著者
香川 敬生 野口 竜也 赤澤 隆士 小林 明夫 北村 正志
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

2007年10月より緊急地震速報が運用され,他にもP波センサーが機器の緊急停止に用いられ,計測震度計で得られた各地の震度が速報されている。しかし,これらは独立に設置・運用されており,有機的かつ総合的な活用には至っていない。そこで,市販の計測震度計に緊急地震速報受信およびP波センサーの機能を付加することでP波センサーによる推定震度,緊急地震速報を用いたその場所の予測震度,実際の揺れによる計測震度を出力する「三段階震度計」を試作し,その活用方法の検討をおこなった。
著者
小林 雅之
出版者
日本歯科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1998

【被験者】日本歯科大学新潟歯学部附属病院小児歯科に来院した,年齢5歳3か月から11歳9か月の小児小児患者19名。【実験方法】治療椅子を中心とした時計式表示法の位置で12時に歯科医師,3時に歯科衛生士,7時半に母親を配置した。そして,歯科医師が「おくちをあいて」,母親が「いいこにしてね」,歯科衛生士が「がんばったね」と話しかけ,被験児の眼球運動を両眼眼球運動測定装置で測定した。分析の結果,三者が話しかけたとき,話しかけた人の顔を視線が走査した被験児(走査群)と,走査しなかった被験児(非走査群)とに二分することができた。そして,両者間に性格特性があるか検討するため,被験児の眼球運動の結果と高木・坂本幼児児童性格診断検査との関連を,林式数量化理論II類により比較検討した。【結果および考察】1.数量化II類の結果は,相関比が0.701,判別的中率が94.7%,判別的中点が-0.127であった。2.高木・坂本幼児児童性格診断検査の性格特性で,走査群と非走査群の判別に大きな影響を与えるアイテムは,自制力,顕示性,神経質そして学校への適応であった。走査群に判別できるカテゴリーは,自制力なし,顕示性なし,神経質傾向,学校へ適応で,非走査群に判別できるカテゴリーは,自制力あり,顕示性あり,神経質でない,学校へ不適応であった。3.性格特性で,アイテム間相互の偏相関係数が0.700以上の強い相関を示すアイテムは,顕示性と神経質,神経質と自主性,不安傾向と社会性,自制力と個人的安定性であった。以上より,走査群と非走査群の被験児間に性格特性があることがわかった。
著者
小林 秀雄 浦川 理 金子 文俊 井上 正志
出版者
The Society of Rheology, Japan
雑誌
日本レオロジー学会誌 (ISSN:03871533)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.19-23, 2014
被引用文献数
4

The δ-cocrystal of syndiotactic polystyrene (sPS) can capsulate various small guest molecules in the cavity of the crystalline region. We examined the rotational motion of isolated polar guest molecule, benzonitrile (BN), caged in the crystalline cavities by dielectric spectroscopy and the results were compared with the previously reported data of sPS / methyl ethyl ketone (MEK) system. The relaxation of BN in the crystalline region was specified from the comparison with the dielectric data of atactic-PS / BN system in which only the amorphous phase exists. The rotational relaxation time of BN in the crystalline cavity was 6 orders of magnitude longer, and the activation energy of BN was twice larger than those of MEK. These results suggest that spatial restriction due to the small cavity size strongly retards the rotational dynamics of the larger guest molecule, BN. Two-site model could successfully describe the temperature dependence of the dielectric intensity for sPS / BN system, revealing that there exist two stable states of BN molecules with energy difference of 7.42 kJmol<sup><font size="-1">-1</font></sup> in the crystalline cavity.
著者
山下 則子 武井 協三 神作 研一 小林 健二 井田 太郎 浅野 秀剛 延広 真治 加藤 定彦 佐藤 恵里 原 道生 キャンベル ロバート 倉橋 正恵
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

この研究は、日本の近世の文学・芸能・絵画に共通して見られる表現様式を明らかにすることを目的としている。研究成果は、2013年に開催された展示とシンポジウム、それらも含めた研究成果報告書『図説 江戸の「表現」 浮世絵・文学・芸能』(全349頁・2014年3月・八木書店)である。この本は、近世的表現様式を持つ作品の歴史的な背景や、学術的な位置づけなどを論じたものである。これらの解説や論文は、最新の研究を踏まえて、更に新しい発見を加えたものである。
著者
小林 睦子 内藤 和美 高橋 ゆかり
出版者
群馬パース大学
雑誌
群馬パース学園短期大学紀要 (ISSN:13477269)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.53-73, 2003-03-31

To investigate the change of social recognition to the child abuse problem we examined newspaper articles on child abuse written as incidents in our previous report. In this paper, we focused on commentaries which more clearly showed the opinion of writers. Headlines in the Asahi Shimbun from April 1994 to March 2002 were analyzed. The number of commentaries on child abuse were increased after the enforcement of the law of child abuse. The articles on child abuse gradually changed from family cases to social problems. Various gender bias was seen in articles on child abuse.
著者
小林 國夫
出版者
信州大学
雑誌
信州大學紀要
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.9-25, 1951-07

1) フォッサ・マグナ西部における内陸性堆積物,地殻運動,火山活動,地形発達史等を比較することにより,第四紀地殻運動により時代的区分を試み,かかる運動の特性により,表現される現象に注目し,侵蝕区時代,地塊化時代,現河川による礫層形成時代とした。2) フォッサ・マグナ内部における対比基準として第6表の如きタイプを定めた。比較されている地質年代は暫定であり,その細分は本邦標準小区分のa,b等とは異るもので単に同時性を示す程度のものであるから(a),(b) とした。3) 地塊運動期として次の4回が顕著に認められる。F1先塩川層群変動(dl II前期)F2後塩川層群変動(dl II後期)F3先旧河床礫変動(du I)F4後旧河床礫変動(du I)4) 気候史に就いてはdu II (c)~(a₁)の唐花見泥炭層より, du I後期の古溜泥炭層の間が寒く,塩川バイオータも寒い様であるが,それ以外に気候資料はない,氷期はdu IのMenyanthes層準に成るらしいととは他の機会に説明し度い。In this paper on the geologic and physiographic developments of thewestern parts of the Fossa Magna, the crustal movements were taken as a chronological standards. It is very difficult to correlate the geological events in this district with the chronological standard of Japan, because of the remoteness from the marine deposits. Therefore the local chronological standard shoud be established, for the FossaMagna. The Quarternary Era was divided into 3 epochs of the crustal movements,as follows;as follows;ⅠEpoch of Denudation ⅡEpoch of Block Movement ⅢEpoch of Deposition of Fanglomerates As the products of the first block movement the epoch, the land was raised, the thick deposits of gravel formed large scaled fan outside the mountains. A lower part of the gravel was raised by the last faulting(f4), and was called "Older Gravels". The sandards of crrelation in the Fossa Magna were enumerated in Table 8, and the increase and the decrease of the relief of the land is also schematized in it.
著者
小林 学 平澤 茂一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.116, pp.117-122, 2013-07-01

自動分類問題や回帰問題に対して,2001年にL. Breimanにより提案されたランダムフォレストは,CARTによって生成した複数の木を用いることにより,大変良い性能を発揮することが知られている.本稿では単一あるいは複数の回帰木を用いて,2次元データである画像の無歪み圧縮を行う手法について検討する.このとき画像圧縮の特性に着目し,すでに圧縮した箇所を説明変数とし,次に圧縮する色要素を目的変数として扱う.圧縮対象の画像についてCART及びランダムフォレストで学習を行い,学習結果である回帰木をまず符号化する.次にこれらの回帰木を用いて圧縮対象の各画素値の推定を行い,推定値と画素値との差分のみを圧縮する.結果的に,いくつかの画像に適用したときにPNG 形式よりも圧縮可能であることを示す.
著者
玉谷 宏夫 小林 勝志 高柳 敦
出版者
京都大学大学院農学研究科附属演習林
雑誌
森林研究 = Forest research, Kyoto (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
no.73, pp.1-11, 2001-12 (Released:2011-12-19)

1995年から1997年にかけて、滋賀県朽木村においてニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)のメス2個体をラジオテレメトリー法により追跡し、その行動特性と生息環境利用の季節変化を明らかにした。両個体とも各年の行動圏には若干の違いがみられたものの、定着性の行動圏を有しており、調査期間中の2頭の行動圏面積は1,935ha、2,550haであった。行動特性および生息環境利用は季節によって変化し、冬眠から覚めてから行動範囲を拡大する春期、その範囲内の低標高地を利用する夏期、それまでの行動圏から離れた場所へ移動する初秋期、標高の高い場所を集中的に利用する秋期、行動圏を縮小して冬眠に入る晩秋期に分けられた。行動パターンと植生の関係をみると、夏期はスギ・ヒノキ人工林に出現する頻度が高く、この時期にスギ(Cryptomeria japonica)やヒノキ(Chamaecyparis obtusa)に対して発生するクマハギ行動との関係性が示唆された。また、標高が高い場所の落葉広葉樹林での滞在と、大きな移動がみられた初秋期以降は、堅果類の結実状況が調査個体の行動パターンに影響を与えていることが推測された。
著者
森 俊明 舟崎 真理子 小林 厚志 岡畑 恵雄
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.564-568, 2001-10-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
20
被引用文献数
1 3

脂質修飾リパーゼは超臨界フルオロフォルム中に可溶化し, R-1-フェニルエタノールを不斉選択的にエステル化する. 超臨界フルオロフォルムの圧量と温度を変化させると, 系内の誘電率を可逆的に変化でき, それにより反応収率は変化しないが, 反応速度を可逆的に制御できることがわかった.
著者
服部 良信 根本 浩路 小林 靖典 山本 徹 杉村 修一郎
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.341-345, 1998-08

症例は68歳の女性.1990年9月25日原発性肺癌で左上葉切除+R2a郭清を施行した.高分化腺癌で,p-stage I(T1N0M0)であった.術後化学療法(VP-16,CDDP)を施行した.1991年7月頃より呼吸困難・喘鳴が出現した.胸部CTと気管支鏡検査で左上葉切断部の中枢側の左主気管支の狭窄を認めたが,再発は認めなかった.経過観察中狭窄による症状が進行した.1994年2月22日の胸部単純X線写真で残存下葉に腫瘤陰影を認め,CT下針生検で再発性肺癌が疑われた.他臓器転移は認めなかった.左主気管支狭窄を考慮し,4月26日左残存肺全摘術を施行した.左主気管支は上方に偏位し,時計方向に約90度捻転じ,狭窄は上薬支断端部の中枢側にあり,内径は3mmであった.再発性肺癌であった.術後呼吸困難は消失し,PSは1であった.左残存肺全摘術後3年7ヵ月で全身転移のため死亡した.
著者
上田 哲男 中垣 俊之 中垣 俊之 高木 清二 西浦 廉政 小林 亮 上田 哲男 高橋 健吾
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

巨大なアメーバ様細胞である真正粘菌変形体の特徴を活用し、細胞に秘められたる計算の能力を引き出す実験を行うと共に、その計算アルゴリズムを細胞内非線形化学ダイナミクスに基づいた数理モデルを構築し、解析・シミュレーションした。(1)粘菌による最短経路探索問題(スタイナー問題、迷路問題)の解法:粘菌を迷路内に一面に這わせ、2点(出入り口)に餌を置く。粘菌は餌に集まりながら迷路内に管を形成するが、迷路内の最短コースを管でつなぐ(迷路問題を解いた)。粘菌を限られた領域内で一様に広がらせて、何箇所かに餌を置き、領域内部での管パターンの形成を見る。2点の場合、最短コースで結ぶ管が、3点の場合、中央で分岐したパターンが、4点の場合、2箇所で3つに分岐するパターンというスタイナーのミニマム・ツリーが形成された。(2)粘菌における最適ネットワーク(最短性、断線補償性、連絡効率)設計問題:粘菌の一部を忌避刺激である光で照射し管形成をみた。粘菌は危険領域を短くし、丁度光が屈折(フェルマーの定理)するように、管を作った。このように管パターン形成には環境情報をも組み入れられている。複数個に餌を置くと、最短性のみならず、一箇所で断線しても全体としてつながって一体性を維持する(断線補償性)という複数の要請下で管形成をすることがわかった。(3)管構造の数学的表現と粘菌の移動の数学的表現:振動する化学反応を振動子とし、これらが結合して集団運動する数理モデルを構築した。全体の原形質が保存されるという条件、粘菌の粘弾性が場所により異なるという条件を入れることで、粘菌の現実に合うような運動を再現することができた。(4)アルゴリズム:管は、流れが激しいとよりよく形成され、逆に流れが弱いと管は小さくなっていく。この管形成の順応性を要素ダイナミクスとして取り入れ、グローバルな管ネットワーク形成の数理モデルを構築した。迷路問題、スタイナー問題、フェルマー問題等実験結果のダイナミクスまでもシミュレートできた。
著者
小林 盾 山田 昌弘 金井 雅之 辻 竜平 千田 有紀 渡邉 大輔 今田 高俊 佐藤 倫 筒井 淳也 谷本 奈穂
出版者
成蹊大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

この研究は,「人びとがどのように恋愛から結婚へ,さらに出産へと進むのか」を量的調査によってデータ収集し,家族形成における格差を解明することを目的としている.そのために,「人びとのつながりが強いほど,家族形成を促進するのではないか」という仮説をたてた.第一年度に「2013年家族形成とキャリア形成についての全国調査」をパイロット調査として(対象者は全国20~69歳4993人),第二年度に「2014年家族形成とキャリア形成についてのプリテスト」(対象者204人)を実施した.そのうえで,第三年度に本調査「2015年家族形成とキャリア形成についての全国調査」を実施した(対象者1万2007人).
著者
北島 理沙 小林 一郎
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.914-923, 2013
被引用文献数
1

近年,情報技術の発展に伴って大量のテキストデータが蓄積されるようになり,必要な情報を取捨選別するために自動要約の技術の必要性がますます高まっている.自動要約技術においては,様々な手法が提案されている一方で,文の関係のグラフ表現における固有ベクトル中心性の概念に基づいて文の重要度を計算する,グラフベースの文書要約技術が提案されており,その有用性が知られている.特に,LexRankはリード手法や中心性に基づいた手法のようなベンチマーク手法として用いられる様々な手法よりも良い結果を示すことが知られている.この手法は文間の類似度を計算するのに表層情報に対するコサイン類似度を用いている.本研究では,潜在トピックに基づいた文の類似度グラフを用いる複数文書要約手法を提案し,DUC2004を用いた文書要約実験を通して,LexRankとの性能の比較および考察を行う.
著者
小林 満
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.45, pp.131-157, 1995-10-20

Generalmente in qualsiasi storia della letteratura lo spazio riservato agli scienziati ed ai loro scritti e assai limitatvo : per esempio I. Newton e C. R. Darwin in quella inglese. Nella storia della letteratura italiana, invece, sono stati considerati molto importanti Galileo e i suoi discepoli. Perche? Proviamo a spiegarlo in questo saggio. Quanto alla lingua e allo stile, la cosa che Galileo tiene in gran conto e l'esser comprensibile : la chiarezza. Quindi anche nel campo filosofico e scientifico egli scrive in volgare cioe nella lingua fiorentina ossia italiana per poter essere compreso da tutti ; per evitare degli ostacoli alla comprensione della verita, suscita l'attenzione sulla scelta delle parole dicendo : "I nomi e gli attributi si devono accomodare all'essenza delle cose, e non l'essenza ai nomi" ; e nel campo letterario rimprovera l'oscurita manieristica a Tasso esaltando al contrario la chiarezza di Ariosto. Quest'ultimo parere sopra i due gran poeti appartiene pure all'Accademia della Crusca, la quale ha gia ottenuto l'egemonia nella <<questione della lingua>> prendendo le difese dell'arcaismo di Bembo. Dopo la morte di Galileo, sotto la protezione medicea, i suoi discepoli, quali Viviani, Redi, Magarotti ecc., anche come cruscanti mantengono e tramandano l'importanza della chiarezza per la scrittura. Durante il Seicento in cui Galileo e la scuola galileiana svolgono la loro attivita, conquista e contamina quasi tutta la penisola il famoso cattivo gusto che e chiamato piu tardi col nome di barocco. Secondo Parini nel Settecento illuministico, il buon gusto toscano dell'Accademia della Crusca e dell'Accademia del Cimento cioe della scuola galileiana e l'unica presenza che resista al sopraddetto barocchismo, e poi a questa sanita degli scrittori toscani associandosi la nuova filosofia di Galileo, comincia l'eta rinnovata e risanata. Algarotti, tipico illuminista, esalta Galileo come eroico fondatore della nuova scienza che e perfezionata da Newton e dichiara l'intenzione di seguire nel suo dialogo scientifico lo stile di Galileo che e chiaro e adatto alle esigenze dei tempi dicendo : "quegl'intralciati e lunghi periodi col verbo in fine […] Gli ho lasciati affatto a coloro che hanno abbandonato il Saggiatore per la Fiammetta insieme colle parole antiche rancide." Algarotti, insomma, loda la chiarezza dello stile galileiano dichiarandosi contro l'arcaismo e avvicinandosi alla posizione cortigiana di Castiglione. Lo scrittore ottocentesco che approfondisce la considerazione sopra lo stile di Galileo e Leopardi. Egli lo esalta prima come splendido esempio dell'associazione della precisione coll'eleganza, separando pero piu tardi la precisione come elemento scientifico dall'eleganza come quello letterario, ritiene che non e elegante lo stile di Galileo. Secondo Leopardi, l'eleganza, consistendo "in un piccolo irregolare, o in un piccolo straordinario o nuovo, che non distrugge punto il regolare e conveniente dello stile o della lingua", e incompatibile con la precisione della scienza. La purita invece e compatibile con la precisione e quindi egli pensa che lo stile di Galileo "e preciso e matematico quivi non e mai elegante, ma sempre purissimo italiano", cioe un'eredita toscana. Dopo alcuni anni pero Leopardi raccoglie tanti scritti di Galileo nella sua Crestomazia italiana e nel Zibaldone dice che lo stile galileiano ha una sprezzatura, da cui nasce, secondo Castiglione, la grazia. De Sanctis antipurista, contrapponendo Galileo come "bel lago" a Campanella come "acqua corrente", afferma che lo stile galileiano e "uno stile tutto cosa e tutto pensiero", ma e "il toscano, chiuso e finito in se, non principio, ma termine di una forma letteraria esaurita". In fondo De Sanctis apprezza la filosofia e la scienza moderne di Galileo, ma condanna la forma troppo matura che deve contenere i loro concetti talmente nuovi e chiari. Nella prima meta del nostro secolo, Croce, pur considerando come De Sanctis lo stile dimostrativo di Galileo come eredita della tradizione cinquecentesca toscana e "forma letteraria artisticamente impersonale", da la posizione antibarocca a Galileo e la scuola galieiana nella letteratura del Seicento. In conclusione, attraverso le vicende intorno alla ≪questione della lingua≫, Galileo scienziato ha ottenuto cosi un posto importante nella storia della letteratura italiana principalmente come un grande scrittore antibarocco.
著者
服部 良久 青谷 秀紀 朝治 啓三 小林 功 小山 啓子 櫻井 康人 渋谷 聡 図師 宣忠 高田 京比子 田中 俊之 轟木 広太郎 中村 敦子 中堀 博司 西岡 健司 根津 由喜夫 藤井 真生 皆川 卓 山田 雅彦 山辺 規子 渡邊 伸 高田 良太
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

23人の研究分担者が国内外の研究協力者と共に、中・近世ヨーロッパのほぼ全域にわたり、帝国、王国、領邦、都市と都市国家、地方(農村)共同体、教会組織における、紛争と紛争解決を重要な局面とするコミュニケーションのプロセスを、そうした領域・組織・政治体の統合・秩序と不可分の、あるいは相互関係にある事象として比較しつつ明らかにした。ここで扱ったコミュニケーションとは、紛争当事者の和解交渉から、君主宮廷や都市空間における儀礼的、象徴的な行為による合意形成やアイデンティティ形成など、様々なメディアを用いたインタラクティヴな行為を包括している。