著者
荒木 不二洋
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.301-308, 1999-11-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
横田 登志美 湯田 普也 鵜沼 宗利 新井 良太 重見 良介 荒木 憲司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.334, pp.81-84, 2008-11-27
被引用文献数
1

RFIDを活用してプラント建設におけるケーブル結線作業をコンピューターで支援する「CAD連携実世界ペアタグ技術」を開発中である.従来は目視で行っていた,ケーブル心線,端子台端子,接続図の照合を自動化する技術の確立に取り組んでいる.本技術の特徴は,RFIDを用いてCADデータと現実物ケーブルの接続状況を自動照合することであり,(1)ケーブル心線の接続先の指示,(2)結線状況の確認,(3)ケーブル心線へのRFIDの実装,(4)ケーブル心線RFIDをリードするリーダー,(5)端子台端子へのRFIDの実装を実現した.
著者
荒木 良子
出版者
福井大学
雑誌
福井大学教育実践研究 (ISSN:13427261)
巻号頁・発行日
no.32, pp.203-215, 2008-01-31

全盲の一誠くん※が小学校に就学した頃,点字の学習をするのはまだ少し時間が必要だった。文字がなくてもたくさんのことを一誠くんは学んできた。小学校での豊かな生活が積み重なって6年生になった時に,彼は点字の勉強を始めた。その時々を大切にして,生活が膨らんできたときに文字を学ぶようになる時が訪れることを一誠くんに教えて貰った。大切にしてきたことはなんだったのか。一誠くんは全身を使って周りの世界を調べてきた。その時間は彼の生活のすべての土台である。朝読書で友だちに絵本を読んで貰ってきた。担任とともに友だちや先生に手紙を書いてきた。思い出に残る出来事を作文に仕立ててきた。位置や方向について教材を工夫して机上での学習を積み上げてきた。盲学校の教育相談担当者はクッキーを作りを通して点字の環境を取り入れてきた。これらの学習が展開され,「点字に向かう」時が満ちた。※ 保護者の了解により実名で記す。これは保護者のご希望でもある。
著者
荒木 敏夫
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.179, pp.295-311, 2013-11

古人皇子は,舒明天皇の皇子であり,母は蘇我馬子の娘の蘇我法提郎女である。本稿は,こうした存在の古人皇子を,これまで明らかにされてきた7世紀の王権の制度的事実を踏まえて,その歴史的位置を確かめてみるものである。その結果,1,古人皇子は,「ミコノミヤ(皇子宮)」を所持していることが確実視でき,古人皇子「謀反」事件の史料を検討することで,「古人皇子宮」に近侍する〈ウジビト〉として蘇我田口臣氏・倭東漢氏らを想定することができ,また,「古人皇子宮」の中核的構成員である〈トネリ〉も確かめることができる。2,古人皇子は,古人「大市」皇子とも呼ばれることに着目し,検討を加えた結果,古人皇子は,大和国城上郡大市郷と関わり,そこには古人皇子の「ミコノミヤ(皇子宮)」そのものか,「ミコノミヤ(皇子宮)」の家産体制を支える重要な生産基盤が存在したと考えられる,また,大市郷を本貫地とする渡来系氏族の「大市」氏との関わりも深くもっており,「大市」氏は,古人皇子の養育氏族と考えることができると思える。The father of Prince Furuhito no Oe was the Emperor Jomei, and his mother was Soga no Hohote no Iratsume, daughter of Soga no Umako. This paper focuses on Prince Furuhito no Oe and his illustrious background, and verifies his historical position in the light of the now more clearly understood history of the royal throne in the 7th century.The results show the following points:1. It is almost certain that Prince Furuhito no Oe owned miko no miya (temporary residences); examination of historical records of the rebellion by Prince Furuhito no Oe allowed us to assume that the Soga no Taguchi no Omi clan, and Yamato no Aya clan were ujibito (clan members), retainers belonging to the miko no miya of Prince Furuhito no Oe, and confirmed the toneri (footmen), who were the core members of the miko no miya of Prince Furuhito no Oe.2. Focusing on the fact that Prince Furuhito no Oe was also called Prince Furuhito no Ochi, further examination was conducted; as a result, it can be considered that Prince Furuhito no Oe had a connection with Ochi Village in Shiki no Kami no Kori County, Yamato Province, and in the area the miko no miya of Prince Furuhito no Oe, or an important production base supporting the homestead system of the miko no miya existed. Moreover, he had strong links with the Ochi clan, a Chinese and Korean clan who used Ochi Village as their base, and it can be thought that the Ochi clan were supported by Prince Furuhito no Oe.
著者
北村 佳久 荒木 博陽 五味田 裕
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.119, no.6, pp.319-325, 2002 (Released:2003-01-21)
参考文献数
42
被引用文献数
4 4

従来よりうつ病の発症機序についてはモノアミン欠乏説,受容体感受性亢進説などが提唱されてきた.しかし,これらの仮説には矛盾する点も多く,現在においても明確な発症機序についての結論はない.一方,うつ病は中枢神経系の異常のみならず視床下部-下垂体-副腎(hypothalamic-pituitary-adrenal:HPA)系の機能異常を含む中枢神経系-内分泌系の機能異常が深く関与しているといわれている.本稿では抗うつ薬の作用機序およびうつ病の病態に深く関与しているserotonin(5-HT)-HPA系の相互作用とうつ病との関連性について紹介する.動物に反復のストレス負荷およびHPA系の活性化により5-HT2受容体機能は亢進し,うつ病の病態との類似性が考えられる.ACTH反復投与によるHPA系過活動モデルではイミプラミン反復投与による5-HT2受容体ダウンレギュレーションが消失し,さらに抗うつ薬スクリーニングモデルである強制水泳法におけるイミプラミンの不動時間短縮作用も抑制される.つまり,HPA系過活動モデルは三環系抗うつ薬治療抵抗性うつ病の動物モデルとしての可能性が考えられる.これまでコルチコイド受容体や5-HT受容体サブタイプの神経化学的および分子生物学的研究は進んでいるが,今後トランスジェニックマウスまたはノックアウトマウスなどを応用し,行動薬理学的研究および神経科学的研究によりうつ病の病態メカニズムおよび抗うつ薬作用機序の解明などの重要性が増すと思われる.
著者
池口 絵理 谷口 孝夫 荒牧 陽 荒木 美希 岡本 元純 濱崎 暁洋
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.235-241, 2014-04-30 (Released:2014-05-19)
参考文献数
12

平成20年1月から平成24年3月の4年3ヶ月間に,低血糖で緊急入院となった糖尿病薬物治療中の53名について検討した.SU薬群41名,インスリン群12名,それぞれ年齢は83.0±8.7歳,74.8±10.8歳(mean±SD),HbA1c(NGSP値)は6.56±1.19 %, 7.64±1.20 %,血糖回復までの時間は,17:[6, 27]時間,1.5:[1, 8.25]時間(中央値:[25 %値,75 %値])であった.高齢・腎機能低下症例にSU薬群が集中し,低血糖が遷延する傾向がみられた.高齢者のSU薬での厳格なコントロールには慎重を期し,薬剤変更,インスリンへの切り替えを考慮したい.SU薬・インスリン治療中には,年齢に応じて目標HbA1c値を見直すべきと思われ,シックデイの際の対応についても十分指導すべきである.
著者
荒木 真理人 森下 総司 小松 則夫
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.2526-2534, 2016 (Released:2017-01-13)
参考文献数
50

本稿では,フィラデルフィア染色体陰性の骨髄増殖性腫瘍(myeloproliferative neoplasms, MPN)の発症に関与すると考えられる遺伝子変異や遺伝的背景について,最新の知見を紹介し,これらの遺伝学的要因のMPN発症における役割を概説する。これまでに,MPNに特異的なJAK2,CALR,MPL遺伝子変異については,サイトカイン受容体の恒常的な活性化を引き起こしていることが示されている。また,他の造血器腫瘍と共通して見いだされる遺伝子変異については,疾患特異的な遺伝子変異と共役することで腫瘍化の促進や,病型の決定に働いていることが明らかになってきている。一方で,これらの遺伝子変異の一部が,健常な高齢者でも見いだされることから,MPNの発症メカニズムはまだ完全に解明されていない。今後は,MPN発症に関与する遺伝的要因を含めた,より詳細な解析により,MPN発症メカニズムの全貌が解明されることを期待したい。

1 0 0 0 OA 十畝画選

著者
荒木十畝 画
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1926
著者
菅 守隆 西川 博 安藤 正幸 田中 不二穂 赤池 孝章 坂田 哲宣 河野 修 伊藤 清隆 中嶋 博徳 荒木 淑郎
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.461-466, 1989-04-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
16

マイコプラズマ肺炎の診断は, 発症初期には困難なことが多く, 決め手となる補助診断法はない. 我々は, マイコプラズマ肺炎が細菌性肺炎と異なった免疫応答をすることに注目し, 血清中 Adenosine deaminase 活性値 (ADA) が発症初期の細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別に有用か否かについて検討した. その結果, マイコプラズマに対する抗体価が上昇する以前の早期 (発症3~10日目) に, マイコプラズマ肺炎患者11名の血清中ADAは, 32.1±12.0U/l (63.9~18.7U/l) であり, 正常対照者の平均値±2SDである20.8U/l以上の活性値を示す患者は11例中10例であった. 一方, 細菌性肺炎患者20名では12.5±3.3U/l (4.6~18.6U/l) であり, 全例20.8U/l以下であった. マイコプラズマ肺炎患者のADAは, 細菌性肺炎患者および正常対照者に比べて有意に高く (p<0.001), 発症初期の細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別に極めて有用であると考えられた.
著者
荒木 詳二
出版者
群馬大学社会情報学部
雑誌
群馬大学社会情報学部研究論集 (ISSN:13468812)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.229-246, 2005

Zwar hat das Konzept ""der Bildung"" in Deutschland und auch in Japan eine groβe Rolle gespielt, aber es scheint, dass sie heute nicht mehr fur einfluβreich gehalten wird. In dieser Abhandlung wird versucht, darauf zu antworten, wie sich die Geschichte der Bildung in beiden Landern entwickelt hat, warum die beiden Bildungsburgertume vergangen sind und was fur die japanische Bildung im Vergleich zu der deutschen charakteristisch ist. Obwohl die Blutezeit oder die Groβe der beiden Bildungsburgertume verschieden ist, kann man folgende Charakter der Bildung als gemeinsame nennen: aristokratisch, idealistisch, geistig, innerlich, personlich, humanistisch, pseudoreligios, individuell. Ein weiterer gemeinsamer Punkt ist, dass der Aufstieg der Massengesellschaft die Bildung und das Bildungsburgertum veraltet und kraftlos gemacht hat. Weiterhin ist zu erwahnen, dass die Bildung nicht unanhangig von den politischen Ereignissen ist: Die Franzosiche Revolution hat im weiteren Sinne die deutsche Bildung gepragt und die Russische Revolution die japanische. Und das Ideal ist auch ganz anders. Die deutsch Bildung richtet sich nach der griechischen Welt, die japanische nach der damaligen europaischen.
著者
遠藤 数江 小川 純子 村上 寛子 小川 純子 オガワ ジュンコ Ogawa Junko 村上 寛子 ムラカミ ヒロコ Murakami Hiroko 荒木 暁子 アラキ アキコ Araki Akiko 中村 伸枝 ナカムラ ノブエ Nakamura Nobue
出版者
千葉大学看護学部
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
no.26, pp.93-97, 2004-03
被引用文献数
1

大学生における食習慣に影響を与える要因を検討する目的で,現在の食生活,食習慣の変化,食に関する体験について,フォーカスグループによる振り返り調査を行った.対象者は18歳から21歳の文化系または,運動系のサークルに所属している大学生9人(男2人,女7人)であった.大学生の食習慣に影響を与える要因として,経済状況,調理器具などの料理をする環境,料理に費やす時間や手間,生活スタイルの変化,嗜好の変化,運動部に入ったことによる影響が抽出された.さらに,幼少時からの家庭環境も大学生の食習慣に影響を与える要因の一つであった.また,家庭や学校の授業での料理経験は,大学生になっても食の体験として記憶に残っていた.大学生の食習慣の形成には,経済状況,生活スタイルの変化,所属サークルなどの現在の生活状況からの要因と,これまでの食に関する体験が影響していることが示唆された.
著者
川口 幹子 荒木 静也
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.147-154, 2016

:国境離島である対馬は、大陸の影響を色濃く受けた極めて独特な生態系を有している。島の9 割を占める山林は、その大部分が二次林であり、炭焼きや焼き畑といった人々の暮らしによって形成された里山環境が広がっている。一方で、信仰の力によって開発から守られてきた原生林も存在している。しかし対馬では、急速な過疎高齢化によって里山の劣化が進み、原生林においても獣害や悪質な生物採取により貴重な動植物の生息環境が破壊されている。里山を象徴する生物であるツシマヤマネコも年々数を減らし、絶滅危惧種IA 類に指定されている。そのような背景があって、対馬では、原生的な自然と里山環境とを同時に保全するための仕組みづくりが喫緊の課題であった。市民レベルでは、野焼きの復活や環境配慮型農業の導入など、ツシマヤマネコの保全を銘打ったさまざまな活動が行われている。しかし、これらの活動が継続されるためには、制度的な仕掛けが必要である。ユネスコエコパークの枠組みは、原生的な自然と里山環境とを、エコツーリズムや教育、あるいは経済的な仕組みによって保全する一助となるものであり、まさにこの目的に合致するものだった。本稿では、対馬の自然の特徴を整理したうえで、その保全活動の促進や継続に関してユネスコエコパークが果たす役割について考察したい。
著者
豊田 和明 荒木 博孝
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.719-723, 1987-05

1)尿道炎症状を主訴として外来受診した160名の男性患者およびその性的パートナー22名に対して,抗クラミジアモノクローナル抗体を用いた直接鏡検法により,クラミジア感染症の細胞学的検索を行い,53名33%の男性患者,13名59%の女性患者にPAP陽性を認めた.2) ELISA法による血清抗体測定では,PAP陽性29例中8例26%に抗体価陰性を,PAP陰性44例中7例15%に抗体価陽性を認めた.3)淋菌性および非淋菌性尿道炎のクラミジア感染の割合は,前者が36例中11例31%,後者が63例中29例46%であった.4) Minocycline 0.2 g/日またはdoxycycline 0.2 g/日によるクラミジア治療により,35例中23例66%にPAP法によるクラミジア抗原の陰性化を認めた.また平均投薬日数は50日であったThe PAP-immunocytochemistry using a monoclonal antibody against Chlamydia trachomatis was applied to male patients with clinically manifest urethritis and their female sex partners. In addition, serum levels of the antibody were determined by means of an ELISA system. Immunoperoxidase reactions were recognized on urethral scrapes in 53 (33%) out of 160 cases, and on endocervical specimens in 13 (59%) out of 22 sex partners of PAP-positive patients. In patients with gonococcal urethritis, an infection of C. trachomatis was revealed immunocytochemically in 11 (31%) out of 36 cases, and in 29 (46%) out of 62 cases with non-gonococcal urethritis. Following medication with 200 mg of minocycline or doxycycline per day, PAP staining became negative in 23 (66%) out of 35 cases. The levels of serum antibody against C. trachomatis were undetectable in 8 (26%) out of 29 PAP-positive cases, but positive in 7 (15%) out of 44 PAP-negative cases.
著者
荒木 健次 肖 鳳超 上 芳夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.90, no.11, pp.1106-1115, 2007-11-01
被引用文献数
10

電子機器で使用される多層基板において,バスラインを2枚のグランド層間に挟んで直交に配線する方式におけるクロストーク問題を解析するための回路網モデルを考察している.このモデルでは線路断面構造は上下面がグランド面で,線路の位置が中央にない非対称なストリップ線路である.このような線路が直交している場合のクロストーク問題を検討するために,TEMモードの条件下において一方の線路が作る電界が他方の線路に影響を与えるとして,4ポート回路網表示を求めている.このときの電界は電気影像法を用いて,ストリップ線路が非対称な構造であるので線電荷が作る電位から解析関数で求めている.この電位を線路端子での電圧と電流で表現し,最終的に縦続行列形の4ポート回路網を得ている.更に,この系での結合モデルでの分布相互キャパシタンスを評価し,そのほとんどが交差点に集中していることを定量的に明らかにし,集中相互キャパシタンスで表現するモデルを提案している.これらの回路モデルは実験モデルの測定値から検証を行っている.
著者
萩原 朋道 荒木 光彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.235-244, 1990-04-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
5

This paper studies properties of limiting zeros, which are defined as zeros of sampled-data systems resulting from continuous-time scalar systems preceded by zero-order hold with sufficiently small sampling period. Firstly, the regions are clarified in which the limiting zeros corresponding to the zeros of the original continuous-time system should exist. Secondly, other limiting zeros are studied, which are always yielded when the relative degree of the original continuous-time system is greater than or equal to 2 and do not have any counterpart of the original continuous-time system. To be specific, stability of such a zero is studied for the case where the relative degree of the original continuous-time system is 2. Using the above two results, a condition is derived on which all the limiting zeros are stable.Furthermore, relating to strong stabilizability of sampled-data systems, which is defined as possibility of being stabilized by a stable controller and is equivalent to the parity interlacing property (a condition on the location of real zeros and real poles), some criteria are given with which to examine whether limiting zeros are real or not.