考えられる.
著者
小松 久美子 下代 博之 中野 秀男 辰巳 昭治
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, no.15, pp.19-24, 2006-11-23

コンピュータネットワークにおける通信の高度化に伴い,今後,その時刻保持はさらに高精度化を求められるであろう.本論文は,現状のコンピュータネットワークにおける時刻同期の問題点について問い,その高精度化の必要性についての問題提起を行うものである.天文分野での超高精度時刻同期技術の応用としてハードウェアが比較的安価に実現できることから, GPSを利用した時刻同期システムを提案する.著者らはこの時刻同期システムを4拠点に設置したので,その実際を報告する.低コストで手軽に構築できることから,高精度時刻サーバの普及が期待できる.多数の高精度時刻サーバによる協調型時刻同期により実現できることやその応用には認証処理を始め,多くの可能性がある.問題提起の段階であるが, 個々の高精度時刻サーバが相互に時刻監査する方法については研究対象となると思われる.
著者
足利 えりか 谷口 義明 長谷川 剛 中野 博隆
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 (ISSN:02853957)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.129-136, 2010

近年,道路の通行量や建物,催し物会場等の入退場者数を把握するための人流計測の自動化に対する需要が高まっている.我々の研究グループでは,カメラで取得した動画像を用いて,人物が重なり合うような状況でも,人流を実時間,高精度に計測できる人流計測手法を提案している.提案手法では,まず,カメラを用いて斜め上空から対象領域を撮影し,取得した動画像中の所望の位置に直線状の仮想ゲートを設置する.次に,仮想ゲート上の各画素における背景差分をフレーム毎に計算し,差分が大きな画素を始点とするオプティカルフローを抽出する.抽出したオプティカルフローを始点が隣接する同じ向き,大きさのフロー群に分離し,事前学習により得た統計情報を用いて,分離したフロー群の大きさから,通過人数を推定する.本稿では,提案手法の諸要素のうち,仮想ゲートにおけるオプティカルフローをブロックマッチング法を用いて抽出する手法を提案する.提案手法では,探索範囲を仮想ゲート周辺に限定することにより,計算量を抑え,マッチング判定処理を従来より詳細に行うことができるため,高精度なオプティカルフローの抽出が可能となる.実動画像を用いた評価の結果,提案手法を用いることにより,実時間,89%の精度でオプティカルフローの抽出が出来ることを示す.
著者
大東 延久 清地 正人 綱脇 恵章 藤田 雅之 今崎 一夫 中井 貞雄 三間 圀興 車 信一郎 後藤 道夫 小久保 正之 中尾 直也 山中 千代衛 加瀬 貞二 青山 誠 赤羽 温 中野 文彦 松岡 伸一 山川 考一 大前 吾一 八木 隆志 伊藤 紳二 文 雅司 和泉田 真司 小野 晋吾 劉 振林 大竹 秀幸 猿倉 信彦 耿 紀宏 和田 智之 浦田 佳治 田代 英夫 南畑 亮 児玉 英範 田上 潤一 河仲 準二 窪寺 昌一 佐々木 亘 黒澤 宏 寺嶋 克知 田中 宏和 久保 博一 鈴木 徹 太田 毅 榎波 龍姫 若林 理 溝口 計 大部 彩子 渡邊 隆之 中野 真生 堀 司 西坂 敏博 伊藤 貴志 小島 哲夫 今野 進 藤川 周一 安井 公治 吉澤 憲治 森 勇介 佐々木 孝友 田中 光弘 岡田 幸勝 島村 清史 Namujilatu 福田 承生 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 占部 伸二 渡邊 昌良 大場 正規 加藤 政明 丸山 庸一郎 小矢田 康晴 山本 修平 平野 嘉仁 Pavel Nicolaie 佐藤 聡長 伊藤 篤史 大島 広明 吉田 弘樹 阪上 幸男 挾間 寿文 西岡 一 鬼澤 敦子 上原 昇 植田 憲一 西村 昭彦 宅間 宏 常包 正樹 田口 昇 稲場 文男 関田 仁志 RUTHERFORD Todd TULLOCHI Bill 笠松 直史 BYER Robert 松井 宏記 江口 武芳 川田 安男 金辺 忠 山中 正宣 中塚 正大 井澤 靖和 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 川嶋 利幸 岡田 康光 菅 博文 秋山 靖裕 高瀬 智裕 高田 淳 湯浅 広士 小野 明 吉田 史朗 中山 通雄 佐藤 雅夫 内藤 真哉 町田 久忠 家久 信明 軽部 規夫 西畑 実 鈴木 伸孝 太田 忠喜 藤原 弘康 市位 友一 木村 信二 木村 美紀雄 庄司 康浩 今城 正雄 柳澤 隆行 内野 修 永井 智広 長澤 親生 住吉 哲実 荒井 恒憲 佐藤 俊一 石原 美弥 菊地 眞 バサ ニレシ 岡田 龍雄 前田 三男 水波 徹 松岡 直哉 岡崎 豊 菊池 健 山口 滋 南里 憲三 藤岡 知夫 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 嘉成 和孝 小平 裕司 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 熊谷 幹郎 高島 洋一 遠藤 雅守 川上 政孝 武田 修三郎
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-24,27, 1999
著者
中野 拓治 中村 真也 松村 綾子 高畑 陽 崎濱 秀明 大城 秀樹 幸地 優作 平田 英次
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.I_87-I_94, 2018

<p>沖縄本島北部に分布する国頭マージ土壌を用いて油汚染土壌の浄化室内試験を実施し,油汚染土壌の浄化方法の一つであるバイオレメディエーションを適用した場合の油分浄化特性と影響要因について考察した.その結果,含水比を適切に管理したうえで栄養塩を添加し,空気を通気することによって,酸性土壌である国頭マージ土壌であっても土中に存在する油分解菌によって油分が浄化されることを明らかにした.さらに,油汚染土壌内でのTPH除去作用が1次反応であると仮定して浄化効率を示すTPH除去速度係数を求め,栄養塩添加量,通気量,含水比を説明変数とする多変量解析を通じて,含水比がTPH浄化効率に与える影響が最も大きいことが確認された.</p>
著者
中野 麻衣子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

インドネシアの中では開発の優等生として今日豊かさを享受しているバリ州において、2007年に起こった、人々の知らぬ間に手続き上、外部からの推薦という形で新たなバリ人国家英雄が認定された出来事を取り上げ、その認定取り消し要求に及んだバリ人たちの批判の中から、過去の様々な記憶が喚起され、新たに認定されたその国家英雄を反転像として、国民としてもバリ人としても「真」なる英雄像が立ち上がっていった様相を分析する。
著者
四方 由美 中野 玲子 Yumi SHIKATA Reiko NAKANO
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.129-148, 2007-03-20

本論文は、映像メディアで伝えられる従軍慰安婦問題をめぐる言説が視聴者にどのように伝わるかについて、視聴調査のデータに基づき分析を行なったものである。戦後60年を経た現在においても、従軍慰安婦問題は様々な歴史認識が交錯する問題の一つであり、「従軍慰安婦」をめぐっては、いくつかの言説が存在している。本論文では、それらを整理した上で、2001年に「従軍慰安婦」問題を扱ったNHKの番組が、どのような言説の政治の下で改編され問題となったのかを明らかにするとともに、この番組は視聴者の「従軍慰安婦」問題の認識にどのような影響を与えたかについて、番組視聴調査の結果から考察を行なった。
著者
武輪 鈴子 谷口 奈穂 田中 幸代 中野 崇秀 蓮井 正史 金子 一成 野津 寛大
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.147-151, 2009-11-15 (Released:2010-05-31)
参考文献数
14
被引用文献数
2

腎性低尿酸血症は,human urate transporter1の異常により低尿酸血症をきたす疾患で,運動後急性腎不全の合併が多い。その発症機序について二つの仮説,すなわち「急性尿酸腎症説」および「活性酸素関与説」が提唱されているが,詳細は不明である。 本論文では,腎性低尿酸血症の患者において運動後急性腎不全の合併しやすい理由を過去の文献を参考に考察するとともに,筆者らが経験した腎性低尿酸血症患児において,運動負荷の上で酸化ストレス度と抗酸化力を測定した結果を紹介した。患児は対照成人と同様,運動負荷直後から酸化ストレス度の上昇を示したが,抗酸化力は対照成人と異なり,運動負荷後,急激に低下した。すなわち対照に比して運動負荷時の酸化ストレス増大に見合う抗酸化力を有していないことが示唆された。以上より,酸化ストレス急増時の抗酸化力の相対的不足が腎性低尿酸血症における運動後急性腎不全発症に関与しているものと思われた。
著者
松延 知哉 大賀 正義 生田 光 田丸 卓弥 有馬 準一 中野 壮一郎 鳥越 清之 瀬尾 健一
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.416-421, 2000-03-25
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

This study reviewed an over one-year follow-up results of 18 cases who underwent posterior lumbar interbody fusion with Brantigan I/F cage. The clinical success was defined according to Hirabayashi's scale. 9 cases were categorized as excellent, 4 cases as good, 2 cases as fair, and the remaining 3 cases as poor. Plane X-ray radiographs revealed bone union in 18 out of 20 levels (union rate 90.0%), and non-union in only one level. The remaining cases could be concluded as neither union nor non-union because of interrueted bone trabeculae. Assessment results of X-ray radiographs were most or less satisfactory and correction loss was not observed.<br>X-rays of some patients treated for degenerative spondylolisthesis showed carbon fiber cages buried deep in the upper vertebral bodies. A reaming device could be slipped onto the edges of the lower vertebral bodies, so pre-shaving them would be important. It is important that the autologous bone graft harvested from the lamina by laminectomy be unrelated with any donor site pain from the ilium. However it should be borne in mind that of MOB patients have poor bone quality after the autologous bone graft, the possibility of non-union is high. We concluded that the Brantigan I/F cage is an useful implant, but certain characteristics should be clarified for clinical and union success.
著者
山根 裕司 山本 泰雄 菅 靖司 当麻 靖子 鈴木 由紀子 川越 寿織 澤口 悠紀 高橋 聡子 手倉森 勇夫 山村 俊昭 谷 雅彦 中野 和彦
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
日本理学療法学術大会 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.C0010-C0010, 2005

【目的】北海道サッカー協会では、優秀選手の発掘と育成、全道の選手・指導者の交流、選手・指導者のレベルアップ、トレーニングセンター制度の充実・発展を目的に、サッカー北海道選抜U-18合宿を行っている。我々は2001年から合宿に帯同し、メディカルサポートを行っている。今後の合宿におけるサポートの充実のため、4年間の活動内容について発生部位、疾患、処置内容の分析を行った。<BR><BR>【方法】対象は2001~04年に行われたサッカー北海道選抜U-18合宿。参加登録者は4年間で延べ900名(15~18才)であった。毎年7月上旬に4日間にわたって行われた。内容はトレーニング及び1日1~2回の試合を行った。メディカルスタッフは医師2名、理学療法士2名、看護師4名である。合宿初日に医師、理学療法士が講義を行い、傷害予防の啓蒙活動を行った。スタッフは練習中ピッチサイドに待機し、発生した傷害に対して診断や治療、希望者に対するコンディショニング指導を行った。<BR><BR>【結果】4年間で延べ293名(33%)の選手に367件の傷害が発生し、784回の治療を行った。部位は足関節・足部35%、膝関節22%、大腿11%、下腿7%、股関節5%と下肢が8割を占めた。内訳は外傷65%、障害29%、その他6%であった。外傷では打撲38%、捻挫38%、筋腱損傷10%であった。障害では、筋腱炎が57%と最も多く、次いで腰痛13%であった。処置はRICE処置が37%、テーピング24%、ストレッチ指導16%、投薬11%であった。救急車搬送3例(下顎骨骨折1例、熱中症2例)で、1ヶ月以上試合出場不可能な重症例は4例(下顎骨骨折、撓骨遠位端骨折、肘関節脱臼、前十字靭帯損傷各1例)発生した。4日間の期間中、処置件数は3日目が42%と最も多く、2日目30%、1日目と4日目が各14%であった。また各年度別の傷害発生件数は、2001年は外傷51件、傷害24件、2002年は外傷59件、傷害28件、2003年は外傷79件、傷害35件、2004年は外傷47件、傷害22件であった。<BR><BR>【考察】4年間の合宿において、重症例は少なく、傷害悪化例はなかった。これは現場で受傷直後から治療が出来たこと、一日数回の診察と治療を行えたこと、的確な練習復帰の指示が行えたこと、合宿初日に行った傷害予防の講義による啓蒙活動などの効果であると思われた。実際、初期症状のうちに治療に訪れる選手が多く、選手のコンディショニングの意識は高いと感じた。傷害の重症度によっては理学療法士によるテーピングやストレッチ指導などの処置を行ってプレーを続行させた。しかし傷害を悪化させた選手はいなかった。どこまでの時間や負荷の練習が出来るかの傷害レベルについて指導者とうまく連携できたことと、ピッチサイドにてプレーを観察できたことが要因であると考える。
著者
吉田 秀樹 中野 正博 行正 徹 前田 康成 横野 和也 羽山 雄偉
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.9-18, 2010-05-11 (Released:2017-09-02)
参考文献数
23
被引用文献数
4

1オクターブに帯域制限した音響波形の極大値と極小値の情報があれば、元の波形を組み立てて情報を再現することができる。位相情報と振幅包絡はそれぞれ音源定位と音声情報の運び手の1つと関係付けられているので、計測した極値の位相と振幅方向の誤差のどちらが合成音の音質に重大な影響を及ぼすかについては関心が持たれるところである。そこで位相誤差と振幅誤差を独立に与えた合成音の主観評価をしたところ、2種類の合成音の波形と元の波形との二乗誤差は等しいにもかかわらず、位相誤差が有意に音質の劣化を招いていることを観察した。加えて極値を最小二乗推定することで位相誤差を4%未満に抑制すれば、合成音の音質が改善された。以上より、聴性認識は振幅より位相の検出に敏感にできており、位相誤差を算出すれば合成音の音質を見積もるための指標に利用できることが示唆された。