著者
ロバート キャンベル 谷川 恵一 木越 俊介 湯上 良 小山 順子 神作 研一 斎藤 真麻理 太田 尚宏 青田 寿美 西村 慎太郎
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.47, pp.1-16, 2017-05-08

●メッセージ新館長の挨拶●研究ノート兆民の推敲――『三酔人経綸問答』稿本――『新斎夜語』第八話と源氏注釈書統制と文書保護から「マレガ文書」の基層を探る●トピックス連続講座「くずし字で読む『百人一首』」2つの海外「日本古典籍ワークショップ2017」――ホノルル&バークレー――ハワイ大学マノア校と協定書を締結基幹研究成果論集『社会変容と民間アーカイブズ ――地域の持続へ向けて――』平成28年度日本古典籍講習会シンポジウム「松代藩真田家の歴史とアーカイブズII」平成29年度アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会通算第63回)の開催「新日本古典籍総合データベース」の公開第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会の開催「古典」オーロラハンター2総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況
著者
太田 米男
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.379-382, 2019-12-16 (Released:2019-12-16)
参考文献数
2

「映画の復元と保存に関するワークショップ」も2019年には14年目になる。この間に、「アナログ」から「デジタル」へ、映画製作や上映を取り巻く環境も大きく変わってきた。過去に、サイレントからトーキーへ、ナイトレートからアセテートへと、映画の歴史を見ても、規格が変った時に、過去のソフトは失われている。この点を危惧する思いで、ワークショップを提案した。120年以上の歴史を持ち、世界で唯一の共通規格である35mm映画フィルムは膨大な量の映像遺産を残した。それをどのように生かすのか。「ビネガー・シンドローム」、「デジタル・ジレンマ」の問題を抱え、山積する難問は多い。この「ワークショップ」を多くの人たちの情報交換の場と考えている。
著者
相 尚寿 岡部 篤行 貞広 幸雄 太田 守重
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS : 理論と応用 = Theory and applications of GIS (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.89-98, 2008-12-31
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

<p>Due to the increase in a necessity, operability, and data availability, spatio-temporal analysis has been gathering popularity. However, there are few studies focusing on systematic reviews of it. This paper first shows basic concepts for spatio-temporal analysis such as geometrical representation of entities and changeability of attribute values over time. Then the paper constructs a matrix showing the characteristics of earlier studies. The matrix consists of two stages, where the first stage concerns the temporal representation and types of the entities, and the second stage concerns spatial representation, changeability of location, shapes and attribute values. The matrix helps us to understand the characteristics of the studies and uniqueness or similarity when compared to others.</p>
著者
丸尾 良浩 太田 茂
出版者
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液学会雑誌 (ISSN:09138706)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.601-608, 2004-12-31 (Released:2011-03-09)
参考文献数
41

Gilbert症候群は軽症の遺伝性非抱合型高ビリルビン血症で, ビリルビンUDP-グルクロン酸転移酵素遺伝子 (UGT1A1) の変異により生じる.まれな重症, 中等症のCrigler-Najjar症候群1型, II型と異なり, Gilbert症候群は人口の3~7%に存在するため, さまざまな血液疾患の3~7%にGilbert症候群の合併がみられる.日本人にはGilbert症候群を起こす2つのUGT1A1の遺伝子多型が存在する.エクソン1のG71Rとプロモーター領域にあるTATA boxのA (TA) 7TAAで, おのおのの遺伝子頻度は0.16と0.15である.そのため, Gilbert症候群であるG71RまたはA (TA) 7TAAのホモ接合体や複合ヘテロ接合体のみでなく, おのおのの変異のヘテロ接合体も血液疾患の病像への関与がみられている.近年, 遺伝性球状赤血球症にGilbert症候群が合併すると胆石の発症リスクが上昇したり, 白血病の化学療法時にUGT1A1の変異をもつ患者には間接型高ビリルビン血症が誘発されることが明らかにされてきている.本総説では, Gilbert症候群と血液疾患の関わりをビリルビンUDP-グルクロン酸転移酵素全般をふまえて概説する.
著者
太田 淳
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.70-74, 2013-06-15 (Released:2013-09-20)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
荒井 康之 鈴木 隆雄 長島 晃司 福地 将彦 小坂 由道 太田 秀樹
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.150-157, 2019-09-20 (Released:2019-09-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

目的:在宅ケアを受けたがん患者において,患者・家族が希望する最期の場所は在宅ケアを受ける中で変化するのか,実際に希望の場所で患者が最期を迎えるのかを検討する.方法:A診療所が在宅ケアを提供したがん患者111人の診療録調査.在宅ケアの開始当初と最終段階での患者・家族が希望する最期の場所,患者が最期を迎えた場所を検討した.結果:当初の希望が自宅である患者の95.6%・家族の96.8%が最期まで自宅を希望し,当初の希望が自宅でない患者の87.9%・家族の84.8%が最期に自宅を希望した.患者の97.4%・家族の97.2%で,最終段階の希望と最期を迎えた場所が一致した.結論:一診療所の調査ではあるが,自宅での最期を希望した患者・家族は最期までそれを希望し続け,当初はそれを希望しなかった患者・家族も最期には自宅を希望しやすいことが示唆された.また患者の多くが希望の場所で最期を迎えることが示唆された.
著者
伊東 博美 太田 和俊 池辺 哲郎 篠原 正徳 岸田 剛 伊東 隆利
出版者
一般社団法人 日本有病者歯科医療学会
雑誌
有病者歯科医療 (ISSN:09188150)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.55-60, 2003-09-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
7

本邦において, HIV感染症およびAIDS患者は増加傾向にあり, 治療薬の開発などHIV医療の著しい発展も加味され, 歯科外来を通院する患者は年々増加している. そこで, HIV感染患者の歯科治療の実態を把握するため, 過去3年間に熊本大学医学部附属病院を受診したHIV感染患者60名のうち歯科口腔外科を受診した23名について臨床的検討を行った. 男女比は9: 1で, 男性が有意に多く, 平均年齢は34.9歳で, 年齢分布では20代から40代に集中していた. 感染経路は, 約半数が血友病患者であった. HIV感染者は, 年々増加傾向にあったが, 歯科受診者は減少していた. 当科受診時のCD4細胞数は, ほぼ半数が600/ul以上であったが, 100/ul以下の重度免疫抑制状態の症例も2例みられた. ウイルス量では, 50コピー/ul未満の症例が7例, 50コピー/mm3から10,000コピー/ul未満の症例が13例, 10,000コピー/ul以上の症例が3例であった.23名に対して3年間で266回の診察機会があったがその中には, 除石が53回, 抜歯が18回含まれていた. 抗生剤の予防投与は1例のみで, 治療後特に問題とはならなかった.
著者
岡本 浩一 二宮 致 廣瀬 淳史 中村 慶史 尾山 勝信 宮下 知治 田島 秀浩 藤村 隆 太田 哲生
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.983-987, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
15

【目的】食道癌術後縫合不全におけるCaHMB・L-アルギニン・L-グルタミン配合飲料(以下、アバンド™と略)投与の有用性につき検討した。【対象及び方法】2003年1月から2014年12月の期間に食道切除・胃管再建術を施行した食道癌205症例において、アバンド™を手術日の14日以上前から術後にかけて周術期栄養療法に追加したアバンド群55例と、非投与症例(対照群)150例における縫合不全発症率を検討した。また、保存的に治癒が得られた縫合不全症例19例(アバンド群8例と対照群11例)における縫合不全発症日数、縫合不全治癒までの期間、合併症などにつき後方視的解析を行った。【結果】両群間における縫合不全発症率に有意差は認めなかった(アバンド群14.3%、対照群7.3%、P=0.115)。縫合不全治癒期間はアバンド群で13.5±14.3日であり、対照群の35.0±17.4日と比較して有意に治療期間が短かった(P=0.043)。【結論】アバンド™は食道癌術後縫合不全の治療期間短縮に寄与する可能性が示唆された。
著者
井上 なつみ 山宮 麻里 田崎 優子 石川 さやか 篠崎 絵里 上野 和之 横山 忠史 前田 文恵 千田 裕美 井上 巳香 清水 正樹 前馬 秀昭 酒詰 忍 太田 和秀
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.137-140, 2014 (Released:2015-05-11)
参考文献数
10

シクロスポリンA(Cyclosporine A; CyA)の内服法の変更を徹底することで寛解維持が可能となったネフローゼ症候群(巣状糸球体硬化症)の症例を経験した。症例は12歳女児,7 歳時にネフローゼ症候群を発症し,他院でプレドニゾロン,CyA にて治療されていたが,再発を繰り返し完全寛解に至らず当院へ紹介された。CyA は,前医でも血中濃度を定期的に測定され,7.7 mg/kg 分2 でC0 70 ng/mℓ,C2 500 ng/mℓ程度であったが血中濃度は安定せず,上昇しにくいとのことであった。当院紹介後,前医での内服方法が食後投与で,食事時間や内服時間も不定であったことが判明した。そこで,当院では規則正しく食事をし,さらに食前30 分前(空腹時)の内服を徹底するよう指導した。その結果,5.5 mg/kg 分2 でC0 60~100 ng/mℓ,C2 600~1000 ng/mℓと血中濃度が上昇しCyA の投与量も減量できた。さらに,安定した血中濃度が得られ寛解を維持することも可能となった。CyA を投与する際には,定期的な血中濃度測定だけでなく,内服状況の確認とその指導が非常に大切だと思われた。
著者
太田 直一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学教育 (ISSN:24326542)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.182-188, 1972-06-20 (Released:2017-09-22)

土壌および生物は, 環境問題を考える場合の最も身近なものとして, "汚染"を判断するための基礎となるデータ(バックグラウンドまたは正常値)が望まれている。しかし, 土壌も生物も非常に複雑多様な系なので, たとえ問題を構成元素だけにかぎっても, 有効なバックグラウンド像を得ることはきわめて困難なのが実情である。本項では, 土壌については構成物質と組成について, また生物については構成元素と生物体への元素の蓄積について, それぞれ概要をのべることとする。
著者
芦沢 真五 森 利枝 花田 真吾 米澤 彰純 太田 浩 関山 健 新見 有紀子 吉川 裕美子
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

29年度は研究会を連続しておこなった。11月18日(土)に実施した公開研究会では、文部科学省の進藤和澄国際企画室長(高等教育局高等教育企画課)に加えて、毛受敏浩(公益財団法人日本国際交流センター執行理事)、Chris Burgess(津田塾大学教授)、吉本圭一(九州大学主幹教授、第三段階教育研究センター長)の各氏による講演を行い、意見交換をおこなった。定住外国人、高度人材を受け入れていくプロセスに、NQFやFCEなどのシステムが整備されていく必要があることが提言された。12月7日(木)に実施したセミナーでは、「日本におけるFCE発展の可能性をさぐる」と題して、太田浩(一橋大学国際教育センター教授)、森利枝(独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 研究開発部教授)両氏による講演を行い、12月5日に閣議決定で参加が決定した東京規約に関連して、FCEの運用にかかわる議論を深めた。さらに、3月には1週間にわたって欧州のFCE機関を訪問し、各国におけるFCEの運用と実務にかかわる調査をおこなった。まず、英国における外国成績評価(FCE)の公式な認証機関であるUK-NARICを訪問し、Cloud Bai-Yun (UK-NARIC 代表)をはじめ担当部門スタッフと面会した。FCEの実務、運用、評価ガイドライン、スタッフ職能開発などについて調査をおこなった。FCE評価実務とUK-NARICのリソースをどう活用しているかを分析した。次にアムステルダム自由大学を訪問し、入学審査部で外国成績をどのように判定しているかのヒアリングをおこなった。オランダにおけるFCE専門機関であるNUFFICを訪問し、NUFFICとしてのFCE業務、大学への情報提供のプロセス、他のFCE機関との国際連携、ワークショップ等の運営などの実情をヒアリングした。同様にドイツにおいてもFCE機関でのヒアリングを実施した。
著者
太田 敬子
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.87-116, 2003

本稿の目的は、アッバース朝カリフ・マームーンの治世末期に起こった下エジプトのバシュムール地方の反乱に焦点を当てて、アッバース朝支配下のエジプトにおけるキリスト教徒社会の情況を検討し、エジプトにおけるイスラーム化の進行とキリスト教社会の衰退の歴史的展開について一考察を行うことにある。エジプトのキリスト教徒(コプト)社会に対するムスリム政権の統制が本格的に強化され始めたのはウマイヤ朝後半のことと考えられる。その後アッバース朝時代にかけて、政府の徴税強化と徴税官の圧迫に抵抗するコプト反乱が繰り返し記録に現れるようになる。その最後で最大の武力蜂起といわれるのがバシュムール反乱である。第1章では、バシュムール反乱に至る抗租運動の軌跡を辿り、ムスリム支配の強化に伴う抗租運動におけるコプトとアラブ・ムスリムの関係を分析した。第2章ではバシュムール反乱の原因とその経緯、反乱後の状況を史料に基づいて再現し、第3章においてこの時代のコプト社会の状況に関して、コプト社会内部の情況に注目して考察を行った。結論として、この時代に表面化してくるコプト教会と一般信徒との間の軋轢や利害の不一致が、コプト社会の変化と衰退を考察するに際して非常に重要な要因となっていることを検証した。コプト社会の内部変化という観点から、バシュムール反乱はエジプトのイスラーム化において1つの重要な転機であったいうことができると考えられる。
著者
太田 淳
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.827-831, 2008-06-01 (Released:2010-06-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2
著者
渡辺 研一 高橋 誠 中川 雅弘 太田 健吾 佐藤 純 堀田 卓朗
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.255-263, 2006-09-20
被引用文献数
1

2-フェノキシエタノールの麻酔剤としての効果を、9種の主要な増養殖対象種(ブリ、マダイ、マアジ、カンパチ、シマアジ、ヒラメ、トラフグ、メバル、クロソイ)について、水産用医薬品であるFA100と比較、検討した。網で掬っても魚が暴れない程度に麻酔が罹り、麻酔後清水に移して一晩経過後に死亡個体が認められない2-フェノキシエタノール濃度は、おおむね200~1,000μl/l であった。一方、FA100の効果的で安全な濃度はおおむね100~500μl/l であり、2-フェノキシエタノールの場合と比較して範囲が狭かった。2-フェノキシエタノールで麻酔すると、FA100の場合より麻酔からの覚醒時間が短く、麻酔翌日の生残状況が優れた。さらに、2-フェノキシエタノールでは観察されなかった麻酔液表面の泡立ちがFA100で観察された。以上のことから、2-フェノキシエタノールは増養殖における麻酔剤として優れていることが示唆された。