著者
竹内 勝治 田中 英司 福井 利安
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.257-268, 1968-05-30 (Released:2008-10-30)
参考文献数
20

This report relates to corrosion-fatigue tests of 12 sorts of Al-Zn-Mg alloys in 3% aq. solution of NaCl and the effects of prior-corrosion in the atmosphere (atmospheric corrosion), in the service water (running), and in 3% aq. solution of NaCl for 2 years on fatigue strengths of 12 sorts of aluminum alloys.The fatigue properties were examined with Ono's type rotating-beam fatigue tester, and the fatigue strengths were determined in 107 cycles.The corrosion-fatigue strengths of Al-Zn-Mg alloys were 5-6.8kg/mm2, and almost no effects of heat treatment on the corrosion-fatigue strengths were observed.The fatigue strengths of prior-corroded specimens had a tendency to decrease in the following order: atmospheric corrosion>3% aq. solution of NaCl>service water.However, for some materials, the value in NaCl solution was higher than that of atmospheric corrosion.Most of the reduction in fatigue strengths due to corrosion appeared during one year in the beginning. The average reduction factor of fatigue strength in atmospheric corrosion was 28%.
著者
山本 真嗣 長谷川 恭子 仲田 晋 田中 覚
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.243-248, 2011-12-03

本研究は,祇園祭の山鉾の一つである船鉾を対象に3次元モデルの構築を行い,そのモデルの利用と可能性に関して検討を行う.船鉾は,普段は部材に分解されて船鉾収納蔵などに保存されており,毎年の祇園祭の際に組み立てられる.部材の組み合わせ方やその工程は一つの文化であり,それをデジタルアーカイブとして残すことには大きな意味がある.したがって,本3 次元モデルは,各部材ごとに内部まで精密にモデリングし,そのモデルを利用して,制作工程や内部構造をデジタル化することを目的とおいている.また,船鉾のような複雑な形状の文化財は,死角となる部分も多く,祇園祭の際でしか完成形の姿にならないため,各視野から観測できる3 次元モデルはとても有益と言える.
著者
原田 晋 森山 達哉 田中 裕
出版者
金原出版
雑誌
皮膚科の臨床 (ISSN:00181404)
巻号頁・発行日
vol.60, no.13, pp.1969-1974, 2018-12-01

35歳,男性。春季花粉症あり。ジョギング後に大豆プロテイン飲料を初めて摂取した直後より,呼吸困難・全身性膨疹などのアナフィラキシー症状をきたして,救急搬送された。プリックテストで大豆プロテインおよび原料の脱脂大豆蛋白で陽性をきたし,また血液検査・immunoblot・ELISAによる検索の結果,Gly m 3およびGly m 4の両者の感作が認められたため,自験例をクラス2大豆アレルギーと診断した。これまで豆乳アレルギー症例は数多く報告されているのに反して,大豆プロテイン飲料によるクラス2大豆アレルギーの報告は過去には存在していないが,今後大豆プロテイン飲料によるクラス2アレルギーの発症にも留意する必要がある。
著者
田中 学
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.113-118, 2004-03-05 (Released:2011-08-05)
参考文献数
34
被引用文献数
12 13
著者
伊藤 昭 上井 雅史 田中 隆晴 平野 弘之
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第27回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.24, 2008 (Released:2008-08-01)

【目的】肩関節周囲炎の治療期間に関する先行研究及び報告は多い。治療期間と運動療法の頻度及び注射療法の頻度に関する統一見解がない。今回、我々は肩関節周囲炎の治療期間と運動療法の頻度及び注射療法の関係について検討したので報告する。【対象】平成18年6月から平成20年1月の間に当院を受診した肩関節周囲炎患者28例34肩(右肩19肩、左肩15肩)であった。男性4例、女性24例、平均年齢64.7±9.6歳であった。リタイヤ患者及び変形性肩関節症など病変部位が明らかな患者は除外した。【方法】治療期間を、短期間群(1~4ヶ月間通院、n=17)及び長期間群(5ヶ月間以上通院、n=17)の2群に分けた。運動療法を週2回未満施行群(n=21)と週2回以上施行群(n=13)に分けた。注射療法をヒアルロン酸ナトリウム(以下、ヒアルロン注)の注射頻度及びステロイドの注射回数に分けた。ヒアルロン注の頻度がそれぞれ月1回(n=10),2週間に1回(n=13)及び2週間に1回以上(n=11)に分けて検討した。治療開始時と最終時の肩関節屈曲及び外転角度で治療成績を評価した。統計処理にStatcel2を用いた。各群間の比較に対応のあるt検定を用いた。治療期間と運動療法の頻度及びヒアルロン注頻度の相関関係をPearson’sの相関係数検定を用いた。有意水準を1%未満とした。【結果】長期間群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。運動療法の週2回未満群と週2回以上群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。ヒアルロン注の2週間に1度群の治療開始時と最終時の屈曲及び外転角度の間に有意差を認めた(p<0.01)。ステロイド注射回数の1回(n=12)と3回以上(n=6)の治療開始時と最終時の外転可動域の間に有意差を認めた(p<0.01)。治療期間と運動療法及びヒアルロン注との間には相関関係が認められなかった。治療期間とステロイド注射回数との間に正の相関関係が認められた(r=0.58)。【考察】先行研究で運動療法とヒアルロン注を併用することで関節可動域の改善と自覚・他覚所見(自発痛、夜間痛、運動時痛及び圧痛)の改善が得られるといわれている。今回の検討では、運動療法が週2回以上おこなっている症例でヒアルロン注を2週間に1度実施し、かつ通院期間中1回のステロイド注射をうけていた症例は有意に関節可動域の治療成績がよかった。治療期間が5ヶ月以上必要でだった。それぞれ治療期間、運動療法の頻度及びヒアルロン注頻度の間に相関関係が認められなかった。この理由として、肩関節の運動痛の強さがあげられる。
著者
石川勲 近澤 芳寛 佐藤 一賢 奥山 宏 今村 秀嗣 羽山 智之 山谷 秀喜 浅香 充宏 友杉 直久 由利 健久 鈴木 孝治 田中 達朗
出版者
金沢医科大学
雑誌
金沢医大誌 (ISSN:03855759)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.522-530, 2005
被引用文献数
1

金沢医科大学腎移植チームでは,1975年3月より2005年6月30日までの約30年間に,260例の腎移植を行ってきたが,この間における移植成績の向上には隔世の感がある。これには長年にわたる経験の積み重ねに加え,免疫抑制療法や急性拒絶反応に対する治療法の飛躍的な進歩が深く関わっていると思われる。そこで我々が行ってきた腎移植の成績はどのように変化してきたか,また移植腎が生着し,現在も外来に通院中の患者について現状はどうかまとめてみた。腎移植260例の内訳は,生体腎移植212例,死体腎移植48例で,生体腎移植は透析導入直後の例で多く,死体腎移植は長期透析例で多かった。また提供者をみると生体腎移植では親が多く,死体腎移植では若い人から高齢者まで様々であった。30年にわたる移植時期を10年ごとに区切って,その間の移植成績をみると,すなわち,免疫抑制薬としてステロイドとアザチオプリンを使用した最初の10年,それに続き,ステロイド,アザチオプリン,シクロスポリンを使用した次の10年,さらに,ステロイド,ミコフェノール酸モフェチル,シクロスポリンまたはタクロリムスを使用したここ10年に分けて,5年腎生着率を比べてみると,それぞれ68.3%(n=89),73.0%(n=86),93.7%(n=37)と大きく向上してきている。1975年に行われた最初の4例は現在も生着し,腎機能も良好である。またこの間12例の患者が18児を出産した。外来通院中の134例について高血圧の頻度は86.6%で,うちコントロール良好例は86.2%,糖尿病の頻度は18.7%で,うちコントロール良好例は80.0%であった。以上より金沢医科大学における腎移植の成績は良く,生活習慣病関連事項もコントロール良好と言える。近年では,移植数の減少が最大の問題点となってきている。死体腎移植に対するさらなる理解と啓発・提供者の増加,生体腎移植における適応の拡大(ABO不適合移植,夫婦間移植)がなによりも求められるところである。
著者
末次 大輔 東野 陽子 山田 功夫 深尾 良夫 坪井 誠司 大林 政行 竹内 希 田中 聡 深尾 良夫 坪井 誠司 大林 政行 竹内 希 石原 靖 田中 聡 吉光 淳子
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2004

本特定領域研究により得られた海底・陸上地震観測データと既存観測データにより、西太平洋マントル遷移層に滞留するスラブの鮮明なP波、S波速度イメージや相転移面の深さ分布を推定した。その結果、スラブが滞留する前に断裂していること;沈み込むスラブ内部にはプレート生成時の異方性が保存されているが、滞留スラブではそれが見られないこと;滞留スラブの主要部分の温度は周囲より500度低く、水はほとんど含まれていないこと、などが明らかになった。
著者
河井 正 金谷 守 田中 幸久 石川 博之 武田 智吉
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
地震工学研究発表会講演論文集 (ISSN:18848435)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.705-708, 1997
被引用文献数
2

外洋に面した人工島を保護するケーソン式防波護岸の地震時挙動を検討するため、遠心力載荷模型実験を実施した。実験ではケーソン式防波護岸が異なる地盤条件のもとで建造されることを想定し、岩盤上に設置された場合と砂層上に設置された場合の両方の場合について検討した。また一方でケーソン式防波護岸の一部である消波工部分の地震時挙動を把握するため、消波工のみからなる堤体の加振実験も実施した。その結果、岩盤設置型の防波護岸では水平震度1.0で加振してもケーソンの変位があまり生じないこと、消波ブロックのような異形材料の集合体でも、動的変形特性にひずみ依存性が認められる結果が得られた。
著者
松尾 光弘 藤井 明子 松坂 哲應 馬場 啓至 戸田 啓介 小野 智憲 田中 茂樹 里 龍晴 森内 浩幸
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.272-278, 2015 (Released:2015-11-20)
参考文献数
24

【目的】難治性てんかんに対するlevetiracetam (LEV) 長期効果の判定. 【方法】観察期間は18カ月以上2年以内とした. LEVを追加投与した76症例に対し, 50%以上発作が減少した症例の割合 (以下50%RR) と有害事象を後方視的に検討した. 【結果】全症例の50%RRは42%であった. 局在関連てんかん54例と全般てんかん20例の50%RRは, 各々42%, 35%で, 著効例は局在関連てんかんに多かった. 有害事象として, 焦燥感, 多動・衝動性の亢進が目立ち, それらは自閉症または, 注意欠陥/多動性障害 (AD/HD) 傾向を合併した例に多かった. LEV追加投与前にγ-GTPが高値であった17例で追加時1剤以上を減量することで, 14例でγ-GTPの改善が認められた. 【結論】LEVは, 難治性てんかんの治療に有用であり, 長期にわたる効果が確認された. また, 肝臓への負担増悪因子となる可能性は低い. 一方, 自閉症またはAD/HD傾向を合併した患者へ投与の際には, 精神・行動面での変化を注意深く観察することが必要である.
著者
田中 俊太郎 倉爪 亮 長谷川 勉 米田 完 玉木 達也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2003, 2003
被引用文献数
1

2足歩行機械の安定動歩行を実現するために, 簡単な単一質点モデルで計算された重心軌道を多質点モデルを用いた収束計算により修正することで, 動的安定点に近い ZMP 軌道, 重心軌道を同時に得る手法を提案する。
著者
坂本 清子 綱脇 恵章 津波古 充朝 田中 和男 小林 正光
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1990, no.4, pp.363-369, 1990
被引用文献数
1

五酸化ニリンと水酸化アルミニウムとの反応によるリン酸アルミニウムの生成における3種の結晶形の異なる五酸化ニリン(H型,0型および0'型)の反応性の相違,および水酸化アルミニウム分子内のヒドロキシル基がリン酸アルミニウムの生成におよぼす効果について,粉末X線回折,示差熱分析および熱重量分析法を用いて検討した。1.生成するリソ酸アルミニウムの種類およびその生成量は,五酸化ニリソと水酸化アルミニウムの混合割合(R=P205A1(OH)3),加熱温度および加熱時間によって異なった。すなわち,R=0.5ではオルトリン酸アルミニウムAIPO4のberliniteとcristobalite型およびメタリン酸アルミニウムAl・(PO3)3のA型,R=1.5では三リン酸二水素アルミニウムAIH2P3O10.のI型およびA1(PO3)3のA型とB型,R=3ではA1(PO3)3のA型.B型およびE型が生成した。2・水酸化アルミニウムに対する五酸化ニリンの反応性は,H型五酸化ニリンが一番高く,次にO'型,0型五酸化ニリンの順であった。この傾向は五酸化ニリンの加水分解速度の順序と一致した。3.水酸化アルミニウム分子内のヒドロキシル基は五酸化ニリンの加水分解に寄与し,それは五酸化ニリソとα-アルミナとの反応においてあらかじめ添加した水分と同様に重要な役割を果した。
著者
田中 博
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.1-14, 1997-01
参考文献数
8
被引用文献数
5

A numerical simulation was carried out to examine the mechanism of summertime ice formation at the Ice Valley in Milyang, Korea. The Ice Valley's ice is different from ordinary perennial cave ice in that the ice is formed at the surface of the talus, exposed to hot air during summer, and disappears during winter. The talus consists of sedimentation of large boulders about 100cm in diameter along the mountain slope and has sufficient open space between the boulders for cold air to penetrate during winter.<br> The author attempted to simulate the Ice Valley's ice based on a theory of convective ice formation. This theory explains ice formation by an effective drainage flow of cold air penetrating into the talus during winter, since the air temperature above is colder than the temperature of the talus. The wintertime ice may be preserved by the extremely stable stratification of the air within the talus until the next summer.<br> A numerical model was developed based on a system of the equation of motion for air, the continuity equation for air, and the thermodynamic energy equation for both air and talus. The physical processes considered in the model are: 1) buoyancy; 2) Rayleigh friction, 3) adiabatic heating; 4) Newtonian cooling; 5) diffusion of air; and 6) thermal conduction of the tales. The governing equation is integrated in time by controlling the air temperature from -5&deg;C in winter to 25&deg;C in summer to examine the ice distribution and the stream function in the talus.<br> The result of the simulation appears to support the theory of convective ice formation under suitable model parameters. We confirmed that cold air can penetrate deep into the talus to form ice in winter and that the wintertime ice is preserved untill the next summer. During winter, the penetration of the cold air starts from the top region of the talus, a moderate downward motion occurs inside the talus, and an upward motion dominates along the slope of the talus surface. Conversely, in summer a descending motion along the talus slope develops to create a typical cold air flow, as observed. A moderate ascending motion is induced inside the talus to compensate for the strong cold air descending motion. The Ice Valley's ice melts fast at the region of the warm air intake at the foot of the talus slope. Hence, the coldest region appears slightly above the foot of the talus slope, which is consistent with observations.<br> It was found in this study that the ice itself plays an important role in preserving wintertime coldness owing to its abundant solidification heat. Without the existence of ice, rocks in the talus alone are inadequate to maintain the freezing temperature during summer because of its their specific heat capacity. The results of this study suggest that the moisture supply from the underground water table at the bottom of the talus is a necessary condition to form the Ice Valley's ice.
著者
岡崎 好秀 東 知宏 田中 浩二 石黒 延技 大田原 香織 久米 美佳 宮城 淳 大町 耕市 松村 誠士 下野 勉
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.310-318, 1998-07-30
被引用文献数
11

カリオスタットと齲蝕の関係について数多くの報告があるが,歯周疾患との関係については少ない。学童期における歯肉炎の多くは,不潔性歯肉炎であり,齲蝕と同様プラークが原因である。そこで中学生437名を対象に,齲蝕活動性試験カリオスタット^[○!R]および唾液潜血テストサリバスター潜血用^[○!R]を行い,齲蝕歯数(D歯数)・歯肉炎との関係について調査した。1)カリオスタット24時間判定結果(24H)においては,D歯数・歯肉炎と高度の相関関係が認められた(p<0.001)。また,歯肉炎の程度より3つに群分けし,カリオスタット(24H)との関係をみたところ,有意な分布の差が認められた(χ^2検定p<0.001)。2)カリオスタット48時間判定結果(48H)においては,D歯数・歯肉炎との間に相関関係が認められた(p<0.05p<0.001)。しかし歯肉炎の群分けにおいては,カリオスタット(48H)に有意な分布の差が認められなかった。3)サリバスターはD歯数と有意な関係は認めなかった。しかし歯肉炎とは相関関係が認められた(p<0.05)。歯肉炎の群分けにおいては,サリバスターには,有意な分布の差が認められなかった。4)カリオスタット(24H)とサリバスターの間には,有意な関係が認められなかった。5)カリオスタット(24H)を用い, 1.0以上を基準として歯肉炎をスクリーニングし敏感度・特異度を算出すると,それぞれ0.34,0.83となった。サリバスターで+以上をスクリーニング基準とすると0.55,0.55であった。歯垢を試料とするカリオスタットは,口腔衛生状態を反映し,齲蝕だけでなく,歯肉炎とも関係が深いことが考えられた。
著者
若菜 真実 山﨑 裕子 岩佐 太一朗 白井 智美 部谷 祐紀 武藤 美紀子 本間 和宏 田中 越郎 榎本 眞理 若菜 宣明
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.423-428, 2019 (Released:2019-07-26)
参考文献数
10

近年、食物アレルギーへの対応は重要な課題である。その対応法の1つに代替食がある。複数の代替食を考案した際、その中から最適な代替食を選び出す客観的な評価方法はまだ確立されていない。そこで最適な代替食を選び出す方法を検討した。16種類の食物アレルギー代替食品を作成し、「味」、「食感」、「風味」、「外観」の4項目を5点満点で採点した。この点数をもとに、総和値、和積値、総積値を算出し、和積値はレーダーチャートも作成した。総和値は、算出が簡便であったが、候補間の差が小さかった。和積値に関しては、レーダーチャートを用いることで候補間の評価が可視化でき、傾向を素早くつかめた。総積値は、候補間の差が最も大きく評価しやすかった。簡便さを求める際は総和値を、各候補食品の特徴を一目で判断する際は和積値とレーダーチャートの組み合わせを、候補食品間の差を大きく出す際は総積値を用いることが有用であると考えられた。
著者
岩山 真 徳永 健伸 田中 穂積 Makoto Iwayama Takenobu Tokunaga Hozumi Tanaka
雑誌
人工知能学会誌 = Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.674-681, 1991-09-01

This paper presents a computational model for understanding metaphors using the measure of salience. Understanding metaphors is a property transfer process from a source concept to a target concept. There are two questions arise in the transfer process. One is which properties are more likely transferred from the source concept to the target concept, and other is the representation of highlighting the transferred properties. We use the measure of salience to answer these questions. The measure of salience represents how typical or prominent a property is. In understanding metaphors, typical properties are easy to transferred from a source concept to a target concept, so the measure of salience can measure the transferability of properties. And, the transferred properties become typical properties in the target concept, so highlighting the properties can be represented by increasing the measure of salience. For now, many researches have used the measure of salience in the process of understanding metaphors^^<(l)-(4)>, but they have not described precisely how the measure of salience is calculated. This paper presents the method of calculating the measure of salience based on the information theory. We use the redundancy of a property and the distribution of the redundancy among similar conceps. We think this method meet well with the human's intuition.