著者
小久保 醇
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.250-252, 1961
被引用文献数
1

1. The parasites recovered from the pupal collections of pine-moth in Kashima district, Ibaraki Prefecture during June 12 to July 5, 1961 are shown in Table 2. The most abundant species was Sarcophaga harpax Pandelle and it was recovered from 10 per cent of the field-collected pupae. 2. The number of Sarcophaga harpax found in each host was 1 to 21, and mostly 3 to 8.(Fig. 1) 3. Brachymeria minuta Linne was recovered from the Sarcophaga pupa as the secondary parasite.
著者
小久保 醇 加納 六郎
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.226-227, 1961

Sarcophaga harpax Pandelle, Carcelia bombylans R.-D., Euterus matsuyadorii Matsumura and Brachymeria minuta Linne were recovered from the pine-moth pupae collected in June of 1960 in Kashima district, Ibaraki Prefecture. In these species Sarcophaga was most abundant and Brachymeria appeared as secondary parasite from pupae of Sarcophaga.
著者
大久保 つや子 柴田 学 高橋 宏 山田 恭央 栢 豪洋 本田 武司 青野 一哉 川越 昌宜 長岡 成孝 武田 康男
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.1116-1121, 1988-12-28
被引用文献数
3

歯科領域でのカートリッジ方式による局所麻酔において,血液の逆流現象を調べ,注射に際して特別な吸引操作を行わずとも,血液が容易にカートリッジ内に逆流し,残液を汚染することをつきとめた。1. 1.25%ポンタミンブルー液中に,注射針の先端を浸漬した状態でカートリッジ局麻液0.8mlを一定速度で押し出し,加圧を停止し指先をハンドルから浮かせた状態にしたとき,カートリッジ内に逆流してくる色素を定量する逆流模擬試験を行った。市販カートリッジ用注射器7種について比較した結果,7種すべての注射器に逆流が認められた。逆流色素量と頻度からしてFujisawa aspirating syringe>Citoject>Fujisawa type II>JM syringe>Trixylest>BDN carupule syringe>Peri-pressの順であった。また,市販4種のカートリッジについても,逆流現象を比較した。この場合も,1種を除くすべてに高頻度,高濃度の色素逆流を認めた。2. 歯科診療3機関より回収した,使用済カートリッジの残液について,色素結合法による蛋白の定性,定量を行った。324サンプル中85例(26.2%)に蛋白陽性を認めた。3. 使用済カートリッジ残液について,ヒトヘモグロビンを,酵素免疫測定法によって定性定量した。99サンプル中24例(24.2%)に陽性を認めた。以上のことから,局所麻酔用カートリッジでは,注射時に血液が高濃度,高頻度に逆流することが確認されたので,残液を他患者に再使用することは,エイズ,B型肝炎感染防止の立場より,厳禁すべきことが示唆された。
著者
大竹 英俊 野中 涼代 澤田 淑子 萩原 義秀 萩原 秀昭 久保田 和彦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.105, no.11, pp.1052-1057, 1985-11-25
被引用文献数
4

Hypocholesterolemic effects of green juice from young barley leaves were investigated on hypercholesterolemia in rats fed on a high cholesterol diet (HCD). The n-hexane extract from a water insoluble fraction of green juice showed hypocholesterolemic activity. At least two substances responsible for the hypocholesterolemic effects were isolated from the n-hexane extract and purified by silica gel chromatography. One of them was β-sitosterol, and the other n-hexacosyl alcohol which was a saturated higher alcohol having a molecular weight of 382. In the rats fed on HCD added with n-hexacosyl alcohol at a concentration of 1%, the plasma cholesterol level was hardly lowered on day 3 but markedly on day 9. In a similar experiment, β-sitosterol markedly lowered the plasma cholesterol level of rats on both day 3 and day 9. Through these experiments, we found that barley leaves contained hypocholesterolemic substances, and that two compounds such as β-sitosterol and n-hexacosyl alcohol were responsible for the hypocholesterolemic activity.
著者
小坂 共栄 緑 鉄洋 保柳 康一 久保田 正史 宮東 靖浩
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.37, pp.71-83, 1992-03-15
被引用文献数
18

北部フォッサマグナ新第三系の層序について検討をくわえ, それに基づいて古地理の変遷を論じた。関東山地北縁部や諏訪湖北方には中新世初期の海成層が小規模に分布しており, 当時太平洋に大きく開いた海域がフォッサマグナ中央部にまで入り込んでいた可能性がある。中新世初期〜中期初頭には海底火山の活動を伴いながら海域がフォッサマグナ中央部に広がり, 一次的にはこの地域が太平洋側と日本海側の海をつなぐ連絡通路となった時期もあった。中新世中期は水内帯地域で大規模な堆積盆地が形成されたが, 後期になると次第に埋積が進み, 海は一般に浅海化していった。鮮新世〜更新世前期には, 戸隠・荒倉山・聖山・塩嶺などの各地で安山岩質の火山活動が発生した。また大規模な断層に沿う落ち込みの結果, 大峰帯, 小諸陥没盆地などの新たな盆地が形成された。
著者
小林 進 落合 武徳 堀 誠司 鈴木 孝雄 清水 孝徳 軍司 祥雄 剣持 敬 島田 英昭 岡住 慎一 林 秀樹 西郷 健一 高山 亘 岩崎 好太郎 牧野 治文 松井 芳文 宮内 英聡 夏目 俊彦 伊藤 泰平 近藤 悟 平山 信夫 星野 敏彦 井上 雅仁 山本 重則 小川 真司 河野 陽一 一瀬 正治 吉田 英生 大沼 直躬 横須賀 収 今関 文夫 丸山 紀史 須永 雅彦 税所 宏光 篠塚 典弘 佐藤 二郎 西野 卓 中西 加寿也 志賀 英敏 織田 成人 平澤 博之 守田 文範 梁川 範幸 北原 宏 中村 裕義 北田 光一 古山 信明 菅野 治重 野村 文夫 内貴 恵子 斎藤 洋子 久保 悦子 倉山 富久子 田村 道子 酒巻 建夫 柏原 英彦 島津 元秀 田中 紘一
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.231-237, 2000-10-01
被引用文献数
1

今回,千葉大学医学部附属病院において,本県第1例目となるウイルソン病肝不全症例に対する生体部分肝移植の1例を実施したので報告する。症例(レシピエント)は13歳,男児であり,術前,凝固異常(HPT<35%)とともに,傾眠傾向を示していた。血液型はAB型,入院時の身長は176.0cm,体重は67.0kgであり,標準肝容積(SLV)=1273.6cm^3であった。ドナーは姉(異父)であり,血液型はA型(適合),身長は148.0cm,体重は50.0kgと比較的小柄であり,肝右葉の移植となった。術後は極めて良好な経過をたどり,肝機能は正常化(HPT>100%)し,術後72病日で退院となった。
著者
高橋 桂太 久保田 彰 苗村 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.573-584, 2005-03-01
被引用文献数
25

Light field rendering (LFR)とは, あらかじめ取得された多視点画像から自由視点画像を合成する, イメージベーストレンダリングの基本的な手法である.この手法では, 合成画像において焦点ぼけのような現象が現れることが知られている.現実のシステムでは, この"焦点"が合う範囲が非常に狭い場合が多いという問題点がある.本論文では, LFRの合成画像における"合焦"の度合を, 安定に判定する新しい尺度を提案する.また, この尺度を用いて, "合焦"距離が異なる多数枚の画像から, "焦点"が合っている領域を統合することで, シーン全体を鮮明にとらえた"全焦点"画像を合成する手法を提案する.更に, 画像合成の実験を行い, 提案手法によって, 最終的な合成画像の品質が向上することを確認した.
著者
金久保 利之 米丸 啓介 福山 洋
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.62, no.492, pp.99-106, 1997
被引用文献数
9 5

The relationship between local bond splitting behavior and average ones in reinforced concrete members has not been clear, yet. As the first step to make clear this problem, local bond behavior in case of no lateral reinforcement is discussed based on the study by Tepfers. In this study, bond stress, τ_b, is provided as the function of internal crack depth, rt, and angle between the principal bond stress and the axis of the reinforcement, α. The bond splitting test is carried out using new-designed specimens. Test results show that the value of α is assumed to be 34 degrees, and r_i has a proportional relationship with slippage of reinforcement, s. Using these results, a new relationship between τ_b and s is proposed.
著者
橋田 哲士 長神 大忠 上田 佳代子 西角 知也 中川 大輔 瀧田 豊治 栗田 大資 上道 幸史 深井 正輝 久保田 浩 上田 かおる 大江 智子 奥田 和男 楠 比呂志 土井 守
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.847-851, 2006-08-25
被引用文献数
3

雌バーラル(Pseudois nayaur)の血中プロジェステロン(P_4)濃度の年変動を調査し,繁殖季節や発情周期,春機発動などバーラルの繁殖生理を明らかにしようとした.雌バーラル9頭から週1〜2回血液を採取し,ラジオイムノアッセイによりP_4濃度を測定した.血中P_4濃度は,11月または12月(冬)から5〜6月(晩春)までの期間のみ周期的に変動した.この変動に基づく発情周期は,平均24.9±0.5日間であった.血中P_4濃度の上昇開始期前後に,他の雌を追い回す行動や外陰部からの粘液漏出が認められ,これらはバーラルの発情を示す外見的指標になると考えられた.交尾後,妊娠した個体の血中P_4濃度は,周期性を失い,高い値を維持した.調査した37出産例において,出産は4〜9月の間にみられ,5月と6月に全体の約70%が集中していた.出産年月日から推定した受胎時期は10〜4月で,12月が54%と最も多かった.12月は,血中P_4濃度の変動期間の初期にあたることから,ほとんどのバーラルは繁殖季節開始後の早い時期に妊娠し,妊娠しない場合は約25日間の発情周期を繰り返していることが明らかとなった.
著者
穴田 哲夫 久保 洋 黒木 太司 出口 博之 内田 浩光 西野 有 山中 宏治 姉川 修 川島 宗也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.522, pp.81-88, 2006-01-13

2005年の欧州マイクロ波会議の概要を報告する。本会議は35回目となり、10月3日から7日まで、フランス・パリのCNIT la Defenseにて開催された。論文数は招待論文及び一般論文の合計706件で、68オーラルセッションと5ポスターセッションで発表された。本報告では、欧州マイクロ波会議の発表を各分野のスペシャリストによって能動・受動デバイス、メタマテリアル、EMC、回路及びアンテナ・伝搬を含めたアクセスシステムまでを概説する。
著者
工藤 好騎 久保 宏
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学工学部研究報告 (ISSN:02865262)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-12, 2006-02-20

本研究では,まず寒冷地における各地点の気象データを用い,近年の気象傾向を踏まえたうえで,寒冷地の道路舗装構造の設計に必要な理論最大凍結深さの推定で要する凍結指数の計算を行った.次に,現在の設計基準として適用されている置換え深さに対して,安全性や合理性があったかの確認を行い,新たな設計基準に対しての再計算をして,北海道における適切な舗装構成の提案を行った.この研究から,近年の傾向としては約10〜15年間隔で比較的寒い冬期となっていることから,設計期間が現在の10年設計から20年程度の期間に見直す必要がある.また,実際に凍上被害があった地点の設計基準値から現在実施されている値の見直しも必要であることが明らかになった.
著者
永野 博明 林 和彦 久保 正法 三浦 康男
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.307-314, 1990-04-15
被引用文献数
1

長崎県, および宮崎県を除く九州地方で牛流行熱が発生した. 長崎県では17年ぶりの発生であった. 10月17日に平戸市で初発し, 長崎県では24戸24頭の発生であった. 臨床症状は突然の発熱, 食欲不振および起立不能であった. 発症牛全例において牛流行熱ウイルスに対する抗体価の上昇が見られた. 17例の発症牛のヘパリン加血液から初代HmLu-1細胞で, 12株のウイルスが分離された. これらの分離株は牛流行熱ウイルス山口株の免疫血清ですべて中和された. 電子顕微鏡では, 代表株平戸-9感染HmLu-1細胞の材料中に150nmの円錐型ウイルス粒子が観察された. 平戸-9株と山口株は交差中和試験で, 互いに良く交差した. 牛流行熱ウイルスの分離は, 発症牛の血球材料(洗浄血球)を用いることにより, HmLu-1細胞で容易に分離されることが明らかになった.
著者
須貝 貫二 細野 實 久保 恭輔
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.56, no.656, pp.307-308, 1950-07-30
著者
財田 伸介 久保 満 河田 佳樹 仁木 登 大松 広伸 森山 紀之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.134-145, 2004-01-01
被引用文献数
22

近年,マルヂスライスCTの開発により全肺野の3次元断層像を短時間,高精度に得ることが可能になった.特に体軸方向の分解能の飛躍的な向上により3次元的な画像解析に期待が寄せられている.本論文ではマルチスライスCT画像から肺の葉間数を抽出するアルゴリズムについて述べる.臨床において葉間数は肺区域の同定に重要とされる臓器である.葉間数は非常に薄い膜状の構造をしている.本手法は,葉間数の存在する領域の特定と葉間数の強調処理を行って抽出する.これらには葉単位に分類された肺血管からの3次元距離値を用いることで葉間数の存在する領域の特定を行う.次に強調された面陰影の法線ベクトルを用いた領域拡張処理を行い葉間数を抽出する.本手法を臨床画像20例に適用し,精度を評価して有効性を示す.
著者
〓橋 沙織 勝股 理恵 吉澤 久美 八巻 桃子 大迫 美由紀 村上 満利子 毛利 さやか 佐藤 みずき 目黒 寛子 久保倉 寛子 広瀬 佳苗 田中 直義 渡辺 杉夫 木内 幹
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.454-461, 2005
被引用文献数
5 1

1. 中国雲南省の淡豆〓から分離した細菌でわが国の糸引納豆を製造した結果, 撹拌すると豆の形が完全に崩れてしまうほど軟らかい納豆を製造することができる菌, KFP843を見いだした. 同定の結果, KFP843株は<i>Bacillus subtilis</i>に属する菌であった.<br>2. <i>B. subtilis</i> KFP843の納豆製造には2種類の温度プログラムを用いたが, KFP843株の最適生育温度である43℃を初発温度とする製造プログラムが適しており, 製造した納豆の硬さは, 市販納豆の硬さを100%とすると, それは約40%の硬さに仕上がった.<br>3. ホルモール窒素は市販納豆のそれが0.94%であったのに対し, 本菌株で製造した納豆は0.28ないし0.38%であった. また糸引きは市販納豆よりもやや弱く, 相対粘度は市販納豆のそれが2.06であったのに対し, 1.10ないし1.21であった.<br>4. 官能検査では, 菌の被り, 豆の割れ・つぶれ, 硬さの項目で市販納豆に比べて有意に良い評価 (p<0.05) であった. 市販納豆に比べて有意に (p<0.05) 糸引きは弱いが, 豆が軟らかいという評価を得た.