著者
岡 暁子 高橋 日出男 中島 虹 鈴木 博人
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.233-245, 2019 (Released:2019-07-03)
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

本研究では,東京都と埼玉県を主な対象とし,15年間の夏季(6~9月)における,稠密な降水量観測網(290地点)の時間降水量データを用いて,降水域(≧5 mm/h)の局地性と広域性に着目して強雨(≧20 mm/h)発現の地域的な特性を解析した.その結果,関東山地東麓と都区部西部や北部で局地的強雨の頻度が高く,それによる降水量も多い.全強雨に占める局地的強雨の頻度割合は,都区部北部から埼玉県東部で大きく,総降水量への寄与も大きい.一方,関東山地や埼玉県西部,多摩地域では広域的な降水に伴う強雨の頻度や降水量が多い.また,南風時に都心の数十km風下側の埼玉県東部で夏季を通して局地的強雨の頻度割合が大きいことに関し,強雨発現と風系との関係を調べた.局地的強雨には基本的に風の収束が関与しており,いわゆるE-S型風系だけでなく,関東平野内陸からの北風に伴う収束や,相模湾からの南風と東京湾からの南東風との収束も重要と考えられた.
著者
樋口 敬二
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.170-180, 1962-12-28 (Released:2007-10-19)
参考文献数
6
被引用文献数
2 4

雪の結晶や雪片が降つてくる径路を研究するために,Fig.1に示したような小紙片(「紙の雪」)を飛行機から散布し,その流れ方と拡散の模様を調べた。地上に落ちた「紙の雪」は,札幌市の一般市民に拾つてもらい,小中学校を通じて回収された。実験は,1961年2月1日,2月28日,3月16日に行なわれた。Fig.10は,2月28日に450mの高度から散布した紙の分布であり,Fig.11は,3月16日に1800mの高度からの紙の分布である。これらの実験によつて,2000m程度の高度から散布した場合,「紙の雪」の流れる距離は,風の鉛直分布から推定したものと一致することがわかつた。1000m以下の高度から散布すると,風からの推定とは異なつた流れ方をする。坂上による瞬間点源の拡散式によつて,水平方向の拡散係数を求めると,105cm2⁄sec程度の値を得た。この値と,分布の標準偏差を比較して,この実験の場合も,Richardsonの関係式がほぼなりたつことがわかつた。
著者
渡部 恂子 池田 なぎさ 水谷 潤 佐藤 直子 金 世琳 平井 智子 有賀 秀子
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-8, 1998 (Released:2015-10-31)
参考文献数
26
被引用文献数
1

中国内蒙古草原地帯における伝統的発酵乳エードスンスー, アイラグおよびチェゲーのの3種類から計10試料を採取し, 理化学性状の分析と微生物の分離同定を行った。また, 製法が類似しているカルピス酸乳との関連性を検討した。内蒙古発酵乳10試料ならびにカルピス酸乳のすべてから乳酸菌と酵母が分離された。理化学性状の分析結果から, エードスンスーは発酵が緩慢であるため, 乳酸やアルコールの生成量が少なく, アイラグは製法や原料の違いで成分組成や微生物叢に差異が見られた。チェゲーは原料乳が馬乳であるため成分組成は他の発酵乳と異なったが, カルピス酸乳の主要菌種であるLactobacillus helveticusが優勢に分離された。アイラグの数試料からはL. helveticusのほかヘテロ発酵乳酸桿菌が分離され, カルピス酸乳との類似性が示唆された。また, アイラグ, チェゲーからケフィール粒の構成菌であるLactobacillus kefirgranumが多数検出された。
著者
池田 昭夫
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.8, pp.1348-1357, 2016-08-10 (Released:2017-08-10)
参考文献数
10

「てんかん」(epilepsy)とは,慢性の脳の疾患で,大脳の神経細胞が過剰に興奮するために,てんかん発作が反復性に起こる.発作は突然に起こり,普通とは異なる身体症状や意識,運動および感覚の変化が生じる.反復性の発作(てんかん発作)を唯一の症状あるいは主徴とし,これに種々の臨床症状および検査所見を伴う状態である.病歴上,発作,例えば全身けいれん発作,意識減損発作,意識はあるが身体部位の突発的な症状(=視覚,触覚,聴覚,嗅覚,情動,失語,自律神経症状など),脱力転倒が,1~2分間(短いと数秒間)出現し,いつも同じ症状である.意識減損時は数分間程度のもうろう状態などから回復し,ほぼ元に戻る.
著者
佐藤 佳子 熊谷 英憲 岩田 尚能 柴田 智郎 丸岡 照幸 山本 順司 鈴木 勝彦 西尾 嘉朗
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.72, 2011 (Released:2011-09-01)

3.11の巨大地震の後、福島第一原発の事故により放射性希ガス放出が予想された。そこで、放射性希ガスを四重極質量分析計で測定し、希ガス存在度の変化の検証を試みた。Ar-41, Ar-39, Kr-85, Xe-133などの希ガスが安定な希ガス同位体に対して10倍以上に増加したことが地震後の測定で明らかになりつつある。地震による安定な希ガス同位体の放出を差し引いて、放射性希ガス存在度の変化について報告する。

3 0 0 0 OA お茶の話

著者
梶田 武俊
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.51-59, 1992-02-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
37
被引用文献数
1
著者
吉川 登
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.441-452, 2011-03-20 (Released:2017-06-12)

鑑賞学の基礎理論として筆者が提示した研究論文「行為としての鑑賞-鑑賞学の序章としての鑑賞行為の分析-」(平成4年度)の内容を再検討することによって,鑑賞学の基礎理論の充実・補強を図る。特に,第5章鑑賞の思考レベル:「考えること」では,具体的な画像読解の手法を提案した。また,平成4年から平成22年までに公表された「鑑賞学実践研究」の成果を背景にして,鑑賞学の特色および有効性について論究した。
著者
室山 幸太郎 衣畑 加代子 山下 久仁子 室崎 伸二 山本 佳弘 渡辺 裕彦 曾根 良昭
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.93-99, 2005-08-25 (Released:2017-07-28)
参考文献数
23

Our previous experimental results have shown that a mixture of thiamin, arginine, caffeine and citric acid (TACC) has an enhancement effect on fat metabolism in mice and human. In this study we examined the effect of tea ingestion, which was supplemented with TACC, on energy expenditure during a rest and an exercise period from the viewpoint of fat metabolism (utilization) in healthy subjects. A single-blind, placebo-controlled, crossover study was carried out to compare the energy expenditure after ingestion of TACC-supplemented tea (thiamin, arginine, caffeine, and citric acid; 1.1, 1240, 52, and 540mg, respectively) or control tea on two consecutive days, in 10 healthy male and female subjects (aged 21-27y) in experiment 1. After the tea ingestion, subjects sat on a chair for 30 min followed by treadmill walking (5km/hr) for 30 min. Respiratory quotient (RQ) and oxygen consumption (VO2) were measured during rest and exercise periods. A double-blind, placebo-controlled, crossover study was performed in 14 healthy female subjects (aged 21-22y) in experiment 2, of which study design was the same as that of experiment 1 except for an additional measurement of RQ and VO2 before ingestion of the tea for 30 min in the sitting position. As results, total energy expenditure and fat oxidation were similar between the two cases (ingestion of control tea and TACC-tea) during the rest period after tea ingestion both in experiment 1 and experiment 2. On the contrary, treadmill walking resulted in about three-fold increase in total energy expenditure; however, fat oxidation during the exercise was significantly greater in the case of TACC-tea than in the control tea case in the both experiments. This effect of TACC-supplementation, enhanced fat oxidation and energy expenditure, seemed to be positively proportional to subjects' Body Mass Index.
著者
吉武 紀道 久保 孝一 古川 睦久
出版者
MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.185-190, 2002-10-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
10

ポリウレタン (PU) は耐熱性に劣るためポリイミド (PI) やポリアミド (PA) 等の耐熱性を有するポリマーとの共重合による耐熱性の改善が考えられる.ここでは種々の配合比で共重合させたPU-PA, PU-PIの熱分析 (TG-DTG) を行い, 小沢らの方法による解析ソフトを用いて熱分解特性を検討すると共に長期使用における耐熱性の評価を試みた.800℃まで10, 20, 40℃/minの昇温速度で昇温して得られたTG曲線について解析を行った.PA, PIの配合比の増加により共重合体の性状はエラストマーからプラスチックに移行し10%重量減少温度 (T-10) から見た耐熱性は増加し, 熱重量減少率と配合比の間に定量的な関係が見出された.PUにPAやPIを10~20%共重合することによりエラストマーとしての性質を保持しながら, 約10~50℃の耐熱性が向上した.さらに10%減量するのに100年間かかる上限の温度を寿命温度として寿命予測した.
著者
Mik Lamming Mike Flynn
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1_16-1_25, 1995-02-28 (Released:2008-10-03)
参考文献数
15
被引用文献数
484

コンピュータは記憶を助ける道具である一方, 人間の記憶負荷を驚くほど増加させてもいる. 「Forget-me-not」は, エピソード記憶に似た方法でデータを体制化し, 日常記憶の課題を支援するために開発中のコンピューティング・モデルである. 身につけることの可能なこのモデルは, 利用者とともに移動し, 利用者が遭遇する人や機器からの信号を記録することで利用者の出会ったエピソードを記憶する. 利用者は記憶の断片から「Forget-me-not」の検索機能を使って, 自分でも忘れかけている出来事を思い出すことができる. 本稿では開発中のモデルの仕様と実際の使用例について紹介する.
著者
長竿 淳 野尻 あゆ美 進藤 順治 吉岡 一機
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.79-87, 2017-12-22 (Released:2018-05-04)
参考文献数
20

スローロリス(Nycticebus coucang)の上腕腺における組織学的特徴について検討した。上腕腺は組織学的ならびに超微細構造学的にアポクリン腺に類似し,形態の異なる3つの終末部と毛包に開口する導管から構成されていた。免疫組織化学的性状に関しては,上皮マーカーであるcytokeratin AE1/AE3抗体とエックリン腺マーカーであるS-100 Protein抗体ならびにCD44抗体に対して陰性で,アポクリン腺マーカーであるCD15抗体に対して陽性を示す終末部と,上皮マーカー,エックリン腺マーカー,アポクリン腺マーカーのいずれのマーカーにも陽性を示す終末部が認められた。以上より,スローロリスの上腕腺は形態的にアポクリン腺の特徴を示す3種の異なる終末部から構成され,免疫組織化学的性状に関しては,アポクリン腺と,アポクリン腺およびエックリン腺両者の特徴を有する腺の2種類の終末部から構成されると推察された。
著者
Kazuaki Yasunaga Atsushi Hamada Kazuaki Nishii
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
pp.2019-043, (Released:2019-11-06)
被引用文献数
2

This study examines the factors responsible for the long-term changes of winter monsoonal flow around Japan in association with increasing precipitation trends in December along the coastal areas of Honhsu (the main island of Japan) facing the Sea of Japan. The precipitation around the tropical eastern Indian Ocean and maritime continent has significantly increased in recent years. Thus, a wave-packet of the stationary Rossby wave associated with the anomalous heating deflects the subtropical jet to the south over the eastern edge of the Eurasian continent. The deflection of the jet gives favorable conditions for the development of a low pressure trough in the lower level on the eastern side, leading to the formation of negative height anomalies near the surface around Japan.Although tropical precipitation also increases in November and January, the anomalous heating induces negative height anomalies and cyclonic circulations over the inland region of China and eastern offshore region of Japan (to the further west and east in comparison with those in December) in these months. As a result, monsoonal flow around Japan (and precipitation along the coastal areas of the Sea of Japan) shows no long-term trends in November or January.
著者
宮下 尚子
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.139-150, 2005-09-30 (Released:2017-04-29)

本稿は,中国朝鮮語の言語規範および「標準語」が定められた経緯について論じ,中国の朝鮮語が1985年の正書法以後,その規範において標準語となるべき地域を定めていないのは何故かという疑問を解明することを目的としている.中国朝鮮語の規範は,語彙規範を中心として,中華人民共和国の成立から改革開放に至るまでの期間中国共産党の政策に伴い,朝鮮語既存語を基準としたものと朝鮮語を漢語に接近させるための共通成分増加論との間で揺れ動いてきた.文化大革命以後1985年に制定された正書法《四法》(正書法,標準発音法,文章符号法,分かち書き)は中国朝鮮語が北朝鮮の言語規範から逸脱し,漢語との共通成分増加論からも脱却して独自に設けた規範ということで評価されるべきである.
著者
小林 良樹
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.119-133, 2012-10-31 (Released:2017-03-31)

本稿は,都道府県公安委員会に対する苦情申出制度に関して,「警察に対する国民の信頼の改善方策」の観点から考察を加えることを目的とする.具体的には,「警察に対する国民の信頼を改善するための有効な方策の一つとして都道府県公安委員会に対する苦情申出制度の活性化が考えられる」,「そのためには同制度に対する国民の認知を向上させることが肝要である」との仮説の検証を試みる.分析・検証の結果,「苦情申出制度の利用は極めて低調である」,「同制度に対する国民の認知が極めて低いことがその原因の一つと考えられる」旨がある程度検証された.したがって,苦情申出制度に対する国民の認知を高めることは同制度の利用率の向上につながり,ひいては警察に対する国民の信頼の向上に資するものと推察される.警察に対する国民の信頼の現状は必ずしも盤石ではない.今後とも警察が私企業,NPO/NGO,地域社会等の多様なアクターとの連携を一層強化するとともに,新たな犯罪情勢に対応するべく捜査権限の強化を目指すのであれば,信頼の一層の向上に努める必要がある.こうした信頼改善の努力の中で,苦情申出制度の改善は避けては通れない問題と考えられる.
著者
大塚 邦子 野村 靖幸 内田 直樹 安原 一 小林 真一
出版者
日本社会薬学会
雑誌
社会薬学 (ISSN:09110585)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.21-29, 2014-06-10 (Released:2015-08-11)
参考文献数
47

Classification of food and pharmaceutical products are different. In the proper use of pharmaceutical products, it is essential for a medical consumer to receive the drug information about effectiveness, safety and quality of it. On the other hand, since legal classification between medicines and dietary supplements was based their cultures, the classification of each drug is different in each country. Melatonin is a hormone produced by the pineal gland and used for improvement of the jet lag. We searched melatonin product information of Japan and the United States by using Internet search mainly and investigated the relationship between amount of product information and product classification. Melatonin is classified as a dietary supplement in the United States, the product information of efficacy and safety is displayed as “Supplement Facts” and the use of melatonin in children is not recommended. On the other hand, melatonin is classified as a pharmaceutical product in Japan, but is not produced in Japan. Therefore, it is difficult to have it for Japanese customers, and then they personally import using the Internet with their self-responsibility. However it is difficult to obtain its appropriate information for consumers, because of the regulation of the Pharmaceutical Affairs Law. It has been reported that the poisoning accident by the excessive intake of melatonin already. It will increase the risk of the health problem to purchase melatonin through the Internet more. Therefore, we concluded that Internet purchase of Medicines had a high risk for Japanese customers since there was not sufficient drug information.
著者
河村 茂雄 田上 不二夫
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.213-219, 1997-06-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

The purpose of this study was to investigate the relationship between teachers'compulsive beliefs on teaching activities and their pupils'school morale. The questionnaires were administered to teachers and pupils in 105 classes of public elementary schools in Tokyo. The results showed that the teachers of high compulsive beliefs on teaching activities might have limited cognitive frames or appraisal standard for pupils. It was also found that pupils'school morale was relatively low in those teachers'classes.
著者
後藤 敏行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.752-764, 2008 (Released:2008-02-01)
参考文献数
22

デジタル保存を担うリポジトリ(デジタルリポジトリ)の認証基準,およびデジタル保存の国際プロジェクトの動向を紹介,分析した。RLG・NARA合同タスクフォースはデジタルリポジトリの認証基準を2007年に刊行した。欧米の他のプロジェクトでも認証基準策定の動きが続いている。欧米の認証基準を参考にする場合,法律等のわが国固有の事情に留意が必要である。また,デジタル保存に関する動向として,複数国の機関が参加した国際レベルの取り組みが注目される。主なものにCASPAR,DPE,PLANETS,Alliance for Permanent Accessがある。従来の一国内でのプロジェクトが到達できなかった知見にどれだけ迫れるかが注目される。