著者
沢口 敦史 佐藤 導謙
出版者
日本作物學會
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.505-509, 2001 (Released:2011-03-05)

春播コムギの初冬播において、根雪前20-25日に播種すれば越冬が良好であることを既報で示した。本報では初冬播栽培において春播栽培よりも安定的に多収を確保する技術として、発芽抑制剤と播種量について検討した。発芽抑制剤試験では、薬剤により越冬後の出芽個体数を増加させ、早期播種においても多収のコムギを生産することが可能な剤が認められた。また試験結果から、最大収量の95%以上を得るためには、178個体m-2以上の生存個体が必要であると判断された。播種量試験では、播種量を春播栽培の標準量(340粒m-2)、1.5倍あるいは2倍量を検討した。播種量を増やしても穂数は増えるが穂長と千粒重がやや低下し、収量は標準量播種量とほぼ同じであった。越冬率は越冬可能な播種時期においても40%~89%であった。これらより、最大収量の95%を得るためには、必要生存個体数178粒を最低の越冬率である40%で除して得られたm2当たり445粒が播種量として適正であり、これ以上は収量増加に効果的でないと判断された。
著者
佐藤 克之 野田 伸一 Miguwe David K. Ziro Gideon N. Muhoho Ngethe D.
出版者
長崎大学熱帯医学研究所
雑誌
熱帯医学 Tropical medicine (ISSN:03855643)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.197-202, 1985-12-28

ビルハルツ住血吸虫症の流行地であるケニア国クワレ地区ムワチンガ村において,住民によく利用されている水系から,特に利用頻度の高い2ケ所(Site 6,Site 19)を選び,水中のセルカリア密度を,Prentice(1984)の方法を用いて測定した。さらにセルカリアの種を同定するために,4匹ずつの未感染ハムスターを調査地の水に暴露し,約3カ月後剖検して住血吸虫の感染の有無について調べた.Site 6では,401の水からわずかに1隻のセルカリアが回収されただけで,4匹のハムスターには,いずれも住血吸虫の感染は見られなかった.これに対して,Site 19では81の水から231隻のセルカリアが検出され,また4匹のハムスターからも,合計31個体の住血吸虫成虫(雄20,雌11)が回収された.これらのハムスターの肝臓には多数の住血吸虫卵が見い出され,形態学的特徴からビルハルツ住血吸虫のものと同定された.住血吸虫症流行地のいろいろな水系の水の危険度を測定する際のセルカリオメトリーの有用性について考察した.
著者
佐藤 克之 勝又 達哉 青木 克己 野田 伸一 Muhoho Ngethe D.
出版者
長崎大学熱帯医学研究所
雑誌
熱帯医学 Tropical medicine (ISSN:03855643)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.81-85, 1987-06-30

ビルハルツ住血吸虫症の流行地であるケニア国クワレ地区ムワチンガ村において,住民によく利用されている水系から,特に利用頻度の高い2ヶ所(Site 6, Site 19)を選び,水中セルカリア密度の日内変動をセルカリオメトリーにより測定した.測定は,メトリフォネートによる集団治療と水道水供給とを組み合わせたコントロール対策実施の前後2回にわたって行なった.(1983年11月及び1984年8月)Site 19では,コントロール対策実施前には,90リットルの水から合計567隻のセルカリアが検出され,水中のセルカリア密度は正午をピークとする日内変動を示した.コントロール対策実施後6ヶ月経た時点でも,90リットルの水から354隻のセルカリアが回収され,水中セルカリア密度は13時をピークとする日内変動を示した.このことから,Site 19では正午から午後1時にかけて感染の危険度が最も高く,早朝や夕方は低いことが考えられる.また,コントロール実施後でも、まだ感染の危険が相当残っていることが明らかとなった。一方, Site 6ではコントロール対策実施前に180リットルの水から2隻のセルカリアが検出されただけで,コントロール実施後には,セルカリアは回収されなかった。このようにもともとセルカリア密度の低い水系では,本実験で用いたセルカリオメトリーでコントロール対策が住血吸虫症の伝搬に及ぼす効果について評価することは困難と思われる.住血吸虫症コントロール対策が感染の危険度の減少に及ぼす効果を判定する際に,セルカリオメトリーを用いた場合の問題点について考察した.
著者
山田 卓也 福田 吉治 佐藤 慎一郎 丸尾 和司 中村 睦美 根本 裕太 武田 典子 澤田 亨 北畠 義典 荒尾 孝
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.331-338, 2021-05-15 (Released:2021-06-03)
参考文献数
29

目的 本研究の目的は,地域在住自立高齢者に対する膝痛改善教室(教室)が医療費の推移へ与える効果を検討することであった。方法 2015年1月から2月の間に山梨県都留市A地区在住の自立高齢者を対象に非ランダム化比較試験として4週間の教室を実施した。本研究の分析対象者は,教室の介入群で教室のすべての回と最終評価に参加した28人と,教室の非介入群で再調査にも回答のあった70人のうち,死亡・転出者と対象期間に社会保険に加入していた者を除外し,医療費データの利用に同意が得られた49人(介入群20人,非介入群29人)とした。医療費データは,2014年1月から2018年12月の傷病名に関節症のコードを含む医科入院外レセプトとそれに関連する調剤レセプトの合計を用いた。教室開催前の2014年を基準とする2015年から2018年までの各年の医療費の変化量を算出し,その間の医療費の推移に及ぼす介入の効果を線形混合効果モデルで分析した。結果 医療費の変化量の推移に対する教室の効果(調整平均値の群間差:介入群−非介入群)は,対象全期間を通じて有意差は認められなかった(全期間−5.6千円/人,95%CI:−39.2-28.0)。各年では,2015年9.3千円/人(95%CI:−39.6-58.3),2016年−2.0千円/人(95%CI:−44.4-40.5),2017年−10.3千円/人(95%CI:−42.5-21.9),2018年8.2千円/人(95%CI:−39.1-55.4)であり,介入による有意な医療費抑制効果は確認されなかった。結論 今後は介入プログラムや対象人数を増やすなどの改善を行ったうえで,引き続き検証する必要がある。
著者
阿部 拓三 佐藤 長明
出版者
日本魚學振興會
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.159-163, 2009

ダンゴウオは、標準体長18mm程度で成熟する小型のダンゴウオ科魚類である。熊本県天草、長崎県野母岬から青森県下北半島までの日本各地、および東シナ海北部から黄海に至る広範囲から採集記録があり、日本周辺の浅海域に広く分布すると考えられる。しかし、本種の繁殖に関する知見はUenoによる成熟雌の卵巣卵の数およびサイズなどに関する若干の記述に限られ、詳しい生態は不明であった。本研究では、宮城県南三陸町志津川湾から得られた繁殖個体をもとに、野外における卵保護習性、産卵基質、一腹卵数、卵径および産卵頻度など、本種の繁殖生態の特徴を報告する。
著者
佐藤 遼次 佐藤 一郎 金子 雅彦 水野 貴之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.2E6GS504, 2020 (Released:2020-06-19)

企業が事故や災害で被災し操業が中断した際に,その経済的ショックがサプライチェーンを介して取引先に波及するかどうかを明らかにするために,本研究では,サプライヤーの売上情報とその顧客企業の売上情報との関係を表現する回帰モデルを構築した.具体的には,主に上場企業に関する財務情報を収録したデータベースから,事故や災害による被災の有無に関わらず,2012年から2016年までの製造企業の売上情報(約7,500件)を整理した.これを企業の取引関係を収録したデータベースと突合することで,各決算年度におけるサプライヤーおよび顧客企業の売上成長率を紐づけたデータセットを作成した.これに,各企業の国籍や業種等の情報を加え,機械学習(LightGBM)を用いることで,サプライヤーの売上前年比を含む情報から,その顧客企業の売上前年比を回帰するモデルを構築した.そのモデルにおける特徴量の重要度を評価することで,企業の売上成長が,サプライチェーンを介した取引先のパフォーマンスによる影響を受けていることを明らかにした.
著者
佐藤 勉 丹羽 源男
出版者
Japanese Society for Oral Health
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.172-184, 1987 (Released:2010-10-27)
参考文献数
35
被引用文献数
1

The effects of fluoride (F) on the growth, protein synthesis, alkaline phosphatase (ALP) activity, cyclic adenosine 3', 5'-monophosphate (cAMP) levels and ultrastructure were examined in normal human diploid cells (NDU-1 cells, fibroblasts) derived from fetal lung tissue.Concentrations of F between 0.026mM-0.53mM had no effect on the growth of NDU-1 cells. However, 0.79mM F depressed the growth of the cells and 1.05mM F led to complete inhibition of growth. Reduced protein synthesis (incorporation of 14C-leucine) was observed with 0.79mM F, but, 0.026mM F and 0.53mM F slightly enhanced protein synthesis to 109% and 108% of the control, respectively.After 24 hours of exposure to concentrations of 0.026mM-1.05mM F, ALP activity in the cells was increased in a manner similar to that of control cells. However, ALP activity in cells treated with 2.63mM F seemed to be strongly depressed.The cAMP values increased rapidly after the addition of 2.63mM F.Cells cultured for 24 hours with 0.026mM F or 0.53mM F contained a well-developed, roughsurfaced endoplasmic reticulum (rER) when compared with control cultures. In cells treated with 0.79mM F or 1.05mM F, numerous lysosomes and a less-developed rER were observed. Many vacuoles were also observed in the 2.63mM F treated cells.In conclusion, the higher concentrations of F tested inhibited cell growth and protein synthesis, but the lower concentrations of F accelerated protein synthesis. These findings are supported by morphological investigation. Finally, F had a stimulatory effect on cAMP, but a depressant effect on ALP activity.
著者
蔵岡 孝治 植田 剛士 佐藤 正昭
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.427, 2004

ポリエチレンテレフタラート(PET)基板上にシリカマトリックス有機-無機ハイブリッド膜をゾル-ゲル法を用いて作製した。作製した膜は主な成分がシリカであるため透明性を有し、有機高分子とのハイブリッド化により柔軟であり、SEMによる膜表面観察でもクラックは観察されなかった。この特性は無機成分と有機成分が分子分散しているためであると考えられる。また、包装材料としての適用性を評価するために、気体透過性、硬度などを測定した。得られたハイブリッド膜の酸素の透過係数はPET基材に比べて小さく、クラックのない緻密な膜が形成されていることがわかった。
著者
佐藤 稔久 河原 純一郎 熊田 孝恒 赤松 幹之
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.1451-1458, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
14
被引用文献数
3

長時間運転して疲労を感じている際に,その疲労がさらに大きくなる要因を検討した.ドライバー100名にアンケート調査を行い,高速道路や高速道路走行後の一般道での交通状況等で疲労の蓄積に影響を与える要因を分析した.その結果,5つの因子が抽出された.この因子を基に,ドライバーの感じる疲労のタイプ分類を試みた.
著者
佐藤 大地 庭野 賀津子
出版者
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
雑誌
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (ISSN:21850275)
巻号頁・発行日
no.13, pp.49-65, 2021-03-31

聴覚障害は新生児聴覚スクリーニング検査にて早期に発見され、早期からの適切な支援が行われることによって、有効な音声言語の発達を促すことが可能であると指摘されている。その早期支援の重要な役割を担っているのが、聴覚障害特別支援学校における乳幼児教育相談である。 本稿では、東北地方の聴覚障害特別支援学校14校の乳幼児教育相談を対象に実施した質問紙調査の結果より、乳幼児教育相談における支援活動と関係機関との連携に関する現状と今後の課題について検討することを目的とした。1955年代から制度的な裏付けがないまま継続されてきた聴覚障害特別支援学校における乳幼児教育相談は、担当教員による工夫や努力と関係機関との連携のうえで、教育相談が継続されてきているものの、今後検討されていくべき課題が多いことが明らかとなった。
著者
佐藤 悠介 畠山 浩人 兵藤 守 秋田 英万 原島 秀吉
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.12, pp.1355-1363, 2012-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
19
被引用文献数
5 7

The development of a carrier for the delivery of siRNA is a factor in the realization of RNA interference (RNAi) therapeutics. Modification of siRNA carriers with polyethylene glycol, i.e., PEGylation, is a general strategy for stabilizing a particle in the blood stream and delivering it to tissue or cells. However, it is well-known that, when a carrier is modified by PEGylation, it results in a significant inhibition of both cellular uptake and the endosomal escape process. In a previous study, we reported on the development of a multifunctional envelope-type nano device (MEND) for delivering siRNA and peptide-based functional devices for overcoming the effects conferred by PEGylation and succeeded in the delivery of siRNA to tumor tissue. In this study, we noticed that the pH-sensitive property, changing from neutral to cationic in response to a decrease in pH, could avoid the inhibition caused by PEGylation and succeeded in synthesizing a pH-sensitive cationic lipid, YSK05. The YSK05-MEND had a higher fusogenicity and potency for endosomal escape than other MENDs containing conventional cationic lipids. The PEGylated YSK05-MEND induced efficient gene silencing and avoided the inhibition of endosomal escape caused by PEGylation followed by optimization of the lipid composition. Furthermore, the intratumoral injection of the PEGylated YSK05-MEND resulted in a more efficient gene silencing compared with MENDs containing conventional cationic lipids. Thus, the YSK05-MEND is a promising siRNA carrier for avoiding the inhibition in intracellular trafficking caused by PEGylation both in vitro and in vivo.
著者
小野寺 康 佐藤 魁星 渡部 誠也 佐々木 信也
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.363-371, 2021-05-15 (Released:2021-05-15)
参考文献数
16

Friction reduction by engine oil under low and high temperature conditions is required because of the increasing number of hybrid vehicles where oil temperature is low. Friction modifier (FM) technology to realize it are required. Friction performance of molybdenum dithiocarbamate (MoDTC) used with adsorption type FMs was investigated, which showed different results depending on types of adsorption type FMs: glycerol monooleate (GMO) inhibited friction reduction while polymer FM (PFM) did not. To understand the cause of the difference, the effect of reaction film formation by Zinc dithiophosphate (ZnDTP), which is crucial for the friction reduction by MoDTC, on adsorption type FMs was investigated. GMO inhibited the reaction film formation by ZnDTP, while PFM did not fully, observed with mini-traction machine spacer layer imaging (MTM-SLIM) and EPMA analysis. The cause was studied by their adsorption performance examined by quartz crystal microbalance (QCM). GMO showed higher adsorption density, while PFM showed lower compared to that of ZnDTP. The result indicated that GMO competitively adsorbed on the surface, inhibiting the reaction film formation by ZnDTP while polymer FM did not. Adsorption performance under co-existence of PFM and ZnDTP indicated that ZnDTP is capable to adsorb on the surface under the existence of PFM. The study indicated that the key to achieve low friction is to use PFM which does not fully inhibit ZnDTP reaction film formation.
著者
今野 美里 後藤 春彦 佐藤 宏亮
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.187-192, 2009-10-25
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

商店街は町の中で、商業的な空間としてのみでなく、公共性の高い日々の交流の場としての重要な役割を果たしてきたと言え、商店街の衰退が深刻になる中で、両側面から商店街の維持を考えることは重要であると考える。本研究は、平井親和会商店街と春日町通り商店街を対象とし、商店街関係者の現在置かれている状況と交流の実態との関係を明らかにした上で、商店街の商業機能の維持と人間関係の継承を図っていくためのプロセスを考察することを目的とする。商店街の構造変化の将来予測から、今後商店街において、元商店主、地域外商店主が増加することが予測された。交流の実態との関係から、商店主は商店を継承し地域の中での交流創出の場を守り続け、商業機能と人間関係の継承という商店街の持続のための二つの役割を担うことが可能である。しかし、商店主が減少してきている現在、元商店主は、商店街を支え人間関係の継承に努めることが必要で、地域外商店主は商業機能を持続し、交流の場を維持に努めることが必要である。つまり増加している元商店主と地域外商店主が商店主を支えることにより、役割を相互補完し日々の交流の場としての商店街を維持していくことが望ましい。
著者
沈 才彬 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1456, pp.108-110, 2008-09-08

答 8月11〜21日まで北京と上海を訪問し、現地調査の合間に五輪観戦もしました。開会式の演出など様々な問題が取りざたされました。それでも北京五輪を無事終え、成功を収めた高揚感が漂っていました。そこにチベット族やウイグル族など少数民族の反乱、テロ、農民暴動などから来る不安感。この2つの感覚が混在している、というのが私の見た今の中国です。
著者
佐藤 琢磨 高島 三幸
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.72-75, 2018-01

2004年には米国GPで3位になり表彰台に上りました。しかし2008年、所属チーム「スーパーアグリ」の撤退によりF1シートを失います。ハンドルすら握れなかった2シーズンは何を考えていましたか。…