著者
篠原 雅尚 村井 芳夫 藤本 博己 日野 亮太 佐藤 利典 平田 直 小原 一成 塩原 肇 飯尾 能久 植平 賢司 宮町 宏樹 金田 義行 小平 秀一 松澤 暢 岡田 知己 八木 勇治 纐纈 一起 山中 佳子 平原 和朗 谷岡 勇市郎 今村 文彦 佐竹 健治 田中 淳 高橋 智幸 岡村 眞 安田 進 壁谷澤 寿海 堀 宗朗 平田 賢治 都司 嘉宣 高橋 良和 後藤 浩之 盛川 仁
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2010

2011年3月11日、東北地方太平洋沖でM9.0の巨大地震が発生し、地震動・津波被害をもたらした。この地震の詳細を明らかにするために、各種観測研究を行った。海底地震観測と陸域地震観測により、余震活動の時空間変化を明らかにした。海底地殻変動観測及び地震波反射法構造調査から、震源断層の位置・形状を求めた。さらに、各種データを用いて、断層面滑り分布を明らかにした。現地調査により、津波の実態を明らかにし、津波発生様式を解明した。構造物被害や地盤災害の状況を明らかにするとともに、防災対策に資するデータを収集した。
著者
後藤 真孝 村上 瑛美 秋山 晴彦 村井 信哉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.525-533, 2015-02-15

本稿は,Webシステム等で用いられるメモリキャッシュサーバを大容量化するため,SSDを記憶領域として用いたSSDキャッシュサーバについて述べる.ストレージ上のデータを,TCP/IPネットワークにCPU処理を介すことなく直接転送できるハードウェアエンジンを用い,低応答遅延のSSDキャッシュサーバを試作し評価した.メモリキャッシュサーバの概要,ハードウェアエンジンの概要について述べ,試作したキャッシュサーバの構造について述べる.また,実機評価について述べる.SSDを4台使用することにより,4KBのサイズのデータ参照への応答を,1秒間に6万5千回実施することができた.また,そのときの応答時間は,約500μ秒であった.
著者
中込 忠男 藤田 哲也 南 圭祐 李 建 村井 正敏
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.62, no.498, pp.145-151, 1997
被引用文献数
7 12

Scallops of the beam-web at welded beam-to-column connections of steel frames bring partial loss of cross sections at the part subjected to large bending moments when a severe earthquake occurs. Therefore, they are not desirable from the point of view of mechanical behavior. This paper presents the bending tests performed using specimens of beam-to-column joints on shop assembling carried out to investigate the effect of non-scallop methods and beam-scallops on fracture behavior, ultimate strength and deformation capacity of the steel beam-ends. It is concluded that a beam without scallops has earlier brittle fracture and higher strength, and larger deformation capacity than a conventional beam with scallops. Finally, it recommends the details of the end of the beam of the non- scallop method of construction with the cost performance being based from the view point of the design, the building.
著者
金浜 貴史 中川 雅之 米原 仁 氏家 将志 関口 亮平 古河 貴裕 下河邉 明 長澤 亮二 藪 将吉 村井 臣哉
雑誌
週間及び1か月予報における顕著現象の予測可能性
巻号頁・発行日
pp.81-85, 2013-03

平成24年度京都大学防災研究所一般研究集会(24K-08)「週間及び1か月予報における顕著現象の予測可能性」, 京都大学防災研究所連携研究棟大セミナー室, 2012/11/20-22
著者
村井 昭夫
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.341-351, 2005-07-15 (Released:2010-02-05)
参考文献数
16
被引用文献数
3

ペルチェ効果を利用して雪結晶を生成する装置を考案した.本装置は,大型のペルチェ素子を多段化し水冷方式で使用する事により,室内で-30℃程度までの低温環境を実現しながら,電圧を調節することで,結晶生成領域の温度と水温,すなわち水面から発生する水蒸気量を変化させ,簡単に雪結晶を生成することができる対流型の人工雪発生装置である.筐体に発泡スチロールを使用するなどの工夫によって,装置の製作が容易であり,同時に小型で移動もできるという利点を持つ.これは,従来の対流型や拡散型装置のように低温室など大がかりな装置や,冷媒を使用する複雑な付加装置が不要である.本論文では,この装置の基本原理およびその構成を述べ,本装置によって作られた雪結晶のいくつかを紹介する.
著者
金田 吉弘 粟崎 弘利 村井 隆
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.385-391, 1994-08-05
被引用文献数
29

育稲箱全量施肥は,初期の溶出が少ないタイプの被覆尿素を利用して本田の施肥窒素分全量をあらかじめ育苗箱内に施用しておき,移植苗とともに本田に施肥する方法である.本報告では,グライ土水田での水稲不耕起栽培における育苗箱全量施肥の適応効果を検討し,以下の結果を得た. 1)不耕起区の土壌無機態窒素は,慣行区に比べて少なく推移した. 2)無加温育苗34日間における被覆尿素からの累積溶出率は2.8%であった. 3)被覆尿素区では,,本田施肥量を化成肥料区の基肥と追肥の合計窒素量の50〜60%に減肥しても茎数は多く推移した. 4)被覆尿素区における窒素吸収量は化成肥料区より多く推移し,成熟期における利用率は79%と高かった. 5)被覆尿素区における水稲根は下層まで深く伸長し,接触施肥による伸長抑制は認められなかった. 6)被覆尿素区では化学肥料区に比べて総籾数が多く,増収効果が高かった.以上のことから,育苗箱全量施肥法は不耕起植栽培にきわめて有効であることが認められた.
著者
横溝 賢 村井 麻里子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.15, no.15, pp.24-27, 2010-03-30
被引用文献数
1

本作品は、愛媛県の伝統工芸である伊予水引の魅力を国内外に伝えることを目的に、商品の企画設計からブランドアイデンティティまでトータルにデザイン開発を行ったものである。従来の結納飾りや、金封飾りをリデザインするのでは、これまでの伝統工芸品の焼き直しである。主に慶事に用いる水引の伝統的風習を継承しつつも、現代の生活様式にあわせた、新しい「祝い」の様式を提示するテーブル周りの水引工芸品を企画した。水引には、贈り物に紅白の水引を掛ける伝統的作法としての文化的価値のほかに、しなやかな張りを持つ紙紐素材の技術的特性もある。本作品では、水引の歴史的・文化的価値がユーザーに伝わるようブランドのコンテクスト作りを行い、同時に水引素材の質的特性を効果的に用いたデザイン開発を行っている。
著者
笹森 崇行 澤谷 邦男 安達 三郎 村井 泰仁 小川 正浩 井口 勝弘 西山 光生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.645-652, 1999-04-25
被引用文献数
12 3

架空送電線の工事や保守作業を行うときには, 感電事故を防ぐために作業回線の送電を停止するとともに, 商用周波数の誘導電流による感電対策のために電線を鉄塔に接地する. しかしながら, このような接地による誘導対策を行ってもラジオやテレビの放送所の近傍にある送電線では, 送電線上に大きな誘導電流が流れる場合があることが, 以前から指摘されてきた. そのために, 放送所近傍の送電線については放送が行われていない深夜などに作業を行うのが実状であった. しかしながら, このように送電線に放送波が強く誘導される場所は極めてまれであるために, 放送波による誘導現象を詳しく研究した例は現在までになかった. 本論文では, 放送波による大きな誘導電界が発生する場所を取り上げ, 誘導現象をモーメント法によって解析する. まず, 誘導電界の周波数特性を求め, 送電設備が多くの周波数で共振していることを示す. つぎに, 四つの共振周波数において, 地線を含む各送電線上を流れる誘導電流を求めることにより, 送電設備の共振構造を明らかにする. また, 放送波による誘導が発生する送電線の場所を予測する方法について考察する.
著者
村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.120-125, 2009-05-16
参考文献数
4
被引用文献数
3

本研究では,テキスト批評における中心的概念とそれらの関係を調べるため,ジャンルによる中心的概念の相違とそれらの構造を計量的に抽出した.データとしては,「Web本の雑誌」で公開されている,新刊書籍への全書評(960件,5521冊分)を対象とし,全批評テキストと各ジャンルのみの批評テキストでの出現頻度の差異からジャンルに特徴的な語彙を抽出した.また,出現頻度の高い語彙の共起ネットワーク化を行って,テキスト批評で用いられる概念の構造を可視化した.
著者
岡田 忠司 杉下 朋子 村上 太郎 村井 弘道 三枝 貴代 堀野 俊郎 小野田 明彦 梶本 修身 高橋 励 高橋 丈夫
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.596-603, 2000-08-15
被引用文献数
29 194 25

医薬品として販売されているγ-アミノ酪酸製剤(合成GABA製剤)は,脳代謝促進作用があり,脳梗塞・脳出血後遺症等,脳血管障害の諸症状の改善や血圧上昇抑制効果が認められている.また最近の医学分野の研究では,更年期障害や初老期の自律神経障害にみられる精神的症状の緩和にも効果があると報告されている.<br>本試験では,コメぬかから分別製造した「GABA蓄積脱脂コメ胚芽」を用いて,更年期及び初老期の被験者20名に対する効果をプラセボとの比較にて検討した.<br>その結果,更年期及び初老期に見られる抑うつ,不眠,イライラ,不定愁訴の自律神経障害の改善に,GABA蓄積脱脂コメ胚芽が高い効果を示すことが明らかになった.またこのほかに,高血圧症や肝機能の改善作用も示され,服用に伴う副作用も全く見られなかったことから,毎日摂取できる機能性食品素材として高い利用価値を有していることも明らかになった.
著者
村井 健二 竹下 文隆 今給黎 一孝 末次 恒夫
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.858-872, 1993-08-01 (Released:2010-08-10)
参考文献数
32
被引用文献数
4 3

The difference in the tissue reaction in the tissue-titanium interface between mature (22-week-old) and young (6-week-old) rats was examined by using light microscopy with decalcifiedsemi-thin sections (1μm) and undecalcified sections (40μm) and scanning electron microscopy (SEM). A titanium implant (diameter=1.0mm: height=1.5mm) was inserted into a tibia.Rats in both groups were killed on the 1st, 3rd, 5th, 7th, 14th and 28th day after operation. The bonycontact ratio and area and thickness of the newly formed bones in the undecalcified section weremeasured with an image analysis system.On the 5th day, calcification in newly formed tissue was observed in young rats, and on the 7thday, in mature rats. On the 7th day, the mass of bone-like tissue in the mature rats was smaller thanthat in young rats. On the 28th day, the implant in both rats was almost enclosed circumferentiallywith newly-formed bone (thickness=20-30μm). However, by the image analysis, the bonycontact ratio and the area of newly formed bone in the mature rats were significantly smaller thanthose in the young rats. SEM revealed collagenous fibril-like structures (thickness=2-5μm) inthe bone-titanium interface of the mature rats, but obscure structures (thickness=0.4-0.6μm) inthat of the young rats.
著者
村井 宏栄
出版者
椙山女学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、中世という日本語書記法の多様性が最も拡大化した時期において、漢字片仮名交じり文の書記法を調査し、小字仮名の用法とその他文字分節方法との関わりの解明を目指したものである。本研究においては特に親鸞関係資料に注目し、『三帖和讃』においては「大字仮名+小字仮名」の表記種連続において小字仮名「ニ」への偏りが見られること、また『西方指南抄』の同仮名連続においては、同字反復が語頭に偏るのに対して重点(踊り字、「ヽ」)が非語頭に集中するという明確な分布を示し、仮名遣いの問題とともに言語分節の標示という点から統一的な説明を示した。