著者
鈴木 晶子 小田 伸午 西平 直 金森 修 今井 康雄 生田 久美子 加藤 守通 清水 禎文
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

スポーツや音楽演奏や伝統芸能における「わざ」の修練・継承においては、(1)目習いと手習いの連動、(2)修練と継承の一体化が軸となっていた。(1)目習いにおいては単に視覚のみでなく様々な運動感覚が統合的に働くこと、また手習いにおいても自己の身体動作の実際と身体イメージとの間を繋ぐために表象・言語の力が大きく関与していること、(2)修練における経験の内在化が常に継承行為の一部となっていること、創造的模倣(ミメーシス)が、経験の再構成において広義の制作的行為(ポイエーシス)へと移行していく機構が認められることが解明された。
著者
金 徳龍
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.205-212, 1990-06-30

This is a psychological study of "linguistic interference" between Korean and Japanese found among students attending a korean school. This study examined the degrees of linguistic "independence" and "dependence" between the two languages by "color-naming test". The results were as follows : (1) Either of the two languages became a predominant language ; (2) The degree of linguistic interference between the two languages was not considered high ; (3) A relatively stronger influence was given on linguistic interference in bilingualism when the second language began to be learned rather than by the length of its study.
著者
九郎丸 正道 金井 克晃 大迫 誠一郎 前田 誠司 恒川 直樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

プラスティック製品の可塑剤として広く使用され、精巣毒性が知られているフタル酸エステル類に属するDi(n-butyl) phthalate(DBP)及びDi-iso-butyl phthalate(DiBP)について、その作用機序を種々の実験系を用いて検討した。その結果、DBPはエストロゲン様作用を示し、DBP投与により誘起される精細胞アポトーシスは精巣におけるエストロゲン受容体の活性化によりもたらされると考えられた。一方、DiBPによるアポトーシスはエストロゲンのそれと異なる作用経路によることが示唆された。
著者
本仲 純子 村上 理一 金崎 英二 森賀 俊広 藪谷 智規 村井 啓一郎 中林 一朗
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本年度はルーマニア(ブカレスト市)と日本(徳島市)で大気から採取された採取された粉じん試料の分析を行った。その結果、大気粉じんに含まれる重金属の組成に明瞭な地域差が確認された。特徴は鉛の濃度がブカレストで高く、日本で低いものであった。本試料採取時には、ルーマニアは欧州で残された数少ない有鉛ガソリン消費国の一つであったため(2005年1月より全面使用禁止)高くなったものと思われる。また、日本では貴金属元素が相対的に高い結果が得られている。これは、ガソリンの無鉛化とともに、排ガス浄化用の貴金属触媒起因と考えられる。また、得られた大気環境のデータの解析に利用するためルーマニアにおける環境調査および行政の対応等の精密な調査を行った。とくに化石燃料を大量に消費し、温暖化ガスを排出する産業であるセメント産業の環境改善に関する取り組みに対して調査を実施した。これに加え、環境試料からの金属抽出に関する論文を提出した。これは、低揮発性かつ高イオン伝導性を有するイオン性液体を金属抽出用溶媒として利用するものである。さらに、窒素酸化物および大気富裕粒子状物質の削減を指向した貴金属触媒を開発した。以上の成果は、複数の国際学会(内一つはルーマニアで開催された国際会議の基調講演に選出)および国際誌への掲載がなされた。
著者
定金 晃三 横尾 武夫 福江 純 松本 桂 有本 淳一 小林 英之 本田 敏志
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第III部門, 自然科学・応用科学 (ISSN:13457209)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.55-65, 1995-09
被引用文献数
1

大阪教育大学に設置された口径50cm の反射望遠鏡には,観測装置として液体窒素冷却の高性能CCDカメラが備えられている。さまざまな種類の天体観測を行いながら,このCCDカメラそのものの性能の評価と柏原キャンパスにおける天体観測性能の評価を行った。結果として,CCDカメラの冷却性能,読み出しノイズのレベル,直線性などはいずれも良好であることがわかった。空の明るさの計測を行った結果,柏原の空は市街光の影響を著しく受けており,しかも,方向によって影響の大きさが異なることが分かった。多数のイメージを計測した結果,星像の大きさの平均は現状ではおよそ4秒角である。点光源(星)を対象とした場合,120秒間の露出を4ないし5回行うことで14等台の明るさの天体の相対測光観測が0.02等の精度で行えることがわかった。We have conducted an extensive series of tests of the CCD camera which is used at the Cassegrain focus of the 50 cm telescope of Osaka Kyoiku University. Measurements of bias and dark counts, the read-out-noise, and of the linearlity show excellent performances of the camera. We also measured sky counts over the observatory, apparent stellar radius, and the statistical photometric precision of the observing system. The sky brightness is seriouly affected by the city light. The FWHM of the stellar image is, on the average, around 4 arc sec. Photometric precision of +/— 0.02 mag is achieved by the present system in measurements of 14-th magnitude stars.
著者
谷川 好男 金光 滋 塚田 春雄 秋山 茂樹 木内 功
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

この研究課題では,ゼータ関数の対称性,すなわち関数等式をモデュラー関係式を通して一般的に捉えることにより,従来の数多くの研究を高い見地から見直し,更なる一般化を試みることが目的としていた.この研究において,モデュラー関係式を,メイヤーのG-関数やフォックスのH-関数を積分核とすることにより,最も一般的な形で定式化することができたことは大きな成果である.これにより従来の多くの研究の意味がより明確に理解できるようになった.たとえばダヴェンポート-セガルに始まる数論的フーリエ級数の公式を,モデュラー関係式の観点から一般化し,多くの新しい例を与えることができた.またフルウィッツゼータ関数に対しても関数等式の新証明を与えることができたし,エスピノザ-モル,ミコラシュに触発され,関数等式をフーリエ級数展開とみなすことで,数論的に興味深い多くの積分公式を得た.これらの成果は現在,本にまとめるべく執筆中である.多重ゼータ関数も当研究の大きな研究対象であった.特にオイラー・ザギヤー型の2重ゼータ関数の,いわゆる「臨界領域」における虚軸方向の大きさの評価において,クラッツェルの2重指数和の理論を駆使することにより,非自明な結果を得,従来知られていた結果を大きく改良することができた.これは今後数論的関数の和の研究などにおいて多くの応用をもつと期待される.また3重ゼータ関数に対しても同様の研究を進め論文としてまとめた.上記以外のゼータ関数として,多変数の多項式ゼータ関数を扱った.ある種のクラスの多項式について,対応するゼータ関数の解析接続可能な判定条件を与えるとともに,自然境界を持つような例を構成した.
著者
岩崎 倫政 笠原 靖彦 船越 忠直 金城 政孝 藤崎 和弘 三浪 明男
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

Stromalcell-derivedfactor-1(SDF-1)を高純度硬化性ゲルに添加し、ウサギ膝軟骨損傷部に移植することで良好な軟骨組織再生が獲得された。本研究成果より、軟骨損傷に対する無細胞移植治療の可能性が示唆された。
著者
アハドアテイクルラハマン 緒方 健人 タンジュークイ 金亨蔓 石川 聖二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.96, pp.55-60, 2007-09-26

本論文は,人動作認識法を提案する.提案法は,従来のモーションヒストリーイメージ法に対し,動作を複数方向に分割して複数のモーションヒストリーイメージを生成することにより動作認識を行う.このため,本法の特徴として,従来法では難しかった複雑な動作の認識が可能である.提案法をラジオ体操の認識に適用した.実験では複数の被験者にラジオ体操を行ってもらい,そのビデオデータから体操の種類を認識した.提案法によれば,演技者の巧拙にかかわらずよい認識率が得られた.提案法をさらに機能強化して知能ロボットに実装すれば,人の生活上のさまざまな動作・活動の認識が可能になり,荷物を持つ,転びそうになったら手を貸すなど,知能ロボットによる人の行動・活動支援も将来可能になる.Motion separation and recognition within a video sequence is one of the most challenging problems. This paper describes a new method of separating simple human motion by employing four-directional motion history images, called DMHI. It also covers human motion recognition utilizing DMHI technique. Four partial motion history images are created by exploiting the concept of Efros et.al.'s motion descriptors. The optical flow is separated into four components based on the four directions, namely, up, down, left and right. Based on this separation, four motion history images are developed and the corresponding brightness-levels are simultaneously integrated to decide the motion separation based on the four direction. The implementation results show that this new approach can separate motion promptly and properly.
著者
大城 淳一 国吉 孝夫 盛島 浩明 照喜名 重順 城間 健治 新垣 聰 東恩納 厚 新垣 民樹 浦崎 政仁 佐久川 廣 金城 福則 斎藤 厚 Ohshiro Junichi Kuniyoshi Takao Morishima Hiroaki Terukina Shigeyoshi Shiroma Kenji Arakaki Satoshi Higashionna Atsushi Arakaki Tamiki Urasaki Masahito Sakugawa Hiroshi Kinjo Fukunori Saito Atsushi 琉球大学医学部第一内科
出版者
琉球大学医学部
雑誌
琉球大学医学会雑誌 : 医学部紀要 = Ryukyu medical journal (ISSN:02891530)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.28-34, 1989

Sulfasalazine and corticosteroids have been used for the treatment of ulcerative colitis. Recently, it is investigated to use metronidazole for treatment of ulcerative colitis. We tried to use metronidazole for three patients with ulcerative colitis , to whom neither sulfasalazine nor corticosteroids were effective. In case 1 the patient was 37-year-old female,to whom conticosteroids had been ineffective. After treatment by metronidazole together with corticosteroids, the symptoms were improved. In case 2 the patient was 74-year-old female, who had relapsed during treatment with sulfasalazine. Treatment with metronidazole alone resulted in the remission of disease. In case 3 the patient was 32-yearold female, to whom the treatment with sulfasalazine and corticosteroids enema had been ineffecitve. By use of metronidazole together with sulfasalazine, she had remission. It seems that metronidazole is useful for the treatment of ulcerative colitis, especially in patients who did not respond to other drugs.
著者
金城 明美 浦崎 武 Kinjo Akemi Urasaki Takeshi
出版者
琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター
雑誌
琉球大学教育学部障害児教育実践センタ-紀要 (ISSN:13450476)
巻号頁・発行日
no.10, pp.129-143, 2008

「発達を形成的に考えると違う視点が見えてくる」(浜田2007)ことを踏まえ,広汎性発達障害の子どもは,生活する沖縄の自然風土文化の中で,かかわりがどう編み直され形成されていくか検討する。この事例は,自然環境そのものに青や緑の明るい色彩が存在する沖縄に在住するY児であり,かかわる特別支援学級の少人数メンバーと担任,学校,母親と,Y児のふるまいとの間にみるやりとりである。Y児は,沖縄県に多くみられる三角頭蓋手術というエピソードを持つ。言葉という世界に遅れがあるY児への母親の願いは,「言葉がでるようになってほしい」であった。この提示によって学校の枠組みが構成されていくが,支援学級少人数メンバーと担任は,母親の願いよりも「どうつきあうか」が意識されていく。「怒りの表出」「模倣」「肯定的な言葉」等,支援学級内でわき起こる状況は,多様なかかわりの中にある。母親の感情と言葉は,言葉に遅れのあるY児のふるまいを受けた言葉であり,Y児を中心に編み直されていく。編み直しの中でY児は,「笑い」が増え模写と記名が形成されていく。周囲は「見せるかかわり」から,「かかわる人々の広がり」となり「沖縄が意図されていく」という構成をたどる。
著者
金澤 誠一
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.2-11, 2010-02

本稿は,三つの部分から成っている.第1に,貧困概念についての検討である.貧困概念は,この間大きく変化している.絶対的貧困論から相対的貧困論へと貧困概念は拡大してきた.しかし,相対的貧困論もまたそのあいまい性を露呈しているのが現代社会の特徴である.そのあいまい性を克服するために,新しい最低生活の指標を作ることが試みられている.また,それに基づく現代のナショナルミニマム論が展開されている.第2に,現代の貧困の原因・捉え方について,20世紀末の福祉依存型文化論による福祉国家への攻撃からパネル調査による社会的排除論に基づく能動的福祉・エンパワーメントへの展開とその問題点を指摘し,現代社会における福祉国家の再構築の必要性を述べている.第3に,「最低生計費」試算を行い,それを基軸とした「最低生活の岩盤」の形成の必要性を展開している.
著者
久馬 忠 斉藤 治 金丸 俊司
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.6, pp.11-17, 2008-03

冷涼な高標高の採草地に適する寒地型イネ牧草の選定に資するため,1番草の刈取り日による飼料成分と消化性の推移を調べた。造成後20年以上経過した採草地に偏在して優占しているオーチャードグラス,チモシー,リードカナリーグラスおよびシバムギの4草種を2ヵ年間,6月2日,6月22日,7月12日の3回刈取り,生育ステージ,草丈,乾物収量を調べた。また牧草の灰分,粗タンパク質,中性デタージェント繊維,酸性デタージェント繊維,リグニン,ケイ酸含量を分析し,さらにin vitro法による中性デタージェント繊維の分解率を測定した。生育の進行はオーチャードグラスが最も早く,以下リードカナリーグラス,シバムギ,チモシーの順であった。7月12日の乾物収量はチモシーが最も多く,以下リードカナリーグラス,シバムギ,オーチャードグラスの順であった。4草種とも生育が進むに伴って,粗タンパク質含量は低下し,繊維成分が増加し,特に出穂後のリグニンの増加が顕著であった。中性デタージェント繊維分解率は,6月2日刈りでは草種間差が小さかったが,その後の草種による低下の程度が異なり,7月12日刈りの分解率はチモシーが最も高く,リードカナリーグラスが最も低く,各草種間に有意差がみられた。中性デタージェント繊維分解率はリグニン含量と有意に高い負の相関があり,特にケイ酸を含むリグニンとの相関(r-0.958,p<0.01)が最も高かった。これらのことから,高標高草地の採草用草種として,収量と飼料価値からチモシーの適性が高いこと,1番草イネ科牧草の消化性の推定はケイ酸を含むリグニン含量から推定できることを示した。
著者
西岡 伯 石井 徳味 植村 匡志 国方 聖司 神田 英憲 金子 茂男 松浦 健 秋山 隆弘 栗田 孝
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.907-911, 1987-05-20

前報において確立された超音波Bモード・パルスドップラー複合装置を用いた移植腎血流測定法の臨床応用を目的とし,腎移植31症例において,本法を施行した.その際,移植腎血流の良否を判定する為に,拡張期血流を重視した,IからIV型のパターンに分類した.その結果,血流パターンのみでは,その病態を正確に把握することは困難であるが,同一症例の同一部位における血流パターンの推移は,有用な情報をもたらす事が判明した.また,本法は腎移植後無尿期に発生する急性拒絶反応をも診断可能であった.他方,腎機能との対比においては,腎実質部血流パターンが,腎門部血流パターンに比し良好な相関が得られた.本法による血流測定は,腎移植の術後管理に簡便でかつ有用な方法である事を報告した.
著者
金子 朝子
出版者
昭和女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

英語母語話者が子供の頃に聞いた物語を語ってもらい、それらを収録した物語コーパスをWEB上に公開した。同じ物語が、様々な英語圏の年代の違う話者に語られているが、大まかな物語の構造は共通で、語りで用いられるレキシカルフレーズにも細かな差違があるものの、物語の構造に関わる表現やフレーズはその物語の特徴を示すものであるため、語り手の所属する英語圏と年齢要因にはほとんど左右されていなかった。物語は主人公を中心として展開され、同じフレーズの繰り返しが頻繁であることから、多くの話者が子供の頃に聞いた語をその特徴的なフレーズと共に記憶しており、入門期の英語指導の補助教材としての物語の有効性も明らかにした。
著者
濱田 麻里 市瀬 智紀 上田 崇仁 金田 智子 河野 俊之 齋藤 ひろみ 徳井 厚子 川口 直巳 橋本 ゆかり
出版者
京都教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究は,多言語・多文化化する学校に対応できる教員(以下,多文化教員と呼ぶ)を養成する学部教員と現職教員を対象とする教師教育システムを開発するためのアクション・リサーチである。研究では,海外との比較調査,受講者へのアンケート調査等による実践したプログラムの分析を行った。最終成果として,開発されたプログラムの一部を『実践例集』として公開した。
著者
金子 正光
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.43-56, 2006-03-20

パソコンや携帯電話を使って、誰でも手軽にインターネットに接続できるようなビキクス・ネットワーク社会が到来しつつあります。しかし、外出が困難な高齢者、障害者そして小さい子供を抱えるお母さんによって、インターネット利用は、社会参加はもちろんのこと日常生活情報・福祉情報等を得るのに必要不可欠な通信手段である。本論文においては、少子化に伴う育児不安などが深刻化している現代において、子育て支援に対してIT(情報通信技術)がどのように貢献できるかを課題に、NPO法人ドロップインセンターとの協働研究によって、宮崎市内ではじめて子育て中のお母さんに対するIT意識調査アンケートをもとに、宮崎地区の母親支援ネットの現状とその実践例について述べる。