著者
江口 昇次 竹内 久人 江崎 俊之
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.7, pp.1250-1254, 1987-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
23
被引用文献数
11

ω-アジドカルボニル化合物[2],[4],およびω-クロロ酸アジド化合物[6]の分子内aza-Wittig型閉環反応性について検討した。出発原料であるアジド化合物は,対応するクロロ化合物の相間移動触媒存在下,NaN3の求核産換反応により,または,HN3のα,β-不飽和ケトンへのMichael付加反応により合成した。一般に,分子内aza-Wittig型反応による五員環への閉環反応は容易に進行したが,四員環への閉環反応は進行しなかった。しかし,2-フエニル-1-アギチン[18]のβ-アジドプロピオフェノン[2a]の分子内aza-Wittig反応による生成は,1-フエニルシクロピロピルアジド[23]の熱分解による別途合成,および,[18]のLiAlH4還元体[19]の生成により確認できた。
著者
浜田 久之 リー シエリー ガバンラスル アバス 近藤 久義 江崎 宏典 大谷 尚 バティー ヘレン P
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 = Medical education (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.325-335, 2010-10-25
参考文献数
14

日本では,近年臨床研修指導医に対する評価の必要性も高まっている.欧米では,標準化学生,複数のステーション,ビデオによる記録,観察スコアによる複数の評価者等を基本としたObjective Structured Teaching Evaluation(OSTE:客観的指導能力評価)が開発され指導医の評価方法のひとつになっている.今回我々は,日本でのOSTEを実施し分析を行った.<br>論点<br>1) 5つのステーション,標準化研修医,ビデオによる記録,7名の評価者によるOSTEに10名の臨床研修指導医が参加した.<br>2) チェックリストと5段階スケールによる指導医の指導力評価の他に,チェックリストの信頼性と妥当性を評価した.指導医の背景因子による分析もおこなった.<br>3) 「指導医講習会参加歴有り」,「教育歴5年以上」,「非内科医」の因子が,チェックリスト得点とスケール得点で有意に高かった.評価者間での個人差はなかった.<br>4) チェックリストに関する一般化可能性係数は0.81,信頼度指数は0.83であった.チェックリスト得点とスケール得点との相関係数は0.8であった.<br>5) 参加者に関するバイアス等があったが,OSTEによる客観的な指導能力評価は可能と考えられる.今後,さらなる研究が必要である.
著者
南部 恵美 石川 綾美 江崎 哲也
出版者
山梨大学教育国際化推進機構
雑誌
高等教育と国際化 : 山梨大学教育国際化推進機構紀要年報 (ISSN:21893993)
巻号頁・発行日
no.6, pp.37-43, 2021-01-31

山梨大学では、授業のみならず、学生に対する英語学習支援もオンライン方式に切り替えている。新型コロナウィルス感染症の影響が拡大してからこれまで、高等教育機関でオンライン授業と対面授業の満足度などについての調査は行われているが、英語学習支援に関する調査・研究は見当たらない。そこで本研究では、英語学習に関するサービスを提供する「学生」(Student Assistants)に対する意識調査を行い、さらにコロナ禍前後に英語学習・留学個別相談を利用した「学生」の層を分析した。その結果、英語学習に関するサービスを提供する「学生」(Student Assistants)はオンライン方式を好む学生が多いことが確認され、英語学習・留学個別相談のオンライン方式への切り替えによって、利用した「学生」の層に変化があったことが明らかになった。
著者
村田 勝 神戸 保 江崎 一子 岩本 佳子 村田 みどり
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-7, 2006-02

成熟(黄色)したカボスを用いて,食品を中心とした加工品開発を行った。この開発研究のコンセプトは,黄色化したカボス全体をすべて加工に使用することである。種子も果皮も,もちろん果汁も利用し,廃棄物をゼロにすることである。また,高齢者や病弱者に美味しく食べてもらえる黄色カボスの加工品開発も,この研究の目的の一つである。開発した53品目の中には,高齢者や病弱者向けに特に開発した食品5品目がある。これらは,健常者にとっても食べやすく美味しい食品である。53品目中で商品化予定のものは,現在3品目である。
著者
都築 基弘 平野 正美 井野 晶夫 長谷川 明生 宮崎 仁 小島 博嗣 丸山 文夫 岡本 昌隆 松井 俊和 江崎 幸治
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.296-302, 2000

1984年8月から1998年1月までに受診した高齢者(60歳以上)AML全83例の特質を明らかにするために同時期に受診した若・壮年者(15&sim;59歳)114例と臨床像および検査所見の比較検討を行った。高齢者AMLは,白血病細胞側の特徴としてはMDS先行AMLが多く,<i>de novo</i> AMLのFAB分類ではM3が少なく,M0, M1の多い傾向がみられた。染色体検査では予後不良とされる5番,7番染色体の異常が多くみられ,予後良好な15;17転座,8;21転座,16逆位は少なかった。また白血病芽球のミエロペルオキシダーゼ陽性率50%未満の症例が多くみられた。宿主側の特徴としては,検査所見では末梢血芽球比率,総蛋白低値,フィブリノーゲン,クレアチニン高値を示した。performance status 3および4の症例が約40%を占めており,診断時肝障害,心疾患,明らかな感染巣を有する症例が多くみられた。高齢者AMLは若・壮年者に比し多くの予後不良因子をもつ集団であることが示された。
著者
長沼 佐枝 荒井 良雄 江崎 雄治
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.310-326, 2008-12-30 (Released:2017-05-19)
被引用文献数
3

1970年代以降,地方中核都市は急成長を遂げ,現在も人口が増加し続けている.それに伴い深刻な住宅不足に陥ったが,大都市圏のように一定期間に集中した人口増加は経験していない.したがって,地方中核都市の郊外では,同じ年齢層の住民が多数入居せざるを得なかった大都市圏の郊外とは,異なる人口高齢化の様相を示す可能性がある.本稿では福岡市を事例に,地方中核都市の郊外においても,大都市圏と同様のメカニズムで高齢化が進むか否かを実証的に検討する.また人口維持の面から住宅地の持続可能性について考察を行う.福岡市の高齢化は2000年には都心において進んでいたが,2015年には郊外において急速に進行すると予測される.中でも高齢化の進行が著しいのが,1970年代に丘陵を切り開いて造られた,縁辺部の住宅地である.ここでは,第二世代の地区外転出が進んでいることに加え,離家した第二世代が第一世代の近隣に戻ってくる可能性が低いことも確認された.このような住宅地に,新たな住民が大量に転入するとは考え難いだめ,いずれ高齢化が進むと考えられる.また福岡の事例からみて,地方中核都市の郊外においても,第一世代の定住による加齢と第二世代の地区外転出により,地区の人口高齢化が進むという大都市圏と同様のメカニズムが顕在化する可能性が高い.さらに,こういった住宅地は,地区内の土地の勾配や公共交通の利便性に問題があることから,大都市圏,あるいは地方都市の平地上の住宅地と比べて,第一世代が単独で生活できる期間が短くなる可能性がある.
著者
中川 幹子 江崎 かおり 宮崎 寛子 手嶋 泰士 油布 邦夫 高橋 尚彦 犀川 哲典
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.292-299, 2012 (Released:2015-07-16)
参考文献数
21
被引用文献数
3

早期再分極に見られる心電図所見の特徴は,J点の上昇およびJ波(QRS終末部に見られるノッチもしくはスラー)の存在である.J点上昇とJ波では出現頻度や出現誘導が異なっており,臨床的意義は同一ではないと考えられる.すなわち,健常若年男性に見られるJ点上昇はV2~V4誘導で高率に認められるのに対し,J波は主に下壁誘導とV4~V6誘導に出現する.われわれの検討では,J波は男性の12.0%,女性の9.3%に認められ,若年群と高齢群にピークを有する2峰性パターンを示した.ホルター心電図を用いた検討によると,健常人においてもJ波は夜間に増高する日内変動を示し,心拍数や自律神経活動に影響を受けることが示された.加算平均心電図を用いた検討では,J波はQRS内部に含まれていた.また,心エコー図上,左室内に心室中隔から乳頭筋に付着する偽腱索をもつ症例では,J波の合併率が有意に高く,これらの心室内構造物がJ波や不整脈の発生と関連がある可能性が示唆された.
著者
中島 直樹 杉村 隆史 小野 恭裕 江崎 泰斗 柳瀬 敏彦 梅田 文夫 名和田 新 本村 正治
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.521-529, 1997-08-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
16

副腎アンドロゲンは抗糖尿病作用を有すとされるが, その詳細な機序は明らかでない. 今回, 非インスリン療法中の成人男性糖尿病患者59名および非糖尿病者32名の計91名について早朝空腹時に血中dehydroepiandrosterone (以下DHEA), DHEA-sulfate (DHEA-S), testosterone, estradiol, cortisol, 空腹時血糖, HbA1c, IRIを測定した. 全対象において, 血中DHEA-S濃度はHbA1c (p<0.05) や空腹時血糖値 (p<0.05) と有意の負相関を示した. 比較的高IRI血症群 (IRI10μU/ml以上群, n=25) では, 正IRI血症群 (n=66) に比して血中DHEA濃度が有意に低下していた (1.91±1.32ng/ml vs. 2.42±1.12ng/ml, p <0.01).糖尿病群から抽出した28名で6カ月後に再検をしたところ, HbA1c値1%以上改善群 (n=6) では血中DHEA-S濃度は有意 (p<0.05) に増加した. また, 血中IRI低下群 (n=12) では血中DHEA濃度が有意に (p<0.05) 増加した. 以上, 成人男性においては, 糖尿病コントロール状態と血中DHEA-S濃度が関連し, 一方血中IRI値と血中DHEA濃度が関連することが示唆された. これらの関連は経時的観察においても認められた.
著者
小谷 二郎 江崎 功二郎
出版者
石川県林業試験場
巻号頁・発行日
no.42, pp.10-14, 2010 (Released:2011-07-13)

冷温帯のミズナラを主とする二次林で、集団枯損被害が上木の残存状況と林内の稚樹の生育状況に与える影響を調べた。残存木の林相は、ミズナラ優占型、ミズナラ-小高木型、ブナ優占型、小高木型の4つに区分された。区分された林内の稚樹は、ミズナラ優占型とブナ優占型ではブナの密度が高く、ミズナラ-小高木型と小高木型ではミズナラのほかいくつかの高木樹種の密度が高い傾向にあった。ブナ堅果の大豊作年の影響で、大量に実生が発生した林分もみられた。以上のことから、基本的に今後ともミズナラを主とする林分が維持され、中にはブナが優占度を増加させる場合や、一部では多様な樹種構成に変わる場合なども考えられた。
著者
杉浦 欣一 大橋 淑宏 江崎 裕介 古谷 博之 大野 義春 中井 義明
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.506-515, 1991-04-20 (Released:2008-03-19)
参考文献数
19

There is amount of epidemiologic, clinical and laboratory evidence to document that viral infection is involved in otitis media with effusion(OME).However, few studies have demonstrat- ed the direct influence of viruses on the tubotympanum.The purpose of this study is to establish the effect of influenza A virus invaded in the tubotympanum, in an attempt to elucidate the possible mechanism by which the virus contributes to the pathogenesis of OME.80 guinea pigs with normal otoscopic findings were inoculated with 0.2m1 suspension of influenza A(3.3 x 108PFU/ml)into their tympanic cavities through their tympanic membranes.To serve as controls, the same number of guinea pigs were injected with 0.2ml of physiologic saline solution into their tympanic cavities.At 3, 7, 14, and 28 days postinoculation, they were used for examination of the mucociliary function.Middle ear effusions were observed only in the animals inoculated with the virus.Mucociliary dysfunction was observed only in the animals inoculated with the virus.The ciliary activity in the bulla was declined at any time examined.On the other hand, the ciliary activity in the eustachian tube and the tympanic orifice was slightly lowered between 7 and 14 days, but the level was not different from that of the control.However, the number of active ciliated cells(showing more than 500 beats/min)was significantly smaller than that of the control.The mucociliary clearance time of the tubotympanum was more prolonged than that of the control at 3, 7, and 14 days, and returned to the control level at 28 days.A variety of morphologic changes were observed in the tubotympanum treated with the virus. Major pathologies observed included a general inflammatory cell infiltration, vacuolation and other degeneration of ciliated cells, and vascular damage and increased vascular permeability.Regener- ation of cilia or ciliated cells followed the degeneration, which included an increased number of basal cells and new formed centrioles.However, the viral infection had an influence on the epithelial cells with new centrioles.Our study has demonstrated that viral infection could evoke mucociliary dysfunction of the tubotympanum and create an increased susceptibility to bacteria.Therefore, viral infection could enhance bacterial infectious process in the tubotympanum.Through the failure viruses could contribute to the occurrence of OME.

1 0 0 0 OA 電気刺激療法

著者
江崎 重昭 川村 次郎 本多 知行
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.404-406, 1995-11-30 (Released:2018-09-25)
参考文献数
18
著者
奥田 尚 江崎 洋一 八尾 昭
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.371-382, 2005
参考文献数
39
被引用文献数
2

高知市東方の三宝山地城では,仏像構造線を境にして,北西側に秩父帯の三宝山コンプレックス(新称)と大谷コンプレックス(新称),南東側に四万十帯の新宮コンプレックス(新称)が分布する.産出する放散虫化石が示す年代から,三宝山コンプレックスはジュラ紀新世後期,大谷コンプレックスは白亜紀古世前期に形成された地質体である.三宝山コンプレックスは,基質をなす剪断された泥岩中に緑色岩類・石灰岩・チャートのレンズ状・ブロック状岩体を含む.三宝山南方のドライブウェイの露頭では,緑色岩類のみかけ上,上位に灰白色石灰岩が分布する.また,みかけ上,下位の緑色岩類中に暗灰色石灰岩礫が含まれる.暗灰色石灰岩から4属4種,灰白色石灰岩から3属3種の六射サンゴ化石が産出する.前者はイタリアの南チロルやギリシャのHydra島,米国NevadaのNew PassなどのLadinianからCarinanの石灰岩から産出する種に,後者の六射サンゴ化石はオーストリアの北アルプスやユーゴスラビアのJulian AlpsのNorianからRhaetianの石灰岩から産出する種に似ている.以上のことから,三宝山コンプレックスに含まれる暗灰色石灰岩は.パンサラッサ海に形成された火山島の周縁でLadinianからCarnianに形成された.その後,灰白色石灰岩がNorianからRhaetianに形成されたと考えられる.
著者
江崎 公子
出版者
国立音楽大学
雑誌
音楽研究 (ISSN:02894807)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-14, 2010-03

本研究は、近代日本の始まりの時点で、「音楽」がどのように認識されていたかについて、小中村清矩著『歌舞音楽略史』と『古事類苑 楽舞部』に着目し分析するものである。『古事類苑』は明治12(1880)年3月8日に当時の文部省編輯局長であった西村茂樹の建議によって、前近代の日本の文化を集大成した百科事典である。『古事類苑』編纂初期の責任者が小中村清矩(文政4(1822)年12月江戸~明治28年10月東京)である。そして同書建議の翌年、明治13年7月に執筆したのが『歌舞音楽略史』(明治21年2月刊)であった。小中村の『歌舞音楽略史』の特徴は各芸の起源と沿革とをあわせて考える点である。各芸・ジャンルを連続体とみなしながら、項目にそって各種文献から用例を列記することで、連続する動態として一定の概念を示している。また文献と共に類語も呈示されることで、用語の広まりや普及あるいは廃れる用語の現象をも推測できるものであった。この考え方は、重層化しつつ連続している前近代の音楽に対して、一連のジャンルの同種群を想定し、音楽における体系化の形成を試みていたといえる。記述は、自分の解釈を極力抑え、言辞の研究を通じて歴史的事実や知識を示していた。一方『古事類苑』は各芸・ジャンルが完全に独立した状態にわけられ、事項により資料が配列された歴史全書であった。しかし、ジャンルわけされてしまっているため、沿革や類種といった展開してゆく部分については分かりづらい。しかし、『古事類苑』は当時「大義名分論」とよばれた部立てという構造化を意図したものであった。文化全体の序列・類型化によって小項目を説明し、再び全体の構造を示すという類書の方法である。小中村が『歌舞音楽略史』で複数の枝分かれを含めて音楽を考察した視点と、文化全体の類型化のなかで音楽を考察した『古事類苑 楽舞部』ではデータ構造の考え方が大きく違っていた。しかし両書に共通して指摘できることは三点あった。まず記述方法の姿勢である。入門書や芸談ではなく、対象となる芸・ジャンルが存在したその時代の文学等を含んだ幅広い文献を求め、そこから抽出された「事実」から考察を出発し、さらに後世に書かれたもので検討する小中村の考証の仕方は、両書の基本であった。次に歌舞あるいは楽舞という書名からも、現代の「音楽music」より広範囲を対象とし、舞や芝居も含めた総合的領域を考察の対象としていたことがわかる。そして、両書の構造化の在り方は異なるものの一連の歌舞・音楽全体を対象として何らかの構造性をあたえるという発想は、近世には見られなかった視点ではなかろうか。しかし、小中村が文献実証主義を貫こうとしたにもかかわらず、文化の序列化はその後加速される。この傾向は音楽だけではなく、近代日本の社会の方向性でもあったと考えられる。
著者
辻 澄子 柴田 正 江崎 真澄 伊藤 勝彦 佐瀬 勝利 伊藤 誉志男
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.161-167_1, 1993
被引用文献数
4

野菜, 牛肉及びそれらの加工食品中の硝酸根 (NO<sub>3</sub><sup>-</sup>) 及び亜硝酸根 (NO<sub>2</sub><sup>-</sup>) を紫外部吸収検出器付きサップレッサー型イオンクロマトグラフィー (IC) 並びにジアゾ化反応に基づく比色法により定量するための試料溶液の同時調製法を検討した. NO<sub>3</sub><sup>-</sup>及びNO<sub>2</sub><sup>-</sup>は80°のホウ酸ナトリウム溶液で同時抽出し, 冷却した後, モルカットIIで限外ろ過した. NO<sub>3</sub><sup>-</sup>はIC, NO<sub>2</sub><sup>-</sup>は比色法により測定した. 3%以上の塩化ナトリウムを含む食品中のNO<sub>3</sub><sup>-</sup>はオンガードAgカートリッジにて処理した. 種々の食品にNO<sub>3</sub><sup>-</sup>を5~1,000μg/g及びNO<sub>2</sub><sup>-</sup>を5~50μg/g添加したときの回収率は84.2%~102.0%であった.
著者
江崎 一朗
出版者
日本法哲学会
雑誌
法哲学年報 (ISSN:03872890)
巻号頁・発行日
vol.1996, pp.172-179, 1997-10-30 (Released:2008-11-17)
参考文献数
16
著者
江崎 光男
出版者
日本経済学会
雑誌
The Economic Studies Quarterly (ISSN:0557109X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.135-151, 1989-06-20 (Released:2007-10-19)
参考文献数
14

Using a computable general equilibrium (CGE) model of Japan that integrates real and financial sectors, this paper quantitatively evaluates impacts of oil price changes on the Japanese economy in both industrial and macro levels. The integration of real and financial sectors is a new attempt in the field of CGE studies, which makes it possible to analyze not only such real aspects of industrial production and GDP growth but also such monetary aspects as inflation and foreign exchange rate. Impacts of oil price changes are analyzed by comparative statics in 1982. Results are summarized as eight implications on macro fundamental variables, industrial productions and prices, and structural and technological changes.