著者
宮原 温子 藤森 景子
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.20-21, 2020

In the current era where information equipment is widespread, research was conducted regarding the extent to which beginner Kanji learners -whose native language does not include Kanji characters in their writing system- are seeking recognition, reading, meaning, usage, and reproduction of the shape of Kanji characters. As a result, it was found that all of them seeked to learn to read Kanji words and to convert Kanji through typing. It was also revealed that many students sought the ability to handwrite Kanji, demonstrating their desire to be able to use Kanji through both handwriting and typing.
著者
田中 大貴 森 恵莉 関根 瑠美 鄭 雅誠 鴻 信義 小島 博己
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.119-122, 2020-06-15 (Released:2021-06-15)
参考文献数
13

塩化亜鉛液を浸した綿棒で上咽頭を擦過する上咽頭擦過療法 (Epipharyngeal Abrasive Therapy: EAT) は, 組織の収斂・抗炎症作用を利用した上咽頭炎など初期の感冒症状に対して一部の施設にて行われている。 上咽頭擦過療法で稀に嗅覚障害を来すことがあるとされるが, 詳細な報告はない。 国外ではグルコン酸亜鉛液が初期の感冒に効果があるとされ市販されており, このグルコン酸亜鉛液による点鼻治療で嗅覚障害を来したという報告が散見する。 また硫化亜鉛や酸化亜鉛も動物実験で嗅覚障害を起こしたという報告がある。 今回, 塩化亜鉛液が原因と考えられる嗅覚障害の例を経験し, 塩化亜鉛も他の亜鉛化合物と同様に嗅覚障害を呈する可能性が考慮されたため, 文献的考察を加えて報告する。
著者
若森 晋之介
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.558, 2023 (Released:2023-06-01)
参考文献数
3

近年,酵素工学やゲノム解析・バイオインフォマティクスが大きく進展し,学術界や産業界では,目的に応じた酵素を開発できるようになっている.酵素は高い基質特異性を示し,温和な条件下で化学・立体選択的反応を促進するため,グリーンケミストリーの観点から望ましい触媒である.その一例としてシトクロムP450が注目されており,化学合成とシトクロムP450改変体を組み合わせた複雑な天然有機化合物の全合成も報告されている.最近,アリロマイシン類のコア骨格を構築可能なP450改変体の開発がMolinaroらによって報告されたので紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Heckmann C. M., Paradisi F., ChemCatChem, 12, 6082–6102(2020).2) Zhang X. et al., Science, 369, 799–806(2020).3) Molinaro C. et al., J. Am. Chem. Soc., 144, 14838–14845(2022).
著者
小川 直毅 五月女 真人 中村 優男 森本 高裕
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.154-159, 2020-03-05 (Released:2020-09-14)
参考文献数
24
被引用文献数
1

光起電力は現代社会に欠かすことのできない応用物性であり,太陽電池から各種光センサーまで広く利用されている.その歴史は長く,半導体p–n接合やショットキー接合に代表される“界面”の光起電力は180年ほど前から知られている.一方,1960年前後に空間反転対称性の破れた“バルク結晶”における光起電力が見出され,古典描像では説明できない巨大な起電力と特異な励起波長/偏光依存性を示すことから「異常光起電力効果」と呼ばれてきた.近年,我々の理解が進み,この異常光起電力の起因が,光励起に際した電子雲の実空間変位(シフト)であることが明らかとなったため,「シフト電流」へと改称されつつある.物質中の電子による誘電分極は,現代的な観点では,波動関数の量子力学的位相(ベリー位相)により表現される.シフト電流はその光学遷移前後の変化に対応し,始状態(価電子帯)と終状態(伝導帯)のベリー位相の差によって発生していると捉えることができる.このベリー位相差は,理論的に電子雲重心の実空間シフトと同義であり,光学遷移の時間スケールで光電流が駆動されることになる.最近私たちは,各種強誘電体で観測される光電流が,主にシフト電流に起因していることを,分光実験と理論計算の比較により明らかにした.通常,光起電力や光電流は試料に金属の電極を用意して配線を行い,増幅器等の電子回路を介して,オシロスコープや電圧/電流計で計測されている.しかし,シフト電流の本質的な高速性により,そのダイナミクスを明らかにするためには別の実験手法が必要となる.反転対称性の破れた試料にパルス光を照射した際には,パルス状のシフト電流が発生し,この短時間の電荷運動は電磁波を放射する.この電磁波を定量的に検出することにより,電極や測定回路に依存しない,非接触での超高速光電流測定が可能となる.これはテラヘルツ放射分光と呼ばれる計測法の一種である.また近年では,バンド構造の第一原理計算からシフト電流の励起スぺクトルが定量的に予測できるようになっている.これら実験と計算を比較することにより,シフト電流の励起ダイナミクス,またベリー位相への依存性が理解できるようになってきた.シフト電流は一種の分極電流であり,指向性を持ち,ボルツマン輸送理論で記述される通常の散逸電流とは質的に異なった性質を示す.量子力学的位相が観測値に現れるという点も興味深い.シフト電流は電流源とみなすことも可能であり,発生する起電力の大きさは試料の内部抵抗の関数となるため,物質のバンドギャップには制限されない.その超高速性,さらには赤外波長域での高効率光検出法としてなど,シフト電流は基礎/応用両面から大きな注目を集めている.
著者
宮原 浩二郎 森 真一
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.2-20, 1998-06-30 (Released:2010-04-23)
参考文献数
32

「地震」と「震災」はそれぞれ別の対象を指している。「地震」は地面の揺れという自然現象を指す。それに対して, 「地震による災害」である「震災」は, 自然と人間生活の相互作用現象を指示している。それゆえ, 「震災」の研究には, 人間生活の様態を知ることが不可欠である。このような視点に立つわれわれは, 本稿で, 芦屋市を事例として, 「阪神・淡路大震災」の特徴の1つである, 被害の区域差の記述を試みる。特に, 人的被害の区域差と被災者住民の生活・居住環境を記述する。われわれは, 芦屋市を5区域に分け, それぞれの震災被害, 生活・居住環境のデータを集計した。データから, 芦屋を構成する5区域は, 市が標榜する「国際文化住宅都市」のイメージに合致する程度がそれぞれ異なることが浮き彫りにされる。中間平坦区域は, 「邸宅地」指標の高い山麓区域と, 「新住宅地」指標の高い埋立区域を圧倒的に上回る被害を出した。つまり, 「住宅都市」イメージから最も距離のある中間平坦区域は生活居住環境の対地震抵抗力が弱く, 最大の被害を出したのではないかと考えられる。
著者
濵野 初恵 高田 望 森 優太 上村 一貴 片田 裕子
出版者
一般社団法人 日本フットケア・足病医学会
雑誌
日本フットケア・足病医学会誌 (ISSN:24354775)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.100-107, 2023-01-31 (Released:2023-05-31)
参考文献数
18

本研究の目的は, 糖尿病患者のフットケアを実践する看護師の学習ニーズを明らかにすることである. 糖尿病足病変の指導に係る適切な研修を修了し, 医療機関にて糖尿病患者のフットケアにかかわる看護師15名を対象に半構成的面接を実施した. 得られた内容は質的記述的に分析した. その結果, 学習ニーズとして【バイオメカニクスに基づくフットケア】, 【フットケア実践におけるアセスメントスキル】, 【多職種連携を円滑に進めるための技術】, 【患者に行うダイレクトなフットケア技術】, 【学びが深まる新しい教育ツールの開発】の5カテゴリーが生成された.  本研究結果より, 従来の研修プログラムだけでは補えない学習ニーズが明らかとなり, 自分自身が研修で得た技術や能力と, 現場で求められる能力にギャップを感じている可能性が推察された. 今後, 複雑で多様化した糖尿病足病変患者に対応するには, 理学療法士や義肢装具士をはじめとした専門職の視点を取り入れた学習内容や, 視聴覚教材などを活用した教育体制の確立が重要であると示唆された.
著者
茶谷 成 森藤 雅彦 佐々木 秀 横山 雄二郎 村上 義昭 末田 泰二郎
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.2149-2152, 2004-08-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
20
被引用文献数
6 4

今回,鉗子や体位の工夫により摘出しえた経肛門的直腸異物の1例を経験したので報告する.症例は56歳男性.自慰目的にて清涼飲料水の瓶を肛門より挿入し,抜去不能となり当院に来院した.腹部X線像にて直径4 cm高さ15 cmの瓶を認めた.まず用手的摘出を試みたが摘出できなかった.膣鏡診および内視鏡診施行するも抜去不能であった.腰椎麻酔下,載石位にて通常の鉗子を用いて摘出を試みたが把持困難であった.そこで,下肢をさらに挙上して高載石位とし,股関節を屈曲させ,腹部を愛護的に圧迫し,肛門を左右から拡張すると異物の全周が可視できた.また八爪鈎骨鉗子を用いることで異物を把持し摘出しえた.術後は特に合併症を認めなかった.今回用いた方法は経肛門的直腸異物摘出法の一つとして有効であり,今後同様症例に対して試みる価値があると考えられた.
著者
勝問田 剛 長岡 千賀 小森 政嗣
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.275-282, 2011-08-25 (Released:2019-09-04)
参考文献数
17
被引用文献数
2

In face-to-face communication, it is often observed that the body movements of a listener change almost simultaneously with changes in voice patterns of the speaker. This is referred to as 'entrainment'. The present study examined the relationship between the degree of teacher-student entrainment and students' interest in the lecture. Four university professors gave 60-minute lectures. The body movements of the students were recorded using a video camera located in the front of the lecture room and the voices of the professors were recorded using a microphone. After each lecture, the students were asked to rate their interest in the topic of the lecture. We used a computer-based video analysis to measure the intensity of students' body movements, and examined the temporal relationship between body movements and the intensity of the teacher's voice, by a moving correlation analysis. These coefficients can be regarded as the entrainment levels. In all lectures, there were positive and significant relationships between the level of entrainment and students' interest. These results indicate that temporal changes in the level of entrainment can be used as an indicator of temporal changes in the interest level of students.
著者
塩崎 万起 宮井 信行 森岡 郁晴 内海 みよ子 小池 廣昭 有田 幹雄 宮下 和久
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.115-124, 2013 (Released:2013-08-15)
参考文献数
29
被引用文献数
5 6

目的:警察官は他の公務員と比べて心疾患による休業率が高く,在職死亡においても常に心疾患は死因の上位を占めることから重要な課題となっている.本研究では,A県の男性警察官を対象に,近年増加傾向にある虚血性心疾患に焦点をあて,各種危険因子の保有状況とその背景要因としての勤務状況や生活様式の特徴を明らかにすることを目的として検討を行った.対象と方法: 症例対照研究により,虚血性心疾患の発症に関連する危険因子について検討した.対象はA県警察の男性警察官で,1996–2011年に新規に虚血性心疾患を発症した58名を症例群,脳・心血管疾患の既往がない者の中から年齢と階級をマッチさせて抽出した116名を対照群とした.虚血性心疾患の発症5年前の健診データを用いて,肥満,高血圧,脂質異常症,耐糖能障害,高尿酸血症,喫煙の有無を両群で比較するとともに,多重ロジスティック回帰分析を用いて調整オッズ比を算出した.続いて,男性警察官1,539名と一般職員153名を対象に,横断的な資料に基づいて,各種危険因子の保有率およびメタボリックシンドローム (MetS) の有所見率,勤務状況および生活様式の特徴を年齢階層別に比較検討した.結果: 虚血性心疾患を発症した症例群では,対照群に比べて発症5年前での高血圧,耐糖能障害,高LDL-C血症,高尿酸血症の保有率が有意に高かった.多重ロジスティック回帰分析では高血圧(オッズ比 [95%信頼区間]:3.96 [1.82–8.59]),耐糖能異常 (3.28 [1.34–8.03]),低HDL-C血症 (2.26 [1.03–4.97]),高LDL-C血症 (2.18 [1.03–4.61]) が有意な独立の危険因子となった(モデルχ2:p<0.001,判別的中率:77.0%).また,警察官は一般職員に比べて腹部肥満者 (腹囲85 cm以上)の割合が有意に高く(57.3% vs. 35.3%, p<0.001),年齢階層の上昇に伴う脂質異常症や耐糖能障害の有所見率の増加もより顕著であった.45–59歳の年齢階層では個人における危険因子の集積数(1.8個 vs. 1.4個, p<0.01)が有意に高く,MetS該当者の割合も高率であった(25.0% vs. 15.5%, p<0.1).さらに,MetS該当者では,交替制勤務者が多く (33.6% vs. 25.4%, p<0.01),熟睡感の不足を訴える者 (42.5% vs. 33.7%, p<0.01),多量飲酒者 (12.8% vs. 6.3%, p<0.01)の割合が高くなっていた.結論:警察官においても高血圧,耐糖能障害,脂質異常症などの既知の危険因子が虚血性心疾患の発症と関連することが示された.また,警察官は加齢による各種危険因子の保有率およびMetS該当者の割合の増加が一般職員よりも顕著であり,その背景要因として,交替制勤務や長時間労働などの勤務形態と,飲酒や睡眠の状態などの生活様式の影響が示唆された.
著者
窪田 祥平 野澤 麻子 矢内 貴憲 小笹 浩二 森 里美 栗原 和幸
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.809-812, 2017 (Released:2017-07-12)
参考文献数
10

症例は14歳男児.クラゲ刺傷の既往はなく,これまで半年に1回の頻度でクラゲを摂取していた.市販のタコクラゲ(約100g)を摂取して5分後に嘔気,喘鳴,紅斑が出現し,当院を受診した.アナフィラキシーと判断して,アドレナリンの筋肉注射,気管支拡張薬の吸入等の処置を行った.後日施行したタコクラゲの経口負荷試験によって,紅斑,喘鳴,嘔気,腹痛が出現し,クラゲによるアナフィラキシーと診断した.クラゲの経口摂取によるアナフィラキシー症例の報告は稀で,アレルゲンもほとんど解析されていない.本症例ではクラゲ刺傷の既往がなく,ポリガンマグルタミン酸(poly-gamma-glutamic acid:PGA)のプリックテストも陰性であった.そのためクラゲアレルギーの発症機序は,クラゲ刺傷によりPGAに感作されて発症する納豆による遅発性アナフィラキシーとは異なると考えられた.また,数種類の食用クラゲを用いたprick to prick testの結果,クラゲの種類によりアレルゲン性が異なることが示唆された.
著者
森栗 茂一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.245-265, 1996-03-29

東北の河原町の特色一般に、日本のマチ場は河原や坂に位置するという。ここでは、東北のさまざまな城下町の河原に位置する町について検討した。日本の川は、勾配が急なため、また局地的な降水のため、広い河原が存在する。近世の都市においては、これを河川改修することで、城下町を建設してきた歴史がある。そうした河原町には、次の三つの歴史展開のケースがある。 ① 下級武士の住宅地としての歴史をたどったもの。現在も住宅地。 ② 城下町の武士の町と町人の町の境界の川にそった所にあり、現在も盛り場になっている。 ③ 城下町から出た街道が、城下町の端の川を渡頭のターミナルとして展開したもの。現在でも、職人町・在郷商人町となっている。弘前、盛岡、会津若松、仙台など、ある程度以上の規模の城下町では、こうした、町外れの河原の町が存在していた。なかでも、仙台の河原町周辺は、飢饉のときの餓死者を処理し、供養する場であった。また、被差別の人々、流浪芸人・障害者が集まっていた。河原である限り、差別された「河原者」と関わる歴史がある。仙台では、その差別をストレートに記述している資料があることに問題を感じる。一方で、仙台ではそうした差別の歴史を隠したり排除するのではなく、彼らの存在も、地域の特色の一つとして肯定的に受け止める姿勢がある。これは、差別の現実が眼前にあり、かつそうした差別記述を隠そうとする西日本の伝承の状況と異なっている。
著者
森下 剛久 清水 鈴昭 井村 洋 岡本 昌隆 小野 芳孝 斉藤 稔 中村 康一 松井 俊和 重村 はるひ 井野 晶夫 江崎 幸治 平野 正美
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.627-639, 1984 (Released:2009-01-26)
参考文献数
22
被引用文献数
2

Pulmonary complications were studied in 213 patients with leukemia and lymphoma. The incidence of pulmonary lesions was 38.5% and diffuse changes were encountered twice more frequently than localized ones. Etiological diagnosis during life was difficult. In 38 out of 62 cases with diffuse lesions, their etiology was not determined. In 9 out of 28 cases with localized lesions their etiology was not clear. In some of these cases autopsy clarified their etiology.Among localized cases, infection, mainly of bacterial origin and infiltration of underlying diseases were two main etiologies. On the other hand, diffuse lung lesions were of various etiology; 29 infections (bacteria 8, fungus 9, virus 8, p.carinii 2), 11 tumor infiltrations, 11 interstitial pneumonia, 3 vascular origins. In these cases with diffuse lesions of different etiology, clinical findings such as fever, cough, dyspnea, low PO2, high LDH, increased CRP, and hypoalbuminemia were observed, but not helpful in differentiating the etiology. Eight out of 11 cases of interstitial pneumoonia occurred during or after tapering of glucocorticoid.The mortality rate was as high as 54.4% of all lung diseases. Retrospective studies on the chest X-ray pictures showed that diffuse ill-defined opacities or multilocated consolidations were associated with poor prognosis.The diagnostic value of transbronchoscopic lung biopsy and therapeutic implications of empirical glucocorticoid administration for etiologically undiagnosed lung lesions were also discussed.
著者
角田 圭司 森川 実 永田 泉
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.24-28, 2009 (Released:2017-05-11)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

The purpose of this study is to elucidate the characteristics of C3-4 level cervical spondylotic myelopathy. This study included 11 patients, 9 men and 2 women. Mean age at admission was 75.4 years. Clinically, all of the patients had clumsy hands and gait disturbance. There was also wooziness in 7 cases. This unusual symptom may contribute to late diagnosis. Radiologically, hypermobility at the C3-4 segment compensating for decreased mobility at lower segments may induce hypertrophy of the ligamentum flavum and disc bulging. This may be related to the occurrence of C3-4 level myelopathy.
著者
立花 哲也 鈴木 愛 高森 基史 伊能 智明 青木 美穂子 千葉 博茂
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-25, 2002-06-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
17

Lafutidine (FRG-8813) is a new H2-receptorantagonist that not only has a strong inhibitory effect on gastric secretion but also augments the gastric mucosa protection factor and dilate arterious in the gastric submucosa and enhances gastric mucosal blood flow via capusaicinsensitive afferent neurons.Its presence in the tongue too, suggests that lafutidine may be effective for patients diagnosed with glossodynia. This treatment was attempted with 50 glossodynia patients, who received lafutidine in doses of 10mg twice daily for 8 weeks.The pain amelioration rates (reduced and better) were 54.0%(27/50 cases) after 2 weeks, 60.0%(30/50 cases) after 4 weeks, 80.0%(40/50 cases) after 6 weeks, and 84.0%(42/50 cases) after 8 weeks. The pain level on VAS was 46.8mm on average before administration, and 12.1mm on average after 8 weeks.The administration of lafutidine exhibited good clinical efficacy, safety and utility in the treatment of glossodynia.
著者
森 幹男 斎藤 俊夫 中西 愛乃 宮沢 啓輔 橋本 芳郎
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.137-145, 1966-02-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
12
被引用文献数
20 27

1. The flesh of Lepidocybium flavobrunneum and Ruvettus Pretiosus has been analyzed, and were both found to contain approximately 20% of oil consisting primarily of wax. 2. The flesh and acetone-soluble oil of both species produce seborrhea besides diarrhea in rats, and are judged not suitable for food. 3. The acetone-soluble oil has been fractionated into the hydrocarbon, wax, glyceride and polar substance fractions by column and thin-layer chromatography, and alcohol and fatty acid constituents of wax and glyceride fractions analyzed by gas-liquid chromatography. 4. The main constituents present are: cetyl alcohol, oleyl alcohol and oleic acid in wax and oleic and eicosenoic acids in glyceride. 5. Hydroxy oleic acid is not recognized, differing from the observation of Cox and REID on the oil of R. pretiosus.