著者
吉田 右子
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011
著者
吉田 雅敏
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011
著者
吉田 宏子 中溝 幸夫 近藤 倫明
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.265-269, 2011 (Released:2012-01-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

The present study examined the recognition of numerical stimuli briefly presented in the peripheral and the central (foveal) visual fields of children with autism. The participants were 5 children with high-functioning Autism Spectrum Disorder (ASD) and 10 typically developing (TD) children of similar chronological age. The stimuli were number strings presented on a personal computer screen for 160 msec in the position of the fixation point (foveal condition) or in the peripheral visual field (retinal eccentricity of 16°) in one of the eight radial positions selected randomly (peripheral condition). The participants' task was to report the number of stimuli. The results showed that there were no significant differences in the mean response times between the TD and ASD groups. However, the mean percentage of correct answers in the ASD group was significantly higher than in the TD group for the peripheral condition. These results suggest that the effective visual field of the ASD group is expanded compared with the TD group. We discussed the relationships between perceptual characteristics and cognitive processes particular to ASD children.
著者
吉田 敏 位田 晴久 下町 多佳志 川満 芳信 尾崎 行生 渡部 由香 安永 円理子
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

西南暖地の施設園芸における冷却技術の普及を阻む原因が,冷却技術を導入したときの温度効果を定量的に評価する手法や,冷却がもたらす植物生育,収量および収穫物の品質への影響について,生産現場に十分な理解が得られていないことにあるとの観点から,環境制御施設,模擬実験温室および実際の生産現場において施設冷房・冷却を導入した場合の環境観測および植物生体計測に関する検討を行い,冷却がもたらす生産性向上効果について評価した.
著者
小川 貴志子 藤原 佳典 吉田 裕人 西 真理子 深谷 太郎 金 美芝 天野 秀紀 李 相侖 渡辺 直紀 新開 省二
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.545-552, 2011 (Released:2012-02-09)
参考文献数
17
被引用文献数
19 40

目的:介護保険制度で用いられている基本チェックリストによる虚弱判定のcut-off pointをFriedらの定義に照らして検討した.さらに,同チェックリストで虚弱と判定された高齢者の血液生化学及び炎症マーカーの特徴を明らかにすることを目的とした.方法:1)群馬県草津町に在住する65歳以上の住民を対象に実施されている高齢者健診を2007年と2008年の2年とも受診した420人を対象に,Friedらの基準による虚弱判定と基本チェックリスト(1~20項目)得点との関係を分析し,その併存的妥当性を検討した.2)その結果得られた基本チェックリストのcut-off pointを利用し,2008年同町の高齢者健診受診者(665人)の虚弱判定を行った.さらに,虚弱群と非虚弱群の血液生化学及び炎症マーカーを比較した.結果:1)Friedらの判定に対する基本チェックリスト(1~20項目)のYouden Indexはcut-off point 4/5点であったが,虚弱判定は特異度を重視し,cut-off point 5/6点に設定した.この時,感度,特異度はそれぞれ60.0%,86.4%であった.2)男性34名(12.3%)女性74名(19.0%)が虚弱と判定された.性,年齢を調整した虚弱に対するIL-6のリスク比(第1三分位に対する第3三分位)は2.05[95%信頼区間(CI):1.15-3.64],握力の同リスク比は0.19[95%CI:0.07-0.46],歩行速度の同リスク比は0.23[95%CI:0.12-0.45]であった.炎症マーカーのうちIL-6第3三分位かつβ2-ミクログロブリン(MG)第3三分位群の虚弱に対するリスク比は5.61[95%CI:2.40-13.11]であった.結論:基本チェックリストを用い「虚弱」を判定することは可能であり,IL-6とβ2-MGの両方を組み合わせた指標は,虚弱マーカーとして有用であることが示唆された.
著者
吉田 正夫 大津 浩三 山本 雅道
出版者
岡山大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

受容膜のターンオーバーに関しては, 感桿型をもつ甲殻類, 昆虫, 繊毛型をもつ脊椎動物の各視細胞で知られている. 本研究のナメクジウオは同一動物が再種の型の視細胞をもつが, 明暗によりターンオーバーを示すものは感桿型であるジョセフ, ヘッセ細胞のみであった. 繊毛型のラメラ細胞でターンオーバーが見られなかったが, 脊椎動物の円盤膜も, それ自身がターンオーバーするのではなく色素上皮細胞に喰われることによる現象であること, 即ち視細胞自身の活性に基くものでないことに着眼, 進化的2型と対応したターンオーバーの意味を探ることを本年度の目標とし, 繊毛型視細胞(クラゲ, ホタテガイの遠位網膜)の明暗順応過程の調査を行っている. 現在のところ上記の作業仮説に反する結果は得られていないが, 進化的にも, 膜の生理機能の上でも広く且重要な結論となり得るので, 今少し調査の必要がある.
著者
松原 敏浩 吉田 俊和 藤田 達雄 栗林 克匡 石田 靖彦
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.93-104, 1998-06-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
30
被引用文献数
2 2

本研究は学校組織行動の因果関係のプロセスを検討しようとするものである。先行研究に基づいて一つの因果モデルが構成された。すなわち, リーダーシップ→組織風土, 教師のモラール→教師の学習指導スタイル→子どもの行動特徴である。リーダーシップ, 組織風土, 学習指導スタイル, 子どもの行動特徴, 子どもの親の学校への態度などの尺度の構成がおこなわれた。小学校の教師を対象にして組織行動の因果モデルを検討するために郵送調査が行われた。367名から有効なデータが得られた。主な結果は次のようなものであった。1. 因子分析の結果は各尺度がほぼ前回通りの因子構造をもつことを示した。2. 管理職のリーダーシップは組織風土や教師のモラールと密接な関係を示した。また組織風土や教師のモラールは教師の学習指導スタイルと密接な関係を示した。3. パス解析の結果はモデルが全体としてはほぼ支持されることを示した。結果についての討論がなされた。
著者
細川 卓也 小松 秀雄 前田 幸二 中村 和洋 吉田 徹志 福元 康文
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.39-44, 2006-04-01
参考文献数
15
被引用文献数
2 6

有機質成型培地を用いたトマトの長段どり栽培での高糖度果実の多収生産を目的とし,有機質成型培地の水分保持特性を調査し,日射比例給液制御装置を試作してこれを用いた場合の給液量の違いが収量・品質に及ぼす影響を検討した.スギ樹皮やヤシガラとバーク堆肥の混合資材からなる有機質成型培地ではロックウールスラブに比べて排水性が優れ,高pFでの水分率が高い水分保持特性を示した.長段どり栽培では,長期間にわたって葉面積の変動が小さく,積算日射と蒸発散量の間には高い正の相関関係が認められた.ヤシガラ・バーク培地を用い積算日射で1.71MJ・m^<-2> 1.93MJ・m^<-2>, 2.13MJ・m^<-2>(第2果房下の葉を除去するまではそれぞれ1.50MJ・m^<-2>, 1.71MJ・m^<-2>, 1.93MJ・m^<-2>)ごとに100ml・株^<-1>を給液する3区を設けて収量・品質を比較した結果,可販果収量は給液量の多い区ほど多く,平均糖度は給液量の少ない区ほど高かった.高糖度果実(Brix8%以上)の収量は,1.93MJ・m^<-2>(第2果房下の葉を除去するまで1.71MJ・m^<-2>)ごとに給液する区で最も多かった.
著者
圦本 達也 吉田 幹英 前野 幸男
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 = The aquiculture (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.587-594, 2008-12-20
被引用文献数
1

「立枯れ死」の前兆として底質から浮上したタイラギの存在を認め、浮上タイラギの各種臓器組織の観察および栄養状態を調査した。浮上タイラギでは鰓および消化盲嚢の上皮細胞に重篤な損傷が認められ、生殖腺の発達も大きく遅滞していた。浮上タイラギは、閉殻筋中のグリコーゲン量および消化盲嚢中のクロロフィルa、フェオフィチンの各量は、底質に埋在したタイラギのそれらと比べて有意に低かった。また、浮上タイラギの閉殻筋および消化盲嚢における栄養状態および摂餌状態の各指標は、組織学的観察結果とよく一致しており、タイラギの「立枯れ死」は継続的な摂餌機能の低下および消化吸収機能の不全によって発生する可能性が強く示唆された。
著者
吉田 純
出版者
京都大学
雑誌
京都社会学年報 : KJS
巻号頁・発行日
vol.5, pp.23-36, 1997-12-25

Die Wille von Habermas, die kritischen Momente der asthetischen Moderne nicht esoterisch-d. h. offentlich-zu retten, ist ein hintergrundige Motiv seiner starken Orientierung zur Moderne als "ein unvollendetes Projekt". Tatsachlich in seiner letzten Werken hat Habermas oft uber das Problem der idealen-oder nicht idealen-Beziehung von Kunst und Gesellschaft bzw. Politik diskutiert. Dieser Aufsatz zielt darauf, die theoretische und praktische Perspektive von Habermas uber dieses Problem klar zu machen, und als Folge, darauf hinzuweisen, das "die asthetische Offentlichkeit", das Kommunikationsfeld um asthetisch-politische Probleme, als eine notwendige Voraussetzung fur das Projekt der Moderne von Habermas aufgestellt werden muBte. In seinen theoretischen Schriften kritisiert Habermas Nietzsche und Poststrukturalisten, vertreten von Derrida, weil sie daB asthetische Urteilskraft als ein privilegiertes Kriterium uber theoretische und praktische Vernunft erheben, oder durch die "Asthetisierung der Sprache" den Eigensinn, d. h. starke Autonomie, von normaler und poetischer Rede verleugnen. Dagegen behauptet Habermas, das die asthetische Moderne, neben den Gebieten der theoretischen und praktischen Vernunft, jeden Eigensinn haben musse, und die drei Gebiete jede eigentliche Position in der kulturellen Moderne aufnehmen mussen. Dies ist seiner basale Gesichtspunkt fur das Problem der idealen Beziehung von Kunst und Gesellschaft. In seinen zeitdiagnostischen oder kulturkritschen Schriften uber moderne Archtektur, Heinrich Heine und deutschen Neokonservatismus feststellt Habermas : i) Die Autonomie der asthetischen Moderne und soziale Funktion der Kunst, gegen asthetische Theorie von Adorno, miteinander vereinbar sind. ii) Alle Neokonservative ignorieren die Autonomie der Kunst. iii) Die Offentlichkeit als Kommunikationsfeld ist die Voraussetzung fur die Vermittlung zwischen autonomer Kunst und politischen Meinungsbildung. Die dritte Feststellung ist besonders wichtig, weil sie ist auch die Voraussetzung fur die Vereinbarung von autonomer Kunst und ihrer soziale Funktion (i), oder fur die Kritik an Nerkonservatismus (ii). Diese Offentlichkeit muste diejenige beiderseitige Struktur haben, in die asthetische Probleme durch politische Disukurs, und politische Probleme durch asthetische Diskurs, uminterpretieren konnen.
著者
島田 裕之 古名 丈人 大渕 修一 杉浦 美穂 吉田 英世 金 憲経 吉田 祐子 西澤 哲 鈴木 隆雄
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.105-111, 2006-06-20
被引用文献数
27

本研究では,地域在住の高齢者を対象としてTimed Up & Go Testを実施し,性差と加齢変化を調べた。また,転倒,活動性,健康感との関係を調べ,高齢者の地域保健活動におけるTimed Up & Go Testの有用性を検討した。対象は地域在住高齢者959名であり,平均年齢74.8歳(65-95歳),男性396名,女性563名であった。検査および調査項目は,身体機能検査としてTimed Up & Go Test,歩行速度,握力,膝伸展筋力,Functional Reach Testを実施した。質問紙調査は過去1年間の転倒状況,外出頻度,運動習慣,趣味,社会活動,主観的な健康感を聴取した。Timed Up & Go Testを5歳の年齢階級別に男女差を調べた結果,すべての年代において男性が有意に速い値を示した。加齢変化をみると男女とも70歳末満と以上の各年代に有意差を認めた。男性においては他の年齢階級間に有意差は認められなかった。一方,女性では70-74歳と80-84歳,85歳以上,および75-79歳と80-84歳の間,80-84歳と85歳以上の年代問において有意差を認めた。転倒,活動性,健康感との関係では,転倒状況,外出頻度,運動習慣とTimed Up & Go Testの有意な関係が認められた。以上の結果から,高齢者におけるTimed up & Go Testは性差と加齢による低下が明らかとなった。また,転倒,外出頻度,運動習慣と密接な関係が示され,地域保健活動の評価指標としての有用性が確認された。