著者
山本 研一 森田 義郎 川上 良策 小沢 透
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.1372-1376, 1960

著者らは低級炭化水素から重油までの原料油を用いて, これらと水蒸気との高温における反応の研究を行なっているが,その一部として従来ほとんど研究の行なわれていない多成分系触媒による灯油と水蒸気の反応の研究を行なった。この反応は800℃ 以上の高温で水蒸気の共存の下に強い還元気流と酸化気流にさらされるので,使用できる触媒は著しく制限される。そこで適当と考えられる幾つかの触媒を取り出して比較したところ,ニッケル・バナジウム系触媒が最もよい結果を示した。また優秀な触媒幾種類かについて接触条件を定め,理論的に推定される極限値との比較も試みたが,その結果はかなり優秀なものであった。触媒のニッケル含量は5wt%で一応活性の大きなものが得られたが,それ以上にニッケル含量を増加しても,ほとんど効果がないことがわかった。次に反応前後における触媒層内の温度分布について調べたが,触媒層に達する前に灯油の分解がおこり,そのフラグメンツ(切片)が触媒層において水蒸気と反応するものであることが推定された。
著者
平山 邦明 杉崎 範英 加藤 えみか 金久 博昭 福永 哲夫 川上 泰雄
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.33-43, 2010 (Released:2010-07-20)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

The purpose of the present study was to examine the influence of tendon elasticity, muscle strength and muscle activities on the amount of mechanical work enhancement associated with a counter movement. Twenty-one athletes performed a unilateral maximal jump using only the ankle joint with (CMJ) and without (no-CMJ) a counter movement on a sledge apparatus. Mechanical work done by the ankle joint was calculated from the ground reaction force and ankle joint kinematic parameters, and the difference between CMJ and no-CMJ conditions (ΔWork) was determined. During the exercise, electromyographic (EMG) activities were recorded from the triceps surae muscles. The maximal isometric plantar flexion torque and Achilles tendon stiffness were also determined using a torque meter and ultrasonogram. No significant correlation was found between ΔWork and either tendon stiffness or the maximal torque. In addition, neither the difference between CMJ and no-CMJ in iEMG nor mEMG was correlated with ΔWork. On the other hand, ΔWork was significantly correlated with the integrated EMG during the braking phase (r=0.52, p<0.05) and both the integrated (r=0.55, p<0.01) and mean (r=0.53, p<0.05) EMG during the push-off phase of CMJ. These results suggest that individual differences in ΔWork are influenced not by differences in the mechanical properties of the muscle-tendon unit, but by the individuality of muscle activities during CMJ.
著者
川上 正浩
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.47-53, 2013-01-31

言語の認知過程研究においては、視覚呈示された単語のみならず、それと正書法的に類似した単語である類似語(Coltheart, Davelaar, Jonasson, and Besner, 1977)も同時に活性化することが示唆されている。この問題の検討に際しては実験者は何らかの語彙基準を参照し、類似語数を操作することになる。しかし、こうした操作そのものの妥当性を受け入れる前に、辞書などの外在基準に基づく類似語数が実験参加者の心的辞書における類似語数と対応していることを確認しておく必要がある。本研究では、川上(1997)が報告している資料に基づく漢字二字熟語の類似語数と、漢字一文字を手がかりとして、実験参加者が産出可能な漢字二字熟語の数とが対応しているのか否かが吟味された。229名の実験参加者を対象とした実験の結果、川上(1997)に基づく類似語数と実験参加者が産出した漢字二字熟語の数との間に対応が認められた。この対応は、川上(1997)が参照した辞書である岩波広辞苑第四版と実験参加者が有する心的辞書との間に対応があることを示していると解釈された。
著者
川上 正浩 小野 菜摘 佐々木 美香 西尾 麻佑
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.95-103, 2012-01-31

本研究では、読み(音韻)から漢字(形態)への対応について、人間の反応に基づいたデータベースを構築することを目的とした。具体的には、仮名一文字で表記される特定の音韻(読み)から想起される漢字のバリエーションについて明らかにすることを目指した。実験参加者169 名を4 つの群に振り分け、それぞれの群に、仮名一文字で表される15 個の音韻を呈示した。30 秒の制限時間内に当該音韻から想起される漢字一文字のデータベースを作成した。集計の結果、本研究で対象とした仮名一文字のうち、もっとも多くの漢字が想起されたのは「か」(4.98)であり、もっとも少ない漢字が想起されたのは「ぬ」(0.80)であった。これは各実験参加者の想起漢字数であるが、想起された漢字のバリエーションについては、「か」(46)がもっとも多く、「せ」(3)がもっとも少なかった。
著者
鄭 期太 花泉 修 柏田 伸也 シュアイブ イブラヒム 川瀬 賢司 川上 彰二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.377, pp.79-84, 1995-11-21

MBE法により光励起面型光増幅器を作製した。サンプルは歪み補償したInGaAs well/InGaAlAs barrierの100周期のMQWである。励起光には波長1.45μmのLDを用いた。測定結果、長波長帯面型光増幅器としては初めて2dBを越す1パス・ゲイン(2.4dB)を得た。また、ファブリ・ペロー共振器構造にすることによってピーク・ゲイン8dB、動作波長帯域10nmを越す特性を持つ面型光増幅器の設計が可能であることを示した。
著者
鄭 期太 柏田 伸也 花泉 修 シュアイブ イブラヒム 川瀬 賢司 川上 彰二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

加入者系までの光ファイバ・ネットワーク化を実現するためには光分岐などによる損失の補償ができることと共に簡単な構造で大量生産が容易な光増幅器の開発が要求される。これには図1のような面型光増幅器が適している。今回、十分な1パス・ゲインを持つことが理論的に示されている面型光増幅器を100周期のMQWで作製した。また、信号光の多重反射によってさらに高いゲインと十分な動作波長帯域を持たせるためのFPI(Fabry-Perot Interferometer)構造の面型光増幅器の設計と作製を行ったので報告する。
著者
中野 浩嗣 伊藤 靖朗 川上 賢介 重本 耕司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.198, pp.79-84, 2009-09-10
被引用文献数
3

本稿では,単純,スケーラブル,かつポータブルで,FPGAに実装可能なTiny processing systemを提案する.このシステムは,16-bitのプロセッサ,クロスアセンブラ,クロスコンパイラを含んでいる.このシステムのソースコードは極めて少なく,16-bitのプロセッサはVerilog HDLで268行で書かれている.クロスアセンブラは38行のPerlスクリプトである.クロスコンパイラは,23行の字句解析のためのFlex文法ファイルと,90行の構文解析とコード生成のためのBison文法ファイルから構成される.よって,このTiny processing systemは容易に理解でき,機能拡張も難しくない.このシステムの教育と小型組込みシステムへの応用を示す.
著者
福島 道広 中村 有美 李 スルギ 土平 洋彰 小林 由佳 川上 秋桜 岡田 朋子 島田 謙一郎 韓 圭鎬 Fukushima Michihiro Nakamura Yumi Lee Seulki Tsuchihira Hiroaki Kobayashi Yuka Kawakami Sakura Okada Tomoko Shirmada Ken-ichiro Han Kyu-Ho
出版者
日本消化吸収学会
雑誌
消化と吸収
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.202-215, 2011-03-31

今回、我々は北海道十勝で生産された豆類やジャガイモ、新規作物として栽培開発を行っているチコリから難消化性糖質を分離、そのプレバイオティクス効果について検証した。豆類では、澱粉の構造がレジスタントスターチタイプ2であり、この澱粉が加熱調理加工過程でタイプ3の老化澱粉とタンパク質の被膜が形成されることにより、消化性が低下する可能性が見い出された。その結果、ラットの盲腸内で酸発酵が増進し、短鎖脂肪酸の上昇とpHの低下が認められ、腸内環境を改善させることが明らかとなった。さらに、十勝の特産物であるジャガイモもエステル結合したリン酸基を持つ澱粉であり、レジスタントスターチタイプ2に分類される。この澱粉も加熱調理加工することによりタイプ3の老化澱粉が増加する可能性がある。このジャガイモ澱粉がラット盲腸内で短鎖脂肪酸量を増加させ、特に酪酸の総短鎖脂肪酸に対する比率の上昇は消化を刺激して、糞便重量を増加させることが明らかであり、酪酸の好材料であることが確認された。また、チコリ由来のイヌリンについても、十勝イヌリンがin vivoおよびin vitro研究で盲腸内微生物叢、特にLactobacillusおよびBifidobacteriumレベルを上昇させ、総短鎖脂肪酸濃度も増加させることが明らかとなり、従来の報告と一致していた。以上の結果より、豆類およびジャガイモのデンプンにはレジスタントスターチの作用を有しており、また十勝で新規に栽培したチコリ由来のイヌリンにも腸内改善効果が認められ、機能性糖質としてプレバイオティクス作用を持つことが明らかとなった。This report describes our recent studies evaluating the prebiotic effects of indigestible sugar separated fromtraditionally cultivated beans and potatoes as well as newly developed chicory harvested in the Tokachi area,Hokkaido,Japan. The results indicated that the structure of starches in beans can be categorized as resistant starch type 2 (RS2). Rats were found to have reduced digestibility of beans,probably due to the conversion ofRS2 to resistant starch type 3(RS3,retrograded starch) as well as interaction with denatured protein formed during the heating process. The study also found that intake of beans facilitated cecal acid-fermentation in rats,increased short chain fatty acid levels,and lowered pH. Consequently,intake of beans was found to beeffective in improving the balance of intestinal flora. Potatoes contain starch composed of esterified phosphorusas well as RS2,which is likely converted to RS3 during the heating process. Administration of potato starch also increased cecal short chain fatty acid levels,particularly lactic acid. Theincreased production of lactic acid was found to facilitate digestion,resulting in increased amounts of fecal matter. Inulin derived from chicory harvested in Tokachi area was also found to be effective in improving fecal fermentation,especiallyby increasing Lactobacillus and Bifidobacterium levels,along with increasing total short chain fatty acidconcentrations. These results are in agreement with previous findings. Overall,it was found that beans and potatoes contain resistant starch with distinct properties,and that these foods,along with chicory-derived inulin demonstrated a health-promoting prebiotic effect through improvement of intestinal flora.http://www.jsdaa.org/kaishi/backnumber.html
著者
山内 邦男 清水 誠 高宮 幸江 川上 浩 GANGULI N. C.
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.329-335, 1983

2種のインド水牛,Murrah種とSurti種,より得た乳からカゼインと乳清蛋白質を単離し,その性質を調べた.全カゼインの電気泳動パターンとアミノ酸組成は2種の水牛乳でほとんど同じであった.Murrah種の水牛乳からα<sub>s1</sub>-, α<sub>s2</sub>-, β-,およびκ-力ぜインをAmberliteCG-50およびDEAE-Sephadexクロマトグラフィーによって単離,精製した.各カゼイヤのアミノ酸組成は,イタリア水牛のカゼインについて報告されている値と一致していた.スラブ電気泳動で水牛乳α<sub>s1</sub>-カぜインは複数のバンドを示した.ホスファターゼ処理によってバンドは1本になることから,この不均一性はりん酸化の違いによるものと考えられた.α<sub>s1</sub>-, α<sub>s2</sub>-, β-およびκ-カゼインの量比は40:9:35:12であり,α<sub>s2</sub>-カゼインの比率が低い点でイタリア水牛(α<sub>s1</sub>-とα<sub>s2</sub>-カゼインがそれぞれ30および18%)と異なっていた,Murrah種とSurti種の全乳清蛋白質をスラブゲル電気泳動,SDSゲル電気泳動によって比較した結果,両者はほぼ同様のパターンを示した.また,抗-ウシ乳清蛋白質血清を用いた免疫電気泳動の結果,水牛乳の主要乳清蛋白質は牛乳のそれと免疫化学的に類似していることが示された.
著者
二階堂 年惠 西本 聖史 田村 耕一 川上 秀和
出版者
広島文化学園大学学芸学部
雑誌
広島文化学園大学学芸学部紀要 (ISSN:21858837)
巻号頁・発行日
no.2, pp.17-28, 2012-03

Recent years, our country asserted to understand the relationship of the well-balanced betweenindividual and collective and to bring up the children who can discuss.In this study, first, the meaning of individual freedom in the relationship between individual andcollective, the burden of the collective for protecting the individual, and in the collective it is betterto live together that should be able to be understood.Second, the necessary, appropriate and situation dependence judgment that in order to letchildren live together better, and the basic skills which as an means of living by a capable citizenshould be able to master.Third, developed course that an attitude of form a voluntarily better collective should be able tomaster.
著者
戸田 俊文 益子 典文 川上 綾子 宮田 敏郎
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.171-183, 2009
被引用文献数
1

現職の教員研修のねらいの一つは,研修の成果を日常の教育活動の改善に活かすことにある.そのためには,研修と実践を一定期間,継続的に実施することが有効である.しかし,通常の研修形態は,学習者が物理的に研修の場へ移動する集合研修が中心のため,研修後の教育実践の改善は個々の学習者に委ねられている.そこで,本研究では,遠隔研修の特性を活かし,学習者が具体的な教育改善の構想から実践を完了するまでの期間,継続的に学習者自身が研修と実践を行き来し,インストラクタや他の学習者と相互に関わり合いながら研修課題の解決を図っていく遠隔研修コースを,研修課題構成,インタラクション,研修のマネジメントの3つの要件を枠組みとして設計開発し,教育センターの研修において2年にわたる実践研究を行った.その結果,3つの要件について肯定的な結果が得られるとともに,効果的な運用のための条件として,研修課題構成においては,学習者すべての教育活動に共通するような一般性とともに個々の学習者が実践可能な課題であること,研修マネジメントでは,理論理解の局面においてはインストラクタと,実践化の局面では学習者間のインタラクションの活性化を目指すとともに,掲示板におけるインフォーマルな会話が共同体意識の醸成に有効であることが示唆された.
著者
川上 邦基
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.49, no.607, pp.1467-1474, 1935-12-20
著者
川上 光彦 馬場先 恵子 堀 徹也 村田 康裕
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.727-735, 1997

金沢市では、地区交通計画のモデル地区として長町地区で整備を進めている。本研究では、整備の一環として同地区の街路において実験的に2種類のシケインを設置し、交通環境の整備効果を調査研究するとともに、実験の有効性について検討した。その結果、シケインの設置により自動車速度の減速効果は確認されたが、歩行空間が十分に確保できず、歩行者の安全感を向上させることができなかった。原因として、現状の対面通行を前提にシケインを設置したことに加えて、実験方法に問題があったことが考えられる。今後、交通規制の検討と実験方法の確立が急務である。
著者
川上 誠 水口 大三 高畑 祐太
出版者
沼津工業高等専門学校
雑誌
沼津工業高等専門学校研究報告 (ISSN:02862794)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.187-196, 2006-01-31

「ふじのくにゆうゆうクラブ」は、静岡県生涯学習振興財団が県の委託を受けて行う事業であり、土曜日を中心とした学校休業日に、県内の学校や公共施設、山や川などの屋外を会場として自分の趣味や興味のあることを、遊びをとおして体験する講座である。本稿では、我々が今年度実施したLEGO MINDSTORMSを用いたロボット教室について、準備段階から実施に至る過程を中心に詳しく報告する。
著者
嶋本 正範 谷口 忠大 大矢 智子 塩瀬 隆之 川上 浩司 片井 修
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.23, pp.661-661, 2007

社会的生活の本質が他者との相互作用であると考えに基づき,ゲーム理論は社会的構造や社会的変化の研究に微視的な基盤を与えるものとして盛んに研究が行われた.しかし,実際に人間がゲームにおいてどのように振舞うかという研究分野である実験ゲームでは,ゲーム理論で仮定されているような合理的な行動を人間はとらないことが知られている.近年,このような人間の非合理的な行動などが行動経済学などの分野によって注目されるようになってきた. 本研究では,意思決定という行動のインタラクションだけでなく,ゲーム理論では取り扱われなかったコミュニケーションに着目し,ネットワークの構造によっておこる,局所的なコミュニケーションが人間の意思決定にどのような影響を与えるかを,ネットワーク構造の形態によって分析する.
著者
西内 悠祐 上田 哲史 川上 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.186, pp.41-46, 2003-07-08
参考文献数
3
被引用文献数
1

トーラス(準周期解)はリミットサイクル(周期解)のネイマルク・サッカー分岐によって起こり,このネイマルク・サッカー分岐は3次元以上のシステムで存在する.しかし,3次元自律系システムでトーラスを実現することは非常に難しい.我々は変形BVP発振器という3次元自律系発振器でこのトーラスを発見した.本報告では,この発振器でみられたトーラスと分岐現象について説明している.
著者
川上 雅彦 中村 清一 金子 日和 滝沢 潤 馬場 美智子 三上 正志
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.467-471, 1998
被引用文献数
1

医院と総合病院医師の禁煙指導に違いがあるであろうか。アンケートにより都内の医院医師245人(C群)と総合病院医師366人(G群)を比較した。その結果喫煙率は両群とも本邦の一般市民より低率であり, 年齢による傾向は見られなかった。診療中患者に喫煙状態を聞いている医師の割合に差がなかったが, 聞いている医師の間では, 疾患により必要があれば聞く医師に比し, 全員/ほとんど全員に聞く医師はG群で多かった。喫煙患者に禁煙アドバイスをしている医師はC群で多かったが, している医師の間では積極的にしている医師がG群で多かった。C群では医師自身の喫煙状態や喫煙に対する態度が禁煙指導の熱意と関連したが, G群ではこの関連を認めなかった。以上より, C群の医師は患者に禁煙アドバイスを行いやすい環境にあること, G群には専門診療分野の性格上これを行いにくい医師と禁煙指導に積極的な医師がいることが推測された。
著者
隣谷 正範 大谷 誠英 川上 ゆかり 牧田 和美 丸山 博美 黒江 美幸 美谷島 いく子
出版者
松本短期大学 紀要委員会
雑誌
松本短期大学研究紀要 (ISSN:09107746)
巻号頁・発行日
no.25, pp.13-21, 2016-03

This study focused on the awareness of guardians during participation in childcare and classroom visits at childcare centers. Through extraction and analysis of data on awareness, the characteristics of each activity were identified. Study 1 used a questionnaire prepared from the results of a pilot study to investigate if the guardian's awareness was affected by the child's gender, age, or presence/absence of siblings. Study 2 focused on awareness during participation in childcare at X kindergarten and classroom visits at Z kindergarten. Based on the characteristics identified from free descriptions, etc., the nature of awareness obtained from those activities was summarized.Study 1 indicated that both gender and the presence/absence of siblings influenced the awareness of guardians. Study 2 employed the KH Coder research method and key words were identified from the original descriptions. It showed that the awareness of guardians was highly comparable during both activities and a certain level of homogeneity was identified.