著者
横山 美江
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,多胎児の身体発育・発達過程を縦断的に調査し,単胎児との比較から身体発育・発達過程の特徴を明らかにすることを目的とした。その結果,三つ子と単胎児における体重の発育差は,出生時が最も大きく(40%以上の発育差),最初の 1 年で急激に減少するものの,学齢期においても三つ子は単胎児よりも体重が軽いことが明らかとなった。さらに,身長に関しても,出生時に最も差が認められ,最初の 1 年でその差は急激に減少するものの,学齢期においても身長が低いことが判明した。
著者
小林 照明 猿橋 具和 澤田 郁郎 横山 貴大
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.82, no.5, pp.355-364, 2017 (Released:2019-05-15)
被引用文献数
1

The D/V Chikyu greeted 11 years operation in 2016. Chikyu expeditions were always targeted to the most challenging and extreme areas which never experienced before. CDEX has overcome technical difficulties caused by the deep water, high current, high temperature and the deep drilling, and achieved world scientific and technical outcomes. This paper look back the establishment of the CDEX operation scheme from the early stage and the technical experiences of the Chikyu's deep sea drilling for 11 years. CDEX would continue to challenge to the new era of the next 10 years.
著者
野崎 浩成 横山 詔一 磯本 征雄 米田 純子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.141-149, 1996-12-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
22
被引用文献数
3

日本語教育で教材に使用される漢字の選定および提示順序は漢字頻度調査に基づいて決定されることが多い.そこで,本研究では効率的な漢字頻度調査を行う手法を確立するために,新聞記事フルテキストデータベース中に含まれる漢字の使用頻度を調査するシステムを開発した.このシステムを用いて,新聞朝夕刊1ヶ年分の約11万件の記事を対象に大規模な調査を実施し,漢字4,476字および平仮名83字,片仮名86字についての文字使用頻度表を作成した.その結果,1)漢字使用頻度上位1,000字が全使用率のおよそ95%を占めること,2)上位1,600字で全体のほぼ99%に達し,残りの約3,000字は1%程度を占めるに過ぎないこと,3)時代的変化に着目すると,漢字使用頻度は,'66年と'93年の新聞間で相関が著しく高いこと,が示された.以上の結果は新聞における漢字の使用実態を的確に反映するものであり,日本語教育のみならず,漢字教育や言語情報処理一般に役立つ有用な知見が得られた.
著者
石井 容子 伊藤 奈央 松村 優子 横山 孝子 青山 真帆 宮下 光令
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.283-291, 2023 (Released:2023-12-27)
参考文献数
16

【目的】緩和ケアの包括的な評価尺度であるIntegrated Palliative care Outcome Scale(IPOS)の非がん患者への適用を検討する.【方法】非がん患者と患者をケアする医療者, 各20名にIPOSの調査票へ回答してもらい,その調査票に対するコグニティブインタビューを行った.インタビュー内容は,質的分析手法である内容分析を用いて分析した.【結果】患者・医療者ともに約半数から9割がIPOSの全17項目に対して答えづらさやわかりにくさを感じなかったと回答し,表面的妥当性が確認された.また,分析結果を専門家で検討し,IPOSの内容的妥当性が確認され,非がん患者に特徴的なIPOSの項目も明らかになった.【結論】非がん患者に対するIPOSの表面的・内容的妥当性が確認され,IPOSは非がん患者の緩和ケアの包括的な評価ツールとして活用できることが明らかになった.
著者
星 信彦 横山 俊史 杉尾 翔太 池中 良徳 平野 哲史
出版者
神戸大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2021-07-09

環境化学物質の悪影響が世代を越えて伝わる継世代影響が懸念されている.一方,「胎児期や乳児期における環境因子が生後の各種疾患のリスクを高める」こともわかってきた.中でも,発達神経毒性は極めて重要な問題である.しかし,多くの農薬は神経毒性作用を有し,胎盤関門を容易に通過する事実はあるが,継世代影響の実態やそのメカニズムはほとんどわかっていない.本研究では,中枢神経の活動や代謝系を,生体マウスの覚醒下で脳の様々な細胞を可視化イメージング技術により,これまで困難であった投与期間全体を通じた連続観察や,最も感受性が高い胎子脳に対する薬剤影響を直接的に観察をすることで継世代影響を捉え,その原因を探る.
著者
高林 知也 江玉 睦明 横山 絵里花 徳永 由太 久保 雅義
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.67-73, 2016 (Released:2017-08-01)
参考文献数
32
被引用文献数
1

ウィンドラス機構 (WM) とは歩行時の蹴り出し時の推進力を生み出す足部機能のひとつであり, 効率的な歩行を実現するために重要な役割を担っている. しかし, 走行におけるWMはいまだ明らかとなっていない. 本研究は, 走行と歩行の動作様式の違いがWMにおよぼす影響を検証した. 対象は健常成人男性9名とし, 課題動作はトレッドミル上での走行と歩行とした. 解析項目として, WMの指標である内側縦アーチ角度と母趾背屈角度を立脚期で算出した. 走行と歩行で内側縦アーチ角度最小値は変化がみられなかったが (157.4±6.0°, 156.9±4.9°), 走行は歩行と比較して母趾背屈角度ピーク値が有意に低値を示した (32.9±7.3°, 39.9±9.0°; p<0.05). 本研究結果より, 走行時のWMの役割は限局的である可能性が示唆された.
著者
藤田 直孝 平澤 大 横山 直記 大友 泰裕
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.2283-2289, 2023 (Released:2023-11-20)
参考文献数
35

人間ドックでのスクリーニングEGDで発見された,無症状の食道アニサキス症の2例を報告する.症例は42歳と55歳の男性で,特に自覚症状なく人間ドックのスクリーニング検査としてEGDを受検した.ともに食道扁平上皮円柱上皮接合部近傍に細長い白色調の虫体が発見され,穿入部は各々Barrett上皮部,扁平上皮部であった.生検鉗子により摘除し,術後特変なく経過した.消化管アニサキス症は大部分が胃にみられ,残りの大半を小腸が占め,大腸,食道は稀である.食道アニサキス症に関する無症状例の報告は文献的にはほとんどないものの,健診の場などでは診断されていることが予想され,虫体摘除のみならず食事・調理指導が対応として重要と考えられる.
著者
竹末 芳生 横山 隆 児玉 節 藤本 三喜夫 瀬分 均 村上 義昭 今村 祐司
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.137-142, 1989-02-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
8

院内感染において, メチシリン耐性S.aureus (MRSA) は重要な位置を占めている。そこで, 当科において1983年より1988年4月までに臨床より分離された214株ならびに手術場の浮遊, 落下, 付着細菌62株のS.aureusを対象とし, コアグラーゼ型別分類を中心にMRSAの検討を行なったので報告する。病棟分離株の検討では, メチシリン高度耐性株 (MIC>100μg/ml) は1983年には認められなかったが, その後急増し, 1987年にはMRSA (MIC≧12.5μg/ml) の約60%を占めていた。しかし医療従事者がMRSAが流行していることを認識し, 病棟での消毒をクロールヘキシジン・アルコール溶液に変えるなど院内感染対策を行なったところ, 1988年にはメチシリン高度耐性株並びにMRSAは激減した。コアグラーゼ型の検討ではMRSAは1984年まではコアグラーゼIV型が主であったが, 1986年以降II型の耐性株がほとんどを占めるようになった。このコアグラーゼII型MRSAの特徴は, メチシリンやその他のβ-ラクタム剤に対し高度耐性化すること, ペニシリナーゼを高度に産生する株が少ないこと, MINOやピリドンカルボン酸系薬剤に感受性を示すこと, また最近GM感受性, AMK耐性株が流行していることであった。手術場においては, 全株MSSAであり, またコアグラーゼ型による検討ではVII型が手術場における流行株と推察され, 当科におけるII型MRSAの交叉感染の場は病棟であると考えられた。
著者
横山 泉
出版者
The Volcanological Society of Japan
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.77-90, 2013-03-29 (Released:2017-03-20)
参考文献数
34

桜島火山は歴史時代において,数度にわたり大噴火が起こり,溶岩流出と地盤の変動が記録されている.それらの中で,1914年噴火は当時の水準で種々の定量的観測がなされている.ここでは特にこの噴火によって生じた沈降の回復を詳論した.水準測量の結果は1916年の発表以来,しばしば議論されているが,姶良カルデラ周辺の沈降の中心は,海域のためもあり,その位置の決定には任意性がある.今回,噴火直後の三角測量の結果をも参考にして,従来より広範囲の沈降について,その中心の位置を桜島の北岸辺に決めた.そして,1914年噴火に伴った大規模の沈降の回復をB.M.2474を例にとり解析した.その際,活動的なこの地域で変動の基準を決めることは極めて難しい.本来は歪みなしの状態(No-strain level)を基準とすべきであるが,ここでは全く便宜上,1914年噴火に先立つ1892年(水準測量の開始)を基準(Reference level)にした.従来,観測を重ねることにより,漸近的に,歪みなしの状態を決められるであろう.結論として,その永年変化は地盤の粘弾性的回復と桜島直下の圧力源の増強との2要素で説明される.1914年噴火直後から粘弾性的回復が進行した(遅延時間は約16.6年).平行して,次第に圧力源へマグマが蓄積するに従って,約20年を経て,その効果が沈降回復へ寄与している.2000年現在は,沈降歪みは既に1892年の基準まで回復して,それにマグマ圧の効果が蓄積している状態である.この議論に付随して,姶良カルデラ地域の地殻上部の粘性を求めた.このような火山地域における粘弾性的地殻変動の他の例として,1983年三宅火山噴火後の沈降を論じ,上記と同じ桁の粘性値を得た.
著者
横山 啓太
雑誌
科学研究費助成事業研究成果報告書
巻号頁・発行日
pp.1-12, 2020-06-01

本課題では、数学の定理やその証明の難しさ・複雑さを数理論理学の視点から評価・分析する、逆数学と呼ばれる研究を複数の視点から推し進めた。特に、組み合わせ命題ラムゼイの定理の評価分析において長年の未解決問題であった2次元無限ラムゼイの定理の「証明論的強さ」すなわち無矛盾性証明の困難さを確定する問題を解決し、さらにそれを理論計算機科学における停止性検証に応用する手法を考案した。 さらに有限組み合わせ命題の順序数を用いた解析手法を証明論における証明の長さの析学における新たな逆数学現象の発見等、関連研究を推し進め、逆数学研究の基盤を拡張した。研究成果の学術的意義や社会的意義: 2次元ラムゼイの定理の証明論的強さにおける長年の問題の解決とそのための手法の導入は逆数学研究におけるマイルストーンとなり、逆数学や証明論分野の国際会議で関連する多くの話題が取り上げられたほか、ウエブジャーナル Quanta Magazine でも取り上げられた。また、上の結果により、2次元ラムゼイの定理の強さがヒルベルトの還元主義プログラムの視点で十分弱いということが解明されたため、この結果の哲学的意味についても議論がなされた。 : In this project, we investigated the complexity and difficulty of mathematical theorems from the view point of reverse mathematics. Especially, we developed some new techniques to analyze the strength of combinatorial principles such as Ramsey's theorem, and solved a long-standing open problem on the proof-theoretic strength of Ramsey's theorem for pairs. Besides the above, we introduced some arguments to apply the above result and related techniques to the termination analysis, the study of sizes of proofs, found a new phenomenon on the reverse mathematical study of functional analysis, and expanded the field of reverse mathematics with those new points of view.
著者
岩田 みちる 柳生 一自 横山 里美 室橋 春光
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.57-62, 2015-03-25

発達障害や学習障害のある場合、不登校や対人関係・社会的行動面のトラブルなど二次障害を併発しやすいことが指摘されている。特に読み書きに困難がある場合は周囲から理解されづらく、学校だけでなく家庭でも怠惰やケアレスミスとして叱責の対象になりやすい。本稿では反抗挑戦性障害と注意欠陥・多動性障害を疑われて受診した読み困難児に対する家庭、学校、専門機関と医療の連携による包括的支援を行った事例を紹介する。また、学習障害の見つかりにくさについて医療の観点から記述する。
著者
ナヨアン フランキー R. 横山 紀子 磯村 一弘 宇佐美 洋 久保田 美子
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.28-39, 2012-08-30 (Released:2017-08-31)

This research investigated the acquisition of long and short vowels and pitch accents through perception, sentence reading, and conversational discourse of the Japanese language by 20 Indonesian speakers. They made few errors in listening to short vowels, however, many errors in long ones, and final positioning was very difficult. Indonesians use pitch change as a source of information in long vowel recognition. While reading they made few errors in pronouncing long and short vowels as they read it consciously. In natural discourse, they committed errors in all middle, initial, final positions. In both reading and natural discourse, they pronounced long vowels without any pitch change.
著者
横山 智 高橋 眞一 丹羽 孝仁 西本 太
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.291-308, 2023 (Released:2023-08-18)
参考文献数
38
被引用文献数
3

本研究は,ラオス北部の盆地に位置するラオ族が設立した2村において,人口動態と水田所有の変化を3世代にわたって明らかにした.1970年代以降,政府の政策により高地から低地への移住が進められたが,研究対象地域では新しく水田を造成する土地は限られていた.したがって,高地から移住してきた住民であるクム族の多くは,水田を得ることができず,高地に住んでいた時と同様に自給自足的な焼畑農業を継続していた.1970年代以降の水田所有の変化を追跡したところ,水田を入手する一般的な方法は,離村した住民から水田を購入することであり,多くの住民は,その機会を待ちながら,水田の購入資金を準備するために都市へ出稼ぎに行くことが常態化するようになった.このような低地の盆地農村における高地からの移住者は,水田の少ない盆地にとどまるか,都市に移住するかの選択を迫られており,また高地と都市との移住の中継点として盆地農村が機能している.
著者
横山 咲 由利 かほる 森田 祥司 上野 真菜 河端 美玖 雨宮 あや乃 中村 進一 服部 浩之 頼 泰樹
出版者
根研究学会
雑誌
根の研究 (ISSN:09192182)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.35-41, 2018 (Released:2018-06-26)
参考文献数
11

作物は無機態窒素だけではなく遊離アミノ酸を吸収し,窒素源として利用している可能性がある.しかし,植物の窒素吸収における根のアミノ酸吸収能の寄与は明らかにされていない.我々はまず土壌のアミノ酸動態を明らかにするために,アミノ酸混合液および3種類の有機質肥料を施用し,アミノ酸濃度の変化を経時的に追跡した.アミノ酸混合液の添加ではいずれのアミノ酸も12時間以内に10%以下に分解された.また,有機質肥料の添加では,添加直後のアミノ酸の濃度は最も高く,3日程度で大幅に低下したが,30日目まで高い濃度が維持された.アミノ酸組成は,有機質肥料添加直後には添加した有機物ごとに異なっていたが,時間の経過とともにいずれの有機物の添加でもGln,Arg,Lys,Thr,Glu,Asn,Alaが高い割合で検出されるようになった.これらは土壌微生物の細胞壁の主な構成アミノ酸であり,微生物バイオマスの代謝回転によって,比較的早期 (3日以降) から土壌に供給されることが明らかとなった.有機質肥料添加土壌のアミノ酸は2時間以内の半減期で分解されており,土壌のアミノ酸存在量の約15~20倍のアミノ酸が1日に供給されることが示唆された.植物のアミノ酸吸収能は高いことがすでに示されており,本研究の有機質肥料添加による土壌のアミノ酸濃度・供給量は植物根が利用可能なレベルであると考えられた.
著者
横山 孝一
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構群馬工業高等専門学校
雑誌
群馬高専レビュー (ISSN:02886936)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.9-20, 2018-03-26 (Released:2022-03-11)
参考文献数
47

This is a critical essay on Bill O’Reilly’s American best-seller, Killing the Rising Sun: How America Vanquished World War II Japan (2016), which, soon introduced through the Internet, shocked some Japanese intellectuals. Considering the pitiless, ill-intentioned content for the Japanese, the book will never be translated into Japanese and probably remain unknown to ordinary people in Japan, many of whom like the United States. The writer of this essay, a Japanese scholar of comparative literature, analyzes how the atomic bombings are justified in Killing the Rising Sun, and criticizes the book using relevant materials, like the TV drama The Pacific produced by Steven Spielberg and Tom Hunks, which describes how innocent patriots like Eugene Sledge were to become coldblooded killers through the bloody battles against Japanese counterparts in Pacific islands like Peleliu; such theme is so universal that the series still has fans in Japan. The Japanese translation of Tears in the Darkness: the Story of the Bataan Death March and Its Aftermath, a wonderful book by Michael & Elizabeth Norman, also has succeeded in moving the Japanese readers with the two different perspectives of America and Japan, and the authors’ sympathetic attitudes toward the ex-enemies. For example, the so-called beasts did not use Japanese swords so often as the fans of Killing the Rising Sun might imagine: in Mr. and Mrs. Norman’s book, a Japanese officer used his precious weapon just after he knew that the captive had stolen some money from one of his dead soldiers. Bill O’Reilly, on the contrary, only tells stories about good Americans fighting bad Japanese. Since he uses the present tense showing how America comes to drop the atomic bombs, it is understandable that his hatred is keen enough to appreciate Truman’s decision to kill hundreds of thousands of Japanese civilians even though the president seems to have regretted to know that innocent women and children also died the most violent deaths ever known in human history. As Yuko Tojo, granddaughter of war-time prime minister Hideki Tojo, was welcomed by American veterans, offering flowers at the memorial service for the US marines in Peleliu in 1999, Japan and the United States are now close friends, having forgiven each other. Japan’s war crimes were severely punished at the International Military Tribunal for the Far East and other trials in foreign countries such as China, the Philippines, and Russia. Nearly one thousand Japanese were executed, some of whom had been wrongly accused and spent their agonizing last days. General Iwane Matsui, one of the unfortunate, had respected China and had ordered all his soldiers to maintain military discipline, but was hanged for the now-called Rape of Nanking. Having built Koua-Kannon (a statue of the Goddess of Mercy for the Rising Asia) in Atami, Shizuoka Prefecture, Japan, the retired general had prayed every day for the souls of both the dead Japanese and Chinese soldiers. The Kannon statue still exists tenderly preserved by an elderly nun and her supporters. The world will admit that the Japanese are now peace-loving people. The atomic attacks are justified in Killing the Rising Sun in four ways: 1) by insisting that the Japanese were beasts; Tojo was a Hitler; Emperor Hirohito was incompetent, 2) by regarding the bombings as rightful revenge to Pearl Harbor, 3) by stressing that the two bombs saved "hundreds of thousands" of American soldiers, and 4) by mentioning that Bill O’Reilly was born thanks to the atomic bombs which saved the life of his future father who was about to take part in MacArthur’s land invasion of Japan. In answer to these, 1) The Japanese soldiers were not beasts, let alone women and children. Their violent acts were due to the nature of war itself. View PDF for the rest of the abstract.