著者
サイエンスポータル編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.20231701, 2023 (Released:2023-08-30)

世の中には科学技術があふれ、日々の暮らしを豊かにし、また自然界のことを知る喜びを与えてくれています。その発展によって、未来がより明るいものとなるよう、私たちは願っています。 「Science Window(サイエンスウィンドウ)」は、一人でも多くの方にとって科学技術が少しでも身近になるよう、分かりやすく楽しい情報を発信するウェブマガジンです。 【特集】地面の下のたからもの 地面の下には存在こそ知られていても、まだ価値に気づかれないままの「たからもの」がたくさん、あるのだとか。 生き物、エネルギー、たまっていく土さえも…。それらが教えてくれることや、新たな使い道について考えてみましょう。 【目次】 CHAPTER 01 琥珀の新たな付加価値を求めて CHAPTER 02 地熱を活用してワクワクできる社会を CHAPTER 03 森林生態系を支える菌根菌ネットワーク CHAPTER 04 湖底に眠る年縞から過去の気候変動を探る COLUMN 郊外にも学びはたくさん 食事と私たちの暮らし COLUMN 一家に1枚 来年20周年を迎える学習資料とは COLUMN ミニ知識 統計は宝探し? ※高解像度のPDFファイルを提供しています。「Science Portal」のお問い合わせフォーム (https://form.jst.go.jp/enquetes/inquire)よりご連絡ください。
著者
吉成 京子
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.100-105, 1963-06-15 (Released:2018-12-31)
著者
青木 康容
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.59-67, 1983-09-30 (Released:2017-02-17)
著者
今井 俊吾 難波 正志 柏木 仁 佐藤 夕紀 武隈 洋 菅原 満
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
pp.nt.2020-0025, (Released:2021-03-10)
参考文献数
10

薬剤師は安全な薬物療法の提供のために,患者から必要な情報を「聞き取る」ことが重要である.しかし,薬局薬剤師の「聞き取り」に対し,一部の一般市民は厳しい視線を投げかけており,患者の理解を促すためのエビデンス構築が急務である.本研究は「患者への聞き取り」に基づき実施された疑義照会に着目し,その実態解明と医療安全への貢献度評価を試みた.解析には北海道大学病院の近隣薬局の疑義照会データを用いた.その結果,聞き取りに基づく疑義照会は「薬学的疑義照会の 33.3%を占め,高い許諾割合(98.5%)を有し,用法や用量などの疑義照会分類において,医療安全への貢献度が高い」ことが見いだされた.また,このうち「医師からの説明と処方内容が食い違う」ことが発端となった事例が,特に医療安全へ貢献していることが示された.「患者への聞き取り」に基づく疑義照会の有用性を広く調査するための基礎となる知見が創出された.
著者
内山 八郎 テイラー マーク 井上 弘樹
出版者
The Japan Association of International Liberal Arts
雑誌
日本国際教養学会誌 (ISSN:21894183)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.2-13, 2021 (Released:2022-09-06)
参考文献数
15

This study commences with statistical data analysis of Japanese adults’ self-assessment of their English reading comprehension and various explanatory variables. Data from the Japanese General Social Survey (JGSS) were analyzed in two stages. In the first stage, a series of bivariate analyses were conducted with demographic, socio-economic, and lifestyle-related indicators as independent variables and self-assessed reading comprehension in English as the dependent variable. In the second stage, several multivariate models were constructed to determine which model best accounts for the effects on the dependent variable. The variables in the category of lifestyle-related factors—which includes the degree of information technology (IT) utilization—surfaced as predictive of the variable on self-assessed reading comprehension in English for Japanese adults. Subsequent to the analyses, implications and possibilities of IT as a reading resource for Japanese adult learners of English are discussed.
著者
村尾 忠廣 新美 成二 新山王 政和 南 曜子
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、裏声を視点としてジェンダーの問題を学際的に問い直そうとしたものである。以下、今回の研究で明らかになったことについて述べる。1)男性の歌声が80年代後半から急激に高くなってきていることを、日本の歌謡曲の音域のデータを解析して明らかにしたこと。2)男性の高音化と女性化、ユニセックス化がリンクしていたこと。3)男性の高音化には、裏声の活用が関わっていること。4)裏声と頭声、ファルセットなどの用語を歴史的、音声生理学的に整理、解明をはかったこと。5)カウンターテナー、カストラートなど西洋音楽における男性ファルセットを歴史的、社会的にとらえなおしたこと。6)フォーマルとインフォーマルな場では、日本の女性が今なお声のピッチを区別し、公の場所でキーを上げて女らしさを見せようとする傾向にあること。7)学校の音楽教育においては、声による芸術が混声合唱中心となっており、そのため男性が裏声を使うことができない状態にあること。8)平成13年に、国際シンポジウム「International Symposium on Falsetto and Gender」を開催したこと。9)国際シンポジウムの開催によって、日本で現在おこっている声とジェンダー意識の変化が世界的に共通していること、また、その中で何が日本で特に顕著な傾向であるかを明らかにしたこと。以上のように今回の研究は、多分野にわたり、数多くの副次的テーマが広がっている。そのため、鳥瞰図的な研究成果になった嫌いはあるものの、裏声とジェンダーの関係を包括的に扱った最初の研究と言えるだろう。
著者
沼田 健哉 Kenya Numata
雑誌
桃山学院大学社会学論集 = ST. ANDREW'S UNIVERSITY SOCIOLOGICAL REVIEW (ISSN:02876647)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.61-94, 1995-12-20

The purpose of this paper is summarizing and analyzing the relation about mind control and self control. First, I refer to the consideration of cult. Second, I analyze the theory of mind control. Third, I refer to deprogramming and exit counseling. Fourth, I analyze the theory of self control. Fifth, I refer to Aum Shinrikyo case. Lastly, I conclude by saying that both tradition of the Occident and the Orient are indispensablle to study the relation about mind control and self control.
著者
川合 泰代
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.349-366, 2001-06-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
38
被引用文献数
4

本稿は,江戸・東京の富士講からみた富士山の風景を,富士講の信仰習俗を考慮しっっ,富士講が築造した富士塚の形態の解釈を通じて復元した.江戸末期の富士塚の形態から,「富士講員は,富士登拝の体験を,強く希望した」と風景を解釈した.この誘因として,富士講では,富士登拝が成年男子のみ可能であり,登拝が金銭的にも体力的にも困難であり,富士山は阿弥陀の住む西方極楽浄土と意味づけられ,山頂での御来迎によって阿弥陀の来迎が体験でき,登るほどに超人的な力を得ると信じられたことをあげた.さらに明治期から昭和前期の富士塚の形態からは,「富士講員は,富士登拝を希望したが,登拝体験の価値を明確には理解できなかった」と風景を解釈した.この誘因として,富士講では,老若男女の富士登拝が可能になり,登拝が金銭的にも体力的にも容易になり,富士山は木花咲耶姫などの聖地と意味づけられたが,それらを体験できる装置は創出されず,しかし登るほどに超人的な力を得ることは信じられたことをあげた.そして戦後の富士塚の形態からは,「富士講員は,富士登拝を希望したが,富士講の感覚を共有する人がほとんどいなくなった」と風景を解釈した.この誘因として,戦後に生まれた人が,富士講を継承しなかったことをあげた.
著者
木村 容子 山崎 麻由子 佐藤 弘 伊藤 隆
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.106-112, 2019 (Released:2019-12-20)
参考文献数
12

漢方医学において疲労倦怠感は気血水スコアの気虚に分類されるが,補気剤を用いても軽快しない場合がある。 一部の慢性的な症状の背景には瘀血が存在すると考えられている。慢性の疲労倦怠感が駆瘀血剤(桂枝茯苓丸加味4例,桃核承気湯2例,併用4例)で改善した10症例(M/F1/9,年齢中央値46歳,範囲23—55歳)を経験した。 体格はほぼ中等度,自覚症状では,頚または肩の凝りが9/10例,便秘が5/10例,のぼせまたはホットフラッシュが5/10例であった。食欲不振はなく,むしろ過食が10例中5例に認められた。診察所見では,舌下静脈怒張(8/10例),臍膀圧痛(9/10例),目の隈(5/10例)などが認められ,舌や腹部所見は3—8ヵ月後には軽減または消失していた。 慢性の疲労倦怠感には瘀血の徴候を呈する症例がある。これらの症例には補気剤で補うよりも,まず瘀血を目標にして治療が有効な可能性がある。
著者
辰喜 亮介
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.513-521, 1990-10-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
17

骨格筋として横隔膜の機能的特徴を明らかにするために, その筋線維構成の比較検討を行った.研究対象は46~86歳の病理解剖屍8例 (男性3, 女性5) から得られた横隔膜で, 胸骨部, 右肋骨部, 腰椎部右外側脚の各々の起始と停止の中間部で採取したものである.筋組織の染色はSudan Black B染色により, 筋層の厚さ, 1mm2中の筋線維数, 三筋線維型の比率, 太さ, 密度を各部について検討するとともに, 同一方法による他筋と比較した.結果は次の如くである.1) 横隔膜筋層の厚さは各部の平均2.1~2.5mmで, 腰椎部が最も厚く, 以下肋骨部, 胸骨部の順であったが, その差は僅かであった.他筋と比べて, 棘腕筋よりも薄く, 側腹筋や下咽頭収縮筋と大よそ等しかったが, 内腹斜筋よりもやや劣っていた.2) 1mm2中の筋線維数は各部の平均532~608で, 腰椎部が最も多く, 女性が男性よりも多い傾向が見られたが, その差は僅少であった.他と比較して, 下咽頭収縮筋および大腰筋よりも男女ともに少なく, 上腕の筋よりも男性では多く, 女性では等しかった.3) 三筋線維型の比率は各部とも大よそ白筋線維2/3, 中間筋線維1/3, 赤筋線維1/30で性差を認め難く, 他筋に比べて赤筋線維が著しく少なかった.4) 筋線維の太さは一般に肋骨部では白筋線維, 中間筋線維, 赤筋線維の順に大の傾向が見られたが, 胸骨部と腰椎部では白筋線維と中間筋線維との間には差がなく, 赤筋線維のみ小であった.男性は常に女性よりも大で, 赤筋線維ではその傾向が著しく, 部位別には各筋線維型とも常に腰椎部が最も小であった.他と比べると, 白筋線維は上腕の筋よりも男性では小, 女性では大であり, 大腰筋, 下咽頭収縮筋よりも男女とも大であった.赤筋線維は下咽頭収縮筋よりも男女とも大, 上腕の筋よりも男性は小, 女性例は等しく, 大腰筋とは男女とも等しかった.5) 筋線維の密度は90%前後で, 胸骨部と肋骨部はほぼ等しく, 腰椎部がやや劣る傾向が見られた.以上のことから, 横隔膜の高さや運動についての個体差には, その厚さや筋線維構成の部位差が密接に関連することが考えられた.
著者
佐藤 吉史 桐生 徹 大島 崇行
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.57-66, 2020-07-31 (Released:2020-07-31)
参考文献数
18

本研究の目的は,理科授業において定点参観と自由参観という参観スタイルと授業検討会の発話の関連を事例的に検討することである。その結果,2つの参観スタイルの授業検討会において,次のことが明らかになった。(1)定点参観では,授業中の子どもの個人思考についての発話が多いと意識する参観者が多く,授業で扱われる教材についての発話や授業における授業者の発問や指導法についての発話が多いと感じる参観者は少ないことが示された。また,自由参観では,参観者自身の発話に関する意識に差は見られないことが示された。(2)定点参観では,学習者を含む複合的な知識領域の発話が有意に多く,自由参観では,学習者単体もしくは学習者を含まない知識領域の発話が有意に多いことが示された。(3)定点参観においては,経験交換ケースの会話が有意に多く,自由参観においては,安易な合意ケースの会話が有意に多いことが示された。
著者
永坂 鉄夫
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.3-13, 2000 (Released:2002-02-28)
参考文献数
67
被引用文献数
1

動物には高体温時に体温とは独立して脳を冷却する機構がある.この選択的脳冷却(SBC)はヒトにも存在し,鳥類,哺乳類に普遍的な機構である.ヒトは多くの動物にみられるような頚動脈網をもたず,頭蓋内で強力な対向流熱交換が期待できないとする意見もあるが,ヒトでは導出(眼角—眼)静脈の血流の増加と分時換気量の増加がこのSBCに大きく貢献する.ヒトでSBC機構が有効に作動するためには,導出静脈や眼角静脈を経て頭蓋内に還流する静脈血が,頭部の汗の蒸発と上気道粘膜での水の蒸発により十分冷却される必要がある.このような事実を十分理解し応用することにより,極端な高温環境下での作業,スポーツ,あるいは温熱療法時のヒトの健康と快適性,パーフォーマンスの向上を図りうるが,その具体策につき提言した.ヒトの脳温測定の目的で用いる鼓膜温の有用性についても考察した.
著者
萱野 泰久 尾田 正
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.419-425, 1994-09-20 (Released:2010-12-10)
参考文献数
18
被引用文献数
1

平均全長8.1cmのキジハタ人工種苗を1984年10月から'89年8月までの5年間にわたり, 配合飼料及び練り餌を投与して陸上水槽中で飼育し, その成長過程を明らかにするとともに, 自然産出卵を得た。1) 時期別の平均全長は, 1歳魚が14.5cm, 2歳魚が21.7cm, 3歳魚が29.3cm, 4歳魚では雌が31.0cm, 雄が32.6cm, 5歳魚では雌が32.4cm, 雄が34.5cmであった。年間成長率は年齢の増加とともに著しく減少した。2) キジハタの全長 (L, cm) と体重 (W, g) の関係はW=0.Ol452 L3.082と表せた。3) 8月から10月の平均全長から年齢 (t) と満年齢時の全長 (Lt, cm) との関係を雌雄別にBertalanffyの成長式で表すと次のように表された。雌: Lt=40.5 [1-exp {-0.2859 (t+0.875) } ] (t≧l)雄: Lt=48.1 [1-exp {-0.2186 (t+0.911) } ] (t≧4)4) 飼育条件下での産卵期間は, 年によって多少異なったが, ほぼ6月から8月の間であった。初産卵はふ化後1年10か月齢の6月下旬に見られ, その後年齢の増加とともに産卵量は増加した。