著者
松下見林 編
出版者
毛利田庄太郎
巻号頁・発行日
vol.[4], 1693
著者
松下見林 編
出版者
毛利田庄太郎
巻号頁・発行日
vol.[1], 1693
著者
高林 弘実 北田 正弘 辻本 勝浩
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.538-543, 2005 (Released:2005-10-12)
参考文献数
17
被引用文献数
3 3

The discoloration and chemical composition changes of red-lead used for wood-block print made in the late Edo period have been investigated. Both the chromaticity and lightness of red-lead decrease with discoloration, and its hue exhibits very little change. This is due to the reflectance decrease of red-lead in a long-wavelength range beyond the absorption edge of 580 nm. Red-lead is a mixture of Pb3O4 and β-PbO and has a grain size of 0.05-0.2 μm. The X-ray diffraction intensity of β-PbO considerably decreases with discoloration in comparison with that from Pb3O4. This result shows that β-PbO is more reactive than Pb3O4 in the mixture. The results of XPS measurement suggest that both lead chloride and lead carbonate exist in the surface layer of red-lead.
著者
千葉 康平 金子 賢人 出雲 雄大 山下 智幸 林 宗博 田中 清和
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.627-633, 2022 (Released:2022-12-15)
参考文献数
34

〔目的〕重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対する腹臥位療法実施前後の呼吸機能を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕2020年3月~2021年11月に日本赤十字社医療センターで人工呼吸器管理を行ったCOVID-19患者24例を対象とした.対象群における腹臥位療法実施前後での呼吸機能を比較検討した.呼吸機能の指標には,血液データからP/F比と人工呼吸器のグラフィックモニターからPpeak,PEEP,⊿P,Cstatを用いた.〔結果〕腹臥位療法実施後,P/F比とCstatは有意に増加していた.腹臥位療法実施後,PpeakとPEEP,⊿Pは減少していたが有意差はなかった.〔結語〕重症COVID-19患者に対する腹臥位療法実施は,呼吸状態改善に寄与することが示唆された.
著者
内藤 久士 小林 裕幸 内田 桂吉 大森 大二郎 千葉 百子 山倉 文幸 米田 継武
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.203-210, 2000-10-25 (Released:2014-11-12)
参考文献数
28
被引用文献数
2

目的: 老化および持久的トレーニングがラット骨格筋の熱ショックタンパク質 (HSP72) の発現に及ぼす影響を遅筋および速筋に分けて検討することであった. 対象および方法: 若齢 (12週齢) および老齢 (100週齢) のF344雌ラットが年齢群ごとに, コントロール群および運動群の2群に分けられた (各群n=6). 両年齢群のトレーニング群は, トレッドミル上での持久的ランニングを75-80%Vo2maxの強度で1日60分, 週5日の頻度で10週間にわたって行われた. トレーニング期間終了72時間後, ヒラメ筋 (遅筋) および長指伸筋 (速筋) が摘出され, ウェスタンブロット法により, HSP72が定量された. 結果: コントロール群のHSP72の発現量は, ヒラメ筋の若齢群95±5ng・老齢群100±6ngおよび長指伸筋の若齢群22±2ng・老齢群20±5ngであり, 各筋とも年齢による差が見られなかった (P>0.05). 一方, トレーニング群のHSP72の発現量は, ヒラメ筋の若齢群116±3ng・老齢群116±4ngおよび長指伸筋の若齢群66±2ng・老齢群43±6ngで, 各筋ともに同年齢のコントロール群よりも有意に (P<0.05) 高い値を示した. しかしながら, その増加率は, ヒラメ筋 (若齢群+22%・老齢群+15%) と長指伸筋 (若齢群+200%: 老齢群+115%) では異なるものであった. 結論: 持久的トレーニングは, 骨格筋のHSP72の発現を増加させるが, 老化は速筋 (長指伸筋) において, その応答性を低下させる.
著者
石崎 有澄美 正木 尚彦 秋山 純一 松川 雅也 松枝 啓 新野 史 林 茂樹
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.727-735, 2000-10-25 (Released:2010-11-29)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

自己免疫性肝炎 (AIH) に肝細胞癌 (HCC) を合併した2例 (ともに女性) を経験した. 症例1は62歳時肝機能障害を指摘. 原発性胆汁性肝硬変疑いにてウルソデオキシコール酸を投与されたが無効. 73歳時後下区に径1.5cm大のHCC出現. 肝動脈塞栓術を施行するも肝内多発転移を来し, 約8カ月目に腹腔内破裂のため死亡. 剖検所見 (慢性活動性肝炎: A2, F3) を加えたAIH scoreは17点で, AIHと最終診断した. 症例2は64歳時肝機能障害を指摘. AIHが疑われプレドニゾロン内服で不完全寛解したが, 肝生検では肝硬変 (A3, F3-4) であった (現行score 17点). 71歳時外側区に径2cm大のHCC出現. 肝動脈塞栓術が有効であったが, 腎不全のため約1年10カ月目に死亡. 両症例において抗核抗体価の上昇ないし陽転化がHCCの進展に並行していたことから, 自己免疫反応がHCC発症に関与する可能性が示唆された.

1 0 0 0 OA 足利実録 4巻

著者
林羅山
出版者
田原屋平兵衛
巻号頁・発行日
1759

1 0 0 0 OA 太閤記

著者
桃川燕林 講演
出版者
文事堂
巻号頁・発行日
vol.巻15, 1897
著者
林 茜茜
出版者
日本比較文学会
雑誌
比較文学 (ISSN:04408039)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.96-110, 2017-03-31 (Released:2020-04-01)

“Birõdo no yume" (Dreams of Velvet, 1919) is one of Tanizaki Jun'ichirō's works that is set in China. The story was written after Tanizaki came back from a trip to China in 1918. Previous research has argued that the work is set not in actual China, but in Tanizaki's fantasy world. However, the story is not pure fantasy; the setting is modeled on the country villa “Luo Yuan" and main residence “Hardoon Garden," both built by Silas Aaron Hardoon, a British real estate mogul of Jewish descent, who was active in Shanghai at that time. The story's heroine, the concubine of Wen Xiuqing, is thought to be modeled on Luo Lirui, who was Hardoon's Chinese wife. Hardoon also had many years of experience in the opium trade. This paper suggests that Tanizaki disguised his desires under the pretense of interest in Hardoon's private garden, and compares his story with other literary works about opium addiction, such as Thomas De Quincy's Confessions of an English Opium-Eater (1821), Charles Baudelaire's Artificial Paradises (1860), and Satō Haruo's “Shimon" (Fingerprint, 1918). The paper highlights the actual conditions of the artificial garden that Tanizaki tried to create in “Birōdo no yume" and the dreams that he projected on China. Furthermore, at the same time this work was being serialized, Tanizaki was translating Théophile Gautier's work “Clarimonde" (1836) with Akutagawa Ryūnosuke. By examining the influence of “Clarimonde" on “Birōdo no yume," this essay also reveals Tanizaki's artistic interests at the time the story was written.
著者
小野 博美 草野 満夫 二瓶 壮史 林 秀幸 福島 拓 川上 雅人 檀上 泰 長島 君元 清水 勇一 川俣 太 本多 昌平 嶋村 剛 西原 広史
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.385-393, 2018-04-10 (Released:2018-04-10)
参考文献数
19

胃癌の内視鏡的marking法として,リポ蛋白と結合すると蛍光を発する性質を利用したindocyanine green(ICG)蛍光法が有用であるか検討した.手術3日前に内視鏡的に胃癌の周囲にICG溶液を粘膜下層に注入し,開腹時にphotodynamic eye(PDE)カメラで,腹腔鏡下手術では蛍光内視鏡で観察した.さらに術後切除標本を利用して蛍光輝度,蛍光の拡がりを観察した.早期胃癌8例,進行胃癌6例を対象とした結果,全例において術中切除範囲の決定に同法が有用であった.今後ICGの注入量,タイミングの技術的な面での検討が必要と考えられた.
著者
来須 孝光 林 晃之 朽津 和幸
出版者
一般社団法人 植物化学調節学会
雑誌
植物の生長調節 (ISSN:13465406)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.121-129, 2007-12-20 (Released:2017-09-29)
参考文献数
68

植物ホルモン,病原体の感染,環境ストレスなどに対する植物の応答過程では,さまざまな刺激により細胞外やオルガネラ(細胞内Ca^<2+>ストア)から細胞質中へのCa^<2+>動員が誘導され,二次メッセンジャーとして細胞内シグナル伝達系において中心的な役割を果たす.この際,それぞれの刺激に特有の細胞質Ca^<2+>濃度変化の時間的・空間的パターンが情報の識別に重要と考えられているが,パターンの形成に関与するCa^<2+>動員に関与する分子やその調節機構は,長く謎に包まれていた.最近になって,細胞膜や液胞膜に存在するCa^<2+>チャネル遺伝子が同定され始め,Ca^<2+>動員制御の分子機構の研究が本格的に開始されつつある.本稿では,最近同定された植物のさまざまな種類のCa^<2+>チャネル分子について概説すると共に,アブシジン酸,感染シグナル(エリシター),機械刺激などの刺激を例に取り,ストレス応答シグナル伝達系の初期過程における細胞内のCa^<2+>の動態とその制御機構について解説する.
著者
小林 純也
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
雑誌
歯科放射線 (ISSN:03899705)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.1-5, 2021 (Released:2021-09-30)
参考文献数
11

After the accident of Fukushima Daiichi nuclear power plant, many people in Japan have a concern about biological effect with low dose and low dose rate radiation. In such situation, some people also have concerns to radiation usage for diagnostics and therapies. As the current amendment of medical law provides the rules of radiation diagnostics strictly, medical workers, treating radiation for medical, have to understand the biological effects with exposure to ionizing radiation to explain the effects of medical radiation to patients.Acute irradiation of high dose radiation induces several types of DNA damages. Among of them, DNA doble-strand breaks (DSBs) are most serious damages to cells and constructing organs, because remaining of DSB damages could lead to cell death, subsequently dysfunction of organs (deterministic effects). Therefore, living beings are developing DNA repair systems such as non-homologous end-joining and homologous recombination. Miss-repair and non-repair could generate gene mutation, and subsequently lead to tumorigenesis (stochastic effects).Exposure of radiation also causes excess accumulation of ROS (reactive oxygen species)/oxidative stress, which may lead to biological effects of low dose rate radiation. We found that mitochondria damage contributed to accumulation of ROS and activation of oxidative stress in human normal fibroblasts under low dose rate irradiation. We also observed that low dose rate irradiation also caused gamma-H2AX positive micronuclei in the presence of ATM inhibitor. As ATM is an important protein kinase of oxidative stress responses as well as DNA damage responses, anti-oxidative stress function may be important to repress micronuclei formation. In order to provide relief to concerning people, we have to clarify the biological effects of low dose and low dose rate radiation more.
著者
小林 正史 柳瀬 昭彦
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.9, no.13, pp.19-47, 2002-05-20 (Released:2009-02-16)
参考文献数
38

弥生時代の米の調理方法を明らかにすることを目的に,上東遺跡P-ト資料の炭化物を分析した。上東資料が選ばれたのは,甕の大半に炭化穀粒が付き,米の調理に使われたことが明らかなためである。炊飯方法を復元する前段階として,おおまかな使用回数と土器の置き方を検討した。暫定的使用回数は,吹きこぼれの頻度と胴上半部のススの有無を基準にして推定した。この暫定的使用回数は「累積的受熱量」を反映するといえるが,累積受熱量が最も少ない甕は「1回のみ使用」と認定できた。次に,甕の設置方法を明らかにするために胴下部~底面のコゲとスス酸化の位置を検討した結果,環状コゲは直置き状態での側面からの炎による加熱を,「環状コゲ+円形コゲ」と「円形コゲのみ」は直置き状態での「側面からの炎の加熱と底面からのオキ火の加熱の組み合わせ」を示すことが明らかにされた。このように,上東資料は全て炉に直置きされていた。米の調理方法を推定するために,稲作農耕民の各種の伝統的米調理方法について,期待される炭化物パターンのモデルを提示した。この民族誌モデルでは,吹きこぼれ程度,コゲの種類と頻度,喫水線の高さ,加熱過程などの属性が米の調理方法を推定する際に重要だった。上東資料の加熱過程については,1回のみ米調理に使われた甕の検討から,吹きこぼれをシグナルに強火加熱から弱火加熱に移行することが明らかにされた。さらに,(1)吹きこぼれや喫水線下のコゲ付きが高い頻度でみられる,(2)喫水線が比較的高めである,などの特徴も,民族誌モデルにおける「炊き干し法」や「炊きあげる湯取り法」の特徴と一致した。中在家南資料の分析でも,東北地方の弥生時代前半の日常調理において炊きあげる炊飯が普及していたことが示されていることから,(2)の炊飯方法は弥生時代にかなり普及していたと考えられる。一方,「弥生時代の米の調理は粥・雑炊状が中心だった」という仮説も一般に受け入れられている。この仮説は,具体的根拠が示されていないが,「弥生時代の米は単位あたり収量が低かったため,農民の多くは米をあまり食べられず,増量できる粥・雑炊にした」と想定していると思われる。これに対し,本稿の分析の結果,(1)弥生時代には炊きあげる炊飯方法が普及していた,(2)弥生時代になると炊飯専用の甕が作り分けられていたなどの点から,弥生時代の米食程度は現在の主流仮説よりは高かったと考えられる。
著者
渡部 幹 寺井 滋 林 直保子 山岸 俊男
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.183-196, 1996-12-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
42
被引用文献数
19 20

最小条件集団における内集団バイアスの説明のために提出されたKarpら (1993) の「コントロール幻想」仮説を囚人のジレンマに適用すると, 囚人のジレンマでの協力率が, プレイヤーの持つ相手の行動に対するコントロール感の強さにより影響されることが予測される。本論文では, 人々の持つコントロール感の強さを囚人のジレンマでの行動決定の順序により統制した2つの実験を行った。まず第1実験では以下の3つの仮説が検討された。仮説1: 囚人のジレンマで, 相手が既に協力・非協力の決定を終えている状態で決定するプレイヤーの行動は, 先に決定するプレイヤーの行動により異なる。最初のプレイヤーが協力を選択した場合の2番目のプレイヤーの協力率は, 最初のプレイヤーが非協力を選択した場合の2番目のプレイヤーの協力率よりも高い。仮説2: 先に行動決定を行うプレイヤーの協力率は, 同時に決定を行う通常の囚人のジレンマにおける協力率よりも高い。仮説3: 2番目に決定するプレイヤーの協力率は, 相手の決定が自分の決定の前に知らされない場合でも, 同時に決定を行うプレイヤーの協力率よりも低い。以上3つの仮説は第1実験の結果により支持された。3つの仮説のうち最も重要である仮説3は, 追実験である第2実験の結果により再度支持された。
著者
星野 由維 筒山 将之 杉本 博行 小林 大介 横山 裕之 望月 能成 谷口 健次
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.692-700, 2022-11-01 (Released:2022-11-30)
参考文献数
36

症例は85歳の男性で,腹痛・嘔吐を主訴に前医を受診し,小腸閉塞の診断で保存的加療を行ったが食事摂取で再燃を繰り返したため,精査・加療目的に当院に紹介受診となった.腹部ダイナミックCTにて,空腸に造影効果を伴う壁肥厚とその口側の腸管拡張を認め,空腸腫瘍とそれに伴う腸閉塞と診断した.寛解・増悪を繰り返す腸閉塞を認めており,手術適応と判断し腹腔鏡下小腸部分切除術と所属リンパ節郭清を施行した.術後病理検査にて小腸組織内に膵腺房組織を認め異所性膵が存在し,異所性膵組織の一部と連続性を持って異型細胞を認め異所性膵癌と診断した.根治切除可能であったが,術後2か月で多発肝転移・腹腔内リンパ節再発を認め,S-1内服を継続し現在も外来通院中である.今回,術前診断が困難な小腸異所性膵癌の1例を経験したので報告する.