著者
篠田 晴男 中田 洋二郎 軍司 敦子 井上 祐紀 北 道子
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、思春期〜青年・成人期を中心に発達障害者の支援の課題として重要視される自己理解の深度化と、その実現に欠かせない自己制御力を左右する実行機能の成熟について、臨床応用が期待されるNIRSの長所を活かした評価手法の確立を試みた。主な内容は、1.自己理解について:(1)自己理解の成熟にかかわる健常舎及び発達障害舎の評価に関する文献研究(2)試行版評価尺度の臨床事例への適用(3)評価手法の試行と臨床事例への適用上の課題を整理し、体系的・多元的な面接手法と介入効果を検討した。2.実行機能の評価について:(1)CPTを用いた注意集中・抑制制御能力を客観的に評価しうる認知神経科学的指標を見出した。特に前頭前野の脳血流動態は、思春期〜成人期おいて一定の活性水準に到り、課題の達成水準を反映しうるものであった。また、発達障害特性に関連したスペクトラム性によって個人差が生じうることも示唆された(2)ERPを用いた衝動特性の検討:認知葛藤課題事態において、エラー関連電位の出現様相から前頭-頭頂間での抑制性の機能を併せて評価しうる可能性が示唆された。3.実行機能評価にかかわる自己制御能力と自己理解:(1)これら情報を当事者にフィードバックし、自己の特性に基づいて援助希求を求めるチーム支援を実施した(2)就労支援につながるSST的な援助技法を試行し、自己の特性についての理解と対処スキルの向上に取り組んだ。臨床的には、感情制御の難しさも評価に組み込み、自己理解を深めつつ就労を目指す中で自己理解の深度化の厳しさとそれを支える人的・物的支援の枠組みの重要性が確認された。4.思春期に到るまでの幼児期段階からの準備的な評価と介入も生涯発達の視点から重要なことが確認された。
著者
出口 雅久 松本 博之 吉垣 実 本間 学
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、国際訴訟法学会(パリ大学第一大学法学部・Prof.Dr.Loic Cadiet理事長[http://www.iaplaw.org])をはじめてとする民事訴訟法学に関する国際的な学術会議に参加している世界の民事訴訟法学者・実務家のアドバイスを受けながら、アルゼンチン、ギリシャ、中国、韓国、ハンガリー、オーストリア、フランス、ドイツ、ロシアなどの主要国の最近の民事司法制度の状況について学説・判例・立法状況について現地調査し、民事訴訟原則におけるシビルローとコモンローの収斂」について海外調査を行い、2019年に予定されている世界訴訟法会議での準備資料として研究成果を公表してきた。
著者
井上 寿美 笹倉 千佳弘
出版者
関西福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

妊婦健診未受診妊産婦に対する周産期の支援を手がかりとして,社会的ハイリスク要因をもつ子育てハイリスク群に対する周産期医療を組み込んだ子育て支援ネットワークの実践モデル構築のための視座を明らかにした.支援の前提となる実態把握では,未受診妊産婦は6類型となった.子育てハイリスク群である未受診妊産婦支援に必要なことは次の4点である.(1)関係に働きかける,(2)自己肯定感回復支援と他者に対する信頼感回復支援を行う,(3)出生児の新生児期は支援者が常時存在する,(4)若年未受診妊産婦問題を子ども問題としてとらえた支援を行う.
著者
佐藤 久美子 兼築 清恵 松本 博文
出版者
玉川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、外来語の音声的特徴と、外来語を認知するときのプロセス・発達過程について、特にカタカナ語とそのL2英語・L2日本語習得に与える影響について調査を行った。2003年度は、カタカナ語となっている英単語を導入語として用いることが、L2英語の語彙獲得に与える影響について検証した。特に、カタカナ語のなじみ度が英単語の認知にどのような影響を与えるのかを、アンケート調査およびタキストスコープ、CSLを用い調査分析した。その結果、L2英語学習の導入期にカタカナ語になっている英単語を導入するのは不適切であるという結論に達した。2004年度は、上記研究で見られたカタカナ語(及びL2英単語)アクセントの平板化現象を、なじみ度(単語親密度)と音韻(音節)構造の両観点から考察を行い、その説明的妥当性を探るとともに、英語習得への影響の可能性を考えた。その結果、本来辞書で平板型のカタカナ語が軽音節の連続で終わっている率は高いものの、この音節構造が原因となりアクセント核を持つカタカナ語が平板化(無核化)アクセントになるとは言えないことが明らかになった。さらに、平板化アクセントになった英単語のうち、英語のなじみ度が平均以上である語はカタカナ語でもなじみ度が平均以上になる割合が非常に高く、カタカナ語のなじみ度が高い場合は英語のなじみ度も高く、平板化することが分かり、2003年度の分析を再度確認する結果となった。さらに台湾人のL2日本語学習者にも同様の実験を行った結果、英語アクセントが平板型に発音される傾向は日本人にのみに見られることが分かった。以上の研究から、特に英語導入初期においては、英語の音節構造やアクセントなどの音声知覚に集中させる教育方法が、正しい発音が身につくことを可能にし、早期英語教育との関係から見ても、考慮に値する教授法として考えられる。
著者
小野塚 知二 市原 博 禹 宗? 榎 一江 木下 順 清水 克洋 関口 定一 松田 紀子 オムネス カトリーヌ オリヴァー ボビー
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、人が他の人の働き方を管理して、より効率的に成果を得るという近現代産業社会に特有の営為(すなわち労務管理)が、いかに誕生し、終焉を迎えつつあるかを、比較史の観点から明らかにした。労務管理は産業社会の初発の段階にはほとんど発生せず、自律的な集団作業に委ねられていたのに対して、そうした集団を可視化し、統御し、解体しようとする発想が19世紀末に登場するとともに、労務管理は生成した。仕事における集団の重要性の低下とともに労務管理の必要性も低下しつつある20世紀末以降の現状の歴史的な位置付けを試みた。
著者
松元 秀次 川平 和美 下堂薗 恵 衛藤 誠二 緒方 敦子 中村 康典
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、神経筋電気刺激療法を用いて嚥下に関する筋群を刺激することで、嚥下障害に対する新しい治療法の確立を図った。嚥下障害と診断された患者に対して、電気刺激療法を用いて治療することで、安全性の確認とともに訓練効果を舌骨や喉頭の動き、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査などで確認することができた。得られたデータを学会で発表し、論文にまとめて採択に至った。嚥下障害患者への新しい治療法の一つになると考えられ、さらには誤嚥性肺炎予防につながると考えられる。
著者
野本 ひさ 河野 保子 永松 有紀 平澤 明子 吉村 裕之 中島 紀子
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

男性で在宅介護を行っている人の実態を調査した。男性介護者は女性に比べて強い意志決定の元に介護を担っていることが判明した。介護を経験する前の夫婦を対象にした夫婦間介護意識調査を実施した。配偶者の介護をしようと考える気持ちは夫婦の関係性、夫の家事参加、夫婦間トラブルの頻度に依拠していることが判明した。夫婦間介護意識は、実際に介護を行っている者も介護を行う以前も夫と妻で違いがあり、特に夫の介護意志決定には男性特有の意地・遠慮やそれまでの夫婦の関係を償おうという思いが反映していた。
著者
舩曵 信生 岡山 聖彦 中西 透 東野 輝夫 尾崎 亮
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

今年度の研究では,まず,本研究で採用しているピアツーピア通信専用のミドルウェアソフトであるPeerCastでの通信経路の問題点として,経路木が通常は最適なものとならないのに対して,それを動的に改善する機能がないことが知られている.今回,この問題に対し,通信中に経路木の一部を動的に変更するために,データロスなく,コネクションを繋ぎ替える機能の実装とその評価を行った.次に,専用のピアツーピア通信ソフトを用いた動画配信システムにおけるセキュリティホール,高通信負荷,リアルタイム制約,専用ソフトのインストールに伴うユーザ利便性の低下などの問題を解決するために,遠隔講義・テレビ会議などでの各シーンを,静止画と音声の組合せで再構成するデジタル紙芝居に着目し,そのWEB技術を用いた配信システムの研究を進めた.今回,本補助金の最終年に当たり,本システムのためのデータ入力・編集・配信の各プログラムを実装し,本学における実際の講義を用いて,評価を行った.その結果,デジタル紙芝居による講義シーンの再構成は実用的であり,学習への利用に有効であることが明らかとなった.更に,ピアツーピア技術の応用として,WEBキャッシュを信頼の置ける中継ホスト上や無線ルータ上に設けることで,無線メッシュネットワーク環境でもレスポンス性に優れた配信システムを実現した.この無線メッシュネットワークでは,デジタル紙芝居などのユビキタス環境での配信を目指して,高価な高性能ルータと安価な市販ルータで構成される二階層構造を提案した.前者には,信頼できるホストが随時その役割を担うこと,マルチホーム環境対応とすることで,柔軟性,拡張性,アクセス性を実現する.今回,そのためのホスト認証機能,複数チャネル機能,アドレス付与機能などを実現した.
著者
武田 俊信
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

内外の成人期のADHDに関して研究機関の訪問や学会への参加を通して情報を得た。また精神神経学会に於いてシンポジウム『成人期のADHDにおける診断および治療上の課題』を企画した。ADHDをもつ成人から日常生活上の困難さや症状についての情報を収集して半構造化面接のプロトタイプを作成し、予備調査を経て本調査を施行した。同時にASRSというスクリーニングのデータを収集した。その予備的な成果を児童青年期精神医学会などで発表している。現在、DSM-5にも対応した成人期のADHDの半構造化面接の論文作成が終了し投稿準備中である。同時に成人期のADHDの単語記憶検査の特徴について神経心理学会で発表している。
著者
千田 益生 則次 俊郎 堅山 佳美 堅山 佳美
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

麻痺した手・指に対する支援システムでは、手関節を固定し、3本の指(母指、示指、中指)で開き、把持するシステムを作成した。ある程度のピンチ力を導出することができた。指機能が失われた脳腫瘍患者に装着してもらい、音声スイッチによる把持動作を練習している。また、脳卒中など痙性麻痺の手に対する研究として、可動域改善目的のシステムも考案した。音声または手動で、患者自身が行う他動的可動域訓練システムである。痙性麻痺に対するボツリヌス毒素を用いた治療法の後療法として、可動域改善エクササイズが必須である。自宅で毎日エクササイズが可能なシステムを構築した。
著者
山口 博史
出版者
都留文科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

この研究は、ベルギーの首都ブリュッセル周辺地域を主たる対象とした。この地域は元来オランダ語話者の居住が多い地域であった。ブリュッセルの拡大にともない、都市中心部から周辺部に人口の移動が生じた。この移動人口にはフランス語話者が少なくなかった。この研究ではこうした移住者の状況把握につとめた。そしてこの地域への移住者のライフヒストリー、とりわけオランダ語話者とフランス語話者の間に立つ形で市民活動に取り組む人びとに聞き取りを行なった。その結果、蘭仏語の区切りとは違う区切りによることで、両言語集団間のつながりが維持されていることが明らかになった。
著者
浜田 壽美男 無藤 隆 瀬渡 章子 西村 拓生 本山 方子 天ヶ瀬 正博 鈴木 康史 麻生 武 酒井 敦 掘越 紀香 東村 知子
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

園庭には、一方には、教育設備としての園庭があり、他方には、社会資本としての園庭がある。園庭は、子どもの活動の生態系において多様な機能をもち、重層的な意味を有し、生活と学校教育に連続性をつくる機会を提供している。本研究では、園庭の歴史的変遷や園庭デザインの今日的特性、園庭利用の実際と子どもの活動の実態を調査、検討し、園庭の環境デザインの在り方と教育的意義について明らかにした。
著者
崎尾 昇
出版者
熊本大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

[目的]現在免疫不全動物の飲水における比較検討された報告は少なく、免疫不全マウスに適した飲水を見つけ出すことを目的に、ATP法を用いて比較検討を行った。〔材料および方法〕マウスは、ジャクソン研究所より入手したNOD/SCIDマウスを、当センターで繁殖し、7週齢・雄のマウスを使用した。飼料は、γ線滅菌飼料(CRF-1・オリエンタル工業)を自由摂取させ、温度22±1~2℃、人工照明12時間で通常の飼育室とは隔離された環境下で飼育を行った。マウスの飲水は、給水ビンを使用し、また飲水の種類は、滅菌水群・水道水群・塩酸を添加した酸性化水pH2群およびpH3~3.5群・塩素2~3ppm添加水群および塩素20~30ppm添加水群の6群に分けた.6種類の飲水は、給水ビンを上に向けたまま放置した時の給水ビン中ATP濃度の経日的比較、およびマウスを1匹飼育・3匹飼育・5匹飼育した群に分けた時の給水ビン中ATP濃度の経日的比較を行った。給水ビン中のATP濃度測定は、ルミテスターPD-10(キッコーマン)使用し、清浄度検査キットは、ルシパックワイド(キッコーマン)を使用した。〔結果および考察〕給水ビンを上に向けたまま放置した時の給水ビン中ATP濃度の経日的比較においては、滅菌水群・水道水群のATP濃度が上昇したのに対し、塩酸を添加した酸性化水群および塩素添加水群では、ATP濃度の上昇は、観られなかった。マウスを1匹飼育・3匹飼育・5匹飼育した群に分けた時の給水ビン中ATP濃度の経日的比較においては、滅菌水群・水道水群のATP濃度の上昇が高く、塩酸を添加した酸性化水群および塩素添加水群は、低くなる傾向があった。1日の飲水摂取量の比較において飲水の違いによる差は、認められなかった。これらの成績の結果、塩酸を添加した酸性化水および塩素添加水は、現在のところ免疫不全マウスに適していると思われる。
著者
栗山 繁
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

場所に応じて配信される情報をスマートフォン等の携帯型情報端末で受け取るために、意図的に調光される光源で照らされる物体等を付属のデジタルカメラで撮影した動画から情報を読み取る技術を開発した。この技術は、その場に設置されたLED照明の光源色を配信情報をコード化したパターンで調光し、動画からはその変化量を検出して復号化する事により、2次元バーコードや近接無線通信に代わる情報の配信手段を提供する。これは既存の可視光通信とは異なり光源の高速変調を必要とせず、標準的なイメージセンサでの読み取りを可能とするので、市販のカラーLED照明やカメラ付きスマートフォンの製品を用いて、送受信器を低コストに開発できる。
著者
安田 誠宏
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

気象研究所の超高解像度全球気候モデルGCMの2次元気象場データを用いて、直接高潮シミュレーションをした。熱帯低気圧の存在期間の海面気圧および海上風を駆動力として与えた。高潮計算に用いた台風は北西太平洋領域を通過したものとした。台風ごとの最大高潮偏差の計算結果を極大値資料とし、極値統計解析を行った。将来気候下における100年に1度の高潮が現在気候に比べて増大すること、台風強度変化によって一様に増大するのではなく、エリア依存性があることを明らかにした。さらに、高潮モデル自体が内包する不確実性を減らすのに必要な要件を整理することができた。
著者
東海林 まゆみ
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

水の波の分岐問題に関し、従来の研究でやり残したいくつかの間題を再度取り上げてみた。その結果本研究では、渦あり流れの数値シミュレーションにおいて下記のような成果を得た。渦度分布を種々に変化させて分岐解を数値計算し、以前の研究結果と合わせて極限波形状を調査・分類することが目的である。自由境界領域における渦あり問題を数値計算するのにはZeidlerの方法を用いた。しかし数値実験を進める過程で、この方法では計算できない(closed eddyが生じる)場合があることがわかった。現在までに渦度一定の場合にclosed eddyが存在することはわかっているが、一般の渦度分布でも発生し得るのか、またその場合にはどのような解決策があるか、は今後の課題である。ここでは計算可能な場合について差分法で数値シミュレーションを行い、いくつかの結果を得た。深さは有限の場合のみを扱った。無限深さの場合にはプログラミング上の問題が解決できていない。これも今後の課題である。本研究で得た計算結果は、下記の通りである。以下、渦度関数は常に正または負で、定数あるいは水深とともに減衰するような関数を考えた。たとえ僅かでも表面張力が働く場合には、渦度分布をどのように与えても極限波はすべてoverhanging typeあるいはoverlapped typeになった。一方重力波で渦度が水深とともに減衰する場合には、cornerあるいはcuspを持つ極限波となる。また重力波で渦度一定の場合には、極限波に至る途中でoverhanging typeの波形が現れ、その後cornerを持つ極限波に至る。これまでの数値実験によると、重力波においてこのようなoverhanging typeの波形が現れるのはこの渦度一定の場合のみであった。これは注目すべき現象であり、今後更に検討していきたいと考えている。以上の研究成果は、2004年11月台北の科学院数学研究所で開催された研究集会において発表した。更に2,3のデータを揃えた上で論文としてまとめる予定である。
著者
朝尾 幸次郎
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

英語を外国語として学んだ人で正確に文章を書くことのできる人でも、その英文の英語らしさ、上手下手には大きな違いがみられる。また、英語母語話者の書く文章でも、わかりやすさ、読みやすさには大きな違いがある。本研究では、このような違いが何に由来するものかを探った。このため、テキストの語彙、文長、語連続に着目し、テキストの英語らしさ、難易などの性質にかかわる要因を探り出し、それを一覧表として提示する手法を提案した。
著者
吉田 真理子 竹村 真菜 西尾 美沙子 上廣 真希
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

保育現場の観察および実験より、現段階では次のことが示唆された。(1)保育現場における過去に関する子ども同士の会話は、次の3つのカテゴリに分類された。①自己の過去(自分の過去について、それを知らないであろう他者に報告する)、②自他間で共有した過去(自分と他者が共有した過去について、他者に確認・同意を求める。)③他者の過去(自分が知らない他者の過去について質問する。)。(2)過去に対して事実レベルの違いをすり合わせるようなNegotiationは4歳児以降にしかみられなかった。(3)2~3歳児では、設定された未来の目的に対して言及しながら協力することは困難であった。
著者
森下 総司
出版者
順天堂大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

骨髄増殖性腫瘍(MPN)には,主として真性赤血球増加症(PV),本態性血小板血症(ET),原発性骨髄線維症(PMF)などが含まれる。我が国のMPN症例におけるJAK2遺伝子変異の陽性率はPVが94.4%,ETが51.9%,PMFが54.7%であった。PVと診断されたにも関わらずJAK2遺伝子変異が陰性であった5例について,JAK2の全エクソンを次世代シークエンサーで解析したところ,共通する遺伝子変異を2つ同定できた。これらはアジア人に特有のSNPであったが,アミノ酸の置換を伴わない変異であった。以上のことから,我が国におけるPV診断ではJAK2遺伝子変異検査が重要であると考えられる。