著者
井上 義崇 川崎 貴士 阿部 謙一 緒方 政則 蒲地 正幸 佐多 竹良
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.196-201, 2001-05-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1 1

術中出血量が4,000ml以上であった成人16症例について,血漿イオン化カルシウム(iCa)濃度および血漿イオン化マグネシウム(iMg)濃度の変動とその補正のあり方を検討した.iCa濃度(mmol・l-1)は術中補正が行われたにもかかわらず,0.71±0.13まで低下し,手術終了時にほぼ正常値に復帰した.iMg濃度(mmol・l±)は0.46±0.06から0.19±0.07まで下がり,手術終了直後は0.27±0.07,術後1日目には0.38±0.06まで回復した.これらの血清電解質濃度の低下には,血液成分の希釈による影響が大きいことが示唆された,大量出血時には循環血液量の補充に用いた製剤の種類と量に応じたCa2+およびMg2+の補充を考える必要があり,電解質維持を考慮した製剤の検討が望まれる.
著者
徳永 仁 髙村 徳人 松岡 俊和 佐藤 圭創 瀬戸口 奈央 緒方 賢次 佐藤 圭創 緒方 賢次 瀬戸口 奈央
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

病棟、薬局、在宅およびドラッグストアを想定した薬効の評価や副作用の早期発見のトレーニングを目的とする薬学生・薬剤師のためのフィジカルアセスメント(PA)学習教材を作成した。基礎学習(スライド形式・動画形式)と症例学習からなり、基礎学習ではPAの基本解説と心音、肺音および腸音の正常または異常の聴診できる。症例学習では患者アバターに対して客観的または主観的な身体学的所見の情報、バイタルサインや臨床検査値を加えることにより、薬剤師としての受診勧奨、他医薬品への処方変更、薬効・副作用の確認もバーチャルで可能となった。患者対応から症状回復までが体験できるこれまでにない有益な教材が開発できたと考えている。
著者
梶原 和美 緒方 祐子 中村 典史
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は,口唇口蓋裂(Cleft Lip and/or Palate: CLP)の子どもとその家族に対する有効な心理的援助を実現するための方法論を提示することである。そのため(1)CLP児の母子関係に潜在する心理的問題,(2)CLPによる障碍が子どもの対他者関係,特に家族に及ぼす影響,(3)成人CLP者の回想における母子関係の変容過程を検討した。結果は,(1) 関係性構築の阻害要因と促進要因,(2) 構音障害への対処の重要性,(3) CLP者の人生岐路におけるレジリエンス(回復力)という観点から考察された。
著者
遠峰 菊郎 小林 文明 道本 光一郎 緒方 秀明 和田 保徳 郷津 寿夫 酒井 勉
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.13-22, 1994-01-31
参考文献数
7
被引用文献数
2

3,4時間先の冬季雷予測の可能性を探るために,1992年1月22日から同月24日まで,レーウィンゾンデによる3時間間隔の観測を実施した。観測期間中に雷活動が活発であった時間帯は3回あった。これらの雷活動の中にはいわゆる気団雷も含まれるが,それぞれ熱的に不安定な小領域や小さい収束線が観測された.このことから,これらの小擾乱の存在を確認することができれば,冬季雷の予測はより精度が高まると考えられる.
著者
緒方 徹 長尾 元史 杉森 道也
出版者
国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

脊髄損傷後の再髄鞘化促進は、損傷脊髄の機能回復に向けた重要な治療戦略のひとつである。再髄鞘化を促進するためには、オリゴデンドロサイトの前駆細胞を活性化し、その増殖、分化、成熟を促進する必要があるが、この過程の分子メカニズムは未だ不明な点も多い。本研究では、チャージ症候群の原因遺伝子として知られているクロマチン再構成因子Chd7が、転写因子Sox2と協調して働き、脊髄損傷後の前駆細胞の活性化を制御することを明らかにした。
著者
緒方 一夫 粕谷 英一 紙谷 聡志 津田 みどり
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

アリ類を生物多様性のバイオインディケーターとして利用することを上位の目的に,分類学的情報の整備とフィールドデータの解析を行った.分類学的研究から新種の記載やシノニムを整理し一部タクサについては検索表を提示し,ウェッブ上に公開した.群集生態学的研究から西南日本,ベトナム,タイの農林生態系で定量・定性的なサンプリングを実施し,群集の特性を比較し,対応分析による序列化を行い,そのパターンについて考察を加え,インディケーター種を抽出した.
著者
山下 浩平 緒方 伸哉 島村 徹也
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1246-1257, 2005-11
被引用文献数
11

copyright(c)2005 IEICE許諾番号:07RB0174 http://www.ieice.org/jpn/trans_online/index.html本論文では, 雑音付加音声の雑音低減の手法であるスペクトル引き算法に, 反復処理とそれに適したパラメータ設定を施した, 新しい雑音抑制技術を提案する. 反復処理とは, 一度雑音低減処理を施した推定音声を再度入力信号とみなし, 音声強調処理を施す手段であり, 残留雑音の低減が見込まれる. 反復ごとにパラメータを調整することで, 音声の劣化を抑えた更なる残留雑音低減が可能となる. また, 提案法を実行する際に, スペクトル引き算のもつリアルタイム性を保持する手法も同時に提案する. 2種類の提案法の特性を, 白色雑音, 自動車雑音, 人混み雑音を付加した実音声を用い, 従来のスペクトル引き算法及びその改良法と比較する. 主観評価及び客観評価により, 各提案法はすべての雑音環境に対して優れた結果を示すことが確認された.
著者
朝井 均 岡 博子 緒方 和男 市吉 誠 田中 一雄
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.14, no.7, pp.1029-1038, 1981 (Released:2011-03-02)
参考文献数
23
被引用文献数
1

腹部症状を主訴として来院した外来患者に対し超音波検査をfirst screening検査として検討した結果, 胃癌症例28例中12症例において胃X線内視鏡検査などに先がけて胃癌診断をすることができた.Borrmann分類での描出率はII型20% (1例), III型36% (5例), IV型86% (6例) であり浸潤型の胃癌症例, とくにIV型において高率に超音波診断が可能であった.胃壁に沿って全周性に癌が浸潤している症例においては, いわゆるpseudokidney signを捉えることにより胃壁肥厚像を証明でき, 粘膜側からの情報だけでなく筋層, 漿膜側の情報も得ることが可能であるといえる.以上, これまで超音波診断のアプローチがほとんどなかった胃病変に対しても他の諸検査の弱点を補う検査法として十分期待される.
著者
緒方 正人 梶原 景範 藤野 勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.93, no.436, pp.9-16, 1994-01-25
被引用文献数
2

従来から,航空機の離着陸訓練を行うフライトシミュレータの視界発生にビジュアルシステムが用いられていた.近年、離着陸等定形的な訓練以外に,軍用システムにおいて、実際の作戦を予行する機能(ミッションハーサル)が要求されるようなった.この用途に用いるビジュアルシステムは従来の機能に加えて,実在する地域の地形及び模様GST(Geo-specific texture)をリアルに表現する機能が必要である.GST機能の実現においては,広い覆域(Gaming Area)を高分解能で表示可能なH, Wを,いかに小さく実現できるかが問題であった.GST機能を持つビジュアルシステムのビデオプロセッサ(VP)の試作を行ったので、このVPのアーキテクチャ(主に並列処理、パイプライン処理)に関して述べる.また,VPが小規模のH/W規模で実現できたことを示す.
著者
久持 顕子 神代 龍吉 古賀 郁利子 田中 英介 井出 達也 日野 照子 村島 史朗 緒方 啓 桑原 礼一郎 古賀 浩徳 宍戸 昌一郎 上野 隆登 佐田 通夫 江口 尚久
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.100, no.3, pp.333-336, 2003-03-05 (Released:2011-06-17)
参考文献数
8

症例は51歳女性, 1989年より2型糖尿病と高脂血症でグリベンクラミドなどで加療中であった. ピオグリタゾンの追加投与開始81日後に, 肝細胞型肝障害が認められた, 同薬の中止4週間後に肝機能は正常化した. チトクロームP450 (CYP) 2C19遺伝子型は2/2, CYP2C9遺伝子型は1/1であった. トログリタゾンと類薬の本剤によっても肝障害のおこる可能性があり, 注意が必要と思われる.
著者
松元 秀次 川平 和美 下堂薗 恵 衛藤 誠二 緒方 敦子 中村 康典
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、神経筋電気刺激療法を用いて嚥下に関する筋群を刺激することで、嚥下障害に対する新しい治療法の確立を図った。嚥下障害と診断された患者に対して、電気刺激療法を用いて治療することで、安全性の確認とともに訓練効果を舌骨や喉頭の動き、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査などで確認することができた。得られたデータを学会で発表し、論文にまとめて採択に至った。嚥下障害患者への新しい治療法の一つになると考えられ、さらには誤嚥性肺炎予防につながると考えられる。
著者
宗 栄治 山崎 昌典 緒方 徹 古賀 淳 船越 健彦 那須 繁 江里口 健次郎
出版者
JAPAN SOCIETY OF NINGEN DOCK
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.61-63, 1994

平成4年6月から12月までの健診受診者2,557名を対象とし,10MHzプローブを用い,甲状腺一次スクリーニングを施行した。高解像超音波装置を用い,形状,石灰化像,辺縁に注目し,また大きさにより拾い上げることにより,高率に甲状腺癌が発見された。また同時にスクリーニングで発見された微小癌を如何に考え,対処するかが今後の課題になると思われた。
著者
緒方 剛
出版者
日中医学協会
雑誌
日中医学 (ISSN:09126287)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.55-57, 2012-07-31
著者
緒方 剛
出版者
日中医学協会
雑誌
日中医学 (ISSN:09126287)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.55-57, 2012-07-31
著者
緒方 雄一 藤川 崇聡 嶋田 泰幸 西村 義隆 宇佐川 毅 江端 正直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.99, no.23, pp.17-24, 1999-04-23
参考文献数
5
被引用文献数
1

救急車の電子サイレン音は、一般車両や歩行者にその接近を知らせるために利用されている。一方で、救急車内の隊員に頭痛やストレスなどの心理的悪影饗を及している。よって、会話音声や機器のアラーム音等は抑制せず救急車内部に伝わる電子サイレン音のみを選択的に抑制することは有意義である。そこで本論文では、ヘッドセットを用いた車室内における電子サイレン音の能動制御システム構成を提案する。周波数追従型DXHSアルゴリズムを適応アルゴリズムとした電子サイレン音の能動制御を計算機シミュレーションおよび実験により行いその有効性を検討した。
著者
緒方 あゆみ
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.283-296, 2003-03

研究ノート平成5年に制定された「障害者基本法」の第2条が、「この法律において『障害者』とは、身体障害、知的障害又は精神障害(以下「障害」と総称する。)があるため、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう」と規定していることから、精神障害者も他の障害者と同等に扱われるようになった。次いで、平成 7年に制定された「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」(精神保健福祉法)により、精神障害者にも医療と福祉の両方のサービスが提供されるようになった。しかし、現状は、しばしば指摘されるように、精神保健福祉の歴史の浅さに加え、長年の精神障害(者)への偏見や差別から、精神障害者の社会復帰支援に関する施策は他の障害者のそれに比べて遅れているといわれる。では、その実態はどうか。本稿では、精神障害者の自立生活支援及び就労支援施策を含めた社会復帰支援施策について、わが国および地方自治体レベルではどのような施策が現在展開されているのかの問題に焦点を合わせ、わが国の精神医療の歴史、現行の精神保健福祉法の内容、地方自治体(京都市)が現在行っている施策等を研究し、最後に、京都市内の精神障害者共同作業所への実態調査の集計結果から、精神障害者の社会復帰支援の現状と課題について考えていきたい。
著者
名和 行文 丸山 治彦 大橋 真 阿部 達也 緒方 克己 今井 淳一
出版者
宮崎医科大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

宮崎県下では1988年に我々が世界初のドロレス顎口虫人体感染確定診断例を見いだし、それ以前の7例の類似症例のうち皮膚生検で虫体が確認されていた2例からも、パラフィンブロックから虫体を剖出し、いずれもドロレス顎口虫幼虫であると同定した。それ以後も新規患者の発生が続き、延べ14例(虫体確認例4例)の患者を見つけた。問診上、14例中13例は渓流釣り愛好家あるいはその家族で、渓流魚の生食歴があり、これが感染源として重要であると推測された。また、1例はマムシ生食の既往歴がある。患者への感染源、および流行地域でのドロレス顎口虫の生活環を明らかにする目的で、まず終宿主である野生のイノシシについて調査を実施したところ、宮崎県の中央山地では現在でもほぼ100%の感染率であった。また、雌成虫より虫卵を取り出し、人工孵化して得た第1期幼虫を第1中間宿主である冷水型ケンミジンコに感染させて、第3期幼虫を得ることができた。次に、第2中間宿主や待機宿主について調査をおこなったところ、患者発生と密接な関係のある西都市銀鏡地区に棲息するマムシにはドロレス顎口虫幼虫が濃厚にしかも100%という高率で寄生しており、この幼虫をブタに感染させたところ成虫が回収された。さらに同地区で捕獲されたシマヘビも幼虫を保有していた。聞き取り調査によると野生のイノシシはヘビ類を食するということなので、自然界の生活環のなかでヘビが重要であると推察される。患者への感染を源として、問診では渓流魚が感染源となっている可能性が高い。そこで我々はヤマメについて約200匹を検査したが、これまでのところ幼虫を検出することはできなかった。また、1990年にはブル-ギルを刺身にして食した夫婦が同時に発症したため、一ツ瀬ダムにて捕獲したブル-ギル約200匹についても検査をしたが、幼虫は発見できなかった。したがって今後更に多数の検体についての調査を実施する必要がある。
著者
細谷 千博 有賀 貞 山本 満 小此木 政夫 緒方 貞子 宮里 政玄
出版者
国際大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1984

三年計画の最後に当るため、各分担者とも分担課題について研究のまとめに努力した。細谷千博は全般的概観を試みるとともに、吉田茂首相の1954年外遊の目的、当時の吉田の対外政策構想についても論文を準備した。有賀貞はアメリカのアジア政策の概観を準備するとともに、アメリカの保守派の対外政策観におけるアジアの地位について考察する論文を用意し、報告した。五十嵐武士は9月より米国に出張中であるが、ニクソン・ドクトリンについての論文を作成中である。小此木政夫は1980年代の朝鮮半島をめぐる国際関係について報告し、とくに金日成暗殺誤報問題を分析した。また緒方貞子は対中国交正常化に関する比較研究について研究を進めるとともに、ワシントンでの実地調査に基づいてレーガン政権の対外政策決定過程の特色について報告し、政権上層部は穏健派だが、中堅層以下には教条的保守派が進出している等の事実を明らかにした。渡辺昭夫は防衛費1%枠問題を国際的文脈と国内政治の文脈で検討した報告を行なった。山本満は日米とアジアNICSとの投資貿易関係について分析する論文をまとめたが、さらに新資料により、最近の状況に触れた論文を作成中である。黒柳米司は、アセアン諸国の政治動向を分析し、それが日米両国の利害とどのようにかかわっているかを論じる論文をまとめつつある。宮里政玄は、ベトナム戦争が日本の世論にどのような影響を及ぼしたかを分析した論文をすでにまとめている。草野厚は海外出張中であるが、牛肉問題をめぐる日米豪の関係をそれぞれの国内政治をからませて考察する論文を準備している。3月の最後の研究会では、研究成果の刊行準備について協議し、昭和63年度に刊行することを目標とすることになった。