著者
足立 幸男 飯尾 潤 細野 助博 縣 公一郎 長谷川 公一 田中 田中 小池 洋次 山谷 清志 金井 利之 田中 秀明 鈴木 崇弘 渡邉 聡 宇佐美 誠 土山 希美枝 秋吉 貴雄 佐野 亘 蒔田 純 清水 美香
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究プロジェクトによって以下の点が明らかとなった。日本政府はこれまで政策改善に向けた努力を疎かにしてきたわけではない(職員の政策能力向上に向けた施策の展開、省庁付属の政策研究機関および議員の政策立案作業支援のための機関の設置、審議会の透明化・民主化など)。大学もまた公共政策プログラムを矢継ぎ早に開設してきた。にもかかわらず、政策分析はいまだ独立したプロフェッションとして確立されておらず、その活用もごく限られたレベルに留まっている。我々は、政策分析の質を向上し、より良い政策の決定・実施の可能性をどうすれば高めることができるかについて、いくつかの具体的方策を確認することができた。
著者
万 里
出版者
鳥取大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究では国内外市場調査,無等級時間付割引販売の試験的実施を通して,青果物流通費用の削減,等級外品廃棄削減の可能性を検討してきた。青果物購入に関する消費者調査の結果,青果物の鮮度,安心・安全重視などから直売における等級外青果物の販売には余地があり,都市部にもっと農産物直売を増やすべきである。また,2012年から2年間における無等級時間付割引販売の試験的実施の結果,包装なし・等級分別しない青果物は相応の価格で販売でき,選別包装費用の削減による低価格販売が実現し,国際競争力強化につながると考える。
著者
中野 忠
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

16世紀のロンドンはフリーメンが大多数を占め、彼らが地域の自治に役職を通じて参加する都市だった。この制度の枠組みは存続するが、それを支える原理は17世紀以降、しだいに変化した。罰金支払いによる役職忌避が広がり、役職の一部は有給の職員の雇用や請負によって置き換えられた。地域人口の高い流動性も役職制度の機能の障害となった。大火以後の移動の高まりに対して、転入者を役職制度に組み込むための努力も払われた。しかし役職を通じての奉仕よりも地方税の支払いがより重要な住民の貢献になっていった。教区ごとの救貧税により貧民を救済する救貧法の定着が、この傾向を促進した
著者
南方生活研究会 編
出版者
読売新聞社
巻号頁・発行日
1943
著者
山本 雅史 高田 教臣 山本 俊哉 清水 徳朗
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ナシにおいて原品種と同じ遺伝子型を備える葉を材料とした染色体分析法を開発した。幼葉を材料とした酵素解離法による最適条件は、酵素組成が4%セルラーゼオノズカRS、1.5%マセロザイムR200および0.3%ペクトリアーゼY-23、37℃、60~75分であった。ニホンナシ黒斑病のナシにおける本病因遺伝子座の染色体上の位置を検出した。この領域を含むBACクローンを用いたFISHを行ったところ、2本の染色体の端部にシグナルが観察できた。ナシと同じくバラ科ナシ亜科に属するリンゴの染色体構成をナシと比較した。両者の染色体構成は極めて類似していた。
著者
市川 治 淵野 雄二郎 秋山 邦裕 吉岡 徹 菅原 優 田野 光彦 仁平 恒夫 發地 喜久治 中村 稔 村田 まり子
出版者
酪農学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、農業構造改革に対応する農業経営の成長という観点から大規模土地利用型農業生産法人に着目し、農業経営内的展開と外的農業参入展開に分類し、その量的・質的な分析を通じて、経営成長のモデルの条件を提案した。具体的なモデルの条件としては、先駆的な経営者や後継者、中核的な従業員が存在し、大規模化の農業生産技術や先端技術を獲得したもので、農産物の加工・販売などの付加価値生産部門や直接販売部門・直売所やレストランをもつものである。
著者
今枝 奈保美 磯本 征雄 長谷川 信 後藤 千穂 小嶋 汐美 垣内 久美子 細野 覚代 釜野 桜子 栗原 綾子 三上 春夫 宮川 尚子 内藤 真理子 中畑 典子 南里 妃名子 岡本 尚子 尾崎 悦子 矢口 友理 遠藤 香 佐藤 信子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

目的:食事記録調査の効率化と精度向上に資するために、食事記録調査の信頼性に影響する諸因子の関連を見直して,食事記録調査支援ツールとしてコンピュータに実装すること。方法:12日間食事記録調査(4季節不連続3日間)の手順をプロセス評価した.結果:コード化標準マニュアル、e-ラーニング、メーリングリスト、入力過誤検索データベース、コード化困難事例照会システム、地区スタッフからのフィードバックアンケートを開発した.熟練した栄養士に備わっている暗黙知を、いくつかのコンピュータ支援ツールとして開発できた.
著者
秋山 純子 畑 靖紀 森實 久美子 鷲頭 桂
出版者
独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

彩色材料は当時の社会情勢や世界との交流の歴史を解明する上で重要な要素のひとつである。近年の分析装置の発展により非破壊で多くの情報が得られるようになったが、絵画の彩色材料の解明には、非破壊で簡便な「面」の広がりを持った総合的な判断要素となる科学分析が必要である。本研究では、赤外線撮影法が彩色材料の面的調査に有効な方法となりうるか検証した。その結果、赤外線画像の濃淡だけで顔料の種類を特定することは難しいが、同じ彩色材料の使用範囲や染料と顔料の組み合わせの様相など技法的な部分を面的に推察するのに有効であることが明らかとなった。
著者
宮城 靖 諸岡 健一 福田 孝一 岡本 剛
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本人脳の完全連続標本を用い、3次元的整合性と高精細組織画像を両立させた。患者脳MRI画像をもとに最適に形状変形できる次世代型の定位脳手術用ヒト脳座標デジタルアトラスにより、難治性神経疾患のテイラーメイド外科治療に対応できる日本人版の定位脳手術支援システムを構築し安心・安全・精確な定位脳手術を実現する、そしてこれをもとに脳科学統合データベースの基盤を形成する。日本人脳の外表面3D形状モデルが完成し大脳基底核などの微細構造を抽出中、また形状の普遍性を担保するため120例の健常者MRIから脳の平均化処理、有限要素解析と機会学習を用いて実時間で最適な3D変形ができるパラメータを調整している。
著者
前川 貴史
出版者
北星学園大学短期大学部
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

制約に基づく言語理論であるHead-drivenPhraseStructureGrammar(以下HPSG)の枠組みで、英語の節および名詞句の左端要素の語順に関する諸問題を扱った。英語の左端要素をめぐる諸現象が示すいろいろな特殊性が、HPSGの枠組みでは一般性を損なうことなく説明できるということが明らかとなった。
著者
高田 昌広 (2012) MORE Anupreeta
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

We successfully conducted two lens searches in Space Warps (SW, spacewarps.org) in FY2013. I led the first SW lens search and analysed the results. I made comparisons between the performance of humans vs robots and we find a fairly large number of lens candidates which were missed by previous robotic searches. Our work is summarized and presented in Paper I- http://arxiv.org/abs/1504.06148 and Paper II - http://arxiv.org/abs/1504.05587 (to be submitted to MNRAS).From the second lens search which was conducted live on BBC in FY2013, an intriguing lens candidate was discovered. We used several world class telescopes including Subaru (owned by Japan) to confirm that this truly a lens and studied the properties of the lensed galaxy such as the star-formation rate. I produced the lens mass model which calculates how magnified the lensed galaxy is in order to derive the true luminosity of the lensed galaxy and other such properties (http://arxiv.org/abs/1503.05824, MNRAS submitted).We also enabled mass modelling of the lens candidates for the citizens (Kueng et al. 2015) and found that citizens produce fairly similar results compared to experts in this task. This is encouraging because assistance from citizens on mass modelling will become crucial as we embark upon the discovery of thousands of lens candidates.The resources from SW have legacy value e.g. the simulated lens samples that we generate are useful for testing other lens finding algorithms as we did in Chan et al. (2014, http://arxiv.org/abs/1411.5398)
著者
北 泰行 土肥 寿文 藤岡 弘道
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

希少金属の使用減に役立つ環境調和型新反応や反応剤を開発し、持続可能な手法として有用物質の合成へと応用した。さらに超原子価ヨウ素反応剤を用いるメタル触媒フリー酸化的カップリング反応を、申請者らが培ったヨウ素や硫黄、さらに酸素(オキソニウム)などの性質を利用した合成法と組み合わせ、天然物やその類縁体、機能性分子などの合成研究を展開することで、創薬研究や物質化学の発展に資する有用な手法とした。
著者
野口 久美子
出版者
同志社大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

本研究では、2カ年にわたる現地調査と文献調査の結果、19世紀末から20世紀初頭のトュール・リヴァー保留地において、複数部族からなる先住民部族集団が単一の政治形態を形成する過程と、それに伴う部族内経済格差の構築過程について歴史的分析を加えた。結果として、現代の部族社会と経済発展の基礎となる再組織法型部族政府(トュール・リヴァー部族政府)が、いかにして構築されたのか、その歴史的背景が明らかになった。