著者
池村邦夫 紅露 良明 青木 真一郎 鳥居 啓介 立所 久明 寺前 充司
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯材器 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.94-95, 1993
被引用文献数
1

本研究は、新規開発のインパーバデュアル/ボンドシステムを用い、歯質に対するレジンセメント又はCRインレー、陶材、金合金、パラジウム合金、Ni-Cr合金等の各種間接修復材料の接着に関する統括的かつ基礎的検索をすることを目的として行われた。象牙質に対するレジンセメントの剪断接着強さの結果より、インパーバデュアル(インパーバボンド併用)は酸エッチング処理なしの象牙質に強力に接着(20Mpa)し、従来システム[国産品A(2液ボンド併用)=3.9Mpa]の5倍の値を示した。さらに、象牙質と金合金の剪断接着強さは27.0Mpaを示し、デュアルキュアと化学重合の両硬化方式において同等の強力な接着性が明らかとなった。
著者
スバルナキッチ クンティニ 江前 敏晴 磯貝 明
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.325-335, 2008
被引用文献数
1

紙のマクロな構造は,いろいろな意味での紙の挙動に影響する。本研究では,紙のマクロな構造と吸水挙動の関係を検討した。坪量,叩解の程度及びウェットプレス条件を変えることにより,マクロな構造の異なる市販広葉樹クラフトパルプの試験用手すき紙を調製した。これらの試料について構造的な特性及び吸水特性を調べた。水との接触角を測定した結果は,自動走査吸液計の結果と同様の傾向を示した。吸水挙動は紙の表面構造に対する高い依存性を示した。平滑な表面ほど,水滴は横に広がりやすく,接触面積が増加する傾向があった。紙の表面構造を変えるどのような調製条件の場合でも,紙の表面平滑性の変化で一貫して説明できるような吸水特性を示した。表面化学的には,坪量の増加はサイズ剤であるAKDの歩留まりを向上させ,水との接触角は大きくなった。
著者
加藤 恭郎 渡辺 孝 前田 哲生 垣本 佳士
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.745-751, 2011

わが国においてスターチ腹膜炎についての認識は低く,パウダーフリーの手術用手袋の普及も進んでいない.今回,虫垂切除後にスターチ腹膜炎を発症し,その後の経過を長期に観察しえた1例を経験したので報告する.症例は16歳女性で,1994年,虫垂炎に対し虫垂切除を行った.術後9日目から小腸通過障害をおこし,12日目に腹腔鏡下癒着剥離術を行った.黄色混濁腹水と腹膜小結節を認めた.腹水の培養は陰性であった.術後発熱と高い炎症反応が続いた.CTで腹水の貯留と腸間膜の肥厚を認めた.手袋のパウダーでの皮内反応が陽性であった.スターチ腹膜炎と判断しステロイド投与を行ったところ炎症反応は低下し,腹水も消失した.その後も小腸通過障害,複数回の腹痛があったがいずれも保存的に軽快した.スターチ腹膜炎が長期にわたり患者のQOLを悪化させた可能性があった.今後パウダーフリーの手術用手袋を普及させる必要があると思われた.
著者
森山 信彰 浦辺 幸夫 前田 慶明 寺花 史朗 石井 良昌 芥川 孝志
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】筆者らは理学療法士を中心としたグループで,中四国学生アメリカンフットボール連盟秋季リーグ戦の全試合に帯同し,メディカルサポートを行ってきた。本研究では,外傷発生状況の分析を行い,今後の安全対策の充実に向けた提言につなげたい。【方法】2012年度から2015年度の試合中に生じた全外傷を集計した。外傷発生状況は,日本アメリカンフットボール協会の外傷報告書の形式を用いて記録した。分析項目は外傷の発生時の状況,部位,種類,発生時間帯とした。【結果】本研究の調査期間にリーグ戦に参加したのは7校であり,登録選手数は延べ686名(2012年161名,2013年152名,2014年185名,2015年188名)であった。リーグ戦の開催時期は毎回8月下旬~11月上旬であった。調査対象試合数は57試合であった。調査期間中の外傷の総発生件数は249件(2012年72件,2013年60件,2014年52件,2015年65件)であり,1試合平均の外傷発生件数は4.4件(2012年4.8件,2013年4.3件,2014年3.5件,2015年5.0件)であった。4年間で外傷発生件数には大きな変化がなく推移した。外傷発生時の状況は「タックルされた時」が67件(27%)で最も多く,次いで「タックルした時」が59件(24%),「ブロックされた時」が39件(16%)の順であった。部位は,下腿が70件(28%)で最も多く,以下膝関節が27件(11%),腹部が20件(8%)の順であった。種類は打撲が87件(35%)で最も多く,以下筋痙攣が74件(30%),靭帯損傷が35件(14%)の順であった。時期は,第4クォーターが97件(39%)と最も多かった。【結論】関東地区の大学リーグ戦中に発生した1試合平均外傷発生件数は1.3件で,外傷の38%が靭帯損傷であり,次いで打撲が17%という報告がある(藤谷ら 2012)。本リーグ戦では,1試合平均外傷発生件数が4.4件と,先行研究の3.4倍となり明らかに多くなっている。また,外傷の種類別では,靭帯損傷の発生件数が少ないが,それに代わって打撲の発生が多いことが特徴であろう。打撲については,相手の下半身を狙うような低い姿勢のタックル動作を受ける際に主に大腿部や腹部に強いコンタクトを受けたケースで多く発生していた。近年,米国では「Heads up football」と称した,タックル動作に関する組織的な啓発活動が行われており,理想的なタックル動作として相手の上半身へコンタクトすることを推奨している。わが国においても最近の安全対策への見解を取り入れ,タックル動作を安全に行うための指導を継続して行っていくことが今後重要であると考える。一方で,本研究の解析期間中には,頸髄損傷などで後遺障がいを認めるような重大外傷は発生しなかった。これは,筆者らがリーグ戦への帯同に加えて,オフシーズンに講習会を実施し,安全な動作指導を行っていることが奏功したと考えられる。重大外傷の予防のために,この事業の継続が必要と考えている。
著者
前原 鮎美 前原 正美
出版者
東洋学園大学
雑誌
東洋学園大学紀要 = Bulletin of Toyo Gakuen University (ISSN:09196110)
巻号頁・発行日
no.29, pp.103-121, 2021-02-15

菅義偉首相の提示した政治経済政策であるスガノミクスにおいて,最も際立った特徴は,生活必需品の価格引き下げを実施する,という点にある。アベノミクスにおいては,「円高・デフレ脱却」をスローガンとして,貨幣供給量の増大によってインフレ期待を巻き起こし,有効需要の増大→企業の商品生産の増大→貨幣賃金の増加→実質賃金の増加→景気回復という方向を見定め,同時にまた円安の進行→輸出産業の利益増大→株価の上昇→民間設備投資の増大→生産規模の拡大→労働雇用量の増加→貨幣賃金の増加→実質賃金の増加という方向性を見定めて,インフレーション(物価上昇)によって景気回復を図る政治経済政策を展開した。安倍前首相は,こうしたアベノミクスの異次元の金融政策の施行によって,インフレ→景気回復の実現可能性を見出した。しかし,菅首相は,スガノミクスにおいて,生活必需品価格の引き下げ→貨幣賃金一定の下での実質賃金の増加→豊かな国民生活の実現というデフレーション効果に期待する方向性を打ち出したのである。 企業の社会的使命は,①自社のサービスや商品を社会的に提供し,「お客様に喜んで頂く」ということを具体的に社会全体に経営理念として示すこと,②従業員に対する適切な人材教育を施し,従業員一人ひとりが仕事に対する自らの生きる喜び,仕事に対する使命感をもって従事することの重要性を認識させること,③従業員と顧客との良好な人間関係の形成によって,顧客が従業員に感謝し,企業のリピーターとなって新たな顧客を創造させるということ,にある。これこそまさに,J. S. ミルが主張した企業経営者と従業員と顧客(社会)との3つのトライアングルによって創造される企業利益増大の好循環のサイクルである。 利益と社会的貢献との両立という方向性での景気回復を図るには,企業における《「共助」の経営組織改革・経営戦略》が不可欠となる。
著者
山下 浩 尾川 裕介 前川 尚
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.511-514, 2007 (Released:2007-10-04)
参考文献数
21
被引用文献数
1 4

Spherical porous titania particles were synthesized by a sol-gel process from titanium tetraisopropoxide (TTIP) in a W/O emulsion. These particles were obtained by the addition of diethanolamine (DEA), methanol and colloidal silica particles. The molar ratio of TTIP, DEA, methanol and H2O was 1 : 1.5 : 4 : 20. Spherical titania particles could be synthesized by a stepwise increasing-temperature process. This process was carried out by stepwise emulsification at 30°C for 30 min, at 40°C for 30 min and at 50°C for 2 h. After calcination at 500°C, the SiO2 parts in the particles were extracted by a 3 M NaOH aqueous solution. The specific surface area of the particles was 362 m2 g−1. The peak pore-diameter of the particles was 6 nm.
著者
前田 和博 齋藤 康之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.37-40, 2009
参考文献数
4
被引用文献数
1

本研究は,カラー画像の特徴を用いて楽曲を生成する方法について検討する.展覧会などでは,展示される画像の周囲に流されるBGMが大きな意味を持つことがある.展示される画像と同じ印象を持った楽曲を流すことができたならば,観る者が受ける感銘はより大きくなると考えられる.はじめにK-平均法を用いて画像の領域分割を行い,その領域情報からメロディラインを生成する.次に,メロディラインの持つ平均色などの情報を用いて伴奏部とメロディ部を含む楽曲を生成する.この手順で生成された楽曲は,画像の持つ特徴を含んでいる.
著者
鈴木 幸司 野崎 晃 今野 紀雄 前田 純治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.51-52, 1994-09-20

人間の記憶はコンピュータの記憶システムのように番地指定によって情報を記憶したり取り出したりするのではなく,連想によって情報の記憶・想起が行なわれていると考えられている.したがって,記憶の一部からより関係の深い情報を想起でき,情報間の関係が記憶されている.本研究では,連想記憶を入力パターンX=(x_1,...,x_n)(1)と出力パターンY=(y1,...,yp)(2)の組が(3)のように複数存在するとしたときその入出力関係を記憶することと考える.((X^<(1)>,Y^<(1)>),...,(X^<(q)>,Y^<(q)>))入出力の関係を記憶することが記名過程であり,パターンを入力することでなんらかのパターンを出力をすることが想起過程である.このような連想記憶には,多くの研究があり相関学習と直交学習による連想記憶がその代表的なモデルである.また,ニューラルネットワークによる連想記憶も活発に研究されている.相関学習による連想記憶は,入力パターンが互いに直交しているときに入力パターン相互の干渉を排除でき正し想起が可能となる.また,直交学習による連想記憶では,n次元の入力ベクトルX_1,...,X_k(1k&pre:&pre:n)(4)が一次独立であるとき入力ベクトル相互の干渉を排除でき正しい想起ができる.しかし,連想記憶をパターン認識や画像復元に応用するとき,入力データにノイズは加わることが一般的であり,入力ベクトルの直交性や一次独立が満たされないことが多い.そこで本研究では連想行列をファジー数で表現することによってファジー連想記憶を実現し,その想起特性を評価した.
著者
前島 潔 黒田 重臣 大谷 良樹 篠崎 有三 向井 美和子
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.85-88, 1984-01-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
15

従来より急性膵炎の合併症の一つとして急性腎不全がいわれているが, その報告例は本邦では過去10年間に7例と少ない. 最近著者らは慢性膵炎の急性増悪の経過中に急性腎不全を併発し, 死の転帰をとつた症例を経験した. 症例は高度の飲酒歴をもつ69才の男性で, 近医で慢性膵炎の診断で加療を受けていたが, 昭和57年4月飲酒後に心窩部痛出現し, 当院に紹介され入院となつた. 入院時著明な血清及び尿アミラーゼの高値を認め, 慢性膵炎の急性増悪と診断し加療するも, 経過中シヨツクを契機に急性腎不全が急速進行し, 血液透析療法を施行したが効なく死亡した. 剖検では膵は出血性壊死の所見を呈し, 腹腔内に約1000ccの出血を認めた. 又腎は急性尿細管壊死の所見を認めた. 本症例はシヨツクを契機に腎不全が急速増悪しているが, シヨツクに無関係に合併した報告例もあり, その成因, 治療法, 予後に関し若干の文献的考察を加えて報告した.
著者
金田 鈴江 矢加部 茂 竹尾 貞徳 前川 宗一郎 吉田 康洋 池尻 公二
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.329-333, 1986-04-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
22
被引用文献数
1

先天性疾患のほとんどが染色体と関係をもつて発生することが最近の研究から明らかにされつつあり, 重症心身障害児に関しても, これまで原因不明とされていたもののなかに遺伝的発生要因をもつものがあることが明らかにされてきている.当院では重症心身障害児病棟に入院中の患児について染色体学的研究を行つているが, 本稿では15番染色体の部分トリソミーをもつ12才男子の症例を報告する.患児は精神発達遅滞, 言語発達遅滞, 行動異常, 難聴, 耳介下方付着, 後頭部扁平などの臨床所見を示し, 染色体検査でY染色体の短腕の過長(Yp+)が見い出された. 父親の染色体分析により, 父親の均衡型挿入転座が遺伝したことによる15番染色体の長腕の部分トリソミー(46, XY, der(Y) ins(Y;15) (P11;q11q13) pat)であることが明らかにされた. これまでに報告された15番染色体部分トリソミーについての文献と比較し, 考察した.
著者
前川 倫男
出版者
和歌山大学
雑誌
和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 (ISSN:09182683)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.85-96, 2000

図書館を新築するにあたり,従来型の図書室だけでなく,メディアセンターと呼べるマルチメディアを活用した教育活動が行える施設設備を整備した。次世代の情報化の基盤となるコンピューターネットワークシステム「CSES」を構築し,これを活用した教育支援システムを作った。図書館総合システムではOPACによる蔵書検索が可能であり,ペーパーメディアの情報と電子メディアの情報から,必要とする情報をシームレスに得られるように工夫した。サーバー機器群に基礎情報データベースや教材データベースとなるソフトウェアーやコンテンツを導入し,情報を蓄積するデータバンクとしての機能を持たせた。コンピューターを情報ツールとして利用することで,生徒には予習復習や自学自習等の学習活動の支援,進学情報の提供を,教師には授業研究や教材作成,進学指導等の教育活動の支援を行っている。また,コンピューターリテラシー教育も行い,授業活動へのコンピューターの利用を支援している。さらに,インターネットヘの情報発信だけでなく,ホームページやグループウェアーを利用し,校内イントラネットヘの情報発信を行い,情報の共有化・協同化を目指している。
著者
宮崎 大介 向井 孝彰 前田 有希 村上 進 宮崎 剛
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

インテグラルイメージング方式による3次元像表示と半球凹面鏡による空中像表示、回転ミラーの全周囲走査の組み合わせによる、全周囲から観察可能な空中3次元像形成技術の研究を行った。表示像には、光学系の収差による像の歪みや、光放射方向の不適切さによる像の欠けなどの問題があった。そこで、光学系中にスクリーンを配置して投影像を撮影し、光学シミュレーションと比較して、像形成の特性を解析した。また、凹面鏡の形状を計測し、光学シミュレーションに測定結果を適用することで、精度の高い光学系の設計を行った。試作システムにより全周囲から観察可能な3次元空中像の形成を行い、提案手法の有効性を確認することができた。
著者
大前 雅彦 勝井 五一郎
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.181-189, 1969

The products of the photolysis of vitamin K_1 in benzene solution were subjected to thin layer chromatograpy using silica gel and chloroform as solvent to give colored spots with Rf of 0 (spot 4), 0.21 (spot 5) and colorless spot with Rf of 0.56 (spot 6) along with other spots. Spot 5 and 6 were elucidated as 5-hydroxy-4-methyl-6,7-benzocoumaran-3-one and phytone, and spot 4 was revealed to be polymer which had the same structure as spot 5.
著者
近藤 真前 清水 謙祐 五島 史行 北原 糺 今井 貴夫 橋本 誠 下郡 博明 池園 哲郎 中山 明峰
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.489-497, 2016-12-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
29
被引用文献数
2 2

Introduction: The vertigo symptom scale-short form (VSS-sf), which has three factors, the vestibular-balance symptom with long duration, the vestibular-balance symptom with short duration, and the autonomic symptom, was developed for measurement of the therapeutic effect in vestibular diseases. However, clinical use of the VSS-sf has not been reported in Japan, and there are very few analyses using scores of the factors or each item of the VSS-sf. The aims of this study is to report both clinical use of the VSS-sf in Japan and analyses using scores of the factors or each item of the VSS-sf. Methods: Participants included both adult inpatients and outpatients with either non-central dizziness/vertigo or vertebrobasilar insufficiency which occurred more than one month before, diagnosed by expert neuro-otologists. Participants completed three questionnaires: the VSS-sf, the dizziness handicap inventory, and the hospital anxiety and depression scale (HADS). We conducted a multiple regression analysis with the scores of the three factors of the VSS-sf, to evaluate how much influence there was from vestibular and autonomic symptoms on any handicap due to dizziness. We analyzed the scores of each item of the VSS-sf to examine profiles of the symptoms in major vestibular diseases. Results: The results of 159 participants were analyzed. Standard partial regression coefficients of anxiety, depression, and the vestibular-balance symptom with long duration were significant, however, those of the vestibular-balance symptom with short duration and the autonomic symptom were not. Most frequent autonomic symptoms were headache, chill/flashes, and palpitation in Ménière's disease, benign paroxysmal positional vertigo, vestibular neuronitis, and psychogenic dizziness. Conclusion: The VSS-sf can be conducted without major problems in Japan, and may be useful for patients with vestibular diseases, not only to measure therapeutic effect but also to analyze the influence of, or relation between the vestibular-balance symptom/autonomic symptoms and other clinical variables.

1 0 0 0 OA 豊年武都英

著者
手前翰謂喜 作
出版者
山本平吉
巻号頁・発行日
vol.前編4巻, 1839