著者
久野友 貴人 山本 圭一 上野 修平 山田 雅也 山崎 敏正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.479, pp.75-78, 2013-03-06

本研究のサイレントスピーチBCIは、Learning phase とDecoding phase で構成される。 Learning phase では、被験者(健常者10名)は画面上に提示された「グー」「チョキ」「パー」の線画を手掛かりに「グー」「チョキ」「パー」のいずれかを発話した。その際、計測された脳波データに対してICAとダイポール推定を行い、ダイポールが運動野、運動前野、補足運動野あるいはブローカ野に推定された脳波データを抽出した。同時に計測された音声データと抽出された脳波データからKalman Filterモデルを構築した。Decoding phaseでは、同様のタスクをサイレントスピーチで行い、その時の脳波を測定した。その後、Decoding phase時に測定された脳波を、Learning phaseで構築された「グー」「チョキ」「パー」それぞれのKalman Filterに入力することで、サイレントスピーチ時の音声データを予測した。予測された音声データの第一および第二ホルマント周波数から母音の予測をし、サイレントジャンケンの予測および識別を試みた。サイレントジャンケン分類器の性能はconfusion matrix によって評価された。
著者
山田 文彦 柿本 竜治 山本 幸 迫 大介 岡 裕二 大本 照憲
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.25-43, 2008-05-31
被引用文献数
3

Risk Communication using the continual workshops on flood risk management was proposed and implemented to enhance the capability of community flood risk mitigation. As for the case study, risk communication for flood due to heavy rain and river flooding was implemented at Kosen town-community in Kumamoto City. The variability of workshop participants consciousness for flood risk mitigation was investigated based on the questionnaire survey. Fundamental data of residents' evacuation for flood was obtained and analyzed by conducting the evacuation drill for virtual flood scenario. Implementation of risk communication for flood was found to be effective for enhancement of residuals' consciousness for both self-reliance and mutual aid in community flood risk mitigation.
著者
三浦 猛 岡本 直幸 今泉 明 山本 浩史 村松 孝彦 山門 實 宮城 洋平
出版者
Japan Society of Ningen Dock
雑誌
人間ドック = Ningen dock : official journal of the Japanese Society of Human Dry Dock (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.51-55, 2011-06-30
被引用文献数
3

<b>目的:</b>血漿中アミノ酸濃度は,生理学的な代謝状態を反映することが知られており,肝臓機能障害時や種々のがんで血漿中アミノ酸濃度が変化することが示唆されている.前立腺がんの早期発見,治療につながる新しい診断マーカーの開発を目的とし,前立腺がん患者と対照者との血漿中アミノ酸濃度の比較に基づき,アミノ酸を変数とした多変量解析により作成した判別式「アミノインデックス」による前立腺がん判別の可能性を検討した.<br><b>方法:</b>前立腺がん患者と対照として人間ドック受診者の血漿中アミノ酸濃度を測定した.患者群と対照群とのアミノ酸濃度を比較し,個々のアミノ酸濃度変化を,変数選択を伴う多重ロジスティック回帰により,前立腺がん患者を判別する判別式「アミノインデックス」を導出,前立腺がんの診断能の評価を行った.判別能の評価基準としては,ROC曲線下面積(ROC_AUC)を採用した.<br><b>結果:</b>対照群と比較し,前立腺がん患者は,Alanine, Histidine,Asparagine, Prolineの増加,Triptophanの減少が見られた.導出された前立腺がんを判別する「アミノインデックス」は,ROC_AUC=0.74の判別能を有し,早期がんも検出できた.またPSAとは有意な相関は見られなかった.<br><b>結論:</b>前立腺がんを判別する「アミノインデックス」は,前立腺がんの新しい診断マーカーとなる可能性が示された.また,PSAと独立した指標であることから,PSAとの併用による有用性が示唆された.
著者
黒河 昌起 山本 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.412, pp.5-7, 2014-01-20

超音波が微生物の破壊に用いられることはよく知られているが,その機構は未解明な点が多い.本研究では,微細生物であるChaetoceros calcitrans, Chaetoceros gracilis及びNannochloropsis sp.の懸濁液に,周波数が20kHz,400kHz,1.0MHz,2.2MHz,3.3MHz及び4.3MHzの超音波を照射することにより,破壊効率が周波数に依存することが分かった.Chaetoceros calcitrans, Chaetoceros gracilis及びNannochloropsis sp.の超音波処理で,最も高効率を示した周波数はそれぞれ3.3MHz,2.2MHz及び4.3MHzであった.微生物破壊の周波数依存性は,微生物細胞と超音波によるキャビテーション気泡の物理的な相互作用に起因すると考える.
著者
澤村 豊 間瀬 誠子 髙田 教臣 佐藤 明彦 西谷 千佳子 阿部 和幸 増田 哲男 山本 俊哉 齋藤 寿広 壽 和夫
出版者
園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.222-226, 2013 (Released:2013-10-12)
参考文献数
17
被引用文献数
4 13

ニホンナシは配偶体型自家不和合性を有し,結実には他家受粉が必要となる.本研究では,ニホンナシの自家和合性個体を作出するため,自家不和合性品種の‘幸水’にガンマ線を緩照射し,その‘幸水’より採取された花粉を無照射の‘幸水’に受粉し,交雑実生を獲得した.その結果,自家受粉で 74.4%の結実率を示す自家和合性個体 415-1 を得た.PCR 法により S-RNase の遺伝子型を解析したところ,415-1 は‘幸水’と同じ S4S5 であった.415-1 の自家和合性が花粉側変異,花柱側変異の何れによるものかを受粉試験により調査した.415-1 に同じ S 遺伝子型をもつ品種(‘秀玉’および‘王秋’)の花粉を受粉しても結実が確認できなかったことより,415-1 の S4- および S5-RNase は機能していると考えられた.一方,‘秀玉’および‘王秋’に 415-1 の花粉を受粉したところ,種子を有する果実の結実が確認された.これらの結果から 415-1 は花粉側の自家和合性変異体であると判断した.
著者
播磨 真志 中野 龍平 山本 貴司 小松 英雄 藤本 欣司 北野 欣信 久保 康隆 稲葉 昭次 富田 栄一
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.251-257, 2001-03-15
被引用文献数
12 10

カキ'刀根早生'のハウス栽培果実の脱渋後の軟化発生の実態について調査し, その要因について検討した.1. 無脱渋, 樹上脱渋およびCTSD脱渋処理果実の日持ち性について検討したところ, 収穫日を基準とした果実の軟化様相には差がなかった.2. '刀根早生'ハウス栽培6園におけるCTSD脱渋後の軟化の発生は, 園地により大きな差が認められたが, 各園の軟化発生程度と根群分布, 葉中無機成分含量, 葉の水分ポテンシャルおよび根の呼吸活性には相関は認められなかった.3. 加温時期の異なるハウス栽培および露地栽培果実を経時的に採取しCTSD脱渋後の軟化様相を調査したところ, いずれの栽培法でも未熟な段階で収穫した果実では脱渋後, 急速に軟化した.満開後120日以降に収穫した果実では軟化の発生が一時的に少なくなった.この時期は露地果実では果実生長第II期から第III期への移行する時期と一致していた.4. 鉢植え個体を7&acd;10月にハウス内に搬入する高温処理は, 収穫後の果実軟化の割合を増加させた.以上より, ハウス栽培'刀根早生'では, 成熟期の高温が果実を「軟化しやすい」生理状態にすると考えられた.
著者
岩野 秀俊 山本 嘉彰 梅村 三千夫 畠山 吉則
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.327-334, 2006
参考文献数
24
被引用文献数
2

関東南部においてトチノキが分布しない地域でスギタニルリシジミの分布範囲が拡大しているが,それらの地域での本種の食樹を明らかにするため現地調査を実施した.神奈川県津久井町および箱根町から数種植物の花や花蕾,幼蕾を持ち帰り、幼虫の発見に努めた.津久井町ではスギタニルリシジミの食樹として,ミズキならびにヤマフジを利用しさらに相模湖町ではハリエンジュも食樹の一つである可能性が高いことが判明した.また箱根町では新たにキハダの幼蕾から多数の幼虫が見つかったため,食樹と認定した.県内のトチノキ非分布域では新食樹に寄主転換することで,分布勢力の拡大を計っていることを示唆した.
著者
加納 欣徳 山本 忠
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.573-575, 1997-07-20
被引用文献数
1

<I>Salmonella</I> enteritidis (<I>S</I>. enteritidis) often causes bacterial food poisoning. However, infection, with the exception of gastroenteritis, caused by <I>S</I>. enteritidis is very rare. This report describes a case of submandibular abscess caused by <I>S</I>. enteritidis, which we encountered recently. We believe that this is the first reported case of <I>S</I>. enteritidis infection in the oral and maxillofacial region.<BR>A 42-year-old man visited our hospital because of right submandibular swelling after the extraction of his right wisdom tooth. His general condition was good, except that he had discontinued treatment for diabetes mellitus. Surgical drainage was perfomed, and <I>S</I>. enteritidis was detected from the pus but not from feces. Therefore, he was given tosufloxacin for 2 weeks.<BR>The route of infection in this case was thought to be poisoned food. Furthermore, <I>S</I>. enteritidis directly invaded an extracted dental socket.
著者
藏澄 美仁 藤原 三和子 松原 斎樹 上 麻美 長井 秀樹 植木 弥生 古川 倫子 山本 志津恵
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.72, pp.23-34, 1999-01-25
被引用文献数
10

日本人の住宅での生活実態に則した温熱環境評価を行うためには,伝導熱授受量を定量的に把握する必要がある.そこで,床面から人体への伝導熱授受量の姿勢による違いが定量化された.立位と椅座位,正座位,胡座(ござ)位,横座位,立て膝(ひざ)位,投げ足位,側臥(そくが)位の各姿勢別に人体と床面との接触部位と接触面積が体表解剖学上の区分ごとに実測され,姿勢別に伝導熱授受量を算出するたあの重み係数が定義された.気温と床温とを組み合わせた温熱環境条件の下で被験者実験が行われ,人体の熱収支が算出された.人体と床面との接触面積比率が約2.5%を超えるような姿勢では,温熱環境を評価する際に,接触による熱伝導の影響を含めた検討の必要性が示された.
著者
山本 健
出版者
西南学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、1970年代後半から80年代初頭のヨーロッパにおける緊張緩和の国際政治過程の史的検討を行った。特に、NATO内でのデタント研究と1980年~81年に起こったポーランド危機に注目し、西側同盟内の構想を分析した。その結果明らかになったのは、1975年以降、さらなる緊張緩和を進める上で、西側諸国は具体的にどの分野で東側陣営と協力を進めるのかについてコンセンサスを形成できないまま、新冷戦と呼ばれる新たな対立の時代に突入していったというものであった。
著者
井上 征矢 山本 早里 三井 秀樹
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.100-112, 2003-06-01
被引用文献数
1

幾何学的抽象絵画において縁辺対比の効果が強く見える主なパターンとしては、「Hermann grid」、「グラデーション」、「色の面積比の変化」、「ストライプにおける色ずれ」などが挙げられる。これらは明度差によって作成した場合に最も強い縁辺対比を生むことが知られており、絵画やデザインなどの視覚表現にも頻繁に応用されているが、色相差、彩度差による効果に関する知見は少ない。そこで本研究では彩度差による縁辺対比に注目し、実験を通じてその特性を探ったところ、以下のような傾向が得られた。1)彩度差による縁辺対比は、「グラデーション」や「色の面積比の変化」では色相に関わらず効果が見えやすいが、「Hermann grid」では比較的効果か弱く、見えにくい。2)各パターンともに色相によって効果の強度に差があり、赤で強く、縁で弱い。3)「Hermann grid」や「ストライプにおける色ずれ」を彩度差で作成する場合、明度差で作成する場合よりも、線幅やストライプ幅をやや広くした方が効果が見えやすい。
著者
山本 浩之 俣野 哲朗
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.133-139, 2007 (Released:2008-06-05)
参考文献数
40
被引用文献数
1

予防HIV-1ワクチン開発における最も本質的な問題は,ウイルス抗原の易変異性への対処ではなく,宿主防御免疫系の働きによる自然寛解を許容せず慢性持続感染を成立させるウイルスをそもそもどのように制御するかという点である.この考え方は,自然寛解が得られる急性ウイルス感染症に対する予防ワクチン開発戦略とは本質的に異なるアプローチである.ヒトHIV-1感染症及びサル免疫不全ウイルス(SIV)感染サルモデルの解析により,宿主適応免疫系はエイズウイルス複製の抑制においても中心的な役割を果たしていることが明らかになってきたが,自然寛解が一般に得られないことからもわかるとおり,その機能の発揮は自然感染においては完全でない.したがって,何が障壁となるのかを明らかにしその条件を取り除くアプローチ,あるいはウイルス複製制御に元来寄与しうる条件を強化するアプローチが,HIV-1ワクチン開発には求められる.それはすなわち,エイズウイルス慢性持続感染が成立する過程が,どの段階で,どのような機序で,どの程度可逆であり,可逆性を得るためにどのような宿主防御免疫を誘導すればよいのかを理解することと一体である. 本稿では,サルエイズモデルについて言及したうえで,宿主レベルでのエイズウイルス感染防御免疫について概説する.特にin vivoでのエイズウイルス複製抑制に中心的な役割を果たしていることが知られているウイルス特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL),および持続感染成立阻止への寄与が明らかになりつつあるウイルス特異的中和抗体について,我々の研究で得られた知見を含め,重点的に解説する.同時にそれらに基づく予防HIV-1ワクチン開発の進展を概観し,今後解決すべき問題点を考察する.
著者
江頭 伸昭 堤 国章 山本 将大
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、うつおよび糖尿病を考慮して、抗がん薬による末梢神経障害に対して予防および治療薬として有望な候補薬剤の探索を行った。その結果、抗うつ薬であるデュロキセチンや抗糖尿病薬であるエキセナチドが、抗がん薬であるオキサリプラチンによる末梢神経障害を改善することを見出した。さらに、胃潰瘍治療薬であるポラプレジンクが、抗がん薬であるパクリタキセルの抗腫瘍効果に影響せずに、パクリタキセルによる末梢神経障害を抑制することも明らかにした。
著者
白井 瑞子 内藤 直子 益岡 享代 真鍋 由紀子 山本 文子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.87-97, 2004-04
被引用文献数
3

本研究では,高校生(男女)が月経をどのようにイメージしているかを,初めての月経教育時に抱いた月経観,印象に残っているトピック,および女子の月経痛との関連から調査した。提示した月経イメージ10項について因子分析を行い,困難因子(つらい,いやなもの,腹立たしい),成熟因子(女性の特質,大切・必要なもの),嫌悪因子(暗い,病気のような,汚らわしい,怖い)が抽出された。3因子の平均は,困難因子3.52±0.99,成熟因子4.01±0.94,嫌悪因子2.19±0.84であり,困難因子点は,女子の中では月経痛レベル4以上で高かった。初めての月経教育で,男子は月経を肯定的・中立的に,女子は否定的・両価的にとらえる者が多かった。また,初めての月経教育が印象深いと,月経を肯定的に受け止め,成熟因子点が高く,困難因子点,嫌悪因子点が低かった。この結果をふまえて,高校生に対して月経を健康のバロメーターとして,および性行動か活発化している現状に役立つ教育を行う必要があることを提言した。
著者
櫻井 孝志 立松 秀樹 山高 浩一 山本 貴章 有澤 淑人 川原 英之
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.234-239, 2003-03-01
被引用文献数
6

症例は84歳の女性。平成14年2月腹痛・嘔吐・下痢・血便を主訴に入院。既往歴として高血圧・狭心症・糖尿病があり内服治療中であった。便細菌培養にて病原性大腸菌O-1を検出, CT・下部消化管内視鏡検査にて下行結腸に壊死を伴う炎症を認め, 細菌性腸炎による脱水を誘因とした虚血性大腸炎と診断した。入院翌日のCEAが106.1ng/mlと異常高値を示し, 悪性腫瘍の検索を行ったが病変を認めず。26日後のCEA再検査では正常化していた。3月13日下行結腸切除術および人工肛門造設術施行した。病理診断上悪性所見を認めず, 免疫組織化学染色によるCEA局在も正常であった。検索上, 虚血性腸炎におけるCEA上昇は, 今らの1例報告のみであった。CEA高値を呈した機序は不明であった。発症時に細菌性腸炎に罹患していたことによるCEA産生活性化の可能性や, 膿瘍腔内に便汁が多量に貯留した可能性などの複合的な要素の関与が考えられた。
著者
中園 眞人 山本 幸子 大内 裕子
出版者
山口大学工学部
雑誌
山口大学工学部研究報告
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.49-57, 2003-10

There are many vacant houses in rural districts, but these housing stocks are not used effectively. Then, it has the fear that the housing system for vacant houses isn't functioned efficiently. The purpose of this research is to clear the present role of the system. The investigation of the improvement of these houses and living style of the dwellers was done. The main systems can be sorted in three types and the difference of the contents of improvement and living style is analyzed.
著者
大野 寿子 石田 仁志 河地 修 木村 一 千艘 秋男 高橋 吉文 竹原 威滋 中山 尚夫 野呂 香 溝井 裕一 山田 山田 山本 まり子 渡辺 学 早川 芳枝 藤澤 紫 池原 陽斉 松岡 芳恵
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

「異界」を、「死後世界」および「時間的空間的に異なった領域」をも指し示す、古来より現代に至る人間の精神生活の「影」、「裏」、「奥」に存在しうる空間領域と定義し、その射程をクロスジャンル的に比較考察した。文字テクストのみならず、音楽・図像における「異界」表現、精神生活内の「異空間」としての「異界」、仮想空間、コミュニケーション上の他者としての「異界」等、「異界」という語と定義の広がりとその広義の「異界」に潜む、何でも「異界」にしてしまう現代日本語の危険性を考察した