8 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁古事類苑出版事務所 編
出版者
神宮司庁
巻号頁・発行日
vol.服飾部7, 1914
著者
古賀 光生
出版者
JAPANESE POLITICAL SCIENCE ASSOCIATION
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2_246-2_268, 2009 (Released:2013-02-07)
参考文献数
31

Clientelism affects strategies of extreme right-wing parties (ERPs) in Western Europe. In 1990s, more and more people criticized clientelisitic exchanges than before. Some ERPs could find ‘niche’ in electoral market where voters who disliked mainstream parties because of clientelism existed. But how ERPs mobilized was very different between parties. This article compares electoral market in three European countries where clientelism widely spread and analyzes how clietelism affected ERPs’ strategies. In Belgium, clietelism had endurance in spite of critics. In Italy, clientelism so suddenly broke down, that ERPs must change their strategies. In Austria, mainstream parties gradually privatized nation-owned industries which were major resources of clientelism. These differences influenced electoral market which ERPs could get into. With this comparison, we can see how ERPs adjust themselves to the ‘niche’ in electoral market, and why some parties like Austrian Freedom Party (FPÖ) could formed the electoral coalition between “modernization losers” and “social climbers”.
著者
駒井 三千夫 神山(渡部) 麻里 神山 伸 大日向 耕作 堀内 貴美子 古川 勇次 白川 仁
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.131, no.4, pp.248-251, 2008 (Released:2008-04-14)
参考文献数
13

ビタミンは,基本的には食品から摂取されなければならないが,大量に摂取することによって,基本的な生理機能の働きのほかに疾病を予防するなどの新規な機能を発揮することが知られてきた.また,体力増強や疲労回復などにもビタミンが利用されるようになってきた.このように,ビタミンを所要量の数倍から数十倍摂取すると,体内におけるビタミンの薬理作用が期待されている(薬理量,保健量の摂取).当論文では,ビオチンによる新規生理作用のうち,とくに高血圧症改善効果に関してまとめた.ビオチンの摂取によって耐糖能とインスリン抵抗性の改善はすでに報告されているが,今回は脳卒中易発性高血圧自然発症ラット(SHRSP)を用いて,高血圧改善効果を証明できたので報告する.すなわち,毎日3.3 mg/L水溶液の飲水からのビオチンの摂取によって,飼育2週目以降で高血圧症が改善されることを見出した.このように,本態性高血圧症を呈するSHRSPにおいてビオチン長期摂取により血圧上昇抑制効果が確認され,またそれによる動脈硬化の軽減が実際に示された.さらに,ビオチンの単回投与による血圧降下作用の検討によって,この作用はNOを介さない経路での可溶型グアニル酸シクラーゼ活性化を介したcGMP量増加の機構(Gキナーゼ介在による細胞内Ca2+濃度の低下)による可能性が示唆された.
著者
市川 りさ 石垣 しのぶ 松村 充 浅原 美和 厚川 喜子 斧 康雄 古川 泰司
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.299-306, 2018-05-25 (Released:2018-05-30)
参考文献数
7

多くのCorynebacterium属菌は,グラム陽性の桿菌で棍棒状や松葉状の形態を示す。今回血液培養液を用いたグラム染色でブドウ球菌様の形態を呈するCorynebacterium属菌を検出した。そこで,Corynebacterium属菌がグラム陽性球菌様の形態変化を起こす可能性の有無,その菌種同定と原因の解析を行うため,培養条件を変えて検討した。また,誤同定した際のマイクロスキャンComboパネルを用いた同定検査に及ぼす影響を調査した。さらに,Corynebacterium属菌の薬剤感受性を測定し,MIC分布および薬剤感性率を集計した。球菌様の形態変化を示したのはCorynebacterium striatumおよびCorynebacterium simulansの2菌種であり,液体培地を使用し嫌気培養条件下で形態変化を示した。また,マイクロスキャンComboパネルにおいては,Micrococcus sp.と誤同定された。薬剤感性率はすべての菌種が,対象とした薬剤のうちバンコマイシン(VCM)に感性を示したが,VCMのみに感性を示す高度耐性株も存在した。血液培養から分離されるCorynebacterium属菌は一般的に血液培養検査にて汚染菌とみなされることが多いが,誤同定することで患者の不利益につながる恐れがあり,また,高度耐性を示す株も存在することから院内感染対策上重要であると考えられる。そのため,様々な情報を考慮し,慎重な検査を実施しなければならない。
著者
池辺 正典 田中 成典 古田 均 中村 健二 小林 建太
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1687-1695, 2006-06-15

近年のインターネットの複雑化にともない,Web の自動解析による情報取得に対する需要が高まっている.そのため,Web ページをカテゴリに分類する手法やWeb の関係情報を解析する手法が数多く提案されてきた.しかし,既存の研究では,Web の自動解析は,リンク関係を中心とした解析を行っており,リンク関係のないWeb ページを関連付けることが困難であった.このため,本論文では,リンク構造解析だけでなく,形態素解析によって任意の単語から関係情報の抽出を行うことで,リンク関係のないWeb ページを関連付ける.また,その結果と品質判定を行ったリンク構造解析結果を組み合わせることで,信頼性の高いWeb ページの関係図を作成する.さらに,アルゴリズムの評価として,Web から取得した情報を利用して,組織の関係図を作成する.そして,既存研究においての主要な方式であるリンク構造解析による結果との比較を行った.評価方式には,リンク構造解析で一般的に用いられている評価値とグラフ理論による可視化を採用し,その結果から本方式の有用性を確認した.
著者
萬 秀憲 久保 裕一郎 江口 泰輝 河本 知二 砂川 満 古元 嘉昭
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3-4, pp.130-136, 1984 (Released:2010-08-06)
参考文献数
2

Increase in dermal blood flow by the artificial CO2-bathing was confirmed by means of a Thermocouple flow meter and by a Laser doppler velocimeter.The artificial CO2-bath was prepared with 50g tablet, made from sodium bicarbonate and succinic acid, putting simply in plain water at 38°C.Dermal blood flow was increased nearly 5-fold by the simple bathing, and was further enhanced 1.3-fold by the artificial CO2-bathing.It has been definitely shown by the artificial CO2-bathing that an increase in oral, finger tip, and forehead temperature and transepidermal water loss is significant compared to the plain bathing, so that the thermal effect equivalent to carbon-dioxated spring will be obtained.
著者
寺井 仁 三輪 和久 古賀 一男
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.74-88, 2005 (Released:2009-10-16)
参考文献数
23
被引用文献数
9

Research on insight problem solving has mainly been treated within the scope of Gestalt psychology in the past. And now, insight problems are being investigated in cognitive psychology. However, little is known about how the process develops. In this study, we investigated the process of insight problem solving using a discovery task. The purpose of this research is to answer the following two points: First, how do constraint relaxation and the swith of a problem space search progress in insight problem solving? Second, what differences lie between successful subjects who reached the solution and unsuccessful subjects who did not? In this research, we analyzed the process of subjects searching their hypothesis space based on hypotheses that the subjects verbally reported. Additionally, we also measured the subjects' eye movement when they solved the problem. The following results were obtained. First, insight was not suddenly obtained in an instant, but rather gained through a relatively gradual mental relaxation process. Second, we found that the subjects who found the correct target reacted more sensitively to the irregular experimental results, as negative feedback caused rejection of the subjects' hypotheses. Our study detected insight problem solving processes in more detail by using not only subjects' verbal reports, but also psychological data obtained through eye movement measurements.
著者
金田 重郎 世古 龍郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.396, pp.61-66, 2012-01-16

要求分析では,母語を用いて仕様を記述する.Object指向分析は要求分析の代表的な手法の一つであるが,ここでも,クラス名等には母語が使われる.本稿では,英語圏で生まれたObject指向を利用するとき,日本語と英語の違いを考慮するべきことを問題提起する.具体的には,認知言語学の立場から,クラス図の構造は英語の5つの基本文型そのものであることを示す.例えば,クラスとは可算名詞,メソッドは動作動詞,関連は状態動詞,Has-s関係は第4文型(S+V+O+O),Is-a関係は第5文型(S+V+O+C),である.これによって,GOFのデザインパタンの理解も容易になる.一方,日本語と英語の構造は大きく異なっている.日本語仕様からクラス図を描くことは,日英翻訳に等しい.上記の問題意識から,本稿では,日英翻訳のプラクティスを取り入れた日本語仕様からのクラス図作成手法を提案する.具体的には,英語のS+V+Oに相当するエネルギーの伝搬を見つけだすため,格助詞「が」「を」「で」「に」を用いて日本語仕様を単文にリライトする.この際,日英翻訳のプラクティスを準用する.提案手法は,初心者がクラス図を学ぶ際の,ひとつの「指南」となる.
著者
小林 和男 古田 俊夫 石井 輝秋
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

日本海中央部の大和堆の北西麓、北大和堆との間に存在する断層崖の下部に転在する岩石片を海洋科学技術センターの運航する「しんかい2000」によって採取した。乗船した本研究代表者小林の目視観察およびビデオ記録の解析から、これらの岩石は母船「なつしま」の曵航テレビによって確認された近傍の崖から落下したものであることはほゞまちがいない。採取された7個の岩石(合計約5キログラム)のうち、3個は泥岩であって崖の表層をつくる堆積岩の破片である。あとの4個は密度が大きく、安山岩、デイサイト及び安山岩質玄武岩の熔岩で、日本列島のような島弧または大陸起源の岩石であることがわかった。一方、研究船白鳳丸のKH86-2航海(昭和61年4〜5月)において、大和堆東方の大和海盆中央に位置する拓洋第2海山から多量の火山岩がドレッジにより採取された。その岩石学的性質は現在分担者の1人石井と山下(大学院生)により研究中であるが、海洋中の海山に特有のアルカリ玄武岩であって、大和堆山麓の岩石とは明らかな差異がある。白鳳丸のこの航海では男鹿半島北西沖の日本海盆西翼の磁気異常が詳しく測定され磁気異常縞模様とそれを切る僞断層が同定された。また、拓洋第2海山などの上で測られた磁気異常はかなり大きい。これに対し、大和堆の上で見られる磁気異常はその山体の大きさに比すれば著しく小さく、大和堆をつくる岩石が磁化の小さい安山岩、デイサイト、花崗岩などから成ることを示すと考えられる。大和海盆の磁気異常は日本海盆ほど整列していないので、島弧火成活動が海盆底にまで及んでいると思われる。大和堆は現在の島弧活動が起こるには海溝から遠すぎるので、その火成活動は大和海盆拡大以前(おそらく15Ma以前)であったと思われる。
著者
四柳 宏 田中 靖人 齋藤 昭彦 梅村 武司 伊藤 清顕 柘植 雅貴 高橋 祥一 中西 裕之 吉田 香奈子 世古口 悟 高橋 秀明 林 和彦 田尻 仁 小松 陽樹 菅内 文中 田尻 和人 上田 佳秀 奥瀬 千晃 八橋 弘 溝上 雅史
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.117-130, 2012 (Released:2012-03-07)
参考文献数
69
被引用文献数
3 3

B型肝炎ワクチンは諸外国では乳児期に全員が接種を受けるユニバーサルワクチンである.しかしながら我が国では任意接種(セレクティブワクチネーション)となっており,母児感染防止の場合のみワクチン接種が健康保険でカバーされている. こうしたセレクティブワクチネーションのみでは我が国のB型肝炎を制圧することは困難である. 本稿では平成23年6月2日に第47回日本肝臓学会(小池和彦会長)において行われたワークショップ「B型肝炎universal vaccinationへ向けて」の内容を紹介しながら,ユニバーサルワクチネーションに関してまとめてみたい.
著者
賞雅 寛而 石丸 隆 元田 慎一 波津久 達也 古谷 正裕
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本基盤研究では、船舶及び海洋構造物を対象とした防食、特にSUS304ステンレス材料のすきま腐食の防止に必要な放射線誘起表面活性(RISA)のメカニズムの解明、すきま腐食に対する適切な皮膜の基礎開発及び、人工海水中のRISAの効果の確認を行い、以下の結果を得た。1)試験片に小型密封放射線源^<60>Coを密着させ、その裏面から照射されるγ線を利用した実験により、ステンレス鋼の不動態皮膜をより強固にすることで局部腐食の発生を抑制し、RISA防食法が放射線照射施設外においても応用できることがわかった。2)放射化試験片自らが発するγ線を利用した実験により、中・強放射化試験片では安定した不動態皮膜を保ち、厳しい腐食環境下でも耐食性が維持できることがわかった。3)腐食電位の卑化は密封放射線源の有無に対応しており、微弱放射線環境においてもRISA効果によりすきま腐食の抑制効果が得られる。4)SUS304鋼の腐食電位をカソード防食電位まで卑化させずとも、不動態皮膜を保持し、すきま腐食を防止することを確認した。5)放射化試験片自らが発する放射線を利用した実験により、66μGy/h以上の照射積算線量で安定した不動態皮膜を保ち、厳しい腐食環境下でも耐食性が維持できることを確認した。6)試験片の照射積算線量を変化させた場合、その積算線量の増加により防食効果が増大することを確認した。これまで防食亜鉛や防食塗料などの鉄鋼構造物腐食防止法の多くはいずれも海外先進国によって開発されており、船舶・海洋構造物の腐食制御技術は国外技術に依存しているが、この新しい船舶・海洋構造物の腐食制御方法は、エネルギー環境技術として、我が国の技術水準を向上させ世界に貢献する重要な手段になると期待される。
著者
久古 聡美 吉田 曉 中山 正樹
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.313-323, 2006 (Released:2006-09-01)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

国立国会図書館が目指している「国立国会図書館デジタルアーカイブポータル」は,広く国のデジタルコンテンツ全体へのナビゲーションを行うことを目指すものである。平成19年度以降の稼働に先立ち,プロトタイプを構築し「統合検索」のために必要な機能の検証を行ってきた。本稿ではプロトタイプの概要を示し,さらに今後の方向性について述べる。デジタルアーカイブを保有する各機関にWebサービスによるサービス提供機能の実装を呼びかけるとともに,Web2.0時代にふさわしいポータルの構築を目指し,機械的な連携とデジタル情報の一層の利活用を図る。
著者
古閑 豊和 高橋 浩司
出版者
一般社団法人 日本環境化学会
雑誌
環境化学 (ISSN:09172408)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.74-82, 2023 (Released:2023-08-30)
参考文献数
23

We developed a novel mass spectrometric method using atmospheric pressure gas chromatography-tandem mass spectrometry (APGC/MS/MS) with nitrogen as the carrier gas to quantify simazine and thiobencarb under the regulatory environmental quality standards for water pollution. We modified the previous official method and optimized the sample preparation procedure using solid-phase extraction (SPE) cartridges. Our study demonstrated good recoveries for simazine and thiobencarb in all SPE cartridges, with the percentage recoveries ranging from 70% to 120%. Of the examined SPE cartridge, a marked measurement precision with the least variation was achieved on Smart-SPE PLS3-20 (PLS3) cartridge, which is packed with nitrogen-containing divinylbenzene methacrylate. Consequently, we selected the PLS3 SPE cartridge for the sample preparation in this method. Moreover, The method's detection and quantification limit values for simazine and thiobencarb in river and seawater samples were one order of magnitude lower than those of the environmental quality standard values. Furthermore, simazine and thiobencarb were identified and quantified with excellent separation, minimizing potential interferences.
著者
久留宮 康浩 水野 敬輔 世古口 英 菅原 元 河合 清貴 桐山 宗泰
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.658-662, 2019 (Released:2019-10-31)
参考文献数
7

目的:名古屋刑務所に服役中で,刑務所より当院に紹介され外科治療を施行した症例について診療上の問題点を明らかにする.対象:症例は過去5年間の67例.平均年齢は56.6歳で,すべて男性であった.良性疾患32例,悪性疾患35例であった.全例,保険診療は行われず,支払能力はなくすべて刑務所負担であった.受刑者の入院加療の決定権は刑務所所長にあり,入院・手術・転院の決定は主治医と刑務所所長の間で決められた.方法:疾患,術前検査,手術,周術期合併症,術後経過について調べた.結果:術前検査においては検査値異常が多く,耐術能の低い患者が多かった.また,悪性疾患では進行度の進んだ症例が多く,ステージ3,4が54%であった.考察:被収容者の処遇に関する法律には受刑者も適切な医療を受ける権利があるとされるが,家族には治療はおろか疾患そのものについても知らされず,真に医療倫理が守られているとはいえなかった.