著者
杉山 章子
出版者
日本福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究の目的は、予防に力を入れて長寿と医療費縮減に成功した地域の健康づくり事業の実地調査を通して、住民の自主的な動きを生み出すコミュニティ・エンパワメントの方法を考察することにある。調査の中心は長野県八千穂村(合併により現在は佐久穂町)だが、沖縄県佐敷町(合併により現在は南城市)のデータを加えることによって八千穂村の検討内容の相対化を企図した。八千穂村と佐敷町、どちらの自治体においても、行政主導で開始された健康増進事業から住民主体の活動が生み出されており、その過程を検討することによって、住民の主体性を引き出した専門職の支援が明らかになった。両地域で展開されたコミュニティ・エンパワメントの過程には、行政機関等が社会的、政治的経済的資源を整備して個人や組織が活動しやすい環境をつくるコミュニティレベルのエンパワメントアプローチと、専門職が住民組織に対して地域の政策や資源配分に影響を及ぼす力量をもてるように支援する組織レベルのエンパワメントアプローチが含まれていた。(1)国の健康増進政策の流れの中で独自の事業展開を可能にした、「官」と「民」が重なりあう「公共」領域の創出(2)地域に根ざした健康づくりを実現した専門職の的確なアセスメント(3)専門職と住民の間の円滑なコミュニケーションに基づいて地域に張りめぐらされたネットワーク(4)病院や大学など外部資源の有効活用留意すべきは、両地域の実践から見出されたこれらのエンパワメントアプローチが、専門職が住民に対して指導者ではなく協働者として接することによって実効性を発揮している点である。そして、地域社会とそこに住む人々の「個別性」を捉え、一人ひとりの主体的な取り組みを生み出す健康づくりの実践が、狭義の保健・医療活動の域をこえた地域づくりとしての側面をもつことも見逃せない。
著者
釜江 常好
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.33-35, 1992-03
著者
近藤 直 飯田 訓久 難波 和彦 栗田 充隆 谷脇 滋宗 河野 靖 西 卓夫
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

生産物の品質、環境保全、安心安全な「食」情報に貢献する農業を展開するため、西日本で多くの面積を占める階段畑等のカンキツを対象とし、移動型選果ロボットを開発すると同時に、フィールドサーバおよび衛星画像等からの情報を表現できる2次元および3次元マッピング手法の開発を行った。これらの成果により、カンキツ生産における精密農業が推進されるものと考えられた。
著者
グスタフソン ジェームズ・M 竹中 正夫 タケナカ マサオ Gustafson James M.
出版者
同志社大学アメリカ研究所
雑誌
同志社アメリカ研究 (ISSN:04200918)
巻号頁・発行日
no.15, pp.1-7, 1979-03-15

講演, Lecture1978年5月31日に開催された同志社大学アメリカ研究所講演会記録をもとに訳出されたものである。グスタフソン教授(James M. Gustafson)は1925年生れ、イェール大学でリチャード・ニーバーの下で基督教倫理学を専攻、1973年よりシカゴ大学ユニバーシティ・プロフェッサーの職にある。
著者
坂口 嘉之 田中 弘美 脇田 航
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

織物は、極細い短繊維から構成される糸が、経糸と緯糸として複雑に絡み合ってできているために、その見え方をCG表現することは容易ではない。織物のような複雑な構造でも、数値計算で画像化するために、新しい反射モデルの研究を行った。実験では、ミクロレベルの織り構造が見えるまで拡大したスペクトル画像を測定した。また、反射のダイレクト成分とグローバル成分を分離するためにパターン光投影も行った。実験の結果、織物の直接反射成分は、わずかに光源色を含むものの、その大部分が物体色を帯びていることがわかった。これは、光源からの光が糸の内部を通過して反射する、表面下散乱が起きているためだと考えられる。
著者
所 功 川北 靖之 黒住 祥祐 小林 一彦 宮川 康子 若松 正志 海野 圭介 山口 剛史 飯塚 ひろみ 石田 俊 今江 廣道 宇野 日出生 岸本 香織 京條 寛樹 久世 奈欧 (野村 奈欧) 嵯峨井 建 笹部 昌利 篠田 孝一 宍戸 忠男 末松 剛 土橋 誠 橋本 富太郎 松本 公一 村山 弘太郎 山本 宗尚 吉野 健一 米田 裕之 若杉 準治
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近世(江戸時代)の賀茂大社(上賀茂・下鴨両社)では、世襲の社家神職たちにより、朝廷と幕府の支援をえて、葵祭や社務が運営されてきた。私共は、その実情を伝える社家の記録や祭礼の絵巻などを、朝廷の御記や公家の日記などと照合しながら、相互関係の解明に努めた。その成果は、本学日本文化研究所の紀要や所報などに発表し、また本学図書館所蔵の賀茂関係絵巻などは大半をデジタル化し詞書(ことばがき)の解読も加えて貴重書アーカイブスに公開している。
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人環フォーラム
巻号頁・発行日
vol.33, 2013-12-20

<巻頭言>大阪人と東京人と西洋人 / 高橋 義人<対談>大学の教養教育を考える[Part II] / 森本 あんり, 杉万 俊夫, 瀬戸口 浩彰<特集 : 大学と教養>総合人間学部の学生と教養教育 / 高橋 由典<特集 : 大学と教養>学生から見た教養・共通教育 / 石原 昭彦<特集 : 大学と教養>非母語話者は英語を教えられるか / 水野 眞理<リレー連載 : 環境を考える>職場環境・労働環境と法 / 小畑 史子<知の息吹>心と言語、心とメタファー / 谷口 一美<フロンティア>高温高圧実験で探る地球内部の含水マグマの振る舞い / 松影 香子<フロンティア>性暴力をなくすために : 刑事司法のあり方を考える / 牧野 雅子<奈文研の散歩道>遺跡における埋蔵文化財としての有機質遺物の保存 / 髙妻 洋成<文学の周辺>亡命の概念とアイデンティティーの(再)探究 / ベル・アッベース・ネダール<世界の大学>オックスフォードと意味の階梯 : 「総合人間学」という理念に寄せて / 丸山 善宏<国際交流セミナーから>中世における京外政治拠点と古代都城の概念 / マシュー・スタブロス<フィールド便り>チャルメルソウの起源を求めて : アメリカ西海岸の植物調査現場から / 奥山 雄大<書評>有元志保[男と女を生きた作家 -ウィリアム・シャープとフィオナ・マクラウドの作品と生涯-] / 井上 健<書評>櫻井正一郎[女王陛下は海賊だった 私掠で戦ったイギリス] / 芦津 かおり<書評>佐伯啓思[経済学の犯罪 ―稀少性の経済から過剰性の経済へ] / 百木 漠<書評>栗原俊秀[ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突] / 菊池 正和<書評>元木泰雄[平清盛と後白河院] / 野口 実<書評>村上桃子[古事記の構想と神話論的主題] / 平舘 英子<人環図書>鎌田浩毅著 / 一生モノの時間術<人環図書>阿辻哲次著 / 漢字再入門 : 楽しく学ぶために<人環図書>河崎靖著 / ドイツ語学を学ぶ人のための言語学講義<人環図書>鎌田浩毅著 / 一生モノの時間術<人環図書>杉万俊夫著 / グループ・ダイナミックス入門 : 組織と地域を変える実践学総長裁量経費による出版物瓦版
著者
富田 健市 斎藤 未夏 平田 完
出版者
専門図書館協議会
雑誌
専門図書館 (ISSN:03850188)
巻号頁・発行日
no.228, pp.45-49, 2008-03

SCPJ stands for "Society Copyright Policies in Japan"; a database provides a list of Japaneseacademic societies' copyright conditions. It is necessary to confirm the copyright policy ofthe journals and treat copyright of the papers appropriately in order to upload the paperspublished in scholarly journals to IRs. Then, in 2006, University of Tsukuba, Kobe University,Chiba University started SCPJ project funded by National Institute of Informatics, then builtand opened SCPJ database, showing the status of permission to upload the papers of theacademic society in Japan to IRs. In this paper, first, we describe outline of SCPJ project anddatabase. Next, we report usage of SCPJ, suggest the value, and consider the situation ofpermission to upload the papers to IR of Japanese journals via data analysis of SCPJ. Finallywe suggest some ideas as future direction.
著者
笠原 正夫
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.71-85, 2007-03-20

徳川幕府は,将軍が代替りすると全国へ諸国巡見使を派遣した.各藩主の統治の実態を幕府(公儀)権力は掌握することをねらったのである.紀伊国へは大和国から入国して南下し,熊野地方を通って,伊勢国へ抜けていく場合と,逆に伊勢国から熊野地方へ入り,北上して大和国へ抜けていく場合の二通りがあった.巡見使が途中で領民に質問があったときの回答書を紀州藩が作成し,「手鑑」として村々へ配布している.藩側にとって不都合な発言をさせないためである.幕藩制下の藩というもう一方の分権的権力を把握しようとする公儀権力の目的は妨げられている.本稿は,宝暦10年(1760)の巡見使の来訪時の熊野地方のうちの付家老水野氏の所領(新宮領3万5000石)の状況を考察するが,領内に布達した巡見使に関する一切の触はすべて紀州藩から出されており,水野氏はそれに従うのみで独自な判断はできなかった.巡見使の来訪が近づくと,通行が予想される道路の点検と修復,新宮川の危険箇所の整備,それに伴う出人足や川舟と水主の村々への割り当てなど任務は多岐にわたったが,それを処理するのに地域の実状に最も熟知している大庄屋を駆使して行なった.本稿で利用した「万覚留帳」は,新宮領請川組大庄屋須川善六が書き留めた記録であるが,巡見使の通行に際し多岐にわたる任務に領民をどう徴発するのか,その状況を明らかにしながら領主権力が領内の村や領民支配が貫徹していく実状を解明する.
著者
川原井 晋平
出版者
麻布大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

アレルギー性皮膚炎(AD)を自然発症する犬を対象に、ADの皮膚病変における皮膚前駆細胞の役割について基礎的研究を行った。まず、アレルギー性皮膚炎を発症した犬の病変部皮膚におけるCD34陽性細胞の局在を明らかにした。これら陽性細胞の性状をinvitroで解析するために、犬の骨髄よりCD34陽性造血幹細胞の分離を行った。これらの成果は、アレルギー性炎症における皮膚前駆細胞の病態を解析するうえで有用である。
著者
中村 佳敬
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

本年度は、雷嵐に伴って発生するシビア現象と雷放電活動を全世界的に解析し、シビア現象をもたらす積乱雲と雷放電の全球的な分布・傾向を推定するため、全球落雷位置標定装置による全球の発雷分布と気象衛星による全球の降水分布の関係について研究を行った。本研究で使用した全球落雷位置標定装置は、世界50か所以上にVLFセンサを設置しており海洋上を含めた全球の雷放電活動をモニタリングしている米国ワシントン大学のWorld Wide Lightning Location Network (WWLLN)であり、全球の降水分布は米国海洋大気圏局の気象衛星に搭載されているマイクロ放射計Microwave Humidity Sounder (MHS)のデータセットから得られた固体降水量の鉛直積算値であるIce Water Path (IWP)を使用した。米国ワシントン大学に滞在し、これらの観測機器で得られた雷放電活動と固体降水量との関係を比較した結果、海域と陸域とで傾向が異なるものの、発雷頻度とIWPは指数関係にあることが明らかとなった。この発雷-降水関係を利用し、発雷観測を基とする衛星降水未観測域における降水量推定の可能性を示した。得られた雷放電と降水量の関係は光学観測に基づく推定結果と異なる傾向を示している。これは、中和電荷量等雷放電の規模が今まで考慮されていなかったためであると考えられ、今後の課題として陸域と海域、光学観測と電磁波観測で得られた関係性の違いを説明するために、雷撃のエネルギー量の観点からの解析が挙げられる。モデル構築の面では、本年度は気象庁非静力学モデルに対して、広帯域レーダシステムが種子島で観測した発雷を伴う雷嵐について電荷構造を推定した。この際、放電過程を導入した結果、一つの雷嵐の盛衰過程での電荷構造を再現した。雲放電が再現された一方で,本事例ついては対地放電が再現されなかったため、今後の課題としては落雷位置標定装置による対地放電の観測結果との比較評価が挙げられる。
著者
藤井 良一 福西 浩 国分 征 杉浦 正久 遠山 文雄
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
no.25, pp.p113-119, 1990-01

1989年3月13日の大磁気嵐中に, EXOS-Dに搭載されたフラックスゲート磁力計により観測された沿磁力線電流(FAC)の特性について報告する。本磁気嵐は地磁気観測史上有数の磁気嵐であり, その間にEXOS-Dは午前昼間側及び夕方側で大規模なFACを観測した。午前側のFACの特性は, 1)地磁気嵐主相では, 地磁気緯度で50°から80°にも及ぶ広いFAC領域が観測された。2)FACの極性は, 低緯度から上向き, 下向きのFACの他にそれらの高緯度側に上向きの大規模FACが出現した。3)この高緯度側の上向きFAC高緯度境界に狭い緯度巾(1.5°)のペアーのFACが観測された。夕方側のFACの特性は, 1) FACの低緯度側境界はSSCの直後から低緯度側に移動しはじめるが, 高緯度側境界は即座には反応しない。2)磁気嵐の回復期には逆に高緯度境界は直ぐに反応し高緯度側に移動しはじめたが, 低緯度側境界は遅れて反応した。
著者
斯波 隆晃
出版者
千葉県香取市立東大戸小学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

《研究内容と方法》①シンガポールにおいて絵本の収集(8月)。②シンガポール市内の小学校等で授業を参観、同校付属図書館での観察・調査(8月)。③英語絵本の選択基準をもとに、サンプル用絵本を段階別に10冊程度選択。④英語絵本の読み聞かせのための「CAN-DOリスト」を地区の小学校教員に配布し、アンケートにより実施。⑤絵本型CAN-DOリストの作成(3月)。《研究の成果》・Oxford Reading Treeを中心に作成した一覧表には, あらすじ・繰り返しのある表現・活動例・活動に沿ったCAN-DOリストを示した。これらの絵本を使用した活動とその活動のCAN-DOリストを一覧表に付加したことで、教師が指導する際の見通しをもつことができ、授業に使用可能かどうかの判断や絵本を使ってどのような授業を組み立てたらよいかが明確になった。・小学校教員によるアンケート調査等では、Oxford Reading Treeでも、曜日や天気の言語材料を扱った日記形式の絵本やcanを繰り返し使った絵本の採用希望が多かった。児童へのアンケート調査では低学年に読み聞かせるための紙芝居を作成することは活動の目的がはっきりしており、さらに、繰り返しのある英語表現を発表していくため、発表終了後の達成感が得られることが明らかになった。・課題として、教員のアンケート調査では、書くことを盛り込んだカリキュラムについての要望があった。日記風の絵本をもとに紙芝居を作成していくとどうしても過去形の言語材料が多くなり, 今までの活動にはなじまない表現があるのではという考え方があった。また、書くことについては現段階では小学校での指導はなされていないものの、小学校3年生から習うローマ字を皮切りにどのような段階を経て書くことのカリキュラム作成を行うか、絵本型を軸として活動内容を検討する必要がある。
著者
佐藤 毅彦 熊野 善介 石井 雅幸 五島 政一 坪田 幸政 松本 榮次 福田 章人 丸山 修 岩崎 泰久 木村 かおる
出版者
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

実験・観察を重視する新学習指導要領理科「天体」分野の教育を現場レベルで向上させることを目的に、教材・カリキュラムの開発を行った。昼間に星空を見るためには、インターネットを経由した遠隔天体観察ツールを活用した。新設単元「月と太陽」における「満ち欠け」指導方法には特に力を入れ、学習教材BaMoonを開発するとともに、視点共有のためのカメラ活用を考案し、教員研修会等で広める活動をした。
著者
七谷 圭
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

Synechocystis sp.PCC6803は、比較的環境変化の大きい環境に適応して生育することができる。申請者は、Synechocystisの塩耐性獲得機構に関する研究を進める過程で、塩ストレスによってバイオフィルム形成が誘導されることを見出した。この現象は、バイオフィルム形成によって外部環境から隔離することで菌自身を保護していると推察された。そこで、シアノバクテリアのバイオフィルム生合成の分子メカニズムと塩耐性獲得機構を解明することを目的とした。1.バイオフィルム構成成分の分析、生合成酵素の探索:Synechocystis sp.PCC6803の形成するバイオフィルムを構成する多糖の分析を行った。80%EtOH抽出、アミラーゼ分解、KOH抽出、72%硫酸によるセルロース分解を行った後、硫酸フェノール法により全糖量を定量した。塩ストレス下では、エタノール80%EtOH画分、アミラーゼ画分において糖量が増加した。トリフルオロ酢酸で加水分解した後、産物の中性糖組成分析を行った。その結果、80%EtOH画分、アミラーゼ画分においてグルコース(Glc)が増加し、Glcがバイフィルムが主要な構成成分である可能性が示唆された。2.バイオフィルム形成を誘導する浸透圧センサー(Hik)の同定:バイオフィルム形成は塩ストレスによって誘導されることから、ヒスチジンキナーゼのバイオフィルム形成への関与を推定した。Synechocystis sp.PCC6803は、47のヒスチジンキナーゼを有する。申請者は、ヒスチジンキナーゼ破壊株の塩ストレス下でのバイオフィルム形成能を解析し、塩ストレスを感知しバイオフィルム形成を誘導するヒスチジンキナーゼの同定を試みた。その結果、破壊によりバイオフィルム形成量が増加する株と減少する株が得られ、正と負のレギュレーターの存在が示唆された。
著者
佐藤 圭史
出版者
北海道大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

本研究は、南オセチアとアブハジアの「非承認国家問題」と、その他の、非承認国家問題に至らなかった類似のケースを比較検証するという、先行研究では見られない新たな分析角度を学界に提起することに成功した。2年間のプロジェクトで、国際学会発表が5件、国内学会発表が1件、海外招待講演が2件、査読付き雑誌への論文発表が1件、その他論文発表が2件と、十分な研究成果を出した。
著者
島原 政司 有吉 靖則 今井 裕 水城 春美 嶋田 淳 古澤 清文 森田 章介 上山 吉哉
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.594-602, 2007-10-20
参考文献数
20
被引用文献数
32 12

Bisphosphonates are used for the management of bone metastatic disease and hypercalcemia caused by malignancy, as well as the treatment of osteoporosis. Recently, a number of patients with bisphosphonate-associated osteomyelitis and osteonecrosis of the jaws have been reported in the English-language literature. This report describes patients with bisphosphonate-related osteomyelitis and osteonecrosis of the jaws in Japan. The subjects were enrolled using questionnaires sent to 239 institutions certified as training facilities by the Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons in 2006. Thirty patients (4 men and 26 women) from 18 different institutions (mean age at diagnosis, 66.9 years) were studied. As for local features, pain with or without swelling was the most common symptom and sign. The mandible was affected in 22 patients, the maxilla in 6, and both jaws in 2. Twenty patients received intravenous bisphosphonates, 8 received only oral bisphosphonates, and 1 received both types of treatment. The reasons for bisphosphonate treatment were bone metastasis from breast carcinoma (13 patients), multiple myelomas (6 patients), osteoporosis (8 patients), and hypercalcemia related to malignancy. More than 50 % of the patients underwent oral surgery including tooth extraction just before or during treatment with bisphosphonates, while 5 patients received no dental treatment. In addition to antibiotic therapy, surgery, including sequestrectomy and curettage, was performed. As for outcome, 8 of the patients were completely cured, while 17 patients remained under treatment at the time of this writing.