著者
小原 隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.314, pp.54-55, 2002-10-25

須藤さんが所属する環境事業部門は,会社が倒産する6カ月前からプロポーザルに取り組んでいた。このプロポーザルは,新潟県が処理場を提供し,民間企業と共同で下水汚泥の減量化を研究するというもの。倒産した当時,佐藤工業はプロポーザルの最終選考に残っており,あとはヒアリングを受けるだけとなっていた。
著者
上原 隆浩 泉尾 佳苗
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.B4P2138-B4P2138, 2010

【目的】重症心身障害児/者の中でGMFCSレベル5を示す児/者は姿勢コントロールが困難で姿勢変換に介助を必要とし、1日を通して取れる姿勢が限られ、背臥位で過ごす時間が多くなる。背臥位で長期間過ごすことにより脊柱側弯、胸郭変形、風に吹かれた股関節などの変形が起こり、非対称姿勢を呈するようになる。非対称姿勢は重力の影響を多く受けており、非対称姿勢の改善には重力を考慮したポジショニングの提供が必要であると考えられる。背臥位での下腿下垂法は下肢の重量を軽減させることで、変形予防、体圧不均等軽減等が可能であるが、重症心身障害児施設入所者の場合、介助者は複数で多職種となり、ポジショニングの統一が難しい場合が多く、また下腿を下垂させる為の設定も必要となり、日常生活への導入が難しい。今回、当園入園の男性に対し24時間姿勢ケアの一つとして背臥位での下腿下垂法を実施。重力の影響を考慮したポジショニングを円滑に日常生活へ導入する一手段となることを目的とし、病棟職員との協動により24時間を考えたポジショニングが定着した症例の取り組みの内容について報告する。<BR>【方法】症例は37歳男性、小頭症。平成13年10月当園入園。捻れを伴った脊柱左凸側彎あり。GMFCSレベル5。頚部の軽度随意回旋はみられるが、その他の自発運動は乏しい。声かけにより笑顔を見せ、発声することもある。食事は胃瘻より摂取。日常的に取る姿勢は背臥位が多く、その他に食事時は右背側臥位、午後より1時間程度腹臥位にて過ごす。平成20年11月、評価項目として背臥位での体圧分布、回旋モーメントの評価。1時間ごとの24時間の写真による姿勢の評価を行った。評価後理学療法時間を利用し、下腿下垂法を実施。病棟内プレイルーム、ベッド上で実施する為に、牛乳パック、すのこを使用した台を作成。その上で背臥位をとるようにした。日中過ごすプレイルーム内、移動、活動場面で使用する車椅子上、夜間ベッド上で下腿下垂法を取れるようにし、病棟看護師長、担当看護師に方法、効果を説明、理解を得た後、平成21年1月、病棟職員へ伝達。統一したポジショニングを提供した。<BR>【説明と同意】今回の発表にあたり、症例の保護者への内容の説明を口頭及び文章で行い、同意を得ている。<BR>【結果】数回の病棟職員への伝達後、24時間を通してのポジショニングが統一して出来るようになった。体圧の不均等が軽減し、下肢の脱力や持続的は脊柱の伸張が可能になった。下腿下垂法実施前は左大転子部に褥瘡があったが、実施後約2ヶ月で治癒となった。また保護者から「外泊時同様のポジショニングを行ったが以前と比べ、力が抜けやすくなり夜間もよく眠るようになった」との意見もあった。<BR>【考察】下腿を下垂させることで不安定な下肢を安定させることが出来、下肢の重量による骨盤、脊柱へのねじれ、体圧分布不均等が軽減出来た。また頭部に使用していた枕を低くすることで、頭部の床への押しつけも軽減し、全身的に脱力することが可能になったと考えられる。統一したポジショニングの実施については、まず病棟看護師長、担当看護師といったキーパーソンに方法や効果を説明し、十分な理解を得た上で病棟に伝達したことで、理学療法士が確認できない時間のポジショニングの確認が徹底出来。またプレイルーム、車椅子上、ベッド上で行うポジショニングのクッションを統一することで、ポジショニング内容及び実施が定着しやすかったと考える。<BR>【理学療法学研究としての意義】重症心身障害児/者の変形を進行させる要因である重力や支持接触面の影響はあらゆる姿勢、場面で常時受けているものであり、生活を支援する上で重要な要因である。その中でポジショニングは変形予防や自発活動の促通を行うことが可能であり、24時間を通して支援する必要があると考えられる。今回の報告により多職種、複数の職員へ24時間を考えたポジショニングを伝達し、また使用物品を安価で手に入れやすいものを使用したことは介助者の知識、技術や場所に関係なくポジショニングを提供する方法が提示できると考えられる。今回の24時間のポジショニングについて、今後その経過を追うことで下腿下垂法及び24時間姿勢ケアの効果,問題点を検証できるのではないかと考える。
著者
川上 慶士 大澤 純 原 隆浩 Xie Xing
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.714-721, 2016-07-06

スマートフォンの普及によって,ユーザの生活履歴を収集することが容易になってきている.しかし,センサを用いるだけでそれらのログを収集する既存研究では,意味的な情報を含む具体的な状況や,ユーザの主観的な状況に関する情報のような,高度なコンテキスト情報は得られないという欠点がある.そこで,筆者らの研究グループでは,スマートフォンの利用履歴と高度なコンテキスト情報を収集することを目的として,「こんてきすとモンスター」 というアプリケーションを運用している.このアプリケーションでは,ユーザに一定時間ごとに同伴者,活動,調子などの情報を選択形式で直接入力してもらうことで,ユーザの状態を表す,高度なコンテキストに関する情報を収集している.また,ゲーム要素を導入することで,ユーザの負担軽減を図っている.しかしこのゲーム自体は,ユーザの入力内容と独立して動作するため,ユーザが定期的に自身のコンテキストを正しく入力する意欲は大きくない.そこで本研究では,こんてきすとモンスターにユーザのコンテキスト情報をフィードバックするライフログ機能の導入を行い,約 1 年間に渡りユーザの動向を調査しライフログ機能の効果を検証した.その結果から,ライフログ機能を利用するタイミングに一定の傾向があり,ライフログ機能を利用する頻度が高いほど,こんてきすとモンスターを継続して利用する傾向があることが判明した.
著者
桐原 隆弘
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.61, pp.197-212_L13, 2010 (Released:2011-01-18)
参考文献数
16
被引用文献数
1

Nach Wolf Singer, einem der führenden Hirnforscher in Deutschland, ist der freie Wille, der ihm zufolge eine „Illusion“ sein kann, einer der „subjektiven Aspekte von Bewusstsein“, der in der kulturellen Evolution der Menschheit entstanden ist. Unsere Erfahrung der Freiheit stamme somit daher, dass erstens man seine unbewussten „echten“ Motivationen (Gehirnfunktionen) nicht kennt und sie sich darum nachträglich als selbstbestimmt vorstellt, und dass zweitens man in seiner Kindheit mit Hilfe der sozialen Kommunikation von anderen Personen dahingehend erzogen wird, sich selbstbewusst und verantwortlich zu verhalten.Singer hat jedoch zugleich seinen eigenen Freiheitsbegriff, der z.B. bei einem Vortrag von ihm im Jahr 2005 vorkommt. Er scheint nämlich den (illusionären bzw. hypothetischen) Zustand, in dem man fähig wäre, die Notwendigkeit seiner Motivationen völlig zu durchschauen und dadurch die erkennbaren Optionen durchdenken zu können, für den eigentlichen Sinn der „Freiheit“ zu halten. Dieser Begriff könnte der „epistemologische“ Freiheits-Begriff im Unterschied zum „praktischen“ genannt werden. Bezüglich des praktischen Begriffs schließt Singer die Möglichkeit nicht aus, dass die Freiheit als Grundlage der Verantwortung als illusionär zurückgewiesen und von daher auf der juridischen Ebene statt des üblichen Strafmaßes ein „Verwahrungs- und Schutzmaß“ eingeführt werden könnte, um die Sicherheit der Gesellschaft zu gewährleisten.Eine derartig „naturalistische“ Herangehensweise kritisieren Philosophen wie Lutz Wingert oder Jürgen Habermas mit einigem Recht, besonders im Hinblick auf den Mangel an der Zweiten-Personen-Perspektive bei Singer. Der Versuch, wie bei Habermas, aufgrund der Sprachtheorie der „wahren Aussage“ und des „intersubjektiven Konsenses “ die Freiheit der Handelnden zu verteidigen, die nicht auf der „Verursachung“, sondern auf der „Abwägung der Gründe“ basiere, ist einerseits überzeugend. Bezüglich der anthropologischen Problematik (der Suche nach der „Stellung des Menschen in der Welt“), die auch Habermas nicht außer Acht lässt, verliert die Untersuchung Singers zur Evolution der Nervensysteme sowie zur Genealogie des Freiheits-Bewusstseins andererseits kaum an Bedeutung. Es wäre daher auch nötig, sich auf den „holistischen“ Standpunkt zu berufen, von dem aus die Bedeutung der „normativen Freiheit“ des Menschen, der unbezweifelbar auch der Naturnotwendigkeit untersteht, befragt werden kann, damit die geistigen, sozialen bzw. natürlichen Wirklichkeiten nicht nur formell bzw. prozedural, sondern auch substantiell überbrückt werden können.
著者
佐々木 勇和 原 隆浩 西尾 章治郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.175-186, 2011-01-15

アドホックネットワークでは,膨大なデータの中から必要なデータのみを効率的に取得するため,端末が何らかの値(スコア)によって順序付けられたデータの上位k個のものを検索するTop-k検索を用いることが有効である.本論文では,アドホックネットワークにおいて,トラヒックの削減と検索結果の取得精度の低下を抑止を目的とするTop-k検索手法を提案する.提案手法では,各端末がヒストグラムを作成し,ネットワーク全体のk番目のスコアを推定する.次に,推定したk番目のスコア以上のスコアを持つデータを返信することで,できる限り検索結果に入るデータのみを返信する.また,返信先の端末とのリンク切断を検出した端末は,他の隣接端末にクエリ応答を返信することで,検索結果の取得精度の低下を抑止する.In mobile ad hoc networks , to acquire only necessary data items, it is effective that each mobile node retrieves data items using a top-k query, in which data items are ordered by the score of a particular attribute and the query-issuing mobile node acquires data items with the k highest scores. In this paper, we propose a query processing method for top-k query for reducing traffic and also keeping high accuracy of the query result. In this method, each node constructs a histogram and estimates the k-th score in the entire network. When transmitting a reply, each mobile node sends back only data items whose scores are larger than the estimated k-th score to reduce traffic as much as possible. Moreover, when a mobile node detects the disconnection of a radio link, it sends the reply to another neighboring node to keep high accuracy of the query result.
著者
岩倉 敏夫 佐々木 翔 藤原 雄太 松岡 直樹 石原 隆
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.857-865, 2012 (Released:2012-12-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

2008年から3年間に糖尿病治療薬による重症低血糖で当院に救急搬送された2型糖尿病患者135人の解析を行った.74.0±10.0歳と高齢者が多く,血糖値は33.7±10.3 mg/dlで来院時の意識障害の重症度に逆相関した.6人に意識障害の後遺症を認め,後遺症は昏睡時間が強く関与し約8~12時間が境界線であった.原因薬剤はスルホニル尿素薬(SU薬)89人・インスリン38人・SU薬とDPP4阻害薬併用4人・SU薬とインスリン併用3人・グリニド1人で,SU薬が低血糖の遷延する頻度が高かった.SU薬群の特徴は高齢で低血糖の知識がなくHbA1c 6.07±0.82 %と低値例が多く,SU薬の不適切な使用と教育指導に問題があることが示唆された.インクレチンとSU薬の適正使用の注意勧告後も依然多くの重症低血糖患者を認めており,高齢者に対する糖尿病治療薬の安全な使用法について明確にし,啓発する必要があると考える.
著者
宅野 嗣大 小山 めぐみ 引原 隆士
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集 第54回システム制御情報学会研究発表講演会
巻号頁・発行日
pp.204, 2010 (Released:2010-08-19)

近年,分散電源の普及により,家庭で用いる電力が複数の電源から供給される状況になりつつある.しかし,現在,電力は供給電源によらずに全て均質として扱われ,負荷に分配されている.本研究では,家庭内における電力の管理,電源分別を目的とし,パケット通信の考え方を電力分野に導入した電力パケットを用いた配電を検討する.特に,電力パケットルーティングにおける電力量調整方法について述べる.
著者
引原 隆士
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.943-950, 2010-08-15
被引用文献数
5

スマートグリッドに関連した用語が新聞の紙面で飛び交い,昨今基盤技術として先進の技術からは顧みられることが少なくなっていた電力・エネルギー分野が,情報技術の適用にとって新しいフロンティアとして着目され,新しいエネルギー技術,持続可能社会実現への入り口として脚光を浴びている.動力を電気エネルギーに変換する発電機の発明は19 世紀に遡る.現在の交流電力の大規模ネットワークは,この発電機間を電力を融通する線路でつなぐと同一周波数に収斂する性質に依存している.この性質を維持しつつ必要な電力を供給する大規模システムの運用において,ICT 技術がブレークスルーを与える技術となり得るであろうか? スマートグリッドなどの技術がエネルギーシステムに革新を与えるか否かは,この点を抜きに議論することはできない.本解説は,人の生活環境,すなわち建物内からボトムアップに電力分野を通信・情報分野と融合させる手法として,電力パケットを導入する方法とそのルーティングの可能性を,周辺技術の現状に基づき述べる.
著者
松野 誠 亀川 徹 松原 隆一郎 森山 威男
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

フリー・スタイルであるのにスイングするという独特の演奏法を編み出し、1974年のヨーロッパ公演では爆発的な反響と評価を勝ち取った「初期山下洋輔トリオ」の技術構成について、ドラマーである森山威男氏のドラミングを撮影することを通じて解明した。フリー・スタイルであるのにスイングする秘訣は、固定したメンバーと演奏を繰り返し、ビートや楽譜ではなく「間」を共有することにある。それを実証するために、森山・山下、森山・坂田のデュオを収録した。本研究の成果は追加画像も含めてヤマハ・ミュージック・エンターテインメント・ホールディングスから今年中に出版される予定で、鋭意編集中である。
著者
小板橋 太郎 原 隆 白石 武志
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1659, pp.10-15, 2012-09-24

米国時間の9月12日、米アップルが発表した新型スマートフォン(高機能携帯電話)の「iPhone 5」。北米では14日にアップルのウェブサイトで予約受け付けが始まると、1週間後の21日を予定していた出荷予定日がわずか1時間余りで「2〜3週間後」にずれた。 早くも初回出荷分の予約をさばいた模様だ。
著者
山崎 先也 岡本 啓 松久 ミユキ 野原 隆司 田口 貞善
出版者
日本運動生理学会
雑誌
日本運動生理学雑誌 (ISSN:13403036)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.99-105, 2001-10-31

The purpose of this study was to compare the bone turnover between eleven young female rhythmic sports gymnasts(aged 19-21 yr.)and nine sedentary control female subject(aged 21-22 yr.). The gymnasts were training 4-6 hours per day, 7 times per week with dieting. Bone turnover was assesed using speciific biomarkers of formation(serum intact osteocalcin)and resorption(the 24 hours urinary deoxypyridinoline). The gymnasts had significantly lower percent fat and body weights than the control females. The gymnasts showed significantly lower levels of serum calcium but slightly higher urinary calcium concentrations compared with the controls. The gymnasts had significantly higher bone resorption and lower bone formation compared with the control females. The findings suggest that an increased bone resorption in the female rhythmic sports gymnasts may cause loss of bone mass which was probably due to the vigorous exercise training under dieting regimes.
著者
原 隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.482, pp.88-95, 2005-05-23

それは、ブロードバンドが本格的に普及し始めた2001年ごろ。家電量販店には、「そこにブロードバンド置いてある?」という、頓珍漢(とんちんかん)な問い合わせが頻繁に飛び込んできたという。 次々と新しいサービスや仕組みが生み出されるインターネットの世界。