著者
菊竹 清訓 松井 源吾
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
no.444, pp.63-72, 1993-02-28
被引用文献数
1

Uniformly loaded shallow shells whose shape conforms to an elastic membrane inflated by internal (air) pressure are often referred to as membrane shells. They are advantageous since no bending moments but only axial (membrane) stresses occur. In the present paper, membrane shells are defined analytically on circular, elliptical, and various regular-polygonal boundaries. The analytical results are verified by membrane tests, whereas the deflections of the inflated membranes are mapped by using a reflection-type Moire method. Design applications are introduced and cases of some irregular boundaries are also dealt with.
著者
徃住 彰文 村井 源 井口 時男 モートン リース 高岸 輝
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人類が蓄積してきた膨大な知識資源を効果的に利用する方策のひとつとして,人間の知的活動や感性的活動にできるだけ近似した知識表現形を機械可読な形で提供したい.文学,芸術,政治,宗教といった,人間の能力の最高の活動場面で流通している言語テキストを対象としてオントロジーの構築を試み,多分野,多言語における検討をおこなった.
著者
関 源太郎
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

18世紀中葉までにスコットランドでは、タバコ貿易やリネン製造業が次第に成長していった。それは世紀末に急速に展開する産業・経済発展、都市化へと連なる伏水流を形成していた。この歴史展開は、リネン製造業振興による経済開発を提言したパトリック・リンズィの貧民対策思想の内容にも表れている。彼は一方で、輸出産業としてのリネン製造業を育成し、この産業が繁栄する時にはじめてスコットランドの経済開発は可能になると洞察する。他方で、貧民問題、すなわち物乞いや犯罪者の増加の原因は雇用不足、失業にあると見る。つまり、彼らに雇用の機会を与えれば、彼らは「国富と国力」の源になるのである。要するにリンズィによれば、彼らはリネン製造業の発展の一助になることを通じて、『国富と国力」の増強に貢献することになる。したがって彼は、彼らを刑法によって処罰するだけではなく、彼らをワークハウスに収容しリネンの生産技術および商品経済社会にふさわしい生活習慣と倫理を身につけさせることによって、本格的な近代化、工業化、都市化に向けた胎動に資する主体に鍛え上げるよう主張する。この時期、グラースゴウとエジンバラにワークハウスが開設された。それに先だって公刊された両都市のワークハウス設立案も、主体形成という点ではリンズィの主張と見解を同じくする。もっとも、両案とも貧民問題をリンズィほどスコットランド全体の経済開発と結びつけて洞察していないが。にもかかわらず、グラースゴウの案は貧民問題をグラースゴウの地域経済開発と関連させ、エジンバラの案は非自発的失業の存在を認識している点は注目に値する。さら注目されるのは、その後エジンバラでワークハウスの運営費調達のために課税すべきかどうかをめぐる論争が起きたが、賛成派、反対派の議論によって、本格的な工業化、都市化の時代に問われた貧民救済の論点が先取りされていることである。
著者
礒崎 初仁 田口 一博 金井 利之 田口 一博 阿部 昌樹 礒崎 初仁 伊藤 正次 亀井 源太郎 阿部 昌樹 伊藤 正次 亀井 源太郎
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

自治体の不祥事は多様であるが、(1)組織的不正行為、(2)組織的失敗行為、(3)職務上の個人的不正行為、(4)職務外の個人的不祥事に分けられる。その原因としては、(1)職務の複雑さと責任の拡大、(2)人材育成不足と職務環境の劣化、(3)社会からの要求の厳格化等がある。そこで対策としては、(1)事務執行の手続整備、(2)検査・監査体制の実質化、(3)関係者通報の促進、(4)人事政策・組織改革が必要である。今後の法令遵守には、(1)地方分権による決定権の拡大、(2)政策法務の発想の浸透、(3)情報公開・説明責任の仕組みが重要である。法令遵守は、自治体の自己改革と住民自治を促進する意味をもつのである。
著者
木村 光江 前田 雅英 亀井 源太郎 堀田 周吾
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究では,来日外国人犯罪の現状の把握と対策,出入国管理の変遷,来日外国人犯罪における国際協力のありかたを検討した。その結果,(1)出入国管理体制の変化に伴い,外国人人口が急増し,それに伴い不法滞在者が増加し,入管法違反のみならず刑法犯も増加したこと,(2)来日外国人犯罪の増加が特に著しかった地域は,外国人就労者を多く雇用している企業が集中している地域であったこと,また(3)捜査共助,犯罪人引渡も相当数行われていることが明らかとなった。
著者
長野 暹 谷 源洋 李 友申 劉 くん邦 王 かい寧 RAFEEYOHU Pi 水野 一郎 古賀 公治 KOKU Gennyou RYU Sinpo PYODASA Ratrayaka 陳 虹 劉 振邦 王 鼎吟 王 懐寧 桑原 幹夫 沈 韋高 陳 沙 王 懷寧 蔦川 正義
出版者
佐賀大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1992

94年は香港、深、朱海、広州、三亜、海口、昆明を調査した。経済特別区の経済発展の現況と内陸部奥地調査して中国の経済改革の現況把握に努めた。香港では、97年の中国への返還をめぐる問題、香港資本の中国投資の様相などについて調べた。返還後も50年間は現況が維持されることが明確になったことから、海外に流出していた資本も香港に還流するようになっており、この資本が今中国への投資に廻っており、これによって中国南部地域の経済発展をもたらしていることが把握できた。深は最初ぼ経済特区として発展してきたとこであるので、工業開発区、証券会社を調査した。工業開発区には工場が立ち並び生産も盛んであった。証券会社では株価の変動が激しい折であったのでその対応に追われている社員の動きなどから中国での証券市場の展開ぶりが窺えた。海では開発区を調査した。まだ開発地の造成中の所がおおく、 と比べるとかなりの隔たりである。しかし国際空港も完成したことから、発展が見込まれている。広州では農村工業、先物取引会社を主に調査した。広州には最近香港や台湾等からの投資が増え、それによって生産活動が盛んになっている。2000人規模の従業員を擁する企業も農村に現れており、生産設備も整ってきている。華僑資本が中国に経済発展に大きく寄与していることが窺えた。先物取引会社はまだ数は多くない。それだけに注目される存在であるが、国際取引の経験も少ないことから多くの課題を抱えていることも知りえた。三亜は観光開発に力を入れており、ホテルの建設が進んでいる。台湾資本の進出もあることから、台湾からの観光客が多い。三亜-海口間に高速道路もできたあことから、中国本土からの観光客が見込まれている。海口は海南島の玄関口であることから、海南島が特別区に指定されてから人口も増え企業活動も盛んになってきている。信託投資会社の調査では、北米地域からの投資を得るための活動など国際的な活動がなされていることが窺えた。昆明では農村と農村工業を調査した。野菜・花を主に生産している村で、ハウス栽培により早期出荷にも力がらいれられており、花は香港、野菜は香港と日本に輸出されている。大きな冷凍倉庫も持ち輸出のための荷揃がなされている。ダンボウロ用紙を製造している農村の工場を調査した。原料はアメリカから輸入し、通国製の機械で製作している。この工場で得られた利益で村に病院や学校を建てている。農民の所得の殆どは工業からのものである。都市近郊農村の発展事例である。94年度の調査は経済特別区の現況解明から、内陸部との経済格差の問題の解決が大きな課題であることが窺えた。また広東省の経済発展は華僑資本の投資によるところが大きいが、これは多面では華僑資本の資本力に影響されることを示すものであり、重化学工業化の制約ともなりかねないことも窺われた。地域、階層の格差が広がっており、対処を要する課題も多いことも知りえた。中国の共同研究者は佐賀、福岡の工業を調査し、日本の生産技術、企業管理から多くのものを学びとられ、中国で役立てることを目指されている。
著者
草野 源次郎 芝野 真喜雄 渡辺 斉 尾崎 和男
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.123, no.8, pp.619-631, 2003-08-01 (Released:2003-08-01)
参考文献数
38
被引用文献数
9 9

Some Glycyrrhiza species grown in several domestic research gardens of medicinal plants were collected by the Osaka University of Pharmaceutical Sciences and were cultivated to compare their morphological properties. HPLC profile analysis was performed and index compounds of MeOH extracts of aerial parts and EtOAc extracts of subterranean parts were determined. Glycyrrhizin contents and growth rates of the underground parts of some types of Glycyrrhiza uralensis and Glycyrrhiza glabra were compared and four excellent types were selected as candidates for cultivation. One of them was due to Kanzo-Yashiki (Enzan, Yamanashi prefecture), where G. uralensis was cultivated in the Edo period. Alkaloidal constituents of G. uralensis and G. glabra were also investigated and anabasine (an insecticide) and a new tricyclic alkaloid were obtained.
著者
小倉 剛 川島 由次 金城 輝雄 比嘉 源和 石橋 治 新妻 淳 座間味 満
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.55-62, 2003-03

渡嘉敷島において崖から転落し,治療後に死亡したケラマジカ(Cervus nippon keramae)1例の死亡個体分析を行った。本例は椎定8.5歳以上の雄で,体重33.5kg,全長1360mm,尾長101mm,肩高770mmであった。ライニー指数は18.5を示したことから,貧栄養状態にある個体であった。また,ケラマジカにおけるマゲシマチマダニ(Haemaphysalis mageshimaensis)の寄生を初めて確認した。精巣および精巣上体に精子が認められなかったことから,最も低い繁殖活動状態にあったと推察された。ケラマジカは,年間を通してニホンジカ(C.nippon)の繁殖活動の季節性をほぼ踏襲していることが示唆された。下顎左側の第3臼歯では,遠心咬頭が後方に分離形成されていたが,その成因は不明であった。剖検では,胸部および腰部胴骨系の広範囲な骨折,大腿骨の脱臼と骨折および骨折部位での出血が確認されたことから,これらの骨折が死亡原因と推察された。ケラマジカの保護,個体群の特性評価のためには,今後さらに死亡個体の収集と個体分析が必要と考える。
著者
源河 直也 横山 節雄 中村 直人 山田 朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.55, pp.21-26, 1995-05-20
被引用文献数
2

前回,東京学芸大学における教育環境とそれら資源を活用するための情報教育の必要性について述べた.それに基づき,筆者等は,WWWとそのブラウザーであるMosaicを用いた教材を開発したことについても述べた.本報告では,前回報告を行わなかった東京学芸大学教育情報科専攻のカリキュラム構成について述べ,次に,カリキュラムの導入段階の考え方について述べる.最後に,電子教科書を用いた情報科学概論と演習の構成を紹介する.
著者
ウッディンM. メスバ 山下 源 曹 ユン 安浦 寛人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.473, pp.101-106, 2000-11-23

本論文では, 動作記述中の各変数に有効ビット幅のアクセス頻度を用いて, システムのパフォーマンスとコストが最適となるデータパス幅を設計の早い段階で見積もる手法を提案する.この手法を用いることで, シミュレーションとデータパス幅の変更を繰り返すことなく, システムデータパス幅を決定することができる.実験では, MPEG2ビデオデコーダのコストとパフォーマンスを考慮してシステムのデータパス幅を決定し, プロセッサシステムのデータパス幅を最適化した.
著者
勝川 健三 森 源治郎 松浦 広味 今西 英雄
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.900-902, 1999-07-15

Nerine 7種を用いた24通りの種間交雑組み合わせのうち, 12組み合わせで植物体を得ることができた.Nerine 3種を種子親に用い, 数種のヒガンバナ科植物を花粉親にして交雑を行ったところ, 19の交雑組み合わせのうち6組み合わせで植物体を得ることができた.
著者
河瀬 彰宏 村井 源 徃住 彰文
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.138-143, 2009-05-16 (Released:2009-06-27)

音楽の様式は刻一刻と連続的な変化を遂げていくため,これらに対して,音楽美学や音楽史学において議論されるような区分,例えば,古典主義音楽,ロマン主義音楽といった確定的な定義を与えることは難しい問題である.しかしながら,時代によって特徴や差異が確認されることは否めない.本研究では,音楽概念を構造的に抽出・体系化することで,音楽概念がどのような差異・変遷をもつものか検討する.具体的には,音楽評論雑誌「ポリフォーン 音楽評論の開かれた場」全13冊から,言及対象が20世紀以前の西洋音楽に該当する記事と,20世紀以後の西洋音楽に該当する記事とに試験的に分類し,ネットワーク分析を用いて語彙間の共起関係からそれぞれの音楽評論の思考の中心概念を構造的に抽出する.結果,前者は「世紀」「時間」,後者は「音」「主義」を音楽概念の中心性に強く据えていることが確認された.
著者
高橋 源一郎 田中 和生 東 浩紀
出版者
新潮社
雑誌
新潮
巻号頁・発行日
vol.105, no.2, pp.150-165, 2008-02
著者
伊藤 真 見越 大樹 源田 浩一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J107-B, no.1, pp.23-37, 2024-01-01

ネットワーク内を流れる急激なトラヒックの増減を起因とした輻輳の発生を抑制することは重要な研究課題である.トラヒックエンジニアリングは,このようなトラヒックを制御し,ネットワーク資源を効率的に利用するための技術である.優れたトラヒック制御のためには,複雑な計算を行う必要があり,計算時間の問題を無視することはできない.このような経路設計における諸問題に対して,機械学習技術を適用する研究がある.しかし,従来の機械学習を用いた経路設計法は,拠点間の経路最適化は行える一方で,複数の拠点間を考慮した経路最適化は著しく精度が低下することが分かっている.本論文の目的は,機械学習を用いた輻輳制御のためのネットワーク全体を見通した集中管理型の経路設計法を提案することである.このとき,学習モデルは入力されたトラヒック情報から,全ての拠点間経路全体を出力する必要がある.そこで,本論文では機械学習モデルと教師信号の構成を設計し,実験により性能を評価する.性能評価では,教師信号にDijkstra法を用いて学習し,経路設計成功率と帯域使用率,計算時間,トポロジーの変化に対する汎化性能の観点から,Dijkstra法と比較し,その有効性を示す.
著者
山本 悠太 平栗 学 前田 知香 水上 佳樹 堀米 直人 金子 源吾
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.70-73, 2016 (Released:2016-07-29)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

症例は60歳の男性.6年10カ月前に辺縁性歯周炎に対して全抜歯を施行され,総義歯であった.1月初旬,起床時からの腹痛・嘔吐を主訴に救急外来を受診した.CT検査で回腸末端に30×22×6mmの高吸収を呈する直方体の異物を認め,同部位より口側の回腸の拡張を認めた.前日に義歯を装着せずに汁粉の餅を丸飲みしていたことから,餅による食餌性イレウスと診断した.腹膜刺激症状や発熱を認めず,腸管の拡張が軽度で虚血を疑う所見も認めなかったことから,絶飲食,補液に加え,でんぷん・蛋白質などの消化酵素複合剤の内服による保存的治療の方針とした.入院3日目に腹痛の消失,排便が認められた.腹部CTで回腸末端の餅および口側の拡張は消失し,結腸内に餅片と思われる高吸収構造を認めた.餅による食餌性イレウスは比較的稀な疾患であり,総合消化酵素剤を用いた保存的加療が有用である.
著者
源 了圓
出版者
The Japan Academy
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.127-204, 2003 (Released:2007-06-22)

Many scholars, in analyzing the concept of“public”in the intellectual history of Japan have centered their arguments around the problem of the concept of the“public and the private”(koshi or oyake to watakushi). However, in the case of Yokoi Shonan (1809-1869), I wish to make a distinction between his concern with“the public”(kokyo) and his treatment of the “public and private.”It seems to me that Yokoi placed centrality on“the public”and sought, especially after the arrival of Commodore Perry's“Black Ships, ”as a means to realize the idea of“the public”in Japanese society, economy, and politics.
著者
中嶋 康之 源 裕介
出版者
一般社団法人 千葉県理学療法士会
雑誌
理学療法の科学と研究 (ISSN:18849032)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.8_21-8_23, 2017-03-20 (Released:2023-07-04)
参考文献数
8

【目的】一般型シンスプリントの従来の発生機序とは異なり,現在新たな発生機序が示唆されている。現在の発生機序では長趾屈筋腱と後脛骨筋腱の両腱が交差する位置(クロスポイント)が重要視されている。しかし超音波画像診断装置にてクロスポイントの位置を示した報告はない。そこで本研究は超音波画像診断装置を用い,クロスポイントの下腿における相対的位置を明確にした。【方法】超音波画像診断装置を用い,両腱が交差する位置をクロスポイントとし体表にマークした。内果からのクロスポイントまでの距離を計測するとともに脛骨長を100%としクロスポイントの相対的位置を求めた。【結果】内果より計測したクロスポイントの位置は最大9.1㎝,最小で5.7㎝であり,平均7.9㎝(SE=0.2)の位置に存在した。また相対的位置に関しては平均22.5%であった。【結論】超音波画像診断装置でもクロスポイントの描出は肉眼解剖とほぼ同様にその位置を示せることが示唆された。
著者
大田 翔貴 村井 源
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.301-306, 2022-05-28 (Released:2022-07-01)
参考文献数
5

物語研究は従来,幅広く行われており,物語の一ジャンルである怪談に関する研究も,書籍を対象として実施されてきている.近年,怪談は書籍作品だけではなく,インターネット上に投稿されるWeb作品としても流布されている.そこで本研究では,インターネット上に投稿されている怪談に着目して,物語構造分析を行った.また,先行研究で分析が行われた書籍怪談の物語構造と比較を行うことで,媒体の違いにおける怪談の物語構造の差異を明らかにした.