著者
加藤 京里
出版者
東京女子医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

「温罨法」の効果について統合的文献レビューと実験研究によるエビデンスの集積を行った。「温罨法」は気持ちの良い眠気と交感神経の低下を生じさせることが示唆された。この結果をもとに、臨床において入院患者への介入評価研究を行った。就寝前に後頚部温罨法を実施すると、入院患者は気持ちよさを感じた。ストレスが減少することで唾液アミラーゼの値が低下し、末梢の皮膚温は上昇した。さらには後頚部温罨法は夜間の睡眠を促すことが明らかになった。
著者
村松 潤一
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、これまでのマーケティング研究があまり関心を寄せてこなかった交換後の顧客の消費プロセスに焦点をあて、そこで展開される企業のマーケティングを価値共創という視点から解明した。具体的には、サービス業、小売業、消費財製造業、生産財製造業について調査し、企業は顧客と直接的な相互作用を通じて顧客にとっての価値を共創していることが示された。これらの事実は、これまで見落とされてきたものであり、今後のマーケティング研究にとって新たな知見となる。
著者
佐藤 隆太
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,実際の数値制御工作機械の送り駆動系をモデル化し,送り駆動系の運動誤差を考慮して加工面をシミュレーションするための方法を開発した.送り駆動系の運動誤差が加工面に及ぼす影響について,実験とシミュレーションの両面から検討したところ,同じ運動誤差が生じていても工具経路によって加工面に及ぼす影響が異なることが明らかとなり,工作機械の運動特性を考慮した知能化CAMシステムの実現に向けた重要な知見を得ることができた.
著者
峯崎 正樹
出版者
館林市立第四中学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2010

1.研究の目的中学校1学年理科学習おいて、複数単元に「粒子概念」を導入したカリキュラム開発を行い、実践、評価すことを目的とした。2.研究の方法「大気圧」、「密度」、「水溶液」、「状態変化」などの単元に粒子概念を導入した学習プログラムをデザインする。その計画に沿った授業実践を行い、単元および粒子概念の理解を見るため、質問紙により事前、事後、遅延(学習後1,2ヶ月後)調査を行う。3.研究の成果「大気圧」において導入した粒子概念は、「空気は粒子からできていること」、「空気の粒子が動き回って衝突していること」の2つである。学習前には約7,8割の生徒が、気圧現象の要因を「真空が引く」など内部の力と考えていた。粒子概念の導入後には、8割の生徒が粒子概念を用いて正しく理解し、2ヶ月後も理解は定着していた。「大気圧」で、真空容器内でマシュマロが圧縮される課題、マグデブルグ半球が離れない課題、真空の注射器のピストンが戻る課題を設定することが、粒子概念の理解に効果的なことが明らかとなった。「水溶液」の学習では、粒子モデルの認識と溶質の質量保存の理解を検証した。事前調査から、現行の教科書の説明で粒子モデルを提示しても、正しく認識できない生徒が多いことが分かった。導入した粒子概念は、「最小の粒の大きさや質量」、「1粒でも物質の性質をもつこと」、「最小の粒はそれ以上小さくならないこと」である。粒子モデルの学習により、分子レベルで粒子の大きさや特徴を理解させ、その分子を粒子モデルで表現することを指導すると、モデルを正しく認識できた。さらに、溶質の質量保存の学習で、粒子モデルを使って考察させることで、溶質の質量保存の理解は高まり、定着も優れていた。実践的な本研究の結果から、「大気圧」での粒子概念導入に加え、「水溶液」で「粒子モデルの学習」の導入および溶質の質量保存でのモデル活用により、構造的な単元構成を図ることができた。実践校での都合上、「密度」、「状態変化」での検証はできなかったため、今後の課題とする。
著者
山口 和彦
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

現代アメリカ文学における「ボーダーランド」表象や言説の複合的編成について、コーマック・マッカーシーの小説のアーカイヴ資料の分析を中心に据え、追究した。とりわけ、人種的・階級的・性差的・宗教的・言語的・地理的・生物学的な「越境」を鍵概念にみると、そこには西洋白人男性中心主義的な幻想に支えられた「西部」起源のアメリカ性が転覆され、冷戦期アメリカにおけるアメリカ的自己と多文化共生主義との関係性が問い直されるなど、高度かつ複雑な「倫理」性が認められることを明らかにした。
著者
川内 浩司 村本 光二 RAND Weaver 佐藤 実
出版者
北里大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1989

本研究は、成長ホルモン(GH)と、これと同族のプロラクチン(PRL)をモデルとして、アミノ酸配列に基づいて分子系統樹を作成し、動物の類緑関係を定量化することを目的とした。一次構造に関する知見は哺乳動物に偏っているため、先ず、系統分類上主要な水生動物のホルモンを単離し、一次構造を決定した。爬虫類:クロコダイルおよびウミガメ、両生類:ウシガエル、軟質類:チヨウザメ、真骨魚類:太西洋タラ、ナマズ、ヒラメ、軟骨魚類:ヨシキリザメなど8種の動物の全一次構造を決定した。その他、肺魚類:ハイギョ、全骨魚類:アミア、真骨魚類:ハゼのGHの部分構造を決定した。また、哺乳類:イワシクジラ、マッコウクジラ、爬虫類:アリゲ-タ-、クロコダイル、ウミガメ、両生類:ウシガエル、肺魚類:ハイギョ、真骨魚類:ナマズ、ヒラメなど9種の動物の全一次構造を決定した。GHの一次構造の変異は、四足動物よりも真骨魚類において著しい。そのためGHの分子系統樹は、真骨魚類と四足動物の2本の幹からなるが、系統樹上の位置は従来の形態分類とよく符合する。従って、枝の長さ、すなわちアミノ酸残基の変異数は類緑関係を表わすといえる。一方、PRLはGHと同様に四足動物と真骨魚類の2本の幹からなるが、魚類の類緑関係の評価は、デ-タ不足である。この研究過程で、真骨魚類の脳下垂体中葉からGHーPRL分子族の新規のホルモンを発見し、ソマトラクチン(SL)と命名した。太西洋タラ、ヒラメおよびシロサケのSLを単離し、全一次構造を決定した。SLのアミノ酸配列は、これら魚類のGHよりも四足動物のGHに類似性が高い。一方、GHとPRLに対する類似性は、ほぼ等価である。従って、GH/PRL/SLは、共通の祖先遺伝子からほぼ同時に重復して分岐したと推定した。
著者
岩佐 義宏 竹延 大志 下谷 秀和 笠原 裕一 竹谷 純一 田口 康二郎
出版者
東北大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

有機半導体-絶縁体界面、有機半導体-電極金属界面のナノスケール制御によって、(1)有機半導体最高のキャリア易動度の実現、(2)有機トランジスタ初の、ホール効果の測定、(3)有機単結晶を用いた両極性発光トランジスタの実現、(4)電気二重層トランジスタによる世界最高の横伝導度の達成、など有機トランジスタの高性能化、新機能発現に貢献する4つの顕著な成果を上げた。
著者
水野 知昭 下田 立行
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

平成11年度:北欧神話に登場する「馬に乗る神々」に焦点を絞り、オージンを筆頭とする「異境より来往する神々」の原態に探りを入れた。イェーアト国(スウェーデン南西)のベーオウルフは、デンマークにおける怪物退治の報酬として首飾りや胴鎧、その他の贈物を与えられて故国に帰参する勇者であるが、既存の秩序の混乱を招く「恐るべき異人」の側面を露呈している。と同時に、みずからが王に即位して長期の平和を確立し、「幸もたらすマレビト」としての特性を兼ね備えている。また、荒ぶる軍勢を統べ治める神オージンについて、「来訪する死霊神」と「豊饒をもたらすマレビト」という両義的な側面から、その本性を解明した。平成12年度:「海原を渡り来るおさな君」が士地の者に養育され、成長した後に、王に推挙され、平和と豊饒の時代を切り拓くという、北欧の類話を比較考察した。海上の島より来往するニョルズ神と豊饒神フレイにまつわる「古北欧のマレビト」の信仰基盤がその背景に横たわっている。また、中世北欧の教会建立の伝説について、「海からの異人」と「山からの異人」の対立抗争のテーマが隠されていることを、比較神話学・伝承学の見地から実証した。その根底には、アースガルズ塁壁造成神話のみならず、古代トロイアの城塞構築の伝説にも共通する「異人」(異神)来訪のモチーフがひそんでいる。平成13年度:フレイとバルドルは、「双生神」として密接不可分な関係にあり、「異族」の襲来から神界の境域を守護する戦士の役割りを負わせられていた、という新解釈を提示した。また、ヴォルスング王家のシグルズ、デンマークの王子ラグナル・ロズブローク、およびベーオウルフなどの勇者や雷神ソールの群像にスポットを定め、「異人」による「聖戦」(vig)として竜蛇退治の伝説を捉えなおした。また「北欧のマレビト」の代表格ともくされるニョルズの原姿に、航海・遠征からの生還をつかさどり、人々を危難から「救出する」神の側面を認めた。ニョルズの神観念の成立は後期青銅器時代にさかのぼるが、古代ギリシアのネストール(Nestor)の特性との共通性も見えてきた。これらの見地が、今後、異人・マレビト考を深化させてゆくための導きの糸になるであろうことは疑いもない。下田立行は、ギリシア喜劇断片の解読に従事し、ヘーリオドーロス『エティオピア物語』の翻訳を続行中である。前者のギリシア喜劇の中には、市民と非市民、あるいは市民と客人との地位の格差について触れた箇所がある。後者の『エティオピア物語』は、ギリシア・エジプト・エティオピアおよびペルシアなどの広範囲な地域におよぶ散文作品であり、異文化接触の記述が散見される。平成14年度中に刊行される予定である
著者
宇山 智彦 平野 千果子 秋田 茂 前川 一郎 河西 晃祐 小沼 孝博 水谷 智 長縄 宣博 天野 尚樹 中山 大将
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

近代帝国の植民地および脱植民地化の歴史を、比較と関係性の視角から研究した。帝国権力と周縁・植民地社会を結ぶ媒介者・協力者の役割、植民地の知識人による近代化の試み、諸帝国の競存体制と植民地同士の関係、帝国・植民地における移民の位置づけ、帝国の暴力と反乱、第一次世界大戦とロシア革命のインパクト、脱植民地化をめぐる国際関係などを研究し、帝国論・植民地論の知見を現在の国際問題の分析にも応用した。全体として、帝国権力が国内外に作り出す格差構造と、植民地の被統治者の主体性の両方に目を配りながら、植民地史の多面性と今日的意義を明らかにした。
著者
仲間 勇栄
出版者
琉球大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

マングローブの方言名プシキはマングローブの方言の総称である。オヒルギは方言でビギプシ(古見)、マツァプシキ(祖納)、マダプシキ(星立)、ヤエヤマヒルギはミープシ(古見)、マヤプシキ(星立)、ビープシキ(星立)、ハマザクロはトゥ〓ダプシ(古見)、ヒルギモドキはカニャーキー(星立)などと呼ばれている。マングローブの利用一番多くは、オヒルギやヤエヤマヒルギの皮を煮詰めて帆船の木綿帆、魚網、ミンサー織物などの染料として利用していたことである。皮を剥いだマングローブは薪に、またメープシやビギプシを切ってきて自家用木炭を作った。ビギプシは家のタルキや桁や洗濯物の竿掛用などに使われる。マングローブ林と食生活ガサミ(カニの一種)はゆでて身を取り、油で炒めたり、そのまま水炊きにする。また身を取ってメリケン粉と混ぜ、ダンゴ状にして油にあげカマボコを作る。ギジャグ(シレナシジミ)は身をオオタニワタリの新芽と混ぜ、油で炒める。アンサンガヤー(カニ)はおつゆに、サクラエビはゆがいて乾燥させ、野菜と炒めて食べる。そのほかに魚やウナギなどを取って料理して食べた。マングローブ林の管理利用伐採方法は小規模の皆伐や適度の抜き切りが基本だったようである。必要な利用可能なものだけを切って使う。老木や枯れ木を優先的に切り、適当に母樹を残して間引きをする。これといった利用上の取り決めがあったわけではなく、各人が長年の伝統的な生活の知恵にもとづいて、資源の再生する範囲内でうまく管理し利用していた。
著者
青木 敏 竹村 彰通 日比 孝之 大杉 英史
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

多項式環のグレブナー基底の理論を,統計学の様々な問題の解決に応用するという研究分野(計算代数統計学)は,1990年代に誕生し,主に分割表の枠組みにおいて,研究が進められてきた.本研究は,統計学の重要な応用分野のひとつである,実験計画法において,計算代数手法を使った新たな統計手法を開発することを目標とした.従来,実験計画法では,正規性の仮定を前提にした直交表の利用などに主眼が置かれていたが,本研究では,非正規性を有する観測値に対する統計手法として,多項式環のイデアルの構造から得られる新たな統計モデルの提案や,統計モデルの代数的特徴づけなどの結果を得た.
著者
塩沢 健一
出版者
中央大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本年度の研究においては、市庁舎整備をめぐり5月20日に住民投票を実施した鳥取市に着目し、投票日の約1週間後より、郵送調査を行った。市の有権者3,000名を対象として実施した結果、1,189件の有効回答を得た。本調査の当初の目的は、「平成の大合併」により誕生した広域自治体における「民意」のあり方について、本研究課題の初年度に長野県佐久市で実施した意識調査との比較も交えながら、検討を加えることにあった。そうした観点からは、佐久市のケースと同様に、旧鳥取市と旧町村部とで、有権者の投票行動の傾向に一定の差異のあることが明らかとなった。他方、鳥取市の住民投票では当初から、2つの案から一方を選ばせる設問形式や争点提示の仕方に疑問の声が上がっていたが、住民投票で過半数の支持を得た「耐震改修案」が、その後の検証の過程で「当初案では実現不可能」と結論付けられ、市が計画していた新築移転案の対案として耐震改修案を提示した議会の説明責任が問われる状況となった。そうした経緯を踏まえて分析を試みたところ、住民投票を実現させた議会に対する有権者の「信頼」が、耐震改修案への投票と相関のあることが明らかとなった。すなわち、庁舎整備をめぐる「実質的な選択」という側面においては、鳥取市の投票結果に正統性があるとは言い難い。このように、鳥取市の事例は、住民投票における議会の「議題設定」という観点から見て、重要な教訓を残したと言える。その点において、本年度の研究の成果は、当初の計画において想定していた以上に、貴重なものとなったと言える。
著者
佐々木 隆 高崎 金久 小竹 悟
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

数多くの厳密に解ける一次元量子力学系を具体的に構成し,その持つ量子対称性と可解性の関係を明らかにした.元の固有関数系に離散対称性を作用させ,(擬)仮想状態解を作り,それらを種解として用いた多重変形によって,数多くの可解量子力学系を得た.仮想状態解からは,例外型および多添え字直交多項式系を得た.擬仮想状態解を用いたものからは,多くのロンスキアン・カソラティアン恒等式を導出した.調和(放射)振動子,ポッシェル・テラー,モース,エッカート,クーロンポテンシャル,ウィルソン,アスキー・ウィルソン多項式,(q-)ラカー多項式等の変形を論じた.高い見かけの特異異性を持つポテンシャルと固有関数系も構成した.
著者
宮崎 哲次 井濱 容子
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では減圧障害の診断基準を確立することを目的とした.非肥満ラットと肥満ラットを用いて生前減圧群(AD)死後減圧群(PD)対照群の3群に分け,それぞれの群における血管内気泡と組織学的所見を比較した.特に肺の気腫性変化は画像処理ソフトを用いて定量評価した.血管内気泡はADとPD両方に確認された.AD群では,高圧負荷時間とともに血管内気泡と肺の気腫性変化が高度になり,死亡群ならびに肥満ラットにおいて変化がより著明となった.本研究では肺の気腫性変化の定量評価によって生前減圧と死後減圧を鑑別できる可能性を示した.本結果は,実際に減圧障害を含むダイビング関連死亡の剖検診断に役立つと考えている.
著者
小田 俊明 石川 昌紀
出版者
兵庫教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,日本とケニアの長距離選手を対象に,下肢における筋と腱両組織の形態,ならびに力学特性を計測し,それらと競技パフォーマンスとの関連について検討することを目的とした.ケニア選手と日本選手の比較や,日本選手の中で競技力の異なる群の比較を行った結果,長距離走の競技力と,下肢や腱組織の形状,筋の硬さ,ならびに腱の柔らかさとが関連する可能性が示唆された.特に,足関節の受動トルク,ならびに筋のstiffnessはケニア選手で日本選手よりもそれぞれ52%,181%と非常に大きな差を示した.また,これらのパラメータは日本選手における競技力と高い正相関(それぞれR=0.58, 0.53)を示した.
著者
設楽 将之
出版者
名古屋市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

胸腺扁平上皮癌12例に対して、次世代シーケンサーを用いたターゲットシーケンスによって、癌関連409遺伝子の網羅的解析を行った。Ingenuity Variant Analysis、SHIFT、PolyPhen-2、PROVEANによってフィルタリングを行い、胸腺癌10例から24遺伝子、25変異が候補遺伝子変異として決定された。明らかな胸腺癌に共通する遺伝子変異は認めなかったが、個々の症例においてKIT, DDR2, PDGFRA, ROS1, IGF1Rなどのチロシンキナーゼ遺伝子に変異を認めた。
著者
上原 景子 金澤 貴之 フーゲンブーム レイモンド 中野 聡子 山田 敏幸
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究の主な目的は、聴覚障害児の英語学習促進を支援する手立てとして、英語字幕の呈示方法と授業で使われる英語の視覚化の方法を開発することである。障害者差別解消法の施行を背景とした聴覚障害児支援のあり方と英語教育改革実施を目指す英語教育の変化を視野に、英文を読む際の眼球運動測定の実験や聴覚障害児に聞き取りやすい口頭英語のあり方の実験、小中高の英語の授業の実態把握、聴覚障害をもつ大学生や英語上級者への英語学習経験についての調査を行った。それらの結果に基づいて、「コミュニケーション能力の育成」を目指す新しい英語の授業における聴覚障害児の支援についての提案を行う。
著者
柴田 克己
出版者
滋賀県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

(1) DemozらのアシルCoA測定方法を参考にして,移動相,カラム,検出波長,流速,カラム温度を検討し,分離能が高くて機器に負担をかけない測定条件を検討した.分離用カラムとして, Tosoh TSK-GEL ODS-100Vを,移動相として100mmol/L NaH_2PO_4-75 mmol/L CH_3COONa(pHはH_3PO_4で4. 6に調整)-acetonitrile(94 : 6, v/v)を用いて,流速1. 0 ml/分で流すことで, CoA,アセチルCoA,デホスホCoAの分離に成功した.各々の定量限界は同じで,すべて10 pmolであった.測定時間は25分であった。(2)開発した方法を用いて,仮想酵素であるパンテテインアデニリルトランスフェラーゼ(パンテテイン+ATP→デホスホCoA+Pi)の検索を行ったが, in vitroでは酵素活性を検出することはできなかった(3)開発した方法が実際に生体試料に実用できるかを,パントテン酸欠乏動物と正常動物中の種々の臓器・組織中のCoA,アセチルCoA,デホスホCoA含量を測定したところ,小腸を除く他のすべてにおいて測定が可能であることがわかった.(4)幼若ラットをパントテン酸欠乏食で47日間飼育し,パントテン酸欠乏ラットを作成した.この欠乏ラットをパントテン酸含有食あるいはパンテチン(パンテテインが2分子結合した化合物)含有食を投与し,回復速度を比較した.その結果,種々のパントテン酸栄養状態を示す指標は,パントテン酸含有食とパンテチン含有食と差異は認められず,パントテン酸はパンテチンと同等の生体有効性を持つということが明らかになった.
著者
佐々木 淳
出版者
岩手大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究成果より、ブロイラーの野外例では2週齢時にはすでに脊椎膿瘍を発病している個体が存在することが判明した。多くの病鶏では第六胸椎の関節部に出血を伴う亀裂が生じており、本症の初発病変と考えられた。病変部より大腸菌群やSalmonella Infantisなどのサルモネラ属菌が分離された。2週齢前後では胸椎の椎体に気嚢がみられないことから、本症の感染経路は経気道感染よりも血行性感染が強く疑われた。