著者
劉 守軍
出版者
Kyoto University (京都大学)
巻号頁・発行日
2014

元資料の権利情報 : 学位規則第9条第2項により要約公開
著者
Ki-Bae Hong Sung Hee Han Yooheon Park Hyung Joo Suh Hyeon-Son Choi
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.41, no.8, pp.1269-1276, 2018-08-01 (Released:2018-08-01)
参考文献数
52
被引用文献数
7

The aim of this study is to investigate the effects of romaine lettuce leaves extract (RE), skullcap root extract (SE) and their mixture on sleep behaviors in vertebrate models. HPLC analysis showed that RE contains lactucopicrin (0.02±0.01 mg/g extract), chlorogenic acid (4.05±0.03 mg/g extract), caffeic acid (2.38±0.03 mg/g extract), and chicoric acid (7.02±0.32 mg/g extract) as main phenolic compounds, while SE includes baicalin (99.4±0.5 mg/g extract), baicalein (8.28±0.21 mg/g extract), and wogonin (3.09±0.32 mg/g extract). The mixture of RE (100 mg/g extract) and SE (40 mg/g extract) increased total sleep time by 50.9% compared with the control in pentobarbital-induced sleep model. In electroencephalography (EEG) analysis, RE/SE mixture significantly increased Non-Rapid Eye Movement (NREM), in which delta wave was enhanced by around 40% compared with normal control, leading to the increase of sleep time. In caffeine-induced wake model, RE/SE mixture greatly decreased (53%) caffeine-induced wake time, showing a similar level to normal control. In addition, caffeine-induced decreased of NREM and delta wave effectively increased with RE/SE mixture; NREM and delta wave increased by 85% and 108%, respectively. Furthermore, RE/SE mixture was shown to bind to a gamma-aminobutyric acid type A (GABAA)-benzodiazepine (BZD) receptor stronger than RE or SE single extract. Taken together, RE/SE mixture effectively improved sleep behavior with the increase of NREM via GABAA-BZD receptor binding. RE/SE mixture can be used as an herbal agent for sleep disorders.
著者
小川 健比子
出版者
医学書院
雑誌
病院 (ISSN:03852377)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.63-68, 1971-10-01

管内状況 通称茨城県医療連というのは,いわゆる厚生連と内容は同義である.ただし,‘協同病院’というのは茨城県独自のもので,水戸市に茨城県協同病院があって,県北農協の医療センターとなり,一方この新治協同病院が県南の基幹病院となっている.筑波学園都市25万の門戸として将来の発展を約束されている‘土浦’市に,名称を代替する案もあったが,‘新治’の市民や農民に対するイメージはきわめて強く,さたやみとなった. 設計中であった昭和43年6月現在の管内市町村人口および病院数および利川者調査の結果は,表1のとおりであるが,数量的に土浦市諸医療機関の中心的存在は決定的である.ただし土浦地区では,表2のように,新治協同病院が必ずしも中心的医療機関ではなく,他に国立霞ケ浦,東京医大霞ケ浦,東京医歯大付属霞ケ浦などの諸病院がある.それにもかかわらず,旧協同病院の位置が土浦駅の直前にあって,地域住民に親しまれていたが,特に病室などの老朽がはなはだしく,県南農民の基幹病院としての機の熟したのをみて,構想を新たにし,新敷地に一気に新築をみたものである.
著者
山岸 恵美子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.287-293, 1995

1962~1992年度の給食管理実習における献立と調理法及び食品の購入価格について調査検討し, 次の結果を得た。<br>1) 主食の様式はいずれの年度も米飯を主とする和風が多く, 特に1982年度以降は71~85%に達した。内訳は, 白飯と変わりご飯が最も多かった。<br>2) 主菜の様式は, 1972年度以降では和風よりも洋風が多かった。主菜の調理形態は, 揚げ物と焼き物で57~80%を占めていた。また, 1980年度以降は, 豆腐やおからを挽肉に混合した和風ハンバーグや鶏肉のみそ焼きなど和風形態の焼き物が出現し, 動物性脂肪の摂取を抑制した食生活が認められた。<br>3) 副菜の様式では, 和風が52~89%と多かった。調理形態は和え物が8~67%, 煮物が4~29%であった。<br>4) 漬物はほとんどが, はくさい, キャベツ, きゅうりなどの即席漬であったが, 摂取頻度は経年的に減少し, 1986年度以降は5%以下となり, 減塩を意識した食生活が認められた。<br>5) 本学における実習の献立は, 和・洋・中華の混合型が多く, この形態は栄養面や価格面などの視点からは合理的な献立であることが示唆された。<br>6) 汁物は1978年度以降, みそ汁が33%以下に減少し, すまし汁とコンソメスープが増加した。<br>7) デザートは経年的に著しく増加し, その調理形態も生鮮果実類をそのまま切断したものから, 果実類を寒天で固めたものやヨーグルト和えに変化した。<br>8) 38種類の食品の購入価格の年次推移は, 卵類, 砂糖類では2倍以下, 鯨肉を除く獣鳥肉類, 乳類, 油脂類, 調味料の一部は2~3倍, 精白米, みそ, 温州みかんは約5倍に上昇していた。<br>9) いも類, 魚介類, 野菜類の購入価格は, 食品の種類によって大差があった。魚介類では, さんま, さば, あじ, たら, するめいかなどが11~18倍に上昇して, 食費の9.6倍を上回っていた。<br>10) 1食の食費に占める穀類, 魚介類, 獣鳥鯨肉類, 乳類・卵類, 野菜類 (いも類含む), 果実類の価格の変動比率を食品群別に検討すると, 穀類が経年的に低下して, 1962年度の36%が1992年度では16%を示した。<br>11) 1食の食費に占める魚介類の価格の比率は5~14%で, 獣鳥鯨肉類の9~28%よりも低かった。また, 乳類・卵類は両者合わせても4~9%であった。<br>12) 1食の食費に占める野菜類 (いも類含む) の価格の比率は, 摂取量の増加に伴い上昇し, 1962年度の15%が1992年度では27%になった。果実類は1962年度1%, 1992年度7%で食費に与える影響は少なかった。
著者
池川 佳宏 秋田 孝宏
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.133-139, 2014-04-01 (Released:2017-04-13)

平成22〜23年度の文化庁メディア芸術デジタルアーカイブ事業マンガ分野において,国立国会図書館,川崎市市民ミュージアム,明治大学米沢嘉博記念図書館,京都国際マンガミュージアム,大阪府立中央図書館国際児童文学館の5つの機関のマンガ所蔵をデータベース化するプロジェクトが行われた。これに際し,どのような内容のデータを集め,どのような共通のメタデータ項目を設定し,どのようにデータを整理し書誌の同定を行ったかについて,実際の作業内容をもとに報告する。また,プロジェクトの成果として,現在,所蔵元が明確なマンガについて,その数量を明らかにした。
著者
土場 学
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.223-236, 1994 (Released:2016-08-26)
参考文献数
7
著者
花田 敬士 飯星 知博 山雄 健太郎 平野 巨通
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.3773-3782, 2012 (Released:2013-01-18)
参考文献数
45
被引用文献数
3

膵癌早期発見における内視鏡的診断戦略について概説した.従来の診断体系は,腹部US等でスクリーニングされた膵管拡張,膵嚢胞性病変などの間接所見から造影CTなどを用いて“腫瘍性2cm以下の病変”を発見するアルゴリズムであった.一方,近年の報告から早期診断の目標であった腫瘍径2cmの症例はStage III以上の進行膵癌が多く,より長期の予後が期待できるStage Iまでで診断するには腫瘍径1cm以下での拾い上げが求められている.これを実現するには,上述の間接所見を契機に,MRCP,EUSなどを用いて膵管の限局的な異常所見を確認した後,腫瘍の直接描出が可能な症例にはEUS下穿刺吸引細胞組織診(EUS-FNA)を,腫瘍性病変が描出できない症例にはERCPおよび複数回の膵液細胞診を行って診断するアルゴリズムが有用である可能性がある.また,早期診断には危険因子の理解が重要であり,膵癌診療ガイドラインに記載された項目に該当する患者に対する地域病診連携を生かした効率的なスクリーニング体制の整備が求められる.
著者
西田 正剛
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日耳鼻 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.931-943, 1974

目的:猫の一側耳に強烈な温度刺激を与えた後の聴覚系の変化を,第8神経活動電位(AP),蝸牛電位(CM)を指標として観察.記録し,前遜系と聴覚系の根関関係の一端を解明することを目的とした.方法:1)成猫を用い,ネソプタール麻酔の下に,後頭開頭術を行い,第8神経を露出し,双極電極を挿入し,APを導出した.又CMは花円窓誘導にて導出した.<br>猫の頭位を上方60&deg;に固定し,温度刺激として60&deg;Cの温水,及び10&deg;Cの冷水を各々50mlずつ外耳道より注入した.<br>音刺激としてはAP導出時はクリンクを,CM,導出時は1000Hzの持続純音な用い,温度刺激前後のAP,CMの変化を経時的に観察記録した<br>2)気管切開術を施行し,筋弛緩剤を使用人工呼吸の下にストリキニンを静注し,聴覚系下位遠心性線維であるOlivo-cochlear bundleをブロックして,1)と同様の測定を行った.<br>3)第8神経をその中枢端にて,できるだけ血流を保つたまま切断し,切断末梢側にAP導出用電極を挿入した,すなわちOlivo-cochlear bundleの関与を断つて1)と同様の測定を行った.<br>結果並に結論<br>1)60&deg;C温刺激,並に10&deg;C冷刺激後,APには1分後より振幅に著明な増大(60&deg;C,77%10&deg;C,75%)がみられた.<br>尚潜時,持続時間には変化がみられず,又振幅の変化は可逆的であつた.<br>一方CMには振幅の著明な減少がみられた(60&deg;C 45%,10&deg;C 45%減少).CMの変化も可逆的であつた.<br>AP及びCMの変化は振幅のみであり,その増減がAPは増大,CMは減少と逆であることから,中枢の開与を考えた.そしてOlivo-cochlear bundleに電気刺激を加えた時のAP,CMの振幅変化と正反対であることから,強烈な温度刺激によりOlivo-cochlearbundleが抑制されたものと推論した.<br>2)ストリキニンを使用して,あらかじめolivo-cochlear bundleをブロツクしたも規のでは,温度刺激後のAPの変化は一定せず,振幅増大25%,振幅不変50%,振幅減少25%であつた.潜時,持続時問には,変化がみられなかつた.<br>一方,CMには全く変化がみられなかつた.<br>3)第8神経切断後は,AP,CM共に温度刺激後に変化がみられなかつた.<br>2)及び3)により,1)で得た推諭,すなわち強烈な温度刺激により聴覚系遠心性線維であるOlivo-cochlear bundleが抑制されることを裏付け前庭系と聴覚系の特殊な関係の一端を明らかにした.
著者
Kikugawa Hisao Asaka Takashi Kasuya Hirakazu NAKAMURA Yutaka
出版者
東海大学
雑誌
東海大学スポーツ医科学雑誌 (ISSN:09153659)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.39-43, 2005-03-31

スポーツが原因で生じる外傷に対し、その予防法を確立するためには、骨組織の衝撃破壊特性を明らかにすることが必要である。破壊じん性試験は、準静的から高速領域のひずみ速度下でウシの骨から採取されたコンパクトテンション試験片を用いて実行した。骨の破壊機構は繊維強化複合材料のモデルを用いて検討した。二つの仮説を証明するために破断面の走査型電子顕微鏡による観察を実施した。我々の提案は以下の通りである。湿潤骨試験片の線維強化機構は、ひずみ速度によって、ブリッジング、プルアウトそして線維強化無効の3つの領域に分けられる。マイクロクラック強化機構は高速負荷領域ε=1.2×10^2_s^<-1>において母相に働く。
著者
野澤 隆
出版者
生活経済学会
雑誌
生活経済学研究 (ISSN:13417347)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.15-32, 2010-09-30 (Released:2016-11-30)
参考文献数
38

The paper examines whether postal savings in Japan before world war II had been small savings or not. This topic has been argued for a long period, but we can not get a clear conclusion. This paper analyzes it concretely through various materials and data. Its main point is a special attention to savings in corporative society. Especially, this paper investigates for which name had been deposited, representative name or individual name. Through clarifying this problem this paper aims to throw some light on the discussion about the so-called "smallness" in postal savings. This paper analyzes three periods separately, (1) before World War I, (2) during World War I and july 1937, (3) until the end of World War II. However, about period (3) our research is very limited because the government compelled people to deposit money in all banking facilities especially in postal savings banks, in this period.
著者
平田 大六 岡崎 直人
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.94, no.11, pp.905-911, 1999-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
14

最近, また酒の歴史を感じさせる出来事があった。新潟県関川村渡邉邸の土蔵から, 宝暦の古酒が発見されたと言うことである。本稿では, 歴史的な背景を踏まえ, 本古酒の成分値から見る, 造られた当時の酒について推論していただいた。
著者
井原 久光
出版者
長野大学
雑誌
長野大学紀要 (ISSN:02875438)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.227-257, 1995-12

前回の拙稿で整理した「市場適応的経営戦略」の4つの特徴、①市場志向の企業理念の確立、②市場に直結した企業活動の統合、③全社的統合活動、④市場志向的組織、の内、本稿では、③と④についてアサヒビールの事例を通じて論じた。③については、3つの統合概念と、3つの統合を実現する「垂直的統合」と「水平的統合」の概念を提示、トップとミドルの役割が異なることを指摘した。④については、「準公式組織」の概念を提示し、その重要性を指摘した。

1 0 0 0 OA 信州の純米酒

著者
今井 謹也
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.15-18, 1979-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
6

日本酒を飲まない階層が目立っている。その責任を食習慣の変遷のせいにして放置することはできない。油料理でも肉料理でも物ともせず, 軽くのどを下る酒にしなければならない。者著は純米酒の旗印の下にそれを達成しょうと説いている。
著者
高梨 秀樹 有村 慎一 堤 伸浩
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.749, 2007 (Released:2007-12-13)

高等植物のミトコンドリアゲノムはサイズが大きく、またその内部の多数のリピート配列間での組み換えによって、様々なサイズの環状構造DNA分子が生じると考えられている。しかしこれらのDNA分子種の構造については、環状構造の他に線状、分枝状といった多様な様式で存在しているという報告もある。また塩基配列決定から予想される分子種が本当に実在するのかどうか、どのような分子種がどのような比で存在するのかなどはいまだ詳細が不明であり、高等植物ミトコンドリアゲノムの真の構造は明らかになっていないといえる。 本研究では、シロイヌナズナミトコンドリアゲノムを構成するDNA分子種の構造・サイズに焦点を当て解析を行った。シロイヌナズナ植物体からPercoll密度勾配遠心法を用いてミトコンドリアを精製し、スライドガラス上でミトコンドリアを破裂させ内部に含まれるDNAを展開させた後、YOYO-1によってDNAを染色した。サイズ既知の複数のBACクローンを同様にYOYO-1で染色しkbp-μm間の検量線を作成し、これを用いておおよそのミトコンドリアDNAのサイズ(kbp)を推定した。その結果、シロイヌナズナミトコンドリアゲノム中には様々なサイズの環状・線状DNAが観察され、興味深いことにシロイヌナズナミトコンドリアゲノム(367kbp)の二倍近いサイズの環状DNAも存在することがわかった。