著者
北上 誠一 村上 由里子 安永 廣作 阿部 洋一 加藤 登 新井 健一 SEIICHI KITAKAMI YURIKO MURAKAMI KOSAKU YASUNAGA YOICHI ABE NOBORU KATO KEN-ICHI ARAI 社団法人全国すり身協会 社団法人全国すり身協会 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 カネテツデリカフーズ株式会社 東海大学海洋学部 社団法人全国すり身協会 National Surimi Manufacturers Association National Surimi Manufacturers Association National Research Institute of Fisheries Science Kanetetsu Delica Foods Inc. School of Marine Science and Technology Tokai University National Surimi Manufacturers Association
出版者
The Japanese Society of Fisheries Science
雑誌
日本水産学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.250-257, 2009-03-15
参考文献数
17
被引用文献数
2 3

等級の異なる10種のスケトウダラ冷凍すり身に加水して調製した加熱ゲルの破断強度(BS),破断凹み,及びゲル剛性(Gs)とタンパク質(P)濃度の関係を解析した。そして,(1)BSとGsはP濃度に伴って指数関数的に増大,(2)加水しない加熱ゲルのBSとGsの最大値はすり身の等級が上位の方が高く,(3)BS vs Gsを図示すると,10種のすり身から得た加熱ゲルの両値の間に強い正の相関があった。これらの結果は,そのBSとGsのレベルとP濃度依存性から見積る加熱ゲル形成能が,冷凍すり身の品質要因の一として有用であることを示す。From ten lots of walleye pollack frozen surimis of various grades, the heated gels of different protein concentrations were prepared by adding 0-150% water. Breaking strength (BS), breaking strain (bs), and gel stiffness (Gs=BS/bs) were measured, and the effect of the protein concentration of the heated gel on their physical values was analyzed. The results were as follows: (1) Of all the surimis tested, the BS and Gs of the heated gel increased exponentially with the increase in the protein concentration of the heated gel. (2) The maximum values of BS and Gs of the heated gels formed without addition of water were higher in the order of SA>FA>A>KA>2nd grades of frozen surimi. (3) When BS was plotted against Gs, there was a close, positive correlation among those of the heated gels from the ten lots of frozen surimis of various grades. These results indicated that the heated gel forming ability, as measured by BS and Gs levels of the heated gel and its dependence on the protein concentration, is a useful parameter for judging the quality of walleye pollack frozen surimi.
著者
松岡 弘道 村上 佳津美 小山 敦子
出版者
近畿大学臨床心理センター
雑誌
近畿大学臨床心理センター紀要 = Bulletin of center for clinical psychology Kinki University (ISSN:21868921)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.3-17, 2014-11-01

[要約] 心療内科で扱う心身症の患者によくみられる特徴に, (1)失感情症, 失感情言語化症 (Alexithymia) : 自分の内的な感情ヘの気づきとその言語表現が制約された状態, (2)失体感症(Alexisomia) : ホメオスターシスの維持に必要な身体感覚 (空腹感, 満腹感, 疲労感など)への気づきが鈍い傾向, がある. このために過剰適応となり, 様々な身体の不調をきたす心身症ヘと発展していく. したがって, 心身症治療の中心は, これらの病態--「心身相関」への気づきを促し, 患者自身に新しい適応様式を獲得してもらい, セルフコントロールできるようにすることである. 代表的な心理療法として, 自律訓練法, 交流分析・ゲシュタルト療法, 認知行動療法について概説するとともに, 日本ではまだあまり知られていないが, 最近, 筆者らが渡独し, 開発者から直接研修を受けたオートノミートレーニングについても詳述する. 近畿大学では, 今後, 幅広い患者ヘ心身医療を提供していく.
著者
山下 克也 村上 正隆 田尻 拓也 斎藤 篤思
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.174-182, 2014-09-20 (Released:2014-10-04)
参考文献数
13
被引用文献数
1

Aerosol particles acting as cloud condensation nuclei (CCN) determine initial cloud droplet concentrations and subsequent evolutions of microphysical structures of clouds and precipitation, and affect a short-range precipitation forecast and climate change projection. The Global Atmosphere Watch Scientific Advisory Group recommends the CCN monitoring as a part of determination of the spatio-temporal distribution of aerosol properties related to climate forcing and air quality on multi decadal time scales and on regional, hemispheric and global spatial scales. We have been monitoring CCN concentrations along with aerosol concentrations, aerosol size distributions, and ice nuclei (IN) concentrations on the campus of Meteorological Research Institute in Tsukuba city (36.06°N,140.13°E), Ibaraki, Japan since March 2012. In this report, the maintenance information for long-term measurements with continuous-flow stream-wise thermal gradient chamber type CCN counter, especially calibration methods of supersaturations in the CCN counter and their error factors, are described. Also, the results of the long-term monitoring of CCN concentrations and the research activity on cloud droplet formation processes at MRI are briefly introduced.
著者
村上 虞裕美
出版者
日本海洋学会
雑誌
日本海洋学会誌 (ISSN:00298131)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.224-239, 1986
被引用文献数
1

定常な鉛直2次元エスチャリーの力学的構造に関する研究を解析的に行なった.水深, 幅が一定の矩形エスチャリーで, 渦動粘性係数, 渦動拡散係数が空間的に一様な場合を取り扱った.エスチャリーの代表的な水平スケールが内部状態に依存すること, およびプラントル数が鉛直成層強度に依存することを考慮すれば, かなり広範なパラメタレンジで運動量のバランスが線型になることが示された.「線型状態」を, 運動量のバランスが線型な状態と定義すると, 線型状態は塩分輸送のバランスからさらに拡散段階, 中間段階, 移流段階に分けられる.上流向き塩分輸送は, 拡散段階では主に水平拡散に担われるが, 移流段階では鉛直循環流による移流に担われる.線型状態はいわゆる強混合および緩混合状態に対応するが, 線型状態の移流段階は, 緩混合状態の中でもかなり弱混合状態に近い状態であると考えられる.また鉛直平均塩分の縦 (主軸) 方向の分布は, 拡散段階ではexponential, 移流段階ではほぼlinearになることが明らかになった.
著者
村上 晴美
出版者
法政大学地域研究センター
雑誌
地域イノベーション (ISSN:18833934)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.119-126, 2017-03-31

本研究は、アクティブラーニングを実施する前に、効果的な動機付けを生む手順・方法を探ることを目的にしている。神奈川県三浦学苑高等学校の普通科特進コースを事例にアンケート調査を実施した。その結果 ①プログラムの事前説明で目的や効果を共有することが生徒の学習意欲や動機付けを生むこと、②講師の人柄を説明することで、生徒がプログラムに対する期待を持つことがわかった。また、プログラムの事後調査から、プログラム実施中の生徒と講師の距離や関わり方が、生徒の満足度に影響を与えることも示された。This study explores procedures and methods to effectively generate motivation prior to programimplementation. We conducted a questionnaire survey using case examples of general courses promoted by Miura Gakuen High School in Kanagawa Prefecture. The results showed the following: (1) sharing the aims and outcomes in the program's preliminary lecture will prompt students' motivation and their desire to learn and (2) describing the lecturer's personality will give students expectations about the course. The post-program survey showed that the distance and engagement between students and lecturers during the program impacted students' satisfaction levels.
著者
村上 祐 今泉 庸子 菊地 洋一 武井 隆明 Murakami Tasuku Imaizumi Youko Kikuchi Yoichi Takei Taka-aki
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13472216)
巻号頁・発行日
no.8, pp.81-87, 2009

「ルミノール発光」は日常よく耳にする言葉である。科学捜査を扱ったTVドラマで,化学薬品を散布して室内を暗くすると血痕部分が青白く光るシーンがよく出てくる。このような血痕の鑑識に使われる化学薬品が「ルミノール」で,ルミノールによる発光は「化学発光」と呼ばれる。化学発光は,物質内の化学結合の変化によって,高エネルギー状態(励起状態)から低エネルギー状態(基底状態)へ変わる際,その余剰のエネルギー分を光エネルギーとして放出するときに見られる現象である。ルミノールは,酸化されると励起状態を経て安定な物質に変わる。血液中のヘモグロビンはこの酸化反応に触媒として作用し,皮応を促進するので,血痕部分で発光するのである。これと似た機構で発光するものに,ホタルの発光がある。ホタルは,発光の元になる物質とその化学変化を助ける酵素を体内でつくっている。このときの化学変化も空気中の酸素による酸化で,ホタルが呼吸して酸素を取り入れるたびに光る。このように,生物がつくり出す物質が体内で反応して発光する現象を「生物発光」といい,夜光虫やホタルイカなど数多く知られている。1962年,下村修ボストン大名誉教授が光るオワンクラゲから発見した緑色蛍光タンパク質(GFP)も,発光物質の一つである。このGFPは生きた細胞中のたんぱく質の目印に使われ,現在では生命科学の研究に不可欠なものとなっている(下村氏は,GFPの発見により2008年ノーベル化学賞を受賞した。)。 化学発光の大きな特徴は,物質の反応を自らの発光で発信していることであり,観測者が目視によってそれを容易に確認できることである。このため,自然の科学現象の美しさ・不思議さを直接観察できる教材として,中学校や高校,あるいは大学初学年の学生実験等で取り上げられることが多い2-5)。さらに言えば,化学発光は,光を使った分析で最も一般的な吸光分析のように励起光を当てる必要はなく,適当な光検知器がありさえすれば,反応を精密に分析できる。これらの発光現象を単に目視だけの走性分析的に扱うだけではなく,身近に入手できる簡単な検知器を使って定量化・数値化することができれば,より深い理解が可能となり,学生・生徒の科学的興味・関心をいっそう高めることができると思われる。 本論文では,大学での学生実験や中高の生徒実験のための教材研究として,CdSセルとデジタルカメラを光検知器として用い,ルミノール発光を速度論的に追跡した結果を報告する。
著者
松葉 敬文 佐藤 淳 蔵 研也 加藤 大輔 村上 弘
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.81-84, 2011 (Released:2012-03-29)
参考文献数
10

健康な右利きの歯科医師21名に対し,リスク(risk)状況および不確実(ambiguity,またはuncertainty)状況において不快画像刺激と中立的画像刺激を呈示し,3TのfMRI装置を用いて脳機能画像解析を行った.fMRI装置内で被験者が行う課題にはBalloon Analogue Risk Task(BART)課題を利用した.被験者が直面している課題の確率を事前に告知している状況をリスク状況,確率を全く告知していない状況を不確実状況とした.結果,不快画像刺激により不確実な状況では扁桃体と線条体(被殻)が有意に賦活し,リスク状況では前帯状皮質の活動が有意であったが扁桃体の賦活は確認されなかった.この結果は,リスク状況では不確実状況と異なり,扁桃体の活動を抑制するような機能が働いている可能性を示唆するものである.
著者
田中 一成 西園 祥子 加瀬 綾子 巨椋 澄子 栗田 翠 村上 智子 久木野 憲司 松本 仁 池田 郁男
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.175-179, 2003-06-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
21
被引用文献数
9 10

一般に食用とされていないクロナマコの有効利用を図ることを目的として, クロナマコ摂取がラットの脂質代謝に及ぼす影響を検討した。生のクロナマコの可食部をフードカッターで粉砕し, 凍結乾燥後粉末状にしたものを試料としてラットの餌を調製した。タンパク質レベルを20%とし, クロナマコを用いた食餌ではタンパク質源としてカゼインとクロナマコを窒素含量で3:1の割合にした。対照として, タンパク質源にカゼインのみを用いたコントロール群を設けた。コレステロール (Chol) を0.2%添加したこれら飼料をSD系雄ラットに4週間自由摂食させた。クロナマコは血清および肝臓Chol濃度をコントロール群より有意に低下させ, HDL-Chol/総Chol比を上昇させた。クロナマコ摂取ラットで糞中への中性および酸性ステロイド排泄は促進した。これらの結果より, クロナマコは糞中へのステロイド排泄促進によりChol低下作用を発現することが明らかとなった。
著者
北野 倫生 上月 康則 倉田 健悟 村上 仁士 山崎 隆之 芳田 英朗 水谷 雅裕
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.741, pp.49-56, 2003-08-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
35
被引用文献数
1

沿岸域の環境修復の目標の一つとして, 懸濁物を起点とした物質循環が円滑に作用する生態系を再生することが挙げられる. 本研究では堆積物の生物撹拌について, 内湾の表在性の堆積物食生物マナマコを対象に, 活動が鈍化する夏季に実験を行なった. 得られた結果を次に示す. 1) 水温上昇に伴い不活性化して摂食行動は行われず, 堆積物中の有機物濃度に有意な差は見られなかった. 2) 葡匐行動によって還元型硫化物濃度は減少し, その影響は表層から深さ2cmにまで及んだ. 3) 生物撹拌は埋在性の懸濁物食性二枚貝の個体数を増加させるように作用し, その結果マナマコの餌環境が向上することが示唆された.
著者
塩谷 茂明 村上 麻衣 柳 馨竹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_1123-I_1128, 2016

瀬戸内海は,我が国の主要港を有する,交通の要衝である.多数の船舶が瀬戸内海の主要港に入出港し,さらに九州や東海方面からの海上交通の航路でもあるため,交通量は多い.また多島海であり複雑な地形を有するので,航路が複雑に交差し,危険な海域である.<br> 航行船舶の船種は多種多様であり,タンカーや化学物質などの危険物搭載船舶も多く,もしこれらの船舶による衝突や座礁等の海難が発生すれば,周辺海域に甚大な被害を与える.<br> 本研究では,瀬戸内海における,特に危険物搭載船舶の海上交通の実態調査を実施した.調査の結果,危険物搭載船舶の海上交通の実態の把握が可能になった.
著者
山脇 和樹 森田 典子 村上 公一 邨田 卓夫
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.636-640, 1993

収穫直後の生鮮なハーブ13種(コモンタイム,コリアンダー,フェンネル,ヒソップ,イタリアンパセリ,レモンバーム,オレガノ,ローズマリー,セージ,サラダバーネット,スペアミント,スイートバジル,スイートマジョラム)のアスコルビン酸に関する基礎調査を行って次の結果を得た.<BR>(1) 総アスコルビン酸含量は,最も多いサラダバーネットの297mg/組織100gから,最も少ないスイートバジルの67mg/100gの範囲内にあった.<BR>(2) アスコルビン酸酸化酵素は種によって活性に差がみられ,イタリアンパセリとサラダバーネットは活性が低く,他のハーブで比較的高い活性が認められた.<BR>(3) 熱湯5分間処理で,コリアンダーとレモンバームでは組織中のアスコルビン酸の約1/2が抽出液中へ溶出されるが,他のものでは約1/4以下であった.熱湯処理によるアスコルビン酸の残存率はスイートバジルで53%と最も低く,コリアンダー,フェンネル,イタリアンパセリおよびサラダバーネットでは90%以上であった.
著者
村上 佳代 西山 徳明
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1188-1195, 2015

フランスで誕生したエコミュージアム概念が、日本で独自に発展し、山口県萩市の「萩まちじゅう博物館」というエコミュージアム概念に基づいた文化資源マネジメントによる開発手法が確立した。独立行政法人国際協力機構によって全くコンテクストの違うヨルダンに技術移転された、エコミュージアム観光開発技術が、特に保守的なサルト市の地域社会において、エコミュージアムの「コア博物館/サテライト/ディスカバリー・トレイル」のシステムにより、来訪者に見せていきたいもの、見せたくないものの判断が地域側にあり、コントロールできる点、来訪者に地域の文化を尊重してもらうための仕掛けがある点においては適用できたと考える。このように、遺産の保護、地元に利益が還元される観光開発といった点において、エコミュージアム概念に普遍性があり、最適なシステムであると言えよう。しかしながら、ヨルダンと日本の社会構造が違う中で当然であるが、博物館として備えるべき機能を十分に持つことに関しては課題が残る。今後は、大学やサルトの歴史家との連携を強化し、サルトの地域住民自身が学芸員となれるような取り組みを行なっていくことによって解決していきたい。
著者
村上 佳代 西山 徳明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.657, pp.2615-2623, 2010-11-30 (Released:2011-02-25)
参考文献数
36

The movement in Hagi city would show you an advanced example as the community development utilizing cultural heritages. 2 points could be clear after analyzing the background of its concept and the systems to work it out.1. At first, the concept of “Urban Heritage” can be explained by picking up “Culture Resources” in that area by an absolute scale and indicating them with a story of the city as “Urban Heritage” which has both elements, “ Authenticity” and “Integrity”.2. And next point is the management of these resources by the database. It makes them the basic document of the administration measure which can be public. Therefore, the locals and the private enterprise in utilizing them such as the making of scenes and tourism development can join the living environment maintenance. As a result, the preservation, the maintenance and the maintained situation are enabled.
著者
丸谷 雅治 東原 雅実 渡辺 寧 村上 浩康 小島 元 Boubou DIOUMASSI
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.59-70, 2005-05-20 (Released:2009-06-12)
参考文献数
23

The mining sector in the Islamic Republic of Mauritania was the backbone of the country's economy in the 1960s when Mauritania gained independence from France. However, mineral exploration has been limited due to several factors including the limited availability of geological information, poor legal and fiscal framework and lack of mining sector promotion measures as well as the vast scale of the country, severe climate and lack of infrastructure.In response to the request of the Mauritanian Government, Japan International Cooperation Agency conducted "the Study on the Strategic Plan of Mineral Resource Development". A geological survey was implemented from November 2003 to March 2005 in the areas of mineral potential in Mauritania with the purpose of promoting domestic and foreign private investments in the exploration of mineral resources.Mauritania comprises five geological provinces. These are the Reguibat Shield, Taoudeni Sedimentary Basin, Tindouf Sedimentary Basin, Mauritanides and Atlantic-Coastal Sedimentary Basin. Major metal ore deposits are distributed within both the Reguibat Shield and the Mauritanides.In the central area of the Reguibat Shield, magnetite formations occur in the Archean groups and large-scale highgrade hematite banded-iron formations occur in the lower Proterozoic groups. These deposits are the sources of iron ores that support Mauritania economy. In the southwestern area of the shield, epithermal; and mesothermal gold-bearing quartz network and disseminated deposits (e.g.Tasiast gold deposit) occur in banded iron formations (BIFs) of the Archean greenstone belt. Moreover, gold-bearing quartz vein deposits (e.g.Tijirit Ator gold deposit) occur in the basalt and ophicalcite units.The Mauritanides is most significant in copper and gold mineralization among the five geological provinces. These comprise a carbonate replacement magnetite-bearing copper and gold deposits and prospects (e.g.Guelb Moghrein deposit), copper and gold-bearing quartz veins in mafic schist and carbonate (e.g.Tabrinkout prospect), copper (and gold)-bearing quartz veins in andesitic to basaltic volcanic rocks (e.g.Indice 78 and Oudelemguil prospects) and disseminated copper deposits (e.g.Kadiar). The other important deposit type is orthomagmatic PGE-bearing chromite deposits in serpentinite (e.g.Guidimaka).In the future, it is desirable that exploration and development focus on gold deposits in the Reguibat Shield, and copper and gold deposits and platinum-bearing chromite deposits in the Mauritanides.
著者
西村 多久磨 村上 達也 櫻井 茂男
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.89, no.4, pp.345-355, 2018 (Released:2018-10-25)
参考文献数
43
被引用文献数
2

Development of prosociality and a trajectory in prosocial behaviors have been a major interest among developmental psychologists. The present study investigates age-related changes in prosocial behaviors from middle childhood to early adolescence based on the relational approach, emphasizing relations with the recipients of the prosocial behaviors (i.e., prosocial behavior toward family, strangers, and friends). A total of 1,829 Japanese students (944 boys and 885 girls) from mid-elementary and junior high schools (ages 9―14 at the time of the first measurement) participated in a one-year longitudinal study. This sample consisted of five cohorts: the 4th, 5th, 6th, 7th, and 8th grade samples. The results of the latent difference score model showed a decrease in prosocial behaviors once, as mean level of individual changes; while at the same time, the model indicated a bounce-back in prosociality after the middle of the junior high school period. Additionally, we found unique changes in prosocial behaviors toward family in the form not following the overall developmental trajectory.
著者
村上 博巳 山岡 憲二 山本 武司 田阪 登紀夫 ムラカミ ヒロミ ヤマオカ ケンジ ヤマモト タケシ タサカ トキオ Murakami Hiromi Yamaoka Kenji Yamamoto Takeshi Tasaka Tokio
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.2, pp.26-37, 2010-03

原著(Original investigation)社会人(S群):7名,大学生(U群)22名,高校生(H群)32名,中学生(JH群)19名,小学生(ES群)49名のトップクラスの女子卓球選手を対象にスポーツビジョン研究会で実施している(1)静止視力(2)KVA動体視力(3)DVA動体視力(4)コントラスト感度(5)眼球運動(6)深視力(7)瞬間視力(8)眼と手の協応動作の測定を行い、競技力に重要な因子である動体視力(KVA,DVA)の特性について検討した。対照群は一般女子学生90名の中から日常運動習慣の無い一般女子学生10名(NA群)抽出した。各群とも静止視力1.0以上を対象とした。KVA動体視力,DVA 動体視力を各群間の平均値で見るとKVA動体視力の各群間の平均値に有意な差が見られなかったが、DVA動体視力のU群の平均値はH,ES群の平均値より有意に高い値を示した。KVA動体視力に対する測定項目の貢献度の高い視機能は静止視力,眼と手の協応動作,コントラスト感度、DVA動体視力は瞬間視,眼球運動,眼と手の協応動作であった。そして静止視力,コントラスト感度と競技歴との間には有意な相関関係は認められなかったが、瞬間視,眼球運動と競技歴との間には有意な正の相関関係が認められた。眼と手の協応動作と競技歴との間には有意な負の相関関係が認められた。以上のことから、女子卓球選手のKVA動体視力は潜在的、DVA動体視力はトレーニングの要因が影響し、競技力の向上を目指し動体視力を高めるにはKVA動体視力は視力矯正を含み最適な静止視力を有すること、DVA動体視力は継続したトレーニングが必要であることが示唆された。A study was conducted to investigate the characteristics of kinetic vision in women's table tennis players. There are kinetic visual acuity and dynamic visual acuity in kinetic vision. In the present experiment, sports vision of women's table tennis players were measured; member of society women's table tennis players (S group: aged 24.7±1.3yrs),university women's table tennis players(U group: aged 19.5±1.1yrs),high school women's table tennis players (H group: aged 16.3±0.8yrs),junior high school women's table tennis players(JH group: aged 13.6±0.8yrs),elementary school women's table tennis players(ES group: aged 11.1±1.0yrs), and Kyoto sangyo university student women's non-athletes (NA group: aged 18.7±0.5yrs). Then players 7 numbers in S group,22 numbers in U group,32 numbers in H group,19 numbers in JH group,49 numbers in ES group and 10 numbers in NA groups(their static visual acuity>1.0) were selected as subjects. Static visual acuity, kinetic visual acuity, dynamic visual acuity, contrast sensitivity, ocular motor skill, depth perception, visual reaction time and eye-hand coordination of them were measured. Physical characteristics and experience of training of table tennis were investigated using questionnaire. Mean values of kinetic visual acuity were no significantly among all groups, dynamic visual acuity in U groups were significantly higher than H,ES groups. Kinetic visual acuity and dynamic visual acuity showed difference about contribution rates for measurement item. Static visual acuity, contrast sensitivity and eye-hand coordination showed greater contribution rates for kinetic visual acuity. Visual reaction time, ocular motor skill and eye-hand coordination showed greater contribution rates for dynamic visual acuity. Significant correlations between static visual acuity, contrast sensitivity and experience of training were not found, but significant positive correlations between visual reaction time, ocular motor skill and experience of training were found and significant negative correlation between eye-hand coordination and experience of training was found. These results suggest that the improvement of kinetic visual acuity hold the best static visual acuity, the improvement of dynamic visual acuity are caused by heavier training and these are the important for the level up game ability.
著者
藤井 洋 岡嶋 啓一郎 高野 晴夫 西 芳徳 村上 直也 福田 朋博
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.319-323, 2002-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
8

We experienced 6 patients with paralysis due to cervical mechanical compression last year at our hospital. One patient had multiple sclerosis. He displayed sudden symptoms which improved and deteriorated. He also showed high T2 lesion in MRI. Another patient sustained spinal infarction. She also suddenly caused symptoms and showed high T1 and T2 lesion in spinal MRI. One patient had alcholic neuropathy. We believe that these diseases can be differentiated by physical examination, MRI, and various other examinations.