著者
THIEDE Walther
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.145-146, 1986

筆者は1971年5月にビルマに1週間滞在し,ラングーン,マ ンダレー,およびパガンにおいて約26種の鳥類を観察した.そのうち特記すべきものとして,<i>Sterna arcuticauda</i> の観察と,<i>Sturnus burmannicus-stristis</i> の関係について言及した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1818, pp.40-43, 2015-11-30

日本はもちろん、世界の国々が熱い視線を送るのが、海外旅行需要が大きく伸びている中国の団体旅行客だろう。喉から手が出るほど欲しいと周囲の国々が争奪戦を繰り広げる中、あえて規制をかけているのが台湾だ。 2008年に中国大陸からの観光客受け入れを開…
著者
松本 尚子 後藤 美津夫 加藤 一雄
出版者
群馬県畜産試験場
雑誌
群馬県畜産試験場研究報告 (ISSN:13409514)
巻号頁・発行日
no.7, pp.71-76, 2001-03

1.当場繋養種雄豚を父親候補とし、18種類のマイクロサテライトマーカーを用いて子豚の父子判定を行った。2.今回は、デュロック種(D)、ランドレース種系統造成豚グンマL(GL)、デュロック種とランドレース種の二元交雑種(LD)の3区分について、それぞれ父子判定を試みた。3.GLについては、当場Dよりも父子判定できた割合が比較的高かった。マーカーの種類によっては系統豚でも父子判定が可能であることがわかった。4.当場のDについては、今回のマーカーでは得られる情報が少なく更にマーカーを増やさなければ父親を決定できないという結論に至った。5.今回の検討でブタにおける父子判定が可能であることが示唆され、このような遺伝情報を用いて血統を確認できることが判明した。今後生産現場などにおける種豚の特定に利用できると思われる。
著者
Toshiaki Toyota Takeshi Morimoto Hiroki Shiomi Kenji Ando Koh Ono Satoshi Shizuta Takao Kato Naritatsu Saito Yutaka Furukawa Yoshihisa Nakagawa Minoru Horie Takeshi Kimura on behalf of the CREDO-Kyoto PCI/CABG Registry Cohort-2 Investigators
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-16-0987, (Released:2017-02-07)
参考文献数
31
被引用文献数
10

Background:Few studies have evaluated the prevalence and clinical outcomes of ad hoc percutaneous coronary intervention (PCI), performing diagnostic coronary angiography and PCI in the same session, in stable coronary artery disease (CAD) patients.Methods and Results:From the CREDO-Kyoto PCI/CABG registry cohort-2, 6,943 patients were analyzed as having stable CAD and undergoing first PCI. Ad hoc PCI and non-ad hoc PCI were performed in 1,722 (24.8%) and 5,221 (75.1%) patients, respectively. The cumulative 5-year incidence and adjusted risk for all-cause death were not significantly different between the 2 groups (15% vs. 15%, P=0.53; hazard ratio: 1.15, 95% confidence interval: 0.98–1.35, P=0.08). Ad hoc PCI relative to non-ad hoc PCI was associated with neutral risk for myocardial infarction, any coronary revascularization, and bleeding, but was associated with a trend towards lower risk for stroke (hazard ratio: 0.78, 95% confidence interval: 0.60–1.02, P=0.06).Conclusions:Ad hoc PCI in stable CAD patients was associated with at least comparable 5-year clinical outcomes as with non-ad hoc PCI. Considering patients’ preference and the cost-saving, the ad hoc PCI strategy might be a safe and attractive option for patients with stable CAD, although the prevalence of ad hoc PCI was low in the current study population.
著者
河原 武敏
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.89-107, 1986-12-15 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

平安時代中期における庭園の様相を知るため, 源氏物語を対象として皇室から庶民に至る3庭園135項目を抽出, 修景・供用・管理の面から考察した・そこには水景施設を多用し, 春秋の花香を重視した植栽船遊びや草木観賞による宴遊と雪月花や風・鳥・虫の音を楽しむ雅やかな庭園生活, 庭の手入れ方法などが描写されており, 後世わが国の庭園に大きな影響を与えたことがわかる。
著者
越智 郁乃
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科 文化人類学分野
雑誌
コンタクト・ゾーン = Contact zone (ISSN:21885974)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.33-55, 2015-03-31

在日米軍施設が集中する沖縄県では、1961 年から2007 年までの間に軍用地利用から返還された土地が12 万ヘクタールにも上る。過密化する今日の沖縄本島中南部では、狭小な土地の有効活用のため返還跡地の開発が進められてきた。大規模商業地として開発が行われた地域では雇用が増大したが、商業偏重の開発とその後の経済や社会の持続可能性については疑義が呈されている。このように評価が分かれる跡地開発に対して、本稿ではかつての軍用地とその周辺地域を「接触領域」と捉え、今日までの特異な社会空間での地域の住民の経験、すなわち琉球王府、日本、米軍統治から日本復帰へというように次々と変わる支配者層および支配文化といかに相対し、いかに交渉してきたのかという長い道のりに注目する。具体的には、軍用跡地開発を経て誕生した那覇市新都心を事例に、そこでの住民の経験として沖縄戦前後、米軍による土地接収後の米軍住宅化やそれに伴う周辺地域での開発が、返還後の大規模再開発にいかなる影響を及ぼしているかということを明らかにし、単なる開発の評価だけではなく、その地に住まう人々にとっての軍用跡地開発の意義について考察する。
著者
里村 大樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_209-I_214, 2015

近年,海上輸送・港湾分野において保安対策が強化されている一方,港湾のコンテナターミナルではゲート処理の時間短縮が課題となっている.そうした中,2014年7月1日から三点確認が義務化された.<br> 本研究では,三点確認義務化によりコンテナターミナルのゲート前の渋滞悪化が懸念されたため,現地調査を行った.また,今後,保安対策が強化された場合におけるゲート処理の円滑性確保策を検討した.現地調査を行ったコンテナターミナルでは,三点確認義務化による渋滞の悪化は確認されなかった.しかし保安対策が強化されてコンテナ搬入の処理時間が仮に5分長くなる場合を想定したシミュレーションの結果,現状設備ではオーバーフローするが,ゲート処理を多段化すること等でオーバーフローを回避でき,ゲートイン処理が効率化できる可能性が確認できた.
著者
猿山 美彌 高橋 真吾
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.183-186, 2012

有給休暇(有休)取得を促進することは,経済システムに良い影響を与えるという研究報告がある.しかし日本の有休取得率は欧米に比べて非常に低い.その原因はいくつかあるが,主な原因の一つは"職場の雰囲気(規範)"であるとするアンケート調査は多い.職場の規範は組織文化の一種であり,組織ごとに異なっている.したがって,有休取得促進のための政策は異なる組織の状況を考慮する必要がある.本発表では,有休取得促進政策に関するモデル研究として,組織文化である組織の規範を考慮して有休に関する行動を選択するエージェントベースモデルを用いた社会シミュレーションにより,組織状況ごとに計画休暇制度の有効性について検証する.
著者
佐藤 好茂 阿部 孝章 稲垣 尚人 吉川 泰弘 船木 淳悟 SATO Yoshishige ABE Takaaki INAGAKI Naoto YOSHIKAWA Yasuhiro FUNAKI Jyungo
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
河川技術論文集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.205-210, 2015-06

When the river tsunami occurs in the winter period, the operation of the gutter sluice gate can beprohibited by the influence of the drifting and jamming of ice floes, increasing the inundation risk insidethe levee. Therefore, secure sluice gate operations are required against tsunami run-up during the icecoveredperiod. In this paper, demonstration experiments are performed in the Aikoku sluice gate of theShinkushiro-river, showing the effectiveness of ice control measures using submerged pumps. The fieldtest presented that submerged pumps inhibited ice formation within a radius of about 2~2.5 meters aroundthe installation location. In addition, numerical ice-thickness estimation showed that the methodguaranteed the ice control effect up to the thickness of 0.63 m. Based on these results, the applicability ofthe method is further investigated in other rivers around the coast of eastern Hokkaido. This papersucceeded in showing the effectiveness of our novel ice control measure for actual rivers.
著者
溝添 素子 稲垣 昇 岡野 光生 金地 通生 前川 進
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.625-633, 1992
被引用文献数
1

ストックの本葉および胚軸からのカルスおよび器官形成(シュート形成)に及ぼす供試植物の栽培条件(光条件•施肥条件)ならびに培地中の窒素組成の影響について検討した.<BR>1.葉片培養:(1)光および施肥条件の影響;'銀潮'では遮光処理(75%遮光)によリシュート形成が促進された.また遮光の効果は1/2倍水耕液を施用した区で顕著であった.一方,'雪まつり'では1/4および1/2倍液施用区とも遮光処理によってシュート形成は抑制された.(2)培地の窒素組成の影響;'銀潮'および'雪まつり'とも,アンモニア態窒素無添加区(硝酸態窒素のみ)において高いシュート形成率を示し,NH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>+/NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>比を高めるとシュート形成が抑制される傾向を示した.<BR>2.下胚軸培養:(1)光および施肥条件の影響;'リトルゼムイエロー'および'雪まつり'とも,遮光処理によってシュート形成が抑制された.また,外植体当たりのシュート数も遮光処理によって減少した.(2)培地の窒素組成の影響は,'リトルゼムイエロー'および'雪まつり'とも,アンモニア態窒素の添加が,シュート形成率および外植体当たりのシュート数を高める傾向を示した.'リトルゼムイエロー'ではNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>+:NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>が1:10の培地で,また'雪まつり'ではNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>+:NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>が1:2の培地でそれぞれ85%と最も高い形成率を示した.<BR>3.形成されたシュートは,大部分が水浸状を呈していた.水浸状の葉は,水分を含んで肥大し,その組織では細胞間隙が大きく,維管束や棚状組織の発達が不十分であった.また気孔の分布が一様ではなく,その数も正常葉と比較して少なく,孔辺細胞が表皮細胞より陥没しているものや隆起しているものなどが観察された.
著者
Alonso H. Vera Herbert A. Simon
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1_5-1_15, 1995-02-28 (Released:2008-10-03)
参考文献数
11

本論文では, 状況的行為 (Situated Action: 以下SA) アプローチと記号処理アプローチとの違いについて, 記号の概念, 表象, プラン, インタラクションの4点で検討する.第一に, SA派は物理記号系仮説が人間の日常の認知には不適切だと主張しているが, 彼らは記号概念を誤解している. 物理記号系においては, 記号とは「何かを指示するパターン」である. それは感覚刺激から形成され, 記憶に貯えられ, 処理され, 運動を生じるものである. ところがSA派は, 物理記号系の「記号」は言語のような明示的な意味解釈を受けるものに限られており, 道の曲がり具合や温度計の水銀柱の高さといった日常生活で扱われている非言語的な「信号」を扱うことができないと誤解している.第二に, SA派は表象が不要であると主張する. 確かにある種の状況においては行為者の持つ表象は単純なもので間に合うが, 表象を持たずに知的な行為をするシステムは未だかつて記述されたことがない. 少なくとも行為が合目的的である限り, 目標や目標と状況や行為との関係については表象されていなければならない. さもなければ, 行動主義心理学に戻ってしまう. また, 生態学的アプローチでは, 行為者と環境との関係である「アフォーダンス」は直接に知覚され, 何のプロセスも必要としないという. しかし, メンタル・プロセスが無意識あるいは意識下で生じるということは, それらが記号処理プロセスでないという証拠にはならない. また, 行為が柔軟であるということは, すべてが新しく生成されていることを意味しない.第三に, SA派の言うように行為はしばしばプランなしに行われる. しかし, それは人間がプランを全く用いていないことを意味しない. プランは常に抽象的であり, 実行時に下位レベルの実装を必要とする. また, プラン通りに遂行されるかどうかは, その遂行途中で生じる出来事に依存している. プランの重要な特徴は, 状況的な行為を必要とするような機会を最小化することにある. ゆえに, 人間がプランを形成し, 行動がそれに影響されることと, 多くの行為が状況的であることとの間には, 何の矛盾もない.第四に, SA派はインタラクションを重視し, アフォーダンスを引き出して適切に反応することによって, 環境に適応できるのだと主張する. しかし, それは環境が比較的独立な構成要素に分割でき, システムが備える方略で間に合うほど環境が単純である場合に限られる. 方略が用意されていない状況は無視されてしまうため, システムは不適応な行動をとることになる.結局, SA派のように, もし研究の目的がSuchmanらが研究したようなコピーをとるというような課題を活動として理解することならば, 活動に注目するのは適切であり, 人間は活動の中の相互作用的構成要素として研究されれば十分である. しかし, その状況の中で人間は思考している. われわれの目的が, 人間が外界とどのように相互作用するかを理解することであるなら, 思考のプロセスに注目することが重要である. 記号派とSA派を分けているのは異なる課題と行動への注目である. 問題は両者の知見をどう統合するかであり, 両者を共約不可能なパラダイムと考えていては認知の理解は進まない.
著者
高橋 久光 セナン キャロル ハフフェイカ レイ C
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.22-27, 1993-03-01

培養液中の異なるZn濃度および遮光がトマトの生育, 窒素含有量および硝酸還元酵素の活性に及ぼす影響について検討した.Znの欠乏は, 草丈の伸長を抑制した.葉部の全窒素含有量はZn欠乏区, 微量区および標準区でほとんど差異が認められず, その傾向は茎部, 根部においても同様であった.しかし, 葉部の全窒素含有量に占める水溶性窒素含有量は, Zn欠乏区で高かった.葉部の硝酸還元酵素の活性は, 標準区で高く, Zn微量および欠乏区で低かった.その傾向は茎部および根部でも同様であった.なお, 根部の硝酸還元酵素の活性は, 葉部や茎部と比較して, 低かった.Zn欠乏作物の遮光実験下での植物体各部位の生体重および乾物重は, 各生育期間とも無遮光区で最も大きい値を示した.Zn欠乏作物の遮光実験下での葉部の硝酸還元酵素の活性は, 遮光によって低下し, 無遮光区で最も高く, 70%遮光区で最も低かった.根部の硝酸還元酵素の活性は, 4月12日と4月19日には無遮光区で高かったが, 他の部位と比較して, 全処理区ともその活性は低かった.
著者
Horii Ikuo
出版者
The Japanese Society of Toxicology
雑誌
Journal of toxicological sciences (ISSN:03881350)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.425-435, 2010-08-01
被引用文献数
1 3

The theory of Darwinian Medicine linked to an extension of Darwin's evolutionary theory is based on the approach from the aspect of "why we become ill?". This theory enables us to understand the relationship between humans and diseases by thinking from evolutional perspective, shows an important help for preventive medicine, and is meaningful to consider the future human healthcare. Toxicology has been defined as a research of adverse effect of xenobiotic substances backed up by diverse-sciences. Toxic effects are basically responses to xenobiotic substances, and expressed as triggering or additional accelerating adverse effects toward abnormal condition. Toxic effects, biological adverse responses, are interpreted as protective responses of living body, and the adverse effects caused by drugs are also considered to be protective responses. This logic can be translated as "Darwinian Toxicology" corresponding to "Darwinian Medicine", replying to "why we get into toxic condition by xenobiotics exposure". This paper refers to the meaning of toxic effects based on mechanisms underlying and comprehensive drug safety evaluation from Darwinian Medicine perspectives.
著者
千葉 徳爾
出版者
一般社団法人 人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.449-462, 1964-10-20 (Released:2009-04-28)
参考文献数
19

It is said that in the village communities of the Shima Peninsula, though they have similarity in natural conditions and historical background, their traditional folk-customs are varied in all aspects. I also had my own experience when I was a member of the research committee for folk-customs in the district. For instance, the customary abdication system of the headship of a family, found at Kou Village, in the eastern end of the Peninsula and famous in its separate type of each household, has not found its resemblance in any other place in the vicinity.I have been interested in this problem from the geographical standpoint, and here present a preliminary essay which will explain some of it. I think that the regional differences in various phases of these customs have been made in comparatively recent times, and that before that they had been alike in any village of this Peninsula, because the fragments of the ancient customs in some villages have the common features with the other Japanese folk-customs. One of the causations would be the destructions of frequent typhoons and tsunamis. The detailed explanation will be given in my future report when I get more certain data. In this introductory report, accordingly, I have explained those which have been regarded as the instances of the compultion of the community are, in fact, those of the transformation of the age class system which was characteristic of the ancient community, by seeing the following examples: the abdication system in Kou Village, the ceremonies of the contracts between formal fathers and formal sons in Matsuo Community and the system of theocratic self-government in Tategami Village Block Association.The origin of the age class system in this Peninsula is a historical problem still to be elucidated. But it may be an important geographical factor that these folk-customs passed through the Meiji Era, an age of great reforms, and was affected by the governing classes of the villages because of their remote locations.
著者
市川 貴久 奥田 隆史 井手口 哲夫 田 学軍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.524, pp.59-64, 2007-01-25
被引用文献数
7

迷惑メールやspamメールが増加している.Spamメールに対処するため,メール利用者は,アンチスパム・ソフトウェアを利用し,spamメールを自動的に検出・分類・削除している.しかしながら,アンチスパム・ソフトウェアのフィルタリング条件の設定によっては,spamメールでないメールまでがspamメールと誤認されてしまう.また,最近ではフィルタリングの連続処理が原因で,消失してしまうサイレントメールの存在も明らかになっている.我々は,フィルタリング処理の精度向上のために,spamメールの到着間隔を利用することを考えている.そこで,本研究では,収集したメールを分析し,spamメールの到着特性を示した.

1 0 0 0 OA 子供の友

著者
田村直臣 編
出版者
ホーム社
巻号頁・発行日
vol.第1集, 1912
著者
中野 和彦 辻 幸一
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.427-432, 2006-06-05
被引用文献数
2 17

ポリキャピラリーX線レンズを用いた共焦点型蛍光X線分析装置の開発を行い,米試料中の非破壊三次元分析を行った.10μm厚のAu薄膜により評価した,共焦点型蛍光X線分析装置の深さ方向の分解能は約90μmであった.ポリキャピラリーハーフレンズを取り付けることで,バックグラウンドの軽減が確認された.開発した装置を用いることにより,米試料中の主元素の三次元元素マッピング像が,非破壊的に常圧下で得られた.米試料中の主元素であるK,Ca,Feの二次元マッピング像を試料表面から200,400,500μmの深さで取得したところ,異なる分析探さにおいてそれぞれ異なった元素分布を示した.