著者
山本 祥子 高田 和子 別所 京子 谷本 道哉 宮地 元彦 田中 茂穂 戸谷 誠之 田畑 泉
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.195-200, 2008-08-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
21
被引用文献数
1 3

We measured the basal metabolic rate (BMR), fat-free mass (FFM) and physical activity level (PAL) of well-trained bodybuilders as typical athletes with muscular development by resistance training in order to examine the standard BMR and PAL ranges for athletes. The subjects were 14 bodybuilders (mean±SD age: 36.8±9.1y.; height: 171.6±6.2cm; weight: 77.1±7.6kg; FFM: 67.6±6.8kg) who each trained for an average of 7.5h per week. BMR was measured by using a Douglas bag, the oxygen and carbon dioxide concentrations were analyzed by mass spectrometry, and FFM was measured by dual X-ray energy absorptiometry. PAL was measured by the doubly labeled water method for 7 subjects selected from the 14 bodybuilders. BMR/FFM was 25.4±2.1kcal/kg of FFM/day. Total energy expenditure (TEE) was 3, 432±634kcal, and PAL calculated as TEE divided by BMR was 2.00±0.21. The FFM value needs to be considered when evaluating a standard BMR range, and both training and daily physical activity levels should be considered when evaluating a standard PAL range.
著者
越中 康治 高田 淑子 木下 英俊 安藤 明伸 高橋 潔 田幡 憲一 岡 正明 石澤 公明
出版者
宮城教育大学情報処理センター
雑誌
宮城教育大学情報処理センター研究紀要 : COMMUE = COMMUE (ISSN:18847773)
巻号頁・発行日
no.22, pp.67-74, 2015-03-31

本学の授業評価アンケートでは、学生からの意見を求めるために、各授業について自由記述を求めてきた。平成25 年度は通年で3,000 件を超える自由記述が得られている。しかし、これらの多数のデータを概観し、客観的に全体的な傾向を把握することは極めて困難である。また、要約しようにも分析者の恣意的・主観的な解釈となってしまう危険性からは逃れ難い。そこで、こうした危険性を可能な限り回避すべく、本稿では、「テキストマイニング」と呼ばれる手法を用いた分析を行った。①テキストから自動的に語を取り出し、頻出語を確認した上で、②それらの語の共起関係を探ることを通して、恣意的になりやすい手作業を極力廃した分析・要約を試みた。
著者
久留戸 涼子 高田 勇太朗 明石 真弥
出版者
常葉大学教育学部
雑誌
常葉大学教育学部紀要 = Tokoha University Faculty of Education research review (ISSN:2188434X)
巻号頁・発行日
no.36, pp.313-331, 2016-03-31 (Released:2016-07-08)

モンシロチョウの成長過程には、様々な環境要因が影響を及ぼすことが考えられる。本研究では、まず、幼虫の成長に及ぼす温度と湿度の関係について調べた。その結果、幼虫の飼育に最も適していた条件は、室温(20 ~ 25℃)で高湿度(80 ~ 100%)であった。また、最も適していない条件は、高温(28 ~30℃)で高湿度であった。また、蛹の色に影響を及ぼす環境要因として、背景色と温度について検討した。蛹の色は、低温では褐色系、高温では緑色系となる傾向が確認され、蛹の色は背景色だけではなく、温度の影響を受けることがわかった。幼虫の食草の選択では、幼虫はキャベツ液を吹きかけたアブラナ科以外の植物にも引き寄せられたが、食草として食べたり、そこにずっと留まっていたりすることはなかった。これらの結果から、モンシロチョウの成長は、温度や湿度などの環境要因に影響され、飼育の際には留意しなければならないことがわかった。
著者
澤村 隆志 ベッドB.ビスタ 高田 豊雄
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.11, pp.1-7, 2012-02-22

近年,マルウェア検知は,従来のパターンマッチング法の弱点を補うために,振る舞い検知を行うビヘイビア法の研究が盛んに行われている.これにより,未知のマルウェアに対しても対応することが可能である.しかし,これらの手法を利用しても 100% 検知可能ではなく,検知を免れる手法も考案されている.そこで,我々は,ビヘイビア法の補完として,従来のセキュリティツールを突破された後,ユーザの PC への被害から,マルウェアの存在を検知し,被害を最小限に抑えることが可能なのではないかと考えた.本稿では,数多くのマルウェアの中から,近年,被害が増加しているランサムウェアに注目し,このマルウェアが,PC 内に進入した後の挙動から,検知する手法を提案する.Recently, in order to cover a weak point of pattern matching method for malware detection, many researches have paid attention to behavior method. Though behavior method could be applicable to unknown malware, it cannot completely detect malwares. Additionaly, a number of techniques to evade behavior method are proposed and actually employed. We focus on actual behavior of malwares after evading conventional anti-virus software for supplementing conventional behavior method, in order to reduce actual damages by such malwares as small as possible. In this paper, specifically, we consider ransomware detection, whose damage are increasing considerably, by observing their activity after intruding PCs.
著者
山内 勝也 高田 正幸 岩宮 眞一郎
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.192-202, 2003-04-01
被引用文献数
12

分かり易く覚え易いサイン音をデザインするための基礎的知見を得るために,既存のサイン音を用いて,機能イメージに関するカテゴリ判断実験と擬音語表現を用いた自由記述表現実験を行った。機能イメージに関しては,主成分分析により「警報-操作」「報知」「呼出」「警告告知」「終了」の五つのイメージに集約した後,擬音語表現と音響的特徴との対応関係な検討した。その結果,警報感を伴う音は「ピピピピ」等に擬音語表現される繰り返しを伴う音あるいは「ブー」と表現される継続時間が長く倍音の豐富な音,操作のフィードバックに適するのは「ピッ」で表現される短い音,報知に適するのは立ち上りが緩やかで拗音を伴って表現される音,呼出感の強い音は「ビリリリ」等で表現される変化速度の速い周期的変動音,警告告知のイメージを伴う音は「ブー」など有声子音を用いた基本周波数が低く周波数成分が豐富な音,終了のイメージを伴う音は「ピー-ピー」等のように長音を伴った繰り返しで表現される音か,長い減衰時間を持ち「チーン」などと長音と撥音を伴う表現がされる音である等の傾向を得ることができた。
著者
高田 智史 伊藤 大雄 中村 義作
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.638, pp.13-18, 2006-02-28

組み合わせゲームの1つに、Poset(半順序付き集合)Gameと呼ばれるものがある。Poset Gameは有名なNimから未解決のChompまで多様なゲームを含み、この研究から様々な面白い結果が得られている。Poset Gameは単一の祖先(毒節点)を持つdagで表現できる。これの拡張として、毒節点が複数あり、しかも毒に重みを持たせ、与えられた体力を越えて毒を取った競技者が負けるというゲームが考えられる。我々はこのゲームの多項式時間で必勝手順を得る方法について考察する。
著者
高田 学也
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.468, pp.118-127, 2004-10-25

前号からスタートした、3回続けてお届けする連載特集。アナログ音源をデジタル化して永遠に残そうという企画だ。具体的には、押し入れの奥に眠っている思い出のカセットテープやレコードを引っ張り出し、パソコンを活用して最終的に音楽CDへと仕立てる。前回は、デジタル化する仕組みと原理を解説したうえで、基本的な録音方法を誌上体験してもらった。
著者
高田 里惠子
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学人間科学 (ISSN:09170227)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.63-92, 1998-01-31

Der vorliegende Aufsatz ist eine Vorarbeit, um eine nicht eindeutige Einstellung zum Establishment, die den intellektuellen Mittelstand des modernen Japan bezeichnet, zu analysieren. Dabei gilt mein Interesse zunachst den intellektuellen Diskursen uber Mayumi Haga, einen reprasentativen Kritiker der "Japanischnen Romantik". Ihr eigentumlicher Antimodernismus, der vom einfachen Japanismus zu differenzieren ist, konnte in der Kriegszeit vor allem verzweifelte Studenten faszinieren. Die "Japanische Romantik" schien fur junge Intellektuelle eine einzige Moglichkeit des inneren Widerstandes gegen die Wirklichkeit des Kriegs zu bieten. In einer solchen Situation geno〓 auch Haga als Ubersetzer von Carossa und Rilke gro〓e Popularitat. Aber nach dem Kriegsende wurde Haga von intellektuellen Lesern vergessen oder sogar verachtet, wahrend die "Japanische Romantik" selbst wiederentdeckt und rehabilitiert worden ist. Im Mittelpunkt meiner Darstellung steht, was sich hinter dieser Vergessenheit versteckt. Nicht Hagas (fast komische) faschistische Behauptung, sondern sein falsches Selbstverstandnis, da〓 er ein kritischer Au〓enseiter sei, irritiert uns. Haga halt uns sozusagen den Narrenspiegel vor, in dem wir unsere Besessenheit sehen, da〓 wir als Intellektuelle gegenuber dem Establishment kritisch sein mussen, nicht affirmativ sein durfen. Haga konnte sich selbst mit Recht einen kampferischen Don Quichotte genannt haben.
著者
山元 孝広 高田 亮 石塚 吉浩 中野 俊
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.53-70, 2005-05-20
被引用文献数
5

The previous eruption history of Fuji volcano has been re-examined by new 100 radiometric carbon ages. The major unconformity between Ko-Fuji and Shin-Fuji volcanoes of Tsuya (1968, 1971) was caused by the edifice collapse resulting in the Tanukiko debris avalanche at about Cal BC 18,000. Voluminous effusion of basalt lava flows in the older ejecta of Shin-Fuji volcano (Tsuya, 1968, 1971) had started at about Cal BC 15,000 and continued until about Cal BC 6,000. Deposition of black soil layer between the Older and Younger Fuji tephra layers of Machida (1964, 1977) started at Cal BC 8,000. After several thousands years quiescent time, basaltic eruptions in the middle ejecta of Shin-Fuji volcano (Tsuya, 1968, 1971) had restarted at about Cal BC 3,600 and thin lava flows had piled up as the central volcanic cone, until about Cal BC 1,700. The eruption style of the volcano changed into explosive basaltic eruptions from the summit and the flank at about Cal BC 1,500; the S-10 to S-22 scoria fall deposits were generated in this first half period of the younger ejecta of Shin-Fuji volcano (Tsuya, 1968, 1971). Also, basaltic pyroclastic flows cascaded down the western flank at about Cal BC 1,500, Cal BC 1,300, Cal BC 1,000 and Cal BC 770. The last summit explosive eruption (S-22) occurred at about Cal BC 300. Immediately after the S-22 eruption, basaltic fissure eruptions had repeated at the flanks until the 1707 Hoei eruption. New data suggest that the Fudosawa, Nissawa and Suyama-tainai lava flows in the southern flank are historical products at about Cal AD 1,000.
著者
栗林 英範 石榑 康雄 陶山 史朗 高田 英明 伊達 宗和 畑田 豊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.173-179, 2008-02-01
参考文献数
17
被引用文献数
2

Depth-fused 3D表示原理を利用した2限式立体ディスプレイの微小な奥行再現方法を用いたときに,再現可能な最小の奥行量を調べ,奥行提示分解能の限界について検討した.この表示方法は,左右眼像のエッジ部分の狭い領域の輝度分布を変化させることで,微小な奥行を再現できるようにする.その結果,エッジ領域の幅が約2min of arc以下のとき,奥行弁別精度は約5視角秒となり,人間の両眼網膜像差弁別限界とほぼ同等であった.したがって,この提示方法により,人間の奥行弁別能力を満足させる微小な奥行が再現できる.
著者
粟津妙華 高田雅美 城和貴
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.17, pp.1-6, 2012-11-29

国立国会図書館では,所蔵する明治から昭和前期の近代書籍を近代デジタルライブラリとして WEB 上でページごとの画像データとして公開しているが,文書内容での検索を行うことができない.そのため,自動でのテキストデータ化が望まれている.その際,問題となっているのがルビである.現在のルビを直線的に除去する技術は,規格に沿った現在の書籍を対象としたものであるため,現在の書籍とは違う特性を持つ近代書籍には適用できない.そこで,本研究では,遺伝的プログラミングを用いて,曲線的に出版者・時代ごとの専用ルビ除去式の生成を行う.In National Diet Library, books which are possessed in library as "the digital library from meiji era" are open to the public on WEB. Since these are shown as image data and cannot search using document contents, an automatic text conversion is needed. However, ruby is a disturbing text conversion. Since existing techniques of linearly removing ruby had developed for books of the current standard, the techniques are inapplicable to early-modern Japanese books, which have a specific characteristic different from characters of current books. In this paper, we propose a method to remove ruby from early-modern Japanese books using Genetic Programming.
著者
風間 佳之 作道 直樹 段 慧 木戸脇 有美 平橋 航 鴫原 一人 海上 智昭 本田 晋也 高田 広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.2, pp.1-6, 2013-03-06

近年の組込みソフトウェアの大規模化,高機能化のため,RTOSに対するメモリ保護機能の需要が高まっている.RTOSはソフトウェアの中核をなすため,高い品質が求められるが,メモリ保護機能に対するテストプロセスやテスト手法,テストの規模は明らかになっていない.本論文では,RTOSのメモリ保護機能に対するテストプロセスやテスト手法,テストの規模,およびテストの効果を明らかにした.メモリ保護機能に対応したRTOSとして,AUTOSAR仕様ベースのRTOSを使用した.
著者
木村 勝彦 大楽 和正 山田 昌久 卜部 厚志 荒川 隆史 高田 秀樹 大野 淳也 向井 裕知 岡田 憲一 平岩 欣太 赤羽 正春 吉川 昌伸 吉川 純子 西本 寛 三ツ井 朋子
出版者
福島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

縄文時代の木柱に年輪酸素同位体分析を加えた年輪年代学的解析を加えることで、新潟県青田遺跡の集落ではBC477年前後とBC530年前後の2回、それぞれ短期間に集中的に10棟以上の建物が建てられたことが明らかになった。縄文の建物に実年代がついたのは初めての成果であり、さらに廃棄層やクリの初期成長の変化などを加えて実年代をつけた詳細な解析が実施できた。また、現生の森林での実験を加えた詳細な花粉分析により、青田遺跡集落の数十m近傍にクリ林が存在していて、人為的な維持管理がなされていたことが確実になった。
著者
高田 和子
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.287-290, 2007-04-01
被引用文献数
1
著者
高田 秀行 益井 比呂志 古川 秀一 足立 博樹
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
昇降機・遊戯施設等の最近の技術と進歩技術講演会講演論文集 : Elevator, Escalator and Amusement Rides Conference
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.29-32, 2003-01-22

From the end of 2000,as the beginning of the project, we installed over 100 escalator units on the subway Oedo line. Due to the depth involved we had to develop supplementary devices to support our installation. This process and the problems involved are outlined in this report
著者
高田 智和 石塚 晴通 小野 芳彦 豊島 正之 赤尾 栄慶 池田 証壽 大槻 信 小助川 貞次 白井 純 當山 日出夫 横山 詔一
出版者
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

奈良時代から現代までの日本の漢字(日本の筆写漢字に多大な影響を与えた唐から宋時代の中国漢字も含む)について、公的性格・規範性の高い文献での用例整理と、私的性格の強い文献での用例整理に基づき、歴史的変遷・共時的異化の二面からなる資料体を作成した。また、この資料体の作成により、漢字字体の基礎概念を明確化し、字体編年基準の透明化を行い、その知見を『漢字字体史研究』(石塚晴通編、勉誠出版、2012年)として公刊した。