著者
鈴木 秀人 ? 偉民 永井 邦和 松山 健也 伊藤 吉保 柴田 良一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.61, no.585, pp.894-899, 1995-05-25
被引用文献数
20 5

An influence of cooling rate on the fatigue reliability of aluminum alloy castings (AC4CH) was investigated. The results obtained were as follows : (1) As the cooling rate of AC4CH was increased, the porosities and the microstructure were controlled fine. (2) The fatigue strength of AC4CH produced through rapid cooling rate was superior to that produced through slow cooling rate, specially on the fatigue limit (N=10^7). (3) The effect of stress gradient on the fatigue limit is due to the probability that the maximum stress can put on the largest porosity in the specimen. (4) Micro porous defects were always observed at the origin of fatigue crack. Then, it could be interpreted that the fatigue life was related to the size of porous defect, based on fracture mechanics. (5) From the above relation and the statistical analysis on the size of porous defect, the fatigue limit of 99% remaining probability could be estimated.

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著者
伊藤隆著
出版者
[伊藤隆]
巻号頁・発行日
2012
著者
高橋 裕一 伊藤 健 最上 久美子
出版者
山形県衛生研究所
雑誌
山形県衛生研究所報 (ISSN:05134706)
巻号頁・発行日
no.36, pp.21-27, 2003
被引用文献数
1

花粉情報システムが開発され今年(2003年)の春から運用に入った.予報は4段階のランクに分けた場合,実測値と予測値のランクが"完全に一致"した割合は三川,新庄,山形,米沢で各々49%,46%,58%,53%,"1ランクはずれ"が各々33%,27%,33%,33%,"2ランク以上はずれ"が各々18%,27%,9%,14%で,9~27%が"大きくはずれた"ことになる.飛散状況ではダーラム捕集器による飛散開始日はいずれの地点も昨年より遅かった.総飛散数は県北部(三川町,新庄市)が2002年に比べて各々4.6,2.3倍と多かった.花粉モニター法とダーラム捕集器の結果は2002年より良く一致した.花粉モニターによる総飛散数は,2003年が2002年より少なくダーラム捕集器の結果とは異なった.それは2003年は空中に浮遊する粒子数が少なく,花粉モニターはスギ花粉以外の粒子をあまり計測しなかったためと考えられた.春に飛散する花粉の最大ピーク日をみると,14種のうち11種で2003年よりも2002年が早かった.総飛散数は14種のうち10種で2003年が多く飛散した.秋に飛散する花粉の飛散時期は昨年(2001年)とほぼ同時期であった.
著者
伊藤 忠弘
出版者
東京大学教育学部
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.207-215, 1995-02-28

The purpose of this article is to review the studies on self-esteem during last 10 years in Japan and to examine the usefulness of the concept of self-esteem and the validity of the self-esteem scales. It is shown that high self-esteem individuals are different from low self-esteem individuals in various social cognitions and behaviors in Japan as well as USA, but that the Rosenberg's self-esteem scale is not good enough fot understanding "self-esteem" of Japanese people.
著者
伊藤 義隆 中川 政一 宇多 寛人 廣澤 博嗣 岩松 俊哉 宿谷 昌則 織茂 宏彰 椎崎 真弘
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
学術講演梗概集. D-2, 環境工学II, 熱, 湿気, 温熱感, 自然エネルギー, 気流・換気・排煙, 数値流体, 空気清浄, 暖冷房・空調, 熱源設備, 設備応用 (ISSN:1341450X)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.557-558, 2010-07-20

本報では、その2.で熱環境実測を行なった東急東横線渋谷駅と副都心線車両内で行なった被験者実験について、電車で移動するという一連の行動の中で人が温熱感をどのように知覚するかに着目して考察を行なった。
著者
林 合祐 高橋 応明 齊藤 一幸 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.29, pp.81-84, 2011-05-05

近年,RFID (Radio Frequency Identification)システムの急速な普及には目覚しいものがあり,物流管理,生産履歴管理ソリューションなど様々な分野にて有用であると認められている.また,病院での薬品管理や医療分野などにおいても,このシステムが利用可能である.さらに,重要施設における入退室管理への応用も注目されている。本稿では,入退室システム用アンテナの開発を目的として,ISMバンドの一つである2.4 GHz帯で動作し,ICチップと整合する,体内埋め込み型アンテナの設計を行った.また,体内に埋め込んだ際のアンテナのインピーダンスや放射特性などを,数値解析手法の一つである有限要素法によって検討した.
著者
勝間 みどり 伊藤 明美 西村 理恵 柿原 繭子 西川 千歳 善家 里子 神徳 規子
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.17-25, 1998-03-05

阪神・淡路大震災から2年が経過した時点での,学生の震災体験の状況,災害観と災害対策,災害看護の授業に関する調査を行い,平成11年度より開講される「災害看護」の教育内容を検討した。調査の結果,8割の学生が震災を経験し,心身や学習,住居などに影響を受けていた。災害観は日本人の特徴である災害を天災や運命ととらえる運命論や天譴論が多かった。しかし一方では,災害対策を講じれば被害はくいとめられるという災害意識を持っていた。また,6割の学生が災害看護の授業を希望しており,救護活動,応急処置,看護婦の役割と責任など実践的な内容に関心が高かった。以上のような学生の状況を認識したうえで,学生や講師の実体験を生かし,被災地の特性をふまえた授業内容・方法の工夫が必要である。さらに,授業を行うことが災害の啓蒙活動にもつながり,災害看護学を確立していくことになる。
著者
伊藤 晃一 イトウ コウイチ Koichi ITO
出版者
千葉大学教育学部授業実践開発研究室
雑誌
授業実践開発研究 (ISSN:18848818)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.17-26, 2009-03

子どもたちと学校に招かれた外国人とがなんらかのかかわりをするというような異文化交流の実践のほとんどは、今まで授業の中で行われていた。しかし筆者は、授業の中で行われる異文化交流の実践が、授業がもつ特徴によってむしろ制約されてしまい、本来の意味での異文化交流が出来ていないのではないかという問題意識を持つようになった。本研究は、授業の特徴が異文化交流の実践にどのような影響を及ぼしているのかを詳しく検討した上で、その問題点を指摘し、授業の枠組みをはずした場における異文化交流の実践を作成し、その成果と課題を考察し、学校における新しい異文化交流の可能性を見いだすことを目的としている。実践は、実践時間をあえて授業から切り離し、休み時間に行った。実践の成果としては、子どもたちが多様な仕方で外国人とかかわろうと試行錯誤する様子が見受けられ、それを休み時間に行った成果と結論づけた。一方で、今後このような実践を学校文化の中にどう位置づけていくのかということや、異文化交流ということばが、果たして客観的なことばとして機能するのかということや、子どもたちのかかわりを記述するとはどういうことかという問題も明らかになった。
著者
関根 昭一 桜井 叢人 伊藤 本男
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.86, no.8, pp.1402-1405, 1995-08-20

尿管扁平上皮癌の1例を報告した.患者は62歳の主婦で, 31歳のとき尿路結核のために左腎摘除術, 右尿管皮膚瘻術をうけ, 定期的に尿管カテーテルの交換に通院していた.1994年3月8日, 尿管狭窄のためカテーテル交換が不能になり緊急に右腎瘻術に変更した.その3カ月後, 以前尿管ストーマがあった部位に圧痛と硬結があらわれたので切除したところ組織学的に扁平上皮癌と診断された.姑息的ではあったが, 右尿管摘除術を行った.しかし周囲臓器への浸潤のため一部を切除したに止まった.ペプロマイシンとUFTを投与したが効果はみられず, 患者の容態は徐々に悪化している.尿管皮膚癌術後に扁平上皮癌が尿管に発生することは稀で, 自験例では慢性的な感染とカテーテルの刺激が発生要因になったものと考えられる.
著者
伊藤 俊一 阿部 純一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.241-247, 1988-10-31 (Released:2010-07-16)
参考文献数
11

This experiment was conducted to investigate the function of connectives in text comprehension. Twenty six subjects were instructed to read six texts, each containing several target sentences. Eighteen target sentences were provided, and each of the subjects was presented half of the target sentences in their original form, i.e., with a connective (Connective condition, C), and the other half, without a connective (No-connective condition, NC). After reading, subjects were asked to recall all the target sentences. In recall, all the sentences preceding the target sentence were presented as a cue. Recall rate was higher for the C condition than for the NC condition. The result indicated that connectives facilitate text comprehension. This effect was seen most clearly in three connective categories called jyunsetsu (e. g., causality), gyakusetsu (i.e., adversative), hosoku (i.e., supplement) in Japanese.
著者
八久保 晶弘 海原 拓哉 伊藤 陽一
出版者
北海道大学
雑誌
低温科学. 物理篇. 資料集 (ISSN:03853683)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-8, 1998-03
被引用文献数
2

1996-97年冬期の北海道大学低温科学研究所の裏庭でなされた積雪断面観測の結果を示した。毎月5,15,25日に積雪断面を用いた観測で, 1963-64年冬期以来続けられてる。観測項目は成層構造・雪質・密度・硬度・雪温・含水率・全水量・ラム硬度である。今冬の最大積雪深は2月22日に記録された83cmであり, 平年並みだった。その後は順調に融雪が進行し, 4月3日に消雪した。
著者
伊藤 英明 中西 英之 石田 亨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1372-1380, 2007-03-15
被引用文献数
3

大規模な公共施設において目の不自由な人へのナビゲーションから緊急時の避難誘導にまで役立つことを目的に実装した通信環境について,京都駅ビルを用いてその有効性を検証した.この通信環境は,実空間の歩行者を仮想空間にCG オブジェクトとして写像することで広い範囲を継ぎ目なく俯瞰する機能と,写像されたCG オブジェクトへの直接操作により複数の対象との通信を指示者が切り替える機能を特徴とする.検証は2 つの実験からなる.最初の実験では,1 名の指示者が1 名の歩行者を携帯電話のみで誘導する場合と,位置情報を用いて誘導する場合の結果を比較した.2 つ目の実験では,1 名の指示者が2 名の歩行者を切り替えながら並行して指示を行った.1 つ目の実験参加者間の会話を分析した結果,利用者の位置情報を用いることで,目標地点を明示するためのランドマークが不要となる相対的な指示が可能となり,その結果,ときに冗長ではあるが,場所や人を問わずに理解されやすい指示が実現されることが示された.一方,2 つ目の実験結果からは,複数の通信対象へ並行して指示を行う際,上記の相対的な指示を用いることが,通信対象を切り替えるタイミングに関して指示者の制約を増すことにつながることが明らかになった.We present a study of system evaluation of the location-based remote guidance system in a large-scale public space. It is considered helpful for visitors who are, for example, visually impaired people or evacuees. Two functions characterize the system. One is a bird's-eye view that is represented as 3D-CG, which enables a guide to survey a large space and its visitors seamlessly. The other is a function to switch addressed users in guidance by direct manipulation to CG objects which are displayed as human figures on a touch screen. This paper reports two experiments, the first in which one member of a pair guided the other to some locations using only a mobile phone without information about the location of the guided person vs. with information about the location; the second, a person guided two persons parallely by the special pointing interface which enabled the guide to switch addressed pedestrians. Analysis of the first experiment, drawing on audio/video data shows that the location-based guidance system features easy guidance that rarely depends on space structure and humans. The result of second experiment highlights that the easy guidance described above isn't feasible for switching addressed pedestrians in guidance.
著者
伊藤 貴昭 垣花 真一郎
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.86-98, 2009-03-30
被引用文献数
4 5

説明を生成することが理解を促進することはこれまでの研究でも数多く示されてきた。本研究では,他者へ向けた説明生成によって,なぜ理解が促されるかを検討するため,統計学の「散布度」を学習材料として,大学生を対象に,実際に対面で説明する群(対面群:13名),ビデオを通して説明する群(ビデオ群:14名),上記2群の説明準備に相当する学習のみを行わせる群(統制群:14名)を設定し,学習効果を比較した。その結果,事後テストにおいて対面群が他の2群を上回っており,対面で説明することが理解を促すことが示唆された。一方,ビデオ群と統制群には有意差は見られず,単に説明を生成することのみの効果は見られないことが示された。プロトコル分析の結果,「意味付与的説明」,またその「繰り返し」の発話頻度と事後テストの成績との間に有意な相関が見られ,対面群ではビデオ群よりこの種の発話が多く生成されていた。対面群でそれらが生成された箇所に着目すると,これらの少なくとも一部は,聞き手の頷きの有無や返事などの否定的フィードバックを契機に生成されていることが明らかとなった。本研究の結果は,他者に説明すると理解が促されるという現象は,聞き手がいる状況で生じやすい「意味付与的説明」,またそうした発話を繰り返すことに起因することを示唆している。
著者
伊藤 祥隆 小田 誠 太田 安彦 呉 哲彦 常塚 宣男 渡邉 剛
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.119-121, 2001-03-15
被引用文献数
2 2

症例は16歳, 男性.既往歴として4歳児に漏斗胸に対して胸骨翻転術を施行され, 14歳時にMarfan症候群と診断された.1994年に右自然気胸に対し胸腔鏡下肺部分切除術を施行した.1996年2月に右気胸を再発し保存的に加療したが, 同年4月に右気胸を再々発し, 小開胸下に肺部分切除術を施行した.1997年2月15日に左背部痛と呼吸困難が出現し, 当科を受診した.胸部レントゲン写真にて左自然気胸と診断した.胸腔ドレーンを留置して保存的に加療するも改善しないため, 2月20日胸腔鏡下手術を施行した.肺尖部にブラが多発しており, これを切除した.Marfan症候群は気胸の合併率が高く, 本例のように体格の成長に伴って気胸を繰り返し再発することもあり, 注意深い経過観察が必要と思われた.
著者
原田 浩美 能登谷 晶子 橋本 かほる 伊藤 真人 吉崎 智一
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.78-85, 2011 (Released:2011-04-16)
参考文献数
17
被引用文献数
2

金沢方式による言語聴覚療法を受け, 1歳から5歳代に人工内耳の装用を開始した11例を対象に, 理解語彙の聴覚読話移行に影響を及ぼす要因を検討した。手話理解・文字理解の視覚系言語から音声言語理解への6歳までの移行には, 文字先行移行パターン, 聴覚先行移行パターン, 手話先行未移行パターン, 文字先行未移行パターンの4つがあり, 移行パターンにかかわらず, 聴覚読話移行可能となるまでの期間は, 平均12ヵ月であった。6歳までに11例中7例が手話から聴覚読話へ移行した。聴覚読話への移行を可能にする要因を装用開始年齢と手話や文字による理解語彙数からみると, 人工内耳装用開始が2歳前後の場合は理解語彙が350語, 3歳前後の場合は700語, 3歳6ヵ月前後の場合は1000語程度獲得していた例で聴覚読話へ移行していたことがわかった。
著者
中山 善文 門脇 康二 日暮 愛一郎 永田 直幹 伊藤 英明
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.668-672, 2000-05-01
被引用文献数
10

今回, 我々は狭窄によって手術適応になったS状結腸憩室炎に3個の, いわゆるcolonic mucosubmucosal elongated polyp(CMSEP)を合併した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は74歳の男性.左下腹部腫瘤と同部の鈍痛を主訴に他院受診.大腸内視鏡検査と注腸造影で, S状結腸に狭窄と多発憩室を指摘され, 平成10年2月4日, 当科紹介受診となった.超音波検査とCTで左下腹部に約8cm径の内部不均一な腫瘤を認め, 狭窄をともなうS状結腸憩室炎の術前診断で2月19日, S状結腸切除術を施行した.切除標本で狭窄部口側に2.0×2.0×4.5cmの有茎性ポリープと肛門側に1.0×1.0×2.0cmと1.0×1.0×1.5cmの有茎性ポリープを認めた.これらのポリープは, 病理組織検査の結果CMSEPであった.同一症例に複数個のCMSEPが存在した報告は初めてである.