著者
佐藤 修一 大森 みさき 村山 恵子 中村 貴文 斎藤 光博 今井 理江 堀 玲子 長谷川 明
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.195-200, 1999-06-28
被引用文献数
13 6 8

日本歯科大学新潟歯学部の学生および職員から無作為に抽出した101名に対し,口腔内の揮発性硫黄化合物の濃度を測定する口臭測定器Model RH l7 Eハリメーター^<[O!R]> (Interscan社,米国)を用いて口臭測定を行い,口臭の官能試験と比較することにより,その有用性について検討した。また,同意の得られた者13名に対し口腔内診査を行い,口臭と臨床的パラメータの関連についても検討を行った。その結果,1) 官能評価値に対するハリメーター値の範囲に重複が認められるため,ハリメーターのみで口臭の程度を判別することは困難であると思われたが,官能評価値とハリメーター値は対応する傾向があり,本日臭測定器はチェアーサイドにおいて便用しうると考えられた。2)臨床的パラメータとハリメーター値はすべての指標において相関関係は有意ではなかった。
著者
山川 明子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
人間文化論叢 (ISSN:13448013)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.135-143, 2005

St. Augustine says in his early work "De Ordine" that liberal arts serve as the ladder of philosophical dialectic. By philosophical dialectic, man can enter the order of universe. This view of St. Augustine can be traced back to Plato. In "Republic", Book 6〜7, Plato explains how to educate a man to be a philosopher by simile of Line and Cave. According to the simile, philosophical dialectic is the final step of education, and liberal arts are preparatory training for philosophy, because they are systematic and have logical coherence like the world of ideas, reached only by philosophical dialectic. The world of idea's system isn't based on the visible world, so it is almost impossible to learn philosophical dialect without having learned liberal arts. Liberal arts help to appreciate the order of the universe and to reach the ultimate wisdom. St. Augustine doesn't state definitely in his work, but we can read and understand his view of liberal arts by comparing with Plato.
著者
笹山 雄一 小泉 隆 小黒 千足 神戸川 明 吉沢 英樹 Magtoon Wichian
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.851-855, 1991
被引用文献数
1 1

In the Brockmann bodies of the Medaka <i>Oryzias latipes</i> (Teleostei) calcitonin-like immunore-activity was detected immunohistochemically. Many cells in the endocrine tissue of the Brockmann body were stained positively by anti-salmon calcitonin antiserum and anti-eel calcitonin antiserum. Administration of the Brockmann body homogenate to rats caused significant hypocalcemia and hypophosphatemia. However, the calcemic potency of a Brockmann body was rather lower than that of the ultimobranchial gland of the Medaka itself.
著者
五島 政一 小林 辰至 熊野 善介 下野 洋 品川 明 平田 大二 岡本 弥彦 三宅 征夫 鳩貝 太郎 立田 慶裕 田代 直幸 笹尾 幸夫 清原 清一 日置 光久 加納 誠 藤岡 達也 田口 公則 小川 義和 市川 智史
出版者
国立教育政策研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

子どもが主体的に学び、科学を好きになる教育実践プログラムを多数開発した。そして、その教育システムを開発するために、指導者である教の資質・能力を育成する生涯学習プログラムのモデルを開発した。
著者
指出 豊 塩入 重彰 百瀬 文雄 宮本 貴夫 長谷川 明子 塩田 重利 岡田 憲彦
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.1982-1987, 1989

We present a case of large complex odontoma of the mandible of an 8-year-old female that showed interesting radiographic features and remarkable radioisotope uptake.<BR>The patient visited our hospital with a complaint of delayed eruption of the left mandibular first molar. Radiographic features showed a large radioopaque lesion of the left mandibular body. The tumor was successfully removed by surgical procedure and the mandibular base of the mandible and the mandibular canal were preserved without any functional disorder.<BR>The histopathological specimens suggested that maturing process of odontogenesis was occurring.<BR>We have regarded this case as an immature odontoma or developing odontoma of early stage and discussed the considerations of the clinical diagnosis, radiographic features, histopathological findings and the relationship between the usual odontoma and the other odontogenic tumors such as ameloblastic fibroma or ameloblastic fibro-odontoma and so on.
著者
松浦 さと子 石川 旺 川上 隆史 川島 隆 林 怡蓉 牧田 幸文 松浦 哲郎 小川 明子 櫻田 和也 津田 正夫 魚住 真司 山口 洋典 日比野 純一 小山 帥人 平塚 千尋 金 京煥 小山 善彦
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

非営利民間放送は現在、コミュニティにおけるコミュニケーションを活性化し、社会的排除の削減に取り組む独立したセクターとして国際的に認知されつつある。しかしながら、このセクターの持続的発展のための法的・財政的・人的な前提条件は、日本においていまだ存在しない。ゆえに我々は、非営利放送局を支えるための体制の可能なモデルを、さまざまな国と地域における成功事例を比較参照することによって明らかにするよう努めた。
著者
足立 昌子 置鮎 雅美 西川 明子 小林 正
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
衛生化学 (ISSN:0013273X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.167-171, 1995-04-30
被引用文献数
1

Suspended particulate matter (SPM) levels in air samples collected with a high-volume air sampler from the Kobe area in Japan were measured. Furthermore, the evaluation of the source apportionment to SPM was investigated by the chemical mass balance (CMB) method based on nine elements, i.e., Ca, K, Na, Fe, Mn, Al, Ni, Zn and V, as an index element. The sum of the percent contributions to SPM from six main sources (soil, marine, fuel oil combustion, iron-and-steel industry, refuse incineration, cement particles) was calculated to be about 25%. Among these sources, fuel oil combustion showed the largest contribution.
著者
土居 修一 中川 明子 吉村 剛 堀沢 栄
出版者
筑波大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

ヤマトシロアリの採取をするためにアカマツあるいはクロマツ林内で枯れ枝や切り株中を探索した時、褐色腐朽材や健全材ではシロアリが営巣・摂食して居ることには頻繁に遭遇するが、白色腐朽材にはほとんどシロアリが営巣・摂食していない,褐色腐朽材ではセルロースやヘミセルロースなどが優先的に分解されリグニンが残されているのでシロアリの餌としてはむしろ不都合であるが、初期腐朽では適度に柔らかくなって養分もほとんど残されており、また腐朽菌種によっては道しるべフェロモンとして働く代謝産物を作ることもあるため営巣・摂食しやすいと考えられる.他方、白色腐朽材にはリグニンが少なくセルロース、ヘミセルロースが残されており、しかも適度に柔らかくなって営巣・摂食しやすく褐色腐朽材より優れた餌になりうるはずであり、上記の事象の合理的な説明がつかない。本研究の目的はこの理由を萌らかにすることである。昨年度は、京大生存研のシロアリ試験地でトランセクト法による調査を実施し、白色腐朽材がイエシロアリおよびヤマトシロア夢に忌避される傾向があることが確認された。また、2年前に埋設しておいたアカマツステークにおいても同様の現象が確認された。しかしながら分離菌で腐朽した木材を加熱すると忌避効果は示されないことがわかった。そこで、今年度は野外杭試験で暴露された腐朽材を試料として加熱、風乾およびそのままの状態で摂食試験を行ない、そのままの状態では、忌避効果が示されることが明らかになった。この試料につき、凍結乾燥後ヘキサン抽出を行い抽出画分をペーパーディスク法で検定したところ、この画分に忌避活性があることが明らかになった。今後、この画分の活性物質の化学構造を特定するとともに、活性を持つ腐朽菌の探索を行う予定である。
著者
田村 淳 北口 和彦 崎久保 守人 上村 良 大江 秀明 吉川 明 石上 俊一 馬場 信雄 小川 博暉 坂梨 四郎
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.1565-1572, 2008 (Released:2009-01-06)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

当院外科入院患者において,腸炎症状を発症した症例に偽膜性腸炎またはMRSA腸炎を疑ってバンコマイシンの経口投与を行ったのでその投与状況と効果について検討した.2001年1月から2005年4月までの外科入院患者4867例のうちバンコマイシンの経口投与を受けた症例は41例で,約9割が手術症例であった.その内訳はCD抗原陽性で偽膜性腸炎と診断された症例が10例,便培養検査にてMRSA腸炎と診断された症例が10例,これらを疑ってバンコマイシンを投与したが検査結果により否定された症例が21例で,臨床症状からの正診率は49%であった.治療により全例において症状は軽快し,腸炎による死亡例は認められなかった.腸炎発症前に投与された抗菌薬をセフェム系とカルバペネム系に分けて検討すると,後者の方が腸炎発症リスクが高いと考えられた.手術部位別の比較では,MRSA腸炎は上部消化管手術後に多く発症する傾向がみられた.バンコマイシンはこれらの腸炎の標準的治療薬であるが,腸内細菌叢を攪乱することによりVRE等の新たな耐性菌感染症の発症リスクとなるため,適正な投与基準を設ける必要があると思われる.
著者
深川 明子
出版者
金沢大学教育学部
雑誌
教科教育研究 (ISSN:02871122)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.71-87, 1982-07-10
著者
緑川 明憲
出版者
慶應義塾大学国文学研究室
雑誌
三田國文 (ISSN:02879204)
巻号頁・発行日
no.54, pp.47-76, 2011-12

図削除【はじめに】【寂源略伝】【『寂源書簡聚』翻刻・略解題】
著者
長谷川 明史 塚本 享治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.31, pp.137-144, 2009-03-11
参考文献数
9
被引用文献数
1

オープンソースソフトウェアのソースコードを読む機会が増えているが、利用者は大量のプログラムから目的の場所を見つけなければならない。文字列検索やソースコードブラウザのような既存の方法ではソフトウェアの構造を検索できないため、セマンティック Web 技術を用いてクラスの構造や関係に基づく Java ソフトウェアの構造検索システムを提案する。 セマンティック Web の技術を用いて Java ソフトウェアの構造解析を行うため、Java のソフトウェア構造を RDF 化し、SPARQL というクエリ言語を用いてソフトウェアの構造を検索できるようにした。このときに OWL2.0 による推論を用いている。また、RDF グラフに対して、調べたい構造のパターンを持った SPARQL クエリを用いて検索を行った。The opportunity of reading open source software's source codes has increased. User has to read a large amount of source codes for finding target codes. Conventional methods like text search and source browser can't search for complex software structures. So this paper proposes a new method by Semantic Web Technology. The system converts the structures into RDF for querying by query language SPARQL. At this time, the system use inference of OWL 2.0. After that, we ask query the RDF graph in SPARQL and get the target software structures.
著者
森 大吉郎 三石 智 野口 瞭 浦川 明
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.349-351, 1964-11-01

p.351からp.393へ続く
著者
加藤 征江 永田 佳子 井川 明美
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.39-46, 1992-02-20
被引用文献数
2

塩味および甘味に対する味覚意識(味の鋭敏さ、味の濃淡の好み)と食物嗜好の関連を探るため、226人の学生に対して調査した。学生を食物教育の有無および性により、家庭専攻女子学生群と他領域専攻の一般女子学生群、一般男子学生群の3群に分けて検討した。その結果、1.味覚意識および食物嗜好に対する食教育の影響については、家庭専攻女子学生群は一般男女学生群に比べて、塩味に対しては薄味を好み、塩味の食物を好まなかった。それらに対する性の影響については、男子学生群は女子学生群よりも味に対して鋭敏であるとの意識をもち、一方、女子学生群は男子学生群よりも薄い塩味を好み、そして甘い食物を好んだ。2.3群ともに、塩味の濃淡の好みと塩味の食物の嗜好とは有意に順相関を示した。すなわち、塩味の食物を好む学生はそうでない学生に比べ、より濃い塩味を好んだ。これと同様の関係は、甘味と甘味の食物との間にも有意に見られた。3.2女子学生群においては、塩味の鋭敏さの意識と塩味の濃淡の好みとの間、および塩味の鋭敏さの意識と塩味の食物の嗜好との間に、それぞれ有意に逆相関が見られた。すなわち塩味に鋭敏であると意識している人程、薄味の塩味を好み、塩味の食物を有意に好まなかった。一方、甘味については、一般女子学生群において、そのような傾向が見られた。
著者
枝川 明敬
出版者
東京芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

グローバル化が進んでいく中, 地域活性化のため, 従来のような産業立地のみならず地域の文化活動が, 地域の創造活力を高め, これら地域の文化活動こそが, 地域の活性化の源となると言われ初めている. そこで, 地域の文化活動を調査しそれが地域活性化につながっているか検証を行った. 経済的な波及効果では, 初期投資に比べ約倍程度の効果が見られる反面, 活2.5性化の中心となる創造的な職種の集積は欧米ほど見られなかった.
著者
長谷川 明洋
出版者
山口大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では肺組織内での細胞の動き・ゆらぎと細胞間相互作用の形成による炎症巣の場の決定メカニズムを解明することを目的として、独自に開発したマウス肺内in vivo live imagingシステムを用いて解析を行い、今年度に以下の結果を得た。1.マウス肺内in vivo live imagingシステムを用いた樹状細胞の抗原分子取り込み過程の動的挙動解析:樹状細胞のみが蛍光を発するトランスジェニックマウスに対して、異なる色で蛍光標識した抗原分子を吸入させて肺組織内で抗原を取り込む課程の時間的定量的解析を行ったところ、抗原提示細胞は抗原吸入20分後には抗原分子の取り込みを開始することが明らかになったことから、抗原を取り込む過程をビデオ撮影して抗原取り込み過程の動的挙動解析を行った。2.抗原提示細胞とTh細胞の細胞間相互作用のダイナミクス解析:抗原を取り込んだ樹状細胞と肺に集積してきた抗原特異的Th2細胞の細胞間相互作用についてタイムコースを追った実験を行い、また細胞集団形成における役割を解析した。3.マウス肺内in vivo live imagingシステムによる喘息肺でのリンパ球の動的挙動解析:Th1やTh2細胞について抗原吸入後の肺組織内での動的挙動解析を行って差異を検討した。また同様の実験を劇症型急性肺炎モデルを用いて行い、種々の免疫細胞分画の動的挙動解析を行った。