著者
中川 正樹 東山 孝生 山中 由紀子 澤田 伸一 レー パン トゥー 秋山 勝彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.95, no.278, pp.43-48, 1995-09-28
被引用文献数
32

情報処理機器のパーソナル化の流れのなかでオンライン手書き文字認識の高度化を図るには, 現実的な字体変形が加わった筆跡パターンを一人一人につき相当量収集しておく必要がある. このことを念頭に, 文章形式, 字体制限なし, などを特徴とするオンライン手書き文字パターンデータベースを作成した. 筆跡パターン採集の対象とする文章は新聞から抜き出し,頻出の 1227 字種を含む JIS 第一水準 1537 字種が出現する文章列を約1万文字で構成した. 残りの JIS 第一水準文字は最後に文字単位で書いてもらう. この対象こ対し, 当研究室で 30 人分の筆跡パターンを採集した. また, 共同利用を前提に5人分の提供をメーカ等に呼びかけ, 9社の参加を得た. そして, 我々はさらに5人分追加した. 現在, 提供分のパターンを検査し, 誤字脱字の書き直しを依頼中である.
著者
山中 将 猪狩 源宗 井上 克己
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.70, no.692, pp.1182-1189, 2004-04-25
参考文献数
17
被引用文献数
9

The crossed axle traction drive developed by the authors is applied to a new mechanism of CVT. The input and output shafts with conical disks are parallel and a idler shaft having conical rollers at both ends is placed perpendicular to the input/output shafts. This idler shaft transmits torque from the input shaft to the output shaft and its movement produces the speed variation by changing the contact point between the input/output disk and the idler roller. The purposes of this study are to propose the new CVT mechanism, to develop a prototype to confirm the CVT to work and to evaluate the transmission efficiency. The design procedure of disk and roller are shown by geometrical analysis and the method to apply contact force by using a loading cam is examined. The influence of a spin caused by changing the contact point and torque loss of bearings to the. transmission efficiency are evaluated. The range of speed changing ratio of the prototype is 0.5 to 2. The efficiency of 75% was obtained in case of input torque 10 Nm at uniform speed.
著者
岩本 宗昭 井岡 久 斉藤 素子 山中 英明
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.443-446, 1985
被引用文献数
18 35

Influences of storage temperatures on the prolongation of <i>pre-rigor</i> period of sea bream <i>Pagrus major</i> were examined. The amounts of ATP in the muscle of sea bream decreased more rapidly and <i>rigor mortis</i> proceeded faster at 0°C than at 10°C. In the muscle stored at 10°C the onset of <i>rigor mortis</i> occurred seven hours later than at 0°C. The formation of lactic acid in the muscle of sea bream was parallel with the development of <i>rigor mortis, i.e.</i>, the large amounts of ATP supplied through glycolysis were considered to be used as the contraction energy. K value as the index of freshness at 10°C was twice as high as at 0°C, however, after 48h of storage at 10°C it was below 10% which is thought to be very fresh. The production of inosinic acid during the storage at 0°C was more prompt than at 10°C. The decrease in ATP amounts was also examined in the muscle of plaice <i>Paralichthys olivaceus</i> stored at -3°C, 0°C, 5°C and 10°C. At -3°C and 0°C ATP decomposed very rapidly, followed by 5°C and most slowly at 10°C.
著者
山中 信彦
出版者
埼玉大学
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.165-226, 2006-03-31

朝日新聞記事コーパスに基づいて「強姦」及びその言い換えの用法を分析した。まず、1999年の「強姦」を含む記事133件と「レイプ」を含む記事92件を比較し、「強姦」は「レイプ」に比べ、記事レベルでは(1)外国を舞台にしたものが少ない(2)記事類型が報道に偏っている(3)個別犯罪事件をテーマにしたものが多いこと、用例レベルでは(1)見出しに含まれる率が高い(2)自立度の低い統語形式で使われる傾向が強い(3)受動形で使われる率が低いことを見出した。次に、「強姦」の用法の経年変化を調べるため、1999年のデータと2004年の3か月分の記事123件を比較した。2004年は1999年に比べ記事件数が倍増し、記事あたりの用例数が三割増えている。「強姦」が地の文の中で使われる割合は2004年の方が多いが、これは特にサ変動詞において顕著である。これらの事実は、現在「強姦」がより大胆に使われつつあることを示唆する。最後に、「乱暴」「暴行」が性暴力の意味で使われているかどうかをいかにして判断しうるのか、という問題を考察するため、1989年の「乱暴」「暴行」両方を含む98件の記事を調べ、性暴力の場合にはそれらしい状況の記述や常套語句、そうでない場合には当事者たちの性別や暴行の様態の記述、などの文脈情報によって、ごく稀な事例を除いて一義的に解釈できることを見出した。
著者
塚田 裕 山中 公博 禰占 孝之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.509-518, 2008-11-01
参考文献数
16
被引用文献数
1

フリップチップボンディングによる半導体チップの実装は,高密度・高性能の特性により,初期はセラミック基板を使用し,大型コンピュータヘの適用を中心として発展した.1991年の樹脂封止フリップチップ実装とビルドアップ配綿板の出現により,エポキシをベースとした有機材料基板の使用が可能になり,低コスト化が果たされて適用範囲は飛躍的に拡大した.有機材料基板を用いたフリップチップ実装の現状の課題をまとめ,今後の方向について考察した.
著者
山中 伸弥
出版者
大阪市立大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

NAT1は癌抑制遺伝子の候補として同定された因子であり、蛋白質翻訳開始因子のひとつであるeIF4Gに相同性がある。今回、ジーンターゲティングの手法を用いて、NAT1の機能を検討した。NAT1のへテロ変異マウスには、異常な表現型は観察されなかった。しかし、ホモ変異は、胎児期の早期に致死であった。NAT1の機能をさらに検討するために、ホモ変異の胚性幹(ES)細胞を樹立した。NAT1は正常ES細胞において多く発現しているが、ホモ変異細胞においては、その発現は完全に抑制されていた。ホモ変異細胞は、未分化な時は形態、及び発育とも正常細胞と変わりなかった。また総蛋白質合成にも差が認められなかったことより、NAT1は、少なくとも未分化ES細胞において、全般的な蛋白質翻訳の調節には関与していないと考えられた。一方、ホモ変異ES細胞においては、白血病抑制因子除去やレチノイン酸刺激により誘導される分化が著しく障害されていた。さらにホモ変異ES細胞をヌードマウスの皮下に移植して形成される奇形腫においては、三胚葉系すべての組織の分化が障害されていた。これらの実験結果よりNAT1は、胚性分化にとって必須の機能を有していることをが明らかとなっかた。今後は、NAT1の分化における役割を、分化特異的遺伝子群の発現に対する作用を中心に検討していく予定である。
著者
入江 一樹 山下 洋史 荒川 豊 岡本 聡 山中 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.233, pp.25-30, 2008-10-02

本論文では,大容量コンテンツ配信におけるコンテンツサーバ側の負荷軽減を目的とし,コンテンツの一部を,すでにダウンロード済みのコンテンツ保持ノード(協調ノード)から受信し,それらをコンテンツを要求するノード(要求ノード)間において協調し,互いにコンテンツの残りの部分を補完しあう二段階配信方式を提案する.提案方式を用いることによりコンテンツサーバの配信負荷を軽減すると共に,複数の協調ノードおよび要求ノードのアップロード帯域を有効利用することによりダウンロード速度向上を実現可能である.シミュレーションにより特性評価を行い,ダウンロード時間の低減の効果を明らかにした.
著者
山中 智行
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ハンチントン病等のポリグルタミン病は、優性遺伝性の神経変性疾患であり、原因遺伝子内の翻訳領域のCAGリピートが正常型に比べ約2〜3倍に異常に伸長することによって生じる。結果、遺伝子産物のポリグルタミン鎖が伸長され、この伸長ポリグルタミン含有タンパク質が毒性を獲得することにより、神経細胞の機能障害、変性をきたすと考えられている。病態機序としては、伸長ポリグルタミン含有タンパク質が核内に凝集体(核内封入体)を形成すること、また、核移行を人為的に阻害すると神経変性効果が劇的に減少することから、核内が主要な作用部位であると考えられている。さらに、モデルマウス等を用いた遺伝子プロファイル解析から、特定の遺伝子の発現異常が作用点の1つであると考えられている。私は、ハンチントン病モデル細胞から精製した核内凝集体の網羅的質量分析より、変異ハンチンチン(伸長ポリグルタミン含有ハンチンチン)に相互作用する新規タンパク質として、転写因子であるNF-Yを同定した。さらに、ハンチントン病モデルマウス脳において、変異ハンチンチンの凝集体はNF-Yを取り込むことにより、NF-Yを介したHSP70シャペロンタンパク質の転写活性を低下させることを見出した。このHSP70は変異ハンチンチンによる神経変性に抑制的に働いていることがすでに報告されている。よって、本研究より見出された変異ハンチンチンによるHSP70の発現抑制機構は、ハンチントン病の病態進行に深く関わっていることが示唆される。
著者
高村 仁知 近藤 聡子 岡野 悦子 荻野 麻理 松澤 一幸 山中 信介 的場 輝佳
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.377-387, 1999-04-15
被引用文献数
6

The mineral contents of commercially prepared box lunches (bentou) and daily dishes (souzai) were surveyed and compared with those of home-prepared meals in order to evaluate the nutritional values of commercially prepared meals. More than 50 commercially prepared box lunches (including sushi and university cafeteria meals) and 40 daily dishes were collected from the Kinki area. Calcium, phosphorus, iron, sodium, potassium, magnesium, zinc, and copper were each determined by the inductively coupled plasma (ICP) method. The commercially prepared box lunches contained lower amounts of minerals, except for sodium, than home-prepared meals. This result suggests that daily eating of commercially prepared box lunches cannot satisfy the required intake of calcium, iron, potassium, manganese, and zinc. In addition, the commercially prepared box lunches and daily dishes contained more sodium than the home-prepared equivalents. Attention therefore is needed to avoid calcium deficiency and sodium excess with commercially prepared box lunches and daily dishes.
著者
山中 章広 渡邉 朝紀 松岡 成康 今村 洋一
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.119, no.6, pp.825-836, 1999-06-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
11
被引用文献数
2

Recently trains raise speed and reduce the motor vehicle ratio. It is needed, therefore, to utilize adhesion force more effectively. In running tests of high speed Shinkansen train, it has become clear that slip and readhesion repeat under strict adhesion conditions as far as they rely on the conventional concept of readhesion control. So we have developed a new control method “Anti-slip Readhesion Control with Presumed Adhesion Force” and confirmed in running tests its various effects. Furthermore, we apply it to commuter transport electric cars to research various points such as effects of control improvement, control parameters which are suitable for it, differences between with presuming and without presuming adhesion force, and so on. In running tests, we confirmed that we can utilize adhesion force more effectively by applying the newly developed control method to commuter transport electric cars.
著者
小倉 拓郎 水野 敏明 片山 大輔 山中 大輔 佐藤 祐一
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
pp.22-00012, (Released:2023-09-06)
参考文献数
37
被引用文献数
1

河川管理事業において,従来の掘削事業は,定型形式で施工管理されることが慣例であったが,近年は河川環境への配慮が重視されてきたことから,中小河川であっても定型形式の技術指針と異なる掘削方法が必要とされている.そのためには,河道の三次元情報を詳細に把握し,綿密な測量計画を立案する必要がある.そこで本研究は,滋賀県を流れる A 川において,希少種に配慮した掘削事業を対象とし,RTK-UAV を用いて効率的に掘削土砂量を把握する方法について検討した.RTK-UAV を用いることで,河道掘削範囲に立ち入ることなく 10 分程度で撮影することができた.また,河道掘削事業前後の測量成果から差分解析を試みた結果,8,851.08 m3の掘削土砂量が算出された.この値は,施工者が算出した掘削土砂量である8,332 m3 に近い値を示した.RTKUAV を用いた地形測量成果から差分抽出を行う際には,写真測量が不得意としている水域,植生などの扱いに留意する必要がある.とくに,植生高は植生被覆の異なる 2 点の標高差を用いて概算で計算し,体積を計算した.総じて,RTK-UAV を用いた掘削土砂量の算出方法は,測量の設定や植生に留意することで,実務レベルで使用できることが明らかとなった.
著者
浜岡 克伺 前田 理奈 岡林 碧 杉元 歩実 山川 卓伸 山中 伸 橋本 豊年 吉本 好延
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.933-937, 2014 (Released:2015-01-21)
参考文献数
18
被引用文献数
13 9

〔目的〕本研究は,FIMを運動項目および認知項目別に分類しcut-off値を明らかにすることであった.〔対象〕対象は脳卒中患者215人とした.〔方法〕方法は,過去5年間の診療録を後向きに調査した.退院後の転帰先を在宅復帰と施設入所・転院の2群に分類し,cut-off値はROC曲線から算出した.〔結果〕FIM運動項目のcut-off値57.5点では,感度78.7%,特異度89.7%であり,FIM認知項目のcut-off値23.5点では,感度73.7%,特異度80.6%であった.〔結語〕脳卒中患者の在宅復帰には,FIM運動項目57.5点,FIM認知項目23.5点以上の能力が必要であることが示唆された.
著者
田崎 和幸 野中 信宏 山田 玄太 坂本 竜弥 油井 栄樹 山中 健生 貝田 英二 宮崎 洋一
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第30回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.125, 2008 (Released:2008-12-01)

【はじめに】 手における高圧注入損傷は、高圧で噴射される液体を誤って手内に注入して起こる外傷で、とりわけペンキのスプレーガンによることが多い。受傷創は小さなことが多く、外傷の程度は軽く見られがちであるが、手内に注入された液体により主要血管の損傷・圧迫、感染、炎症が発生するため早急な外科的処置が必要であり、それが遅れると壊死や高度の感染・炎症を起こし、手の重篤な機能障害を残してしまう。今回ホースの穴から高圧に噴射した油により受傷し、適確で早急な外科的手術の結果壊死は免れたが、術後に高度な炎症症状を呈した症例のセラピィを経験したので報告する。【症例】 49歳男性。仕事中誤って左示指MP関節掌側より油を注入して受傷し、同日異物除去・病巣廓清術が行われた。手術ではまず示指近位指節間皮線部から母指球皮線近位まで切開して展開した。母指内転筋筋膜、A1pulley等を切開したが、油は極僅かしか存在しなかった。次に示指MP関節背側から前腕遠位部まで切開して展開した。背側には多量の油が皮下、伸筋支帯間・下、骨間筋筋膜下、腱間等至る所に瀰漫性に存在しており、骨間筋筋膜、第3伸筋支帯等に切開を追加し、可及的に油の排出に努めたが、すべて除去することは不可能であった。掌側創は粗に縫合、背側は開放創としてbulky dressingを行い手術終了した。【術後セラピィ】 手術翌日は高度な炎症症状を呈しており、術後3日間は患手を徹底挙上させ、1時間に1セット、1セット10回の母指・手指自動内外転運動と露出しているIP関節の自動運動を行わせた。術後4日目にbulky dressingが除去されたため、安全肢位での静的スプリントを作製し、運動時以外装着させた。また、1日2回の間歇的空気圧迫装置、徒手的な手関節他動運動、手指MP関節屈曲・PIP関節伸展他動運動、母指外転他動運動、骨間筋の伸張運動を追加した。術後2週目に示指屈曲用の動的スプリントを作製し、1日5回、1回20分間装着させた。術後3週より徐々に炎症症状が低下してきたため、積極的な可動域訓練と筋力強化を行った。【結果】 術後2ヶ月の時点で僅かな手関節掌屈制限が残存したものの、その他の可動域は良好で握力右40kg左24kg、指腹摘み右8kg左6kg、側腹摘み右9kg左9kgであった。術後2.5ヶ月で現職復帰した。なお、掌側創は術後1ヶ月、背側創は術後2ヶ月で自然治癒した。【考察】 高圧注入損傷例の予後は、迅速な観血的治療により左右されるが、たとえそれが行われていても、術後に高度な炎症症状が必発する。そのため術後セラピィにおいては、炎症症状を助長させないよう十分に注意しながら、拘縮の予防・改善を行わなければならない。また、開放創となっているためかなりの運動時痛を伴う。本症例は手術所見より母指内転拘縮、母指・手指屈筋腱群の癒着、伸筋腱群の癒着、骨間筋の拘縮、さらに高度な腫脹による不良肢位での拘縮が予測されたため、腫脹・熱感・夜間痛をパラメーターとしてセラピィを進め、スプリント療法を併用した結果、良好な患手の機能が獲得できた。
著者
小田木 陽 山中 正浩
出版者
公益社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.81, no.7, pp.706-717, 2023-07-01 (Released:2023-07-06)
参考文献数
48

Organocatalysis has become widely used since the early 2000s as a third type of catalysis in addition to the two types of catalysis, metals and enzymes, and the Nobel Prize in Chemistry was awarded in 2021 for its pioneering achievements. In organocatalytic reactions, stereoselectivity is often controlled by the cooperative action of weak interactions such as hydrogen bonding and dispersion interactions, and it is extremely difficult to elucidate the stereocontrol mechanism from experimental perspectives. On the other hand, recent advances in computational chemistry have made it possible to deeply understand transition state and clarify important roles in controlling the stereoselectivities in organocatalytic reactions. Furthermore, the findings computationally revealed can provide guidelines for the design of new reactions and catalytic structures. Herein, we describe asymmetric oxidation reactions using conformationally flexible bifunctional guanidine-bisurea organocatalysts developed by us and theoretical analysis of the transition states of these reactions. We also discuss the development of novel catalytic reactions and catalyst designs based on the obtained transition state models.
著者
山中 良忠 古川 徳
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.114-119, 1975-05-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

家禽のうち, キジ目とガンカモ目に属する14種の鳥卵について卵黄と卵白に分離して, その成分組成を分析した。その結果を要約すれば次の通りである。1. 卵重に対する卵黄, 卵白および卵殼のしめる割合はそれぞれ27.9~35.7%, 51.8~63.4%, 7.9~17.5%であり, 各種鳥卵における構成比はROMANOFFらの値に比べて比較的類似した値を示した。しかし, わが国におけるこれまでの一部の報告はROMANOFFらの値に比べ低い値を示す傾向が認められ, 本実験ではアヒルを除く鳥卵の卵黄比にわずかに低い値が認められた。また, 卵白については白色レグホーン, ウズラで高い値を示す他は類似した値が認められ, 卵殼のしめる割合についても比較的近似的値を示した。2. 卵黄と卵白はその一般成分組成において水分含量と脂肪含量に著るしい差が認められた。すなわち, 水分含量は卵黄で44.6~49.3%, 卵白で86.9~90.1%を示し, 脂肪含量は卵黄で29.8~35.8%であるのに対し,卵白では0.06%以下であった。この関係は各種鳥卵において著るしい差は認められずROMANOFFらの報告とよく一致した。3. 水鳥卵は陸鳥卵にくらべ卵黄中の水分含量が少く44.7%以下であり, 脂肪含量が高く35.3%以上であった。