著者
林 弘典
出版者
明治国際医療大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、国内外において初めて、柔道の審判員が実際にどのような位置で投技評価を行っているかを検証した。現在の副審は移動できないために、異見発生を含め投技評価の半数以上は推奨される審判員の位置(主審と副審2名を線で結んだ三角形の内側)で行われていないことや主審に視界を遮られて投技が見えにくい場面があることが明らかとなった。ゆえに、主審と同様に副審も移動して投技評価を行うことが望ましいことを提言した。
著者
鈴木 広一 苅田 丈士 甲斐 高志 小林 弘明 高嵜 浩一 廣谷 智成 倉谷 尚志
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-20, 2008-01

宇宙航空研究開発機構では,将来の宇宙輸送システムコンセプトの絞り込み,開発すべき技術課題の抽出,および現状技術の改善目標を設定するため,概念設計ツール(Systems Evaluation and Analysis Tool: SEAT)を開発中である。本報告書では,まずSEAT開発の目的,開発シナリオをまとめ,開発した雛形ツールについて報告する。ついで,代表的なエンジンの評価を行うため,雛形ルールを用いて5種類の宇宙輸送システムの概念設計を行った。本報告書では,液体ロケットエンジン,Turbine-Based Combined Cycle(TBCC)エンジン,およびRocket-Based Combined Cycle(RBCC)エンジンを対象とした。概念設計は,全備重量が最小となるように行った。その結果,母機,軌道機共にロケットエンジンを使用する二段式宇宙往還機のコンセプトが,最も軽量となる結果が得られた,本システムはエンジン搭載性についても問題がなく,最も現実的なシステムである。TBCCエンジンやRBCCエンジンといった空気吸い込み式のエンジンを使用する場合には,必要なエンジン基数が多くなり,その搭載性に問題があるという結果が得られた。
著者
小林 弘一 本郷 廣平 田中 五輪男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.81, no.9, pp.863-871, 1998-09-25
参考文献数
7
被引用文献数
6

複雑な形状物体からの散乱界あるいは散乱断面積を効率的に行う計算法は, レーダ等の電波システムを利用する分野では必要不可欠な評価ツールとなる.本論文では, 物体の表面を表す方法として2次曲面近似を利用し, この2次曲面を四角形又は三角形の区分で物体を分割表示して, 物理光学法による平面波入射の遠方散乱界を求めている.この計算法によれば, 曲率を考慮しつつFresnel積分の漸化式で放射積分を解析的に解くことが可能であり, 波長に比べて大きな物体に対して効率的で機械的な計算が期待できる.だ円体等の3次元モデルに適用した結果, 物理光学積分を直接数値積分した結果とよく一致していることが確認された.
著者
菅野 了次 園山 範之 米村 雅雄 田村 和久 山田 淳夫 鳥飼 直也 小林 弘典 山田 淳夫 小林 弘典 鳥飼 直也
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究課題では,新規なイオニクスデバイスの開発を目的として,新規材料開発と新規反応開拓を目指した.全くのブラックボックスである電気化学界面での反応挙動の解明のためにモデル電極を開発し,電気化学界面での反応の詳細が明らかにできるようにしたことが,本研究の大きな成果である.また,最高のイオン導電特性を示す固体電解質材料にたいする純理学的な知見は,今後の材料開発の指針を示すものである.
著者
小林 左千夫 小林 弘樹 池田 弘 橋間 正芳 佐藤 裕一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.78, no.796, pp.3894-3903, 2012 (Released:2012-12-25)
参考文献数
16

In this paper, we present a new thermo fluid simulation method by using reduced-order models, enabling large, real-time, detailed thermal flows with continuous user interaction. Our method is ideally suited for real-time simulation of high-resolution thermal fluid dynamics because our simulator is still fast even in the case of large problems expressed by using more than one million meshes. Our results indicate that one thousand times faster simulation can retain same level of accuracy as conventional methods. In addition, our method provides continuous user interaction in real-time. It allows that we can immediately assess how a thermal field changes when controlling air-conditioning equipment in a data center.
著者
田辺 新一 中野 淳太 小林 弘造
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.541, pp.9-16, 2001
被引用文献数
16 12

The 65-Node Thermoregulation-Model was developed, based on Stolwijk model. The model has 16 body parts. Each body part consists of core, muscle, fat and skin. In addition, the model has a central blood compartment. Convective and radiative heat transfer coefficients were derived from the thermal manikin experiments. Under steady state condition, mean skin temperature; skin wet tedness and SET^* agreed well with those by 2 node-model. This model can predict fairly well for. skin temperature distribution under thermal neutrality. Under transient condition, trends of mean skin temperature and evaporative heat loss were similar to the subject experiment by Stolwijk.
著者
小林 弘明 井上 欣三 新井 康夫 藤井 照久 遠藤 真 松浦 由次 遠藤 政利 阪口 泰弘
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.119-125, 1997
被引用文献数
20

When the training of shiphandling techniques is provided, we always have the problems that the objective of the training is ambiguous and that the effect of the training is not clear. To imporve the above problems, authors make a proposal of a new concept that the shiphandling techniques consist of elemental techniques and verify the concept by experiments. As a result, the reasonability of the proposed concept is confirmed. Consequently, the proposed concept is found to be contribution to the efficiency and the evaluation of effectiveness of the future training.
著者
堀 貞喜 石田 瑞穂 青井 真 井上 公 大久保 正 岡田 義光 小原 一成 笠原 敬司 木村 尚紀 熊谷 博之 汐見 勝彦 関口 渉次 根岸 弘明 野口 伸一 松本 拓己 山水 史生 藤原 広行 功刀 卓 浅野 陽一 関根 秀太郎 廣瀬 仁 松原 誠 安逹 繁樹 伊藤 喜宏 針生 義勝 松林 弘智 松村 稔 宮川 幸治 山品 匡史 坂無 雅子 雷 楓 伊東 明彦 岩田 知孝 ト部 卓 川勝 均 木下 繁夫 工藤 一嘉 纐纈 一起 佐藤 春夫 佐藤 比呂志 武井 恵雄 中尾 茂 平田 直 平原 和朗 堀家 正則 松澤 暢 山北 聡 綿田 辰吾 山野 誠
出版者
独立行政法人防災科学技術研究所
雑誌
防災科学技術研究所年報 (ISSN:09186441)
巻号頁・発行日
vol.15, pp."I-12"-"I-16", 2004-09-06

地震調査研究推進本部の総合基本施策(「地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策(平成11年4月23日)」)、及び調査観測計画(「地震に関する基盤的調査観測計画(平成9年8月29日)」、「地震に関する基盤的調査観測計画の見直しと重点的な調査観測体制の整備(平成13年8月28日)」、「地震に関する基盤的調査観測等の結果の流通・公開について(平成14年8月26日)」)等に基づき、高感度・広帯域地震観測施設と強震観測施設を整備し、観測網の維持・管理・運用を行う。これら基盤的観測網と防災科研の在来地震観測網から得られるデータの収集・処理を行い、気象庁、大学等のデータと合わせて蓄積・流通・公開を行う。また、防災科研が海外に整備した観測施設についても、円滑な維持・管理とともに、観測方式の高度化を行いつつ、データの収集・処理・蓄積・公開を行う。さらに、各観測網から得られるデータを用いて、高度な地殻活動のモニタリングを実施し、地震活動状況の推移を判断するための研究成果を創出する。
著者
新井 良一 小林 弘
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-6, 1973-06-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
25

日本産ハゼ科魚類13種類の核型をコルヒチン処理した魚の鰐と消化管で観察した.体細胞の染色体数は2n=40, 2n=44, 2n=46, 2n=48の4型で, 各染色体の形態については, (1) すべての染色体がsubtelocentrics もしくはacrocentricsのものと, (2) metacentrics, submetacentricsおよびsubtelocentricsもしくはacrocentricsからなるものとが観察された.(1) のグループに属するものは, アシシロハゼAboma lactipes (Hilgendorf), 2n=40, マハゼAcanthogobius flayimanus (Temminck et Schlegel), 2n=44, ヨシノボリRhinogobius bruneus (Temmincket Schlegel), 2n=44, カワヨシノボリRhinogobiusflumineus (Mizuno), 2n=44, アゴノ・ゼChasmichthysdolichognathus (Hilgendorf), 2n=44, アベハゼMugilogobius abei (Jordan et Snyder), 2n=46, クモハゼBathygobius fuscus (Rüppell), 2n=48の7種類で, (2) のグループに属するハゼは, キヌバリPterogbius elapoides (Günther), 2n=44, ミミズハゼLuciogobius guttatus Gill, 2n=44, ヌマチチブTridentiger obscurus brevispinis Katsuyama, Aralet Nakamura, 2n=44, シマハゼTridentiger trigonocephalus (Gill), 2n=44, ウキゴリChaenogobiusannularis Gill, 2n=44, トビハゼPeriophthalmuscantonensis (Osbeck), 2n=46の6種類であった.
著者
笹木 圭子 小林 弘幸 恒川 昌美
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
資源と素材 : 資源・素材学会誌 : journal of the Mining and Materials Processing Institute of Japan (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.117, no.9, pp.747-752, 2001-09-25
被引用文献数
4

Aragonite-type of light calcium carbonate was synthesized by the successive reaction using calcined-hydrous scallop shells and calcined lime stones in the aqueous system with Mg<sup>2+</sup> ions under the CO<sub>2</sub> bubbling. In order to obtain the high aspect ratios of aragonite, the reaction temperature and concentrations of Ca<sup>2+</sup> ions in the 2nd step were important. The aspect ratio of aragonite increased when the reaction temperature was higher in the 2nd step than in the 1st step of the successive reaction. When the smaller amounts of calcium source were added in the 2nd step than in the 1st step, and the reaction temperature was lower in the 2nd step than in the 1st step, large particles of aragonite were produced with no smooth surfaces. The successive reaction was useful to extend the variety of morphologies in aragonite.
著者
小林 弘明
出版者
公益社団法人日本航海学会
雑誌
航海 (ISSN:0450660X)
巻号頁・発行日
no.95, pp.77-80, 1988-03-25

船体の運動状態を重視するミクロな航行シミュレーションを実施する場合の船体運動の数学モデルを概説する。数学モデルとしては,船体に働く流体力を直接的に表現する流力モデルと,船体運動を操作量に対する応答方程式として表現する応答モデルがある。
著者
穂坂 衛 斉藤 剛 小林 弘忠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.263-264, 1992-09-28

IATEXによる印刷原稿をその出力とする知的デスクワーク支援システムの機能と支援方式について述べる.本システムの原型は,IATEX利用援助システムであるが,その後の進展はその枠を越えたものになった.本システムは,原稿清書印刷のためにだけにIATEXを利用するのではなく,思考援助と整理,論理的な文書作成,さらに高品質な図や表の作成,ファイリング,手紙書式整え等,われわれが日常行なっているデスクワーク全般に利用できるように作られている.始めのシステムでは原稿をIATEX出力にすることに主眼を置き,図の取扱いは基本的な機能のみであった.高品質な説明図は高品質な文書に必然的に伴うべきものであるが,IATEXのこの部分の取扱いは極めて初等的で実用になり得なかった.IATEXの優れたところはテキストにおける文字の多様性と美しさ,バランスのとれた配置であるから,図の中においてもこれを利用することを考えた.著者らはそのため,既に軽験上得られた種々のアイディアを試みると共に,その後入手して使用可能になった公開ソフトウエアうち,われわれの目的に有効に利用できるものを積極的に取込んだ.本稿では始めに本システムの機能を簡略に示し,後半では説明図作成のための機能を取扱う.
著者
三上 大季 林 弘樹 守屋 潔 山上 浩志 吉田 晃敏
雑誌
日本遠隔医療学会雑誌 (ISSN:1880800X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.273-274, 2008-10
被引用文献数
1

著者版遠隔医療における通信インフラとして、低コストであるインターネットが多く利用されている。インターネットは公衆網であるため、通信内容の暗号化と共にサービスシステムへの不正なアクセスを防ぐための利用者認証が必須となる。最も一般的な利用者認証方式はID/パスワードによる認証であるが、認証情報の漏洩による第三者の「なりすまし」が行われる危険性が高い。そこで本研究では、インターネットを基盤とした遠隔医療システムにおいて、本人が所有する携帯電話を利用者認証手続きに利用することで安全性を高め、且つ利用者認証と連動して通信端末間に安全なVPN通信路を動的に確立できる通信インフラシステムを開発した。医療従事者に本システムを体験してもらいアンケート評価を行ったところ、92%の評価者が本システムの有効性を認めた。