著者
前田 竜孝
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.92, no.6, pp.381-396, 2019-11-01 (Released:2022-09-28)
参考文献数
30
被引用文献数
4

本稿では,水産物直売所の開設が漁業経営にどのような影響を与えたのかを,大阪府岬町の深日漁業協同組合に所属する経営体を事例に考察した.深日においては,1950年代以降漁協が運営する共販市場が主な出荷先として機能してきたが,2017年4月にA店が町内に開店したことで流通構造が大きく変化した.直売を始めた経営体は漁獲金額を大幅に上昇させた.一方で,水産物の処理や箱詰め,店舗までの輸送といった作業が必要となり,集出荷作業に要する時間は増加した.加えて,直売の開始によって市場価値が低く共販市場で取引されてこなかった水産物の出荷先が確保されたことも判明した.この出荷の傾向は,くず魚を多く漁獲する底引網を営む経営体には有利に作用したが,その他の漁業種類を営む経営体には影響しなかった.このように,新たな流通システムが地域に導入される際,経営体間で変化の度合いにどのような差異があったのかは検討すべき重要な課題である.
著者
大熊 るり 藤島 一郎 武原 格 水口 文 小島 千枝子 柴本 勇 北條 京子 新居 素子 前田 広士 宮野 佐年
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.21-27, 1999-12-30 (Released:2019-06-06)
参考文献数
15

【目的】梨状窩の形状に個人差があることに注目し,誤嚥との関連について,内視鏡的嚥下検査(VE)および嚥下造影(VF)所見を用いて検討した.【対象・方法】1997年4月~98年3月の1年間にVFおよびVEを行った患者82名のうち,VFにて明らかな嚥下反射の遅延または造影剤の著明な梨状窩への残留を認めた31名(球麻痺14名,仮性球麻痺17名)を対象とした.内視鏡を経鼻的に挿入して梨状窩を観察し,録画したものを計測した.咽頭後壁正中部から梨状窩の外側端までの距離が最大となる距離を長径,長径と直交する形で梨状窩の内側縁と外側縁の間隔が最大となる距離を短径とし,短径/長径の値を求めた.この値が大きいほど梨状窩の幅が広いことを示し,小さいほど幅が狭いことを示す.【結果】披裂喉頭蓋皺襞の腫脹が著明な症例が6名あり,これらは最も梨状窩の幅が狭い症例とも考えられたが,計測困難なため比較の対象からは除外した.また梨状窩の形状に左右差が認められる症例が9名あった.短径/長径の値について,VF所見上の誤嚥あり群(14名)と誤嚥なし群(11名)とで比較した.左右差のある場合は値の大きい側を用いて比較すると,誤嚥あり群では平均0.296,なし群では0.370と,誤嚥なし群で有意に値が大きかった(p<0.05).すなわち,誤嚥のない症例は誤嚥のある症例と比べて梨状窩の幅が広いと考えられた.【考察】梨状窩の幅が広いと,嚥下反射の遅れや嚥下後の咽頭残留があっても,梨状窩に食塊が貯留できるスペースがあるため,気道への流入を防ぐのに有利と思われた.梨状窩の形状に個人差がある原因として,一つには生来の個体差が挙げられるが,咽喉頭粘膜,特に披裂部の腫脹が大きく影響していると思われた.内視鏡で梨状窩の形状を観察することは,誤嚥の危険性を予測する上で有用であると考えられた.
著者
加藤 航平 武山 佳洋 木下 園子 岡本 博之 前川 邦彦 森 和久 成松 英智
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.7, pp.399-405, 2013-07-15 (Released:2013-10-16)
参考文献数
16
被引用文献数
2 2

【背景】一般に骨折のスクリーニングにおいて血液検査はあまり有用ではなく,その意義は主に合併する疾患や既往のための検査である。我々は骨折と血清D-dimer値(DD)の関連について調査し,その診断的意義について検討した。【仮説】DDの上昇は,多発外傷を伴わない鈍的外傷患者において骨折と関連がある。【方法】2008年1月から2010年2月までの約2年間に市立函館病院ERに搬入された症例を後ろ向きに検討した。鈍的外傷患者で,DDを測定された症例を対象とした。このうち専門医による最終診断が得られない症例,受傷から24時間以上が経過している症例,多発外傷,頭蓋内損傷,大動脈疾患,最近の手術歴がある,膠原病・麻痺・血栓症の既往,悪性腫瘍のある症例を除外した。最終診断名から骨折群と非骨折群に分類し,年齢,性別,ER(emergency room)における初期診断,専門医による最終診断,搬入時のDDとの関連について後ろ向きに検討し,ROC解析からそのcut-off値を計算した。【結果】対象となった341例中210例(61.6%)が骨折群,131例(38.4%)が非骨折群に分類された。骨折群は非骨折群に比較して有意に高齢であった(61±23 vs. 49±23 歳, p<0.01)。DD(μg/ml)は骨折群で有意に高かった(DD, median(IQR): 8.4(3.0-24.9)vs. 1.4(0-3.1),p<0.01, ISS, mean±SD: 7.4±3.9 vs. 2.8±2.6, p<0.01)。ROC(receiver operating characteristic)解析からROC曲線下面積は0.81(95%CI 0.77-0.86)で最適なcut-off値はDD ≥4.5μg/mlで,感度69.0%,特異度84.7%,陽性的中率90.6%であった。【結論】骨折群では非骨折群と比較してDDは有意に上昇しており,診断の参考指標として有用と考えられた。今後さらなる検討が必要である。
著者
橋本 博文 前田 楓
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.284-285, 2020-03-31 (Released:2021-06-30)
参考文献数
5
被引用文献数
1

This study aims to demonstrate how Japanese schoolteachers evaluate their cooperation with Yogo teachers and school counselors. Using a web-based survey of 421 Japanese public elementary and junior high school teachers, the current study demonstrated that coordination-type and corroboration-type cooperation with Yogo teachers and school counselors were positively evaluated as providing effective support; however, consultation-type cooperation with them was not positively evaluated as providing support for students with difficulties. Based on these findings, this study discusses potential psycho-educational service that could be used to strengthen the possible relationships between schoolteachers, Yogo teachers, and school counselors.
著者
可知 悠子 前田 基成 笹井 惠子 後藤 直子 守口 善也 庄子 雅保 廣山 夏生 瀧井 正人 石川 俊男 小牧 元
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.215-222, 2006-03-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
27
被引用文献数
4

本研究の目的は, 摂食障害とアレキシサイミア傾向の関連を, 健康な対照群との比較から検討することである.68名の摂食障害女性患者〔神経性食欲不振症制限型(AN-R)28名, 神経性食欲不振症むちゃ食い/排出型(AN-BP)25名, および神経性過食症排出型(BN-P)15名〕と236名の女子学生を対象に, 日本語版Toronto Alexithymia Scale-20 (TAS-20)ならびに日本語版Eating Attitude Test-26 (EAT-26)を用いて自己記入式質問紙による調査を施行した.その結果, 摂食障害患者においては病型に関係なくアレキシサイミア傾向が強いことが明らかになった.また, TAS-20の下位尺度である"感情の同定困難"と摂食障害の症状の重症度との間に関連が認められた.以上により, 摂食障害患者の治療においては, アレキシサイミアを考慮したアプローチが重要あることが示唆された.
著者
門馬 久美子 前田 有紀 梶原 有史 森口 義亮 酒井 駿 野間 絵梨子 高尾 公美 田畑 宏樹 門阪 真知子 鈴木 邦士 千葉 哲磨 三浦 昭順 堀口 慎一郎 比島 恒和
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.530-543, 2020-05-24

●「考える内視鏡診断」のポイント・スクリーニング検査時に,良性腫瘍に関する予備知識があれば,腫瘍発見時の対応,適切な方法での組織採取が行える.・内視鏡検査にて隆起性病変を認めた場合は,存在部位,形態,表面性状,色調,硬さ,透光性,可動性,大きさ,個数,びらんや潰瘍形成の有無などを観察し,必要があればEUSの所見も加え,質的診断を行う.・最終的には,病理組織学的な診断が必要であるが,上皮が滑って生検しにくい場合は,ボーリング生検あるいはEUS-FNABにて,腫瘍本体を採取する.特に,2cmを超える腫瘍では良悪性の鑑別が必要である.・画像だけでは診断できないGIST,平滑筋腫,神経鞘腫の鑑別には,c-kit・desmin・S-100蛋白の3種類の免疫組織化学的検査が必要である.
著者
松前 恵環
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.13-24, 2020 (Released:2020-08-27)

今日、子どもによるスマートフォンの利用の拡大や「スマート・トイ」の普及等により、子どもの個人情報を巡り様々なリスクが生じている。個人情報保護法制において、個人情報を保護するために重要な役割を果たしているのは、情報主体の「同意」であるが、子どもは一般に同意能力を欠くか不十分であると解されており、子どもの個人情報の処理にかかる「同意」のあり方が問題となる。米国の COPPA 及び EU の GDPR では、同意能力を付与する子どもの年齢を定め、それ以下の子どもの個人情報の処理については親権者等の同意取得が義務付けられており、近時、規制が強化される傾向がある。日本でも、同意能力を認める子どもの年齢に関する規範的な検討と、子どもの年齢確認や親権者等の同意取得を行うための方法に関する実際的な検討を進めるべきである。
著者
前川恒雄 編
出版者
日本図書館協会
巻号頁・発行日
1966
著者
前田 和宏
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会誌 (ISSN:09121935)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.242-249, 2011 (Released:2012-08-24)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2
著者
橋本 祥行 前川 茜 屋敷 法子 尾崎 翼 永渕 希 井上 沙理奈 加辺 憲人 久保 晃
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.635-639, 2016 (Released:2016-10-27)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

〔目的〕観察にて評価可能な病棟歩行自立アセスメントシートの導入効果を検討することとした.〔対象と方法〕平成24年4月から平成26年3月までに船橋市立リハビリテーション病院を退院した脳卒中患者のうち入院中に歩行自立となった181例を対象とした.カルテより後方視的に抽出された基本情報,運動機能,高次脳機能,行動・ADLを病棟歩行自立判定後の転倒の有無による群間で比較した.〔結果〕病棟歩行自立判定後に21例(11.6%)の転倒が発生した.全ての調査項目で2群間に有意差は認められなかった.〔結語〕歩行自立判定後の転倒率および傷害の状況から,アセスメントシートの導入は実用性を有するといえる.
著者
内田 昌希 浦山 玲菜 一色 恭徳 八巻 努 前野 拓也 上田 秀雄 近藤 誠一 夏目 秀視
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.109-116, 2014-02-10 (Released:2015-02-10)
参考文献数
19

In the present study, 0.5% povidone-iodine solution was prepared aseptically using various commercial products of 10% povidone-iodine solution, and the stability of 0.5% povidone-iodine solution after storage under various conditions was evaluated. Furthermore, a comparison between various commercial products was also performed. As a result, the stability of available iodine in 0.5% povidone-iodine solution was found to be affected by light, temperature and the sealability of the container. Of the storage methods investigated in the present study, the method of keeping the highest available iodine concentration was to store the povidone-iodine solution in a closed container under a light-shielded state at 4°C. The term of validity was 3 or 4 weeks in Hisiiode disinfectant solution or other products (Isodine® solution, Popiyodon solution, Negmin® solution, Popyral disinfectant solution and Iodine M disinfectant solution), respectively in storage in a closed container under a light-unshielded state at room temperature, which was the usual method of a disinfectant, from the results of a stability test of available iodine in 0.5% povidone-iodine solution. It was confirmed that bactericidal activity was maintained until at least 4 weeks after preparation in every commercial product from the results of a bactericidal activity test on the solution in the usual storage method (Staphylococcus aureus, Bacillus subtilis, Escherichia coli, Pseudomonas aeruginosa, Aspergillus niger, Candida albicans). Of the 0.5% povidone-iodine solution investigated in the present study, Popiyodon solution and Negmin® solution kept the available iodine comparatively stable under each storage condition.
著者
篠木 俊雄 前田 毅 舟木 治郎 平田 勝哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集B編 (ISSN:18848346)
巻号頁・発行日
vol.78, no.787, pp.415-419, 2012 (Released:2012-03-25)
参考文献数
8
被引用文献数
3 3

Supposing the design of ethanol steam-reforming reactors, the authors conduct experiments for Cu/ZnO/Al2O3 catalyst. Using a household-use-scale reactor with well-controlled temperature distributions, the authors compare experimental results with chemical-equilibrium theories. It has revealed by Shinoki et al. (2011) that Cu/ZnO/Al2O3 catalyst shows rather high performance with high hydrogen concentration CH2 at low values of reaction temperature TR. So, in the present study, the authors reveal the influences of liquid-hourly space velocity LHSV upon concentrations such as CH2, CCO2, CCO and CCH4 and the influence of LHSV upon the ethanol conversion XC2H5OH, in a range of LHSV from 0.05 h-1 to 0.8 h-1, at S/C = 3.0 and TR = 520 K. And, the authors reveal the influences of the thermal profile upon CH2, CCO2, CCO, CCH4 and XC2H5OH, for several LHSV's. To conclude, with well-controlled temperatures, the reformed gas can be close to the theory.
著者
房前 和朋 竹林 征三
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.627-636, 1996-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
18

Before developing the machine construction, construction works depended on humanpower. The “Songs of labor” was indispensable to achieve simple and hardconstruction works. This paper studies the history of ramming which is the basic and important process for levee constructions from the “Song of labor”, or, “Pontsuki song” points of view. Ramming instruments had been heavier afterimprovements, therefore many people needed to ram together. According to that, the songs of labor had also changed. Many labor songs has disappeared nowadays, but some songs such as “Tankai-bushi” and “Hanagasa-ondo” has become local folk songs and been sung by many people even now. In this study we collect 70 labor songs used all through Japan for levee construction, clear the relations between the distribution of labor songs and construction methods, and discuss the value of the “songs of labor”.
著者
淺野 悟史 時任 美乃理 西前 出
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
巻号頁・発行日
pp.262-267, 2021-11-30 (Released:2021-11-29)
参考文献数
7

生物多様性への気候変動の影響が懸念されている。とりわけ日本の高標高地に分布する冷温帯林はその影響を受けやすい地域のひとつである。本研究は主に冷温帯林に棲息するルリクワガタ属昆虫のモニタリングのために,♀個体と衝突板トラップ(FIT)を用いた定量調査法を検討した。従来の新芽掬い取り法と比較して効率的な捕獲が可能であり,FIT を掛ける位置による影響も小さいと考えられた。一方で,使用する♀は未交尾個体が望ましく,また系統の遠い種に対しては誘引効果を発揮しないことが示唆された。FIT の数や時間などを用いた定量調査が期待できる。
著者
前田 龍彦
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.155-170, 1999-09-30 (Released:2010-03-12)
参考文献数
15

Sukala-maddava that Buddha had taken at the last time in his life is now interpreted as rotten flesh of boar or mushroom, in a sense, poison. It is natural to think that either could have caused Buddha's death. Buddha himself, however, said that nobody could eat those substances except himself. It is difficult to believe that Buddha is portrayed as weak as an ordinary human in Buddhist texts, for Buddha defeated Mara, death. This interpretation makes nirvana seem somehow negative. Therefore we have to search for an affirmative answer for nirvana, in the background of Indo-Iranian or Indo-European culture, because the Pali language belongs to Ancient Prakrit.A boar, if that is what sukala means, is identified as Vrtra in Rgveda (I. 121.11; I. 61.7; VIII. 66.10; X. 99.6 etc.), and as one of ten incarnations of Vishnu, Varaha which made the world reborn in the Bhagavatapurana (III. 13), also Verethragna who runs in front of Mithra in the Mihr Yasht (70). In addition, in the Taittiriyaranyaka (I. 10.8), a black boar saves the world by appearing from the bottom of water. His 10 incarnations symbolize winter, and death (RV. X. 51.3; Vendidad, 4), and these incarnations signify the voyage in the underworld. Now, Verethragna is the guide of Mithra in the darkness of night. Namely, the boar signifies an obstacle, winter, night, death and the underworld, and also acts a helper of renewal, of rebirth. Boar, therefore, has two meanings: obstacle and helper, psychopompos, to go to heaven.While the name “Chunda” has no special meaning, it is important that he is a son of a blacksmith, kammarah. Blacksmith is an alchemist, which is symbolically important, and the divine blacksmith, Tvastr, is a creator of Vajra for Indra. An alchemist makes gold from base metals, and is a person who can make a mortal Buddha into a gold immortal being, and vajra is the weapon to kill Vrtra, to defeat death.Another item is in the Mahaparinibbanasuttanta, “A pair of golden clothes” (4.35) that Buddha wore. “A pair” is equal to “twins”, whose meaning is “death and rebirth”. The twin Sala trees also mean “death and rebirth”, and “gold”, and the name of hiranna (golden) river (5.1), that Buddha crossed just before entering nirvana, are symbols of “eternity”. Two offering foods, Sujata's and Chunda's, that Buddha praised (4.42) are also “a pair”. One, Suj ata's, was for “birth” of Buddha and the other, Chunda's, was for his nirvana, “death”. This pair too has the same meaning. They all signify the future of Buddha.Thus in my opinion, Sukala is a flesh of boar, and eating of it makes Buddha equal to vrtrahan, and means going to heaven. People who have the same Koine could easily understand that Buddha was eternal. Probably the interpretation of sukala as mushroom happened in China: sukala could be translated into a food of “eternity” in Chinese thought, ling-zhi for example.
著者
内藤 結花 前田 真之 長友 安弘 宇賀神 和久 秋間 悦子 田中 道子 時松 一成 佐々木 忠徳
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.5, pp.527-534, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2

Antimicrobial stewardship (AS) intervention strategy is a critical process in promoting appropriate antibiotic use, thus preventing unnecessarily prolonged therapy and reducing antimicrobial resistance (AMR). Although limiting unnecessary carbapenem use by AS intervention is speculated to reduce AMR, there is a lack of specific data on the efficacy of AS team (AST) intervention regarding carbapenem-resistant Pseudomonas aeruginosa (CRPA). Consequently, this study aimed to evaluate the impact of our AS strategy on carbapenem use and CRPA. The AS intervention strategy was launched in July 2017 and consisted of daily audits and feedback on carbapenem use. We evaluated the 4-year prescription trend, including the rate of switching to other antimicrobials, and the rate of CRPA and the days of therapy required prior to and after the beginning of the AST intervention. The rate of switching to narrow-spectrum antibiotics and the discontinuation of carbapenem treatment were significantly higher in the pre-intervention period compared with the post-intervention period. (7.0% vs. 14.5%; p<0.001; 54.1% vs. 50.9%; p=0.027). However, there were no significant differences in the rate of CRPA prior to and after the beginning of the AST intervention. Furthermore, there was no correlation found between consumption and resistance rate (Pearson's r=0.123). Our results suggest that it is extremely important for AST to promote de-escalation and reduce unnecessary use, while the combination of process and outcome indicators other than antimicrobial consumption and resistance rate are required for the evaluation of the AS programs.