著者
吉川 貴浩 井出 幸介 窪田 康男 中村 好宏 武部 寛 草桶 秀夫
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.117-127, 2001
参考文献数
18
被引用文献数
1

ゲンジボタルのミトコンドリアND5遺伝子をコードする塩基配列を用い, 地域個体間の遺伝的類縁関係を調べた.108地域から得られた307個体について909bpの塩基配列を調べたところ, 131のハプロタイプが検出された.次に, 塩基配列に基づき, 分子系統樹を作成したところ, これらのハプロタイプは大きく4つのグループに分けられることが明らかとなった.これらのグループのうち, グループIとIIの分布はフォッサマグナ地帯を境界として東日本地域と四国を含む西日本地域に分かれた.本州における両者の分布は, ほぼフォッサマグナを境に, 発光間隔が約2秒間隔の西日本タイプと約4秒間隔の東日本タイプに分かれることと一致した.九州では, 中央構造線を境に, 南側のグループIIIと北側のグループIVに分かれた.
著者
吉川 達郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0161114a, (Released:2017-12-02)

『Topcoder (トップコーダー)』は、2001年に米国にて競技プログラミング・コミュニティとして始まり、現在世界で100万人のデータサイエンティストプログラマー、UI/UXデザイナーを抱えるクラウドソーシング・コミュニティである。本稿では『Topcoder』を活用したNASA、ハーバード大学、IBMを含む世界の先進企業のオープンイノベーションの事例を紹介する。クラウドソーシングとして一般的な簡易なタスクの遂行ではなく、世界中のハイスキルなリソースを活用して、クイックなプロトタイピングや高難度課題の解決をサポートする『Topcoder』のシステムについても詳しく説明する。
著者
吉川 穣 西尾 悠 伊澤 精一郎 福西 祐
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.17-00478, (Released:2017-12-20)
参考文献数
15
被引用文献数
2

Numerical simulations are carried out aimed at finding a key flow structure which leads to a laminar-turbulent transition of a boundary layer with streaky structures. In the preliminary computation, an array of cuboids is used to form streaky structures inside a boundary layer. Then, a disturbance is introduced into the boundary layer by ejecting a short-duration jet from a hole in the wall into a low-speed region in the streaky structures. Although the boundary layer returns to a laminar state when the jet velocity is set to 18% of the uniform flow velocity, it eventually turns into a turbulent state downstream in the 20% case. The differences are investigated in detail in terms of the vortical structures. As a result, only in the stronger jet case, a flat spanwise vortex is generated beside one leg of a hairpin vortex and it merges with the streamwise vortex nearby forming an inclined streamwise vortex. On the other hand, the flat spanwise vortex disappears without being connected to the streamwise vortex in the weaker jet case. The inclined streamwise vortex is stretched by the mean velocity gradient of the boundary layer growing into a strong vortex, and new vortex structures are generated around the inclined one, which leads to turbulence. Therefore, the results suggest that formation of the inclined vortex is the key to transition of the boundary layer.
著者
吉川 英志 鈴木 登
出版者
聖マリアンナ医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

神経細胞移植は現在有効な治療法がない難治性神経疾患に対する新規治療法として注目されている。本研究で、サルES細胞をレチノイン酸処理することで神経細胞を分化誘導できること、これを片麻痺マウスに移植することで運動機能を回復させることができた。移植した運動神経はケモカイン受容体CXCR4を発現しており、損傷部皮質に集族したグリア細胞の産生するケモカインSDF1に反応して、損傷部皮質に移動した。脳血流MRIを用いると、神経細胞移植脳では損傷部皮質の脳血流量が改善した。神経ネットワークの再生にはケモカインとその受容体が神経細胞の遊走に関わり、損傷組織への定着には神経接着因子が極めて重要な役割を果たすことを示唆された。今回の成績から、近い将来ヒトでの応用が行なわれれば運動障害も持つ多くの患者のQOLの改善に貢献すると期待される。
著者
日高 勇一 小池 貢史 三角 瞬 吉川 理紗 小西 祐子 佐藤 裕之 平井 卓哉 三堂 祥吾 堀井 洋一郎 都築 直 萩尾 光美
出版者
日本獣医がん学会
雑誌
日本獣医がん学会雑誌 (ISSN:18843344)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.5-12, 2017-10-31 (Released:2017-11-15)
参考文献数
19

鼻腔内の未分化癌 (症例1)、移行癌 (症例2) と診断された犬2例に対し、パクリタキセル/白金製剤併用の非選択的動注化学療法を行った。それぞれの投与量は全身化学療法の推奨量の25%から35.5%に減量し、総頚動脈から注入した。症例1は著しい腫瘍の減容積が得られたが、治療後の生存期間は53日であった。症例2においても約3カ月間部分寛解が得られたが、治療後の生存期間は126日であった。本療法による副作用は、症例1ではみられず、症例2においても軽度であった。本報告における非選択的動注化学療法は、手技が容易かつ簡便であり、投薬量の減量により安全に実施し得た。本療法は、その間隔、回数および薬剤の投与量に課題が残るものの、犬の鼻腔内悪性腫瘍に対し、緩和効果が得られる可能性が示唆された。
著者
杉山 弘晃 目黒 豊美 吉川 雄一郎 大和 淳司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

現在の雑談対話システムでは、雑談で観測される幅広い話題の間の連続性を正しく認識することが容易でないため、文脈とつながらない話題を発話し対話を破綻させてしまう問題がある。一方、ロボットを複数体化することで、ユーザ発話中の話題に対する応答義務が緩和されるため、話題の連続性に対する要求を低減させ、破綻を回避できると予想される。本研究では、このロボット複数体化による対話破綻回避効果について分析を行う。
著者
有元 慶太 吉川 茂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.16, pp.5-11, 2001-02-22

エアリード楽器において、尺八、フルートを仮定した"short"とパイプオルガンやリコーダーを仮定した"long"の二つのフルー形状について流速分布を測定した。理論上は"long"の場合、ジェットはフルー内部ではPoiseuille分布、フルーから出た後はb=4h/5(ジェットの半幅をb,フルーの高さを2hとする)のBickley分布に従い、"short"の場合はフルー内部ではtop-hat分布、フルーから出た後はb=3h/2のBickley分布に従う。実験結果は、(a)"long"の場合、低速域(10?20m/s)ではb=4h/5のBickley分布に従う。(b)"short"の場合は20?50m/sでフルーからの距離Xが8mmの場合ジェットの流速分布はb=3h/2のBickley分布に従う。(c)"short"の場合は低速域(10?20m/s)ではフルーからの距離xが2mm<x<8mmの範囲ではジェットの流速分布はn=3のNolleに従う。これらより、結論として線形化した不安定性理論に基づくと、低速域ではジェットの擾乱波動の成長率は"short"よりも"long"の方が大きいと考えられる。It is empirically known that the geometry of the flue channel and the flue exit significantly affects the tone color in air-jet instruments. A precise correlation between this flue geometry and the resulting jet velocity profile was investigated experimentally. Two kinds of flue geometry, "long" and "short", are used. Theoretically, a "long" flue, which is a model of organ pipes or recorders, yields the Poiseuille profile for the channnel flow and the Bickley profile (with half width b=4h/5, where 2h defines the jet thickness at the flue exit) for the subsequent jet flow. A "short" flue, which is a model of the flute or shakuhachi, yields the top-hat profile for the channel flow and the Bickley profile(with b=3h/2) for the subsequent jet flow. Experimental results show the following: (a) A "long" flue gives the theoretical Bickley jet for 10m/s < V_<max> < 20m/s and for 2mm < x(distance from the flue) < 8mm. (b) A "short" flue gives the theoretical Bickley profile jet for 20m/s < V_<max> < 50m/s and for x=8mm, (c) A "short" flue gives the empirical Nolle profile for 10m/s < V_<max> < 20m/s and for 2mm < x < 8mm. Since the Bickley profile yields larger amplification factor of the jet-wave disturbance than the Nolle profile, we may consider that a "long" flue yields larger amplification factor than a "short" flue in the range of 10m/s < V_<max> < 20m/x and for 2mm < x < 8mm.
著者
佐藤 公俊 吉川 友子 野口 一英
出版者
長岡工業高等専門学校
雑誌
長岡工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:00277568)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.35-42, 2012-11

本稿は,長岡高専インターアクトクラブと沖縄高専WSBとのお互いの地域を行き来しての文化・世代・国際交流を紹介し,その意義と課題を検討した.長岡高専インターアクトクラブは,1965年に長岡ロータリークラブの認証による創設され,それ以来の福祉施設の双葉寮訪問などの社会貢献活動と,この20年来,スキー研修,バーベキュー,長岡大花火見物,餅つきなど本校や他校の留学生との文化・国際交流活動を行ってきた.メンバーは多数の留学生を含めて40人前後である.沖縄高専国際交流委員会WSBは,2010年4月に顧問が全沖縄高専生に呼びかけて集まったうちの2名を発起人として同好会設立を届け出た.6月からは週1回の定例会活動を始め,7月には沖縄高専初の留学生歓迎会などの行事を実施した.メンバーは留学生を含めて平成24年5月現在で31人である.2011年3月から長岡高専インターアクトクラブと沖縄高専WSBとは,3月の国際交流スキー研修と9月の沖縄交流平和研修で,お互いに行き来してのホームアンドアウェイの遠隔地間の交流をし,留学生とのロータリアンも交えての多文化・多世代交流を始めた.これらの行事の実施に当たり,国際ロータリー第2560地区ガバナー,第2580地区ガバナー,長岡ロータリークラブ,那覇ロータリークラブ,那覇西ロータリークラブから様々な形で大きな支援を受けたことに感謝したい.
著者
吉川 茂
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告 音楽情報科学(MUS) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.1-5, 2011-02-04

東大寺の正倉院に保存されている唐より伝来した尺八 (正倉院尺八) の音響的特性を歌口端および指孔開孔端での補正長さに着目して検討した。ベースとした定量的データは昭和期の調査における各運指における発音周波数の測定記録である。正倉院北倉の竹製尺八の寸法図面を基に、数値計算用モデルを設定し、歌口における入力アドミッタンスのピーク値より発音周波数を計算できるようにした。この計算周波数と吹鳴調査における発音周波数が一致するとして歌口端補正長さを推定した。また、この発音周波数が与える波長から、指孔開孔列がもたらす補正長さも求めた。これらの結果より、2 つの補正長さの周波数 (運指) 依存性、オクターブ・バランス、クロス・フィンガリングと音律異常、尺八とベーム・フルートなどについて考察した。One of the Shousouin Shakuhachis, that were transmitted from the T'ang dynasty and have been preserved in the Shousouin of the Toudaiji, is acoustically investigated focusing on the length corrections at the embouchure hole and the open-hole lattice. Quantitative data as the research basis are the records on the sounding frequencies that were measured at the investigation in the Shouwa period. Based on a geometry figure of the bamboo-made shakuhachi in the north warehouse, a physical model is constructed to calculate the sounding frequency from the maximum magnitude of the input admittance at the embouchure hole. The length correction at the embouchure hole is estimated by assuming that this calculated frequency corresponds to the blown frequency measured at the Shouwa investigation. Also, another length correction at the open-hole lattice is derived from the wavelength of the blown sound. These numerical results conducted some discussions on the frequency (fingering) dependence of the length corrections, the octave balance, the cross fingerings and the associated intonation anomaly, the Japanese shakuhachi and the western flute.
著者
飯尾 尊優 吉川 雄一郎 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ロボットの複数体化により子供に高度な対話感を与えることによって,子供の学びがより促進されるのではないかという仮説を検証するため,複数ロボット対話システムを構築し,複数ロボットとの対話と単体ロボットとの対話の影響を比較する実験を行った.その結果,被験者は複数のロボットとの対話の方が,ロボットが被験者の意見を正しく理解し,ロボットの対話で分からない部分が少なく,勉強になったと感じたことを明らかにした.
著者
貝塚 爽平 木曾 敏行 町田 貞 太田 陽子 吉川 虎雄
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.89-102, 1964
被引用文献数
2

木曽川・矢作川流域には,第三紀~第四紀に形成された小起伏侵蝕面,河成あるいは海成の段丘面,断層地形など各種の地形がみられる.本文は,この地域でおこなわれた日本地理学会の現地シンポジウムでの討論をもとに編集した総合的報告である.ここには,木曽川・矢作川の段丘と濃尾平野東縁の段丘の対比,それらの形成過程や気候環境なども取上げられているが,主な論点は,むしろ鮮新世末の地層とその堆積面(土岐面・藤岡面),ならびに新旧いくつかの小起伏侵蝕面の形成環境・古地理・地形発達史などの問題にある.ほかに断層地形の形成時代などについても論じた.
著者
文 健哲 菊田 剛 山田 隆志 吉川 厚 寺野 隆雄
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.72-72, 2010

本稿では、芥川賞・直木賞を書籍のプロモーション・イベントと捉え、その受賞作品及び、その著者の他作品に与える影響を2つの側面から考察した。先ず、これらのイベントが受賞作品及び、同著者の作品の売上に与える影響を販売部数の推移より分析。また、受賞作品の話題性を定量的に把握するため、一般的に入手可能なBlog情報も同時に分析した結果を報告する。
著者
吉川 左紀子 乾 敏郎
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.175-178, 1986-08-30 (Released:2010-07-16)
参考文献数
6
被引用文献数
2

For use in experiments investigating semantic processing of nonverbal materials, 82 drawings of familiar objects are presented, along with their most common names, the mean ratings of image agreement, adequacy of complexity, and familiarity. Most concepts were exemplars from one of 10 familiar categories (animals, insects, vehicles etc.). Names and ratings were obtained from 81 undergraduates and graduate students. The moderate correlation (r=.40) was found between percentage of the most common name and image-agreement rating, but the other correlations were negligible. The mean ratings of three variables except adequacy of complexity were compared with those of Matsukawa (1983), obtained from Japanese subjects using Snodgrass and Vanderwart's (1980) drawings. The high correlation between familiarity of both studies (r=.88) indicates that this variable is not affected by visual characteristics of the particular stimulus set. The possible uses of the present stimulus set were suggested.
著者
丸山 俊則 田口 真 岸田 和人 熊本 秀喜 吉川 孝男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.67, no.664, pp.1948-1954, 2001-12-25
参考文献数
8
被引用文献数
3 3

In these days, crashworthiness design has been required more frequently in rail vehicle. The results of static strength test of an end underframe that absorbs most of the crash energy were presented, as well as numerical simulations. By comparing both results, the numerical simulations were found to be adequately accurate. Then, a new and highly crashworthy structure was proposed. Both of the test and the numerical simulation confirmed that the structure worked well to absorb the crash energy. Further, effects of welding strength, geometrical initial imperfection, and strain rate on the crashworthiness were discussed. Especially, strain rate effect of materials is important to evaluate crashworthiness accurately.
著者
岩倉 亮介 吉川 大弘 ジメネス フェリックス 古橋 武
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

雑談などを行う非タスク指向型対話システムでは,ユーザが長時間・長期間に渡って継続的に対話を続けたいと感じるシステムが必要とされる.対話継続性の向上のためには,ユーモア表現を含む発話が有効とされるが,従来の手法では,ユーモアとして受容されない場合が多いという課題がある.そこで本稿では,Twitterデータを用いて,対話システムにおけるユーモア受容性の向上に対する検討を行う.
著者
吉川 康長
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1630, pp.52-54, 2012-02-27

昨年12月28日、東京証券取引所は住宅用床材などを手がける永大産業を第2部から第1部銘柄へと指定した。同社が会社更生法の適用を申請して「戦後最大級の倒産」に至ったのは1978年2月のこと。33年ぶりの東証1部復帰となった。 戦後、ベニヤ板製造で創業し、復興需要を取り込み急成長、その後は建材から住宅販売に乗り出した。
著者
吉川 弘道 若林 裕子 坪田 正紀 大滝 健
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学論文集 = Concrete research and technology (ISSN:13404733)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.33-42, 2011-01-25
参考文献数
16
被引用文献数
1

地震イベントリスク評価手法として,PhaseI/地震ハザード評価,PhaseII/地震動評価,PhaseIII/応答評価,PhaseIV/損傷・脆弱性評価,PhaseV/地震イベントリスク評価,にて構成される評価フローを構築した。このうち,キャパシティスペクトル法とEFM法の採用,および,複数震源モデル,地盤増幅率,距離減衰式など最新の耐震工学の手法を導入したことが特徴と言える。提案手法を,新旧異なる設計年代のRC鉄道ラーメン高架橋に適用し,損失期待値(NEL),予想最大損失(PML)などのリスク指標を算出し考察した。また,設計年代の違いに起因する靭性と強度の差異を,地震リスクイベント曲線と諸リスク値によって定量的かつ具体的に表すことができた。