著者
佐藤 智子 佐々木 肇
出版者
岩手県立大学
雑誌
総合政策 (ISSN:13446347)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.103-125, 2008-03

1992年釜石市を主会場として三陸・海の博覧会が開催されたが、博覧会の目玉のひとつが、ディーニュ・レ・バン市で1億9千5百万年前の地層から発見された、アンモナイト化石群の剥離標本(複製)の展示であった。この標本(複製)製作に力を貸したのが、ディーニュ・レ・バン市にあるオート・プロヴァンス地質学研究所であったことが縁で、釜石市は同市を知ることになった。市関係者の相互訪問を経て、1994年両市は姉妹都市提携を締結したが、最初の数年間は児童・生徒の絵画交換交流が続いたものの、2000年以降その交流は途絶えた状態になっている。本論では最初に、太平洋に面している海の町釜石市と、アルプスの麓にある山の町ディーニュ・レ・バン市がどのようにして知り合ったのかを詳しく解明した。そして次に、姉妹都市提携後どのような交流へと発展していったのか、その軌跡を辿った。さらに、初動期が過ぎると、瞬く間に交流活動が停止状態に陥ってしまった原因はどこにあるのかを考察した。最後に、両市の姉妹都市交流復活の道を探るべく、いくつかの提言を試みた。
著者
河本 章宏 佐藤 伸吾 大村 泰久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.344, pp.13-18, 2002-09-23
参考文献数
4

サブ100nmチャネル長領域においては、ソース・ドレインにおける横方向の不純物分布がデバイス特性に強く影響を与えると考えられる。本報告ではデバイスシミュレーションを用いてチャネル内最大電子速度(V_max)としきい値電圧(V_th)を導出して不純物の横方向分布がもたらす影響について検討した結果を述べる。横方向への不純物拡散は特にチャネル長20nm領域でデバイス特性に大きく影響を及ぼすことが示される。横拡散長の最適化を行った結果、デバイス縮小によって与えられる正味の性能向上が限定的であることが示される。また、high-k材料やSb,Inといった新しい不純物原子の導入が不可欠であることも述べる。
著者
嶋野 安雄 佐々木 史織 鎌田 麻衣 佐藤 久美子
出版者
国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校
雑誌
八戸工業高等専門学校紀要 (ISSN:03854124)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.49-56, 2005

Removal of Cd^<2+>, Ni^<2+>, Cu^<2+>, Hg^<2+>, and V^<3+> from the aqueous solutions was examined using waste-paper fly ash produced and provided by a paper-mill. The ash was stirred in 50 ppm metal ion solution at 25℃ for 6h. Concentration of the metal ions was determined by X-ray fluorimetry. Experiment of varying initial concentration of Cd^<2+> gave maximum adsorption of 24 mg/g([B]), which was higher than the results for bagasse fly ash of 1.2 mg/g reported in a literature. Cadmium adsorption increased with increase in pH, while nickel and copper adsorptions were almost constant with increasing pH, being similar values with maximum cadmium adsorption. Adsorption of Hg^<2+> and V^<3+> was considerably lower than the values of above three ions. Metal-ion adsorped ashes were stirred in 0.1N HN0_3, to be desorped for metal ions above 90%.
著者
高橋 映子 佐藤 直之 鎌田 貢壽
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.468-477, 1992-08-31

Heymann腎炎(HN)の発症機構とこれにかかわる病因抗原-抗体系を明らかにする目的で,HN発症ラットと,15-deoxyspergualin (DSP)を用いてHNの発症を抑制したラットの免疫系を比較検討した。31匹のLewisラットに近位尿細管刷子縁蛋白(FxlA)を完全フロイントアジュバントと共に0週に120μg,4週に60μg免疫し,HNを発症させた。ラットを生食投与群,DSP 0.25mg/kg, 0.5mg/kg, 1.0mg/kg, 2.0mg/kg投与群の5群に分け,DSPを50μlの生食と共に腹腔内に投与した。生食投与群のラット6匹すべてが,8週までに20mg/日以上の陽性蛋白尿を呈したが,DSP投与群では,用量依存性に蛋白尿が抑制され,DSP 1.0mg/kg, 2.0mg/kg投与群ラットは,14週まで1匹も陽性蛋白尿を示さなかった。14週に得た腎の糸球体へのIgG沈着は,生食投与群で典型的HNの所見を呈したが,DSP投与群では用量依存性に抑制され,DSP 1.0mg/kg, 2.0mg/kg投与群では組織学的にHNの発症が阻止された。血清中の抗FxlA抗体価は,生食投与群では,6過に33505±2024 (SD) cpmと最高値を示したが,DSP投与量に依存して抑制され,DSP 1.0mg/kg投与群では,最高値が7309±3614cpmと抑制された。陽性蛋白尿を示し組織学的にHNを発症したラットの血清IgGは,FxlA中のgp700 (700kDの糖蛋白),gp440, gp330を4週以降14週まで沈降させた。同一血清IgGは,糸球体蛋白中のgp700を4週以降14週まで沈降させたが,糸球体蛋白からgp440, gp330を沈降させなかった。この血清IgGは,蛋白尿出現と同時に糸球体蛋白中の95kD抗原を一過性に沈降させた。DSP 1.0mg/kg投与群の血清IgGは,FxlA中のgp700, gp440, gp330を4, 6, 8週に沈降させたが,糸球体蛋白中のgp700をまったく沈降させなかった。またこの血清IgGは,95kDの糸球体蛋白を一過性に沈降させた。DSPは,糸球体蛋白gp700に対する抗体産生を選択的に抑制することでHNの発症を阻止した。これらの結果からHNの糸球体抗原は,gp700と95kDの抗原であることが明らかになった。gp700は,糸球体への病因抗体沈着を起こす主要な抗原で,95kDの抗原は,蛋白尿出現に関与する抗原である。
著者
佐藤 直之 鎌田 貢壽
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.256-266, 1988-06-30

ラット腎糸球体蛋白(GP)で誘導される Heymann 腎炎(HN)の作製に成功し,このHNとラット腎尿細管蛋白(Fx1A)で誘導されるHNとの病理学的,免疫学的差異を検討した。1%未満の尿細管断片を混入する腎単離糸球体よりGPを作製し,ルイスラットを,180μg GP, 240μg GP, 180μg Fx1A, 1.8μg Fx1A, 2.4μg Fx1A,生食のいずれかで免疫した。12週までに,240μg GP, 180μg Fx1A群のラットのすべてが陽性蛋白尿(20mg/日以上)を呈したが,他群のラットは16週まで1匹も陽性蛋白尿を呈さなかった。16週の腎組織所見は,240μg GP群,180μg Fx1A群のすべてのラットでGBMに沿ったIgGの顆粒状沈着を認め,電顕にて上記2群の糸球体内 deposits の局在様式に差異がないことが確認された。また,240μg GP群の16週腎単離糸球体より溶出したIgGは, ImmunoprecipitationでGP中の700kDの糖蛋白(gp700)及びFx1A中のgp700,gp460,gp330を沈降させた。腎糸球体蛋白でHNが誘導され,その抗原はgp700である。
著者
服部 正次 池上 晴通 建石 竜平 早田 義博 船津 秀夫 大田 満夫 米山 武志 下里 幸雄 橋本 邦久 西村 穣 伊藤 元彦 村上 国男 早乙女 一男 佐藤 正弘 沢村 献児
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.361-370, 1979-12-25

最近5年間に手術をうけた肺腺淋393例の予後を検討し,また,術後Adjuvant chemorapyの効果をも比較検討した.組織亜型の如何を問わず,高分化,型腺癌および,臨床病期I期例;腋瘍径3cm未満,治癒切除をうけたものの予後が優れていた.乳頭型腺癌と腺管型腺癌では,分化度別にみても,5年生存率,50%生存率ともに有意差なく,今後他の観点からの詳細な亜型分類の必要がある.また,術後化学療法は,EX+MMC+5・FU治療群が良好な生存曲線を示した.
著者
高岡 将臣 木内 徹 佐藤 正弘
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.125, no.6, pp.585-594, 2005 (Released:2005-09-01)
参考文献数
13

A severe fault may cause loss of synchronism of a small number of generators. And it may make many generators out of service resulting in wide area blackout. When two groups of generators lose synchronism, the magnitudes of voltage on some lines becomes zero. Therefore an approach that lines with zero voltage are opened has been employed actually in order to prevent loss of synchronism from extension. This paper presents a new method using voltage and current measured on a line during disturbance to detect the line with zero voltage at the instant when loss of synchronism takes place. A method to detect loss of synchronism using voltage and current measured on a line was already proposed. This paper presents results of the tests performed by using power system simulator which is composed of a DC-motor, a synchronous generator, artificial transmission line, circuit breaker equipments and so on. The validity of proposed methods was verified by finding loss of synchronism correctly.
著者
高橋 紀子 岡田 ミヨ子 長谷川 由紀子 佐藤 紀子 成田 琢磨 神谷 千鶴 浅沼 義博
出版者
秋田大学
雑誌
秋田大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13478664)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.58-67, 2004-03-31

糖尿病患者に対し,教育入院用クリニカルパスを作成し,7例に適用した.このパスの中での栄養士の果たす役割は,アウトカムを「食事療法の必要性が理解でき,ご飯などの秤量ができ,退院後も継続できる」とした.入院期間は平均24日であり,この間に全例において, 3回栄養指導を行うことができた.入院時に調査した患者の食事状況については,7例中6例が間食をしていた.また,食事傾向は7例中5例が基本量よりも多く食べていた.また,7例中2例では食事療法に対する家族の協力は得られず,問題を抱えていた.教育入院前後のBody Mass Index (BMI)は,入院時27.4±4.8,退院時26.7±4.6であった.また,収縮期血圧は,各140±26mmHg,117±18mmHgであった.BMI,収縮期血圧ともに入院により有意に改善した.血液検査成績として,空腹時血糖, HbAlcを測定した.空腹時血糖は,入院時182±40mg/dl,退院時132±52mg/dlであった.また,HbA1cは,各10.0±1.8%, 8.0±0.9%であった.空腹時血糖,HbA1cともに入院により有意に改善した.退院時に,食事療法の理解度を調査した.摂取エネルギー量や主食・主菜・副菜の組み合わせの理解は7例ともあった.また,食品交換表の理解は,「ある」が3例,「1部ある」が3例であり,「ない」は1例のみであった.糖尿病教育入院用クリニカルパスを用いて管理栄養士が食事療法に介入することは,計画的に栄養指導を行うことができる,栄養士がチーム医療のなかに積極的に入ることができる等の理由により有意義であると考える.
著者
小幡 明彦 佐々木 和雄 佐藤義治 上野 英雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.69, pp.1-6, 1996-07-25
被引用文献数
6

ビデオ画像通信を用いて遠隔のオフィスの状況を見せることで、近接感を提供するビデオアウェアネスの研究が注目されている。オフィスが近接していることにより、思い立った時、廊下で偶然出会った時等、偶発的に会話が行われ、共同作業者との人間関係の維持や、新しいプロジェクトの生成に重要な役割を果たしていることが知られている。本稿では、近接者間で偶発的に発生するコミュニケーションのモデルを示し、モデルに基づく設計により、過去の実験システムで明らかにされた問題点が解決できることを示す。また、オフィスでのコミュニケーション観察結果、簡易なプロトタイプによる予備実験の結果を報告し、ビデオアウェアネスシステムの利用効果について考察する。A great interest has developed in providing awareness via video to support a sense of proximity. Proximity permits unplanned contact and provides mechanism for bringing together potential partners as well as for maintaining existing collaborative relationships. In this paper, we propose an unplanned communication support method based on a group interaction model and show how this method solve problems addressed in previous researches. Effects of video awareness system is also discussed based on observations of office communication and our experiment using a preliminary prototype system.
著者
佐藤 姚子
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.213-219, 1992-10-31

畑地用除草剤、トリフルラリン(ジニトロアニリン系)の土壌細菌による分解について調べ,以下の結果を得た。1)トリフルラリン粒剤を処理した畑地圃場の土壌から,4種類の土壌細菌を分離し,これらの細菌のトリフルラリンに対する分解を調査した。その結果,T-a菌に若干の,T-b菌に顕著な分解能が認められた。無機塩の液体培地中における,この2菌の細菌によるトリフルラリンの分解を28℃の恒温槽で弱振とう培養を行って経時的に調査した(Table1)。経過日数毎にn-ヘキサンで抽出後,トリフルラリンの残存量をGCで測定した。その結果,28日後に最大の分解率,T-a菌で約20%,T-b菌で約95%を示した。2)T-b菌添加区のGC測定で,クロマトグラム上にはトリフルラリンのほか,3種の主要分解代謝物と考えられる,新しいピークがみられた(Fig.1)。それらは,トリフルラリンのRT(保持時間)が1.9分のとき、それぞれ2.5分,2.8分そして3.4分であった。それらをRT順に,代謝物1, 2, 3とし,これらの生成もトリフルラリンの検量線を用いて計算し,その経時変化をトリフルラリンの減衰とともに図示した(Fig.2)。3)上記の主要分解代謝物3種のGCおよびGC-MS測定結果は,先にジニトロアニリン系除草剤ペンディメタリンを分解する細菌(P-1, P-3, P-3菌)を用いて,トリフルラリンの分解について調査し,既に明らかにした,トリフルラリンの主要分解代謝物3種のGCおよびGC-MS測定結果と一致した。すなわち,代謝物1は,α,α,α-trifluoro-N^4,N^4^-dipropyltoluene-3,4,5-triamine,代謝物2は,α,α,α-trifluoro-5-nitor-N^4, N^4-dipropyltoluene-3,4-diamine, そして代謝物3は,2-ethyl-7-nitro-1-propyl-5-(trifluoromethyl)-benzimidazoleであった。4)GC-MS測定では,上記主要代謝物のほか,3種の新たな微量分解代謝物(4,5,6)が得られた。それらのマススペクトル,分子量,文献などから推定された構造式をFig.3に示した。代謝物4(M=263)は,α, α, α-trifluoro-5-nitro-N^4-propyltoluene-3, 4-diamineで代謝物2の脱プロピル化物であろうと推定した。代謝物5(M=269)は,3, 5-dinitro-4-(propylamino)-benzoic acid, 代謝物6(M=271)は7-amino-2-ethyl-1-propyl-5-(trifluoromethyl)benzimidazoleと推定した。5)T-a菌,T-b菌の主要な細菌学的調査を行い(Table2),それらの結果から,T-a菌はAlcaligenes属の,T-b菌はMoraxella属の細菌と推定した。
著者
佐藤 紀美子 北川 知佳 佐藤 豪 神津 玲 千住 秀明
雑誌
長崎大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.97-100, 1991-03-30

本研究の目的は,家事動作の作業強度を定量的に把握し,退院指導に役立てることである.対象は健常主婦9名で,方法は心拍数を連続測定し,家事動作の方法と開始・終了時間を記録させた.作業強度は,安静座位時心拍数を100とし,その増加で示した.その結果,心拍数増加が被験者間で相違の大きい作業(掃除・洗濯等)と小さい作業(食事後片づけ・買物・食事準備等)に分けられた.心拍数が高い時間帯は,掃除や洗濯を含む複数の作業の同時進行が多かった.以上より家事動作の運動量を軽減する為に,掃除・洗濯を他作業から分離することや,心拍数増加が被験者間で相違のある作業は,増加の低い作業方法を選択する等の指導の必要性が示唆された.
著者
武 小萌 瀧本 政雄 佐藤 真一 安達 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.1153-1165, 2009-08-01
被引用文献数
4

本研究では,放送映像における同一場面映像のアーカイブからの発見・検索を目標とする.本研究において解決すべき最大の問題は,同一場面映像間の視点の違いによる視覚的な差異にかかわらず照合を行うことである.本研究は,撮影対象の動きに着目し,特徴点軌跡が時間的に変化するInconsistencyシーケンスに基づいた照合手法を提案する.このInconsistencyシーケンスから派生される,特徴的な事象の発生を示すDiscontinuityシーケンスに基づき,同一場面映像検出における計算量を激減させる高速化アルゴリズムも提案した.また,ローカル特徴量を用いた既存の映像照合手法との精度比較,並びにそれを用いた速度・精度の向上の評価を新たに加えた.更に,提案手法を実際の映像アーカイブに適用し,提案手法の有効性を実証した.
著者
千葉 修一 兼松 重任 村上 賢二 佐藤 亨 朝比奈 政利 沼宮内 茂 御領 政信 大島 寛一 岡田 幸助
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.361-365, 2000-04-25
被引用文献数
3

競走中あるいは調教中に骨折した競走馬の血清中上皮小体ホルモン(PTH)およびカルシトニン(CT)レベルをラジオイムノアッセイにより測定し, 正常馬と比較した.橈骨, 第三中手骨, 第三手根骨, 指骨, 脛骨などの大型骨を骨折した競走馬では, 血清中のPTHレベルは正常であったが, CTレベルは上昇していた.種子骨骨折馬では正常馬と比較して, 血清中PTHは統計学的に有意ではなかったが, わずかに高値を示し, CTは統計学的に有意に高値であった.今回検索した競走馬における種子骨および大型骨骨折の病態は, それぞれ異なったカルシウム代謝の状況下で発現した可能性が示唆された.