著者
池上 高志 嶋田 正和
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

ロボットの制作/シミュレーションとハエの自律運動の解析を通じて、人工と自然のシステムにおける自律性の意味を考えるのが、このプロジェクトの目的であり、2009年は、生物システムと工学システムの双方に重要な「ロバストネス」に注目し、LEGO Mindstormを使った実験と、自走する油滴システムを用いた化学実験を行った。1) ロボットに関しては、グリッドに仕切ったアリーナの各点から始めて、目標にたどりつけるかを調べた。その結果、光に頼るのが一番ロバストで、音と光の両方を使うことでむしろロバストネスは減少した。音にノイズを加えたときには、光も信号として使うことで音だけよりもロバストとなった。2) 油滴の実験はサイズ依存性を調べた。油滴はあるサイズ付近で形が変形しはじめ、より前進運動を好む馬蹄形に変形することが観測された。またさらにサイズを増すことで、複雑な振動モードを示すことも分かった。
著者
嶋津 克明 吉永 裕介 中田 耕
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

1.5種類のスズ修飾貴金属電極上における硝酸イオンおよび亜硝酸イオンの還元反応を検討し、活性および窒素選択生成到達度の貴金属依存性を決定した。窒素選択生成到達度は、N-O結合切断、N-NおよびN-H結合生成率をベースとしており、これより高活性かつ高N_2選択率の電極を設計する上で重要な指針が得られた。2.PtおよびPd電極上に、硝酸イオン、亜硝酸イオンおよび一酸化窒素から生成する吸着種の構造とその反応性を赤外分光法により検討した。Pt電極上に硝酸イオンが吸着すること、bridged NOに比べ linear NO の還元速度が速いこと、スズ修飾により吸着NOの還元速度が促進されことなど、硝酸イオンの還元反応機構に関連して新規で重要な情報を得た。3.多結晶金電極上にSn^<2+>イオンおよびPtおよびPd錯体を逐次的に吸着させて、Sn-貴金属二元電極を調製した。貴金属の担持量は錯体の単分子層吸着の状態で決まるため、担持量は0.3gcm^<-2>以下と極端に少ないにも関わらず、硝酸イオンの還元反応に対して高活性であった。したがって、貴金属担持量の低減化のための新規分散法として有用であることを立証できた。4.自己組織化単分子層上にSn/Pd/AuおよびSn/Ptのナノ粒子を積層した。硝酸イオンの還元反応に対して2-3層目までの反応場の拡張が可能であることがわかった。また、シクロデキストリンをテンプレートとして、反応場を微細設計する方法を開発した。原子テンプレートを使い構築したナノ制御界面では酸素分子の還元に向上がみられた。これらの結果は、電極触媒を原子・分子レベルで制御して構築できること、ならびにその重要性を示している。
著者
亀山 博史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

k最近傍(k-NN)識別は大規模な学習サンプルが準備できる場合には高い認識精度が得られるが,最近傍探索の処理時間が問題となる.2分木の各ノードに左右の部分木の勢力半径を付与した木(K-M木)を用いた文字認識の高速化について検討した結果を報告する.部分木探索の条件を不完全にしても最近傍点に近いパターンが探索され,そのとき認識精度は保たれたままで大幅な探索時間の削減が行われた.
著者
中村 剛士 真野 淳治 世木 博久 伊藤 英則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.1008-1015, 1997-05-15
被引用文献数
4

本論文では,TrueTypeなどの既存の毛筆フォントを処理し,疑似的な掠れまたは滲みのある毛筆フォントに変換出力する手法について述べ,本手法により作成した掠れ・滲み毛筆フォントを例示する.本システムでは,まず,毛筆フォントを入力し,これを2値画像に変換する.次に,2値画像フォーマットに変換した毛筆フォントを細線化し,毛筆フォントの文字骨格を獲得する.さらに,文字骨格を構成する各画素上に,筆触カーソルと呼ぶドットパターンを配置していく.以上の処理を実行し,入力毛筆フォントを疑似的な掠れまたは滲みのある毛筆フォントに変換出力する.なお,掠れおよび滲みの変化については,それぞれパラメータを設定することで多彩に表現することが可能である.In this paper,we describe the approach to generate artistic calligraphy characters which have scratched look or blurred.The artistic characters which our system generated are shown in this paper.The system generates artistic characters from the original calligraphy fonts which are TrueType,Bitmap,and so on.The process of the system is divided into the following stages.In the first place,an original calligraphy font is inputted,and it transforms into bitmap image.In the second place,the skeleton of the image is found by using thinning algorithm.Furthermore,brush-touch cursors are placed on each pixel of the skeleton.The brush-touch cursor is expressed as dot patterns.By the above process,scratched look and blurred are expressed on calligraphy characters.Some parameters which users can set make it possible to express artistic calligraphy fonts which have variety of the scratched look and blurred.
著者
田中 真美 長南 征二 江 鐘偉 中島 英貴
出版者
日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.631, pp.970-976, 1999-03
被引用文献数
4

This paper is a study on the valuation and mathematical formulation of human touch sensation. First, the feelings of touch are collected on five natural and chemical fabrics through the SD (Semantic Differential) method questionnaires sent to twenty three examinees. The feelings are valued on each fabric by using the weigthed mean on graded factor feelings. The multiple regression analysis is then introduced to represent the overall evaluation of touch on every fabric by a linear function of the valuations on feelings of touch. Next, a soft tactile sensor made of a PVDF (Polyvinylidene Fluoride) film patch and rubber layers is assembled and slid over the same sample fabrics to collect the surface tactile information on the fabrics. The features on the collected data are then extracted by calculating the temporal average of absolute out signal and using the intensity of power spectral density on the medium frequency range. Comparison of the results show that the PVDF sensor well describes the tactile perception of forefingers.
著者
才脇 直樹 石黒 浩 菅沼 克昭 前野 隆司
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、アンドロイドに繊細な触感をもたせ人間との触感コミュニケーションを実現できるシステムの構築を試みた。研究全体を大きく二分し、1 :先端技術を用いた、触感の生成や分析を行う触感インタフェースシステムの開発・評価、2 :さわり心地のような微妙な表情表現のできるアンドロイドの開発、のそれぞれに取り組み、最後にさわり心地に応じた表情によるコミュニケーションを実現するアンドロイドとしてまとめた。
著者
藤井 敦 秋葉 友良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.54, pp.21-28, 2007-05-31
被引用文献数
1

Web を検索するユーザの情報要求は多種多様であり、検索質問の種類によって必要とされる検索手法が異なるという知見が得られている。本研究は、検索質問を「調査型(ある事項に関する一般的な調べ物が目的)」と「誘導型(ある事項に関するトップページを探すことが目的)」に自動分類し、その結果に基づいて検索手法を動的に変更する手法を提案する。誘導型の検索質問に使われる語句は、特定のページにリンクするためのアンカーテキストに現れやすい傾向がある。そこで、検索質問中の語句が Web 上のアンカーテキスト群にどのように分布しているかを解析し、検索質問を分類する。NTCIR の Web 検索用テストコレクションを用いた実験の結果、本手法の有効性が確認された。また、検索質問の分類を質問応答に応用する手法を提案し、その効果について議論する。There are a number of types of queries on the Web and the ideal retrieval method can vary depending on the query type. We propose a method to classify queries into the "informational" type for which the purpose is to find one or more pages related to a topic or the "navigational" type for which the purpose is to find the representative page of a topic, and use different retrieval methods depending on the query type. Because keywords in navigational queries often appear in anchor texts to link to another pages, we analyze the distribution of a target keyword in the anchor texts on the Web for query classification purposes. We use the NTCIR Web test collection and show the effectiveness of our method experimentally. We also apply our query classification method to question answering and discuss its effects.
著者
兼松 康久
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

1,亜硝酸による脳虚血再灌流時、血中一酸化窒素(NO)増加の証明ラットに亜硝酸ナトリウム(NaNO_2)を投与した後、中大脳動脈に塞栓糸を挿入し脳虚血を行った。静脈血を採取し、電子スピン共鳴法にて血中HbNOを測定することにより、血中NO量の指標とした。脳虚血後、NaNO_2投与群は非投与群と比較し有意に血中NO量の増加を認めた。また非虚血群においてNaNO_2投与による血中NO増加は認めなかった。以上より、亜硝酸投与により脳虚血時、NO産生が増加することを証明した。2,脳虚血時における亜硝酸由来のNO産生系の証明増加した血中NOが投与した亜硝酸由来か確認するため、安定同位体の亜硝酸ナトリウム(Na^<15>NO_2)を投与し脳虚血を行った。検出されたHbNOは、投与した安定同位体からなるHb^<15>NOではなく内因性に存在する窒素原子(^<14>N)からなるHb^<14>NOであった。亜硝酸からのNO産生にxanthine oxidaseが関与することが知られている。xanthine oxidase阻害剤であるallopurinolおよびNO合成酵素(NOS)阻害剤であるL-NAMEを前投与し同様の実験を行った。亜硝酸投与によるNO産生増加はallopurinolで変化せず、L-NAMEにて有意に抑制された。よって、亜硝酸投与により増加した血中NOは、外因性に投与した亜硝酸由来でなく、内因性のNOS活性に由来することが示唆された。3,亜硝酸による脳虚血時、血中NO増加のメカニズムの解明亜硝酸投与による血中NO増加が内因性NOS活性に由来するかを検討するため、亜硝酸投与後、虚血脳組織局所でのNOSの発現変化およびリン酸化を調べた。虚血脳組織局所で各種NOS発現およびリン酸化に有意な変化は認めなかった。すなわち亜硝酸投与後の血中NO増加は、虚血脳組織局所でのNOS活性に起因しなかつた。
著者
江頭 誠 清水 康博 兵頭 健生
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究では,様々な材料をメソ・マクロポーラス化する手法を確立するとともに,電気化学デバイスへ応用することを試みた。1.メソポーラス(m-)あるいはマクロポーラス(mp-)セラミックスの調製とガスセンサへの応用通常の界面活性剤やトリブロックコポリマーの自己集合体を用いてm-SnO_2粉末を調製するとともに,その調製条件を最適化して結晶子径・細孔径をコントロールすることにより,H_2に高い応答を示すm-SnO_2センサを得た。そのm-SnO_2を既存の大粒径SnO_2粉末へ表面修飾することでH_2検知特性が改善することも明らかにした、また,アルミニウムイソプロポキシドとベヘン酸(メソ孔テンプレート)を利用して高表面積m-Al_2O_3が調製できること,これを用いた吸着式マイクロガスセンサは,現行のものに比べてアルコール応答が大幅に向上することを明らかにした。一方,サブミクロン径のポリメタクリル酸メチル(PMMA)球状微粒子を鋳型として作製したmp-SnO_2センサは,H_2およびNO_xともに高い応答を示すことを明らかにした。また,同様の手法により水晶振動子表面にmp-BaCO_3膜を取り付けNO_2検知特性を評価したところ,極めて高い応答(約30Hz/ppm-NO_2)を示すことを明らかにした。2.乾式法(パルスレーザー析出法・スパッタリング法)による多孔質酸化物膜の作製PMMA球状微粒子を鋳型として利用すると,パルスレーザー析出法やスパッタリング法といった一般的な乾式法によっても,規則性サブミクロン細孔を有するmp-酸化物膜(CeO_2,BaTiO_3,CaCu_3Ti_4O_<12>,La_<1-x>Sr_xCoO_3など)が作製できることを明らかにした。3.mp-白金膜の作製と電極特性スパッタリング法あるいは電析法によりmp-Pt電極を基板上に作製した。得られた電極は,既存の緻密Pt電極に比べて酸素還元活性が良好であることを明らかにした。また,グルコースセンサ用電極としても高い特性を有することを明らかにした。4.色素増感太陽電池に用いる多孔質チタニア電極の細孔構造の最適化PMMA球状微粒子テンプレートを用いて得られたmp-TiO_2膜を一般的なc-TiO_2電極に積層することにより,同じ膜厚のc-TiO_2電極に比べて高い電極特性を示すことを明らかにした。
著者
正岡 建洋
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

一酸化窒素(NO)は生体内でメディエーターとして様々な作用を持つことが知られており,NO供与体であるsodium nitroprusideの投与で,摂食量が増加する報告や,NO合成酵素(NOS)の阻害薬(L-NAM)の投与により,摂食量,体重が減少する報告から,NOは摂食調節に関与していると考えられるが,その機序の詳細は明らかではない。我々はFunctional dyspepsia(FD)の患者で血漿グレリンが高値であることを報告しているが(Aliment. Pham. Ther.24:104,2006)、神経型NO合成酵素(nNOS)ノックアウトマウスでは著明な胃拡張と胃排出能の低下を呈する(Gastroenterology119:766,2000)ことや、FD患者へのNOドナー投与は胃運動低下を改善させる(Gastroenterology 118:714,2000)ことから、NOがFDの病態形成へ関与している可能性が示唆されている。本研究ではnNOSノックアウトマウス(nNOS<^-/->)を用いて、nNOS由来のNOによるグレリン分泌調節機構について検討した。nNOSノックアウトマウスの解析12週齢のnNOSノックアウトマウス(nNOS<^-/->:n=10)と野生型マウス(WT:n=10)を18時間の禁食後,解剖に供した。血漿中及び胃粘膜中のグレリン量はRadioimmunoassay、胃粘膜中プレプログレリンmRNA発現量は定量的RT-PCR、胃粘膜中グレリン陽性細胞数は免疫組織化学、血漿アディポネクチン、血清インスリン及びレプチンはELISA法で検討した。nNOS<^-/->では、WTと比べて摂食量、血漿中の活性型グレリン及び総グレリン、胃粘膜中の活性型グレリン及び総グレリン、胃粘膜中プレプログレリンmRNA発現量、胃粘膜中グレリン陽性細胞数は有意に増加した。血漿アディポネクチンはWTマウスと比べて有意に減少したが、血清インスリン及びレプチンは有意な変化を認めなかった。以上より、nNOS由来のNOが胃粘膜からのグレリンの産生及び分泌を抑制し、摂食調節に寄与する可能性が示唆された。
著者
飯島 克則
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

食道・胃接合部で発生する癌は、欧米を中心に急速に増加しており、食生活の欧米化などに伴い、今後、本邦でもその増加が危惧されている。私は、これまでヒトの食道・胃接合部で限局性に発生する一酸化窒素(NO)が同部の炎症・発がんと関連しているという仮説をたて研究を進めてきた。今回のラットの動物モデルを用いた研究で、NOが食道・胃接合部の粘膜表面に傷害を及ぼすことを明らかにされ、今後、発がんとの関連に関しての検討が期待される。
著者
香取 啓志 上田 真知子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.31-38, 1994-01-14

インターラクティブな環境を実現するために,色々な試みが始まっている.今回の実験は,マルチメディアを利用出来るパーソナルコンピュータと,ディジタルSNGを組み合わせた,インターラクティブTVの実験を試みた.この結果,これまでのTV電話,衛星中継などとは一味違う快適な環境が実現出来た.この環境を実現したシステム,およびこれからの実用性について報告する.
著者
阿形 清和 中村 輝
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2002

本研究では、全能性・多能性をもつ幹細胞や生殖細胞の制御にRNAがどのように関わっているのかを明らかにすることを目標としている。特に、幹細胞や生殖細胞の細胞質に、なぜ巨大なRNA-タンパク質複合体があるのか、その必然性と生物学的な意味について明らかにすることを目標とした。近年の研究は、それらの巨大RNA-タンパク質複合体が翻訳制御に関与している可能性と、核内のクロマチン構造を制御している可能性の2つを示唆している。共同研究者である中村らは、ショウジョウバエを使って生殖細胞における翻訳制御の重要性を遺伝学的・生化学的に示すことに成功した。一方、プラナリアにおいては、幹細胞で発現しているRNA結合タンパク質について網羅的に調べたところ、細胞質に存在するものと核内に分布するものの両方があり、それらをRNAi法で機能解析したところ、他の遺伝子の発現に影響を与えるものや、幹細胞そのものが消失するものが得られた。これらの結果は、幹細胞の制御にRNAが多岐にわたってダイナミックに関わっていることを示唆しており、今後は生化学的なアプローチを組み入れて解析していくことが必要であることが明らかとなった。
著者
森竹 一之 高浪 五男 井上 克司 谷口 弘
出版者
山口大学
雑誌
山口大学工学部研究報告 (ISSN:03727661)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.89-97, 1980-10

A tablet input device (BID PAD) manufactured by Summagraphics Corp. is connected with a popular personal computer APPLE II which has high resolution graphic function. The system can input pictures from the tablet and display them on color TV screen. As software, drawing, painting, squaring, line drawing, and shaping routines are developed. The total program list is given.
著者
花泉 修 本島 邦行
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

まず、電子ビーム露光やエピタキシャル成長を伴わず、二重干渉露光と高周波スパッタリングのみという非常に簡便なプロセスにより、硫化カドミウム(CdS)系2次元フォトごック結晶を形成した。作製されたフォトニック結晶の面内のパターンは三角格子で、格子間隔は610nmである。膜面に垂直な方向のフォトルミネッセンス(PL)スペクトルは525nm近傍にピークを持ち、半値前幅(FWHM)が48nmに狭窄化されていることが分かった。非常に簡単な構造で、詳細な設計や調整なしに、目標であったFWHMが50nm程度の狭窄化が実現できた。次に、機能材料から成る3次元フォトニック結晶構造を実現するための第一のステップとして、InP基板上で、横方向を3次元フォトニック結晶で閉じ込められた領域に半導体活性層を選択エピタキシャル成長させるプロセスを開発した。すなわち、InP基板上で、ドライエッチングにより3次元フォトニック結晶に孔を形成し、そこにInGaAs/InGaAlAs系多重量子井戸(MQW)活性層を選択エピタキシャル成長させた。また、主にフォトニック結晶層を横方向に伝搬した自然放出光のスペクトルを測定し、偏波依存性があることを確認した。最後に、自己クローニング法と整合性の良い新しい発光材料の開発を行った。これは、結果が予想されていたものではなく、本研究遂行中に偶然発見されたものである。すなわち、自己クローニング法と同じrfスパッタでアニールなしのプロセスでSiナノクリスタルを形成し、白色や青色の発光を得ることができた。
著者
金田 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.134, pp.79-84, 2007-07-05
被引用文献数
1

RSVPやNSLPにちかいプロトコルによって端末からつたえられるQoS要求をコア網で集約してスケーラブルなQoS保証を実現する方式を設計・試作した.要求はポリシールーティングとアウトソース型のプロトコルによってポリシーサーバにつたえられる.ポリシーサーバが要求をもとにトラフィック量を予測してコアノードのキュー(WFQ)の帯域分割を制御する.このコアノードの制御の効果をL3スイッチGS4000にMMPPモデルにもとづくバースト性トラフィックをとおして評価した.その結果,大量の会話ビデオ・トラフィックとストリーミング・トラフィックとがあるときに,WFQにおける前者のウェイトを後者よりたかめれば,しかるべき条件のもとでは両者ともに満足させられることがわかった.
著者
加藤 寧
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本研究グループでは、動画特有のトラヒックパターンの利用によって動画が視聴されているか否かを検知する技術を研究してきた。しかし、近年ストリーミング動画にも暗号化が施される場合がほとんどとなり、既存の技術では暗号化へのロバスト性が低く、新たな手法の考案が大きな課題であった。そこで本研究では、暗号化ストリーミングに対応できる新たな視聴検知技術を確立し、その性能と有効性を評価した。
著者
尾関 修治 小栗 成子 淡路 佳昌
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

インターネットの環境を語学教育に活用するために必要なシステム開発と実運用を行った。被験者となる学生の学力データ収集を進めた。また、教育方法の開発について、これまで開発したCMS利用の技術と成果を検討し、教授者と学習者双方の視点からの効果的な学習環境構築を進めた。特に学習者相互がインターネットでコミュニケーションを行いながら英語能力を高めていくために必要なネットワーク環境・ソフトウェアからなる学習支援システムの開発研究を行った。■CMSサイトの運用:教材コンテンツとユーザー管理を行うCMS(Content Management System)であるXOOPSサーバーを運用した。安定性の向上のため、サーバーソフトウェアのバージョンアップを行った。■その他のCMSサイト:Wiki, MovableTypeを活用した教材コンテンツ開発と管理を導入・運用してその成果を測った。■オンライン教材の提供:出版社の許可を得てテキスト教材をベースにWeb自習教材を開発し、専用サイトで運用した。■Web上での添削指導:学生を対象にCGIを利用した英作文添削指導を展開し、データベースと連動した英作文指導・学習システム(WebNotebook)を開発した。■独自のブログサイトを運用し、開発したブログ利用による学習指導方法を実運用した。具体的には,学習者ブログによる英作文成果発表と教授者によるカテゴリー別指導を実施しその成果を測った。■学力データ収集:約1,500名の学生を対象に、統一学力テスト(プレースメントテスト)を行い、集計した。■成果の発表:本プロジェクトの一連のe-learning開発の成果について、FLEAT5(米国ブリガムヤング大)等において発表した。
著者
LEE H.C. KYUNG C.M
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.192-195, 1997-01-25

A network with input and output buffer is proposed. It consists of several switching stages composed of 3×3 basic switching elements which are connected with perfect shuffle and horizontal connections. The proposed network reduces the required number of stages, and increases the fault tolerance due to its highly regular connection scheme. Its performance was evaluated with computer simulation under bursty traffic environment. For a 128×128 switch with 11 switching stages, a packet loss ratio of 10^lt-6gt was obtained when the input load is 0.8 and the burstiness is 10.