著者
宮本 行庸 渡邉 俊介 橋本 卓也 森 洸介
出版者
明石工業高等専門学校
雑誌
明石工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02861917)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.9-13, 2007-12

Image processing is one of the most complex methods around data processing using computers. Many researchers have been developing the systems for solving image processing problems, but it is difficult for them to make features for characterizing images. One example of these problems is an image detection problem, which involves detecting the physical location and direction of one piece which respect to the original full image. In this paper, we propose an example of adapting image processing methods for image detection problems provided by the 16th Programming Contest for All-Japan Colleges of Technology. We have taken part in this contest and will show the results of the contest in this paper.
著者
治部 眞里 小林 義英 落合 圭 橋本 定幸 塩尻 栄美子 山崎 雅和 栗原 正昭 浜中 寿 坂内 悟 國谷 実
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.601-609, 2010 (Released:2010-01-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3 3

イノベーション測定手法の一つとして,特許と論文のリンケージに注目が集まっている。科学技術振興機構(略称JST)においては,イノベーション創造を推進するファンディングエージェンシーとして,中期目標上,科学技術政策の投資効果や評価の情報発信を定めている。そこで,JST事業の成果がイノベーションの創造にいかに寄与しているかを,科学論文と特許とのリンケージを分析し,可視化する評価システムを構築した。本論においては,論文および特許のリンケージ等の定量的測定を基に,JSTが過去に支援した研究課題の成果について分析した事例について紹介する。
著者
橋本 仁 内海 富博 行松 健一
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.9-21, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
14
被引用文献数
4 5

本論文は,秋田県大潟村を適用対象と想定した農業支援のための情報ネットワーク構築に関する検討結果を述べるものである.当面の実現目標は,リアルタイムビデオ信号も伝送しうる10 Mbpsオーダの通信ネットワークであり,現状では電力供給手段のない圃場全体をいかに安価にカバーするかが,最大の研究課題である.具体的には,IEEE 802.11 b/g規格の公衆無線LAN用機器と小型風力/太陽光発電システムを用いた系を考え,現地での気象条件や地理的条件を考慮したシステム設計法を検討した.さらに,検討結果の妥当性を検証するため,実験システムを大潟村に構築し,実機による動作実験を行った.技術的には,IEEE 802.11 b/g規格の機器を用いて通信速度10 Mbps以上での長距離無線伝送を達成することが最も大きな課題であったが,3区間構成のマルチホップ無線伝送によって,排水路の水位を測定するための水位計と監視用ビデオカメラの情報を,約8 km離れたサーバに正常に伝送できることを確認した.
著者
橋本 文彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.FIN-001, pp.07, 2008-09-13 (Released:2023-01-06)

The purpose of this study is not predict a future stock price based on the past time series data, but is to clarify that how human predict a future stock price, when they see the past time series da Our experiments use computer program that shows time series data on discrete graph to subjects. It is considered that these time series data ( 1 ? 15 day or 1 ? 30 day ) are the past stock price. Subjects are required to predict future price of this stock at certain future time (31st, 35th , 45th , 55th day). The result of this experiment is that human adopt two ways of prediction. The first way is strong depend on nearest past data, man use this way to predict very near future. The second way is almost linear regression using all given data. However this is not just linear regression, but their prediction is approached to average of the past data.
著者
西園 昌久 高橋 流里子 対馬 節子 松永 智子 福屋 靖子 土屋 滋 大貫 稔 高橋 美智 浅野 ふみぢ 小松崎 房枝 鈴木 小津江 平山 清武 中田 福市 鈴木 信 壁島 あや子 名嘉 幸一 鵜飼 照喜 福永 康継 浪川 昭子 高田 みつ子 岩渕 勉 森脇 浩一 加藤 謙二 早川 邦弘 森岡 信行 津田 司 平野 寛 渡辺 洋一郎 伴 信太郎 木戸 友幸 木下 清二 山田 寛保 福原 俊一 北井 暁子 小泉 俊三 今中 孝信 柏原 貞夫 渡辺 晃 俣野 一郎 村上 穆 柴崎 信吾 加畑 治 西崎 統 大宮 彬男 岩崎 徹也 奥宮 暁子 鈴木 妙 貝森 則子 大橋 ミツ 川井 浩 石川 友衛 加世田 正和 宮澤 多恵子 古賀 知行 西川 眞八 桜井 勇 三宅 史郎 北野 周作 竹洞 勝 北郷 朝衛 橋本 信也 斉藤 宣彦 石田 清 畑尾 正彦 平川 顕名 山本 浩司 庄村 東洋 島田 恒治 前川 喜平 久保 浩一 鈴木 勝 今中 雄一 木内 貴弘 朝倉 由加利 荻原 典和 若松 弘之 石崎 達郎 後藤 敏 田中 智之 小林 泰一郎 宮下 政子 飯田 年保 奥山 尚 中川 米造 永田 勝太郎 池見 酉次郎 村山 良介 河野 友信 G. S. Wagner 伊藤 幸郎 中村 多恵子 内田 玲子 永留 てる子 石原 敏子 河原 照子 石原 満子 平山 正実 中野 康平 鴨下 重彦 大道 久 中村 晃 倉光 秀麿 織畑 秀夫 鈴木 忠 馬渕 原吾 木村 恒人 大地 哲郎 宮崎 保 松嶋 喬 桜田 恵右 西尾 利一 森 忠三 宮森 正 奥野 正孝 江尻 崇 前沢 政次 大川 藤夫 関口 忠司 吉新 通康 岡田 正資 池田 博 釜野 安昭 高畠 由隆 高山 千史 吉村 望 小田 利通 川崎 孝一 堀 原一 山根 至二 小森 亮 小林 建一 田中 直樹 国府田 守雄 高橋 宣胖 島田 甚五郎 丸地 信弘 松田 正己 永井 友二郎 向平 淳 中嶌 義麿 鎮西 忠信 岡田 究 赤澤 淳平 大西 勝也 後藤 淳郎 下浦 範輔 上田 武 川西 正広 山室 隆夫 岡部 保 鳥居 有人 日向野 晃一 田宮 幸一 菅野 二郎 黒川 一郎 恩村 雄太 青木 高志 宮田 亮 高野 純一 藤井 正三 武内 恵輔 南須原 浩一 佐々木 亨 浜向 賢司 本田 麺康 中川 昌一 小松 作蔵 東 匡伸 小野寺 壮吉 土谷 茂樹 岡 国臣 那須 郁夫 有田 清三郎 斎藤 泰一 清水 強 真島 英信 村岡 亮 梅田 典嗣 下条 ゑみ 松枝 啓 林 茂樹 森 一博 星野 恵津夫 正田 良介 黒沢 進 大和 滋 丸山 稔之 織田 敏次 千先 康二 田中 勧 瓜生田 曜造 尾形 利郎 細田 四郎 上田 智 尾島 昭次 大鐘 稔彦 小倉 脩 林 博史 島 澄夫 小池 晃 笹岡 俊邦 磯村 孝二 岩崎 栄 鈴木 荘一 吉崎 正義 平田 耕造
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.145-173, 1984-06-25 (Released:2011-08-11)
著者
田中 正泰 針ヶ谷 弘子 鎌田 樹志 氏原 一哉 橋本 勝 橋本 貴美子 松田 冬彦 柳屋 光俊 白濱 晴久 奥野 智旦
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 34 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.110-117, 1992-09-10 (Released:2017-08-18)

Ohwaraitake is Japanese name of a poisonous mushroom Gymnopilus spectabilis and means "a loud laugh mushroom". Accidental ingestion of it causes hallucinosis and abnormal behavior. A hallucinogenic mushroom contains usually psilocybin or its analogues but it is reported that any psilocybin or its congenor does not found in Japanese Ohwaraitake. The toxic symptoms suggest that any neuroexcitatory substance must be contained. The isolation was carried out monitoring depolarizing activity on the new born rat spinal cord. 1. Chromatographical fractionation and bisassay showed that the neuroexcitatory active compounds were gimnopilins (G) which were known as bitter principles of this fungus. Further fractionation revealed that G (1) was inactive and activities of G (2) increased from n=7 to n=5 and besides, G (2), which was newly isolated this time, was more active than G (2). 2. The structure of the new G was determined by the chemical degradation as formula 3. 3. The Chirality of hydroxymethylglutamic acid (HMGA) part was determined as S configuration by the acquisition of (R)-mevalonaloctone through LiBH4 reduction or G (1 and 2). 4. G (2) does not work as an ion carrier probably, since it does not particularly take metal ion from aqueous solution into an organic solvent. 5. Determination of the chirality of tert-alcohols in gymnoprenol (G'), that is, G without HMGA part, was attempted. Eight isomers of the model compounds corresponding to G' (m=2, n=4) were synthesized and were not discriminated by HPLC and NMR. Since two diastereoisomers of MTP-ethoxy-methoxy derivatives of G' (m=1, n=2) were distinguished by ^1H and ^<19>FNMR, these derivatives may be applicable to identification of the synthetic and the natural G'.
著者
萬谷 和香子 小林 皇 野藤 誓亮 松木 雅裕 橋本 浩平 加藤 慎二 舛森 直哉
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.283-285, 2018-06-30

We report a case diagnosed as both necrotizing fasciitis and frostbite of the male external genetalia. The patient was a 58-year-old man with diabetes mellitus. He was referred to our hospital with swelling of his penis and icing there for 3 weeks. We diagnosed his condition as necrotizing fasciitis of the external genitalia and decided to perform an emergency operation. Although we consulted plastic surgeons about debridement of a large area, they considered that there was no necessity for it because the scrotum, perineum and abdominal wall were frostbitten. The final clinical diagnosis was necrotizing fasciitis of the penile region and frostbite around the perineal region. We performed partial penectomy without debridement. Through collaboration with another medical department it was thus possible to avoid unnecessary invasive treatment.
著者
鈴木 信孝 杉本 勇人 橋本 慎太郎 許 鳳浩 上馬塲 和夫
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.57-60, 2019-03-31 (Released:2019-04-10)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

ハトムギの外殻・薄皮・渋皮を含む全粒熱水抽出エキス(Coix-seed Reactive Derivatives;CRD)摂取が有用であった両膝から下腿前面の摩擦性黒皮症の1例を経験したので報告した.患者は,58歳男性.柔道整復師という職業柄,両膝をつき衣服で皮膚が擦れることが多く,20年来,両膝蓋部から下腿前面にかけて広範囲に強い色素沈着を認めていたが,CRD含有食品(CRD 4.2g/日)を6ヶ月間摂取したところ,病変は著しく改善した.本例は,通常の業務を行っていたにも関わらず,CRD摂取により摩擦性黒皮症が軽快した例であった.今後は,同様な例についてさらに検討を加えたいと考えている.
著者
礒田 健太郎 辻 成佳 原田 芳徳 吉田 祐志 吉村 麻衣子 松岡 秀俊 沖田 康孝 村上 輝明 橋本 淳 大島 至郎 佐伯 行彦
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.121-131, 2021 (Released:2021-07-16)
参考文献数
26
被引用文献数
1

目的:関節リウマチ(RA)患者において,栄養状態が感染症の発生に与える影響を調査した.対象・方法:入院を要する重症感染症を合併したRA患者(入院患者群)と,感染症入院のない患者(非入院患者群)との患者背景,臨床所見,治療内容,栄養状態を比較した.栄養状態の指標には予後栄養指標prognostic nutritional index(PNI)とcontrolling nutritional status(CONUT)を用いた.結果:PNIとCONUTによる栄養状態は,入院患者群では非入院患者群より有意に不良であり(共にP < 0.001),特にPNI低値は重症感染症発生の予測因子であった(オッズ比:1.749, 95%信頼区間:1.110-2.755, P < 0.001).結論:RAにおいて感染症は重大な合併症である.感染症を合併しないように安全に治療を行うためには栄養状態の評価と管理が不可欠である.
著者
橋本 憲一郎 阿部 恒之
出版者
日本顔学会
雑誌
日本顔学会誌 (ISSN:13468081)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.60-68, 2023-12-26 (Released:2023-12-26)
参考文献数
8

日本における似顔絵は、平安時代の似絵(にせえ)以来の長い歴史を持つが、近年はコンピュータによる似顔絵作成も行われるようになってきた。コンピュータ似顔絵における平均顔からの形態的差異の客観的抽出と誇張、人による似顔絵におけるモデルの人格などを含む総合的な把握とその反映という、双方の長所を生かした、新たな似顔絵の生成方法を開発するため、22名の描き手による12名のモデルの似顔絵を集めて、以下の3種の刺激を作成した。①原画をトレースして電子化した似顔絵(以降、オリジナル似顔絵)、②個別モデルのオリジナル似顔絵を平均化した似顔絵(以降、個別平均似顔絵)、③個別平均似顔絵を集めて平均化した似顔絵(以降、平均テンプレート)と、個別平均似顔絵の差異を抽出し、それを誇張(強調)した似顔絵(以降、誇張似顔絵)。この3種の似顔絵刺激の似ている度合いを実験によって比較したところ、③誇張似顔絵>②個別平均似顔絵>①オリジナル似顔絵、の順に、似ているとする評価が高かった。人の描いた似顔絵を、初歩的な描画ソフトによって集積する新たな似顔絵作成技法が開発できた。
著者
新津 富央 伊豫 雅臣 橋本 謙二 橋本 佐 佐々木 剛 小田 靖典 木村 敦史 畑 達記 井手本 啓太
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

注意障害を伴う精神疾患(気分障害、注意欠如/多動性障害:ADHD)患者を対象に、生体サンプル採取と注意機能測定とを行い、血液中のグリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)濃度と注意機能との関連を探索した。その結果、血清中GDNFは成人ADHDにおける注意障害の病態に関連している可能性が示唆された。また、血清中GDNFはうつ病と双極性障害における臨床的重症度と関連していた。血清中GDNFは、ADHDや気分障害のバイオマーカーになる可能性が示唆された。
著者
横尾 健志 新井 栄治 坂井 隆則 緒方 佳典 橋本 真憲 森永 裕太 宮田 晋輔
出版者
マツダ株式会社
雑誌
マツダ技報 (ISSN:02880601)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.59-65, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
2

マツダは,約11年ぶりに復活となる新型ロータリーエンジン8C型を開発した。小型高出力な本エンジンを発電機として,シリーズハイブリッドで活用するものであり,地球環境を守るための施策として掲げているマルチソリューション戦略の1つである。本エンジンの開発でも「飽くなき挑戦」の精神を継承し,内燃機関の進化ビジョンを実現する熱効率改善技術,構造技術の進化と最適化に取り組んだ。ロータリーエンジンで課題となる冷却損失は,基本諸元を見直し最適化した。従来鋳鉄製であったサイドハウジングは材料をアルミに置換し軽量化した。また,燃焼進化にあわせて適宜レシプロエンジン構成技術の活用と高負荷燃焼に耐えうる構造強化を行った。レシプロエンジンと比べ,求められる出力性能をよりコンパクトなユニットで実現できる特長を活かし,サイズの大きな高出力モーター,ジェネレーターと組み合わせて同軸上に配置しながらも,MX-30の車体フレームへの搭載を可能とした。
著者
尾田 貴子 橋本 幸子 柏尾 眞津子 土肥 伊都子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.700-709, 2003-11-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究は, 以下の2つを目的とし, 女子大学生およびその母, 216名 (女子大学生109名, 母107名) を対象に質問紙調査を行なった.1) 「おしゃれ行動の二面性」 (橋本・柏尾, 2003) の構成概念妥当性を検討するために, 内面的・外面的おしゃれと被服・化粧行動との関連性を検討する.2) 内面的・外面的おしゃれと心理的健康の関係, および, 年齢を重ねてからのおしゃれについての価値観と心理的健康の関係についても検討する.さらに, 1) 2) について世代間比較を行なった.分析の結果, おしゃれの二面性概念の妥当性が確認された.世代間の比較では, 外面的おしゃれは娘世代, 内面的おしゃれは母世代が一層行なっていた.また, 娘世代では, 外面的おしゃれと「対自己の健康」とに正の相関関係, 内面的おしゃれと「対他者の不健康」とに負の相関関係が認められた.母世代では, 内面的おしゃれのみ, 「対自己の不健康」, 「対他者の不健康」と有意な負の相関関係が認められた.年齢を重ねてからのおしゃれに対する価値づけについては, 娘世代では外面的におしゃれなほど, 母世代では内面的におしゃれなほど, 高かった.
著者
大丸 環姫 橋本 博雄 高山 敏 秋元 健
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.19-23, 1975 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14

実験動物の血中T4濃度, TBCおよびそれらの日内変動について検討し, 次の成績を得た。1.サル, イヌ, ウサギ, ラットの血中T4濃度とTBCを測定したところ, T4濃度はラットが最も高く, ついでサル, ウサギ, イヌの順であった。TBCはサルが最も高く, イヌ, ウサギ, ラットの間には明らかな差が見られなかった。イヌとラットにおいて, 血中T4濃度, TBCの性差は検討したが, いずれにおいても明らかな性差は見られなかった。2.イヌの血中T4濃度とTBCの日内変動を検討したが, T4濃度は深夜から明け方に高く, 午前中低く, またTBCは午前中高く, 深夜に低い明瞭な日内変動が見られた。3.ラットの血中T4濃度とTBCの日内変動の検討の結果, いずれにも著明な日内変動は見られなかった。(本論文の要旨は日本実験動物研究会第8回研究発表会において発表した。)