著者
河内 明夫 岸本 健吾 清水 理佳 金信 泰造 田山 育男 森内 博正
出版者
大阪市立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

「領域選択ゲーム」の応用研究として、スイッチシステム「量子スイッチ」の試作品を作った。「領域選択ゲーム」は図形ゲームである。その幼児版のゲームにより数字をよく知らない幼児がどの程度数学アルゴリズムを獲得できるかを研究するためのデータを取得し、その解析を行った。この図形ゲームの効能を説明するために、数学を思考する際の脳の働きを研究し、雑誌論文や図書として発表した。大阪市立大学医学部老年内科の医師の意見を取り入れて高齢者の視空間認識機能のリハビリテーションのための高齢者向け「領域選択ゲーム」を開発し、共同研究を締結した高齢者のケア施設に、それを搭載したiPadを貸与して、検証試験を行っている。
著者
谷田 創 七木田 敦 望月 悦子 木場 有紀 森元 真理
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は,「CoP-AAE:動物介在教育のための実践コミュニティ」の構築による心と体を育む動物介在教育プログラムの開発を目指すものである。日本では、幼稚園などで動物を飼育して、子供達の情操教育に生かすという伝統があるが、実際には、幼稚園の教育の知識不足などから、効果的な教育が実施されず、その結果、飼育動物の福祉も脅かされている。そこで本研究では、Copの構築を通した異分野の共同研究と相互交流により、幼稚園のための動物介在教育プログラムを完成させた。
著者
和田 正人 Dezuanni Michael Burnett Bruce 森本 洋介 田島 知之 斎藤 俊則 Grizzle Alton
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、教員養成大学の学生及び現職教員が、ユネスコが2011年に開発した「教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム(Media and information Literacy Curriculum for Teachers)」を学習することにより、文部科学省が2007年に発表した教員のICT活用指導力がどの程度増加したことを明らかにした。しかし2013年度の調査と2015年度の調査の比較では、増加した項目が半減した。また項目尺度も「わりにできる」までで限定されていた。これらのことより、項目尺度の検討と縦断的研究の必要性が議論された。
著者
松森 昭 佐藤 幸人
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

サイトカインは、ウイルス性心筋炎における病因において重要であり、その抑制性サイトカインを発現させる事で有用な治療効果が得られるのではないかと考え、In vivo電気穿孔法により、IL-1ra、vIL-10、可溶性c-kitの遺伝子をマウス心筋炎モデルに導入した。IL-1ra、v IL-10導入の結果については、HUMAN GENE THERAPY 12:1289-1297に報告しているが、生存率、組織、サイトカイン等すべてにおいて、治療効果を認める結果を得た。さらに、サイトカイン遺伝子導入による血中レベルを長期に持続するため、サイトカインと免疫グロブリンのFc部分を隔合した蛋白を発現するプラスミドの作製を試みた。vIL-10+免疫グロブリンにFc隔合遺伝子導入により、血中vIL-10濃度は隔合しない場合に比べ100倍上昇し、ウイルス性心筋炎の治療効果がみられた。また、同じくマウス心筋炎モデルにおいて、可溶性c-kitプラスミドを導入することにより治療効果を見た。可溶性c-kitを発現させる事により、幹細胞因子(肥満細胞増殖因子)の活性を阻害し、肥満細胞の増殖、活性化を抑制することが狙いである。まず4週齢のDBA/2雄マウスで心筋炎モデルを作製し、ウイルス投与と同時に、マウス両前頚骨筋に、可溶性c-kitプラスミド100μg、対照群としてベクタープラスミド100μgを筋肉内に注射し、In vivo電気穿孔法にて遺伝子発現を増幅させた。その結果、7日目までの生存率は、可溶性c-kitプラスミド注射群で明らかに良好であった(可溶性c-kitプラスミドVSベクタープラスミド:100%VS50% P<0.05)。また、7日目の心臓組織の評価では、心筋炎の病勢を反映する炎症細胞浸潤、心筋壊死領域は、明らかに可溶性c-kitプラスミド投与群で軽度であった(炎症細胞浸スコア0.90±0.46VS1.37±0.65 p<0.05、心筋壊死スコア0.85±0.22VS1.61±0.23 p<0.05)。以上の結果より、マウスウイルス性心筋炎モデルにおいて、In vivo電気穿孔法による可溶性c-kitプラスミドの導入は有効な治療法であり、新しい遺伝子治療として非常に有用であると考えられた。
著者
内田 慎一 藤森 淳 浦辺 徹郎 砂村 倫成 坪野 公夫 須藤 靖 三河内 岳 佐藤 哲爾 二宮 哲平
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース (ISSN:21873070)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.5-9, 2013-03

退職にあたって/内田慎一先生を送る/定年の今送る「手紙~拝啓十五の君へ~」/浦辺徹郎先生を送る/時代はまわる/坪野公夫先生を送る/宮本正道先生を送る/前へ!/定年後の8万時間
著者
花見 仁史 吉森 久
出版者
岩手大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本補助金によって、X線、電波を含む追観測が実現できた。これにより、1)多波長深宇宙探査で検出した10万個の銀河データベースを再構築をし、2)多波長スペクトル解析から赤方偏移、星質量、星形成率、ダスト量を再導出し、3)星形成と銀河中心核(AGN)の活動性を赤外線ー電波スペクトルで分離して、1000個のz<3の赤外線銀河を星形成銀河、AGN銀河、星形成+AGN銀河に再分類し、4)AGNのブラックホールへの質量膠着率を再導出し、5)z<0.8でのAGNによる星形成の抑制傾向などを明らかにした。一方、銀河の系統樹を再構築する統計的因果推論については、多波長データの誤差評価が今後の課題と残された。
著者
森川 治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.815-822, 2000-03-15
被引用文献数
11

我々は,ビデオ映像にふさわしい新しい対話方式を創作することをめざす.超鏡システムは,対面対話を模倣する代わりに,分かりやすく,魅力ある対話環境をめざして設計した.この超鏡システムは,すべての対話者が同一の仮想空間内に居るような映像により,同一の空間を分け合うという新たな魅力を演出する.さらにWISIWYS(What I See Is What You See:自分の見ている映像を相手も見ている)を満たす映像で対話するため,対話者全員が対等となる.その結果,通常では触れられない遠くにある事物も含め,画像上のすべての事物に映像上で触れることができ,対話に利用できる.また,同一画面を対話者が共有することから,対話者間に,同室に居るのと同等の社会的な行為も観測された.We designed HyperMirror to provide a new video image thatpresents an attractive,highly understandable communication environment,rather than imitating face-to-face communication.The HyperMirror environment enables all participants tofeel they are sharing the same virtual space.Participants communicate using images meeting the condition``What I See Is What You See'' (WISIWYS).Both local and remote participants appear together on ashared video wall,and all things on the wall---even those out of reach---becomeappear to come within reach.Participants sharing the screen tend to act as if they arein the same room.
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 Zinchuk Vadim 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.107-112, 2004-07-31 (Released:2014-02-20)
参考文献数
9

It is widely known that sensation of the pain is derived from sensory-discriminative factor and emotional factor. Especially in chronic pain, emotional factors and psychosocial backgrounds are more likely to contribute for the patients' discomfort. The aim of this study is to investigate how emotional factor of pain participates in intractable pain. We employed fMRI to compare the brain activations occurring in the orthopaedic neuropathic pain patients with allodynia and normal individuals in response to the visual virtual painful experience. During fMRI scanning, a video demonstrating an actual tactile stimulation of the palm and its imitation were shown to participants. In contrast to normal individuals,allodynia patients also displayed activation of the areas reflecting emotions: frontal lobe and anterior cingulate. These findings suggest that brain have important role in the development and maintaining of peripheral originated chronic painful condition.
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.117-125, 2006-08-20 (Released:2013-10-24)
参考文献数
36
被引用文献数
2 1

Using functional magnetic resonance imaging (FMRI) technology, we investigated the difference of pain related brain cortical activation derived from noxious stimulation to the skin and muscular tissue. Ten healthy volunteers who have no history of brain vascular disease were enrolled in this study. A cutaneouos pain was provoked by isotonic (0.9%) saline injection into intradermal space on right lower leg through 24G plastic catheter, and a muscle pain was provoked by hypertonic (3%) saline injection into right tibialis anterior muscle. We used event-related FMRI to measure brain activity during each injection. Visual analogue scale (VAS) was used to quantify pain intensity and unpleasantness, and pain quality was assessed with several verbal descriptions. Results: Pain unpleasantness rating was higher in the muscle pain compared to the cutaneous pain,despite the same pain intensity rating. The cutaneous pain had more acute pain onset than the muscle pain. Pain duration after stimulation was short in the cutaneous pain, but long in the muscle pain. The extent of the painful region tended to be larger with the muscle pain, but there was no statistical significance. Evoked FMRI response from the cutaneous pain showed distinct brain activation in the inferior and superior parietal cortex (BA: Brodmann area 5/7/40), primary and secondary somatosensory cortex (S1 & S2), insula, supplementary motor area (SMA, BA6), posterior cingulate cortex and cerebellum. On the other hand, FMRI response from muscle pain showed distinct brain activation mainly in the contralateral insula. These results suggest that the parietal lobe including the S1 is the essential area for cognition of sharp and well-localized pain conditions such as cutaneous pain, and may not be essential for cognition of diffuse pain derived from muscular tissue.
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.111-115, 2005-08-26 (Released:2014-01-16)
参考文献数
9
被引用文献数
1 3

We employed the functional MRI (fMRI) to investigate the changes of brain activation after reducing of capsaicin-induced heat hyperalgesia. Eight healthy volunteers who have no history of brain vascular disease were enrolled in this study. Capsaicin-induced heat hyperalgesia was developed by topical application of 2% capsaicin cream to anterior surface of left forearm. First fMRI time series were taken an hour after the application of capsaicin and second fMRI time series were taken an hour after medication (Loxoprofen Na: 120 mg). As for the pain task, 45°C wet cotton was put on the region where the heat hyperalgesia was evoked by capsaicin cream. Results of first fMRI time series showed distinct activation in the thalamus, anterior cingulate cortex, supplementary motor area, and prefrontal cortex. An hour after medication, though heat hyperalgesia still remained, all participants reported improvement of pain discomfort (VAS 4.7 to 2.5). Second series fMRI showed activation only in the thalamus. These results suggest that deactivated areas (anterior cingulate, etc.) observed after medication might be involved mainly in the pain related discomfort.
著者
森本 良平 松田 時彦
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.935-942, 1962-03-15

The area around Mt. Gankyoji-yama, 45 km east of Fukui City and 70 km north of Gifu Gity, was attacked by a severe earthquake at 14 h 33 m on August 19, 1961 (The earthquake was later named as Kita Mino Earthquake). In this area, in addition to the damage done to houses and stone walls, fissures were opened on narrow ridges. Many rock fall and earth fall took places on the steep cliffs.
著者
菊森 幹人 西田 伊久男 西村 孝義 安平 公夫 中井 伸子 西口 保幸 岩倉 啓子 長沢 久充 鷲見 信好
出版者
日本毒性学会
雑誌
Journal of toxicological sciences (ISSN:03881350)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.153-163, 1995-12-25
参考文献数
12
被引用文献数
9

Montirelinをマウス, ラットでは静脈内および筋肉内投与, イヌでは静脈内投与した後, 14日間の観察を行い, 単回投与毒性を検討した。1. LD_<50>値は, マウス静脈内投与で雌雄とも500mg/kg以上, ラット静脈内投与で雌雄とも200 mg/kg以上, マウス, ラットの筋肉内投与で雌雄とも20 mg/kg以上と推定された。また, イヌ静脈内投与で最小致死量は雌雄とも200 mg/kg以上であると推定された。2. 一般症状として, マウス静脈内投与では投与中〜投与後30分に振戦, 自発運動の減少が125 mg/kg以上の投与群で認められ, マウス筋肉内投与では投与後5分〜投与後2時間に振戦が5 mg/kg以上の投与群で認められた。ラット静脈内投与では投与中〜投与直後に振戦が50 mg/kg以上の投与群で,自発運動の減少, 失調性歩行が200 mg/kg投与群で認められ, ラット筋肉内投与では投与後5分〜投与後30分に振戦が5 mg/kg以上の投与群で, 流涎が20 mg/kg投与群で認められた。また, イヌ静脈内投与では投与中〜投与後6時間に興奮, かみつき, 発声, 散瞳, 流涎, 排尿, 排便, 舌なめずり, 嘔吐, 心拍数増加, パンティング, 体温上昇, 振戦および結膜充血が12.5mg/kg以上の投与群で認められた。3. 体重, 摂餌・摂水量の推移および病理学的検査では, 被験物質投与に起因したと思われる変化は認められなかった。(試験期間 : マウスi.v. ; 1985年9月17日〜1985年12月10日, マウスi.m. ; 1987年3月2日〜1987年8月31日, ラットi.v. ; 1985年9月17日〜1985年11月30日, ラットi.m. ; 1987年3月2日〜1987年8月31日, イヌi.v. ; 1985年12月10日〜1986年4月30日)
著者
奥田 稔 深谷 卓 小林 恵子 伊藤 依子 調所 廣之 設楽 哲也 八尾 和雄 小川 浩司 橋口 一弘 佐伯 哲郎 山越 隆行 濱田 はつみ 川崎 和子 石井 豊太 鳥山 稔 増田 哲也 杉山 博 川端 五十鈴 川島 佳代子 八木 昌人 田部 浩生 岡村 浩一郎 木場 玲子 斉藤 晶 安藤 一郎 野村 恭也 吉見 健二郎 窪田 哲明 大谷 尚志 波多野 吟哉 竹山 勇 上杉 恵介 林崎 勝武 鈴木 淳一 澤木 誠司 石塚 洋一 古屋 信彦 安達 忠治 坂井 真 新川 敦 小林 良弘 佐藤 むつみ 山崎 充代 斎藤 洋三 舩坂 宗太郎 斉藤 啓光 石井 正則 浅井 和康 森山 寛 遠藤 朝彦 小林 毅 関 博之 林 成彦 石井 哲夫 窪田 市世 水谷 陽江 荒 牧元 大竹 守 北嶋 整 上田 範子 山口 宏也 牛嶋 達次郎 坊野 馨二 菊地 茂 佐橋 紀男 臼井 信郎 原 俊彰 宮川 晃一 田中 康夫 喜友名 朝盛 井上 庸夫 八木 聰明 大久保 公裕 服部 康夫 町野 満 大塚 博邦 稲葉 真 島田 早苗 添野 眞一 星 慎一 頼 徳成 大橋 和史 村山 貢司 飯塚 啓介 市川 朝也 冨田 寛 小山 明 山内 由紀 渡辺 健一 佐藤 かおる 山田 久美子 木田 亮紀 牧山 清 亀谷 隆一 藤田 洋祐 井上 鐵三 田村 悦代 野原 理 阿部 和也 水野 信一 岩崎 真一 小川 裕 加賀 達美
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.797-816, 1995-06-01
被引用文献数
6 3

To evaluate the effectiveness, safety and utility of Emedastine difumarate (ED) in the treatment of Japanese cedar pollinosis, a multicentered, double-blind comparative study was performed in 290 patients in 1994.<br>Patients with Japanese cedar pollinosis were divided into two groups; the first group was treated with ED at a dose of 4mg/day starting two weeks before the season and continuing for the whole season. The second group was given an inactive placebo instead of ED during the pre-season and the early portion of the season and then replaced with ED during the later portion of the season.<br>As a result, the final improvement rate was significantly higher in the first group than that in the second group.<br>All subjective symptoms such as sneezing, nasal discharge, nasal obstruction and eye itching were suppressed due to ED treatment.<br>In conclusion, it was better to continuously administer ED to patients with pollinosis from the preseasonal period till the end of the season.<br>However, when the ED treatment was started in the midseason, the outcome was good, although less satisfactory than the outcome of continuous treatment given throughout the entire pollen season.
著者
三枝 太 安藤 真 森島 繁生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-03-11
被引用文献数
2

ヒューマン・インタフェース、知的画像符号化などの分野での表情合成技術においては、人物頭部画像のリアルな合成が必要不可欠なものとなっている。筆者らは、頭髪を「空間曲線」によって近似し、近似的なアンチエイリアシングや予測を用いた効率的なレンダリングを取り入れることで、より高速で質の高い画像の生成に成功した。頭髪の生成には、予め与えられた人物頭部の3次元モデル表面に自動的に生成する方法を提案した。しかし、この手法では髪型をインタラクティブにデザインできないという問題点が残されていた。そこで髪型をインタラクティブに編集するインタフェースの実現により、より自然な頭髪画像の生成に成功したので報告する。
著者
山口 勧 森尾 博昭 八木 保樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

自尊心の国際比較では、一部において、日本人およびアジア人の自尊心は低く、アジアにおいては自尊心は重要でないことが主張されていた。これに対して、本研究成果は、日本人にとっても自尊心は欧米と同じような意味をもっていて重要であることを示した。さらに、自尊心の表明の際に控えめに表明することが日本では適応的であることが示された。
著者
榊原 保志 森田 昭範
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.901-911, 2002-11-30
参考文献数
13
被引用文献数
5

長野県白馬村において,ヒートアイランドの時間的な変化を検討するために,自動車による全73地点の移動観測を83回行った.ヒートアイランド強度は全測定地点のうち市街地気温の上位3地点の観測値の平均と郊外気温の下位3つの平均の差として求めた.さらに約1年間にわたり郊外の水田域中央部に臨時に設置した定点観測を実施し,市街地にある白馬アメダスの観測値との差をとることにより,都市と郊外の気温差を求めた.その結果,次のことが明らかになった.積雪期のヒートアイランド強度は他の時期よりも大きく,その変動も大きい.都市と郊外の気温差が大きくなる月は夜間(20時)においては1月,3月,4月と9月であり,日中では7月・8月が大きい.積雪期の気温差の日変化パターンはその他の期間と類似し,日の出後急激に小さくなり2〜3時間後には上昇に転じ,その後日の入り前後まで急激な増加は続く.灌水期の特徴は14時から15時において極大になる時間帯がある.気温差が最大になる時刻は日の出前ではなく,19時から22時が多い.