著者
小川 聡
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.112-118, 2018-02-15 (Released:2019-04-01)
参考文献数
18
著者
塚田 学 菰原 裕 粕谷 貴司 新居 英明 高坂 茂樹 小川 景子 江崎 浩
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.10-23, 2018-08-20

インターネットを前提とした視聴サービスが登場し,なかでも空間に存在する視聴対象を解釈し,コンテンツとして活用するオブジェクトベースの視聴サービスの重要性が増している.2014年より,Software Defined Media(SDM)コンソーシアムでは,オブジェクトベースのメディアとインターネットを前提とした視聴空間の研究を行っている.現在,音楽イベントのDVDなどのパッケージメディアは,マイクやカメラなどの収録機材の位置によって大きく制約を受けるコンテンツである.こうした課題を解決するため,本研究では,クラシックコンサートとジャズセッションのイベントを収録し,インタラクティブに自由視聴点での三次元映像音声を再生するアプリケーション「SDM3602」を設計,実装した.SDM3602を95人の被験者に実際に体験してもらい,インタラクティブ3Dコンテンツの自由視聴点再生の有効性を検証した.さらにビルボードジャパンが開催した2017年Live Music HackasongでSDM3602のデモンストレーションを行い,審査員と一般の来場者の投票により,優秀賞を受賞した.Various audio-visual service based on Internet are deployed these days widely. Among these, object-based audio-visual services are getting more critical. We started Software Defined Media (SDM) consortium to investigate object-based audio-visual services and Internet-based audio-visual since 2014. The placement of microphone and camera limits the audience to watch at the free viewpoint of the contents of the package media such as DVD. In the study, we designed and implemented the system of interactive 3D audio-visual service with a free-view-listen point, named SDM3602. 95 persons experienced SDM3602 and answered the questionnaire in subjective evaluation. We also demonstrated the system in "Live Music Hackasong 2017" hosted by Billboard Japan. We received the second prize based on the vote of the judges and the audience.
著者
小川 高 坂野 文俊 山田 裕貴 小川 ひとみ
出版者
一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
雑誌
日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.53-57, 2015

異所性尿管と尿道拡張のある5ヶ月齢、雄のシーズーに対して、異所性尿管修復術を行ったが尿失禁症状の改善がみられなかった。その後、内科的治療を試みたが、無反応であったため、術後2ヶ月目に尿道拡張部に対して、セロファン・テープ・バンディングによる矯正術を実施した。術直後より尿失禁症状は消失し、その後症状の再発はみられなかったが、術後1ヶ月に無症候性の憩室形成が膀胱壁に観察された。本法は尿道拡張修復のための治療オプションの1つになりえると思われた。
著者
古久保 さくら 丸山 里美 高松 里江 須藤 八千代 山口 薫 茶園 敏美 小川 裕子
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、1947~1997年に大阪府内に存在した婦人保護施設「生野学園」の50年間の記録・資料を主資料として研究を進めることにより、戦後日本の女性の貧困・困窮の実態について明らかにした。婦人保護施設は売春防止法により規定された施設であるが、その施設開設初期段階から家族のなかに居場所を失った多様な困難を抱える女性たちを受け入れ支援する場として存在したことが明らかになった。また、同時に「売春」と言われてきた行為について、性暴力・恋愛との連続性、言い換えれば客体化された被害者としての側面と主体化された行為者としての側面から概念を再検討する必要性も見えてきた。
著者
谷口 守 石田 東生 小川 博之 黒川 洸
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.443-451, 1995-08-31 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7

自動車交通問題の解決のためには、個人の交通手段選択を自動車から公共交通などにシフトさせることの重要性が指摘されている。しかし、そのための基礎となる都市の特性と交通手段選択の関係に関する実証的研究は不十分である。本研究では、全国の131都市を対象に、1970、80、90年の国勢調査報告の通勤・通学利用交通手段のデータを用い、各都市の通勤・通学交通手段分担率の地域的・時間的変化を把握すると共に、その都市特性との関連を判別分析、正準相関分析を通じて明らかにした。この結果、モータリゼーション化のばらつき特性、分担率変化の特性を把握するとともに、都市構造にまで言及しない交通政策の限界を指摘した。
著者
小川 功
出版者
日本保険学会
雑誌
保険学雑誌 (ISSN:03872939)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.602, pp.602_51-602_67, 2008-09-30 (Released:2010-10-15)
参考文献数
9

第一生命など現代相互保険会社が目指す株式会社化・上場の先には当然に敵対的買収のリスクが潜む。平成12年に自称「投資ファンド主宰者」がホワイト・ナイトを装って資本参加した直後に,社金を詐取し破綻させた大正生命事件は記憶に新しい。株式会社が主流であった戦前期生保業界では二・三流以下の“虚業家”的資本家による濫用的買収・乗取りが横行,契約者持分収奪の弊害も少なくなかった。本稿では相互組織の中央生命で,基金を大量に肩代りし乗込んできた買収者を役員に受入れるも,「万事に抜目なき」社長が「それとなく警戒し,社の印などは絶対に渡さず,有名無実の専務取締役として置」き,本人の醜聞暴露を機に徹底的に排除したというリスク管理の成功例を紹介する。同様に高官との人脈等を誇示して新進実業家を気取る“虚業家”を「助言のプロと思い,パートナーとして信頼」し切って一任した大正生命の脇の甘さと好対照をなす。
著者
妹尾 武治 小川 将樹 徳永 康祐 金谷 英俊
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.411-414, 2016 (Released:2016-10-31)
参考文献数
16

We report a new method of facilitating illusory self-motion perception (vection). Participants held either a full glass of water or a half glass of water while experiencing vection, and were instructed not to spill any of the water. Vection strength was indexed by its latency, duration, and magnitude. Results showed that vection was enhanced in the full glass of water condition. We want to name this method of vection facilitation “full-glass-water method”.
著者
角田 篤泰 松浦 好治 外山 勝彦 小川 泰弘
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

e-Legislation(電子立法)の方法論の研究とこれに基づく支援システムの提供を行った。その結果として、条例・規則(=例規)のデータベース・システムを開発・提供し、全国の約半数の自治体で利用されるようになった。これによって自治体の立法作業に役立つことができた。このデータベースは我が国で初めての大規模な例規データベースであり、実際にその統計情報なども発表して、例規を定量分析できる学問的基盤を与えることにもなった。このシステムにはスーパーコンピュータを利用した例規分類機能や立法作業の支援機能も装備されている。さらに、この研究過程で法政策の形式的記述方法や定義条項の執筆方法論も提案した。
著者
小川 宣子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.243-251, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
16
著者
小川 晋史
出版者
熊本県立大学文学部
雑誌
文彩
巻号頁・発行日
no.12, pp.38-36, 2016-03
著者
小川 亮
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.47-62, 2019-03-29 (Released:2019-03-29)
参考文献数
42

本研究は製品開発プロセスの初期段階においてデザインを活用することの有効性を検証する。開発初期段階のコンセプトテストにおいて,接触可能なデザインを活用することで情報の具体性が増加しその結果,消費者からの改良アイデアが出やすくなることについて2つの視点から仮説を構築し実証分析を行った。1つは提示する情報が具体的であるほど,製品の改良アイデアが出やすいという解釈レベル理論に基づく仮説であり,もう1つは実際に製品を触れさせるという提示方法を用いることで,製品の意味概念の活性化が行われるため,改良アイデアが出やすいというハプティック知覚研究に基づく仮説である。富士里和製紙の製品開発プロセスにおいて実際に使用されたトイレットペーパーの提示物を用いて会場調査を行い,コンセプトテストにおいて文字で提示する場合と平面デザイン及び接触可能な立体デザインで提示する場合の改良アイデアの出やすさにおける差を検証した。その結果,文字情報のみを提示した場合と接触できる立体デザインを提示した場合では後者の方が具体性が高く,意味概念の活性化が行われ,改良アイデアが出やすいことに有意に差が見られた。
著者
服部 保 南山 典子 小川 靖彦
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.45-61, 2010
被引用文献数
1

&nbsp;&nbsp;1.&nbsp;万葉集に詠まれている植物,植物群落,立地条件をもとに同じ歌の中の植物間の組合せや植物と立地条件の組合せおよび植物群落を解析し,万葉時代の植生景観について考察した.<BR>&nbsp;&nbsp;2.&nbsp;万葉集に詠まれている維管束植物種数は145種(1650首),植物群落数は44(235首)であった.<BR>&nbsp;&nbsp;3.&nbsp;同じ歌の中の植物間の組合せや植物と立地条件の組合せは現存植生の種組成や植物と立地条件の組合せとほとんど矛盾しておらず,万葉集の写実性の高さが確認できた.<BR>&nbsp;&nbsp;4.&nbsp;「浜」,「里」,「野」,「山」における植生分布は万葉時代も現在も大きな差はなく,田畑,クロマツ林,チガヤ草原,ススキ草原,ヨシ草原,里山林などが当時広がっていたと推定した.万葉集の「山」は,現在使用されている用語でいうと「里山」に該当すると考えられた.<BR>&nbsp;&nbsp;5.&nbsp;万葉時代の西日本の暖温帯における「奥山」の植生はスギ・ヒノキ個体群と照葉原生林の混生林か,両者が地形的にすみ分けていた樹林と考えられた.「奥山」は,その後人の土地利用によって里山化が進み,万葉時代の「奥山」は現在では里山放置林やスギ・ヒノキの人工林に変化している.<BR>&nbsp;&nbsp;6.&nbsp;万葉集にもっとも多く詠まれていた植物はススキクラスの植物であった.しかし,「庭」に植栽されているススキクラスの植物を詠んだ歌が多く,その点を考慮すると,万葉集でもっともよく詠まれた植生景観は「庭」の景観であった.
著者
鶴山 優季子 諏訪 博彦 小川 祐樹 荒川 豊 安本 慶一 Yukiko Tsuruyama Hirohiko Suwa Yuki Ogawa Yutaka Arakawa Keiichi Yasumoto
雑誌
SIG-SAI = SIG-SAI
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.1-6, 2019-03-07

飲食店向け不動産物件の賃料は,不動産会社のベテラン営業職員が培ってきた経験や勘といった暗黙知に基づいて決定されている.賃料の決定要因としては,物件固有の情報である静的情報,物件周辺の情報である動的情報,物件の特徴などを含む潜在的情報が挙げられている.潜在的情報は,ベテラン営業職員による指標化が難しいとされる情報である.本研究では潜在的情報として,物件に付与されているキャッチコピーを用いる手法を提案する.キャッチコピーはDoc2Vec によりベクトル表現に変換し,ノイズを除去するため,品詞の選別を行なった.その結果,品詞の選別を行うことで推定精度が向上し,重回帰分析を用いた場合に,決定係数が0.611 と最も高い値が得られた.
著者
小川 剛生
出版者
中世文学会
雑誌
中世文学 (ISSN:05782376)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.25-34, 2009 (Released:2018-02-09)
著者
山田 保 山崎 恒宜 小川 邦生
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.144-169, 1967-06-30

The present experiment was carried out in order to clarify the exact nature of hypertrophic causal substance, secreted by the fungus of "witches'-broom", Taphrina cerasi, of the cherry tree. To accomplish this, the authors isolated and purely cultured the fungus. This paper has dealt mainly with the fundmental morphological and cultural properties and products of the fungus. 1. Fungus was collected from specimens obtained from diseased leaves of Primus yedoensis Matsum., at Nishichiba near Tokyo, in April 1964. 2. The fungus was isolated and purely cultured after being suspended in 0.5% CuSo_4 solution for 30 minutes. In all, 10 stocks were obtained. 3. Through the precise experimental procedure applied to the cultural properties of these 10 stocks, they were identified as T. cerasi including a and b strains. 4. It was further found that in the b-strain there are two types, namely, the sporogenesis and the mycelial ; the former propagates, mainly by the division of spores with almost no hyphal development while the latter growsconsiderable hyphae and small numbers of spores are produced laterally to the hyphae. 5. The fungus grew well on potato, synthetic, and cherry leaf-extract media and developed substrate and aerial mycelia. Carbon, phosphate, and potassium were essential elements for the growth of the fungi. 6. Initially the color of a colony was pink, but according to the lapse of the culture duration it changed to black. This constitutes one of the remarkable characteristics of the fungus. That the blackened parts consisted of a considerable number of macrospores constituted another unique characteristic. 7. A close relationship existed between the growth of fungi and the PH-value of the culture medium. In general, a favorable growth was achieved in weak acidity, the optimum being pH 5-6, while no growth was observed at pH 1-2. 8. When a single constituent element was excluded from the basic medium respectively, the growth of fungi became inferior in the order of excluded element as follows : Mg, Fe, N, K, P, and C. 9. No clear zone was observed against Coccus and Bacillus in antagonistic experiments. From this fact it may be concluded that the fungus does not produce any kind of antibiotics. 10. An antagonistic reaction was found to exist between the two strains (a and b) of T. cerasi. This was demonstrated by the fact that a clear zone remained between colonies of a and b strains when grown in proximity on the same medium. 11. Detection of fungous products was carried out using a synthetic fluid medium. The bioassay was applied to the rice seedlings using the lamina joint test, and a substance which proved to be IAA was detected. 12. By chemical procedures the presence of succinic acid and other organic acids were also found in the culture fluid. The authors wish to express their gratitude to Mr. S. Ishida for his cooperation, and to Mr. Harrison R. S. Davis, President of the Japan Christian Junior College, for his kind revision of the manuscript. They are also indebted to Dr. K. Suzuki, Assistant Professor of Chiba University, for his proof-reading.
著者
菊間 信良 安西 睦 小川 勝 山田 幸一 稲垣 直樹 キクマ ノブヨシ Kikuma Nobuyoshi
出版者
電子情報通信学会通信ソサイエティ
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B-(0xF9C2) 通信 (0xF9C2) (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.p786-795, 1990-11
被引用文献数
29

近年,ビル内における高速ディジタル無線通信方式の実現が強く期待されている.これにはまず現実のビル内における多重波伝搬環境の把握が必要となるが,これまで簡便かつ有効な測定法がないため,高速ディジタル通信の可能性を評価するのに十分な測定が行われていないのが現状である.そこで本論文では室内多重波伝搬構造を解明するためにMUSIC法を用いた簡便かつ高分解能な多重波到来方向推定法および多重波伝搬遅延時間推定法を提案し,その有効性を計算機シミュレーションおよび実験により確認した.多重波到来方向推定法に関してはダイポールを用いた半径 0.75から1波長程度の回転走査により10°以上離れて到来する波について正確に推定が行え,5°の場合にも若干誤差が大きくなるが2波の分離が可能であることが示された.多重波伝搬遅延時間推定法に関しては使用周波数帯域幅が100MHzの場合に,3ns以上の遅延時間差を正確に推定することができ,2nsの場合にもその推定値に多少の誤差が見られるものの2波の分離はできることが示された.また,実際に室内で測定を行った結果,10波程度の多重波が観測でき,非常に複雑な伝搬環境であることが確認された.
著者
久塚 智明 小川 宣子 渡邊 乾二
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.312-316, 1999-11-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
6

Samples of savory cup custard obtained from the food service industry were analyzed for the concentration of egg solution by the amount of protein, for the ratio of egg yolk solution by the total amount of phophorous, and for the quantity of dried bonito by the amount of histidine.The concentration of egg solution in the samples of savory cup custard prepared by the food service industry varied from 21.9% to 33.2%. The ratio of egg yolk to egg solution and the bonito concentration in the samples from special shops were larger than in those from general shops.The sensory evaluation result showed that the savory cup custard with an egg solution concentration of 25%, a breaking strength of 3734±267 Pa and a storage modulus of 135±18 Pa was most favored by the panelists.The ratio of egg yolk to egg solution corresponded to the breaking strength. It is clear that both the 30∼40% and 65∼80% ratio of egg yolk to whole egg contributed to the firmness of a good savory cup custard. It is suggested that the addition of egg yolk to whole egg is the best method for preparing savory cup custard. The samples prepared at the ratio of 65∼80% egg yolk to whole egg did not have a smooth texture and strong egg yolk flavor which is not a desirable feature in a good-quality savory cup custard.