著者
西 紘平
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1138, pp.97-100, 2002-04-22

今年1月、子会社の雪印食品による牛肉偽装事件が発覚しました。一昨年に食中毒事件を起こしたばかりなのに、またもや繰り返してしまった不祥事…。「スノーブランド」に対する信頼をおとしめてしまい、大変申し訳なく思っています。 3月28日には再建策を発表して、グループ会社も含めた雪印をどう変革していくのか、将来像を示しました。
著者
米ヶ田 宜久 中島 喜代彦 松本 貴子 国中 優治
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.G3P1584, 2009

【目的】<BR> 当学院において本年度より地域貢献事業の一環として、転倒予防教室を開催している.内容は転倒に関するアンケート調査・おたっしゃ21によるリスク判定・運動機能検査・1時間程度の講話を行っている.特に参加者に自らの身体状態をできるだけ把握してもらうため、各種検査結果の迅速なフィードバック(以下FBとする)を重視している.そこで、迅速なFBを可能にする為に、Microsoft社のExcel2003(以下Excelと する)を用いて運動機能検査に関する結果の入出力方法を確立したので、検査内容並びに、その手法を報告する.<BR>【方法】<BR> FBする内容は1.血圧・脈拍・BMI等の基本情報、2.握力・下肢筋力、3.ファンクショナル・リーチテスト・外乱負荷・片脚立位を用いたバランス検査、4.歩行能力検査として5m歩行・Time up and Go testである.各種検査は東京都老人総合研究所の測定方法に則して行う.これらの測定結果を講話中に入力し、参加者個人毎にプリントアウトを行う.それらを参加者1人1人に直接、理学療法士が結果の説明を行っている.<BR>ソフトは結果入力シートと結果出力シート、判定用シートで構成される.測定データを結果入力シートに順次入力を行うと、身体運動機能のランクが結果出力シートに瞬時に表示される.ランクは5段階で数値の他に「注意が必要です」「非常に良い結果です」等のメッセージも同時に出力される.カットオフ値は判定用データシートに入力されており、性別・年齢の違いが適宜選択されるように設定されている.また、各々の検査種別の転倒危険境界点と測定結果を比較したグラフも出力され、これらのカットオフ値・メッセージ等は自由にカスタマイズが可能な仕様となっている.<BR>また、各々のデータは1つのExcel ファイルとして保存される.このファイルに保存されたデータを自動処理で読み取り、一覧表にするためのソフトもVBA(Visual Basic for Applications)を用いて開発した.このソフトにより結果をまとめる作業が不要となり、個人データの入力後すぐに統計処理等を可能とした.<BR>【結果と考察】<BR> Excelを用いることで、現在のITスキルを用いたデータの活用が容易となる.つまり直感的な操作を可能とするデータの入出力形式にしたことで、さまざまな病院・施設で簡易に使用でき、誰でも容易にデータの入力・出力が可能であることと、統一性および統合性をもったデータの処理とその蓄積が可能となった.<BR> 今後は利便性の向上を目的に無線LANを利用し、検査をしている現場でデータを入力し、結果の出力を可能にするシステム構築を目指す予定である.
著者
高林 龍 小川 明子 末宗 達之 カラペト ホベルト
出版者
早稲田大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

研究初年度内の平成28年3月に「日本における追及権導入の可能性-欧州の見地から-」を、二年目においては、平成29年2月「日本における追及権制度導入への道のり―追及権法早稲田試案―」をテーマとしてそれぞれ国際シンポジウムを開催し、追及権試案を発表するに至った。三年目には、世界知的所有権機関(WIPO)主催の追及権シンポジウムにおいて研究協力者の小川明子が招聘され、追及権試案を発表するという機会を得た。平成30(2018)年12月に山口大学との共催で「美術家のための追及権」をテーマとしたセミナーを開催、同12月19日には、文化審議会著作権分科会国際小委員会において、小川明子が招聘され講演を行った。
著者
西村 律子 岡ノ谷 一夫 川合 伸幸
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 = Cognitive studies : bulletin of the Japanese Cognitive Science Society (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.750-760, 2010-12-01
参考文献数
12
被引用文献数
2

A Noh mask carved of wood is known to express various emotions as a result of slight changes in the vertical inclination of the mask during traditional Japanese Noh performances. In Noh, a face that looks up expresses happiness, whereas a face that looks down expresses sadness. We investigated whether pictures of a downward tilted Noh mask and body postures in various inclinations could be recognized as expressing sadness. Picture-frames were extracted every two seconds from a movie playing the stylized sad act of Noh drama, known as <I>Shiori</I>. Results indicated that the participants recognized pictures of masks with small inclinations (i.e., the initial movements in the action) as being sad, whereas the evaluation of sadness diminished in response to pictures with larger inclinations. These results were similar to those obtained for pictures of the complete body posture with small inclinations, which were recognized as being sad, whereas those with larger inclinations were recognized as being happy. The evaluation was significantly altered between two successive postures in which the actor's hand made a large movement. In Experiment 2, the actor's hand was concealed by an object used on the Noh stage, but the results were similar to Experiment 1. As expected, participants identified the emotions expressed by identical pictures showing just the Noh mask that was used in Experiment 1, as expressing emotions similar to those identified in Experiment 1. Pictures of the complete body posture were recognized as sad when they had a small inclination, whereas those with a larger inclination were recognized as being happy. These results suggest that emotions expressed by complete body postures during Noh dramas produce larger effects than those expressed by the Noh mask alone. Moreover, the initial movements of a stylized action determine the emotional label of the action.
著者
横井 尚子 石川 正治 加納 章子 芳川 洋 市川 銀一郎
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.185-193, 2003-07-31
参考文献数
9

目的:音響外傷による急性感音難聴の薬物治療には,ビタミン剤・循環改善剤等とともに,ステロイドホルモンの投与が多く行われており,特にステロイドホルモンで高い臨床効果が得られている.ステロイドホルモンは鼓室内投与によって内耳障害に治療効果を示すと報告されている.そこでわれわれは急性音響外傷モデルを作成し,デキサメタゾンの鼓室内投与の効果を聴性脳幹反応(以下ABR)および蝸牛神経複合電位(以下CAP)を指標に検討した.対象:鼓膜正常,プライエル反射正常のハートレー系モルモット(体重約400g) 方法:全身麻酔の後,局所麻酔下に気管切開し,筋弛緩剤を投与し人工呼吸管理下においた.両側の中耳骨胞を開放し,鼓室内に銀ボール電極を設置した.音響負荷としては,耳介側方3cmの位置より105dBSPL,4kHz純音を30分間与えた.音響負荷後同一個体の一側の鼓室内にデキサメタゾンを,対照として反対側の鼓室内に生理食塩水を鼓室内に充満するよう投与した.10分後薬液を除去した.音響負荷前,負荷直後,薬剤投与直後,音響負荷1時間後・2時間後のABRのI波潜時,蝸牛神経複合電位(CAP)のN1の潜時・振幅・閾値について検討した.結果:潜時・振幅ともデキサメタゾン投与側と対照側との間には統計的には有意な差は認められなかった.しかし各個体毎に検討するとABRのI波・CAP潜時の改善がより多く認められ,ステロイドの効果が示唆された.結論:潜時・振幅ともデキサメタゾン投与側と対照側との間には統計的には有意な差は認められなかった.
著者
瀬戸崎 典夫 内田 武志 長濱 澄
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.197-200, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
7

本研究は異質性を有する他者との関わりから,戦争の加害と被害の面について学ぶ平和教育を実践した.その結果,本授業実践が多数の被験者らにとって価値ある実践として位置づけられたことが示唆された.さらに,異質性の中に含まれる他者との「異なる価値観」や「同じ価値観」を認識することで,多様な観点から平和構築への思考を深め得る可能性が示唆された.
著者
服部 信明
出版者
文教大学大学院情報学研究科
雑誌
情報学ジャーナル = Journal of Information and Communications (ISSN:21856850)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-8, 2012-02-01

茅ヶ崎市長としての自己紹介、茅ヶ崎市の現状認識の説明から始まり、「海と太陽と緑の中で、人が輝きまちが輝く湘南・茅ヶ崎」を目指した、新しいまちづくりに向けた総合計画について述べた。そこでは、新しい公共の形成と、安定したサービスを提供してゆくための財源・資源の有効利用が重要である。また、市民と行政が情報を共有化し、情報技術、ICT を利用して市民生活の上での利便性を向上することも、茅ヶ崎市の情報化の取り組みでの重要課題となっている。その施策展開の柱としては、三つの視点、すなわち、「誰もが簡単に情報に触れることができる」「誰もがICT を暮らしにいかしていける」「誰もがICT を通じて人とつながることができる」がある。
著者
梁川 正 坂西 義洋
出版者
園藝學會
雑誌
The Horticulture Journal (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.250-260, 1977
被引用文献数
2 7

1. <i>Hippeastrum</i> のりん葉基部の組織片を母球上のしゅじゅの位置から採取し, 無菌培養を行なって, これらの子球形成能力を比較するとともに, りん葉上の各部位および底盤部の組織片からの子球形成の可能性を見た. 各培養片は直径6mmのコルクボーラーで打抜かれたもので, 0.8%の寒天と2%のショ糖を加え, 生長調節物質無添加物 White の培地に置床した.<br>2. りん葉最下端の培養片の子球形成率は, 25&deg;Cと30&deg;Cで最大であった. 光の存在は子球の発育を促すが,子球形成そのものには明暗の差がなかった, また培養片の採取季節による差も認められなかった.<br>3. りん葉最下端の培養片ことに底盤部組織がこれに付着している場合の子球形成率は大であったが, 底盤部から2mm離れた部位のりん葉培養片の子球形成率はわずか3%であり, 3mm以上離れた部位のものでは子球形成がみられなかった. りん葉と底盤の両組織にまたがる培養片では, りん葉の最下端から子球, 底盤部から根を形成した. 底盤部のみの培養片ではなんらの形成も認められなかった.<br>4. 筒状りん葉において, 葉身側は肉が厚く, 反対側は薄くなっている. りん葉最下端の組織片をりん葉の全周にわたって採取し, それぞれの子球形成能力を比較したが, 厚い部分と薄い部分, その中間の部分の差は認められなかった. しかし底盤部に厚薄2枚の隣接りん葉片をつけた培養片を採取し置床した結果, 子球は培養片の両側のりん葉表皮露出面からよりも, 2りん葉片にはさまれた部分に形成されることが多かった. 露出面からの形成について見ると, 薄いりん葉片の方が厚いりん葉片よりも高い形成率を示した. このことは葉身と反対側のりん葉葉えきの再生能力が他の位置より高いことを示唆している.<br>5. 母球上でより外部の位置にあり, 成熟の進んだりん葉の培養片ほど子球形成率は全般的により大であった.<br>6. 子球形成は基本的には, りん葉基部の背軸面で行なわれるが, 向軸面を上にして置床した場合または液体培地で振とう培養した場合には, 一部の培養片で向軸面からの子球形成が認められた. りん葉基部の組織片を縦に2分して背軸, 向軸の両面に分けて培養すると, 向軸面に子球形成を行なうものが生じた. 向軸面も形成能力を有するが, 背腹両面を有する培養片では, より形成能力の高い背軸面の存在によってそれが抑制されているものと思われる.
著者
藤田 比左子
出版者
奈良県立医科大学
雑誌
奈良県立医科大学医学部看護学科紀要 (ISSN:13493884)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.15-24, 2010-03-31

患者の個人情報の安全性に関する認識と電子カルテの活用性に関する認識について明らかにすることを目的とし,全国の医師1,000人を対象として,実態調査を実施した.調査結果より,患者の個人情報の安全性に関する認識においては,臨床経験年数と電子カルテの稼動状況が関連していた.電子カルテの活用性においては,「明確な診療プロセスへの活用」「コミュニケーション・ツールとしての活用」及び「医療の発展への貢献」についての認識が高く,また,3つの全ての要因において,年齢の高い医師の認識が高いことが明らかとなった.一方で,電子カルテが未稼働であるとする医師では,「医療の発展への貢献」に対する認識において,年齢によるばらつきが認められた.以上より,基本的な情報の安全性への基礎的教育及び電子カルテの操作と運用に関する臨床における早期からのトレーニングの重要性,日常の診療活動に活用できる電子カルテの機能の明確化が急務であることが示唆された.

1 0 0 0 OA 川柳珍画集

著者
伊藤晴雨 著
出版者
粋古堂書店
巻号頁・発行日
1932
著者
田本 和之 山森 一人 相川 勝
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
九州支部連合大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.368, 2012

近年、回路動作時のリーク電流による消費電力の増加を抑えるため、回路への電源供給を遮断するパワーゲーティング(PG)が注目されている。マルチコアプロセッサではコア毎にPGを適用することで消費電力を削減できるが、既存のOSは各コアにタスクを均等に割り当てるため、すべてのコアが稼働状態になる事が多くPGを有効に利用できない。本研究では、システムの総負荷に応じ稼働するコアを動的に増減させ、未稼働コアにPGを適用する機能をLinuxカーネルに追加し、省電力化を図る手法を提案する。
著者
中野 明
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.419, pp.235-238, 2002-10-14

SUBSTITUTE関数で文字列を置換する/置換結果を文字として固定/SUBSTITUTE関数/ウルトラCの"入れ子"技/高度なFIND&REPLACE
著者
武田 たつ代 吉松 藤子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.49-54, 1981

鰹節の水だし汁のとり方について浸出温度,時間と試料形態について検討した結果は次のようであった.<BR>1.浸出温度20℃ では,粉砕のもので16時間,薄片状で20時間,5℃ では,いずれも32時間で旨味成分の浸出量が最高に達することが認められた.<BR>2.各成分の浸出量は,時間の経過に伴って増加したが一定時間の後は減少した.従って過度の浸出時間は,かえってマイナスになる.<BR>3,だし汁の採取量は,自然湧過では薄片状の方が,吸引游過では粉砕のものの方が,より多く得られた.<BR>4.5'-AMPの浸出量は一定時間の経過後に減少し入れかわりに5'-IMPが増加した.<BR>5.各成分の浸出量は10~30分の浸出でも,かなり高く5'-AMPは煮だし汁の66~77%,5'-IMPは80%であった.<BR>6.水だし汁(最高の浸出条件)と煮だし汁の5'-AMP,5'-IMPの浸出率を比較すると5'-IMPでは煮だし汁は鰹節中の含有量の約70%であり,水だし汁は煮だし汁の約光であった.5'-IMPについては両者間に大きな差はなく約80~90%であった.
著者
島村 雄一 泉 岳樹 中山 大地 松山 洋
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.331-348, 2003-07-05
参考文献数
31
被引用文献数
8 9

林床積雪の判別が可能な積雪指標S3 (斎藤&middot;山崎, 1999) をLANDSAT-5/TM画像に適用し, 積雪水当量&middot;融雪量を推定した. 積雪指標の適用を想定したADEOS-II/GLIが未稼働なので, 衛星データへの適用は本研究が初めてである. 1986年の融雪期の黒部湖集水域を対象として, 積雪指標を用いて積雪域を抽出した. ここでは, この地域における標高と積雪水当量の関係 (関西電力株式会社工務部, 1960) と山地積雪モデル (小池ほか, 1985) に基づき算出した2時期 (1986年4月14日と4月30日) の積雪水当量の差を融雪量とした.<BR>推定された融雪量は, 同じ期間の黒部第四ダムでの観測流量と相対誤差&mdash;8.2%で一致した. 植生の影響を考慮せずに可視波長帯から抽出した積雪域を使った場合の推定誤差は&mdash;23.8%であり, この差は積雪指標が林床積雪を判別できているためと考えられる. 以上から, 積雪指標による積雪域の抽出は妥当であり, 植生の影響を考慮しない方法よりも優れていると言える.