著者
立岡 文理 曽我部 知広 宮武 勇登 張 紹良
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.142-161, 2018 (Released:2018-09-25)
参考文献数
11

概要. 本論文では数値積分による行列実数乗Aαの計算を考える.Aαの積分表示は減衰の遅い被積分関数の広義積分で表される.これまでは,変数変換により積分区間を有限にした後にGauss求積を用いて計算されてきたが,Aの条件数やαによっては収束性が悪化しうる.本論文では新たなアプローチとして二重指数関数型積分公式に着目し,積分区間の設定方法等をまとめたアルゴリズムを示したのち,その有用性を数値的に検証する.
著者
曽和 信一
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.6-23, 2012-05

本稿では、東日本大震災で多くの人名と財産を失い、その震災に伴う東京電力福島第一原発事故により、今なおその被災地域において、復興の目途を立てるには厳しい状況にある。そのような状況にあればこそ、村上龍氏の言う「生きる喜びのすべて」を賭して、復興に向けての「希望」とは何かを考えることから出立した。今回の福島原発事故によって、まさにプロメテウスによって人間に与えられたといわれる原子力という火は、ダモクレスの剣に喩えられるように、一見文明の繁栄をもたらすように見えても、実は不安定なものであることが白日の下に晒されたことについて言及した。それに次いで、将来に希望が持てる人と絶望している人とを引き裂く希望格差社会の抱える問題について、フリーターという社会的立場から切り込む赤木智弘氏の論稿をベースにして考えをめぐらした。そして、古市憲寿氏は社会学的な方法でもって、「絶望の国の幸福な若者たち」のおかれているリアルな状況の一断面を提示した。それらの所論を踏まえて、将来への希望をつなぎ、具体的な展望を紡いでいく社会科学としての希望学について論及した。その希望学に触発されつつ、ルイ・アラゴンとパウロ・フレイレの提起した教育の希望とは何かについて考えた。それに次いで、児童福祉法要綱案という児童福祉法と名づけてた最初の案の中で、子どもの福祉における"歴史の希望"と明記された文言の意味についても考察したところである。
著者
柴田 陽一 三村 昌弘 高橋 健太 中村 逸一 曽我 正和 西垣 正勝
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.1833-1844, 2004-08-15
被引用文献数
3

公開鍵基盤(PKI)における秘密鍵は通常,ユーザが所有しているデバイスに保存されることになる.よって,デバイスの耐タンパ性の確保や盗難・紛失などに対して注意を払わなければならない.そこで本論文では,秘密鍵そのものではなく,秘密鍵を生成するメカニズムのみをデバイスに実装する「メカニズムベースPKI」を提案する.本方式では,ユーザが文章に署名を付す瞬間に,ユーザがデバイスに秘密鍵の種を入力することにより,デバイス内で秘密鍵を生成する.普段はデバイス内に秘密鍵は存在せず,デバイスの盗難・紛失の際にも問題はない.秘密鍵の種には様々な候補が考えられるが,ここでは一例として指紋を使用する方法について示す.しかし,指紋はアナログデータであり,指紋からつねに一意の秘密鍵をリアルタイムで生成することは困難であった.本論文では統計学的なアプローチによりこの問題を解決する「統計的AD変換」についてもあわせて提案する.基礎実験の結果,統計的AD変換によって指紋からつねに一意なユニークコードをリアルタイムで抽出可能であることが確かめられた.This paper proposes a "mechanism-based PKI", in which only a mechanism for generating user's private keys is installed on a smart card. The private key is generated inside the smart card at the event that the legitimate user gives a "seed of private key" to his/her smart card in order to sign a document. The key exists nowhere except while users are signing a document. Thus, users no longer need to pay considerable attention to their smart cards. In addition, this paper also proposes a "statistical A/D conversion", which is an effective scheme to convert fingerprint to just one and the same ID in real-time. The statistical A/D conversion enables us to use fingerprint as a seed of private key. We construct an example system for real-time key generation form fingerprint. From some basic experiments that we carried out, the availability of the system is confirmed.
著者
小木曽 智信 中村 壮範
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.301-332, 2014-04-18 (Released:2014-07-17)
参考文献数
12

『現代日本語書き言葉均衡コーパス』は1億語を超える大規模なコーパスであり,17 万ファイル以上の XML 文書に短単位・長単位の形態論情報アノテーションが施されている.このコーパスの構築を目的としてアノテーションのためのシステムが開発された.このシステムは,辞書見出しデータベースと,タグ付けされたコーパスとを関連付けて,整合性を保ちつつ多くの作業者が編集していくことを可能にするものである.このシステムは,関係データベースで構築されたサーバ「形態論情報データベース」と,辞書を参照しながらコーパスの修正作業を可能にするコーパス修正用のクライアントツール「大納言」,形態素解析辞書 UniDic の見出し語の管理ツール「UniDic Explorer」から成る.本稿はこのデータベースシステムの設計・実装・運用について論ずる.
著者
岡田 昌己 曽我部 夏子 田邉 解 高田 安希子 宮本 雄基 西村 一弘
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.567-572, 2020 (Released:2020-10-01)
参考文献数
17

日本女子サッカーリーグ1部のチームに所属する選手に、食生活に対する意識等の調査を行った。平日の日中は学業に励む学生が多く、競技以外の仕事に従事する社会人もいるチームであることから、練習後の夕食に求めることについて調査した。平日の夜の練習後の食事に求めることとして、「疲労回復に効果的」、「栄養のバランスがよい」、「おいしさ」を挙げた選手がそれぞれ56%であった。さらに、「たんぱく質が十分にとれる」が39%であったが「エネルギーが十分にとれる」は17%であった。食生活、体調管理で気を付けていることに関する自由記述でも、食事量についてはエネルギーを多くとることを意識している選手がいる一方、食べ過ぎないことを意識している選手もいることが示された。食事に関して知りたいことを尋ねたところ、「自分に適した食事量」が約60%で最も多く、次いで「自分に適した食事内容」、「試合前日に適した食事」であった。体調に関して知りたいことは「疲労回復」が最も多く67%、「コンディション維持」、「貧血予防」の順であった。 本調査は、1つのクラブチームの横断研究ではあるが、他競技の女性アスリートの栄養サポートや食環境支援構築のための資料となると考える。
著者
酒井 敬一 永島 宏 木曽 克裕
出版者
東北区水産研究所
巻号頁・発行日
no.47, pp.21-32, 1985 (Released:2011-09-30)
著者
前田 浩人 林 加織 石毛 崇之 三品 美夏 渡辺 俊文 曽川 一幸
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.59-62, 2018 (Released:2018-12-21)
参考文献数
10

近年ネコ飼育頭数の増加傾向に伴い獣医臨床現場においてネコの下部尿路疾患(Lower urinary tract disease (LUTD))を治療する機会が増えつつある中で,原因の特定に至らず治療方針の決定に時間を要する症例も少なくない.中でも下部尿路疾患の2–10%の症例において細菌感染が認められる.MALDI-BioTyper Systemとrapid BACproを応用し,ネコの尿における直接菌種同定を試み,検査の感度及び時間の短縮について検討を行った.本法は,ネコの尿中における細菌種の同定分析を短時間に可能にする方法である.
著者
小林 敏宏 曽根 克彦 小林 富男 小須田 貴史 田端 裕之 鈴木 隆 小野 真康 田代 雅彦
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.335-340, 1991-03-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

橈骨動脈注入による逆行性大動脈造影は, 侵襲の少ない検査であり, 新生児, 乳児期に左心系造影が必要となる大動脈縮窄症, 大動脈弓離断症などの疾患には有用な検査方法である.また, 最近では肺動脈閉鎖を伴う動脈管依存性先天性心疾患の肺動脈造影にも応用されている. 当院では過去8年間に43例に対し橈骨動脈造影による診断を行なった. 疾患は, 大動脈弓の異常を呈する疾患28例 (大動脈弓離断症12例, 大動脈縮窄症9例, 左心低形成症候群4例, 血管輪3例), 肺動脈閉鎖を伴う動脈管依存性先天性心疾患13例 (Fallot四徴症7例, 三尖弁閉鎖症2例, 純型肺動脈弁閉鎖症1例, 単心室1例, 無脾および多脾症候群2例), 動脈管開存症2例であった.方法は, 22Gまたは24Gのangiocathを橈骨動脈へ経皮的に穿刺し, イオヘキソール1~2ml/kgを機械的に約2秒間で注入した.造影は全例診断可能な所見が得られ, 重篤な副作用もみられなかった.
著者
安原 智久 串畑 太郎 永田 実沙 岩田 加奈 曽根 知道
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.2020-021, 2020 (Released:2020-12-19)
参考文献数
18

6年制薬学教育では研究能力の養成が求められているが社会調査研究に関してはほとんど行われていない.我々は将来の就職先に関わらず臨床上の問題を抽出し,適切な測定と統計解析の実践による研究ができる薬剤師の養成を目指し,基礎的な知識・理解を担保するチーム基盤型学習(TBL)と自由度の高い問題解決型学習(PBL)を共存させたハイブリッド型演習プログラムを構築した.学生の演習への意欲を高めるため,本演習はARCSモデルによる教育デザインを行い,自分たちを対象としてテーマを自由に設定し,アンケートを自作し実際に調査するという実践(Does)を行った.演習終了後に行ったアンケートからは,本演習に対して肯定感の高い層は,評価の追求や競争心の有無に関わらず,将来の研究や学会発表に対して高い関心を示した.本演習が,社会調査研究を担う能力を有する薬剤師の養成という目的を達成する可能性のある教育プログラムであることが示唆された.
著者
中澤 弥子 佐藤 晶子 小木曽 加奈 吉岡 由美 鈴木 和江 高崎 禎子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成23年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.113, 2011 (Released:2011-08-30)

【目的】長野県では、一年を通じて家の最大の節目を年取りの行事とする傾向が強く、年神棚にご馳走をお供えし、一年の無事の感謝と新しい年の豊作を祈り、家族揃ってご馳走で祝う習慣1)がある。本研究では長野県の大晦日と正月の行事食の継承の実態と現在の特徴について、平成21~22年度調理科学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学 行事食・儀礼食」で行った調査結果を基に明らかにすることを目的とした。 【方法】アンケート回答者のうち、長野県内に10年以上住み、現在も住んでいる人および現在長野県内に住み、他県に10年以上住んだ経験はあるが、行事食に長野県の影響を受けている人の正月と大晦日のデータ(計686人)を集計し分析を行った。 【結果】回答者の年齢層は、10~20代50%、30~40代33%、50代13%、60~80代4%であった。大晦日の認知度は99%、行事食の経験が98%と高く、年取りの祝い料理については、喫食経験ありが67%で、毎年食べるが53%を占めた。年越しそばは喫食経験ありが90%と高く、毎年食べるが57%、毎年ではないが食べるが19%と高率であった。鮭料理の喫食経験ありは62%で毎年食べるが35%、鰤料理の喫食経験ありは54%、毎年食べるが23%であり、現在も鮭や鰤などの年取り魚が年取りの祝い料理として食されていた。その他、海なし県である長野県において肉料理の回答は少なく、刺身、数の子、握り寿司などの海産物がご馳走として好まれ食されている様子がうかがわれた。1)「聞き書 長野の食事」、p348、農山漁村文化協会 (1986)
著者
谷口 啓子 小坂 和江 藤井 わか子 曽根 良昭
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.55-61, 2014-05-25 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
2

We evaluated the effects of ingestion of a soluble indigestible dextrin on the defecation in 22 late elderly residents in a nursing home. The experimental duration was 8 weeks, which was consisting of before-administration period (2 weeks), administration period (4 weeks) and after-administration period (2 weeks). Subjects took 100 ml green tea containing 10 g of indigestible dextrin at every afternoon tea time for 4 weeks in the administration period. In the results, the subjects' estimated fecal characteristics significantly improved in the administration and after-administration periods compared to those in the before-administration period. While, there was no significant difference in the defecation frequency or in the frequency of laxative administration in the experimental periods.
著者
阿曽沼 明裕 ASONUMA Akihiro
出版者
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
雑誌
名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 教育科学 (ISSN:13460307)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.1-15, 2020-09-30

Functional differentiation of higher education institutions has long been discussed in Japan. Implicitly, it has been argued against a background of the problem of resource constraints. If there are resource restrictions, duplication of functions among various institutions is considered problematic. However, when discussing functional differentiation, the difference of financial bases among different institutions of higher education has been rarely examined in detail. We should consider how financial resources are distributed unevenly among higher education institutions. In this study we take the US higher education system as an example in order to better understand the relationship between the functional differentiation and financial basis of higher education institutions. The US higher education system is comprised of a great diversity of higher education institutions, differentiated further into various types of institutions. Fortunately, the “Carnegie Classification of Institutions of Higher Education” is very useful. Moreover, the IPEDS (Integrated Postsecondary Education Data System) provides the financial data that enables comparison of higher education institutions. In this article (part1) we examined where financial resources are unevenly distributed among various institutions of higher education. We focused on the difference between public, private, and forprofit institutions, and the difference of the institutional types as defined by the Carnegie Classification of Institutions of Higher Education. One result found that more than 60% of the total income of institutions of higher education is concentrated on the “Doctoral Universities”, although the number of institutions is relatively small. This is due to the large scale of student numbers and the high cost per student for doctoral programs. Endowment assets are also concentrated in the “Doctoral Universities”, as well as in the private “Baccalaureate Colleges”. This uneven distribution of financial resources among institutions and the factors behind the uneven distribution are discussed.
著者
古川 康一 植野 研 尾崎 知伸 神里 志穂子 川本 竜史 渋谷 恒司 白鳥 成彦 諏訪 正樹 曽我 真人 瀧 寛和 藤波 努 堀 聡 本村 陽一 森田 想平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.117-128, 2005 (Released:2005-02-04)
参考文献数
52
被引用文献数
4 4

Physical skills and language skills are both fundamental intelligent abilities of human being. In this paper, we focus our attention to such sophisticated physical skills as playing sports and playing instruments and introduce research activities aiming at elucidating and verbalizing them. This research area has been launched recently. We introduce approaches from physical modeling, measurements and data analysis, cognitive science and human interface. We also discuss such issues as skill acquisition and its support systems. Furthermore, we consider a fundamental issue of individual differences occurring in every application of skill elucidation. Finally we introduce several attempts of skill elucidation in the fields of dancing, manufacturing, playing string instruments, sports science and medical care.
著者
植木 努 曽田 直樹 山田 勝也 河合 克尚 藤橋 雄一郎
出版者
東海北陸理学療法学術大会
雑誌
東海北陸理学療法学術大会誌 第26回東海北陸理学療法学術大会
巻号頁・発行日
pp.39, 2010 (Released:2010-11-02)

【目的】 これまでに体幹筋の機能に関して多くの報告がされている。腹部表在筋は体幹運動におけるトルクの発揮に関与し、深部筋は腹圧を高め脊柱の安定性に関与しているといわれている。しかし、深部筋の機能に関してはまだ不明な点が多い。そこで本研究の目的は腹筋群の筋厚と体幹筋力及び性差の関係から、腹筋群の特徴を明らかにすることである。 【方法】 対象は健常男性31名、健常女性26名の計57名とした。筋力はバイオデックス及びマイオレットを使用し、各速度30、60°/sでの体幹屈曲最大筋力を測定した。筋厚は超音波画像診断装置を用いて、背臥位にて臍両側の腹直筋と前腋窩線上における腸骨稜近位の外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を測定し、画像解析はImageJを用いて行った。統計学的分析は、筋力と筋厚の関連性にはPearsonの相関係数、男女間の比較は筋厚及び筋力を対応のないt検定を用いて行った。また被検者には本研究の目的を十分に説明し、参加の同意を得て実施した。 【結果】 体幹屈曲筋力(kg/m)の平均は男性14.80±3.39、女性9.20±2.13、全体11.73±4.64、筋厚(cm)の平均は腹直筋男性1.46±0.30、女性1.10±0.18、全体1.30±0.32、外腹斜筋男性1.00±0.33、女性0.84±0.26、全体0.93±0.31、内腹斜筋男性1.29±0.38、女性1.01±0.30、全体1.16±0.37、腹横筋男性0.66±0.22、女性0.58±0.19、全体0.63±0.20であった。筋力と各筋の筋厚の相関は、腹直筋(r=0.48)、内腹斜筋(r=0.30)、外腹斜筋(r=0.45)は有意な正の相関を示し(p<0.05)、腹横筋は有意な相関は示さなかった。また男女間での比較では、筋力、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋においては、男性が女性に対し有意に高い値を示したが(p<0.05)、腹横筋に有意差は見られなかった。 【考察】 本研究の結果より腹横筋の筋厚は筋力や性差に影響を受けないことが示唆された。その理由として腹横筋は腹圧を高めることで腰椎の安定性に関与し、体幹屈曲作用は少なく表在筋の運動の補助的な役割であるため、筋力に反映されにくいのではないかと考えられる。
著者
曽我部 真裕
出版者
日本新聞協会
雑誌
新聞研究 (ISSN:02880652)
巻号頁・発行日
vol.804, pp.50-53, 2018-07

本稿では海賊版サイトブロッキングに関する憲法的・法的な問題点について整理し、今後の検討における課題を提示してみたい。なお、筆者はこの問題についてすでに複数のウェブメディア上で記事を執筆しているので(注1)、ご参照いただければ幸いである。また、一般財団法人情報法制研究所(JILIS)では、筆者を取りまとめ役として複数の提言を公表しているが(注2)、本稿はこれらの提言とは別に、個人としての考えを述べるものである。