著者
礒田 正美 銀島 文 小原 豊 松嵜 昭雄 岸本 忠之 溝口 達也
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究の目的は、日本型教科教育を国際共有する契機として、算数教育の場合においてそのターミノロジー(学術用語体系)を英語で著す教員(研究者を含む)研修書を開発し、そのターミノロジーの採用によって、いかに教材を語る教授学的内容知識が深化するかを示すとともに、その成果をふまえ個別算数教育用語の語用マップを作成し、そのターミノロジーをユニバーサルに通用する内容に更新することにある。
著者
石井 直方 中里 浩一 越智 英輔 禰屋 光男
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

筋肥大を引き起こさない低負荷強度での上腕筋群のレジスタンストレーニングを、筋血流制限下での大腿筋のレジスタンストレーニングと組み合わせると、上腕筋群にも筋肥大が生じる(筋肥大の「交叉転移」: Madarame et al., 2008)。本研究では、この交叉転移における循環因子の役割を調べるために、ヒトおよびラットトレーニングモデルを用いて実験を行った。ヒトを対象としたトレーニング実験から、この交叉転移は、一般的な高負荷強度トレーニングによっても起こることが分かった。さらに、運動前後の血清をプロテオーム解析によって比較し、量的に差異のある複数の成長因子を同定した。一方、高強度トレーニングを負荷したラットの血清を培養筋芽細胞に添加したところ、筋タンパク質合成に関与するシグナル伝達系の活性化が見られた。これらの結果は、何らかの成長因子が循環因子として筋肥大の交叉転移に関わっていることを示唆する。
著者
合山 林太郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

研究計画に基づき、以下のような調査・研究を行った。①江戸・明治期の詞華集などに掲載された中国古典詩について継続的な調査を行った。とくに、近藤石顛編、近藤元粋(南州)閲『詩作独学自在』(青木嵩山堂、明治25年〈1892〉)などの、明治期の詩学作法書、韻類書を集中的に検討した。なお、『詩作独学自在』は、石顛が編纂しているが、実際には、近代の大阪で活躍した儒者南州の手が相当に加わっているものと推測される。当時注目を集めていた森槐南の『古詩平仄論』(清の王漁洋、翁方綱の著述を槐南が参訂したもの)などに対する批判的な言辞が見られ、明治期多様な潮流を知る上で意義ある資料である。②近世後期以降に刊行された和刻本の漢詩集について分析した。その中でも、とくに先に言及した近藤南州が編集校訂を行ったものを重点的に調査した。南州は、自ら評訂した和刻漢詩集を、多数刊行している。これら南州校訂の和刻本が、どの程度、社会に読まれ、近代の中国古典詩受容にどのような影響を与えたかについて、検討した。③近世期の中国古典詩の受容について、特色ある言動をしている人物たちを取り上げ、重点的に調査を行った。具体的には、近世中期の儒者であり、明石藩に仕えた梁田蛻巌や、近世後期の京で活躍した文人梅辻春樵などを分析した。④近世後期以降、どのようなかたちで漢詩文化が形成されていったかについて、中国古典詩とともに、当時の人口に膾炙した日本の漢詩を例に考察した。近世最大の学塾咸宜園を運営した広瀬淡窓や、維新期の政治家である西郷隆盛の詩、さらには、近世期に作られた江戸の名所旧跡などを詠った詩などを例に、それらが、どのような媒体に掲載され、社会に流通・浸透していったかを検討した。
著者
高岩 義信 九後 太一 伊藤 憲二 五島 敏芳 金谷 和至 棚橋 誠治 小沼 通二 坂東 昌子 受川 史彦 伊藤 和行 田中 正 山脇 幸一 難波 忠清 西谷 正 吉川 直志
出版者
筑波技術大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

日本における素粒子物理学の発展への道を開いた湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一の遺した資料を保存する記念史料室等で、その資料を近年のアーカイブズ学の知識によってカタログ情報を国際標準に準拠する史料記述の形式で統一的にデータベース化することにより、史料整理と保存の体制整備と利用促進を図った。それにより、未整理であった資料を含め記念史料の全体について把握が可能になり、その管理について見通しが良くなった。さらにそのデータベースは、ネットワーク経由で相互参照(横断検索)が可能なオンライン検索システムを採用して一般向けに提供するための環境づくりを行ったので、当科研費事業の終了後にもその整備と運用の継続が可能になり、様々な研究課題に利用できるようになり、現実にこれらの史料の参照の要求にこたえることが可能になった。
著者
堀 大介
出版者
筑波大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2018-08-24

労働者が強いストレスを感じている事柄で「対人関係」の問題は大きな割合を占めており、対策が求められている。職場で褒めて・褒められることは対人関係を円滑にするのみならず、モチベーション維持やパフォーマンス向上にも繋がる。脳機能イメージング技術によって、社会的報酬によって脳機能が活性化する機序が明らかにされつつあるが、多くの研究はシミュレーション環境で実施されている。本研究では職場の実際の対人関係の中で、褒められることによる脳機能の変化を、近赤外線分光法による計測で定量化する。そして、より良好なコミュニケーションや職場環境の形成に寄与したい。
著者
小林 亜希子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究ではダウン症(21トリソミー)で神経細胞数の増加を抑えている遺伝子を特定し、その機能を妨げることで神経細胞を正常に増やすことができる化合物アルジャーノンを発見しました。また、ダウン症のモデルマウスがまだ胎仔の時期に母マウスを通してアルジャーノンを投与したところ、大脳皮質の異常や学習行動の低下といった症状が改善されました。
著者
小林 亜希子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

脳において神経細胞を支えるアストロサイトは、神経細胞の栄養や不要物の排除など、正常な脳機能に重要な役割を果たしている。脳・脊髄損傷などの障害に反応してアストロサイトは活性化し、炎症性細胞の浸潤抑制など神経保護的役割を果たす一方、軸索再生抑制や神経細胞死の誘導など障害的形質を獲得するという多様性を示す。特に「障害性活性化アストロサイト」は、アルツハイマー病などの神経変性疾患に存在することが報告され、神経炎症による神経脱落の主要因であることが示唆されつつある。本申請研究では、活性化環境条件により二面的な性質を示すアストロサイトがどのようにしてその形質を決定するのか、形質運命決定の分子機構を探る。
著者
立花 章
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

放射線適応応答では、DNA2本鎖切断(DSB)修復の正確度が上昇していると考えられる。放射線適応応答に関与するDNA修復機構を明らかにするために、DSB再結合に関与するDNAリガーゼの発現抑制を行った細胞での放射線適応応答を検討した。その結果、非相同末端結合修復のうち、「古典的経路」(C-NHEJ)で作用するDNAリガーゼIVが関与していることが明らかになった。これらのことから、放射線適応応答にはDNAリガーゼIVが作用するC-NHEJが関与しているものと考えられる。
著者
高井 英輔
出版者
筑波大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012

アルツハイマー病と関連する老人班の主要成分であるアミロイドβ線維をターゲットに、大気圧プラズマの作用の新たな利用原理を開発することを目的に実験を行った。実験はプラズマを照射する時間を変えて行い、照射時間に伴うアミロイドβ線維の変化を種々の方法で観察した。その結果の1つ目として、プラズマ照射にしても線維には形状や線維長、分子量、線維量といったマクロな変化は観察されなかった。次に、マクロな変化は起きていないアミロイドβ線維のプロテアーゼ耐性を調べた。0-30minプラズマ照射したアミロイドβ線維にトリプシンを加え、24h常温で静置した後の波長350nmにおける吸光度を調べると、プラズマ照射時間に伴って吸光度が減少しており、20および30minでその値は約30%減少していた。この結果はプラズマ照射されたアミロイドβ線維のみがトリプシンの分解を受けたことを意味しており、プラズマ照射によってプロテアーゼ耐性が喪失してことを示している。実際に30minプラズマ照射したアミロイドβ線維をトリプシン分解後にAFMにて観察すると球状の凝集体となっていた。したがって、プラズマ照射によってプロテアーゼ耐性が喪失することを発見した。プロテアーゼ耐性が喪失したメカニズムを調べるため、0-30minプラズマ照射したアミロイドβ線維の2次構造をCDスペクトルで、βシート含有量をThT蛍光強度で、線維表面の親水-疎水性をANS蛍光スペクトルで測定した。すると、アミロイドβ線維のβシート含有量および線維表面の疎水性が減少していることが示唆された。以上のようなアミロイドβ線維の性質変化はアミノ酸側鎖の官能基における酸化反応に起因していると考えられ、プラズマ照射によってプロテアーゼ耐性が喪失した機構であると言える。以上の結果から、大気圧プラズマの作用の新たな利用原理としてアルツハイマー病と関連する老人班の主要成分であるアミロイドβ線維を除去するのを促進することに利用できることを提案した。
著者
長谷川 豊 岡 芳知 片桐 秀樹
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

我々は、streptozotocin(STZ)の投与による急性膵β細胞傷害をきたしたマウスに骨髄移植を行うと、膵β細胞の再生が促され、血糖値はほぼ正常値に復することを報告した(文献2)。骨髄移植により骨髄由来細胞が膵に集積し、膵導管に位置する膵幹細胞や残存する膵β細胞を刺激し、膵β細胞再生を促進するという新しい機序が想定でき、自己の細胞をもとにして、体内での膵β細胞を再生させる方法を目指し研究を進めた。この膵β細胞の再生機序に関わる骨髄細胞のlineageの同定と発現遺伝子を同定でき、近く論文に投稿する予定である。
著者
浦川 聖太郎
出版者
特定非営利活動法人日本スペースガード協会(スペースガード研究センター)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、口径8.2mのすばる望遠鏡に導入された新広視野カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)を用いて、地球接近小惑星・ハンガリア領域小惑星・メインベルト小惑星のサイズ分布を求め、小惑星が受けた軌道進化や衝突機構を観測的に明らかにすることを目的としている。また、E-beltモデルに対する観測的な制約を与え、後期重爆撃期における小惑星サイズ分布の解明に迫る。平成29年度までにデータ解析環境の整備、HSC-pipelineを用いた画像解析を行なった。また、取得画像から小惑星を自動的に検出し位置測定と測光を行うするプログラムの開発を行なった。HSCは104枚のCCDチップからなるため、扱うデータ容量が膨大となり、プログラム実行にも時間がかかる問題がある。これを解決するために、プログラムの一部をCythonで記載することで効率化を行なった。一方で、ノイズを誤検出することや写りの淡い小惑星を自動検出できない問題点があった。平成30年度は、これらの問題を解決するために検出方法を一から見直し、取得画像数枚からマスク画像を作り、そのマスク画像を用いて恒星を取り除く処理の検討を行なった。この画像処理には、本研究課題と並行して行なっている木曽観測所Tomo-e Gozenカメラを用いた地球接近天体検出で得た知見が役になった。さらに、自動検出で見逃したものの人間の目には認識できるような非常に淡い小惑星を確認するためにGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を独自に開発することに取り組んだ。
著者
齋藤 毅
出版者
金沢大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,多様で表情豊かな歌声を合成可能にする歌声合成技術の構築を目指し,以下に示すの4つの成果を達成した.(1)オペラ・ポピュラー歌唱者25名による歌声500トラックから構成される歌声データベースの構築.(2)歌声の裏声・地声(声区)の生理的・音響的特徴の操作に基づく声区識別・変換手法の構築(3)オペラ歌唱固有の音響特徴の制御に基づくオペラ歌唱合成手法の構築.(4)歌手の個性を規定する音響特徴量の検討.これらの成果は,従来の歌声合成で実現できなかった豊かな声質,高度な歌唱技量に基づく歌唱スタイルを表現可能にするものである.
著者
益川 敏英 山脇 幸一 棚橋 誠治 原田 正康 野尻 伸一 前川 展祐 早川 雅司 戸部 和弘 酒井 忠勝 野中 千穂 青木 保道 松崎 真也 柴田 章博 曽我見 郁夫 深谷 英則
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2010-04-01

質量の起源を担うヒッグス粒子が発見されたが、その本性は未解決のままである。本計画は「はしご近似」や「ホログラフィー」の模型的計算に基づき、ヒッグス粒子が「ウォーキングテクニカラー理論」で予言された軽い複合粒子「テクニディラトン」として説明できることを示した。一方、第一原理計算方法である格子QCDの計算機シミュレーションにより、フレーバー8のQCDが「ウォーキングテクニカラー理論」の候補となること示し、他のグループも追認した。さらに、フレーバー12(複数の他グループが追認)とフレーバー8において軽いフレーバー1重項スカラーメソンを発見した。後者は「テクニディラトン」の候補である。
著者
田辺 裕
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1988

本研究は,昭和63年3月に開通した青函トンネルの行政境界(津軽海峡に横たわる公海と領海との境界,海底地下における日本の管轄権の妥当性,北海道と青森県の境界,関係市町村界)の基礎となる地理学的境界を政治地理学の観点から導きだし,昭和63年2月24日に自治大臣から告示された現実の境界決定とどのような対応関係にあるのかを明らかにすることを目的としておこなわれた。とくに告示の基礎となった自治省の青函トンネル境界決定研究委員会の研究結果報告書自体も研究の対象とすることとした。先ず従来の政治境界は,一般に自然境界あるいは人為的境界など形態的類型区分による場合が多く,研究の武器としては不十分であったので近年の政治地理学の考え方に従い,先行境界・追認境界・上置境界・残滓境界などの概念によって問題点を整理した。第一に,津軽海峡には公海が,我が国の外交・防衛上の配慮によって設定されていることによって,先行境界が存在せず,我が国で通常境界論争で用いられる論理,先行境界の確認によって境界を画定することが不可能であることをあきらかにした。第二に,追認すべき社会経済的境界の存在について調査したが,漁業権の圏域に関しても,すべて公海を越えておらず,北海道と青森県の直接的接触は見られなかった。してがって未開の地にあらたに先行境界として地図学的な境界画定を試みると,とくに津軽海峡のごとき「向かい線」の画定には,いわゆる等距離線がもっとも妥当であるとの結論に達した。この画定原理は,江戸時代以来,わが国の水上境界画定の原理でもある。すでに利害が錯綜し,多様な社会経済的境界が存在する場合と異なり,津軽海峡は公海の存在が政治地理学的原理と現実の政治行政上の結果とが見事に一致する希有な事例であったと理解してよいであろうとの結論に達した。
著者
池中 良徳 水川 葉月 中山 翔太
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

当該研究では、比較生物学・系統解析により、脊椎動物におけるグルクロン酸抱合酵素(UGT)の種差を明らかにする事で、その生体内での役割と分子メカニズムについて解明することを試みた。その結果、UGT1A6活性が低いと報告されていたネコ以外にも、鰭脚類で極めてその活性が低い事が明らかになった。更に、ネコやアザラシではUGT1Aに加えUGT2B活性が低く、偽遺伝子化している事が示唆された。この結果から、グルクロン酸抱合は哺乳動物にとって極めて重要な解毒反応であると共に、欠損している動物では化学物質にとってのハイリスクアニマルであることが示唆された。
著者
堀内 浩幸
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究課題では,鳥類であるニワトリの性を決定するマスター遺伝子ではないかと考えられているDmrt1遺伝子に着目し,本遺伝子をゲノム編集技術によりノックアウトする。本実験により,Dmrt1遺伝子ノックアウトのヘテロ接合体(Dmrt1+/-)やホモ接合体(Dmrt1-/-)を作出し,その生殖巣の特徴や周辺遺伝子の発現に与える影響を解析することで,ニワトリにおける性決定のメカニズムを明らかにする。得られた知見をもとに,産業面で極めて重要なニワトリにおいて,雌雄の産み分けが可能かどうかを検討し,応用展開をはかる。
著者
日比野 啓 神山 彰 井上 優 中野 正昭 大原 薫 川添 史子 鈴木 理映子 舘野 太朗 袴田 京二 和田 尚久
出版者
成蹊大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

主として商業演劇に携わった三十五人の演劇人・評論家・研究者に聞き書きを行った。一回の聞き書きに費やした時間は二時間から四時間で、聞き書きとして記録に残された文字数はそれぞれ二万字から五万字にのぼる。その後、研究協力者による編集・再構成を経て、研究代表者・研究分担者による歴史史料との付き合わせとイントロダクション執筆、最後に当事者チェックをしていただき、その一部はウェブサイト・日本近代演劇デジタル・オーラル・ヒストリー・アーカイブに公開された。こうした聞き書きを積み重ねてきた結果、商業演劇を中心に人間関係のネットワークが築かれていき、日本近代演劇全体に通底する美学が構築されたことを明らかにした。
著者
岡田 正則
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

第一に、civil概念について、それが近代国民国家の形成に理念的な基礎を提供する一方で、国家の構成員の法関係を非政治化・私化するという機能および隣国に対する国民国家形成を阻害する機能を果たしていたことを解明した。第二に、法継受について、translation studiesの視点を用いて、法関係のグローバル化という脈絡の中で法継受を分析する際の方法論的な課題を示した。第三に、日本の行政救済制度について、裁判所の機能不全の歴史的原因を行政権の出先機関というその出自および戦後改革の歪みにあることを示し、今後の改革の課題を考察した。