3 0 0 0 EMR

著者
平澤 欣吾 前田 愼
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.678, 2021-05-24

内視鏡治療の金字塔であるESD(endoscopic submucosal dissection)の勢力圏が広がる中,現時点では,特異的な偶発症リスクから,十二指腸において簡単にESDが選択されることは,決して一般的ではない1).十二指腸ではEMR(endoscopic mucosal resection)をいかにうまく使いこなすかはいまだ重要なポイントなのである(Fig.1). まず,上部スコープでは鉗子孔が7時前後にあるため,病変を可能な限り6時方向に位置させることは,手技全般を容易で確実にする(Fig.1a).後述するが,スコープの選択はwater jet機能と拡大観察機能がついているほうがよりよい.
著者
飯田 治行 大前 潤 西村 崇
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.234, pp.41-43, 2012-10

─お二人は、RedmineとTracのどちらもよくご存じだとのことですが、飯田さんはRedmineを、大前さんはTracを選んで現場で使っている。両ツールのユーザー代表として、どんなメリットを感じているのか教えてください。飯田 私はかつてTracを使っていましたが、2008年からRedmineに乗り換えました。Redmineは標準機能が充実しているのがいいですね。
著者
中島 経夫 藤岡 康弘 前畑 政善 大塚 泰介 藤本 勝行 長田 智生 佐藤 智之 山田 康幸 濱口 浩之 木戸 裕子 遠藤 真樹
出版者
The Japanese Society of Limnology
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.261-270, 2001
被引用文献数
5

1998年3月から2000年11月にかけて,琵琶湖南湖周辺の10市町村の琵琶湖岸,内湖,河川,水路,池など879地点を調査し,16科42属55種(亜種を含む)の魚類を採集した。オイカワ,カワムツA型,カワムツB型,タモロコ,カマツカ,ギンブナ,アユ,トウヨシノボリなどの在来種は多くの調査地点に分布していた。一方,外来種のブルーギルやオオクチバスも多くの調査地点で採集された。分布パターンを魚種で分類するためにクラスター分析を行った結果,AからDの4つのクラスターが不明瞭ながら認められ,分布パターンと地形との間に関係が認められた。オイカワやカマツカに代表されるクラスターAとタイリクバラタナゴやメダカに代表されるクラスターBの多くは,デルタ帯,扇状地帯に広く分布するが,カワムツA型やタモロコに代表されるクラスターBの一部はデルタ帯に分布しない。その一方で,カワムツB型に代表されるクラスターCは丘陵地に分布し,ブルーギル(クラスターD)はデルタ帯に分布していた。タモロコやカワムツA型などクラスターBの一部の魚種はブルーギルの影響を強く受けているものと思われた。
著者
多田村 克己 中前 栄八郎
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.385-391, 1995-08-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
16
被引用文献数
1

We describe a method for rendering the surface of water, focusing on the problem of realistic color rendering. This method takes into account scattered and absorbed light, interreflection between objects located above the water surface and between those in the water, the shape of the bottom surface of the water and shadows cast on/under the water surface. It can be applied to point light sources with various characteristics of luminous intensity distributions and spectra. Two examples show the effect of the depth and quality of water on this color, comparing simulations with photograph of a pool. They suggest that this method is useful for designing lighting for scenery surrounding water
著者
今井 前田
出版者
学校法人 関西学院大学先端社会研究所
雑誌
関西学院大学先端社会研究所紀要 (ISSN:18837042)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.27-41, 2010

本稿は都市の空間構造の変容について、旧日本軍の軍用地を核として歴史的に跡づけ、その社会学的な意義を指摘するものである。それら「軍都の空間」が、都市の空間形成(地方都市のみならず大都市圏においても)にとって決定的であったというのが、中心的な枠組みである。本稿では、旧日本軍が占有していた「軍用地」を持つ地域として三重県と群馬県を取り上げる。そして、三重県の地方都市、群馬県の地方都市において、軍都の空間がどのように都市形成の核となってきたのかを素描する。 アメリカの都市社会学を範として発展してきた日本の都市社会学は、できるだけその理論に適合的な事例を取り上げ、理論を組み立ててきた。戦勝国のアメリカでは、軍用地の非軍用施設への転用という事態が行われなかったのであり、日本の社会学は軍施設の転用という都市形成の重大な契機を見落としてきてしまったのだろう。本稿では、軍都の空間の変容をみていくことで、日本における新しい都市空間の社会学を構想するものである。
著者
岡 久美子 西田 麻理奈 長澤 栄史 牛島 秀爾 石原 亨 前川 二太郎
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.147-152, 2015-01-31 (Released:2018-03-15)

モエギタケ科に所属するHypholoma fasciculare(ニガクリタケ)は毒きのこであり,主要な毒成分としてファシキュロールEを生産する.これまでに本種以外のきのこ種子実体にもファシキュロールEが含まれていることが報告されているが,詳細な調査は行われていなかった.そこで本研究では,H. fasciculareおよびモエギタケ科属種子実体におけるファシキュロールEの含有量を調査した.その結果,供試したHypholoma属種の子実体すべてよりファシキュロールEが検出され,本属の近縁属であるPholiota属やStropharia属種のいくつかの子実体中においても極めて少量であるが検出された.検出された子実体には食用きのこ種も含まれていた.さらに,分子系統解析の結果,ファシキュロールE生産性はモエギタケ科内のHypholoma属との系統的類縁性と密接に関係していることが示唆された.
著者
中村 元保 加藤 晶人 井上 元 鈴木 恵輔 中島 靖浩 前田 敦雄 森川 健太郎 八木 正晴 土肥 謙二
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.407-410, 2020-12-28 (Released:2020-12-28)
参考文献数
7

症例は89歳の女性。身長147cm, 体重43kgと小柄で慢性閉塞性肺疾患 (Chronic Obstructive Pulmonary Disease : COPD) の既往歴がある。1カ月前から呼吸困難を自覚していた。朝に呼吸困難が増強したためにツロブテロールテープ2mgを1枚胸部に貼付したが, 症状改善ないために夕方に2枚目を胸部に追加貼付した。追加貼付2時間後から動悸, 嘔気を自覚したために救急要請した。救急隊到着時は意識レベルJCS1であったが, 嘔吐が出現し意識レベルJCS100まで低下し当院へ救急搬送された。搬送時意識障害は改善傾向であり, 胸部に貼付されていたツロブテロールテープ2枚を剝離したところ動悸と嘔気が消失した。臨床症状よりツロブテロールテープによる中毒症状が疑われた。貼付薬は容易に自己調整できるが, 高齢者や乳幼児など管理能力に問題がある場合や, 低体重の症例では使用方法に注意が必要となる。また, 救急対応の際には全身観察での貼付薬の有無の確認も必要となってくる。
著者
山住 賢司 籠宮 隆之 槙 洋一 前川 喜久雄
出版者
日本官能評価学会
雑誌
日本官能評価学会誌 (ISSN:1342906X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1-2, pp.30-36, 2007-04-15 (Released:2012-12-28)
参考文献数
11

We analyzed the relationships between impression ratings and phonetic properties of monologues using the Corpus of Spontaneous Japanese (CSJ). The impression ratings were of subjective attributes such as speaking rate and speech style. Each attribute was rated on a seven-point scale. The phonetic properties were objective attributes such as speaking rate and pause ratio, as measured directly from the CSJ speech data. Using six phonetic properties and five impression ratings as variables, structural equation modeling was conducted to explain not only the relations between the impression and phonetic properties but also the relations among the impressions. The model showed that the impressions “Skillfulness” and “Liking” could be predicted from the impressions “Speech rate”, “Activity”, and “Formality”, which in turn could be related with the objective phonetic properties. Moreover, it was shown that the higher the “Skillfulness” evaluation, the higher the “Liking” evaluation.
著者
佐野 浩彬 三浦 伸也 前田 佐知子 池田 千春 千葉 洋平 臼田 裕一郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.203-207, 2021-07-01 (Released:2021-07-01)
参考文献数
20

災害発生時には様々な機関からインターネットを通じて数多くの災害・防災情報が発信されるとともに、時々刻々とその情報が変化し更新されていく。そのため、発信された災害・防災情報にはWebサイト上での記載がなくなり、情報そのもの自体が消失するなど、タイミングを逃すと取得できないものが出てくる。こうした災害・防災情報のデジタルアーカイブを行うことは、災害の動向を時系列で把握する上で重要である。本研究では2019年に発生した風水害を対象として、インターネット上の災害・防災情報の網羅的収集に関する実践事例を紹介し、そこで浮かび上がった課題を述べる。
著者
藤田 浩司 岩前 篤 佐藤 寛 高原 梨沙子 鈴木 曜
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.85, no.768, pp.159-167, 2020 (Released:2020-02-28)
参考文献数
18
被引用文献数
2

The high cost of improving thermal insulation performance in houses is one of the hindrances to the spread of the improvement in thermal insulation performance, and it takes a long time to recover these costs through reduction of heating and cooling costs alone. Under such circumstances, in recent years, it has been reported that improvement in thermal insulation performance reduces the likelihood of various diseases among people inhabiting these houses, and this reduces medical costs. However, the relationship between thermal insulation performance and medical costs has not been quantitatively evaluated. If medical costs in relation to the thermal insulation performance of a house can be evaluated quantitatively, they can be taken into consideration in the recovery period of the costs of the improvement of the thermal insulation performance. Furthermore, it is possible to examine the most economical thermal insulation performance when considering the costs for thermal insulation, heating and cooling costs, and medical costs together. Therefore, in this study, we estimated the medical costs in relation to the thermal insulation performance of the house, and examined the thermal insulation performance that is most economical when the costs for thermal insulation, heating and cooling costs, and medical costs are considered. Furthermore, we examined the cost recovery period for the improvement in the thermal insulation performance from that which satisfied the 2013 standard to the above-mentioned most economical thermal insulation performance, taking into consideration the reduction in heating and cooling costs and medical costs. We assumed that the onset of various diseases is not directly affected by the thermal insulation performance of the house, but is affected by the thermal environment in the house, which is formed according to the thermal insulation performance of the house and the heating and cooling method. On the basis of the relationships between insulation levels of various houses and improvement rates in various diseases shown in the previous research, we estimated the thermal environments in houses in correspondence to each level of insulation and estimated medical costs from improvement rates in various diseases. We proposed formulas to estimate the medical costs for heart diseases and vascular brain diseases from the mean daily minimum operative temperature of the house from February 1 to February 7 and formulas to estimate the medical costs for diseases, excluding heart diseases and vascular brain diseases, from the mean operative temperature of the rooms the family inhabits from January 1 to February 28. We proposed these formulas separately for the age groups 0 to 19, 20 to 39, 40 to 59, and 60 and older. Furthermore, using these formulas, we examined the most economical insulation performance, including insulation costs, heating and cooling costs, and medical costs. The average heat transmission coefficient of the envelope (UA value) of a house having this most economical insulation performance is 0.4 to 0.5 W/m2K for a floor-insulation house, and 0.36 to 0.4 W/m2K for a foundation-insulation house. We found that by considering not only heating and cooling costs but also medical costs, the cost recovery period for the improvement in the thermal insulation performance from that which satisfied the 2013 standard to the above-mentioned most economical thermal insulation performance was significantly shortened, to around ten years.
著者
吉村 衛 木村 文則 前田 亮
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.261-268, 2011-12-03

現在,日本語の古文に対して汎用的に用いることができる形態素解析器は存在しない.それゆえ日本語の古文に対しては,文章を単語に分割することさえ困難である.単語分割が行えるようになると,古文テキストの解析に役立てることができる.本論文では,日本語の古文の文章を単語に分割する手法を手案する.本手法では,文字Nグラムの単語らしさを評価し,この単語らしさが高い文字Nグラムを単語として文の単語への分割を行う.今回は,「源氏物語」に対し本手法の評価実験を行い,評価・考察を行う.
著者
前田 清一 中尾 俊
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.149-154, 1963-06-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
6
被引用文献数
1

酸類の酸味としての閾値(Stimulus Threshold Value)と最低閾値(Minimum Threshold Value)、及び酸類間の酸味の強さについて、味覚試験を用いて測定をおこなった結果 : -(1) Panelの識別能力は非常に優秀なものであり、なかでも、女性Panelは男性のそれよりも全般によい様である。(2) 平均最低閾値は、塩酸、アスコルビン酸、グルコン酸では1×10-4M(各0.0004、0.0019、0.0020%)、ベタイン塩酸塩では2×10-4M (0.0027%) であり、クエン酸、酒石酸、乳酸等その他有機酸では5×10-5M(各0.0010、0.0008、0.0005……%)かそれ以下である。(3) 酸味として感じる閾値は、正確には極限法によっておこなわねばならないが、本実験資料から大略次の値であろうと推定される。クエン酸、酒石酸、フマール酸、グルタミン酸塩酸塩については1×10-4M(各0.0019、0.0015、0.0013%)、アスコルビン酸の4×10-4M(0.0076%)を除いて他の本実験試料酸類は、同一モル数すなわち、2×10-3M(塩酸の0.0008、乳酸の0.00018、酢酸の0.0012、コハク酸の0.0024、グルタミン酸の0.0030等の各%)である。(4) 閾値におけるpHは必ずしも同一ではなかった。
著者
小川 誠司 明石 真言 鈴木 元 前川 和彦 牧 和宏
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究(C)
巻号頁・発行日
2000

高線量の中性子線被爆がヒトの染色体および遺伝子におよぼす影響について、1999年9月30日茨城県東海村核燃料施設で発生した臨界事故において、中性子線を大量に含む放射線被爆を受けた患者2名を対象として以下の検討を行った。生物学的および物理学的な予測被爆線量は18Gy(Pt1)および8Gy(Pt2)であった。被爆後の末梢血および骨髄血の染色体分析においては、両名ともに著しい染色体の断片化と構造異常が観察された。被爆後両患者ともに造血幹細胞移植が施行され、一名については持続的な造血系が再構築された(Pt1)が、もう一名に関しては一時的に混合キメラの状態になったがもののDayに自己造血が回復し、移植片の拒絶が確認された。興味深いことに、理論的には二次被爆の影響は殆ど無視出来ると考えられる時期に移植が行われたにも関わらず、Pt1においては再構築された造血細胞においても染色体のランダムな異常が20分裂細胞中3細胞に観察され、大量の中性子線被爆後においては、直接的な放射線障害以外に染色体を障害する、細胞を隔てて作用するメカニズムが存在する可能性が示唆された。こ自己の造血が回復したPt2においては、染色体分析において、分裂細胞の60%ないし80%の細胞に細胞ごとに異なるランダムな染色体の異常が観察され、放射線被爆による染色体の異常が自己造血の回復ののちも再生した造血組織に維持されることが明らかとなった。しかし、これらの異常が最終的に造血器腫瘍を誘発するか否かについては、患者が被爆後早期に多臓器不全により死亡したため、検討不能であった。一方、剖検後に患者の遺族の同意を得て検討された被爆組織の遺伝子の突然変異をras遺伝子、p53遺伝子およびp16INK4A遺伝子について検討したが、これらの遺伝子における突然変異率の上昇は証明されなかった。
著者
鈴木 啓生 大浦 一雅 山原 可奈子 金 正門 田口 啓太 高橋 海 高橋 健太 岩岡 和博 前田 哲也
出版者
岩手医学会
雑誌
岩手医学雑誌 (ISSN:00213284)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.191-204, 2020 (Released:2021-01-31)
参考文献数
50

パーキンソン病における骨粗鬆症は骨折のリスクのため予防が重要である.骨代謝は性別,年齢,栄養状態や活動度に影響される.パーキンソン病は運動障害が主徴であり,これらを一致させた上で比較が必要だが,同様の検討はない.本研究は慢性期脳血管障害を疾患対照とし,骨密度と骨代謝マーカーを用いて病態を検討した.両群50例を前向きに登録した.パーキンソン病は骨密度低値,酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ高値,血清総ホモシステイン高値,活性型ビタミンD低値であった.骨粗鬆症を有する両群間比較ではパーキンソン病は活性型ビタミンD低値であった.パーキンソン病で骨粗鬆症を有する群はない群より女性が多く,body mass index低値,臨床重症度高値,1型コラーゲン架橋N-テロペプチドと酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ高値であった.パーキンソン病の骨粗鬆症の病態には一般的リスクに加え骨吸収亢進とビタミンD関連骨形成不全,パーキンソン病自体の重症度の関与が示唆された.
著者
宗前 清貞
出版者
Tohoku University
巻号頁・発行日
2020-02-28

論文