著者
山本 吉道 中山 正広 岩井 健浩
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
no.21, pp.39-44, 2005
被引用文献数
1

The great earthquake of M9 was generated in the North Sumatra offing at 7: 58 on December 26th, 2004, and the serious tsunami calamity was produced in every coast of Indian Ocean. We report on the damage survey that we carried out from January 9th to 12th in Thai western coast where typical tsunami damage was produced.<BR>(1) The tsunami height of Khoa Lak coast was about 9m on the sea level, and almost all walls and pillars of buildings within 30m of coastal line were toppled. The flood region had reached to lkm or more inland.<BR>(2) The tsunami height of Patong beach was about 6m on the sea level, and almost all walls and pillars of buildings within 30m of coastal line were not toppled but the flood depth was about 2m.<BR>(3) The tsunami height of Phi Phi island is 6-7m on the sea level at the north side and 3.5-5m on the sea level at the south side.
著者
岩井 哲 佐藤 常男 椎橋 恵津子 白井 弥
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.274-277, 1997-05-20
参考文献数
17

サラブレッド種馬, 雄16歳の頭部に癌真珠を形成しない低分化の扁平上皮癌を認めた. 腫瘍は有棘細胞様細胞の胞巣状増殖からなり, 単一細胞角化, 核の異型性および核分裂像が認められ, 免疫染色で一部の細胞はケラチン陽性であった. 電顕的には, 増加した遊離リボゾーム, 少数のトノフィラメントおよびデスモゾームが認められた.
著者
西 泰信 岩井 圭司
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
pp.11110, (Released:2012-07-11)
参考文献数
30
被引用文献数
1

The purpose of this study was to identify psychological factors that contribute to the development of sub-clinical primary exercise dependence among Japanese exercisers. Most studies of exercise dependence follow a top-down, quantitative, hypothesis-verification approach. The present study, in contrast, used a qualitative method, the Grounded Theory Approach. Dialogue data were collected from 14 exercisers who were evaluated for sub-clinical primary exercise dependence in semi-structured interviews and analyzed by classifying them into categories. Through these steps, seven types as psychological factors were identified as leading to sub-clinical primary exercise dependence among Japanese exercisers: dependence, obsessive-compulsiveness, conflict avoidance, maintenance of a positive self-concept, perceieved benefit of exercise, limited stress-coping resource, and typical increase in exercise volume. It was also found that dependence and obsessive-compulsiveness play a crucial and direct role in the development of sub-clinical primary exercise dependence, and that conflict avoidance and maintenance of a positive self-concept can precipitate obsessive-compulsiveness. Finally, a perceived benefit of exercise was shown to be an integral component of dependence.
著者
鈴木 信明 岩井 悠樹
出版者
愛知県警察本部刑事部
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2019

国内で広く使用されており、ジェネリック医薬品を含め計16社から製造販売されている睡眠薬のエチゾラム錠を本研究の対象とし、全社のエチゾラム錠について、医薬品添加物を様々な分析手法で検出し、その配合から製薬会社を特定できるかについて検討した。その結果、14社を特定することができ、残る2社は共同開発のため、成分が全く同一で区別不能であることをつきとめた。次に、実証実験として、研究協力者がエチゾラム錠を無作為に選び、研究者がわからないように粉末化したもの及び粉末化して水に加えたものを用意した。これらを同様の分析手法で分析した結果、加えられた睡眠薬の製薬会社を特定することができた。
著者
吉村 政樹 内山 良則 岩井 謙育
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.320-327, 2012-06-30 (Released:2013-07-01)
参考文献数
19

脳器質性病変によって生じた盲視野内幻視症例は, 開眼時に幻視を見ることが多い。われわれは髄膜腫術後に閉眼時にのみ幻視を見た 2 例を経験したので報告する。   症例 1 : 64 歳女性, 5 年前から特定の頭位によって生じる複視を自覚していた。左側頭頭頂部円蓋部髄膜腫を摘出してから, さまざまな有形性幻視が閉眼時にのみ見えるようになった。症状は術後 3 日間のみで消失した。複視は術後消失した。術後 MRI で脳損傷を認めず, 術 1 ヵ月後の 99mTc-ECD SPECT では腫瘍摘出部に血流低下のみ認めた。症例 2 : 66 歳女性, 無症候性の右頭頂部傍矢状洞部髄膜腫に対する摘出術が行われ, 術後から辺縁部分が点滅し内部が緑色のL 字のような形状の物体が閉眼時に無数に見えるようになり, 徐々に黒く, 丸くなって術 4 日目に消失した。術後 MRI で脳損傷なく, 術後 9 日目の 123I-IMP SPECT では両側楔部に血流増加を認めた。2 症例ともに意識清明で視野欠損はなく, せん妄や痙攣発作も認めず, 神経心理学的所見に異常を認めなかった。   幻視の発生機序に関して, 文献上脳血流変化が関与していることが示唆されている。腫瘍摘出後には時にぜいたく灌流が生じるため, これがいずれかの視覚関連領域に生じた場合に幻視が出現する可能性がある。盲視野内幻視と異なり, 閉眼時に幻視として現れる機序としては, 閉眼による外的刺激入力の遮断が関与している可能性がある。
著者
岩井 康智
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.233-238, 1999-12-25 (Released:2017-04-13)
参考文献数
27

解剖学的ならびに生物学的な立場からみると, ヒトの系統発生および個体発生における総合咀嚼器官の進化または退化には, 環境因子が深く関与している.一方, 正常咬合は総合咀嚼器官が正常に機能するための重要な要件とされている.咬合の静態と動態, 即ち形態的ならびに生理的にともに正常であることが, 形態学的立場からの理想的咬合の条件である.
著者
久郷 真人 谷口 匡史 渋川 武志 岩井 宏治 平岩 康之 前川 昭次 阪上 芳男 今井 晋二
出版者
社団法人 日本理学療法士協会近畿ブロック
雑誌
近畿理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.4, 2011

【はじめに】<BR> 皮膚筋炎(delmatomyositis:DM)は対称性の四肢近位筋・頸部屈筋の筋力低下、筋痛を主症状とし、Gottron兆候やヘリオトープ疹などの特徴的な皮膚症状を伴う慢性炎症性筋疾患のひとつである。臨床検査では血清筋逸脱酵素(creatine kinase;CK)やLDH、aldorase、尿中クレアチン排泄量が異常高値を示す。治療としては副腎皮質ステロイドが第一選択薬とされるが、長期投与により満月様顔貌、行動変化、糖耐能異常、骨密度低下、ステロイドミオパチー等の多彩な副作用を生じることも多い。また、近年運動療法の適応についても多数報告されており、その効果が期待されている。<BR>今回、皮膚筋炎治療中にステロイドミオパチーを呈した症例を経験したので報告する。<BR>【症例紹介および理学療法評価】<BR> 症例は43歳男性。2010年12月頃より右上腕部に筋肉痛・潰瘍出現、顔・頸部・対側上腕に皮疹が広がり、皮膚筋炎を疑われ精査目的にて当院入院となる。入院後皮膚生検・筋生検にて皮膚筋炎と診断され、ステロイド療法(prednisolone;PSL,60mg/day)が開始される。最大PSL120mg/dayまで漸増するもCK値低下遅延し免疫グロブリン療法(IVIG)施行。またPSL120mg/dayに増量後、副作用と思われる両下腿浮腫、満月様顔貌、および下肢優位のステロイドミオパチーと考えられる筋力低下の進行を認めたためCK値の低下に伴いPSLを漸減。<BR> 入院後15病日目より理学療法開始。開始当初よりCK高値(約6000IU/L)であり、易疲労性、筋痛、脱力感著明。筋力はMMTにて股関節周囲筋2~3レベル。HHD(OG技研GT300)を用いた測定では膝関節伸展筋力右0.96Nm/kg、左0.83Nm/kg、股関節屈曲筋力右0.3Nm/kg、左0.28Nm/kgであった。立ち上がり動作は登攀性起立様、歩行は大殿筋歩行を呈していた。6分間歩行は141mであった。また体組成分析(Paroma-tech社X-scan)を用いた骨格筋量/体重比では34.4%であった。理学療法では下肢・体幹筋の筋力増強を目的に、自動介助運動から開始。CK値の低下とともに修正Borg scaleを利用し自覚的疲労度3~5の範囲の耐えうる範囲で自動運動、抵抗運動と負荷量を設定し、翌日の疲労に応じて調節しながら行った。<BR>【説明と同意】<BR> ヘルシンキ宣言に基づき、症例には今回の発表の趣旨を十分説明した上で同意を得た。<BR>【結果】<BR> 理学療法介入後4ヶ月時点では、CK値は116UI/Lまで低下。PSLは25mg/dayまで漸減し、筋痛は消失するも易疲労性残存。筋力はHHDにて膝関節伸展筋力が右0.92Nm/kg、左0.78Nm/kg、股関節屈曲右0.69Nm/kg、左0.71Nm/kgであった。立ち上がりは上肢を用いずに可能、歩行はロフストランド杖にてすり足、大殿筋歩行。6分間歩行は180mに増加した。体組成分析を用いた骨格筋量/体重比では29.4%であった。<BR>【考察】<BR> 今回、皮膚筋炎治療中にステロイドミオパチーを合併した症例を経験した。ステロイドミオパチーは蛋白の分解促進と合成抑制が起こり、特にtype_II_b線維の選択的萎縮を招くとされ、近位筋を中心とした筋力低下により難治例も多い。<BR> ステロイドミオパチーに対する治療は主にステロイドの減量である。一方で、近年ステロイドミオパチーに伴う筋力低下、筋萎縮の進行に対して運動療法は予防および治療手段として有効であるとされている。また、皮膚筋炎の場合、急激なステロイドの減量は筋炎症状の再燃を招き易く、これらの相反する治療方法から厳重な投与量管理および負荷量の設定が重要であるとされる。本症例において、CK値の正常化後も有意な上昇もなくステロイド減量が可能となり、筋力、骨格筋量の著明な低下を最小限に抑えられたことから、今回使用した修正Borg Scaleを用いた運動負荷量の設定方法および継続的な運動療法が有用であると考えられた。また、市川はステロイド減量による効果として10~30mg/dayに減量してから1~4ヶ月で筋力回復が認められると報告しており、本症例においては長期間の経過により廃用性の筋力低下も合併していることが考えられるため、今後も長期的な理学療法の介入が必要であると考える。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR> 皮膚筋炎およびステロイドミオパチーに対する理学療法において筋力低下の病態を考慮した上で、早期からの介入により運動機能の維持、向上に努め、長期的な理学療法の介入が必要であると考える。また運動療法効果についての報告は少なく、今後さらなる症例・研究報告が望まれる。<BR>
著者
岩井 憲一
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.31-32, 2018-03-13

人や企業が自己の評価を得ようとする検索であるエゴサーチの手法は,(1)検索エンジンを利用するものと(2)SNSを利用するものの2種類に大別される.このエゴサーチは,例えばタレントや歌手・アイドルといわれる芸能人にとっては大変重要な自己評価手法の一つである. 具体的には出演番組放送終了後すぐにSNS等のコメントに目を通すとのことであるが,コメント全体を俯瞰することができず,各コメントから受ける精神的疲労の大きさに所属会社から常に心配されている. このような一連の流れは様々な業界や個人でも起こり得ると考え,Twitterのツイートを元に容易にエゴサーチの集約を可能とするサービス「ツイート気になるくん」を構築した. 本稿では,その概要について述べる.
著者
朝岡 誠 林 正治 藤原 一毅 岩井 紀子 船守 美穂 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.168-175, 2020

<p> 研究データの再利用を促進するためには,単純な公開だけではなく,条件付き公開(制限公開)に対するニーズを満たしたシステム基盤の整備が不可欠である.本研究では,制限公開データを提供している機関のワークフローを調査し,研究データを提供するフローの類型化を行った.さらに,汎用的なリポジトリシステムWEKO にその機能を実装し,JGSS 研究センターの制限公開ワークフローをシミュレートすることでその運用を検討した.</p>
著者
佐藤 理 岩井 裕 吉田 英生
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.18-00365, (Released:2019-02-21)
参考文献数
18

The purpose of this study is to develop an analytical model of cross-flow heat exchangers with offset strip fins which are usually equipped in the aircraft air conditioning system (so called the environmental control system, ECS). The ECS mainly consists of four cross-flow heat exchanges, i.e., a primary heat exchanger, a secondary heat exchanger, a reheater and a condenser. Because of the special requirements of the design for the aircraft, the primary and secondary heat exchangers are set adjoiningly; the reheater and the condenser are also set adjoingly. Therefore, in both the pairs, the effect of the temperature profile of the upstream component (the secondary heat exchanger or the reheater) on those of the downstream component (the primary heat exchanger or the condenser) should be taken into account for precise prediction of the system. To this end, a core element model was newly proposed in this study. In addition to the effect of temperature profile, phase changes (condensation and evaporation) of water included in the humid air simultaneously occur except for the primary heat exchanger. Regarding these phenomena, the method of sensible heat fraction (SHF) to convert the latent heat into the equivalent sensible heat was introduced, and the global and local SHF models were examined by comparison with the experiments. The prediction by these models were found to agree well with the actual performance of the ECS operations.
著者
橋本 美樹 桜井 康徳 小野 竜也 本多 律子 岩井 さくら
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会
巻号頁・発行日
vol.27, pp.96, 2008

【はじめに】全校児童141人の那須塩原市立青木小学校では5年生の総合的な学習の一環として福祉の授業を行っている。今回、理学療法士(PT)が関与して小学生に車椅子体験の出前授業を試みる機会を得たので報告する。<BR>【活動の実際】PTについての啓蒙と障害への理解を得ることを目標に、PT4名で当日出席の5年生28名(男14名 女14名)を対象に2時限分行った。1時限目は医療職をクイズ形式やパネルを使って紹介した。次に車椅子の使用説明後、班別にリレー形式でUターンやジグザグコースを回り自力駆動を体験させた。2時限目は班別に校内探検(障害者用トイレ、一般トイレ、スロープ、段差、電話、水道、階段、教室内など)をし、介助の模擬体験をさせた。最後に、バリアフリーの利便性、マンパワーによるサポートの必要性、そういった点への介入がPT業務の1つであると説明した。後日まとめの授業で感想文を書いてもらい授業終了となった。<BR>【結果】医師と看護師は全員が知っていたがPTを知る児童は1名だけだった。この学級では今回の授業の前にも「未来ちゃん体験(高齢者疑似体験)」を行ったが担任教師が指導しただけなので専門性は不十分で、遊んだりしてしまう児童もいたそうだが、今回我々が関与したことで緊迫感が生まれ、専門家による臨場感あふれる指導に関心を示してくれた。感想文では「体の不自由な人は不幸なわけじゃなく不便なだけだ(3名)」とわずかに障害を正しく理解できた児童もいるが、「車椅子は大変だ(14名)」が最も多く「車椅子の人は一人では何もできない・かわいそう(4名)」と逆に偏見を持ってしまった児童もいた。<BR>【今後の展望】様々な刺激を柔軟に吸収する学童期に、逆に障害者と接する機会の少ない日本社会では福祉の心が育ちづらい。学校側ではキャリア教育・ボランティア教育として専門性の高い外部講師を望んでおり、我々PTがその専門的知識や経験・ネットワークを活かせればと考え、双方合意の上で今回の活動が実施された。学校側からは好評で活動の継続を切望された。今後の続編として、車椅子で活躍されている方を招き、障害も個性の1つとしてとらえ、共に生きていく仲間であることを学ぶ機会を与えたい。今回は栃木県士会公益事業部の活動として行ったがこの活動をどういう形で継続していくか、資金調達やスタッフの確保が今後の課題となった。<BR>【まとめ】成人への介護指導等のみならず、未成年に対して障害を考える機会を提供することは、ノーマライゼーション社会を築く担い手の育成に貢献できる。そこにPTが専門性を活かして自ら積極的に介入していく必要があることを提言する。
著者
木田 光広 長谷川 力也 松本 高明 三島 孝仁 金子 亨 徳永 周子 山内 浩史 奥脇 興介 宮澤 志朗 岩井 知久 竹澤 三代子 菊地 秀彦 渡辺 摩也 今泉 弘 小泉 和三郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.112, no.3, pp.456-463, 2015-03-05 (Released:2015-03-05)
参考文献数
26
被引用文献数
1

胆嚢腺筋症は,1960年にJutrasによりRASの増殖とそれにともなう胆嚢壁の肥厚を引きおこす病態として報告され,武藤らにより胆嚢壁1 cm以内にRASが5個以上存在し,壁が3 mm以上に肥厚したものと定義された.病変の広がりにより胆嚢全体に瀰漫性に存在するびまん型(G型)diffuse type,胆嚢頸部や体部あるいは両方にまたがり輪状に存在し,胆嚢を2つに分節する分節型(S型)segmental type,胆嚢底部に限局的に存在する底部型(F型)fundal typeの3つに分類される.画像診断では胆嚢癌との鑑別が重要で,胆嚢腺筋症は胆嚢壁の肥厚と,拡張したRASが診断の決め手であり,簡便な腹部超音波検査でスクリーニングされ,診断能の高い検査は超音波内視鏡(EUS)とMRIである.胆嚢腺筋症は,40~60歳代の男性に多く診断される.胆嚢癌との関係は疑われているがコンセンサスは得られていない現状では,定期的な経過観察が必要と思われる.
著者
岩井 俊平
出版者
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は、中央アジアにおける仏教文化の時期と伝播経路を明らかにすることである。平成17年度の研究において、すでに出土遺物や遺構のデータを集成し、遺跡の時期を特定するデータをそろえることができた。今年度は、これらのデータを総括し、これまで研究代表者が行ってきた土器の編年について、新たなデータを加えることができた。それは、創価大学のダルヴェルジン・テパ(ウズベキスタン)出土資料の放射性炭素年代測定であり、これによって、一部クシャーン朝期とされてきた土器の年代が4世紀後半にまで下がることが確認され、研究代表者の年代観を証明することができた。それに従えば、一部の仏教遺跡は、5世紀まで継続せず、4世紀後半で廃絶することとなる。さらに、バーミヤーン遺跡の壁画に見られる諸要素を検討して東トルキスタンのキジル石窟壁画や敦煌壁画と比較し、バーミヤーン壁画の古い要素は、すでに東トルキスタン地域に存在していたものであり、アフガニスタンの7世紀以降の仏教に、中国の要素が非常に多く含まれていることも明らかにした。また、現地タジキスタンに赴き、ワフシュ川、カフィルニガン川流域の遺跡および6〜8世紀に発展し、世界史上重要な役割を果たしたソグド地域の諸遺跡を見学して、その出土遺物を調査した。これらの調査から、西トルキスタンの仏教遺跡は1〜4世紀に属するものと、6〜8世紀に属するものとに二分されることが明らかとなり、さらに後半の時期に属する仏教遺跡については、中国西域からの文化的影響を無視することができないということが判明した。これは、6〜8世紀の中央アジア(特に西トルキスタン)仏教のあり方に関するこれまでの観念に変更を迫るものであると考えられる。
著者
岩井 宜子
出版者
日本刑法学会
雑誌
刑法雑誌 (ISSN:00220191)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.52-60, 2006-06-30 (Released:2020-11-05)
著者
岩井 宜子
出版者
日本刑法学会
雑誌
刑法雑誌 (ISSN:00220191)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.453-456, 2005-04-10 (Released:2020-11-05)
著者
宮本 雅章 小岩井 優介 野澤 剛二郎 小川 隆申 藤野 陽三
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.222-238, 2019 (Released:2019-07-20)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

時速500km領域の超電導磁気浮上式鉄道では,列車走行に伴い急激な圧力変動がトンネル覆工に作用するが,バックアップブレーキである空力ブレーキを展開させた状態で走行した際の圧力変動の特性や最大値,そして,そのトンネル覆工への影響は明らかにされていない.本論文では,空力ブレーキ展開状態での列車走行に伴う圧力変動を山梨実験線での計測および,列車まわりの流れの3次元圧縮性流体解析結果から評価し,営業線のトンネル覆工に作用する最大正圧および,最大負圧を算定した.さらに,営業線トンネル覆工の応力解析を実施し,最大正圧および,最大負圧が作用した時の覆工構造の挙動を明らかにし,限界状態設計法により覆工構造の安全性を確認した.