著者
今井 弘一 武田 昭二 阿部 薫明 赤坂 司 宇尾 基弘 亘理 文夫
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, 2009-09-10

ES-D3 cells and mouse iPS (Induced Puripotent Stem ) cells were cultured by employing an embryonic stem cell differentiation technique using the Embryonic Stem Cell Test (EST). The differentiation rate into myocardinal cells was examined using SWCNT and MWCNT. The differentiation rate with MWCNT was not marked in either cell type, but was moderate with SWCNT. This discrepance may have been due to the difference in thickness between the two carbon nanotubes.
著者
村瀬 洋 増田 健 谷口 倫一郎 井宮 淳 岡田 稔 今井 正和 中島 昇 黄瀬 浩一 斎藤 英雄 坂野 鋭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.96, no.435, pp.57-66, 1996-12-19
被引用文献数
1

1996年8月, オーストリアのウィーンで開催された第13回パターン認識国際会議 (13th ICPR) に出席したので, その概要を報告する。
著者
今井 崇裕 北川 朋子 西部 俊哉 西部 正泰
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.196-201, 2007-05-15 (Released:2009-02-27)
参考文献数
9
被引用文献数
5 4 7

爪楊枝誤飲による消化管穿孔はまれで, 患者が誤飲を自覚していないことが多く, 爪楊枝がX線透過性であることから術前診断は困難とされる。今回われわれは術前診断が可能であった手術症例を経験した。患者は73歳の男性, 1週間前に義歯 (上顎, 総義歯) と一緒に何かを飲み込んだと自覚。3日後, 臀部周囲の熱感, 疼痛が出現したが放置していた。39度の高熱, 臀部及び陰嚢部の腫脹が増強したため救急車で搬送された。受診時下腹部に圧痛を認めたが, 腹膜刺激症状は認めなかった。入院時の血液検査では高度の炎症所見を認めたが, 単純X線, US及びCT検査では異物様の陰影を認めなかったものの, 直腸周囲から膀胱の辺縁を介して恥骨の前面に貯留したエアー像を確認した。皮下のエアー像は左側腹部脾臓レベルまで上行していた。肛門指診したところ直腸内に異物を触れ, これを用手的に摘出したところ約6cmの爪楊枝であった。爪楊枝誤飲による直腸穿孔と考え, 同日緊急に全身麻酔下でドレナージ, 洗浄及び人工肛門造設術施行した。以後, 全身管理, 創部の洗浄及びドレナージを繰り返し, 経過は良好である。今回, 本邦では非常にまれな爪楊枝誤飲による直腸穿孔の1例を経験したので報告する。
著者
今井 繁 小倉 信彦 渡辺 澄夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.684, pp.1-8, 2000-03-13
被引用文献数
5

人間は言語を用いて互いにコミュニケーションを行う.しかし, 言語はその複雑さゆえに, 脳がどのように生成・獲得しているかは大きな謎となっている.一方, ある種の生物にみられるような単純な信号によるコミュニケーションを計算機により人工的に生成することが可能である.本研究では, 通信する2人のハンターによる獲物捕獲問題を分類子システムにより学習させる.次に, 分類子集合から決定木を生成することにより本質的なルールを抽出し, ハンター間のコミュニケーションについての分析を行う.実験の結果抽出されたルールは, 人間による理解が比較的容易であり, 元の分類子集合に対してわずか6%程度のルール数でほぼ同程度の獲物捕獲性能を獲得できた.
著者
柳田 早織 今井 智子 榊原 健一 西澤 典子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-8, 2011 (Released:2011-02-18)
参考文献数
18

日本人乳児に関する前言語期音声の詳細な発達過程は明らかになっていない. そこで生後4~10ヵ月時まで月1回の頻度で音声を録音し, 評価者2名が日本人乳児5名の音声を聴覚的に評価した. 日本人乳児の場合も英語圏乳児と同様に (i) 「stage model」に相当する発達段階の設定が可能かどうか, (ii) 段階設定が可能な場合に各段階は重複するのか, (iii) 発達段階における個人差はどの程度か, (iv) 摂食機能と出現音声は関連があるかについて検討した. その結果, 日本人乳児の場合も, 規準喃語が母音的音声や声遊び音声に遅れて出現し発達段階の設定が可能であること, 規準喃語出現以降も母音的音声や声遊び音声が観察され各段階は重複することが示された. また, 観察された音声タイプや出現頻度, 規準喃語の出現時期は対象児間で異なっていた. 離乳食開始に伴い, 口唇を震わせて産生するraspberry (RSP) が増加し, RSPの出現と摂食機能との関連が示唆された.
著者
田島 夏与 今井 美矢子 村田 喜彦
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.75, pp.44-49, 2011

Using a questionnaire survey dataset with 4,120 respondents, this paper examines the impacts of individuals' attributes on their preferences to various Quality of Life factors, as well as whether the actual choices of city reflects their preferences. For QOL factors such as the public transit, access to work, natural environment and clean air/water, satisfaction levels show clear geographical patterns and access-related factors earn high scores in the city center, whereas the nature-related factors are higher in the suburb. In these attributes, correlation between city residents' emphasis on these attributes and satisfaction scores are high, suggesting that people can successfully choose the place of living according to their emphases. For other factors, such as childcare/education and other public services provided by the municipalities, residential preferences for and the city's offerings are rarely aligned. One possible reason is that the information on the level and availability of these services is difficult for prospective residents to know.
著者
海野 秀之 今井 和雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.95, no.570, pp.67-73, 1996-03-11

貼り合わせ技術を用いた薄膜SOI形成プロセスを提案する。本プロセスはシングルエッチストップ法であり、エッチストップ層をアクティブ層として用いる。エッチストップ層中のボロンは高温水素処理によって低減する。従って、エピ成長工程が不要であり、高価な専用装置も必要としないため、低コストでSOI基板の形成が可能である。本方法を用いて、膜厚100nm、ボロン濃度4×10^<16>cm^<-3>の薄膜SOI基板を形成することができた。エッチストップ後のSOI膜の膜厚均一性(σ)は5〜10nmである。また、水素処理によりシリコン膜の表面ラフネスも改善され、Rms値で0.2〜0.3nmと良好な値が得られた。
著者
本間 真一 松井 淳 佐藤 庄衛 小早川 健 尾上 和穂 今井 亨 安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.160, pp.49-54, 2002-06-21
被引用文献数
11

NHKは,音声認識技術を利用したニュース番組の生字幕放送をすでに実現しているが,スポーツなどの生放送番組については,背景雑音や発話スタイル等の問題があるため,直接その番組音声に対してリアルタイムで音声認識を行うことは困難である.そこで我々は,「リスピーカー(re-speaker)」と呼ばれる話者を起用し,この話者が番組音声を聞きながらその内容を言い直し,その声を音声認識することにより生放送番組の字幕放送を実現した.本稿では,ソルトレークシティーオリンピックの生中継において実際に使用された生字幕放送ための音声認識システムと,新たに構築した言語モデルおよび音響モデルの概要を説明する.また,音声認識率やテストセットパープレキシティーなどをもとに,リスピーカーによる言い直しの効果について報告する.
著者
沙 秀 今井 順一 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.681, pp.61-66, 2006-03-15

似顔絵においては個人の顔特徴が端的に表現されると同時に、感性情報を付加することによって、より豊かな個人表現を行うことが可能である。本論文では、異なる表情を持つ二つの顔画像(学習サンプル)の組について、表情の特徴だけを表す表情ベクトルをFisherの線形判別法で決定する。さらに、主成分分析により顔特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分とが混合した主成分に対応する固有空間(「特徴固有空間」と呼ぶ)を求める。次に、表情ベクトルと特徴固有空間からGram-Schmidtの直交化法により、顔部品の形状や配置の特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分を分離した正規直交基底(「表情独立固有空間」と呼ぶ)を構築する。この表情独立固有空間を用いて、入力顔画像に異なる表情を付与する。合成した表情顔形状が本人の実写表情写真とどの位近いかを確かめるために主観評価実験を行い、表情独立固有空間を用いた表情合成方法の有効性を明らかにした。
著者
前田 義信 今井 博英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.722-729, 2005-06-01
被引用文献数
8

学校におけるいじめ問題は, 「キレる」子どもや「ひきこもる」子どもの問題と同様, 解決すべき重要な課題の一つである. しかし, いじめの定義はあいまいであり, 社会心理学でもいじめを明確に決定づけることが困難であるため, 現場教師による早期発見が難しい. いじめの背景には子どもと子どもの相互作用があり, 特に中学生の年代では価値をめぐる相互作用により交友関係が形成される. しかし, 一元的な管理主義が支配する学校の中では自由に価値を見出すことが難しく, また集団が群集化することがあり, 群集化の影響が価値を共有できない少数の子どもをいじめのターゲットにしてしまう. 本論文では, 群集化する交友集団における, 価値をめぐった交友関係の形成過程をエージェントベースでモデル化する. そして, モデルのパラメータ値を変化させることで, 価値を共有できない少数のエージェントが発生する条件を明らかにした. 提案モデルによると, 管理を弱くしてエージェントに多様な価値を見出すことが許されるようにすることは, 逆に価値を共有できないエージェントの数を増加させる可能性がある. 我々は, その原因がエージェントの相互作用にあることを調べた.
著者
杉原 厚吉 小柳 義夫 山本 博資 室田 一雄 今井 浩 杉原 正顯 村重 淳
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2003

本研究の目的は,従来から開発されつつある分野ごとの個別のロバスト計算技術を横断的に整理し,分野の境界を超える共通で普遍的なロバスト計算のためのアルゴリズム設計パラダイムを構築することであった.この目的のために,本研究参加者がそれぞれの手法を持ち寄り,交流をくり返す中で,五つの設計原理を抽出することができた.その第一は,「計算対象の背後に存在する構造不変性の利用」で,位相構造の優先による幾何不整合の防止,物理法則を継承する数値解法,因果律に反しない計算順序の選択などの技術を含む.第二の原理は,「対象世界の拡大による計算の安定化」で,図形を超図形へ拡張することによるミンコフスキー演算の安定化,離散対象の連続緩和による整数計画法の高効率化,記号摂動による例外解消などの技術を含む.第三の原理は,「対象世界を制限することによる計算の安定化」で,連続関数の格子点への制限による計算の安定化,実数計算を整数計算へ制限することによる幾何計算の無誤差化,などの技術を含む.第四の原理は,「不確定性のモデル化による計算の安定化」で,物理パラメータを値から領域へ置き換えることによる制御安定化,値を区間に置き換えることによる特異積分方程式の解法などの技術を含む.第五の原理は,「仮定の排除による汎用性の確保」で,発生確率に関する仮定を排除することによるユニバーサル符号技術や異常検出技術などを含む.さらに,抽出した原理を指針に用いて,新しいロバスト計算技術も開発できた.その中には,第一の原理に基づいて,対象の背景構造をディジタル画像近似を介して統一的に抽出して利用する「ディジタル位相優先法」,第二の原理に基づいて,望みの例外のみを選択的に解消することによって摂動の副作用を防ぐことのできる「超摂動」などの技術がある.これらの活動を通してロバスト計算技術を新しく生み出すことのできるパラダイムが構築できた.
著者
今井 正樹 趙 志 岡田 誠之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.171, pp.23-29, 2011
参考文献数
12

建物内の水に対する消毒剤の基準は、消毒剤としての残留塩素または二酸化塩素が規制値以上に存在しなければならないとしている。この規制値を維持するための対策を検討するためには、消毒剤の濃度発散要因を明らかにしなければならない。そこで消毒剤濃度の発散に影響する要因として、水温、容器の材料、水深、水槽の大気開放または密閉条件、水に溶解している物質とする。本報告では次のことが知見として得られた。(1)減少に影響している要因、(2)水温の影響を指数近似で数値を得ることができ、残留塩素に比べて二酸化塩素は発散係数が大きいこと、(3)残留塩素及び二酸化塩素とも水層に比べて空気層の比、すなわち容積比が高くなると発散係数が高くなる、(4)湿潤面積/口径の比と発散係数の関係式、(6)消毒剤の濃度の発散を推定式で現すことができた。
著者
山縣 友紀 国府 裕子 古崎 晃司 今井 健 大江 和彦 溝口 理一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

異常状態は,故障や不具合を扱う上で様々な分野を横断して扱うべき重要な概念 である.本研究では,異常状態に関する知識についてオントロジー工学に基づい た考察を行う.異常状態の属性,特性記述とそれに基づく階層構築の枠組みを汎 用レベルからコンテキスト依存レベルまで提案するとともに,その応用として, 臨床医学分野における疾患の多様な異常状態の記述への適用について検討する.
著者
秋山 朝子 今井 かおり 石田 幸子 伊藤 健司 小林 正志 中村 秀男 野瀬 和利 津田 孝雄
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.787-792, 2006 (Released:2006-11-17)
参考文献数
7
被引用文献数
2 3

An analytical method for the determination of aromatic compounds exhalated from hand skin has been proposed. The sampling of exhalated aromatic compounds was performed as follows: after the intake of aromatic compounds included in chewing gum or a capsule, exhalated skin gas was collected from a hand. The hand was covered with a sampling bag of poly vinyl fluoride (PVF) for 30 min. Then, the inner space of the sampling bag was sprayed with a 25% of ethanol aqueous solution. After removing the hand from the bag, the trapped solution containing skin gas was collected. The aromatic compounds in the trapped solution were extracted to the solid phase as Twister® (stir bar coated with poly dimethyl siloxane, Gerstel). Extracts were determined by gas-chromatograph mass spectrometry using a thermo desorption system and a selective ion mode. Linalool, citronellol and geraniol, which are the main components of rose essential oil, were detected from the skin of a hand after an oral intake of rose oil. The exhalated absolute amount of linalool, citronellol and geraniol increased in 30 to 60 min, and then decreased after intake. The recoveries of linalool, citronellol and geraniol were 53.5%, 66.7% and 55.1%, respectively. The correlation coefficient of the standard curves for linalool, citronellol and geraniol were 0.9977, 0.9994 and 0.9987, respectively. Each compound exahalated from the skin of a human body during 6 hours after intake was estimated to be, according to the amount of intake, 0.39%, 0.09% and 0.25%, respectively, for one subject. The absolute amount of geraniol exhalated from a hand increased significantly after oral intake for 8 subjects (P<0.025). This is the first report to present hard proof that an aromatic compound was exhalated from human skin after its intake as food.
著者
尾形 正泰 杉浦 裕太 大澤 博隆 今井 倫太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

指に装着する指輪型のエージェントロボットを提案する.手が影絵に使われるように擬人性がある点を利用して,手にロボットデバイスを装着してエージェントの存在感を演出する.手に載せることで人間とのコミュニケーションで自然な距離を保ち,生活の中で人間の手を使う作業についてサポートをすることができる.買い物タスクに注目してユーザの行動と商品の探索を補助するシステムを設計してユーザスタディを行った.