著者
鈴木 健一
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.20-28, 1990-10-10

従来の和歌研究史の上で比較的閑却に付されていたかに見える近世の天皇や公家ら堂上歌人たちも、伝統的な歌道を尊しとしてはいたが、彼らなりの新しさへの創造への努力と熱意を持っていた。後水尾院の和歌添削方法を検討すると、詞続きの良さと道理の通じ易さに力を注ぎ、三十一字を一体化させながら、言葉に対する様々な工夫もなされている事がみてとれる。近世堂上歌壇の中心的存在であった後水尾院の力量に我々はもっと目を向けるべきではないだろうか。
著者
鈴木 健二郎 林 哲郎 SCHUERGER Matthew J. 西原 淳夫 林 政克
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.55, no.516, pp.2457-2464, 1989-08-25
被引用文献数
2

The interruption of a fin surface causes renewed boundary layers starting from the leading edge of each interrupted fin. This results in boundary layer thinner in the average over entire length of fin surfaces compared to the uninterrupted case. Therefore, a higher degree of interruption is normally expected to lead to a higher degree of heat transfer. However, to realize this expectation actually, care must be taken of the geometrical allocation of each fin in an array so as to avoid other undesirable effects relating to the fin geometry. Numerical computation of flow and thermal fields have been made for two-dimensional models of two types of parallel louver fins and an offset fin. Heat transfer characteristics of parallel louver fins are discussed in comparison with those of an offset fin based upon the results obtained from the performed numerical computation. It is demonstrated that a cartain type of parallel louver fin has a higher heat transfer performance than that obtained with an offset fin.
著者
平野 敏行 章 超樺 森下 昭寿 鈴木 健 白井 隆明
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.547-557, 1992
被引用文献数
6 35

The volatile compounds collected on a porous polymer Tenax TA from wild and cultured ayu fish were evaluated by GC-sniffing and identified by GC-MS. GC-pattern and odor quality of wild ayu were similar to that of cultured ayu. The main compounds responsible for a cucumber-like and/or watermelon-like aroma were identified as (E, Z)-2, 6-nonadienal, (E)-2-nonenal, and 3, 6-nonadien-1-ol; (E, Z)-2, 6-nonadienal play a significant role in the characteristic aroma of ayu. However, by the same analytical experiment, it was shown that carbon-9 carbonyls and alcohol were not detectable in river algae eaten by wild ayu and in artificial diets for ayu culture.

1 0 0 0 唾の呪力

著者
鈴木 健之
出版者
東京学芸大学
雑誌
学芸国語国文学 (ISSN:03879135)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.22-31, 1995-03
著者
堀内 浩規 小花 貞夫 鈴木 健二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.229-230, 1993-03-01

OSI応用層のデータ要素を定義するASN.1の高速な符号化/復号を可能とするライトウェイト符号化規則(LWER)が注目されている。LWERは、ワードを符号化の単位として、計算機の内部表現と親和性を持つ符号化規則である。INTEGER等の固定長の値を持つ型は1ワードで符号化を行い、OctetString等の可変長の値を持つ型は、値の長さ/オフセット(オフセットと値との相対位置を示す)/値の3組により符号化を行い、値を符号化データの後部にまとめて配置する。また、構造形に含まれるオプショナルな型の場合には、可変長の型と同様オフセットを使用して符号化を行う。筆者等は、これまでに抽象構文からLWERの符号化/復号プログラムを自動生成し、応用層プログラムの開発を容易にするLWERコンパイラを開発している。今回、生成される符号化/復号プログラムの処理時間を向上させるべく、LWERコンパイラの機能拡張を行ったので、その概要と結果を報告する。
著者
伯耆田 悟 高信 英明 鈴木 健司 三浦 宏文 稲田 喜信
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
no.119, pp.19-24, 2015-10-30

Even if the ability of one individual is low such as an insect, a fish and a bird, they are often able totake orderly action by swarming. This is called swarm intelligence. The purposes of this research arerealization of which is based on group of nature with enhancing of crowd action to three dimensions byusing flying robots, and analyze it. The habit that a fish forms a group and lives by becoming a groupwas inquired using the airship robot. Extension into the three dimensions of group action was realized bymaking group action of fish into a norm of the airship
著者
伊藤 敏晃 高木 力 平石 智徳 鈴木 健吾 山本 勝太郎 梨本 勝昭
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.39-43, 1995-07-31
被引用文献数
2

北海道では、エゾバフンウニやキタムラサキウニなどのウニ類を対象とし、種苗放流や、漁場造成によって資源を増加させようとする栽培漁業が積極的に推進されているが、地域によっては十分な成果が得られていない。その原因として波浪による稚ウニの打ち上げ、餌料の不足や海水交換の不良による死滅があげられる。これを防ぐために比較的静穏な海域に、稚ウニを集約的に放流し、給餌を行って育成する場を造ること、ウニが散逸しないようなフェンスを設けることなどが提案されている。また、ウニの食害による磯焼け現象が進むことも懸念されているため、ウニの行動領域を制限する安価で耐久性のあるフェンスの開発が強く要望されている。このようなウニ用フェンスを開発するためにはまずウニの行動特性を解明する必要がある。ウニの移動は管足先端部を付着基質に吸着させて管足全体を収縮させることによって行われるが、生態・行動学の分野における詳細な研究は少ない。外国産のウニについてはBullockによるアメリカムラサキウニの移動についての報告などがあるが、エゾバフンウニ、キタムラサキウニの行動学的な研究は非常に少ない。
著者
高野 裕士 鈴木 健嗣
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.1, pp.67-75, 2016-01-01

本研究では,他者と表情を共有するための新しい装着型インタフェースを開発し,表情によるコミュニケーションが困難な方々への支援機器の実現を目指す.開発したインタフェースは顔面上を伝播する表面筋電位から得られる生体信号のパターンに基づき表情を識別し,LEDや振動デバイスを通じて実時間で表情識別結果を提示することで,自身や他者の表情を知覚することを支援し,共有することを可能にする.ここでは,表情の中でも特にコミュニケーションに重要だと考えられる笑顔に着目し,笑顔の識別及び共有が可能であるかを明らかにする.また,取得する表面筋電位は乾式電極により前頭部及び側頭部上の領域から複数チャネルを通じて計測する手法を提案する.これを頭部装着型インタフェースとして実装することで,使用者の自由な動作が可能な空間的制約の小さい計測を実現する.開発したインタフェースの性能を検証するため,複数の評価実験を行い,提案した表情識別手法が頭部の動きや発話,頭部姿勢に対して頑健であることを明らかにした.更に実証実験を行い,振動提示による表情の共有が視覚障害者の支援に有効であるという結果が示唆された.
著者
肺癌放射線治療計画用のリンパ節部位アトラス作成委員会 小宮山 貴史 板澤 朋子 玉置 幸久 西村 恭昌 中山 優子 伊藤 宏之 大出 泰久 楠本 昌彦 坂井 修二 鈴木 健司 渡辺 裕一 淺村 尚生
出版者
The Japan Lung Cancer Society
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.189-205, 2015
被引用文献数
1

肺癌の放射線治療ではCT画像に基づく三次元放射線治療計画が行われており,リンパ節部位の照射野設定は重要である.現在の肺癌取扱い規約のリンパ節マップはInternational Association for the Study of Lung Cancer(IASLC)mapに準拠したものである.放射線治療計画においては,CTの連続横断像を用いてリンパ節部位を設定する必要がある.そこで,日本肺癌学会と日本放射線腫瘍学会と共同で,肺癌放射線治療計画のためのリンパ節部位のCTアトラスを作成した.
著者
内山 俊朗 鎌谷 崇広 京谷 実穂 鈴木 彩乃 鈴木 健嗣
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.16, no.16, pp.30-33, 2011-03-30

beacon(ビーコン)はパーソナル化の傾向にある従来のデジタル楽器とは違い、人が集まり体を動かしながら音を奏でることができる空間を生み出す新しいプロダクトです。誰でも気軽に楽しめるという性質と、練習と創意工夫によって新たな芸術表現へとつながる性質を併せ持っています。音楽によって、人と関わりを持つ場を提供することを目的とし、学校教育、レクリエーション、フィットネス、リハビリテーション、新しいゲーム、競技、新しい芸術表現などのシーンで利用されることを想定しています。
著者
鈴木 健二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.677, pp.1591-1599, 2012-07-30 (Released:2012-07-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1 2

The number of children on waiting lists to attend authorized day-care centers is rapidly rising in urban areas, but securing land and the building for the centers is very difficult in those areas. Aiming at the waiting-list child cancellation, the promotion to the non-registered day-care facility that fills an original standard is done in some municipalities. So, the survey was done in Sendai City that was one of such the municipalities.1) The standard of the SENDAI HOIKU-SHITU nurseries is severer than that of another municipality, but the number of facilities compared with the population is more than that of other municipalities. Moreover, about 70 percent of the whole were the nurseries established from of old.2) "Small-scale management" and "Use of existing buildings" are the characteristics of SENDAI HOIKU-SHITU nurseries. To fill the area standard, extension and rebuilding to existing buildings were performed in the cases that shifted from KATEI-HOIKU-SHITU nurseries.3) To deal with the problem of the area standard, in the case where the lease building is used it borrowed the room, and in the case where the ownership building is used rebuilding of home and the use of the vacancy were done.4) The users with high income seem to be using the SENDAI HOIKU-SHITU nurseries because there is little difference between nursery school fees of the authorization day-care center. However, the users with low income were hoping for the authorization day-care center where the fee is cheaper.
著者
高原 誠 鈴木 健二 田上 敦士 阿野 茂浩
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.18, pp.1-6, 2010-02-25

近年,プッシュ型サービスを用いた災害情報などの小さな情報の配信が増加している.これらの情報は,通知に時間がかかると,本来の意味を失う可能性がある.例えば災害情報速報においては,災害を検知してから通知完了まで長時間経過すると,その対策が間に合わなくなる.このため,これらの情報通知では配信開始から全ての端末への情報通知完了時間を最小にすることが望まれる.本稿では,シミュレーションを用いて,異なる方法で形成される配信木モデルについて,全ユーザに情報を配信するために要する総情報配信時間を比較検討した.さらに,その配信木モデルの中の偏りのある配信木に着目し,分散などのシミュレーションにパラメタを変更し,それがどのように総情報配信時間に影響を与えるかを解析した.Recently, plenty of the short messages such as disaster information are distributed over Internet with correspond to the increasing use of Web services. These messages are time sensitive and need to be distributed within certain period. A sign and a warning of natural hazard should be distributed as fast as possible and quick distribution of stock information is very important to the enterprise management. Therefore, realization of the efficient push service over the Internet is expected. We have already reported that P2P communication is promising for the short message distribution to the city size of area with comparing to the server and client distribution. This paper analyzed the total information distribution time to all recipients with different network topologies, balanced and skewed tree, by simulation. Moreover, we have analyzed the contributions of skewed tree in details with several analytical parameters.
著者
武田 綾 鈴木 健二 白倉 克之
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.513-519, 2002-08-01
被引用文献数
3

アルコール依存症を合併した摂食障害(合併群)の転帰について摂食障害単独群(単独群)との比較研究である.1990〜1998年に受診した30歳以下で半構造化面接のできた摂食障害患者130名に対し,2000年10〜12月にアンケートと電話で追跡調査を行った.対象者のうち102名(78%)が回答し,平均追跡期間は4.6年であった.2つの群は初診時において,初診年齢,パーソナリティ障害,AN-Rの割合,結婚・離婚経験など多くの点で違いがあった.調査時点で合併群は非常に高い死亡率(25%)があり,離婚経験は38%,問題飲酒も42%がもっており,症状消失とED-NOSが半数を占めた単独群と比較して,合併群の長期転帰は非常に悪かった.両群に共通した転帰良好因子は嘔吐が少ないことであった.
著者
阿野 茂浩 長谷 川亨 山崎 克之 加藤 聡彦 鈴木 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.2, 1994-09-26

一般的に、FR回線上のフレームをATM回線上のセルに変換する方式には、1つのフレームを受信後、フレーム全体をセル化してATM回線へ送出するメッセージモードと、フレームを1セル分受信次第、順次セル化して送出するストリーミングモードの2つの方式が考えられている。筆者らはこれまでに、複数FR回線からATM回線への多重化装置におけるフレームの送出待ち時間などについて、両方式の比較を行った。セル化方式の検討を進めるためには、ATM網内において多重化が行われた場合の特性を比較することが重要である。そこで本稿では、複数の多重化装置からのATM回線が、ATMノードでセル多重化された場合のセル損失率とフレーム損失率について、シミュレーションにより両方式を比較した結果について述べる。
著者
鈴木 健司 松田 康伸 山際 訓
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、クローン病患者のQOLを著しく損なう原因である腸管狭窄症に対する新規治療法として、究極の分子標的治療と呼ばれるRNA干渉技術を用いたsiRNAの腸管粘膜下注入療法を、動物実験モデルに対する実験により開発した。研究成果として、消化管狭窄症の原因遺伝子に対する特異的RNA干渉薬「STNM01」によるクローン病狭窄症新規治療法をステリック再生医科学研究所と共同で確立し、平成24年1月より第I相臨床試験を開始するための基礎データを得ることができた。