著者
内田 篤呉 秋山 光文 荒木 史 有賀 祥隆 今井 康弘 大川 昭典 大下 浩司 奥村 公規 河合 正朝 木村 法光 宍倉 佐敏 下山 進 ジャンジャック ドロネー 城野 誠治 鈴田 滋人 玉蟲 敏子 中井 泉 中野 嘉之 馬場 秀雄 早川 泰弘 林 温 藤本 孝一 増田 勝彦 室瀬 和美 森口 邦彦 柳橋 眞 矢萩 春恵 河野 泰典 矢代 勝也 尾西 勇 柴田 伸雄 中本 久美子 米井 善明
出版者
(財)エム・オー・エー美術・文化財団(学芸部)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

科学調査は、東京理科大学・中井泉教授、吉備国際大学・下山進教授らが中心に担当し、型の技法は重要無形文化財保持者・森口邦彦氏、鈴田滋人氏、室瀬和美氏が伝統工芸技術から技法解明を実施した。科学調査の結果は、金地は金泥でなく、金箔とする第1次調査の結果を覆すものであった。有機色料は、波の部分に藍の存在は認められず、青墨の可能性が指摘された。伝統工芸の技法の調査は、金地と流水の境界の輪郭線は、縁蓋(型地紙)を用いた可能性が高いが、流水は型では表現できず、防染剤で描いたものと考えられる。文化財の研究は自然科学のみの調査に頼るのではなく、歴史と伝統の中で蓄積された技術や経験を踏まえることが極めて重要であった。
著者
小林 一郎 岩爪 道昭 杉本 徹 岩下 志乃 小澤 順 菅野 道夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.59-70, 2002-10-15

本稿では、ヒトの言葉による知的な作業をコンピュータ上に実現する枠組みである「日常言語コンピューティング」の中心的な要素技術となる「言語プロトコル」と呼ばれるコンピュータの通信プロトコルを自然言語に替えた新しい通信プロトコルとそれを利用した新しい通信方法を提案する.提案する手法の枠組みにおいて,コミュニケーション対象を選ばない柔軟な通信が実現可能になるこを示す.また,言語プロトコル通信のシミュレーション例を示し,提案する手法の有効性を示す.
著者
小林 裕康 田口 修 安井 浩樹 小林 哲 吉田 正道 ガバザ エステバン
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.94-97, 1997-03-25
被引用文献数
1

気管支鏡検査後に生じる発熱の病態把握の一助として検査後の末梢血白血球数の経時的変化を胃内視鏡検査例と比較し検討した。対象は当科入院中で気道感染のない気管支鏡施行患者15名と胃内視鏡施行患者10名である。方法は検査施行直前, 直後, 2時間後, 4時間後, および8時間後に体温と末梢血白血球数を測定し, 4時間後には咽頭ぬぐい液と静脈血培養を施行した。その結果, 胃内視鏡検査施行群では体温の上昇や, 白血球数の増加が認められなかったのに対し, 気管支鏡施行群では両者ともに上昇, 増加が認められた。しかし, 静脈血培養では細菌は検出されなかった。また, 気管支鏡検査時の処置内容による相違は認められず, 発熱の原因として気道へのファイバー挿入そのものによると考えられた。
著者
小林 寛
出版者
つくば国際大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13412078)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.125-139, 2008

Kang You-Wei's "shinto (神道)" is mean 'shentao-shuqjiao (神道設教)' by "I-chin(易経)"s word. His religion is relief for this world, is not relief for the other world. From his viewpoint that Confucianism (儒教) is religion. And Japanese 'Shinto' is national ceremony. He said that the Japanese emperor's 'seimon(誓文)' is the biggest ceremony of Japanese politics in Meiji(明治) era.
著者
浜林 正夫
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.1-21, 1971-07-01

論文タイプ||論説
著者
林 幹人
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. ビジネスマネジメントレビュー (ISSN:21850658)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.33-45, 2010-03
被引用文献数
1

近年、組織内のコミュニケーション手段としてソーシャル・メディアを導入する動きがある。それは、情報通信ネットワーク上で一般の人々が開かれた形で情報を発信したり、その情報の受け手である一般の人々が開かれた形でその情報に応答することを支援する技術である。ここでは、この技術を組織内に導入したものを組織内ソーシャル・メディアと呼ぶが、その導入目的のひとつは、組織内のコミュニケーションを促して知識の共有を図り、ひいてはイノベーションを実現することにある。そこで本研究では、イノベーション・プロセスにおいて組織内ソーシャル・メディアを利用することの意義について検討する。 イノベーション・プロセスにおけるこの技術の重要な意義のひとつは、それが組織内集合知の利用を支援する点にある。組織内集合知とは、組織内の情報通信ネットワーク上において当該組織の不特定のメンバーが相互作用を通じて発揮する何らかの問題解決を可能にする知的能力を意味する。それは、組織内に保有されながらもこれまで十分に利用されてこなかった知的資源であり、イノベーション・プロセス研究においても特に検討されてこなかったものである。この技術は、妥当性が高く多様な機密性を確保しながら知識を低コストで交換することを支援する。 本研究では、組織内ソーシャル・メディアをイノベーションの実現のために利用している企業に対しインタビュー調査を実施した。調査を通じて、この技術が、確かにイノベーション・プロセスにおいて組織内集合知の利用を支援し、イノベーションの実現に寄与しうることが確認された。
著者
小林 隆志 佐伯 元司
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.60-75, 2004-01-27

本稿では, Gang-of-Four(GoF)デザインパターンのようなソフトウェアパターンを使用したソフトウェア開発を支援するために, パターンのモデルとその利用法に関して議論する. 我々はパターンを使用した開発の問題点は, 開発者によるパターンの持つメカニズムを壊す変更であると捉え, パターンとその正しい使用過程のオブジェクト指向モデルを提案する. 本モデルでは, パターンには変更可能な箇所と, パターンの持つメカニズムのために変更すべきではない箇所がある点に着目しパターンの構造情報と, 変更可能な構造をどのように変更するべきかの操作情報を保存する. また本稿では, モデルを記述する言語としてJavaを選択し実際にGoFパターンのうち22個を記述する. また, その記述を利用し開発者を支援するツールを提案する.
著者
小林 盾
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.183-194, 2002-10-31 (Released:2009-02-10)
参考文献数
57
被引用文献数
2

数理社会学は,社会規範の発生メカニズムを扱うことができるし,むしろ積極的に扱っていくことが期待されている.社会規範は社会のセメントとして役立っているが,これまで社会学は「すでにあるもの」と仮定することが多かった.しかし,もし社会規範がどう生まれて変化していくのかをあきらかにできないと,ひとびとの行動や社会現象を理解するときに誤解する危険がある.いっぽうもし解明すれば,秩序問題という社会学の根本問題を解決できるであろう.そこで,1つの有望な戦略として,社会規範の発生を「選好形成」と捉えて,社会規範の内面化をモデル化することを提案する.そうすることで,理論的には合理的選択理論やゲーム理論の成果を継承できるし,方法論的にはマイクロな行動をマクロな構造へと架橋できる.そのとき,「ピンポイントの数理モデル」を立てて,研究対象を狭く深く限定することがふさわしい.こうした検討をとおして,「望ましい社会とはなにか」という問いにも,貢献できる可能性がある.
著者
永原 陽子 粟屋 利江 鈴木 茂 舩田 さやか 阿部 小涼 今泉 裕美子 小山田 紀子 尾立 要子 小林 元裕 清水 正義 前川 一郎 眞城 百華 濱 忠雄 吉澤 文寿 吉田 信 渡邊 司 津田 みわ 平野 千果子 浅田 進史 飯島 みどり 板垣 竜太 大峰 真理 後藤 春美 高林 敏之 旦 祐介 津田 みわ 中野 聡 半澤 朝彦 平野 千果子 溝辺 泰雄 網中 昭世 大井 知範 柴田 暖子
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、「植民地責任」概念を用いて、脱植民地化過程を第二次世界大戦後の植民地独立期に限定せず、20世紀の世界史全体の展開の中で検討した。その結果、第一次世界大戦期の萌芽的に出現した「植民地責任」論に対し、それを封じ込める形で国際的な植民地体制の再編が行われ、その体制が1960年代の植民地独立期を経て「冷戦」期にまで継続したことが明らかになった。
著者
澤田 雅浩 中林 一樹 市古 太郎
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 = Journal of social safety science (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.173-180, 2004-11-01
参考文献数
10
被引用文献数
2

<p>A reconstruction process from an earthquake disaster in Turkey has aspecial characteristic point Especially, the most characteristic points are the system of support for reconstructing a person's destroyed building caued by an earthquake disaster. Also development of a new settlement area that is considered great importance to the ground condition. These have been invented by the law, system and organization for a disaster in Turkey. In addition, after the Marmara earthquake, there were some changes in the law, system and organization about a disaster. By this change, it has been expected a different correspondence to afuture disaster. It is the purpose of this paper to examine the future changes of the characteristic points for a disaster in Turkey by arranging a series of processes.</p>
著者
本堂 毅 坂田 泰啓 小林 泰三
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.537-541, 2008-07-05

本堂は2002年,初等的な理論計算で,日常環境中のマイクロ波被曝レベルが現行の推定に比べ数桁高くなりうることを示し,受動被曝の問題を指摘した.今回,実験と数値シミュレーションでその理論計算を確認し,空間的に局在した強い曝露領域(ホットスポット)が存在することを明らかにした.本稿では,研究の背景と実験結果,数値新算上の課題を記し,環境科学と基礎物理学の関係および物理学の社会的役割について考えてみたい.
著者
岡林 繁 古川 政光 畑田 豊彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.714-721, 1993-05-20
被引用文献数
5 1

航空機用表示装置として登場したヘッドアップディスプレイは, 自動車にも応用され始めてきた.航空機用へッドアップディスプレイに関する研究では, ヘッドアップディスプレイの表示像情報の認識・受容における優位性は, パイロットの目の焦点調節量と視線移動量が低減されるためといわれている.本論文では自動車の視覚環境を考え, 周辺視による表示像情報の認識・受容に着目し, 2つの実験を行った.まず, 走行時の視覚環境を想定した実験装置を用い, 周辺視での認識機能を遮断した場合とそうでない場合について表示像の認識特性を比較した.次に, 周辺視野と中心視野に, 目からの距離が異なる視標を呈示し, それぞれの視標認識の程度を評価した.結果は, ヘッドアップディスプレイの特長が顕著な遠方表示や小さい俯角の条件で, 周辺視での表示像情報の認識・受容の効果が大きく, これは目の焦点調節量と視線移動量の低減の効果に匹敵することがわかった.